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▽ 2008/4/28 (月) 20:32:22 ▽ 徳翁導誉 |
| > > 1949年に、というのは正確ではないのでは。
> > 中国側の言い分では新疆は清朝以前から中国の一部だったわけですから。
> 一応、1944年から1949年まで第2次東トルキスタン共和国としてソ連政府の支援の下
> 独立を果たしています。
> 中国としては独立運動の1つと捉えていますが、実質的な統治権を持っていました。
中国共産党側が言う所の、いわゆる「三区革命」ってやつですね。
東トルキスタンの政府首脳が、中国共産党と協議するべく北京へと飛び立つも、
途中で飛行機が消息不明となり・・・と言うか、殺されて、
ドサクサの内に、ウイグルは中国へ併合され、
ウイグルでの独立運動は、反国民党共闘って形にされちゃうんですけど。
と、その辺が分かっていた上での、前回の話なんですが、
今までのパリやロンドンなどの抗議運動では、チベットの旗は見えても、
同じ境遇にあるウイグル(東トルキスタン)の旗は見受けられませんでした。
それが長野では見受けられたのは、それがウイグル側の初めての抗議運動だったのか?
それとも、単に日本へは伝わらなかっただけで、他の国の抗議運動でも行われていたのか?
そう言った疑問が湧いた訳です。
長野に聖火が来る前から、チベットの旗ばかりなのが、逆に気になっていたので。
それにしても、長野では、色とりどりの旗が見受けられましたね。
最も多いのが開催国・中国、そして抗議運動の中心であるチベット、
それと聖火リレーを行っている日本の旗がある所までは、他の所と変わりませんでしたが、
チベットと同じ境遇にある東トルキスタンに、南モンゴル(いわゆる内モンゴルですね)の旗。
そして何故か、南ベトナム(黄地に赤い三本の横線)の旗まで!?
と言う事で、南ベトナムの旗が気になり、検索してみた所、
見つけたのは、東トルキスタンの支援運動をされてる方のブログ↓
http://d.hatena.ne.jp/sabit/20080427
これだけではよくは分かりませんが、
南ベトナムからの亡命者とその支援者の方々なんですかねえ?
甲子園で活躍したグエン・トラン・フォク・アン投手(東洋大姫路→東芝)など、
日本には1万人近くのベトナム難民が暮らしてますし、
彼ら自身の主張を行う場として、活動したって事なんでしょうかねえ?
「中国=共産党支配=北ベトナム」とか、
「ベトナム戦争時、北ベトナムを支援した中国」という構図から、
中国の聖火リレーを抗議するのも、少し遠回りな論理だと思いますし。
そう考えると、南モンゴルどころか、南ベトナムの旗まであったのに、
台湾の独立旗(台湾島があしらわれた緑の旗)は見受けられませんでしたね。
あったけど、テレビに映ったりはしなかったのかな?
と言うか、こういう事態になるのであれば、
台湾は聖火リレーを辞退しなかった方が、世界へ主張を発信できたでしょうね。
そうした主張する機会を失ったと考えれば、台湾のリレー辞退は早計だったのかな?
で、上記のブログを見つけた時、一緒に見つけた
日本在住の中国人の方のブログ↓
http://victoria.iza.ne.jp/blog/entry/548513/
http://victoria.iza.ne.jp/blog/entry/554832/
http://victoria.iza.ne.jp/blog/entry/555806/
中国人の方も、いろいろろ大変みたいですね・・・・
それにしても、こうして個人でも発信できる事を考えると、
やはりネットの世界って凄いですね。
例えその力は弱くとも、世界中と繋がっている訳ですから。
あと個人的には、日本・中国・チベットの旗を3枚並べて、
「友好」や「平和」を訴える人が居るかな?と思って、見てましたが、
そう言った方も、見受けられませんでしたね。
って、あの雰囲気では難しいのかな?
民主化を訴える中国人グループも長野入りしていたみたいですが、
長野へと駆けつけた中国人応援団からは「反逆者」扱いをされ、
反中国という姿勢からチベットを応援する一団からは「中国人は帰れ」と罵倒され、
長野での抗議運動の中では、彼らが一番可哀想な立場に見えました・・・
アメリカの聖火リレーでも、両支持者の宥和を説いた中国人留学生の王千源という方が、
「漢奸」として扱われ、中国の実家の方にまで被害が及んでいるそうですし。
そんな中で、もっとも効果的な発信が出来たのは、
追悼という静かなる運動を行った善光寺だったんでしょうね。
そして、最後に日本の事。
聖火リレーで、卓球の福原愛が走っている時に、
チベット旗を手に路上へ飛び出し、取り抑えられた男性。
どうやら、「台湾国籍の亡命チベット人」らしいのですが、
朝日、毎日と、左寄りのメディアは、その男性を「台湾人」と報道し、
産経、読売と、右寄りのメディアは、その男性を「チベット人」と報道してますね。
まあ、どちらの報道も、間違ってはいないと言えば、間違ってないのですが、
「興奮して乱入した台湾人」という描き方と、
「悲劇の人生を強いられてきた亡命チベット人」という描き方では、
同じ事象を、嘘を付かず報道していても、切り口次第で、全く異なる印象を受けますよね。
今回の場合、「台湾国籍の亡命チベット人」である以上、
後者の方が、より適切な報道だと、個人的には思いますが、
別に前者の方を、間違った報道姿勢だと糾弾する気はありません。
多角的な方面からの報道主張が許されている方が、
様々な情報を得られ、そう言った面では価値がありますので。
ただ問題なのは、新聞にしても、テレビにしても、
朝日や毎日の方が、報道としての発信力が強いんですよねえ。
理想を言えば、左右でバランスを取ってもらいたい所です。
まあ、それは産経や読売の報道内容自体に問題がある面もあるのですが・・・・
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