【ドラマ】 北条時宗
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(可もなく不可もなくで50点 最高傑作のみ100点)
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徳翁導誉
【採点:
65点
】
2007/12/29(土) 23:22
2001年に放送された40作目の大河ドラマ。
平均視聴率 18.5% 最高視聴率 21.2%
前半は傑作、中盤は佳作、後半は駄作。
一言で現してしまえば、こんな感じの作品でした。
今まで一度も扱われて来なかった鎌倉時代中期を扱い、
舞台も日本だけに留まらず、
モンゴル・中国・朝鮮と東アジアにまで及ぶ意欲作でした。
中でも、渡辺謙が演じる時宗の父・時頼の存在感が圧倒的で、
それでいて、脇を固める北条一門などの面々もキャラが立っており、
時頼が生存中の前半は、ドラマとして結構楽しめましたね。
毒を盛られて死を迎えるシーンなど、迫真の演技でしたし、
前半はほとんど時頼が主役の作品でした。
で、時頼の死と入れ替わるようなタイミングで、
本来の主役である時宗とその兄・時輔が大きくなり、
時宗を和泉元彌が、時輔を渡部篤郎が演じる事になるんですが、
ま〜、元彌の大根な事・・・・
直前まで渡辺謙が存在感を振り撒きまくってましたので、
尚更、元彌の演技力の稚拙さが目立っちゃったんですよねえ。
それでも、まだ中盤までは見られたのは、
渡部篤郎の存在感でしょうねえ。
渡辺謙ほどでは無いものの、
能力ある庶兄としてのキャラが立ってましたので。
まあ確かに、史実と異なるような描写も多かったのですし、
変に平和主義的な部分も鼻には付きましたが、
まあこの辺りまでは、ドラマとしては何とか楽しましたね。
ただ、二月騒動で時輔が討たれて以降の展開は・・・・
時頼時代に脇を固めていた一門連中も姿を消し、
元寇によるモンゴル襲来を目の前にして、
時宗は意味不明な「第三の道、第三の道」と言う言葉を連呼し、
しかも死んだはずの時輔が実は生きており、
赤マフラーを巻いて大陸へと渡ってしまう超絶展開(笑)。
時輔生存説は当時からあったそうなので、その部分に関してはまだしも、
脚本があまりに暴走し過ぎたんですよねえ。
確かに序盤から、そのような傾向があったのは事実なんですが、
中盤以降は、それが輪に掛けて酷くなり、
史実云々以前に、ドラマとして崩壊していってしまいました。
吹越満が演じた宗尊親王や、北村一輝が演じた平頼綱など、
途中からも、それなりのキャラは出てきたんですけどねえ。
って、そんな彼らも史実無視なキャラ付けがされたりしてましたけど(笑)。
結局、「歴史ドラマ」として見た場合、
歴史という部分に関しては最低点。
ドラマとしては、前半は最高、中盤はそこそこ、後半は無惨。
ただ、出てくる役者の個性は際だっていたのかな?
渡辺謙、平幹二朗、伊東四朗、北大路欣也、藤竜也など、
その辺りの面々が良かった当然として、
ピーターの北条実時や、雨上がり宮迫の北条義宗なども、
予想に反して結構良かったんですよねえ。
まあその分、逆に和泉元彌や浅野温子などが際立ってしまいましたがね(笑)。
出番が多い主役とその母がそれでは、やはりキツイですよ。
とは言え、元寇の為に当時の東アジア情勢まで描かれた事で、
スケールとしては、大河ドラマ史上でも有数のモノがあったと思います。
あれだけ多様な言語や文化が飛び交った作品は、
長い大河ドラマの歴史の中でも、そうは無いでしょうからねえ。
そして、そう言ったモノは私の大好物なんですよ(笑)。
歴史ドラマとして見た場合、50点はちょっと付けられない感じですが、
でもまあ、前半は間違えなく面白かったですし、
東アジアまで巻き込んだスケールの大きさなど、
その辺も全部を引っくるめて、「65点」と言う評価をしてみました。
カテナチオ
【採点:
50点
】
2007/12/31(月) 22:46
北条時宗をテーマにしたこと自体は評価に出来ると思います。
現状より評価されないといけない人物に見えます。
元を描くだけの予算と構想力がありませんでした。
日本の歴史は戦国時代がクローズアップされすぎてますね。
まあ、大衆が戦国時代が好きなので、
歴史家なども戦国時代を追いかけてしまうわけです。
いつかこのトレンドも変換するのかもしれません。
500年後は北条時宗が織田信長よりも評価されてるかもしれません(笑)
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