【ドラマ】 独眼竜政宗

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(可もなく不可もなくで50点 最高傑作のみ100点)
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徳翁導誉 【採点:85点
2007/12/29(土) 23:13
1987年に放送された25作目の大河ドラマ。
平均視聴率 39.7% 最高視聴率 47.8%

この作品は実質、私が初めて見た大河ですね。
前作の「いのち」も見ていた筈なんですが、
三田佳子と泉ピン子が出ていた事しか覚えていないので。

それと同時に、大河ドラマ自体の方も、
この作品前まで3年間は現代劇をやっていた為、
実に4年ぶりの歴史劇だったんですよねえ。
更に、そんな久しぶりな歴史劇での大河で、
大河ドラマ史上最高の平均39.7%という視聴率を記録した訳で、
まさに、生まれ変わった大河の象徴とも呼べる作品です。

続いて、作品の内容自体の話ですが、
この作品の人気を支えたのは、やはり何と言っても、
主役の伊達政宗を演じた渡辺謙の存在ですよねえ。
それに尽きる作品だと思います。
それほど、渡辺謙の演技は際立っていました。
今やハリウッド映画にまで出演するようになった渡辺謙の、
まさに出世作と呼べる作品ですね。

また、渡辺謙を囲む脇役たちもこれまた豪華。
父親役の北大路欣也に、母親役の岩下志麻。
伊達家の重臣たちも、なかなかの面々で、
その中でも個人的に印象的だったのが、鬼庭左月役のいかりや長介ですね。
それまで、いかりや長介と言えば、
完全にドリフのイメージしかありませんでしたので。
こう言った豪華な実力派たちを揃えたからこそ、
存在感充分の渡辺謙が、変に浮いてしまう事の無かったんですよねえ。

それに、政宗の敵手たちも、これまた良かったんですよねえ。
最上義光役の原田芳雄や、徳川家康役の津川雅彦、
そして何より、一番強烈だったのが豊臣秀吉役の勝新太郎です。
奥州の覇者である政宗が、小田原で天下人の秀吉と対峙するシーンなど、
この作品でのし上がってきた渡辺謙と、大重鎮の役者である勝新太郎との、
それぞれのイメージが交差し、大河史上でも白眉の名シーンだと思います。
このシーンのインパクトが強すぎたおかげで、
この後にも、いろいろと話はあったはずなんですが、
あんまりハッキリと覚えてないんですよねえ・・・・
まあ、それほど強烈なシーンだったと言う事で(笑)。

最後に、このドラマについて総括すると、
伊達政宗の人生自体が、最初から最後まで激動であった上に、
これほどの役者陣が魅せてくれる訳なんですから、
「そりゃあ、大河史上で最高の視聴率を獲得するはずだわ」って感じです(笑)。
採点の方も、最高クラスの「85点」を付けたいと思います。


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