【ドラマ】 風林火山

投稿者名(必須)
項目採点
(可もなく不可もなくで50点 最高傑作のみ100点)
※ 返信などは「採点せず」で行って下さい ※
URL
Mail
コメント(必須)

徳翁導誉 【採点:70点
2007/12/29(土) 23:28
2007年に放送された46作目の大河ドラマ。
平均視聴率 18.7% 最高視聴率 22.9%

これは本当、久しぶりに「重厚な大河らしい大河」だった作品ですね。
確かに前々作にあたる「義経」も、大河らしい作品ではありましたが、
美しくも物悲しい源平合戦の世界観と、
主役である義経一行の配役の弱さからは、
「重厚さ」と言うものが、あまり感じ取れませんでしたからねえ。
そう言った意味でも、まさに原点回帰な作品だったお思います。
って、ここで言う原点とは、大河ドラマが現代劇から歴史劇に戻った頃の
「独眼竜政宗」と「武田信玄」を指しているんですけどね(笑)。

で、本編の方なんですが、
まずは主役の山本勘助役が、内野聖陽というのが良いですよねえ。
近年の大河では、話題性を優先するあまり、
民放で連続ドラマをやっている役者や、
ジャニーズや伝統芸能から安易に抜擢なんて事が多かったですけど、
知名度では上記に劣るものの、実力ある役者を主役に抜擢した事で、
やはり、ドラマ自体がしっかりと締まってきますからね。

何と言っても、主役が一番出番が多い訳ですし、
演技力の乏しい主役では、やはり1年の長丁場は保てませんよ。
そして、それは主役だけでなく、
武田信虎役の仲代達矢や、板垣信方役の千葉真一など、
他の脇役たちも結構、実力重視で選ばれている感じでしたからねえ。
知名度よりも演技力を優先した事で、
NHKのこの作品に賭けた気持ちが分かります。
Gacktの上杉謙信や、テリー伊藤の福島越前守なども、個人的にはアリでした。

まあ、配役関連で敢えて苦言を呈すなら、
市川亀治郎の信玄と、柴本幸の由布姫ですね。
亀治郎の方は、あのねちっこい話し方に慣れてきて、
信玄の役柄も中年に差し掛かった中盤以降は、
まだ何とかなったんですが、柴本幸の由布姫は最後までダメでしたねえ・・・・
あれがもしも演出だったら、「ごめんなさい」ですけど、
これがデビュー作だと言う事を考えれば、多分そうじゃないでしょうし。
と言うかそもそも、ここまで拘って人選したのに、
準主役の信玄役と由布姫役で、
伝統芸能と、役者夫婦の一人娘(しかもデビュー作)を抜擢し、
結局、そこで躓いちゃってるんじゃ、正直残念ですよねえ。

最後に、演出と脚本をちょこちょこっと。
勘助の眼帯が、時に合わせていろいろと変わるのは面白かったね。
最初の方では藁だったのに、途中から貝になったり、金属になったりと、
偉くなっていくごとに、眼帯までも良くなっていくのは、
細かいながらも、良い演出だったと思います。

あとは脚本の方ですが、決して悪くはなかっと思いますが、
それでも、信虎追放後や信方戦死後には中だるみがありましたし、
謙信登場で多少は盛り返したものの、
物語の終わりであり、一番の見せ場でもある川中時の決戦へと向かう所で、
あまり話が盛り上がらずに、下り坂で終わってしまったんですよねえ。
折角、好評な為に途中で1話分を加算されたというのに、
結局は視聴率の方も、最後に落ち込んじゃったみたいですしねえ。

でもまあ、いろいろと書きましたけど、
やはり近年の大河の中では、傑出の出来だと思いますよ。
本当、久しぶりに大河らしい大河を見られましたし。
採点は、十分に及第点である「70点」を付けたいと思います。

カテナチオ 【採点:30点
2007/12/31(月) 22:14
久しぶりに途中まで見たNHK大河ドラマ。
最初の方は良いところもありましたが、
途中で確実に崩壊。視聴挫折。
もしかしたら話の後半で良い部分があるのかもしれません。

従順ようかん 【採点:80点
2008/1/1(火) 22:25
 個人的には緒方拳さんの宇佐美定満がいい味出してました。
慈父のような側面と、軍師としての厳しさと。
Gackt謙信の出陣前口上もかなり好きですw


[HOME:信玄の野望]
批評トップページへ戻る