【ドラマ】 太平記
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徳翁導誉
【採点:
90点
】
2007/12/29(土) 23:16
1991年に放送された29作目の大河ドラマ。
平均視聴率 26.0% 最高視聴率 34.6%
これは良い作品でしたねえ。
私が今まで見てきた中で、最も好きな大河ドラマです。
どれだけ好きかと言うと、私のハンドル名がこの作品に由来するぐらい(笑)。
この作品で扱う時代は南北朝の時代。
つまりは天皇が2人居て、互いに争っている時代な訳で、
タブー視されがちなこの時代を選んだ事がまず凄い。
更にこの時代は、敵が味方に、味方が敵にと、
日本史の中でも、もっとも分かり辛い時代なもので、
その辺りもキチンと描けていた事がまたまた凄い。
続いて役者陣なんですが、これもまた良かったんですよ。
始まる前には、当時若者向けドラマで人気があった面々を起用した事で、
「トレンディー大河」などと揶揄されたものですが、
終わってみれば、そんな批判は何のその、
大河ドラマとして、実にうまく出来上がっていました。
主役の足利尊氏役を演じた真田広之も、何だかんだで良かったですしねえ。
通常、大河ドラマの主役というのは、
実像以上に善人として描かれ過ぎ、
結果、優柔不断なキャラになりがちなんですが、
足利尊氏って、本当にそんな感じの人物でしたからねえ(笑)。
って、動乱を治めるべき人物がそんな人物だったからこそ、
あれだけ未曾有の混乱をもたらせてしまったのですが・・・・
と、話が少し逸れてしまったので、元に戻しますと、
周りを固める脇役陣も良かったんですよねえ。
鎌倉幕府を裏から操るフランキー堺の長崎円喜に、
そうした円喜に操られる片岡鶴太郎の北条高時。
実直な弟を演じる高嶋政伸の足利直義や、
ねっちこさのある柄本明の高師直。
金八チックな武田鉄矢の楠木正成も、
賛否が分かれる所でしょうが、私は好きでしたね。
他にもいろいろ上げられるくらい、好演した役者が本当に多かったです。
そうした中で、個人的に最も印象に残っているのが、
陣内孝則が演じていた婆娑羅大名の佐々木道誉ですねえ。
独眼竜政宗では豊臣秀次役、毛利元就では陶晴賢役を演じていましたが、
「常ならざる者」の雰囲気を醸し出す陣内には、
まさにこの婆娑羅大名こそが、はまり役だったと思います。
逆に、個人的にダメだったのは、
赤井英和の楠木正季と、後藤久美子の北畠顕家ですねえ。
でもまあ、赤井の演技は演出側の問題も大きかったのでしょうし、
それ以上に、美少年役だからと、
「国民的美少女」と呼ばれた後藤久美子を抜擢したのは・・・・
やはり、女性が男性を演じるのは違和感があり、浮いていた印象が強いです。
役者に続き、今度はストーリーの方ですが、
そもそも題材の南北朝自体が、日本史で最も混沌とした時代なので、
二転三転して先が読めない展開で視聴者を飽きさせず、
三枝成彰の音楽も含めて、演出が良かったと思います。
ドラマの視点も、幕府に朝廷、庶民に演芸と、
いろいろな角度から見せてくれ、そう言った面でも飽きさせませんでした。
「脚本」「役者」「演出」の3つが揃った、
大河史上でも最高峰の作品だと思います。
配役以外で悪い点を上げるとすれば、
鎌倉幕府が滅びるまでに半年を費やした事で、
その後の南北朝の動乱が、少し急ぎ足になっちゃたんですよねえ。
特に足利家の内乱である「観応の擾乱」は、
もう少しじっくりと描いて欲しかったんですよねえ。
でもまあ、全体的にそこまで大きなマイナスポイントでもないですし、
一般受けするような題材では無い事は百も承知ながらも、
私はこの大河ドラマの採点に、最高点である「90点」を付けたいと思います。
AMS
【採点:
80点
】
2008/4/24(木) 14:51
正直、なんとなく憶えてるな…って感じの大河です。
今見直せば評価も変わるでしょう。もっと良い方向に。
内容は、
「一色馬之助」なる変わった名前のキャラがいい味出してたのが一番印象に残ってます。
あとは片岡鶴太郎「北条高時」の「これでよろしいか?」なる最後は印象深かったですね。
最後に音楽ははっきり憶えてますね。メインテーマはとても良かった。
ニコニコ動画見れる方は、コレの途中からメインテーマが聞けます。
http://www.nicovideo.jp/watch/nm2948017
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