【ドラマ】 琉球の風

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(可もなく不可もなくで50点 最高傑作のみ100点)
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徳翁導誉 【採点:60点
2007/12/29(土) 23:17
1993年1月から6月まで放送された31作目の大河ドラマ。
平均視聴率 17.3% 最高視聴率 24.1%

この「琉球の風」と、次回作の「炎立つ」は、
大河ドラマの短期化と、地方見直しをテーマに作られたんですが、
半年間と短い上に、登場人物の多くが架空人物だったので、
やはり、作品としての印象が弱いんですよねえ。

ただ、NHKの看板番組として全国に放送される大河ドラマにおいて、
今までの中央史観が強かった作品と違い、
こうした地方を重視した作りと言うのは、評価すべきだったと思います。
また大河ドラマは、1年間という長い期間に渡る作品なので、
どうしても間延びしてしまいがちで、短期化を試してみるのも良かったと思います。
とは言え、そうした画期的な挑戦が上手く行ったかと言えば、
その答えは「否」となるのでしょうけど。
視聴率も良くなかったですしねえ。

でも私は、結構この作品が好きでしたよ。
確かに、ドラマとしてはそこまで面白い話でもなかったですし、
出演した役者陣も、そこまで豪華だった訳でもありません。
しかし、琉球という東アジア貿易の中継地を題材にした事で、
今までの大河にはない、国際的な大きさを感じさせる作品でしたし、
再建されたばかり首里城や、南国の美しい海など、
視覚的にも非常に美しかったですからねえ。

あと、大河ドラマには珍しく、
オープニングに歌が付いていたのが印象的ですね。
まあ、これは賛否両論あると思うんですが、
私は結構好きででしたよ、谷村新司のオープニング曲。

まあ、単純にドラマとして見れば、
そこまで良い点は付けられないんですけど、
いろいろと画期的な事に挑んだチャレンジ精神と、
今までの大河にはない斬新さをプラスに評価し、
この作品の採点は「60点」とします。


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