【ドラマ】 炎立つ
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徳翁導誉
【採点:
70点
】
2007/12/29(土) 23:18
1993年7月から1994年3月まで放送された32作目の大河ドラマ。
平均視聴率 17.7% 最高視聴率 21.6%
9ヶ月という短い大河ドラマな上に、三部構成で作られた珍しい作品。
しかも、前九年の役・後三年の役・平泉の滅亡と、
平安時代後期の奥州を舞台にした訳ですからねえ。
視聴率が低かったのも、致し方なかったと思います。
ただ作品としては、かなり良かったですよ。
特に第一部は文句無しに面白かったです。
奥州を統治する安倍一族、中央から派遣された源氏、
そして、その狭間で苦悩する主人公の藤原経清(渡辺謙)。
安倍氏や源氏の面々を演じる役者たちも素晴らしく、
東北の「雪」を強く印象づける演出も素晴らしかったです。
美しさと厳しさの両面を見せる一面の銀世界と、躍動する役者たちの熱演。
個人的には、村田雄浩の安倍貞任が特に印象に残ってますね。
また、奥州藤原氏という馴染みの薄い題材だからこそ、
次の展開がどうなるのかと言うストーリーのドキドキ感もありました。
「脚本」「役者」「演出」と、ドラマの3要素が全て高レベルで、
この第一部だけなら、歴代大河作品の中でもトップクラスの出来だと思います。
それだけに、9ヶ月で三部構成という弊害により、
全12話という短さで終わってしまった事が悔やまれますねえ。
続いて第二部ですが、第一部と打って変わってのドロドロな展開。
第一部では、血が流れる戦いがメインだったのですが、
第二部では、血が流れない戦いがメインでした。
しかし、こうしたギャップもまた良かったですね。
まあ第一部と比べれば、確かに幾分落ちるとは思いますが、
御家騒動で策謀が飛び交うドラマと言うのも面白かったです。
傑作とまでは言いませんが、名作ぐらいには言って良い作品かと。
ただこの第二部も、全8話という短さが残念でしたねえ・・・・
ちなみに第二部では、経清の妻を演じた古手川祐子が良かったです。
そして、最後に第三部なんですが、
第三部は平泉の滅亡、つまりは奥州へ逃れた源義経が出てくる訳で、
それまでとは知名度の異なる「源平合戦」が扱われる為、
見ていた時は、第三部を結構楽しみにしていたんですよ。
ただ第三部の出来は・・・正直言ってグダグダでした。
後に知った事ですが、原作小説が第三部に間に合わなかった事で、
NHK主導でストーリーを構成し、原作者と衝突していたそうで・・・・
そんなんじゃ、まともな作品に仕上がる訳が無いですよね。
ただ、一般的には評価の高くない、
野村宏伸の源義経や、時任三郎の武蔵坊弁慶なんかも、
私は結構好きでしたよ。
ドラマなんですし、歴史上の人物を、
イメージ通りに演じなくても良いと私は思いますし。
結局、彼ら以上に脚本が悪かったんですよ。
で、全三部を総括しますと、
パートが進めば進むほど、話の質が落ちて行ってしまい、
それが大きなマイナスポイントですねえ。
ドラマって本来、話が進むほど盛り上げていくものでしょうし。
あと、これだけの内容を詰め込んでおいて、
通常より期間が短い大河で描けと言うのは無理ですよ。
ただでさえ、パートが変わる毎に時代がポーンと飛んでしまう上に、
各パートの話も、時間が無くて急展開ともなれば、
試聴者側からすれば、話に付いていくのが大変ですし。
ですが、作品トータルとしては面白かったですし、
特に第一部は特筆すべき出来でした。
残念な部分もあったとは言え、及第点を与えて良い作品だと思います。
と言う事で、採点の方は「70点」としたいと思います。
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