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[10743] 本日深夜よりアニメ「蒼天航路」放送開始返信 削除
2009/4/7 (火) 22:24:57 徳翁導誉

かなり前、ここで話題に挙がった三国志マンガ「蒼天航路」のアニメ版が、
本日の深夜より、日本テレビ系列で放送が開始されますので、
一応、宣伝しておきますね。
http://www.ntv.co.jp/souten/
厚めの単行本で全36巻ありますけど、いったい何クールの放送なんでしょ?
普通にやれば、最低でも4クール(1年間)は必要でしょうけど、
恐らくあの枠だと、そんなに長くはやらないような気が・・・・
アニメ版の横山光輝・三国志も、中途半端な所で終わってますし、
1本くらいは、キチンとした三国志アニメが欲しい所なんですけどねえ。
まあ、アニメ化が難しそうな作品なので、あまり過度な期待はしてませんが(笑)。

と、テレビ番組で「期待」と言えば、
この前の日曜日にNHKスペシャルとして放送され、
ちょうど、この蒼天航路の裏で再放送される「JAPANデビュー」を、
少し楽しみに放送を待ってたんですが、もの凄くがっかりな内容でした。
第1回は「アジアの一等国」という副題で、
それを「植民地・台湾」の目を通して描くとの事だったので、
大日本帝国の成り上がりを、光と影を以て描くのかと思えば・・・・
台湾自体からの視点を考慮せず、「親日」という記号としてのみ愛でる傾向が強い昨今、
真実としての「植民地・台湾」をキッチリと描くのかと思いきや、
台湾を始め、WW1後に独立を勝ち得た欧州諸国などの事も、
単に戦前の日本を糾弾する道具として、利用するのみという作りでした。
被害者を蔑ろにする人間は酷いですが、それを利用しようとする人間は更にタチが悪い。
後藤新平の描き方も、あまりに公平を欠いていましたし。
自虐史観でも、反日史観でも、私個人としては一向に構わないんですが、
やはりそこには、作り手として最低限の公正さは必要な訳で、
人間が作るモノである以上、ある程度のバイアスが掛かるのは致し方ないにしても、
それを出来る限り抑えようとする所か、逆に事実を自身の信念に合わせようという姿勢は、
公共放送どうこうに関係なく、制作者の「作り手としての良心」の無さが悲しいですね・・・・

ただ1つ、見ていて収穫があったのは、
まさか、蒋渭水の息子さんが健在だったとは!?って事ですね(笑)。
蒋渭水と言えば、林献堂や蔡培火などと並び、
植民地統治下にあった台湾に於いて、台湾人の為に活動した指導者の1人で、
私も、彼ら3人を通して、戦前戦後の台湾が辿った道をFlash化しようとした事もあったので、
いきなり、その息子さんが出てきた時には驚きましたよ。
それぞれ道は違っても、戦後を生き抜いた林献堂・蔡培火とは異なり、
蒋渭水は太平洋戦争開戦の10年前には、既に亡くなっていた人物ですからねえ。
そんな父の記憶を残した忘れ形見が、九十数歳という高齢ながらテレビ画面に登場しようとは。
まあ、不快な作りでしたが、それだけでも見た価値はありました。
ただ、残りのシリーズ3回分は、まず間違えなく見ないでしょうけど。

って、気付いたら、思いっきり話が脱線してますね(笑)。
と言う事で、今夜からアニメ版「蒼天航路」の放送が開始で〜す。

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