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[13732] Re3:まとめレス返信 削除
2011/1/9 (日) 05:27:46 徳翁導誉

> > 鎌倉〜江戸幕府の日本では、軍事力は武士の男子に有りました、
> > 江戸幕府(では or の)、国民とは武士で、少数派(政治的少数派・マイノリティグループ)が農民でした。

> 貴方の政治的少数派が何を意味するのか詳しくはわからないですが、少なくとも武士のみが国民、と言うのはあり得んでしょう。
> そもそも武士は現在の警察、公務員(国家から地方まで)、政治家、裁判長等を担当している一身分かつ職業であり、まぁ、何割かは
> 職にあぶれたりだのして浪人になってたりしてた訳ですが、あくまでも士農工商全てが職業選択をいくらか制限されただけの国民です。
> 農民も金を払えば武士の身分を得ることは出来ましたし、武士も辞めて俳句読みながら東日本を旅したりしてる人もいます。

う〜ん、恐らくは「国民」という単語を、
「有権者(権利を有する者)」という意味で使ってるんじゃないですかねえ?
・・・って、国民と有権者とは本来、別の概念であり、
仮に「国民=有権者」と思い込んでいると言う事であれば、
近代民主的な国民国家の思想に、思いっきり染まっている事と同義な訳で、
それだと今度は「国民の少数派に権利を与えるのは背信」が成り立たないと(笑)。
そもそも近代民主主義とは、国民への出来る限り平等な権利の分配であり、
それは「多数決の原理」と「少数派の権利」を2つの柱として、作られていますから。


> > 明治維新後、兵役を血税として日本国男児に課し
> > 武士の地位は相対的にさがりました←(これが背信です、元々の国民の権利を弱めること)
> > (武士が軍事力を養えなくなり、発言力・政府影響力が低下 西南戦争(明治10年)へ)
> > (1872年(明治4年)に学制(普通教育)導入)

> 上に書いてある通り、私の認識ですと武士の地位を相対的に下げたのは背信行為ではなく、各種権利的格差の
> 是正であったと考えています。
> それと学生が導入されたことが何故背信的行為なのか分からないのですが。
> それまでも寺子屋等において教育はなされてきましたし、それはまぁ、農民は行かせる行かせないはありましたが、
> それほど差があるとは思えませんが。

前述の「国民=有権者」という仮定に立って話を進めますと、
権利・利益・知識と言ったモノが、一部の特権階層から拡散して行く事が、
その既得権益を奪われる階層から見た場合、「背信」になるという意味では?
まあ、それならそれで、意味的に通らない訳ではないのですが、
この場合に背信をするのは「政府」であって、「国家」ではない訳であり、
(政府とは国家を統治する機関に過ぎず、政府と国家はイコールではありません)
「背信=売国」という図式は、成り立たないように思うんですけどね・・・・

逆に、これらの事を「売国」と呼ぶのであれば、
権利・利益・知識などが、徐々に民衆へと幅広く拡散され、
国民が豊かになり、国家が繁栄していく歴史の流れは、
まさに「売国の繰り返し」となる訳で、
そう定義されると「売国」と言う単語が、
何だかポジティブな言葉に聞こえてきます(笑)。


> > 日露戦争・朝鮮併合後、国民は日本国民、少数派(マイノリティグループ)が領土内の非日本国民でした。
> 日本国民って・・・何を以て日本国民とするの?国籍?選挙権?
> 国籍なら朝鮮以下外地でも同じだし、又選挙権ならば、旧法上内地いる男子にしか与えられないので、
> 外地の日本人及び女子あなたの定義上少数派になるのですが?

ふと思ったのですが、大戦末期に朝鮮人にも徴兵令が適用されるまで、
日本在住の朝鮮人には、選挙権は有るのに、兵役の義務は無かったんですよねえ。
選挙権と徴兵制は「義務と権利」として、一緒くたに扱われる事が多いですが、
そう考えると、戦前の在日朝鮮人が置かれた状況って、何か面白いですね。
まあ、ただ単に、日本側の現状維持と妥協の産物で、そうなっただけですが。
(最近、林献堂や朴春琴のFlashでも作ってみようかな?という気もちょっと有ります)

と、何か取りとめも無くレスして来ましたけども、
ハッキリとは書かれてませんが、結局言いたいのって、
「外国人(特に在日)の地方参政権に反対」って事だと思うのですが、違いますか?
もし仮にそうであるなら、武士がどうの、奴隷がこうのと話がこんがらがるより、
ストレートに話題を振られた方が、却って話し易いと思いますよ。

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