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[14063] 見てみたい大河ドラマの話返信 削除
2011/2/12 (土) 15:50:33 徳翁導誉

> > > > ちなみにNHKのこんな番組↓では、見たい大河の1位が長宗我部元親でした。
> > > > http://www.nhk.or.jp/nettyu/2008/sengokubusyo/0501/index.html

> > > この中でいえば石田光成とかも今までは悪役でしたね。

> > 個人的に石田三成はちょっと好きなので、
> > 一度、大河の主役として、見てみたい気もしますね。

> 三成や長宗我部が主役の大河は見てみたいですね。。
> 三成は当然、秀吉、家康、七本槍と従来の主役クラスとの絡みがあり、クライマックスとしても関ヶ原があるのでやりやすいでしょう(逆に合戦が多すぎて予算に問題が?)し、

クライマックスを盛り上げようとすると、畳の上で死んだタイプは難しいですね(笑)。
日本人は「忠臣蔵」に代表されるように、義を通して非業の死を遂げる話が好きですし、
そうなると、石田三成とか、真田幸村とか、大河の題材に適している気がします。
と言いますか、大河50作記念の雑誌で、「新選組!」を撮った三谷幸喜が、
同じような理由で、「今度は真田幸村をやりたい」とインタビューに答えました。
って、別に戦国時代だけじゃなくても、楠木正成や北畠顕家など適材は居ますね。
まあ南北朝と言う時代は、描くのが大変難しい題材でありますけども。

> 真偽はともかくエピソードも豊富ですからやりやすいでしょう。
まあドラマなんですし、視聴者も期待しているエピソードは、
真偽とか気にせず、普通に入れて良いと思いますけどねえ。
もしくは、全く入れないか。
史実、史実と、昨今はうるさいので、解らなくは無いのですが、
今回の「江」の第1話みたいに、金ヶ崎での小豆袋のエピソードを、
「エピソード自体は知ってるけど、俗説なので入れない」という演出を見せて、
ドラマ性とは関係の無い、作者の知ってるアピールをされるのは最低ですし。

> 長宗我部も中盤からは信長や秀吉が絡んできますので、やはりやりやすい気がします(クライマックスは戸次川かな?)が、序盤が毛利元就並に地味ですよね。。
でも、よく考えると、長宗我部元親の見せ場って何処ですかねえ?
中富川・勝瑞城の戦いにしても、完全な勝ち戦とは言い難いですし、
信長の四国征伐も、本能寺という外的要因によって回避されますし、
秀吉の四国征伐じゃ、元親は大きな見せ場の無いやられ役ですし、
戸次川の戦い至っては、ただの悲劇ですからねえ・・・・
こうして列記してみると、爽快感の無いドラマになっちゃいそうで、
そう考えると、地味に見える序盤の方が却って、
姫若子と呼ばれた頃から、父の急死、そして土佐一国の平定と、
元親の成長物語が描けて、ドラマ的には面白いんじゃないですかねえ?
って、今年の「江」の見せ場って一体何処なんでしょ?(笑)

あと個人的には、「毛利元就」は序盤こそ面白かったんですけどね(笑)。
細川俊之の大内義興とか、緒形拳の尼子経久とか、序盤の脇役も良かったですし。
ドラマにしても、マンガにしても、ストーリー物というのは、
やはり「脇役のキャラが立ってナンボ」という側面がありますからねえ。
主人公の善人化が甚だしい昨今の大河では、尚更の事。

> 個人的には、長州藩視点での明治維新がそろそろ観たいですね。故郷なので。。。
> 明治維新モノは平成に入ってから多いですが、薩摩、幕府(慶喜)、幕府(新撰組)、幕府・薩摩(篤姫)、土佐
> と、どうも長州藩はわき役。。というか、敵役になりがちなので。。。
> 大村益次郎は既にやっているようなので、今度は吉田松陰や伊藤博文、高杉晋作あたりの有名所で。。

NHKの正月ドラマで「蒼天の夢」と言うのが、10年ほど前ありましたね。
原作が司馬遼太郎の「世に棲む日日」で、主人公は吉田松陰と高杉晋作。
吉田松陰役が中村橋之助で、高杉晋作役が野村萬斎でしたか。
萬斎の高杉晋作は、かなり適役だった記憶があります。
脇役も桂小五郎が阿部寛で、伊藤俊輔が高嶋政伸と、顔ぶれ的には揃っており、
今考えると、そのまま大河にしても遜色なかったかと思います。
それに当時は、4人とも30代中盤でしたからねえ。
幕末モノはやはり、それなりに若い役者を使ってもらわないと・・・・
33歳で死んでる近藤勇を、還暦間近の渡哲也が演じた、
テレビ朝日の「新選組血風録」とか、正直言ってキツかったですし(笑)。
ちなみに伊藤博文は・・・個人的には凄く見たいですが、まあ無理でしょうね。


> > > 個人的には明智光秀とかも良いとは思うんですが、
> > > 彼は前半部が不明な点が多いらしいでしょうし難しいでしょうね。

> > 実は1973年の「国盗り物語」で既に、明智光秀の主役はあるんですがね。
> > って、斎藤道三・織田信長と一緒での「3人主役」なので、
> > 大河自体は見ていないものの、きっと扱いは軽かったでしょうけど・・・・

> 国盗り物語は完全にファンタジーなので昨今の大河で題材にされるか否かは微妙ですが、

んん? ファンタジー?
それは「斎藤道三が油売りから身を起こし…」って部分の事ですか?
まあ近年の研究から、親子2代による成り上がりの可能性が高く、
道三の一代記は、既に俗説と捉えて良い所まで来ているとは思いますが、
「俗説」を「ファンタジー」とまで言ってしまうのは・・・・
「戦国BASARA」↓くらいまで行けば、ファンタジーでも良いでしょうけど(笑)。
http://www.youtube.com/watch?v=0ZyfE9w6EGY

それに例えば、史料的に解らない空白部分があったとして、
歴史学者であれば、その部分は何も書けないものですが、
歴史作家であれば、そこをどう描くかこそ、まさに腕の見せ所です。
まあ、だからこそ、司馬遼太郎などの歴史小説家は、
そうした部分の創作的な穴埋めが上手い分、人気作品を連発する反面、
あまりにも自然で史実と混同させ易い為、逆に批判をされる事もあると。
って、これは作者の問題と言うよりも、読者の問題だと思いますが(笑)。

でもまあ、「昨今の大河」でと言う事であれば、
いろいろと言われるかな?というのは、その通りかも知れませんね。
以前あったような「架空人物が主人公」という大河など、
今ではもう、作る事もなかなか難しいでしょうし。
とは言え最近でも、山本勘助を主人公にした「風林火山」がありましたし、
創作部分の多い前半生の方が、ドラマ的には人気だった面もあるので、
それはそれで、創作的演出は絶対にダメって風潮でも無いのかと思います。


> 個人的には好きなストーリーなので観てみたいですねぇ。
古い作品ですし、本編映像はNHKにも残っていないそうですが、
一応「総集編」なら、DVD↓が出ているみたいですね。
http://www.amazon.co.jp/dp/B00006ITZ1
なんでも、昭和天皇もこの大河ドラマの大ファンで、
本人の希望により、撮影スタジオへの訪問も行ったのだとか(笑)。
まあ、それくらい出来は良かったと聞いています。
ウチの父親も、この作品から大河を見るようになったそうで、
その流れで、私も大河を見る習慣が植え付けられたと。

そして何より、その時に父親が買った古い原作小説が、
勉強部屋に押し込まれており、それをふと手に取った事が、
私が本を読むようになるキッカケだった事を思うと、
個人的にも、この作品の存在は、大きなモノであったかも?(笑)
本を読むようになってなければ、ただの野球馬鹿のままだったでしょうし。
・・・と、自分の話で返信を締めるのは、ちょっと気恥ずかしいので、
2005年の情報誌に載っていた司馬作品の発行部数ランキングを、
最後にペタっと貼っておきます(笑)。

1位  2125万部 「竜馬がゆく」 【1968年:大河ドラマ】
2位  1475万部 「坂の上の雲」 【2009年:スペシャル大河】
3位  1070万部 「翔ぶが如く」 【1990年:大河ドラマ】
4位  1051万部 「街道をゆく」 [1997年:NHKドキュメンタリー]
5位   674万部 「国盗り物語」 【1973年:大河ドラマ】
6位   669万部 「項羽と劉邦」
7位   520万部 「関ヶ原」 [1981年:TBS開局30周年ドラマ]
8位   475万部 「菜の花の沖」 [2000年:NHK-hiドラマ]
9位   453万部 「花神」 【1977年:大河ドラマ】
10位  445万部 「世に棲む日日」 [2000年:NHK正月ドラマ]
11位  395万部 「功名が辻」 【2006年:大河ドラマ】
12位  392万部 「播磨灘物語」
13位  365万部 「この国のかたち」
14位  322万部 「峠」
15位  307万部 「城塞」
16位  262万部 「新史太閤記」
17位  240万部 「義経」
18位  238万部 「箱根の坂」
19位  231万部 「胡蝶の夢」
20位  220万部 「最後の将軍」 【1998年:大河ドラマ】

※ ランク外の「新選組血風録」「燃えよ剣」もテレビ朝日でドラマ化

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