▽ 2013/4/26 (金) 20:04:42 ▽ 徳翁導誉 |
| > ゲーム期間を10日間から14日間に延ばして、再び初期化しました。
> http://www31.atpages.jp/tokuou/zoc_free/menu.html
> 今回は始めから、もっと参加してもらえれば有り難いですね。
> 一応この辺を作るにも、こちらは時間と労力を消費してますので(笑)。
今回は登録者も揃い、ちゃんとゲームになってるみたいですね(笑)。
あと、ゲーム終了後に感想等もらえたら嬉しいです。
> > > やはり、ZOCオンラインは難しいです。
> > > 参加者が少なかったのもそれが原因な気がします。
> > > 私なんてコンピューターに勝てないぐらいですからね。
> どんなゲームでもそうですが、「1対1」と「多人数対戦」では、
> ゲームの性質がまるっきり変わるモノなので、1人用との比較はほとんど意味がありません。
コンピューター相手という話で思い出しましたが、将棋界の方では、
先週まで5週連続で行われていた「電王戦・5番勝負」が決着しましたね。
http://ex.nicovideo.jp/denousen2013/result.html
(今からでも録画中継の視聴が可能ですので、関心のある方には是非オススメ)
まず電王戦とは、プロ棋士5人と将棋ソフト5本が戦う団体戦なのですが、
プロ棋士側の「1勝3敗1分け」という結果で終わりました。
実を言うと、この大会が始まる前は、完全に将棋ソフト側を応援していたんですよ。
私も人工知能の授業で、将棋の思考ルーチンから探索アルゴリズムを学んだ事がありますし、
アマ上位やプロ下位なら、勝ったり負けたりの所まで来ているのは知ってはいたものの、
「上位のプロ棋士には、正直まだまだ及ばないかな?」とも考えていたので、判官贔屓的にも(笑)。
そして、初戦がプロ棋士側の勝利に終わった事で、「やはり、そうか」と思ったんです。
しかし、第2戦、第3戦と、そこからプロ棋士側が2連敗。
でもまあ、ここまではプロ側も若手なので、2つ落とすというのは少し意外ではあったものの、
「勝ったり負けたり」の負け側が、運悪く2度続いたのかな?程度の認識でした。
ですが第4戦で雰囲気が一変し、私も遅まきながらこの大会に、のめり込む事となります。
第4戦のプロ棋士側は、「王座」タイトルを獲得した経験もあるベテランの塚田9段。
将棋ソフト側は、2011年の世界コンピュータ将棋で優勝したボンクラーズの後継作「Puella α」。
ただ正直なところ、タイトル経験者とはいえ塚田も近年は落ち目な一方、
ボンクラーズは昨年、すでに引退して10年経つとは言え、永世棋聖の米長会長を破っていただけに、
言い方は悪いですが「格好の噛ませ犬」的な感じで、「この対戦が最も分が悪いかな?」と見てました。
そして対局はまさにそのような展開を見せていくのですが、ここで塚田は潔い敗北ではなく、
泥に塗れた引き分けを狙いに行き、それをなし遂げた時には涙まで見せたんですよね・・・・
正直、棋士としては普通に負ける以上に無様ですし、元王座としてのプライドもズタボロでしょう。
しかし、ここで負ければプロ側の負け越しが決まるという団体戦特有のプレッシャーや、
コンピューター相手にアッサリとは負けられないというプロとして、そして人間としての意地や凄みが、
一個人の名誉や尊厳すらも超越させるという、途轍もない一戦を見せられた気持ちになりました・・・・
もうここまで至れば、こちらも完全にプロ棋士側を応援です!!(笑)
そして最終戦となる第5戦は、今大会の目玉と言える「三浦8段 vs. GPS将棋」の一戦。
三浦8段は、当時タイトルを独占していた羽生7冠を破ってタイトルを獲得するなど、
未だ第一線で戦っている、将棋界の事をあまり知らない私でも知っている程のトップ棋士の1人です。
対するGPS将棋も、東京大学の研究チームが670台のコンピューターを連結させた、まさに反則級の存在。
これは本当、大会前から楽しみな一戦だったのですが、第4戦の事もあり感情的にもヒートアップ。
おかげで、今までは後日ダイジェストで見てたものの、これはリアルタイムで見続けてしまいました。
そして結果は・・・プロ棋士側の先手という有利な立場にありながら、良い所も無く、
しかも悪手らしい悪手も無いままに敗れるという、圧倒的な試合展開を見せつけられてしまいました(泣)。
もう本当、これは衝撃的な結果でしたね・・・・
前述の通り、私は将棋界について知識は乏しいですし、棋力もほとんど無い一方で、
これまた前述の通り、将棋の思考ルーチンに関しては少し齧った事があるので、
プロ棋士側か? 将棋ソフト側か? と問われれば、基本的には後者の側の人間なのでしょうが、
第4戦の事もあってか、この第5戦の結果には、本当にショックを受けてしまいました・・・・
もちろん、人工知能の分野はこれからもドンドン進化していきますし、
私も、そうした進化をドンドン見たいというタイプの人間ではありますが、
これが「計算処理」だけでは計れない、人間の「感情」というモノなんでしょうねえ。
コンピューターの研究が、この感情の再現にまで至る時代はいつの日か来るのでしょうか?
そして将棋界がコンピューターに上回れるのは、思っていた以上に、目と鼻の先にまで来てる感じです。
逆に言えば、今がコンピューター将棋界にとって、一番熱い時期かも知れませんね。
羽生を筆頭に谷川・森内・渡辺といった「一般人でも知ってる棋士」との対戦は、果たしてあるのか否か?
まあ全ては、将棋界側の対応次第でしょうね(超一線級とは戦わせないという選択もあるでしょうから)。
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