| 19.9%と20.1%の0.2ポイント差なんて、統計的には誤差の範囲なんですけども、
久しぶりに大河の視聴率が「大台」に乗った事実は、やはり数字的に大きいですね。
さ〜て、出だしは好調と言って良いと思いますが、1年後はどうなっているのかな?
> ご無沙汰しております。小絳侯です。
どうも、お久しぶりです。
> まぁ一言でいえば「三谷ドラマとしては普通」といったところでしょうか。
> 昌幸役に草刈正雄を起用したり、氏政の汁かけ飯エピなど歴史好きには
> ニヤリとする要素はあるのですが、お話の流れしてはビックリするほど
> 真面目な印象を受けました。つまらないわけではないのですが、少々パンチ不足な感じです。
> (中略)
> ああいう噴火ネタや武田滅びるぞ発言からの昌幸の言い訳といった
> 瞬間的な笑いを誘う描写をねじ込むあたり、やはり根っからのコメディより体質な気がしますね。
> (中略)
> いささかネガ風味の感想になってしまいましたが、やはり今作には期待はしてます。
う〜ん、前回できるだけ言葉を濁して書いたのに、これまたバッサリと!?(笑)
でも正直な所、三谷作品としては無難に収め過ぎていて、やはり物足りなさは感じましたよね。
以前の「新選組!」の時は、それこそ賛否両極端な評価でしたから、
一般ウケ(視聴率)を考えるのであれば、コメディ色を抑え気味にするのもアリとは思いますが、
ただ、その部分の匙加減を失敗すると、どちらにも中途半端な作品に終わる可能性もあると・・・・
個人的には「清須会議」が、「ツマらなくはないけど、喜劇としても時代劇としても微妙」という、
まさにそんな感じの出来だったので、その二の舞だけは避けてもらいたいものの、
おっしゃらるように、既に小ネタを「ねじ込んでる感」が出てしまっているのが心配な所。
とは言え、それと同時に、もちろん大きな期待はしているんですけどね!!
> 注目点といえば、3D地図監修にシブサワ・コウの名前があったことですね(笑)。
> いち光栄儲としてはとうとうここまで成り上がったかと感慨深いものが。
最近はゲームとか全くしてませんけど、久々に歴史SLGを遊びたくはなってます(笑)。
でも考えると、ここ10年でジャンルとしては一気に萎んでしまいましたよねえ・・・・
「信長の野望」にしても、今度出るらしい新作を加えても、10年間で3作品ですから、
「三國志」と交互に隔年で発売されていた当時は、既に遠い昔といった感じです。
「蒼き狼」や「提督の決断」に至っては、シリーズ自体が完全にストップしちゃいましたし、
もちろん、「項劉記2」なんて噂の煙すら立ちません(苦笑)。
歴史ゲームはニッチな分野ではあっても、多少なりとも需要はあると思うんですがねえ?
昔みたいに皆で集まってワイワイとかは、今だと難しいかも時代or世代なのかも知れませんが、
通信環境が整った今だからこそ、いろいろと出来る事もあるようには思いますし、
対戦型ではない1人用の方も、手軽に遊べるモノがあっても良いと思うのですが・・・・
って、私が個人的にゲーム情報に疎くなっただけで、実はちゃんと在ったりするのかな?
> というか、ここは男大河に頑張ってもらわないと、
> 「花燃ゆ」のような朝ドラ風味の大河が罷り通られても困りますから。
> 近年、「マッサン」「花子とアン」「あさがきた」など、
> 実在の女性をモチーフにした伝記朝ドラが好評のようですし
> 大河は男に返して、そちらで上手く発展してくれれば…と思います。
近年、大河の主人公が隔年で男女交互なのは、フェミニズムの影響かとも考えましたが、
朝ドラに関しては、変わらず女性主人公が続いている所を見ると、
そうした面も皆無では無いでしょうが、恐らく基本的に「視聴率」の問題なんでしょうね。
21世紀に入って以降の大河で最大のヒット作となったのは、やはり「篤姫」ですし、
(女性大河の路線を切り開いただけでなく、幕末モノでも視聴率は取れると証明した作品)
何だかんだ言って、去年までの5年間に視聴率20%超の回があったのは「八重の桜」と「江」でしたから。
もちろん、テレビ視聴者の半数は女性ですから、女性ウケを狙う作品もあって良いとは思いますけど、
ただ最近は、「とにかく男女交互で」という無理やり感が目立ち始めてますので、
そろそろ大河にも、朝ドラの「あまちゃん」に相当する、転換点となるような作品が欲しい所です。
朝ドラのように「家庭」を主題に置くなら、女性主人公の方が適していると思いますが、
基本的に「社会」を主題に置く大河では、やはり男性主人公の方が適しているでしょうし、
これからの時代はどうあれ、歴史として過去を描くのであれば、それが現実なのは確かですからねえ。
逆に言えば、女性を主人公に据えるなら据えるで、ちゃんとドラマとして仕上げてくれと!!
脇役が人気となる名作は数あれど、主役の存在感が空気な名作なんてありませんので・・・・
> 持統天皇など十分大河題材に足りうる女性主人公なら、一向に構わないのですが…。
それこそ20世紀の大河であれば、女性主人公であっても、
北条政子(草燃える)、日野富子(花の乱)、北政所(おんな太閤記)、春日局(春日局)など、
女性であっても主人公に足るような歴史上の人物を扱ってきましたけども、
21世紀の大河になると、篤姫や浅井三姉妹あたりはまだしも、
やはり「○○の妹(○○の妻)」では、主人公として厳しい面がありますよね・・・・
「幕末男子の育て方」とか言って、無理に吉田松陰の妹を引っ張り出すくらいなら、
「明治男子の育て方」で、女性教育者の高場乱の方がずっと面白そう(無理なのは百も承知・笑)。
まあ、それはさて置き、女性主人公で家庭を描くのであれば、
「○○の妹」よりも「○○の母」の方が、ずっと題材として適してる気がするのですが、
松嶋菜々子・仲間由紀恵・宮崎あおい・上野樹里・綾瀬はるか・井上真央と、
21世紀に主役として起用された女優は、当時みんな20代である事が影響しているのかな?
男性俳優の場合、福山雅治や堺雅人など40代の役者の起用も普通にありますし、
逆に以前には、佐久間良子・大原麗子・三田佳子など40代の女優を主演に据えてた事を思えば、
女性主人公と言うのとは、また別の問題が、いろいろとあるような気が・・・・
(来年の柴咲コウは30代ですけど、中堅女優としての起用じゃないでしょうしね)
あと、母親層の視聴者を掴む意味でも、家族ドラマとして厚みを持たせる意味でも、
やはり「我が子たち」というのは、凄く大きな要素になってくると思うのですが、
これは偶然なのかも知れませんけど、篤姫・新島八重・杉文・井伊直虎と、
子供を産んでいない女性主人公が多い所も、そういう意味では気になったりします。
ただでも最近は女性関係の面が描き難くなってるのに、更には実子まで居ないとなると、
本来ならドラマ要素となる「養母」という立場も、正直微妙になっちゃってますし・・・・
ちなみに、戦国時代に限定して「○○の母」を選ぶとしても、
於大の方(徳川家康の母)・寿桂尼(今川義元の母)・慶ァ尼(龍造寺隆信の母)などなら、
大河の主人公として十分務まるだろうと、個人的には思います。
3人とも、戦国の女性として存在感があるだけでなく、波乱の人生を送っており、
ハッピー・エンドを求めるなら、天下人の母となる於大の方ですけど、
寿桂尼なら、姑の兄として大河未登場の北条早雲を出せますし、
慶ァ尼なら、大河の題材として未開拓な九州の戦国時代を扱えますからねえ。
特に慶ァ尼は創作不要で出しゃばり主人公を描けますし、家兼の活躍も後期高齢者の星に(笑)。
と言うか、どうせ戦国モノをやるなら、そろそろ関東・四国・九州を扱って欲しいです。
関東の北条・太田、四国の長宗我部・三好、九州の島津・大友・龍造寺と、題材は事欠きませんし。
(う〜ん、こう考えてみると、歴史的に仕方ないとは言え、やはり北海道って厳しいですよね?)
それと、女性主人公をやるなら、いいかげん平安時代の作品があって良い気がします。
今までにも平安時代を扱った作品はあるものの、どれも武士の勃興を扱ったモノばかりで、
外見は絢爛豪華で美しくも、中身はドロドロの愛憎劇と権力闘争という宮廷ドラマは無いので、
紫式部や清少納言あたりを主人公に据えれば、時代的にも色々あって面白い題材かと(笑)。
そもそも、1000年以前(西暦3桁)を題材にした大河ドラマ自体が、
平将門&藤原純友が主人公の「風と雲と虹と」しか、ありませんからねえ。
もちろん、古代史ドラマ3部作の挑戦が大失敗に終った事は覚えてますし、
第1部に「聖徳太子」、第2部に「大化改新」と来て、第3部に「壬申の乱」の予定が、
予算オーバー&低視聴率で制作責任者が左遷され、NHK側も天皇家の内乱を描く勇気を失い、
平城京遷都1300年という名目で、第3部が「大仏開眼」に差し替わった事も覚えてます。
それでも個人的には、そうした古代史(古墳時代〜平安時代)の大河ドラマを見てみたいです!!
例として挙げられている持統天皇なども、確かにドラマとして面白い題材ですしね。
ただ持統天皇となると、壬申の乱を避けた先例がある上、過去に無かった天皇主人公ですから、
大河の主人公としてNHK側の視点で考えると、相当に勇気が必要な最難関の題材でしょうね(笑)。
とは言え、以前には、勇気を持って「太平記」を作った制作陣も居た事を思えば、
失敗を恐れて成功できない今の時代だからこそ、そうした挑戦精神を見せて欲しくはあります。
動乱の飛鳥・奈良は勿論、大伴金村や桓武天皇あたりも十分に1年もつ題材だと思いますし、
まあ、いきなり大河は難しくとも、2時間ドラマで卑弥呼とか(当然フィクション全開!)、
坂の上の雲みたいな数年に渡る年末ドラマ形式で、日本神話とかでも良いですから(笑)。
戦後の映画界は、「日本誕生」や「卑弥呼」みたいな意欲作にも挑んでますし、
http://www.amazon.co.jp/dp/B000JJR9DS/
http://www.amazon.co.jp/dp/B00005FZA5/
現在のSFX技術なら、神話の世界が持つ迫力も描けるような気がしますので、
「三種の神器」を物語の軸に、アマテラス・スサノオ・ヤマトタケルなどの活躍を見たいです。
今のままではNARUTOの技名として、子供達どころか世界にまで認識されてそうなので(苦笑)。
P.S.
大河ドラマと直接は関係ないものの、同じTVネタとしてご紹介。
現在進行形で「戦国時代」の最中にある崩壊国家ソマリアを、
現地ルポした「謎の独立国家ソマリランド」という本があるのですが、
http://www.amazon.co.jp/dp/4860112385
(作中の日本史比喩は蛇足ながらも、近年、私が読んだ中では五指に入る本でした)
昨日たまたま、その作者がダウンタウン松本の深夜番組に出演しているのを発見!
今週はミャンマー奥地のアヘン密造地帯への潜入ルポをやっていて、
来週がソマリアへの潜入ルポという事なので、興味があればチェックしてみてください。
ちょうど「すしざんまい社長がソマリア海賊を壊滅させた」なんて話題もあり、
ソマリアはタイムリーなネタだと思うので(笑)。
1/28(木) 23:53〜24:39 TBS系「クレイジージャーニー」
|
|