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[20968] Re:右翼に関する質問(続き)返信 削除
2017/3/25 (土) 06:15:28 徳翁導誉

> > という事で、「韓国けしからん」と怒りつつ、同じ行動で返すのが保守で、
> > 韓国批判で盛り上がれるなら、デマだろうが何だろうが構わないのが右翼、
> > 韓国人や在日なんて、危害を加えても良いという所まで行けば極右でしょうか?

> と、考えると、私はおそらく保守と右翼の中間でしょうね(笑)
> さすがにデマとかには抵抗がありますが、かといってこれまでの対応をし続けるのもぬるいように感じます。

でもまあ、デマをデマとして自覚した上で扱う人は、恐らく少数派でしょうからねえ。
逆に言うと、もちろん許容範囲の個人差こそありますが、
当人が自覚した上で発せられる「デマ」は、もう「ネタ」と言って良いのかも知れません。
そう考えると、デマというのは「仮に嘘でも構わない」という情報の発信なのかも?
そして、嘘でも構わないと内心思ってる事を自覚している人も、これまた少数派な気がします。
人間というのは基本的に、自分が悪いと認めたり、疑ったりするのは嫌ですからねえ。

それでも、無意識にデマを許容してるか否かを自己診断する方法もあります。
それは、自分が得たり発したりした情報が、嘘だった場合の気持ちの反応ですね。
「失敗した」とか「恥ずかしい」とか自ら反省できれば、その人はデマを拡散しない人ですね。
一方で、「○○ならやりかねない」とか「疑われる○○の言動が悪い」みたいに、
責任を転嫁して開き直るタイプは、本人は無自覚でも、内心ではデマ拡散を許容している人です。

> > 若い世代の人だと、いまいち感じ取れてないかも知れませんけど、
> > ここ十数年あまりで、日本社会そのものが、急激に左から右へと旋回しましたので、
> > 無自覚に右寄りな人も多くなっており、こうした皮肉的な説明は喜ばれない可能性もあります。

> そこまで右傾化しているんですかね?それこそ二十歳の私からしたら、そこまで感じ取れないのですが…。
> 具体的な例を挙げれば、どういうのがあるのでしょうか?

いざ具体例を挙げるとなると、結構難しいモノですね(笑)。
「○○はどう変わったか?」みたいに、それこそ具体的な対象があれば語りやすいのですが・・・・

う〜ん、例えば現在なら、日米安保体制を「日米同盟」と表現するのは普通になってますけど、
もしも冷戦期に政治家が日米同盟などと発言したら、マスコミから叩かれる対象の言葉でした。
この表現が許容されるようになったのは、21世紀に入った小泉政権の頃でしたかねえ?
それが今では、アメリカの同盟国まで自衛対象に含み、地球の裏側まで行くというのですから、
この辺の価値観は、かなり大きく変わったと思いますよ。
ただし、全体的に平和ボケしている状態はあまり変化しておらず、
脳内お花畑のまま理想論から自称現実論に舵を切った為、怖さは倍増ですがね(苦笑)。
リスクを承知で「それでも敢えてやる」なら解りますけども、
「安保法案で平和」では、「戦争放棄で平和」よりもヤバさとして数段上なので・・・・

それと最近で言えば、アパホテルの南京事件否定本の騒動とかですかねえ?
その被害者数は論点になっても、存在自体を否定するのは無理な出来事なのを、
虐殺の定義を言葉遊びして「無かった」と主張するなど、
以前であれば、批判されて当然という風潮ですしたが、
今ではマスコミも、抗議を受けるのも面倒臭いし、視聴者ウケも悪いので、
とりあえず「中国けしからん」でお茶を濁すという方向に陥ってますからねえ。
外国人に褒めてもらう「日本スゴイ」ブームとかもそうですけど、
後ろ向きな愛国心は、却って国家に衰退をもたらすモノですし、
日本人の民族性的に、謙遜して自虐する余裕がある時の方が上り調子で、
逆に、空元気で自惚れる時ほど下り調子ですから、何だか凄く衰退を実感してます・・・・
「日本は小さな国」と自称してた頃の方が、今よりずっと大きな国だったんですよね(泣)。
でもまあ結局の所は、全てにおいて余裕がなくなって来たからこその現状なのでしょうけど。

あとは、靖国神社を参拝する客層も、ここ十数年で結構変わったかも?
冷戦期の頃は、それこそ参拝者の父親・息子・兄弟・友人などが祀られてる所な一方、
A級戦犯の合祀によって、昭和天皇さえ参拝を控えるような、複雑な場所でしたね。
左翼でも参拝する人も居れば、右翼でも参拝を拒否する人が居たりと、様々でしたし。
ですが平成初頭の頃になると、戦没者を直接知る層も故人が多くなりますから、
参拝者の数も減少してしまい(もちろん軍人恩給による金や票との繋がりも減少)、
そこで一般の参拝者を増やそうと、今ではちょっと想像付きにくいですが、
初詣の時期などになると、かなりポップな感じのCMをテレビで流してましたね(笑)。
しかし、こちらも小泉政権の時、首相が慣例に反して靖国神社を参拝して話題沸騰!!
それ以降は年々、そっち系の若者層の参拝者数が増えていき、
靖国側のCM演出も「親しみやすさ」から「荘厳さ」を押し出す路線にシフトし、
その結果、悪く言えば「ネトウヨのテーマパーク」と化していくと・・・・
そして近年では、観光業の活性化により日本人・外国人問わず多くの観光客が訪れ、
更には、戦艦・戦車の擬人化ゲームや軍服マニアなどのコスプレイヤーたちや、
籠池理事長みたいな新右翼活動に生き甲斐を見出した団塊世代の隠居組も集まり出して、
昨年の8月15日に行ってみましたけど、本当にカオスな状態になってますね、今では(苦笑)。
って、よくよく考えてみると、この現象は右傾化なのか何なのか・・・・

> > そうなると、右寄りな人への説明としては、自分でも賛同できるのが保守、
> > 過激だけど共感できるのが右翼、さすがに行き過ぎと感じるのが極右って感じが無難な所かと?

> ちなみに、自分の思想を政治コンパスで調べてみたら、保守左派でした(保守度4〜5、左派度5前後)
> 意外と保守度が低いなと思ったのですが、どうやら結婚観や性教育面がリベラル的だったようです。
> まあ、ただのテストですから、どこまで信用していいのでしょうか(笑)

要するに、判定する人の立ち位置次第で、右か左かは変動する訳ですから、
信用して良いか悪いかと言うより、「そこでは、そういう判定だった」というだけの話かと?
例えば超極右の人から見れば、右翼だって左翼でしょうしね(笑)。

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