▽ 2018/3/14 (水) 16:42:24 ▽ ほのぼのさん |
| いやはや、ご無沙汰しております。将棋について熱い文章を目にしたので出てきてしまいました。
▼ 徳翁導誉さん
> 名人への挑戦権を賭け、1年に渡り行われたA級順位戦の最終一斉対局。
> 通称「将棋界の一番長い日」が、先週の金曜日に行われましたが、
> いや〜、今年は過去に例がない程の激しい1日になりましたねえ!!
> そして、1年半前に始まった「将棋ソフト不正騒動」も、これで1つの区切りが着いたかも?
> あの騒動は当時、ここの掲示板でも結構話題として扱ってきましたので、
> 一段落という意味でも、記録がてらに、少し書き残しておこうかと思います。
> http://tokuou.daiwa-hotcom.com/cgi-bin/kjb/kjbn.cgi?tree=s20420#20420
> http://tokuou.daiwa-hotcom.com/cgi-bin/kjb/kjbn.cgi?tree=r20677
「将棋界の一番長い日」、ほんと今年は盛り上がりましたね!
私もリアルタイムで深夜遅くまでチェックしていましたよ。
結果に関する感想は徳翁導誉さんと全く同じです!ほんと、将棋の神様はいるんだなと思いました。
これぞまさに現代の忠臣蔵。天網恢恢疎にして漏らさず。
下手なドラマや漫画よりも現実の将棋界のほうがはるかにダイナミックでスリリングです。
以前に紹介した「不屈の棋士」が発刊されたのはわずかに2年前。
思えばそこから遥か遠くの地に来たような気がします。
あの本では「千田六段の特異性」がクローズアップされましたが、
翌年には時の名人がPONANZAに負けて人間vs将棋ソフトに完全に決着がつき、
そして今やどの棋士も多かれ少なかれ将棋ソフトを駆使するようになって
千田六段が先進的というのではなくむしろ平均に埋もれてしまっているような最近です。
(それでも今年の順位性でC1級を勝ち抜けてB2級まで上がったのは快挙ですが)
将棋ソフトを使いこなすのに年齢は関係なく、中年棋士でも研究にソフトを活用すれば
年による衰えをカバーできているのではないかと思います。
むしろ、将棋界の一番長い日で三浦九段に負けてB1級に落ちた渡辺棋王のほうが
最近のソフトを活用した研究の流れについていけてないような。
そして、やはり藤井六段は凄まじい才能ですね。今年、来年あたりにはタイトルを取って、
数年先には複数タイトルが当たり前という羽生竜王と同じ道を歩むかと思います。
そういう意味では、羽生竜王には順位戦プレーオフを勝ち抜いて名人を奪取してもらいたいのですが、
現在プレーオフ3連勝中の豊島八段にも頑張ってもらいたいところです。
さて、最近読んで非常に衝撃的だった本として、
「AI vs. 教科書が読めない子どもたち(新井紀子著)」があります。
AIは万能ではなく、読解力に難があるというのはちょっとAIをかじった人であれば気づくことですが、
日本の中高校生も同じように文章を正確に理解できない人が増えているというショッキングな調査結果が提示されています。
最近の週刊誌等ではAIが人間の仕事を奪うという煽りが多々見られますが、
そうではなくて将来は人間が読解力に欠けることにより様々な問題が引き起こされるという
背筋の凍る未来が来ることになるかもしれないとのことです。
一昔前に「バカの壁」という本が流行りましたが、これからはもっと恐ろしい「同じ日本人同士で、意思疎通ができない」といった事態がくるかもしれませんね。
最近読んだ本の中で一番良かったので、もし興味あれば是非ともどうぞ。 |
|
|