| > > > すみません、リアルがかなり多忙でして、いろいろお返事したいのに
> > > まとまった時間が取れなくて申し訳ないです。
> > いえいえ、コチラは全く気にしてませんよ。
> > どちらかと言えば、そうした相手方の事情を理解していながら、
> > ついつい長文で返してしまう私の方こそ、少し申し訳ない気分だったり(笑)。
> 全然そんなことないですよ!私も徳翁導誉さんの長文をいつも楽しみにしています。
では、お言葉に甘えて、長文癖は あまり気にせず行きますね(笑)。
まあ私自身も、今まで思うがまま漠然としていた考えや感想などが、
こうして改めて文章として纏めてみる事により、意外と整理されたりもするので。
▼ 「AI vs. 教科書が読めない子どもたち(新井紀子著)」
> この本に対する評価は徳翁導誉さんと私で意見が真っ二つに割れましたね。
> 元々は私はこの本の著者である新井紀子さんに対して何の先入観もなかったのですが、
> (この本を読むまでは新井紀子さん自身を知らなかった)
まあ私も、東ロボくんプロジェクトに関しては、事前に幾らか情報を持っていたものの、
著者である新井さんの事は、正直ほとんど知らなかったので、そこまでの先入観はありませんでしたし、
それ所か、いろいろ疑問点のあった同プロジェクトの中身が詳しく知れるのでは無いかという期待感が、
「AIは既にMARCHレベル」や「シンギュラリティは到来しない」などの刺激的な煽り文句とも相まって、
実を言うと、読む前は逆に、結構楽しみだったんですよね(笑)。
米中に大きく水をあけられている日本のAI研究の現状が、果たしてどんなモノなのかと?
で、実際に手に取り読んでみると、その内容は・・・悪い意味で、想像を大きく裏切るモノだったと(泣)。
> 徳翁導誉さんの今回の批判を読んでも、amazonの低評価レビューを見ても、
> この本を批判するブログの記事を読んでも、私のこの本に対する高評価は変わらないですね。
> むしろ、今まで私がAIに対して漠然と考えていたことを、この本でよくぞ文章にしてくれたという感じです。
う〜ん、結局は、どの部分に重点を置いて読んだかの違いなんですかねえ?
この本は、以下の4つの異なるテーマが、1つに纏められた内容になっています。
「1.現時点でのAI技術」「2.今後のAI」「3.読解力の低下」「4.教育へのAI活用」
まず1に関しては、そこは東ロボくんプロジェクトのリーダーだっただけあって、
特に瑕疵は無いと言いますか、比較的に良くまとめられた内容になっていると思います。
ですから、もし仮に本書の内容が1のみであったなら、批判の声はなど出なかった気がしますね。
ただ、これが1だけの内容の本であれば、ここまで話題になり、売れる事もなかったでしょうけど。
続いて2に関しては・・・正直言って、内容がかなり いい加減です。
そもそも、自らの研究の限界を、科学全体の限界と同一視している上に、
しかも他分野への知見を真面目に得ないまま、憶測や感情だけで語っている為、
科学的な関心から、この2に重点を置いて読んだ人には、本当にダメダメな内容だと思います。
ちなみに私も、ここを1番楽しみに読んだので、評価が非常に辛くなっているのかも知れません。
そして3に関しては、何が正解なのかが難しい分野の話なので、
いろいろと意見が分かれる所だとは思うのですが、
少なくとも、「そもそも読解力は何か?」という考えが浅いまま、
自分基準で正解・不正解を判断している時点で、
実際の所、この著者は、読解力というモノに対して関心があるのか?と、
疑問に感じてしまうのが、正直な感想ではあります。
最後に4に関しては、東ロボくん研究で思った成果が上がらず、
いろいろ理由は挙げつつも、結局は紛れを求めて転戦してきた感じで、
しかも自らのビジネスまで絡めている為、どうも胡散臭い印象が拭えません。
これがまだ、単に胡散臭いだけならまだしも、
教育となると、対象である相手は子供ですからねえ。
教育的な関心から、この4に重点を置いて読んだ人は、2と同様にダメ出しをするでしょうし、
子供を餌にしていると感じた人なら、猛烈に批判してくると思います。
で、1〜4の各テーマ毎に、その内容の信用度はマチマチであると読めてれば良いのですが、
1の正しさを根拠に、2や4の内容まで肯定するような読者が居た場合は、
科学や教育を重点にした読者は、「そうじゃない!!」と声を大にして言いたくなる所。
更にはここ最近、この本が売れた事で、大手メディアにも肯定的に扱われる機会が増えた事で、
もともと問題視している人からすると、危機感を煽られるような状況になっていると。
例えば、嫌韓論や中国脅威論みたいなのが、実際の外交にまで影響を与え始めてくれば、
外交に関心を持つ層は、やはり強烈に危機感を抱かされるのと似ているかも?
実社会にまで悪影響を及ぼすようになると、「私は信じてるんだから良いでしょ」では済まない為、
「おかしい」と思う人の声は過激さを増すのですが・・・まあ、掻き消されるのが関の山でしょうね。
疑似科学にトンデモ医療、マルチ商法からカルト宗教まで、様々なビジネスが存在し、
それに対してヒステリックなまでに否定する層が居ても、無くなる気配など全く無い所か、
一般層からすれば、「何をそんなに怒ってるの?」となりがちですので。
> > ところで、例のメジャーリーガー問題は、なぜ正答率が低かったのでしょうか?
> > まずは実際、その出題文を書き出すと、こんな感じ↓です。
> > 「メジャーリーグの選手のうち28%はアメリカ合衆国以外の選手であるが、
> > その出身国を見ると、ドミニカ共和国が最も多くおよそ35%である。」
> > https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20171106003794_comm.jpg
> 例のメジャーリーガー問題も、読解力を見る良問だと思いますよ。
> まず、徳翁導誉さんの指摘のうち、2行目の「その出身国」の「その」という指示代名詞は、
> この文章では正解とされる「アメリカ合衆国以外の選手」しか指さないと思います。
> 「その出身国」の「その」が「メジャーリーグの選手」を指すってのは、
> 文章の読み方として間違っていると思います。
ぶっちゃけた話、わずか2行の普通の文章を、
高校生で7割、東大生ですら5割が不正解という時点で、
聞き手側の問題か、話し手側の問題かの答えは、もう出ている気がするんですよね。
何せ これは「読解力」についての話であり、そして現実に間違えてる方が多数派なのですから。
とは言え、「間違っている」とまで言われてしまうと、文法的な話も加えみたくなる所(笑)。
まず最初に、「A B 代名詞 C」という文章構成の場合、
「AはB、BはC」というだけでなく、「AはB、AはC」となる事も普通にあります。
そこは、同意していただけるでしょうか?
で、この文章の場合、前者の「AはB、BはC」しか有り得ないと解釈されるのは、
「以外」という単語の存在なのだと思います。
実際、この文章から「以外」の部分を除き、1行目を「アメリカ合衆国の選手」とすると、
今度は「AはB、AはC」と解釈する方が、文章として自然になりますからね。
つまり「以外」が無ければ、その代名詞は「メジャーリーグの選手」を指す文章となります。
これも、同意していただけますよね?
では、再び「以外」という単語を文中に戻した時、
果たして本当に、「AはB、AはC」という解釈は成り立たなくなるでしょうか?
逆説的に問いますと、文中に「以外」が付く事によって、
「AはB、AはC」という解釈が否定される、根拠というのは何でしょうか?
まあ確かに「以外」というのは、文中においても強い存在感をもつ単語ですから、
まずは「AはB、BはC」と解釈するのが、自然な流れではあると思います。
しかし「AはB、AはC」という解釈を、完全否定するだけの強さまでは持ってないはずです。
(これがまだ、文中で「“以外”」と強調されているのであれば、話は変わってきますけども)
> まあこの本に対する徳翁導誉さんの否定的な評価も論理としては分かりますし、
> まあそこは両者の見解に大きな違いがあって
> それは埋められないってのが結論ですかねえ。
恐らく、これ以上続けても、話に進展は無さそうですし、
そういう結論で、この話題は良いと思います(笑)。
▼ サッカー日本代表監督
> ハリル解任について、真理に迫ろうとしたのが宇都宮徹壱氏の以下のコラム。
> https://russia2018.yahoo.co.jp/column/detail/201804280001-spnavi/
> (個人的にはこのコラムが今回のハリル解任の真相に一番迫っていて、私は高く評価しています)
> > 今回の会見によって、田嶋氏や西野氏の会見では語られなかった部分に光が当てられたことは、
> > 大変意義があったと思う。だが、依然として謎も残る。FIFA(国際サッカー連盟)の理事も務め、
> > 外国人とのタフな交渉にも長けていたはずの田嶋会長が、なぜハリルホジッチ氏に対して円滑な関係性を
> > 築けなかったのか。そして、「選手とのコミュニケーションや信頼関係」というふわっとした理由で、
> > 今回の決定が世論に受け入れられると本当に信じていたのだろうか。私には田嶋会長が、
> > かように無謀な人物であるようには思えない。むしろ、いまだ語られない解任の「本当の理由」が
> > あったのではないか、とさえ勘ぐりたくもなる。
> 宇都宮氏のコラムも最後はぼかした書き方をしているが、ああこれは深く切り込みたいが
> いろいろな事情があり深く切り込めないんだなと。闇の深さを感じました。
いや〜、宇都宮さんのコラムは日韓W杯の時からですから、
私もかれこれ16年に渡り、愛読してきてはいますけど、
まあ、あの人は、サッカー・マスコミを一般紙の新聞記者に例えたなら、
政治部どころか社会部でもない、文化部の記者みたいな立ち位置ですからねえ(笑)。
本職はカメラマンなので、サッカー記者というよりも、サッカー紀行文のエッセイストといった感じで、
基本的には一般サポーターと同じ目線で、日本だけでなく世界各地を取材している人ですから、
協会内部の政局がどうこうとかは、私たちと同じで、本当にほとんど解らないんだと思いますよ。
そして、そうした陰謀論的なゴシップには、あまり乗ってこないタイプでもあろうかと?
> 今回のハリル解任の不自然さについて、もやもやした気持ちがあり、
> この苦い気持ちは以前にも何かの事件のときにも
> 味わったことがあったと思っていたのですが、それがやっと分かりました。
> 今回の事件は、ああ将棋の三浦九段冤罪事件のデジャブなんだと。
> 将棋界では、三浦九段が竜王戦第1局の数日前に挑戦者の座から不可解な理由で引きずりおろされた。
> サッカー界では、ハリルがロシアW杯の2か月前に監督の座から不可解な理由で引きずりおろされた。
う〜ん、この2件が似ているという心情的な部分は解るんですけど、
決定的に異なるのは、もし仮に、この件が裁判に持ち込まれたとして、
前者は将棋連盟が負ける案件なのに対して、後者はサッカー協会が勝てる案件なんですよね。
正当な理由も無しに、挑戦権を取り上げるというのは流石にアウトですけど、
正当な理由は無くても、違約金さえ支払えば監督を解任できる権限を有しているので。
まあサッカー界の方で、三浦九段の一件とイメージ的に被るとなると、
2007年に発生した「我那覇ドーピング冤罪事件」だと思います。
オシムJAPANの初戦で先発出場を果たし、沖縄出身者として初の日本代表選手となった我那覇が、
それからわずか数ヶ月後に、いい加減なスポーツ紙の記事を鵜呑みにした協会側により、
ちゃんと調査せず即座にドーピング違反で処分され、それに対して潔白を主張した事で、
1人の代表選手のサッカー人生が、大きく狂わされて行くという事件があったんですよ・・・・
コアなサッカー・ファンの間では、それこそ本当に大騒ぎにとなった一件だったものの、
三浦九段の時と同様、世間的にはほとんど認知されていないトラブルでしたので、
もし御存知ないようでしたら、この1冊↓を是非ともオススメしておきます。
「争うは本意ならねど ドーピング冤罪を晴らした我那覇和樹と彼を支えた人々の美らゴール」
https://www.amazon.co.jp/dp/4797672013
> ハリルが監督の座から引きずり降ろされたのは、
> ハリル監督が最後の記者会見の場で語った不満を抱える2名の選手による
> サッカー連盟首脳陣への直訴によるものとみられており、
> サッカー連盟トップはそれを鵜呑みにして不可解な処分を行ってしまった。
正直な所、今回の騒動で個人的に最も危惧していたのは、
こうした悪い噂話が面白おかしく、まことしやかに語られて、
選手たちの名誉(ブランド価値)を傷つけてしまう事だったんですよね・・・・
まどろっこしいんで、その「2名の選手」は、本田と香川だという前提で話を進めますが(笑)、
まず初めに、直前に行われた3月の欧州遠征において、
本田は代表に召集されていますし、香川も負傷離脱中でなければ召集予定でした。
その事実から考えても、最終的に本戦メンバー23名に入るかは別として、
少なくとも直前合宿のメンバーに入る可能性は、2人とも非常に高い状況でしたし、
従来の日本のやり方に反して、締め切り直前までメンバーを絞り込まない方式を採用したのは、
ハリルホジッチが最後の最後まで、各選手のコンディションを見極めて選考したがった為です。
その辺を考えると、既に2名が外れる事になっていたというのは、下衆の勘ぐりでしか無い気がします。
しかも香川に関しては、2月上旬に故障してから、現在も未だに長期離脱中で、
実戦復帰どころか、本格的な練習すらなかなか出来ておらず、監督どうこう以前の現状です。
続いて、スポンサーが本当にそこまで、選手選考に対して強い影響力があるというのであれば、
初出場となった1998年大会でカズが、自国開催となった2002年大会で中村が落選したり、
2010年大会で中村&内田がレギュラー落ちした過去の事例は、いったい何だったのでしょうか?
また、そもそも論として、スポンサーが莫大な金額を支払うのは、
企業のイメージを上げ、自社の商品を買ってもらう宣伝効果を期待するからであって、
自分たちのゴリ推しで落選危機の選手をねじ込み、その所為で惨敗を喫したとなれば、
どれだけ世間の注目度を高めた所で、それは「マイナスの宣伝効果」にしかなりません!!
海外の途上国みたいに、金持ちのパトロンが個人的に支援しているならまだしも、
日本の場合、スポンサーの担当者だって単なるサラリーマンですからねえ・・・・
常識的に考えて、そんな不合理な行動を取るとは、まず有り得ない話かと?
そして、スポンサーを介して一選手が協会に圧力を掛けられるかと言えば、尚更の話です。
スポンサーの発言力が強いのは、選手の背番号くらいだそうですよ(レプリカを売る為・笑)。
> 2名の選手の背後には巨大広告会社のスポンサーが控えているとされ、
> サッカー連盟にとってはこの大スポンサーの機嫌を損なう措置は取れなかった。
> ハリル監督がロシアW杯で勝てるか否かは関係なく、
> ハリル監督を切り捨てて2名の選手を代表に復帰させることにより
> 大スポンサーに対しての体裁を守ろうとした。
> ・・・。
> まああくまで私の妄想ですけどね。
もし仮に、サッカー協会の田嶋会長が配慮したのだとしたら、
それは選手背後のスポンサーではなく、協会自体に付いているスポンサーの方でしょうね。
近年の代表戦が「勝てない」「つまらない」「人気ない」というだけでなく、
「視聴率が取れない」というのは、協会にとって悩みの種だったのは事実ですし、
しかも、3月に田嶋会長が無投票で再選を果たしての、本年度からの新体制では、
岡田元監督が副会長を退任をして、新たに電通の元執行役員が就任してますからねえ。
「ハリルJAPANは絶対勝てない」と考えて居れば、1%でも2%でも勝率を上げる為ではなく、
1%でも2%でも視聴率を上げたいと、スポンサーに忖度して動いた可能性は有り得そうです。
ただこれも、スポンサー側が望んだり、迫ったりという事ではなく、
あくまで協会側・・・と言うよりも会長個人が、それで喜ぶと思って行動した事だろうかと。
でもまあ、この辺の可能性でしたら、古くからのサッカー・ファンですと、
「田嶋なら有り得る話だな」とは、多くの人が感じてると思います(苦笑)。
世田谷育ちのおぼっちゃまで、人当たりも良く、事務方としては有能な人物なのですが、
その一方で、未だに院政を続ける川淵最高顧問の小間使いとして出世してきた為、
どうしても一般的には、「川淵の腰巾着」というイメージが強く、
しかも、物腰は柔らかいけど優柔不断で、病的なまでに責任回避が目立つんですよね。
と言いますか、自己保身の時だけ、形振り構わずに独断即決をする所が嫌われてまして・・・・
まあ、腰巾着で出世するタイプというのは、どこの世界にも居るモノですし、
行為自体が嘲笑の対象となる事はあっても、個人的には別に批判する事とは思わないんです。
ただ、この「自己保身時に見せる権力の濫用」というのが、私も許せない所ではあるんですよね。
十数年前、彼が年代別の代表監督を務めていた時、結果を残せなかった事があったのですが、
その直後に、田嶋監督時代の年代別代表に関する記事やデータが、
公式サイトや大手メディア・サイトから、一斉に削除されるという事件が起き、
しかも、批判の声が大きくなると、全ての時代の公開データが削除されるという暴挙に出たんです。
(表向きの理由は、公式サイトを一新する為との事でしたが、信じた人はほとんど居ません)
まあ勝敗は時の運ですから、大会で結果を残せなかったのは仕方ない事と許せたとしても、
それまで積み上げてきた歴史を巻き添えに隠蔽する行為は、幾らなんでも許される事ではありません。
腰巾着イメージ以上に、田嶋が嫌われるようになったのは、これキッカケだったと記憶しています。
(当サイトの「日本代表・歴代フォーメーション」も、田嶋時代だけ情報不足で不正確に・泣)
http://tokuou.daiwa-hotcom.com/index.html#2000
ちなみに、今回と似たように、監督への不信感と批判が高まっていたのが、
8年前の南アフリカW杯における岡田JAPANですけども、
「3年ぐらい積み上げてきて、残り4ヵ月で新しい人(監督)が
新しい選手で新しい戦いをするというのは考えられない」
「(抗議電話が)200件しかないの? 2000件かと思ったよ。
たった200人しか反対してないということじゃないのかな。
(日本の人口は)1億2000万人もいるんだから」
と、当時の犬飼会長は、調子の上がらないチームを完全擁護してるんですよね。
そして勿論、W杯本番での結果は御存知の通りと。
組織のトップに立つ人間というのは、下の人間に仕事を任せたら、
あとは信じて待ち、もし結果が出なければ責任を取るというポジションなはずで、
浦和レッズで成功を収め、協会へとヘッド・ハンティングされた犬飼会長は、
その独断専行なやり方により、確かに賛否両論あった人物なのですが、両者を比較すると、
結局の所、田嶋会長というのは「トップの器」に無かったという話なんだと思います。
「監督とのコミュニケーション不足と信頼関係の低下」という解任理由も、
要するに、「監督と選手」との事ではなく、「監督と会長」との事なのは明らかですしね。
で、それならそうと別に正直に言えば良い所を、例の自己保身癖が出ているのか、
理由を選手に置き換える、もしくは選手も巻き込む形にして、会見してしまっていると・・・・
もし仮に、実際に選手達との関係が悪かったとしても、解任を決断するのは会長ですから、
本来であれば、選手達を守る為にも、自らが泥を被ってしかるべき立場なはずが、
意図的なのか無自覚なのか、逆に自らを守る為に、選手達に泥を被せた訳です。
いや本当、トップに立つ人間が行うべき言動では無いと思いますよ!!
しかも対応のマズさにより、電撃解任など日常茶飯事なサッカー界において、
解任された監督が来日して会見を行うという、異常事態まで招いてしまった事で、
結果が出なかった場合の悪影響というのは、更に増大させてしまった気がするんです。
以前にも、ジーコが腐敗撲滅を訴えて、FIFA会長選挙に立候補しようとした時に、
日本サッカー協会に対して、ジーコは推薦の依頼を行ったのですが、
「断るのに、あれこれ述べても」と返信をせず、結果的に無視する形になったですよね。
ジーコ自身も、日本には日本の立場があるので、推薦を受けられない可能性は想定してたものの、
さすがに「無視」という対応をされると想像しておらず、大変ショックを受けたようでした。
そして今回も、わざわざフランスまで会長が赴き、面と向かって解任を告げながら、
解任理由を問われると、「今更あれこれ述べても」と、何も説明せずに帰国するという、
ジーコの時から全く進歩のない対応を再び見せてしまったと・・・・
要は、相手の心情を慮ってと言いつつ、単に逃げているだけで、しかも招く結果は最悪なんです。
とは言え、監督と選手の間に、何の問題も無かったかと言えば、決してそうでも無いんですよね。
特に3月の欧州遠征と時は、今までに無かったほど、選手達の不安や不満が表に出てましたし、
しかもこの時は、キャプテンである長谷部まで、そうした発言を出してましたから、
端から見ていても、かなりヤバい状況だなと感じられたので、私も以前このように書いたと↓
> > > とは言え心配なのは、これ程までに強化試合で勝てず、選手達も危機感から疑心暗鬼に陥っていると、
> > > 本番でモチベーションを上げる前に、選手達の心が監督から離れてしまう事だったりします。
正直言ってハリルホジッチという人物は、非常にプライドが高い性格でして、
いやに尊大で、常に上から目線なのはまだしも、
自らを持ち上げる為に、無自覚に相手を下げる発言もしがちだったので、
選手や協会だけでなく、マスコミとも上手くコミュニケーションが取れていないのは事実でした。
ですが、それでもここまで3年間やって来れてましたし、
不満なども時期的に今がピークで、もう後は本番しか無い以上、嫌が上でも纏まるとも見ていたので、
乗り越え可能なトラブルを理由に、この時期での監督解任というのはねえ・・・・
ぶっちゃけた話、もうそれくらい、田嶋会長はハリル監督を信頼してなかったのだと思います。
ハリルの監督就任は、田嶋の会長就任よりも前であり、
自分で選んだ監督ではなく、前体制から引き継いだ監督だったので、
「ハリルと心中」という覚悟を持てなかったのかも知れません。
(ただし、犬飼会長と岡田監督の時も、就任のタイミングは今回と同様でしたが)
そして何より、ザック・アギーレ・ハリルを連れてきた原&霜田が、
FIFAの指導により、初めて行われた この時の会長選挙の際に、対抗馬として立ち、
(「日本に選挙は馴染まない」と反論するも、当然ながらFIFAに跳ね返されました・苦笑)
しかも田嶋圧勝が予想される中で、まさかの接戦となってしまったんですよねえ。
で、田嶋当選の直後、相手陣営には報復の降格人事が行われ、
それまで代表監督をサポートしてきた面々が、一気に協会から離れてしまったんです。
(余談ですが、会長就任の後、妻を代表チームのドクターにねじ込む人事はしました・笑)
要するに、もうこの時点で、ハリルホジッチは協会内で孤立無援だった訳で、
そこまでやるなら、会長交代時や予選突破後に監督を交えれば良かったものを、
ここまでズルズル引っ張っておきながら、いまさら「信用できない」と言うのも・・・・
ちなみに、前述の犬飼元会長は、南アフリカW杯から数ヶ月後、
当時、協会No.3の専務理事だった田嶋により、会長の座から引きずり降ろされるんですよね。
そして会長退任の直後、犬飼が雑誌「サッカー批評」で行ったインタビュー記事が、これでした↓
https://pbs.twimg.com/media/DahIDv7UQAE9J1g.jpg
https://pbs.twimg.com/media/DahJTcdVAAEbWLM.jpg
「僕が決定的に嫌だったのは、僕の次の会長のことも考えていかなきゃいけないと
川淵さんに言ったら 『田嶋しかありえない』と言ったんです。
僕は『えっ!?あれは一番ダメですよ』と言った。
基本的に方針がブレるし、その場その場でいろんな人にいい顔をしてるだけでアイデアもないし、
二年間付き合ったけどサッカーに対する提案一つない。『あれこそダメです』と僕は言ったんです。
そうしたら川淵さんは ものすごく不満そうな顔をしてね。」
「彼のような目的のはっきりしていない人間がもしリーダーになったとしたら、
しょっちゅう方針がブレて大変な事になると思いますよ、言うことがしょっちゅう変わるんだから。
そういう人間をトップに据えてはいけないと思いますね。」
「田嶋が僕のことを『スポンサーに態度がでかくて ないがしろにしている』
と言ったらしいんだけど、ちょっと待てよ、と。
お前みたいに都合の悪いことに揉み手して スポンサーに頭を下げるのがいいんじゃなくて、
スポンサーのためには 日本の代表がいいサッカーをやって人気を上げることが一番なんだと。
揉み手してペコペコしたってそんなものはちっともスポンサーのためにはならないって言ったんです。」
こんなトラブルが8年前にあり、そんな人物が現在の会長なのですから、
確かに、このタイミングでの監督交代劇には驚かされましたけど、
「まあ、田嶋だからなぁ」と、その言動自体は妙に腑に落ちてる部分もあるんです(苦笑)。
ちなみに、このインタビュー記事を書いたフリー記者は、
その後、田嶋氏への公開質問状を送った事などが、彼の逆鱗に触れ、
協会から出入り禁止処分を受けて、取材が行えないようになると共に、
起用した雑誌側も協会への謝罪を強いられた結果、表舞台から姿を消す事となりました。
協会は日本サッカーの全てを統括してますので、ここから出禁を喰らってしまうと、
記者はもちろんの事、出版社さえも、おまんま食い上げになってしまいますからねえ。
だからこそ、圧倒的に強い立場の協会側から、強権的な行動に出る事は稀なのですが、
どうやら若干1名、例外的な人物がいるみたいです。
・・・と、ここまでダラダラと、田嶋会長に関する長文を書いてきましたけど、
正直言って私も、この手の話にはあまり興味が無いので、
この交代劇の責任問題とかは、まあ大会後にでもすれば良いと思っており、
いまはロシアW杯に向けて、西野JAPANについてもっと語りたい所ではあるんですけどね(笑)。
▼ 見てみたい大河ドラマ
> 光秀が大河ドラマってのは面白いと思いますよ。
> ここは是非、さんざん見飽きた司馬遼太郎の光秀像ではなく、新しい光秀像に迫ってほしいです。
「イメージ刷新」が1つのテーマである以上、恐らく そこは大丈夫だと思われますけど、
如何せん 大河ドラマの主人公ですから、善人補正みたいなモノは避けられない気がします。
でもまあ、近年の大河において、明智光秀の扱いが比較的マシになったとは言え、
石田三成ほど好転した訳でも無いですし(真田丸や直虎でも、あんな描写でしたから・苦笑)、
単純に主人公補正を掛けるだけでも、光秀像というのは随分と違ったモノになるようにも思えます。
> ただ、光秀が主人公となると、彼の後半の人生は戦国時代のストーリーのど真ん中を歩むことになってしまい、
> 話の筋が見えてしまうってのが脚本家として大変なところだと思います。
> いやあ、戦国3傑を外したのはいいですが、
> 光秀はちょっとメジャー過ぎて脚本が難しいんじゃないかと危惧しています。
まあ確かに、歴史の空白部分というのは、どうしたって創作で埋めるしかないので、
そこは作家の腕の見せ所であるというのは事実ではありますけども、
一方で、そのままで十分に魅力ある史実の部分を、いかに表現できるかというのも、
これもまた1つの、作家としての腕の見せ所では無いでしょうか?
ドラマにせよ、アニメにせよ、小説にせよ、様々なタイプの作品があって良いと思いますが、
王道は王道として描き切れてこそ、作品群の全体的な質も上がる気がしますしね。
要するに、変化球ばかりで攻めず、ズバッと直球勝負で行くのも、時には必要であると(笑)。
そういった意味では、この2020年の「麒麟がくる」で59作を数える大河ドラマの中で、
戦国の三傑が主人公となったのは、実は信長・秀吉・家康とも2回ずつしかありません。
単純に言えば、3人のうち誰が主人公になる事すら、10年に1度という具合ですから、
改めて考えてみると、逆に却って少ないくらいかも知れません。
> 個人的には、戦国時代ど真ん中をやるうえで
> 光秀を主人公にするよりも「細川藤孝」主人公の大河ドラマが見たかったですな。
> 「細川藤孝」主人公の大河ドラマを脚本にすると、
> ◎第1クール(1月〜3月)
> 第13代将軍足利義輝の配下として三好三人衆との死闘。
> 義輝が第9話あたりで討たれて第10話で義昭を幽閉先から救出。
> その後、貧窮の中、義昭の復権を目指し明智光秀と第13話あたりで知り合う。
> ◎第2クール(4月〜6月)
> 織田信長が義昭を担いで上京。
> その後、義昭に離反の気配が生じたため藤孝は信長に密かに伝えて信長配下に。
> 嫡男の忠興と光秀の娘ガラシャとの結婚。光秀の配下に。丹後国攻略。
> ◎第3クール(7月〜9月)
> 第28話あたりで本能寺の変。山崎の戦いで光秀の誘いに応じず。ガラシャの幽閉。
> 秀吉が光秀を破ると秀吉に近づく。藤孝は千利休らとともに秀吉時代の絢爛文化を担う。
> ◎第4クール(10月〜12月)
> 第38話あたりで秀吉死去。ここから怒涛の展開で、
> 石田三成挙兵、忠興が徳川陣営へ参加、ガラシャ自害の悲劇。
> 田辺城の籠城戦。第49話で勅命による講和。最終話で関ケ原をダイジェスト。
> 1610年に京都の自邸で死去。
う〜ん、でもそれだと第3クールまで、ほぼほぼ今回の明智光秀と被るのでは?
「将軍義輝の足軽衆・明智某は光秀である」という説を採用するつもりなのか、
NHKの紹介記事を読む限りでは、↓と書かれていますし、
> > > 主君として付き従った道三が息子義龍にうたれたのち、
> > > 美濃を追われ、京で細川藤孝、足利義昭と出会い
https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/295435.html
それに光秀と藤孝は、出会った時期こそ諸説あるものの、
信長の麾下に入って以降の2人は、一心同体な存在でしたからねえ。
光秀を藤孝に替えても、本能寺の変までは、そんなに違いを出せないかと思います。
また、藤孝の人生のハイライトという点から考えると、
本能寺の変の後に、盟友であった光秀を見限って隠居した場面と、
関ヶ原の時に、古今伝授を人質(笑)にして助命された場面なので、
脇役としてなら面白い存在でも、主役となると正直いって厳しい印象も・・・・
あと、ドラマ的には関ヶ原後の京都での隠居時代は全カットで良いかも知れませんが、
でも実際の所、関ヶ原後の細川家中は結構ゴタゴタしてたんですよね。
まずは藤孝次男・興元が、当主である兄・忠興と不仲になり出奔し、
続いて忠興が長男・忠隆と衝突して廃嫡すると、三男・忠利を新たな跡継ぎに選び、
同時に次男・興秋を人質として江戸へ送るも、その途上で興秋は逃亡して出家。
しかも興元・忠隆・興秋の3人が、京都で暮らす藤孝の元に身を寄せた為、
悠々自適の隠居生活というイメージとは、なかなか懸け離れた状態でした。
ちなみに、これは藤孝死後の話ですけど、大坂の陣が勃発すると興秋は豊臣方として参戦し、
敗戦後は家康から許されるも、父・忠興によって切腹させられています。
って、ガラシャや千利休と絡みを描くのであれば、やはり息子の忠興が適役かも?
「利休七哲」に名を連ねているのも、幽斎(藤孝)ではなく、三斎(忠興)の方ですし、
忠興は妻・ガラシャを偏愛してましたけど、藤孝にとっては単に息子の嫁でしたからねえ。
そして上述の忠隆・興秋・忠利も、3人ともガラシャの産んだ子供でしたので、
ドラマとして考えた場合は、やはり忠興の方がキャラが立っている気がします。
(ちなみに忠興は長寿でして、島原の乱が勃発した際には江戸に詰めてました)
とは言え、忠興は性格が「難アリ」な人物なので、描く分には面白い対象ですが、
大河の主役として考えた場合は、ちょっと不適格かも知れませんね(笑)。
ただ、戦国時代を文化面から切るという視点は、非常に面白いと私も思っています。
戦乱の世の中というと、無秩序で暴力的で凄惨な時代だったのは事実ですけど、
それと同時に、古いしがらみに囚われず、自由で新しい表現が許される時代でもあり、
文化の面では「わび・さび」と「絢爛豪華」が共存する、実に活気ある頃でしたからねえ。
千利休に代表される茶道は言うに及ばず、絵画では狩野永徳と長谷川等伯が激しく競い合い、
小堀遠州や本阿弥光悦など、マルチな分野で活躍する総合プロデューサーもいて、
また、学問・文芸・医学なども大きな変化と、庶民への普及などがあって、
しかもそれらが、政治や軍事とも非常に密接に絡まっていた訳です!!
ですから、ドラマを見ながら視聴者も、そうした文化面を学べる作品というのは欲しい所ですね。
番組最後の観光案内コーナーも、その地に残る作品解説を加える事で、より魅力が増すでしょうし、
ドラマ用に作られるレプリカも、実際に触れられる道具として、教育的な意義があると思うんです。
昨年あった「茶の湯展」では、名だたる天下人や戦国武将が愛した名品の数々に加え、
それこそ細川三斎に、古田織部や千利休などが、自ら削った茶杓なども展示されていて、
確かに、それはそれで本当に充実した展覧内容ではあったのですが、
その一方で、隔絶されたガラス・ケースの中に置かれ、手の届かない実物の国宝だけでなく、
例えレプリカであっても、実際に道具として手に取れる機会があるのは、非常に重要だと思うんです。
飾って愛でるだけでなく、本来の使い方を体感してこそ、文化は引き継がれていくモノでしょうから。
> 光秀よりは藤孝の方が脚本に変化を出せるし、最後はハッピーエンドなので真田丸、西郷どんに続く敗死エンド
> よりもいいと思うんですけど、光秀が主人公をやるともう藤孝が主役をやることはなさそうですな。
でも、ハッピーエンド至上主義なハリウッド文化に比べると、
日本人の文化って、滅びの美学とか、潔い死に様とか、非業の最期とか好きじゃないですか?(笑)
勝利して畳の上で大往生よりも、敗れながらも華やかに散る方が、ドラマとして好まれる気がしますし、
源義経・楠木正成・織田信長・真田幸村・大石内蔵助・坂本龍馬・西郷隆盛などなど、
日本史のヒーローというのは、そうした最期を迎えるタイプがほとんどだと思いますよ。
逆に言うと、だからこそ人気が出るという側面もあるような気がします。
下手に長生きをすると、どんな偉人でも、あれこれ不祥事を起こするものですから(苦笑)。
ちなみに、人気ある戦国時代後半で、見てみたい大河の主人公という事ですと、
まずは無難な所で、今まで扱われていない関東・四国・九州あたりの題材ですかねえ?
関東なら、北条幻庵を語り部にして北条五代記とか、
四国なら、桑名吉成の目から見た長宗我部親子の物語を、
九州なら、龍造寺隆信or鍋島直茂で、島津・大友との三国志あたりでしょうか。
あと、実現しそうかは別に、個人的な趣味で行くと「内藤如安」ですね(笑)。
内藤如安は、松永久秀の弟・長頼を父に、丹波守護代・内藤氏の娘を母にもつ人物なので、
三好家についても描くことが出来ますし、勢力争いが激しかった丹波の国情も物語性に富みます。
またキリシタンとして、ルイス・フロイスより洗礼を受け(如安は、洗礼名ジョアンの当て字)、
義昭と信長が対立すると、如安は丹波の守護代家として義昭側に加担して籠城戦を戦い、
それに敗れて義昭が鞆に追われると、如安も共に同行。
その地で、遠縁にあたる小西行長と知り合うと重臣に取り立てられ、
朝鮮出兵の際には、講和の使者として北京の紫禁城へ赴き、
関ヶ原の際には、当地へ出陣した行長に替わり、本領を加藤清正より死守。
戦後、加藤家や前田家の客将となるも、大坂の陣を前に家康からキリシタン追放令が出されると、
如安は呂宋・マニラへと追放され、その地で日本人町を築き、同地で亡くなります。
(その縁により、如安が治めた丹波の南丹市は、マニラ市と姉妹都市になっているのだとか)
あの松永久秀の甥っ子が、あの時代に中国を訪れ、フィリピンで死ぬのですから、
まさにワールド・ワイドで、波乱に富んだ人生であったと言えるかと思います。
で、戦国時代という縛り無しで、最も見てみたい題材となりますし、
主人公リレー方式による「日本通史」だったりします。
やはり、こうした作りの方が、脈々と続く歴史の流れを、理解しやすいでしょうからねえ。
と言いますか、出来れば歴史Flashの方で出来たら良いなと、以前は考えていました(笑)。
だいたい西暦500年頃から現在まで、およそ1500年の歴史を、
20人前後の人物を描く事で、途切れる事なく日本史の流れを描けないかなぁ?と。
(ドラマ化の場合は、1人1クールとして、20人だと5年に渡る大作になりますか)
・・・って、誰を選べば、最少人数で上手にリレーできるかは、未だに結論を得られておらず、
もう恐らく作る事は無いのに、今でもたまに考えたりしちゃいます(苦笑)。
20人で1500年だと、単純計算で1人あたり75年ですから、空白無しで完璧に繋ぐ事は無理にしても、
前作に登場した若手が、次作ではベテランとして登場するような感じなら、
一応は歴史の繋がりを感じる事が出来ると思うんですよね。
例えば、古墳時代末期を描くのに「大伴金村」を主人公にしたとして、
そうなれば蘇我稲目や物部尾輿も話に絡んでみますから、息子の馬子や守屋も登場させ、
次の作品では主人公を「聖徳太子」にすると、馬子や守屋が今度は重鎮として話に出てくると。
また、中身の濃い戦国後期や幕末帝国期は、話を分断せず1人で描き切るとすると、
やはり主人公は「徳川家康」と「西園寺公望」しか居ないかな?とか、考えたりしますね(笑)。
あと出来る事なら、政治家や軍人だけでなく、外交・宗教・文化・経済・学問などなど、
幅広い分野から主人公を選べれば、時代という縦軸だけでなく、社会という横軸も描けるかな?と。
(更には、世界という軸を加えると、歴史は3次元的な膨らみを持ちますが、日本史だと限定的かな)
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