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[21670] 日本通史・大河ドラマの主人公リレー25名案返信 削除
2018/5/17 (木) 19:59:58 徳翁導誉

> で、戦国時代という縛り無しで、最も見てみたい題材となりますし、
> 主人公リレー方式による「日本通史」だったりします。
> やはり、こうした作りの方が、脈々と続く歴史の流れを、理解しやすいでしょうからねえ。
> と言いますか、出来れば歴史Flashの方で出来たら良いなと、以前は考えていました(笑)。
> だいたい西暦500年頃から現在まで、およそ1500年の歴史を、
> 20人前後の人物を描く事で、途切れる事なく日本史の流れを描けないかなぁ?と。
> ・・・って、誰を選べば、最少人数で上手にリレーできるかは、未だに結論を得られておらず、
> もう恐らく作る事は無いのに、今でもたまに考えたりしちゃいます(苦笑)。

何だか、こんな事を書いたら、ザックリとでも纏めてしまいたくなったものの、
やはり1500年もあると20人では収まらず、結局は25人になってしまいました(笑)。

 大伴金村(480頃〜550頃)
 蘇我馬子(550頃〜626)
 天武天皇(630頃〜686)
 藤原不比等(659〜720)
 吉備真備(695〜775)
 最澄(766〜822) or 坂上田村麻呂(758〜811)
 藤原良房(804〜872)
 菅原道真(845〜903)
 平将門(900頃〜940)
 清少納言(966〜1025)
 源義家(1039〜1106)
 平清盛(1118〜1181)
 島津忠久(1160頃〜1227)
 安達泰盛(1231〜1285)
 佐々木道誉(1296〜1373)
 今川範政(1364〜1433)
 足利義政(1436〜1490)
 毛利元就(1497〜1571)
 徳川家康(1543〜1616)
 保科正之(1611〜1673)
 荻原重秀(1658〜1713)
 青木昆陽(1698〜1769)
 葛飾北斎(1760〜1849)
 西園寺公望(1849〜1940)
 松下幸之助(1894〜1989) or 瀬島龍三(1911〜2007)

まあ、教科書的な最重要人物を優先的に選ぶのであれば、
清少納言は藤原道長、島津忠久は源頼朝、佐々木道誉は足利尊氏が妥当なのかな?
とは言え、王道路線ばかりでは疲れてしまうので、多少は変化球もという事で(笑)。
(聖徳太子は蘇我馬子の婿であり、馬子より先に亡くなるので、主役を交代させました)
同じく、吉備真備の所も聖武天皇、最澄or坂上田村麻呂も桓武天皇の時代が主題ですけど、
やはりコチラも、主人公が天皇ばかりでは切り口が似通ってしまうかと思い、
そこで、「天皇から1人を選ぶのであれば、天武天皇かな?」という感じになりました。
正直言って、前半生に関しては、大化改新を行った兄・天智天皇の方が主役級なのですが、
天智死後の壬申の乱や、その後の政治改革なども扱うとなると、天武の方が適していたので。
って、この「リレー方式」というコンセプトで主人公を選びますと、
1つの時代をトータルで描ける「長命」な人物が、どうしても優先されがちになりますね(笑)。

戦国後期を通して描ける徳川家康や、幕末開国からWW2開戦まで描ける西園寺公望、
そして南北朝の佐々木道誉も、鎌倉末期から足利3代まで描けますし、
激動の時代だからこそ、途切れない1つの流れとして描ける人物が理想な気がします。
(この3人を2クールとすれば、丸7年のリレー大河ドラマになりますね・苦笑)
まあ道誉に関しては、政治や軍事の方面のみならず、文化の面も扱えますしね。
そう言った意味で、足利義政の人選というのも、その辺を考慮してのモノだったりします。
義政なら、応仁の乱を前後史まで含めて描けるというだけでなく、
文化人としても、今に残る日本文化を築き上げた、歴史上でも屈指の最重要人物なので。

また、同じ様な視点から、清少納言で文学と女性社会を、
荻原重秀で財政と経済、青木昆陽で学問と出世、葛飾北斎で大衆芸術と庶民生活を、
それぞれ切り取りたいなという観点から、少し変化球的に人選してみました。
特に昆陽と北斎については、あの時代に日本各地を転々としているので、
その当時の中心地だけでなく、地方に関しても同時に描けるかと思いまして。
他には海外も描きたい所ですが、この25名の中だと、実際に渡航経験があるのは、
吉備真備・最澄・西園寺公望・松下or瀬島しか居ないのが、ちょっと寂しい・・・・
でもまあ、島国である日本の事情を考慮すると、致し方ないのかな?
遣唐使の廃止以降、幕末に開国されるまで、日本が外国と深く関わったのって、
元寇と朝鮮出兵くらいですしね(逆に言うと、却ってグローバルだった古代が凄い・笑)。

ちなみに北斎の所は、障害者を焦点に、幼少時に失明しながら大学者となった塙保己一や、
シニアを焦点に、隠居後に五十の手習いで学問を初め、日本地図を作り上げた伊能忠敬など、
同時代の別人物も考えたのですが、長寿で幕末へ直に繋げられる北斎を選びました。
これがもしも、幕末から戦前までを西園寺1人で描く方法でなく、
2人の主人公に分けて描いたなら、忠敬や保己一でも良かったかも知れませんけどね。
日本各地を転々としたという点で行けば、忠敬に勝る人材は居ませんし(笑)、
例えば幕末・明治の主人公を伊藤博文にすれば、保己一に上手く繋ぐ事が出来ます。
幕末時、保己一の跡を継いだ息子・塙忠宝は、デマを信じた伊藤に暗殺されてますので・・・・
(明治になり、芸者が産んだ近藤勇の娘に、伊藤は一夜の共をさせたなんて逸話も残ってます)
って、日本の初代総理大臣であり、主人公としては適した人物であっても、
やはり大河化となった場合は、この辺のエピソードは割愛になりますかねえ?(苦笑)

それと、様々な分野を描く意味では、平安初期が「最澄 or 坂上田村麻呂」なのも、
最澄なら宗教を、田村麻呂なら蝦夷と呼ばれた東北を描ける為、どちらか決めかねていると。
ただ源義家の所で、東北の奥州藤原氏を存分に描けるので、最澄を第一候補としました。
(最初は空海にして、藤原良房を含まず全24名で構想するも、山城遷都の流れが描きにくく断念)
ちなみに、昭和が「松下幸之助 or 瀬島龍三」となっているのも、同様の理由でですね。
戦時中は参謀本部で数々の作戦を担当し、戦後は伊藤忠の会長&中曽根のブレーンとして、
軍部・財界・政界の中心に身を置き続けた瀬島なら、激動の昭和を1つに纏めて扱える一方、
戦前から家電を作り続けてきた松下幸之助の方なら、メインとなる実業面だけでなく、
家電の顧客層である一般庶民の生活も、戦前・戦中・戦後と一繋がりで描ける為、
そちらを重視して、松下を第一候補としました(瀬島は嫌われ者という理由もありますが・笑)。

あとは、紡がれていく「歴史の流れ」というモノも描きたいという主旨から、
日本史的に重要な一族に関しては、開祖にあたるような人物も優先的に選びました。
具体的には、藤原摂関家なら藤原不比等&藤原良房や、
平氏なら平将門&平清盛、源氏なら源義家(だったら源頼朝も選ぶべき?)とか、
関ヶ原や幕末への繋がりも考え、薩摩の島津・長州の毛利・会津の保科を入れてみたと。
もちろん、そうした物語的な布石だけでなく、各人物が各時代で重要な人物ですけどね。

ただ欲を言うなら、鎌倉期の北条執権家や、室町期の細川管領家あたりも、
蘇我氏や藤原氏と同じく、誰か1人くらいは主人公として入れたかった所ではあります。
まあ、入れ替えるなら、安達泰盛を北条泰時or時宗、今川範政を細川頼之or持之でしょうか?
ですが、やはり「リレー方式」という事情を考慮した場合、
時代が前後の主人公と被り過ぎていたり、重要人物だが短命であったりして、
だとしたら、準主役級として登場させる方が、却って無難かな?という結論に至りました。
それに泰盛であれば、幕府と御家人の関係性や内管領の確執、そして元寇も詳しく描けますし、
そして範政は、室町幕府と鎌倉公方の関係性や、大叔父・了俊を介して南朝方の九州も描けると。
(足利義政を細川勝元に、毛利元就を細川政元に替える案もありますが、既述の理由で却下・笑)

最後に、贅沢を言えば、近現代を通して描くなら西園寺ほどの適役は他に無いのですが、
やはり激動の時代ですし、幕末の外交や、明治の戦争、更には科学などの分野も、
折角なので詳しく扱ってみたい題材ではありましたけどね。
仮に候補を挙げるなら、「川路聖謨」「立見尚文」「大河内正敏」といった所でしょうか?
川路なら、天保の改革から無血開城直前の自害まで、江戸後期の幕政をじっくり描けますし、
立見も佐幕派側から、戊辰・西南・日清・日露の各戦争、そして赴任先の台湾の事も描けますし、
大河内は、理研の所長や貴族としてだけでなく、若き苦学生・田中角栄を引き立てた人でもあります。
それと、出来れば沖縄も扱いたいですが、無難な所となると・・・「上杉茂憲」あたりですかねえ?
米沢藩主から沖縄県令に転身し、わずか2年で解任されるも、温情政策と人材育成に努めた人なので。
と、まあドラマ的な都合もあり、圧倒的な勝者よりは、どうも敗者や復活者を人選しがちに(笑)。
この時代だと、ガチなら東京五輪&震災復興で「後藤新平」を大河に推したい所ですけど、
後藤なんて、岩手水沢の出身でしたから、明治時代では賊軍扱いだった上に、
蛮社の獄で殺された高野長英の親戚だった為、江戸時代も藩内で逆賊扱いでしたしね。

・・・って、最初は「25名分のリスト」だけ載せる予定だったのに、
簡単な選考理由を書き始めたら、またまた思わぬ長文になってしまいました(苦笑)。

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