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[23536] 日本の文化環境についての現状認識返信 削除
2021/3/30 (火) 07:04:27 旧トルコ担当

色入り返信したいことはあるのですが、ひとまず主論の方で気になった部分だけ先に返信します。
全体的な返信は5日くらい待ってください。


> > ただそれは管理人さんの好みではないわけですよね。
> > ですがそれは結局のところ管理人さんの好みに合わないというだけであって、
> > 必ずしも日本の文化環境が悪くなっているというわけではないのではないでしょうか?
> > そういう風に考えたほうが、今のトランプフィーバーも、世代内の共通言語が失われたという状況とも、
> > 整合性が取れると思うんですよ。
> > 他はそうだけど、他はLINEで24時間仲間内とつながるのが流行だけど、文化だけはみんな多様性を欲しているんだ。
> > 文化だけはみんな選択の幅が狭くなって悲しんでいるんだ、というのはどうしても説得力がないと思うんですよ。


> 何だか ようやく、話が噛み合わない理由が解ってきたんですけど、
> 社会的な「文化」という大きな枠組みの話題を扱っているのに、
> 個人的な「好み」という小さな主観で、そもそも話をしてるはずが無いじゃないですか!?(苦笑)
> もっと言うと、御自身の個人的な好みという視点から、文化というモノを語っちゃってません?
> それだと結局、自分の見方でしか他者を判断できないので、本当の意味で他者を理解できませんよ。
> 自分には自分の見方があるのと同様、他者には他者なりの見方があるのであり、
> その全体像を捉えようとすれば、必然的に、高所から俯瞰的な見方をする必要が出てきます。
> もちろん、最終的には誰もが主観的に解釈を行うのですが、
> それこそ、主観の範囲外にあった他者の雑音を、キチンと情報として理解できる事で、
> その客観性というのは、格段に精度を上げていく事が可能なんですよね。
>
> 「文化だけはみんな多様性を欲している」とか、
> 「文化だけはみんな選択の幅が狭くなって悲しんでいる」なんて、
> そんな風に言ってると勘違いしちゃうのは、主観でしか見えてないからだと思うんですよね。
> 個々人のレベルで言えば、「自分の好みだけあれば満足」なんていうのは、当然の話なんです。
> ですけど、人の好みはそれぞれ異なる以上、個々人の好みを満たす為には、
> 社会的な多様性が必要であり、社会的な選択の幅が必要なんです。
>
> 解りやすく、食べ物の話で喩えるとすれば、
> ラーメンでも、カレーでも、寿司でも、ハンバーガーでも、ピザでも、焼き肉でも、
> それぞれ好きなモノがあれば、それを自由に食べれば良いんです。
> 別に、それら全てを食べる必要はなく、ラーメンばかりとか、カレーばかりでも構いません。
> また、自分は寿司は嫌いだとか、そういうのがあっても全然問題ないんです。
> ですが、「自分はラーメンだけあれば満足」と、それ以外を全て無くしてしまっては、
> その人自身は困らなくても、カレー好きな人が困ってしまいますし、
> 逆に、カレー以外を全て無くされた場合には、今度はラーメン好きが困ってしまうんです。
> それは、ラーメンが好きだとか、寿司が嫌いだとか、そういった次元の話では無いんですよ。
> ラーメンしかない世界にして、「ラーメンだけでも醤油・味噌・塩・豚骨と好きに選べる」とか、
> ラーメン以外を知らずに、「みんなラーメンを美味しいと言ってる」とかなっても、
> それは決して、カレーや、寿司や、ハンバーガーや、ピザや、焼き肉の代替になる事を意味しません。
> みんなで一緒にラーメン屋に行く事と、みんなで一緒に行けるのがラーメン屋しかない事は違います。
> いや、私もラーメンは好きですけどね(笑)。
> でも、ラーメンしか選べないのは、御免被りたいです。


ええと、管理人さんの認識では、現在の日本から文化の多様性が失われているということなのでしょうか?
選択肢の豊富さ、という点では考えるまでもなくこの30年というのは大きく進歩したと思うのですが。
しかし選択肢が膨大に増えすぎた結果、お互いが何をしているかが見えにくくなっていき、自分の好きなもの以外が見えにくくなった。
そういう話ではなかったのでしょうか?

> いえ、その逆ですね。
> 確かに当時は「知る人ぞ知る」という、その世界だけの話で、
> 関係ない部外者にとっては、世界の中は伺い知るのが困難な時代だったでしょうけど、
> 心理的な面と、地理的な面の壁さえ越えれば、誰でもアクセスが可能な世界でした。
> 要するに、キモいという心理の壁と、東京など大都市のみという地理の壁であり、
> そこは勇気とカネさえあれば、解決できる課題でしたので。
>
> 例えば秋葉原は昭和末期、あの街1つで、全国の家電売上の1割を担っていて、
> とにかく秋葉原に行けば何でも有るし、そこに無ければ何処にも無いという状態でした。
> そして「家電なら秋葉原」みたいに、代名詞的にイメージが定着してしまえば、
> 放っておいても人は集まってきますし、そうなれば店だって更に集まってきて、
> 店が増えれば価格競争が起きて商品安くなり、そこで更に買い物客が集まって、
> 買い物客が増えれば、マニアックな需要に応えても採算が取れるようになり、
> それこそ「何でも有る」街として、好循環で発展していった感じですね。
> で、そんな秋葉原の街へは、電車さえ乗れば、誰にだって行けた訳です(笑)。
> マニアックな店とかも、別に情報とか無くても、足さえ使えば見つけられましたし、
> コミケにしても、「マーケット(市場)」を謳っているくらい、
> 最初からオープンなイベントであり、そうして既に半世紀近い歴史がある訳です。
>
> う〜ん、この辺の感覚は、「本屋」とかで喩えれば伝わりやすいですかねえ?
> 本屋というのは、その存在自体は当然知っていても、
> 興味ない人には縁遠く、どんな本が置かれているかも計り知れないでしょうし、
> 街の小さな本屋とかは、初めてだと確かに立ち入りにくい雰囲気がありました。
> でも、一旦勇気を持って中に入り、お金さえ持っていれば、誰でも好きな本が買えるんです。
> そして神保町の書店街まで足を伸ばせば、マニアックな本さえ探す事が出来たと。
> 別にそこには、「高度な情報網」みたいなモノは特に必要ありません。
> ただ、交通費と時間を使って、わざわざそこまで足を運ぶ手間が必要という意味では、
> やる気が無いと越えられない障壁があり、それに囲われた世界観や空気感はありましたし、
> インターネットにしても、1時間繋いで500円とか1000円かかった2000年頃までは、
> 誰でも利用できるけど、本気で利用したい人しか居ない、濃密な空間であった訳ですね。
> ちなみに私が、読む時間と、書く時間と、投稿する時間を分けているのも、
> 通信料を抑える為の、当時のネットの使い方の名残だったりします(笑)。
>
> と、本屋の例から離れてしまいましたので、話を元に戻すと、
> まずは90年代、急速に全国拡大を始めたコンビニに、売れ筋の雑誌や漫画が置かれるようになり、
> 続いて2000年の大店法改正により、あちこちで広大な売り場面積を持つ大型書店が現れ出し、
> それに少し遅れて、ネットの普及に伴うAmazonの登場と、Kindleなどの電子書籍の発売がありました。
> 言ってしまうと、過渡期の00年代というのは、本好きにとって夢のような時代だった訳ですね。
> 昔ながらの街の本屋や、神保町の書店街は、まだ生き残っている状態で、
> よく読む雑誌や漫画とかは、24時間どこでも買えるコンビニに置いてあり、
> 大型書店に行けば、無数の本に囲まれるテーマパークのような空間が広がり、
> Amazonでネット注文すれば、手間を掛けずにマニアックな本さえ買えたのですから。
> でもそれは一時の夢物語であり、平成の30年あまりの間に、
> 本屋の数は3万店から1万店へと激減し、コンビニに置かれた雑誌や漫画もめっきり減り、
> 多くの大型書店は縮小や閉店を余儀なくされ、残されたのはネット空間のAmazonだけな現状に・・・・
>
> もちろん、Amazonを始めとしたネット通販は、非常に便利なのは確かなんですよ。
> 転勤族として都会でも地方でも育った私からすると、昔の地方の不便さというは覚えていますし、
> ネット通販とショッピング・モールの登場が、地方の生活を劇的に変化させた事も解るんです。
> この地理的格差の解消というのは、不便さの実体験が無い都会人には解らないほど大きい!!
> ただ一方で、街中から本屋が姿を消した現実も、目に見えて感じてますし、
> 今では駅前の商業施設やショッピング・モール以外に、ほとんど本屋が残されていない現実を、
> 今回のコロナ禍による大型店舗の一斉休業によって、如実なまでに実感しました!!
> 池上彰が以前テレビで、本屋の事を「知識のドンキ」と表現した時、
> 「まさにその通りだ!」と相槌を打ったのですが、
> 専門書からゴシップ誌まで、様々な知識が所狭しとジャングル陳列されてる「リアル書店」は、
> Amazonみたいな「ヴァーチャル書店」には無い、異なる本同士の空間的な繋がりがあるんですよね。
> AIによるオススメ書籍は、ビジネス的には一理あっても、知識の広がりには貢献しませんし。


https://ux.getuploader.com/dialogues_txt/download/436
あと、アップロードミスをしてた参考資料の方を再アップしました。パスワードは「yuri」です。
普通のtxtファイルなので、PCからであればダウンロードできるはずです。
ネット上の書き込みなのですが、見てみたところ元記事が投稿者により削除されていましたので、こういった形にしてあります。

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