[スレッド全体]

[23875] Re3:台湾情勢への影響返信 削除
2022/3/22 (火) 20:44:05 徳翁導誉

> > > 滅多に書き込まないのですがお目汚しご容赦ください。
> > つねさん、お久しぶりです。
> > 戦国武将カードのコンプリート報告以来かな?と思って検索したら、
> > アメリカ大統領選挙の際も、1度書き込みがありましたね(笑)。

> レスありがとうございます&ご記憶ありがとうございます。
> 大統領選ということは1年半くらい前ですかね。コロナが広まり始めてからも2年以上経ちますし、
> 月日の経つのは早いものです。

コロナ禍が始まって、3度目の春を迎えちゃいましたね。
パンデミックの発生当初は、過去の歴史的な実例と比較して、
「恐らくは3年くらいで一段落するだろう」と見ていたのですが、
あと1年くらいで収まるモノか、正直ちょっと不安にもなってきました・・・・
いやまあ、このまま「withコロナ」として世間的に受け入れるのなら、想定通りとも言えますが、
ここから再度、強毒性の変異ウイルスが蔓延する可能性だって十分あるので、予断は許せない所。
今回のウクライナ戦争でも、感染リスクが高いにも関わらず、避難民の多くはマスクなどしてませんし、
WW1時のスペイン風邪のように、戦地から拡散していく事だって、決して有り得なくはありません。

と言うか、欧米諸国に比べると、「もうマスク無しでOK」と切り替えるタイミングが、
日本(というかアジア諸国も?)の方は、なかなかスッキリと決まらない気はするんですよね。
そうなると、いつの時点をもって「一段落」と見なすかが、非常に判断が難しそう。
でもまあ、最後に緊急事態宣言や蔓延防止措置が解除されたタイミングが、
結果的に後から見て、一段落の分岐点として認識されるようになるのかな?
それこそ日本だと、総理や知事が「規制撤廃」なんて明確には行わないでしょうし、
仮に行った所で、結局は周囲の空気に合わせつつ「自主規制」が続いたり、緩んだりでしょうから。

とりあえず、このまま再宣言が無くても、恐らく1年くらいはマスク生活が続くでしょうし、
中学生とか高校生だと、丸々3年間、マスク姿のクラスメートの顔しか知らないとなると、
のちのち同窓会とかで再開しても、誰が誰だかピンと来なそう(笑)。
って、それくらいなら、まだ笑い話で済むかも知れませんが、
修学旅行やら何やらと、様々なイベントが潰された世代は、本当に可哀想だとは思いますけどね。
何だかんだ言っても、そういうのが「一生の思い出」として、世間的にも認知されてますし。

> ちなみに戦国武将カードはキャッシュを削除してしまってまた集めています(笑)。
> あと10枚ですが、ここからが長いんですよね。

あっ、そうなんですか(笑)。
まあ全部で80枚ありますし、出現確率も完全ランダムですから、
個人的には既に完全空気な存在感ですけど、いざ集めるとなると大変そうだなぁ・・・・
逆に、カードの枚数も増やして、交換所やオークションも導入し、
ゲットしたカードはゲーム内でも使用可とかになれば、今より もっと可能性が広がるかも?

> さて返信遅くなってしまいましたが、
返信は・・・私自身が週1管理の週1返信なので、別に遅いとも思ってませんよ。
返信が遅い上に長文って、今のSNS時代からは逆行している感じですが、
でもまあ、そちらの方が個人的に合っているので、未だに掲示板方式を用いてる面はあります。
逆に言うと、私だってLINEの時は、即レスしますし短文です(笑)。

> 1週間ほとんど戦況動いてないですね。
> 停戦交渉が進んているという話もあるので早く終わってほしいものです。

まあ、ロシア側も開戦前は、2週間程度の短期決着を見込んでいたみたいですし、
その程度の兵站しか用意してなかったとすると、ここらで一旦止まりますよね、それは。
ウクライナの内部まで侵攻すれば、それだけ補給線だって伸びますし、
3月も下旬となれば、そろそろ雪解けの季節なので、輸送も困難になるとなれば、尚更の事。
そういう意味では、電光石火の電撃戦が決まらなかった時点で、
じきに一旦息切れとなるのは、ある程度 私にも予想できてたのですが、
キエフやオデッサはまだしも、ハリコフまで落ちてないのは、正直 当初の予想外でしたね。
ハリコフを落とされない内に、首都キエフの総攻撃に移るのは現実的じゃ無いので、
それだけ、ウクライナ軍が善戦したとも言えますし、ロシア軍が苦戦したとも言えます。

とは言え、この段階は、まだ第1フェイズが終わっての小休止。
短期決着を断念したロシア側が、侵攻軍や後方支援の体制を立て直して、
双方の損害を覚悟に攻め直す第2フェイズが、これから待っているでしょうし、
この段階に突入すると、市民の被害も今の数倍に膨れ上がる可能性が高いんですよね・・・・
だからこそ、この小休止の期間は、交渉するタイミングとして適してはいるものの、
現状では、プーチンもゼレンスキーも妥協するとは思えないので、停戦は まず困難かと?
で、この再攻勢を乗り切って、そこで停戦できれば良いですけど、それも難しいとなれば、
次の訪れる第3フェイズは泥沼の長期戦であり、失われる人命も今の数十倍となるでしょうし、
ここで、どちらかが根を上げれば戦争終結でしょうけど、これではあまりに被害が甚大過ぎる・・・・

ハッキリ言って、どちらが死者の増加に耐えられるかという、我慢比べの様相を呈しつつあるかと。
逆に言えば、政権崩壊のシナリオ以外で、一方が早期に妥協して停戦に至るとすれば、
それはそれで驚きですし、ある意味で物凄い「決断」だと思いますけど、
汚名や命の危険は覚悟で、そうした負の決断が出来るようには、ちょっと見えないんですよねえ、お互いに。
プーチンにせよ、ゼレンスキーにせよ、クリミア&ドンバスを放棄するなんて、現時点では考え辛いですし。
(ゼレンスキーから「国民投票」という単語が出てきたので、この状況に酔って思考停止になってる事は無さそう)
ならば、政権崩壊が良いかとなると・・・そっちもそっちで、更なる混乱に陥る可能性があって、
もうここまで来ると、流血が少なくて済む、綺麗な決着というシナリオは、ちょっと描き難い気がします。


> > > ・ロシアの弱体化
> > 今回のウクライナ戦争も、年内に終結するなら、充分に早い方だと個人的には思いますよ。
> > 「ロシア軍 苦戦&ウクライナ軍 善戦」を印象付けたい、イメージ戦略の意図があるのかな?とも。

> 客観的にはそうかもしれませんが、当事者のロシアが半年以上もかけるつもりがあったようには見えません。
> 担当者レベルでは数週間かかる見込みだったという話もありますが、上層部には上がっていなかったという
> 話もあります。(伝聞情報ばかりですが)
> ただ、東部独立承認前の会議の様子を見る限り、イエスマンばかりで固めているのは確かなようで、
> プーチンの精神状態がおかしいという話もありますが、たとえ正常でも忖度情報ばかりでは判断誤るでしょうね。

まあ、これは第三者だから「悲観的に準備し、楽観的に対処する」なんて原則が言える訳で、
これが当事者ともなれば、現実的な制約だって、様々に課されてきますので、
なかなか、そう客観的にも見られないだろうな、というのはありますね。

ただ一方で、本当にそんな楽観論しか見てなかったとなると、決してそうでも無いだろうなとは思うんです。
これは以前に別スレッドでも語った事↓ですけど、
http://tokuou.s500.xrea.com/cgi/kjbn/kjbn.cgi?tree=r23860
何事も作戦を立てる上では、物事が理想的に進んだ場合のプランA、
現実的に有り得る展開へのプランB、望まぬ展開だが準備しておくべきプランCなど、
様々なシナリオが、対応は不十分でも、想定だけはしておくものだと思うんですよ。
少なくとも、リアリストである事を求められる軍人が、ここから逸れるとは思えませんし。
(とは言え苦境に陥るほど、希望的観測に期待を込めて見てしまうのは、人間なので充分ある所)

まあ勿論、プーチン自身は軍人ではなく政治家であり、
2年後の選挙の事もあって、開戦に踏み切ったのでしょうから、
理想的な展開を強く望んだのは事実でしょうし、そうならなくて激怒してる部分もある事でしょう。
とは言え私は、プーチンが精神的に不安定にはなっていても、おかしくなったとは見てないので、
望まぬ展開になるケースだって、全く想定してなかったなんて事は無い気がするんです。
8年前の騒乱の際も、それこそクリミア支配は理想通り物事が進みましたが、
ドネツク&ルガンスク支配は成否半々でしたし、ハリコフ支配なんて完全に失敗しましたから、
今回もクリミア的な展開を望んではいても、その他の展開が念頭に無かったとは思えないんですよね。

しかし、とは言え、ロシア側にも大きな誤算が幾つかあったはずで、
まず第1が、役者上がりの素人政治家と、甘く見ていたゼレンスキー大統領が、
戦争という非常時にあって大化けしたというか、役者としての本領を発揮した所。
開戦前は支持率の低い大統領でしたし、その能力やキャラ的に言っても、
すぐに逃げるなり何なりして、ここまでの徹底抗戦をするだなんて想定してなかったはずです。
そして第2に、ロシア軍の士気の低さと、ウクライナ軍の士気の高さは考慮していても、
両国の軍事力の差を考えると、ここまで苦戦(ウクライナ側から見れば善戦)するのは想定外なはず。
最後に第3に、これは上記の苦戦ともリンクする話ですけど、
開戦からわずか1ヶ月あまりで、実に5名もの将官を戦死で失った事ですね。
ロシア軍が今回の戦争に投入した将官は20名ほどだそうですし、
米軍では この半世紀、戦死した将官が2名しか出ていないと聞くと、これは本当に酷い状況です。
今は世界大戦中じゃないですし、しかも大兵力で侵攻している側の戦死ですからねえ・・・・
指揮系統から、兵士たちの士気まで、これではグチャグチャだと思いますよ。

で、これは少ない情報からの推測・・・と言うか、邪推に近いですけど、
ドローン兵器や電子戦が幅を利かす、「新しい時代の戦争」に突入している可能性も?
例えば、空母の登場が、大艦巨砲主義の時代を覆したように、
航空戦力優位の時代も、もしかしたらドローン兵器の登場によって覆され始めたのかな?と。
戦闘機は高額であり、パイロット育成も大変なので、そうそう簡単には消耗できませんが、
ドローンなら格安で大量に投入でき、遠隔操作や自動識別だと人的被害も皆無ですから、
防空用のドローン兵器というモノが、実は既に活躍してるのかも知れません。
まあ、私自身はミリタリー系の知識が皆無なので、現状どこまで実用済みかは解りませんが、
実際、ウクライナ軍が公開する映像に、「どう攻撃したの?」「どう撮ったの?」と感じるモノがあり、
そういうのは恐らく、ドローンで攻撃や撮影を行っているのでしょうし、
東部2州の紛争では、以前からウクライナ側が、ドローン兵器で成果を上げてるとの話は聞くので、
ひょっとしたら、そんな可能性もあるのかなぁ?と・・・・
(仮にそうだとしたら、今後は逆に欧米側が、航空優勢に基づく空爆を行う際に支障を来しそう)

その他には、もしかしたらアメリカ軍が、電子戦の方面では実は参戦しており、
ロシアの通信機能が、かなりの部分で封じられてる面があるのかな?とも邪推してます。
今の時代、通信機能が途絶されては、各部隊が連携して効果的に動くなど無理でしょうし、
それが陸・海・空軍間での途絶となれば、作戦などまるで上手く進まないはずです。
なのでロシア空軍は、有効な支援攻撃もできないし、機体を失うリスクばかりが高いとなれば、
充分な機体数を揃えていても、それを全面に投入できない可能性はあるのかな?と。

そう想像した理由は、ロシア兵の通話内容が傍受されて公開されたり、
(もちろん、ウクライナ側による捏造の可能性だって充分あるとは思いますが)
侵攻を指揮するロシア軍の将官20名の内、既に5名が戦死しているという情報から、
軍用の通信機が妨害などで使えず、仕方無くスマホを使って通信する事で、
位置情報や通信内容などがダダ漏れになった可能性は、ありそうな気がするんです。
特に、将官5名戦死というのは、明らかに個人がピンポイントに狙われている証拠でしょうし、
こういう手法って、実は各地の紛争で、ロシア軍が「やる側」だったんですよね。
それが誰のスマホで、現在どこに居るのかが解れば、ターゲットを暗殺なんて簡単に出来るので。
ですからロシア側も、そんな初歩的なミスは犯さないだろうと、当初は考えてたのですが、
もしもアメリカ軍が電子戦の面で協力しているならば、紛争地などでの戦いとは違い、
技術的な優位性は失われ、立場逆転で「やられる側」になってる事は、容易に想像が付きます・・・・
それに「盗聴(傍受)」という意味では、ウクライナ高官がスパイ容疑で処刑された件もあったので、
その対象はロシア軍に対しては勿論の事、ウクライナ内部に対しても監視目的で行われていそう。

また、普通に考えるなら、隣国のポーランド側から首都キエフに向けて、
鉄路によって次々と送り込まれる兵器や食糧に関しては、ロシア軍としても絶ちたいはずで、
その為にも、線路や橋の破壊は、普通に行われて当たり前な作戦だと思うのですが、
どうやら、それすら行われていないのが、どうにも不思議なんですよねえ・・・・
それこそ、ポーランドを始めとした東欧3ヶ国の首相が、
この状況下で鉄道でキエフに入り、首脳会談を行うという事は、
ポーランドからキエフへの鉄路が、それだけ安全だという証拠だと思うんです。
(難民排斥・LGBT差別・言論弾圧と、現在のポーランドは右傾化しており、対ロシアも強硬路線)
となると、線路破壊が行えない何らかの理由が、恐らくは存在するのでしょうし、
ウクライナ側は虎の子の空軍を、西部防衛に集中させているとの見解もありますが、
それならロシア空軍が、東部でも まともに動けていない事の説明が付かず、
その推測として、ドローンと電子戦でロシア側は劣勢を強いられていて、手を出せないのかな?と。

ですが、とは言え、ロシア国境に近い東部戦線ですら、
ハリコフ侵攻などで苦戦してるのに、それでも空軍の支援が乏しい事を考えると、
まだロシア側も被害を恐れて、攻撃のギアを1段2段と上げる前だからなのか?
それとも単純に、これだけの大規模作戦は、それこそ第2次大戦以来なので、
まだロシア側も不慣れで、ただただ連携が上手く取れていないだけのか?
もしも、このどちらかの理由であれば、その解消は時間の問題ですよね。
前者であれば、苦戦が続くほど、ロシア側の自制心のタガだって緩んできますし、
後者であれば、実戦経験を重ねる事で、連携だって次第に取れてくるでしょうから。
とは言え、それでロシア軍の再攻勢が勢い付くかは、また別問題・・・・
冷戦中、ソ連は農業大国でありながら、食料不足が慢性化していたのは、
効率的な輸送と、適切な分配が行えなかったからであり、
国内で平時すらそうなのに、国外で戦時ともなれば、言わずもがななので、
戦略や戦術のレベルで立て直せても、兵站レベルがダメなままなら、効果も限定的であろうと。
また、ロシア側が自軍の損傷を恐れず、数で押してくれば、状況が変化する可能性があるものの、
一方で、プーチンに対する軍側の反発という危険性も増し、それはそれで厄介な展開になるのかな?
短期的には それで戦争が終わっても、中長期的には 軍部独裁のロシアだなんて不安しか無いですし。

あと、仮に「新しい時代の戦争」における技術面で、ロシアが遅れを取っているのだとしたら、
考えられる解決策は2つで、その1つは大量破壊兵器を投入して、技術的な劣勢を覆す事。
もう1つは、中国に頭を下げて支援を請い、中国製の軍事技術で対抗する事。
もちろん、後者を選択しても、アメリカ製の方が断然優位な事に変わりは無いでしょうが、
それでも、ロシア製よりも中国製の方が、技術面の差は大きく縮められるでしょうし、
こうなった場合、中国としても、都合の良い「実験場」を手に入れる事となるのかな?
兵站面に関しても、負担は大きいかも知れませんが、同時に絶好の訓練機会かも知れず、
中国軍の一部にある対米強硬派のガス抜きを図る面からも、ロシアの戦争を利用させてもらうと。
言うなれば、ロシア軍とウクライナ軍の戦争を、中国軍とアメリカ軍の「代理戦争」と化すって事ですね。
米中対立を起こす事は、中国側にとっても、短期的にはデメリットが大きいですが、
将来的な米中戦争を避ける事まで意識すると、長期的にはメリットかも知れず、習近平的にも悩ましい所。
3期目となる主席再任を狙う事を思えば、ここで無駄にアメリカとゴタゴタしたくはない反面、
国内的な弱腰批判は絶対に避けたい所なので、そこのバランス取りが大変そう・・・・

> 徳翁導誉さんもご指摘の通りウクライナ軍のドーピングも尋常ではありませんが。
「宣伝合戦」の面で見れば、これはもうウクライナ側の圧勝ですね!!
ゼレンスキーを大統領へと押し上げた、ドラマ「国民のしもべ」も、
YouTubeでかなり再生されているみたい(英語字幕あり)。
https://www.youtube.com/c/sluga95/playlists
https://www.youtube.com/playlist?list=PLSoP62RB3ymnt6ct60SF-2ZsSpC_Mbrjv
https://www.youtube.com/playlist?list=PLSoP62RB3ymkxF5L17oKZp_xBzNRstdRU
開戦直後、大々的に報じられた「離島守備隊の全員玉砕」という情報も、
結局はロシア軍に投降していて、捕虜として生存していたみたいですしね。
とは言え、明日23日(水)に行われる予定である、ゼレンスキーのオンライン国会演説は、
「果たして何を語るのか?」とか、私も正直興味はあります(笑)。
ただ日本のマスコミまで、ウクライナ側からの情報一辺倒になるのは、正直ちょっと困った所。
言っちゃなんですけど、今回の戦争に関して、日本は欧米ほど当事者ではないのが現実であり、
もう少し客観的な報道というか、視聴者側も冷静であろうとして良いと思うんですよね。
感情的になれば問題が解決する訳では無く、却って事態を悪化させる事だってあるので・・・・

「ウクライナがナチス化だなんて、プーチンは妄想に取り憑かれたのか?」と、
今回の戦争を機に、ウクライナのニュースに触れた方の多くは、そう感じてると思いますけど、
そこまで熱心では無いものの、20年くらい前から、混乱するウクライナの報道に触れてきて、
こういうの↓も事前に知ちゃってると、やはり前提(先入観?)が違ってくるんでしょうね。
(こうした姿だけでなく、この8年間の紛争で1万人以上の死者を出してる事を知っていれば、尚更)
http://kakolog10.shin-gen.jp/azov_battallion.html

まあ確かに、革命直後に発足した暫定政権で、幾つかの主要ポストを占めた8年前に比べれば、
2度の選挙を経た事もあり、政権中枢での影響力は限定的なモノになってるのは知ってますし、
ゼレンスキー自身が、右派勢力と密接な関係だとは、私も別に見てはいません。
政策議論や討論会は避け、ドラマのイメージを全面に押し出し、大統領に当選した人なので、
フワッとした民意が最大の支持層だとすると、過激な民族右派は却って目障りな存在でしょうから。
ですが一方で、実際に東部2州での紛争を抱え、支持率低迷後は武力行使を深めた事により、
「アゾフ大隊」のような、右派系の義勇兵組織に力を借りているのも、事実であると・・・・
ちなみに日本の公安調査庁も、このアゾフ大隊を「ネオナチ」組織だと見なしています。
https://www.moj.go.jp/psia/ITH/topics/column_03.html
現状では既にウクライナ国軍との一体化が進んでいて、今回の戦争でも活躍しているとの話は聞くと、
元々右派でない市民も義勇兵として加わっていき、今後は更に影響力を増す事が考えられますし、
戦時中はそれで良くても、戦後に不安定要因となりかねない危険性を孕んでると思うんですよ、本当。
2014年の革命後に起こした数々の衝突でも、かなりの人命が失われたのに、今回は全面戦争ですからねえ。
皮肉な話ですが、開戦理由のネオナチ化は不当評価でも、戦後のネオナチ化が決して無いかとなると・・・・

ただ、念の為に言っておくと、広義の意味でのネオナチに該当する、
こうした過激な民族主義の運動というのは、何もウクライナに限った話では無く、
自国第一主義が風靡する昨今の社会状況もあって、それこそ世界各国で見受けられる現象です。
違いと言えば、混迷や低迷、格差拡大がある社会ほど、その傾向が顕著という事でしょうか?
あとは、そうした右派のカウンター的に、人権問題や環境問題などで、
一部の左派も過激化する傾向も、同時に見受けられるって事ですね。
まあ、掲げる看板が右か?左か?の違いだけで、彼らは同類だと個人的には思ってます。
こういうのって、その時々で掲げる標語が変わるだけで、何度も繰り返されてきた光景であり、
構図的に言うなら、互いが互いに正当性や存在意義を高める為の、「共依存」な関係性にあると。

で、ゼレンスキーが米議会での演説で、真珠湾攻撃に触れた事に対して、
ネトウヨ層を中心に、ウクライナに対する手のひら返しが起きており、
ウクライナ側の視点一辺倒だった事に比べれば、それ自体は良い事かも知れませんが、
それはそれで、「正義前提」から「悪前提」にスタンスを変えた人が、一部に居ただけの話で、
結局は結論先にありきで、相も変わらず怪しい情報に飛び付き、
それがマスコミ情報ではなくネット情報なので、内容の質的には更に落ちてる事を思うと、
結果的には、あまり良い事とも言えないというか・・・却って悪い事なのかも知れません。
別に私自身は、作られた勧善懲悪劇に浸るつもりも無いですし、
どちらを善や悪と捉えるにせよ、そうした世間の風潮は却って危ういと考えているので。

> > > 今後、ロシアが弱体化するのは確実です。中国にしたらあてにしていたパートナーがこちらが支えなければならない
> > > 厄介者になってしまった気分でしょうし、アメリカにしたら東アジアに注力しやすくなったのではと。

> > う〜ん、私の見立ては全くの逆かなぁ?
> > 中国とロシアは「パートナー」との事ですが、
> > それはあくまで、アメリカという「共通の敵」があるからで、
> > 本質的に両国は、潜在的な敵国(ライバル国)であるのは変わりませんからねえ。
> > そういう意味では、今後ロシアの力がガクッと落ち、中国を頼るしかないとなると、
> > その関係性は、対等なモノから、主従的なモノへと変わらざるを得なくなりますし、
> > 厄介で危険な隣国が、大人しく従順になるのなら、中国としても悪いシナリオでは無いはずです。

> まあロシアが中国の子分に落ちぶれそうな気配もありますね。なにやってんだか。

今回の開戦同様、西側の感覚だと「中国が支援するはず無い」と見てしまいがちですが、
中国の立場から見れば、このままロシアを見捨てて、プーチン政権が瓦解した場合、
核大国の隣国ロシアが不安定化するなど、決して望まぬ展開でしょうし、
下手に親米政権でも誕生したり、ましてや革命が中国にまで飛び火した日には、
中国の共産党政府にとっても、悪夢以外の何物でも無いですからねえ・・・・
そうなると、「関わりたくは無いが、致し方なく」という事も、充分に有り得るかと。
そこを今回同様に、アメリカ側が読み違えてしまうと、誰も望まぬ展開に進む危険性が・・・・

また、このまま戦線が膠着して、戦争が長期化すれば、中国以外にも、
例えばベラルーシに対しては、ロシア側からの参戦圧力が高まって行くでしょうし、
ウクライナ戦争の為に、このままシリア政府軍から兵士を引き抜き続ければ、
アサド政権の弱体化は避けられず、そうなれば中東の再不安定化やイスラム国の復活など、
様々な所に波及して、世界情勢を大きく変化させる可能性が、決して低く無いのかも知れません。
それに、この戦争が長引けば、プーチンだって無理攻めの度合いも増していく可能性が高く、
そうなれば欧米諸国の反発や団結も増していき、「再びの冷戦構造」を迎える事も?
って、既に戦争が勃発している時点で、新冷戦よりも、WW3の方が近いのかも知れませんが・・・・
いや本当、どこかで誰かがボタンを掛け違えると、世界大戦に発展する危険性は十分あります。


> > > ・経済制裁
> > > 経済制裁が強烈とはいえ、中国の場合、ロシアとは比べ物にならないくらい
> > > 返り血が多くなりますし、EUが決断できるかどうか。

> > いや、単純にEUの貿易額だけ見れば、ロシアよりも中国の方が大きいですが、
> > EUが中国から輸入してる商品って、安さが魅力ではあっても、他に代替が効くモノが多い一方、
> > EUがロシアから輸入してるエネルギーは替えが効かず、何だかんだで制裁も緩くはありますね。
> > 対ロシアの依存度が低いアメリカだから、原油の全面禁輸が出来るだけで、
> > SWIFT排除と言っても、EUはロシア最大手銀行を対象に含めませんでした。
> > (とは言え、当初案では2番手銀行も対象外だったので、EU的には頑張った方)

> ここは言葉足らずでしたが、どちらかというとEUからしたら経済制裁の報復で輸出が絶たれるのが
> 大きいかもと考えています。

まあ実際、世界市場の2割近くを占める中国を閉め出そうとすれば、
中国は勿論の事、アメリカだって、EUだって、日本だって、大怪我は避けられませんからねえ。
今の時代、一方的に輸出ばかりとか、一方的に輸入ばかりという関係性でも無いですし。

で、この場合に得をするのは、対立の局外にいる第三国かな?
インドやASEAN諸国などは、うまく両天秤で、漁夫の利を得るかも知れず、
正直に言えば、仮に米中が衝突するならば、出来れば日本もその立場でありたい所(笑)。
米中に挟まれて、両国がぶつかり合う戦場にさせられるのが、最も見たくないシナリオ・・・
広島・長崎に続く3発目が、沖縄や東京に落ちるのは絶対に避けたいですしね。

> 今回、EU市民はエネルギーや食糧の価格が上がっても、「ウクライナのために頑張る」と
> 言っていますが、中国との貿易が途絶えて不況やリストラとなったときに耐えられるかどうか。

確かに、中国を経済制裁すれば、中長期的に影響が大きいのは確かなのですが、
かと言って、ロシアなら大した事無いかと言えば、決して そんな事は無いんですよねえ・・・・
と言いますか、すぐに市民生活に影響が出るのは、却ってロシアの方なんです。

天然ガスのロシア依存度は、ドイツやイタリアは5割、フランスは3割なので、
これを完全に止められると、EU諸国ではガスや電気がまるで足りなくなってしまいます。
代替のエネルギー供給源を探すと言っても、そんな簡単な話では無いですし、
その為のインフラ再整備まで考えれば、1年や2年で対応できるモノでもありません。
ちょうど本日の節電要請もそうですが、震災直後の計画停電ですら大変な思いをしたのに、
あれに数倍する規模で、しかも長期間続き、地域によっては日本より厳しい冬を越すとなると、
不況やリストラ以上に、ダイレクトに一般市民の生死に関わってくると思うんですよね、こちらの方が。

> 確かに中国はエネルギーや食糧の輸入側なので我慢比べにはなりますが。
> ここで子分のロシアが役に立つかもしれませんが。

とは言え、ロシアのエネルギー輸出インフラは欧州側に偏っている為、
中国へ大規模に輸出しようと思えば、かなりの設備投資が必要ですし、当然ながら時間も掛かります。
また、これは食料輸出に関しても、似た感じでしょうかね?
ロシア=中国間は海路だと不便なので、どうしても陸路頼りになりますので。
あと、仮にロシアがウクライナを占領できたら、ウクライナは農作物や鉱物資源が豊富ですから、
それらが必要となった場合には、占領統治に人員を貸し出すかも知れませんね。
中国の人口はロシアの10倍ですから、相対的な負担も低く、シベリア鉄道を使えば輸送力はあるので。
(って、これは あくまでも仮定の話であり、直近に実際行われる可能性はゼロに等しいでしょうけど)

> > > ・純軍事的要素
> > > 最近は中国海軍がアメリカ太平洋艦隊を上回ってきているという話もありますし。

> > いや、それはさすがに無いかな(苦笑)。

> 予算確保のためという指摘は聞きますし、物量だけでは戦力が伴わないというのも頷けますが、
> まったく荒唐無稽な話はしてないでしょうし、米軍に相応の危機感はあるのではないかと。
> 経済力について「大樹の苗木を見て、それが高くないと笑う愚を犯して」きたばかりですから。

う〜ん、それでもやはり無いと思いますよ。
少なくとも現時点では全然ですし、将来的な話としても相当困難です。

海や空って技術力の比重がかなり高いので、陸ほど単純に数で押す事が出来ず、
だからこそ現状では、米海軍どころか、海上自衛隊よりも実力は劣ると見られています。
とは言え、それは勿論「現時点では」って話ですから、
これから更に、中国海軍の予算規模と技術レベルが高まっていけば、
その内、日本の海軍力を上回る時は来るかも知れません。
実際に冷戦時代、ソ連海軍の太平洋艦隊は、日本にとっても脅威でしたし、
米中の国力差は、米ソの国力差よりも小さい(場合によっては上回られる)事を考えても、
そうした将来の可能性・・・というか、危険性は充分にあります。

ただ一方で、将来的に中国の国力が、アメリカの国力を遥かに凌駕するか?となると、
さすがに、そこまでの成長ぶりは、想定されてないと思うんですよねえ・・・・
確かに、中国の人口はアメリカの4倍あり、中国側は国民1人あたりの生産力を上げて行くだけで、
アメリカとの国力差はドンドン縮まりますし、そのうち逆転だってあるかも知れません。
ですけど、海軍力の差を埋める為には、単に「追い付いた」「追い越した」だけじゃダメなんです!!
その時点でようやく競争が出来るスタート地点に立てるのであり、そこから海軍力で上回るには、
それ相応の予算と年月を要する事ですから、国力的に凌駕するレベルが必要となります。

更にアメリカと中国の場合、アメリカは大陸自体を半ば巨大な島とした海洋国家であり、
軍事的な予算や資源の多くを、海軍力に割ける一方で、
中国の3方は陸地であり、ロシア・インド・イスラム圏などと隣接する為、
陸軍に多額の予算や資源を割かねばならず、海軍力に割ける余力は限られてきます。
そうなると、国家予算に占める軍事費の割合を数倍にするか? 国力自体を数倍にするか?
中国海軍がアメリカ海軍を上回るには、それしか無い事になります。

では実際、それが中国で可能かとなると、まずは軍事費の割合を高める方向で考えると、
そうした軍事中心の政治体制は、長い中国の歴史においても皆無であり、
海軍に注力したとなると、明朝初期の鄭和の大航海と、清朝末期の北洋艦隊、そして近年くらい。
(ちなみに鄭和のは基本的に示威行動で、北洋艦隊は日清戦争で惨敗と、海軍強国の経験ナシ)
また、そもそも現状が経済偏重社会なので、恐らく中国の市民が納得しません。
仮にゴリ押しすれば、それこそ共産党の独裁体制が揺るぎかねませんし、
そもそも論として、軍部が実権でも握らない限り、共産党指導部だってそんな選択はしないはず。
となると、国力の方で上回る方向になりますが、現実的には差が縮まるほど成長率は鈍化しますし、
1人っ子政策のツケで、近い将来、恐ろしいほどの少子高齢化が待ち受けている事を思うと、
移民国家で人口は増え続け、有能な人材も世界から集まるアメリカを、そう簡単に追い越せるかは・・・・
あと、海軍力アップは、国力アップ以上に時間も要する為、このマイナス要素は更に影響が大きいです。
(バルチック艦隊を破った日露戦争の時でさえ、日本海軍の戦艦の多くはイギリス製だったはず)

それと、近年のアメリカは「世界の警察官」を辞めたがってるのは事実ですし、
モンロー主義への回帰というか、軍事展開の規模を縮小しようとしているのも事実です。
しかし、だからと言って、アメリカが太平洋を切り捨てるかとなると、それは大違い。
海洋国家であるアメリカにとって、太平洋と大西洋こそが「大きな国境線」であり、
そこを無防備にするという事は、国防自体を無防備に晒す事と同じなんです!
ですから、中国海軍が考えるような「米中で太平洋を東西に分割統治」などという構想は、
中国が大陸国家であるが故の、見当違いの甘い見立てだとしか言えませんし、
そんなモノが通るなら、戦前の大日本帝国だって、アメリカと戦争なんてしません!!(苦笑)
リアルにモンロー主義を掲げていた当時ですら そうなのですから、現在なら尚更ですよ。

という事で、近年の中国海軍の成長により、米海軍との実力差が縮まっているのは勿論事実であり、
空母を手に入れた事で、展開能力を格段に飛躍させたのも事実ですが、
だからと言って「中国海軍が上回る」かとなると、現時点では事実として見なせないでしょうし、
将来的にという話でも、それこそアメリカが人種や格差の問題で内部分裂でもしない限り、
その可能性は低いと思われますし、可能性の話なら中国が内部分裂する方が確率的に まだ高そう(笑)。
まあ、日中が組んでアメリカと対抗するなら、西太平洋までなら1チャンスありそうな気もしますが、
今の政治状況だと、日本と中国が組む事も、まず有り得ないでしょうからねえ・・・・
戦前の石原莞爾の構想では、日本が中国を呑み込み、アメリカと最終決戦を行おうと考えてたみたいですが。

> > > もっと老獪なイメージがあったのですが、「戦狼外交」なんて愚の骨頂に思えて仕方ありません。
> > そもそも中国って、20世紀の100年間を除けば、
> > 2000年以上、大帝国としてやってきた歴史しか無いので、
> > 伝統的な外交姿勢としては、老獪と言うよりは、鷹揚なイメージの方が強いかな?

> 私のほうは最近までの「韜光養晦」のイメージが強いようです。「中国製造2025」とか後で隠すくらいなら
> 最初から表明せず、あと10年くらいアメリカをおだてていれば、もっと楽に覇権大国になれていたんじゃないかと
> 思います。(それが良かったというわけではありませんが)

まあ私の場合、歴史好きという事もあり、その辺りの見方が一般的でない側面もあるのですが、
それ以外に、普通の人同士であっても、世代間格差の影響というモノはかなり大きそう。
(世代差という意味では、昨今多用されてる「西側」という表現も、冷戦を知らない世代には目新しいかも?)
だって、平成初めの頃の中国って、まだ人民服に自転車でしたからねえ・・・・
そこから、わずか20〜30年の間に、ここまで急成長してしまった以上、
いくら隠した所でっていうのも正直ありますし、国内の一部から増長した意見が出るのも理解できます。
中国の根っ子にあるのは中華思想ですので、そういつまでも謙虚にというのは難しいかと?
ちなみに、日本は逆に、余裕がある時は謙虚でも、苦しくなると空元気で尊大になる感じかな(苦笑)。


> 世界終末時計、現在、最短の100秒前ですが、そろそろ動くのかな。
まあ、世界終末時計ってフィーリング的なモノですからね。
戦後77年間で、最も核戦争の危険性が高まったのは、間違いなく1962年のキューバ危機ですけど、
冷戦中よりも冷戦終結後の方が、時計の針が進むスピードが速いですし、
言うなれば、政治的メッセージというか、忠告の意味合いが強い感じかと?

とは言え、いま現在の状況は、冷戦終結後ではダントツに危機が高まってる時ですから、
そう楽観視も出来ないのが、現実的に厳しい所・・・・
もしアメリカが1つでも大きな応手のミスをすれば、プーチンは核を打つでしょうし、
そこでアメリカが再び応手をミスすると、本当に核戦争が起きかねない状況なので。

> 平和を望みますが、難しい時代に来てますね。
恐らく、ウクライナ戦争の報道を見聞きしている影響なのでしょうが、
ここ最近、3日に1度は人が死ぬ夢を見ており、私の精神状態も少し不安定な感じ・・・・
冷静なタイプに見られがちですが、かなりの神経質な上に、実は感情的なタイプなので。

そういう意味でも、可能な限り、早期の平和を私も望んではいますけど、
しかし現実は、そんな簡単な話では済まない事を、それなりに理解はしてますし、
現在の状況は、今よりも10倍100倍 危険な展開になりかねない所なので、そこは本当に不安。
いや本当、こういう時って1つ2つと打つ手を間違えただけで、大惨事に陥る可能性があるのに、
民主主義であるからこそ、安直な民意に押し流されてしまう危険性を孕んでいると・・・・

君主制が堕落して、専制政治に陥ると、貴族制へと移行し、
貴族制が堕落して、寡頭政治に陥ると、民主制へと移行し、
民主制が堕落して、衆愚政治に陥ると、再び君主制に戻る・・・みたいな事を、
古代ギリシャの哲学者たちは唱えてたみたいですけど、
正直、民主主義の終わりなんて見たくないです、私は(泣)。

[▼次のスレッド]
INCM/CMT
Cyclamen v3.72