| > 結局のところ私が聞いた話というのはその場所に人の営みがあったという事実が
> 次第に忘れ去られていくことを象徴したものに留まるのかもしれません。
あっ、その主旨はもちろん分かってますよ。
すみません、話を逸らしてしまって。
> > そう言う事で訪米時には、安倍や小池はアメリカ政府から大歓待を受ける一方で、
> > 久間は門前払い的にあしらわれましたからねえ。
> 究極的には自国の国益・立場を重んじる過程で他国と距離を取るのも一つの方法ですが、
> 閣内で意見を隔てているのもあまり格好の良いものではないですよね。
まあ最低限、閣内では方針を一貫しておくべきでしょうね。
相次いだ閣僚の不祥事などからしても、
安倍首相に、内閣を統括するだけの能力に欠けていたのかも知れませんけど。
通常30年近く議員を務めて首相に就任するものを、
国務大臣の経験もなく、わずか10年あまりで首相にまで登り詰めちゃいましたからねえ。
本人も「まだ経験が少なすぎる」と言う自覚はあったみたいですけど、
首相就任の一歩手前まで行き亡くなった父親を身近で見てましたからねえ・・・・
> 右派と左派が一つの党を構成していたりすることもありますからしょうがない(笑・失言でしょうか)
> のかもしれませんが…
ここでちょっと思いついた小ネタを1つ。
小沢「今回我々が参議院で提出した法案、自民党案と比べてどうかね?」
原口「はい代表、民主党は常に自民党を上回っています!!」
小沢「そうか、そうか。では原口君、君は今の自民党をどう見ているかね?」
原口「はい代表、自民党は右派と左派とが混在し、党内はバラバラです。」
小沢「そうか、そうか。では我が民主党はどうかね?」
原口「はい代表、民主党は常に自民党を上回っています!!」
小沢「・・・そうか、そうか(旧社会党系と旧民社党系が同居してるからなあ)。」
原口「代表!こんな事では我々は、政権を握ることが出来ないのでは?」
小沢「創価、創価・・・・」
すみません、くだらなかったですね(笑)。
でもまあ、1つの政党に両派が共存する事は、
そこまで悪い事でもないように思うんですけどねえ、私は。
経営者寄りの政党と、労働者寄りの政党による2大政党制だと、
政権交代の度に、政策の触れ幅が大きくなり、
安定的な政治が行われないようなケースもありますからねえ。
固定化すると必ず腐敗する権力と言うモノに対して、
二大政党制による政権交代で、それを少しでも改善していくのが目的でしたら、
政党により、極端に主張や政策が異なる必要もないでしょうし、
現在の日本人が、そう言った極端な変化を望んでいるとも思えません。
同じ様な大政党が2つあり、その中でも両派に分かれる事で、
党内でも、党対党でも、二重にバランス調整が働く事は、
安定的な政策を進める上では、悪くもないように思います。
そもそも55年体制にしたって、他国の長期安定与党に比べて遙かにマシだったのは、
党内派閥による、党内での政権交代があったからこそですしねえ。
中国などの一党独裁国では、一党独裁を堅持した上で腐敗を減少させる手段として、
55年体制での自民党方式が真剣に研究されていたりしますし。
国政選挙を経ず、政局によって政権交代が行われる事がベストとは思えませんが、
まあそれはそれなりにうまく回りましたし、国民もそれで良しとしてましたからねえ。
日本の政治マスコミが、「政治記者ではなく、政局記者だ」と揶揄されたのも、
一面でそれは、選挙民たる国民がそれを良しとし、政局を楽しんでたからこそですし。
> 最近、政治家絡みの違法献金等が雨後の筍のごとく取り上げられていますね。
> その幾つかが現役閣僚であるので、余計に話題になっているようですが。
> このまま立法府の権威が損なわれてゆくと、より官僚主導で政策決定がなされてゆくのでしょうか?
バブル期までの日本は、国内外から、
「経済は一流、政治は三流。しかし官僚が優秀だ」と言われていました。
55年体制が瓦解した後、10年に渡る政党の離合集散が行われる訳ですが、
そうした政局の繰り返しで国政が空白化し始めた当初はまだ、
「政治家がバカでも、優秀な官僚が居れば日本は大丈夫」と言う意見が大勢で、
一時的に、官僚への神格化がそれまで以上に高まった時期がありました。
確か当時の世論調査で、「政治家には期待しないが官僚に期待」と言うのが
50%近い数字を占めていた記憶があります。
でも現状はどうかと言えば・・・言わずもがなです。
明治維新後、例を見ない程の官僚不信の時代となっています。
経済が好調なればこそ黙認され続けてきた事が、いま一気に吹き出してきています。
政治家は国民の判断により選択できますが、官僚はそうは行きません。
官僚を選択できるのが政治家である以上、このまま官僚不信が続けば、
政治家は官僚叩きを続けるのでは無いでしょうか?
政官の関係があるので、官僚叩きは微々たるものかも知れませんけど、
2大政党制が続き、政官癒着も多少なりとも改善されていくのであれば、
「より官僚主導が強まる」と言う事も無いのではないでしょうか?
まあそれも、全ては選挙民たる国民次第ですけど。
> > また日本国内に於いても、「原爆投下が終戦を決断させた」と認識も強いみたいですが、
> > まあ少なからず影響があったとは言え、終戦の決断はソ連の対日参戦が主要因であり、
> > 長崎への原爆投下の報が届いたのも、その会議の最中でしたからねえ。
> この辺りに関しては私自身も認識に不足があったようです。
10万人近い死者が出た事で戦意が挫かれるなら、
原爆投下の5カ月前に、既に帝都東京で、
東京大空襲により、10万人近い死者を出してますからねえ。
1発の爆弾による被害であろうと、数万発の爆弾による被害であろうと、
制空権を奪われ、一方的にやられる側の日本としては、あまり違いはないですし。
ドイツの無条件降伏後、日本は不可侵条約を結ぶソ連に対し、
国体護持(天皇制の維持)を条件とした降伏の仲介を打診しますが、
ソ連既に、ヤルタ会談に於いてアメリカの要請を受け、
千島・樺太の割譲と満州利権の獲得とを引き替えに、
ドイツ降伏から3カ月後の対日参戦を密約していました。
一縷の望みを託して仲介を依頼した相手が、攻撃してくる側に回った以上、
もう採ることが出来る手段はありませんでしたからねえ・・・・
原爆との絡みは長くなるので、今回は省略します。
> 何にせよ日本がイデオロギーの違いで二分割されなかったことについては
> 素直に喜ぶことにしたいと思いますが…
朝鮮やドイツみたいに、国家が二分されずに・・・と言う事でしょうか?
まあ確かに、国家分裂の悲劇は免れる事が出来ましたが、
国内でイデオロギーが分かれてゴタゴタしましたけどねえ。
安保闘争の時なんて、学生運動や市民デモに左翼が絡み、
そこにはソ連から資金が流れてきて、
それを抑えるべく当時の岸首相(安倍首相の祖父)が、
右翼や暴力団を使ってそれらの運動を攻撃し、
その活動費には国税も投入されたと言う話ですからねえ・・・・
今からはちょっと想像も付かないですよね。
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