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[8616] Re2:宇宙と人体返信 削除
2008/9/25 (木) 20:00:01 徳翁導誉

> > > 意外に数百光年という距離で考えても、太陽に近い恒星は少なかった様な気がしますよ。
> > この「太陽に近い」とは、距離のことですか?大きさのことですか?
> > 距離の事でしたら、太陽系から10光年以内に10個以上の恒星があり、
> > 距離を10倍に増やせば、体積は1000倍になりますから、
> > 単純計算でも、100光年以内に1万個以上の恒星がある事になりますよ。

> 距離です。そんなに、あったんですか・・。
> こども宇宙館を見ただけなんで、相当省かれてたのかもしれません・・・・。

そういった所でも、あまりいい加減な事は言わないでしょうし、
「肉眼で見られる恒星の数」か何かと、勘違いされたのではないでしょうか?

> > そんな中、近年は、20光年離れた「グリーゼ581」の話題が盛んですね。
> 「グリーゼ581」 ですが、newtonに乗ってした?確かそれで見たような気が・・・。

う〜ん、最近はもう何年も、ニュートンを見てませんからねえ。
あれは竹内均が、「中学生に科学への興味を持って貰おう」と作ったものですので、
その価値は大きく認めるものの、専門で物理とかやっていると「グラビア」みたいな位置なので・・・・


> > もしも、火星有人飛行レースが行われたとしたら、
ふと思ったんですが、
「火星への植民レースと、大国同士の衝突」という設定は、
イフ話をする上で、結構面白いかも知れませんね?(笑)

> > ぶっちゃけ、現状では、月面の開発や基地建設などは、早い者勝ちのレースですからねえ。
> > ですから、氷のある土地や、基地に適した土地は、早めにキープしておかないと!!
> > だからこそ「かぐや」は今現在、アメリカ様のために一生懸命データを採ってます(笑)。

> 「かぐや」・・・。アメリカ様だったら、いい気がしますが・・。
> 共同開発ってやつですかね?お金だけだして、基地とか実利はアメリカに差し上げる・・・。
> そんな感じになりそうですね。

ハッキリ言って、日本にはキチンとした宇宙政策方針が皆無なんです。
日本側の出資額に対して、アメリカ側からのリターンが少ないという声はありますが、
独自路線で行こうという人、ロシアや欧州との連携を深めようと言う人、
アメリカへの影響力を強めようと言う人、そうした事には全く関心のない人。
国家間でいろいろ絡むのに、国家戦略としての方向性がないので、本当にバラバラなんですよ・・・・
宇宙開発に関心を抱く政治家なんて、ほとんど居ませんからねえ。

今回、麻生内閣で環境大臣に再任された公明党の斉藤鉄夫は、
実は宇宙開発の工学博士だったりしますが、
宇宙政策を引っ張っていける程の立場に居るかと言えば・・・ですし、
やはり昔の中曽根康弘みたいに、関心も実力もある政治家が興味を示さない限り、
日本の宇宙政策は迷走し続けるような気もしますね。
取り敢えず、今年になって「宇宙開発担当大臣」なんて役職が出来ましたが、
他の大臣が兼務するだけで、実際に何をやっているのか、よく解らないんですよねえ・・・・


> > ただ、やはりそうした技術が一気に進むには、
> > 大量の需要がなければならないでしょうから、
> > それこそ、戦争か宇宙開発になってくると思います。
> > 平時ですと、こうした技術はなかなか進みませんし。

> 確かに・・・。
> 医療という分野で、再生医療が進むのでないかと思いましたが・・・。臓器移植とか。

こういったモノは、技術の進歩や、それに投資される資金の事もありますが、
そこには常に、「倫理」という壁があったりします。

例えば、今や「体外受精」による妊娠なんて、当たり前のように行われていますが、
それが初めて行われた30年前には、「試験管ベイビー」などと呼ばれ、
神を冒涜する行為、自然界の法則に反する行為などとして、否定的な意見が多かったそうです。
いつの世も、技術というモノが先に出てきて、それに倫理がゆっくり追い付いていくモノで、
平時の状況下では、なかなか進展が難しいのが現実です。
一方、戦争というモノは、その倫理自体を大きく崩壊させるモノで、
そういう期間だからこそ、技術も進歩し、倫理はその後で新たに構築されるからこそ、
戦争が人類社会を、急激に進展させる側面もあります。

また、軍事は倫理の通用しにくい世界だからこそ、
軍の技術開発が、重要視され、大きな発明を生む事もあります。
近年ですと、インターネットやGPSなどが、そこから生まれてますね。
アメリカでしたら「国防高等研究計画局(DARPA)」とかが有名でしょうか?
軍人をより効率良く戦わせる為に、
強化スーツの研究をしたり、脳とコンピュータを繋ぐ研究をしたり、
更に進んだ義手や義足の研究をしたり、感情をコントロールする研究をしたり・・・・

一般人の感覚からしたら、本当に滅茶苦茶な事をやってますけど、
しかし、これらの研究が成功し、その技術が民間で活用されるようになれば、
例えば強化スーツなら、車椅子の老人が自分の脚で歩けるようになったり、
義手や義足や、機械的な意味での再生医療に繋がったりもします。
逆に、老人介護用スーツを研究開発している日本の大学へ、
アメリカ軍が出資を持ちかけたりなんて話も、実際にはありますね。
まあ、その教授は断ったらしいですけど。
その判断も、結局はその教授の「倫理」が影響したものであり、
恵まれた研究環境を求めて、米軍の研究機関で働く日本人研究者も、また存在します。

> でも脳はどうしようもないんですかね?
この辺の話は、「人の心・意識とは何か?」という問題とも絡んでくるので、
いろいろと難しいですよねえ・・・・
例えば仮に、機械の脳へその人の記憶や性格などを全てを移し込んだとして、
その機械脳を持つ人はその人なのかとか?
腕や脚なら、義手や義足、クローン再生などで付け替えられますが、
脳ばかりは、それが同様に該当するのかは解りません。
正直この辺は、「個人とは何によって特定されるか」という、哲学的な問題に達すると思います。

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