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[8881] Re12:米国経済破綻返信 削除
2008/10/15 (水) 19:34:33 徳翁導誉

> > そう言った意味では、あの時点ではアレが限界でしょうから、
> > だったら、その効果を最大限にする為にも、より早かった方が、幾らかプラス分も多かったかと。
> > まあ所詮は「幾らか」ですけど、それでも無いよりはマシです。

> 私がレスをつけた動機は投稿NO.8756の
>  ・「政府のミス」が指し示す内容及び理由
>  ・『結局は庶民が困るだけで、反対すると言うことは先を見ていないと言うことです。』という発言
> という2点です。
> 特に2点目に関しては、投稿文を拝見する限り「下院の(一度目の)反対」を持って『反対することは先を見ていない』とまで言い切るのは早計あるいは安直のようにも思えたのでどんな根拠をお持ちなのかお伺いしたのです。

え〜と、この部分は、ルーキウスさんへの問いですかねえ?
上記の2点に関しては私も、「No.8770」で疑問を呈するような返信をしてますので。

> 徳翁導誉さんの言葉を借りれば法案が20点なのか70点を判断するだけの情報をお持ちであったのなら教えていただきたいと思ったのです。
こんなジョークがあります。
とある酪農家が経営改善の為に、3人の学者に意見を求めました。
まずは経営学者が言いました、「融資を受けて設備投資を行い、牛の数を増やしましょう」
続いて心理学者が言いました、「音楽を流してリラックスさせれば、良い牛肉ができます」
最後に物理学者が言いました、「まず最初に、牛を球だと仮定します・・・・」

私は本当に政治や経済は素人で、細かい事まではよく解りませんし、
物理をやっているからか、上記のように何事もシンプルにして把握しようとする癖があります。
ですので、法案に関しても「5W1H」(Who/What/When/Where/Why/How)でしか捉えていません。
(まあ、市場の反応というのも、根源となるのはシンプルなメッセージ性によるモノでしょうしね)

で、あの時の状況ですと流石に、
「どの金融機関へ、どのような方法で」みたいな、具体的な話はできないでしょうから、
市場へのメッセージとしては、「如何に早く総額を示すか」くらいしか無かったように思います。
とは言え、それはあくまで「経済」だけを見た時の話で、
国政というのは、経済だけをやっている訳ではないですからねえ・・・・
「75兆円」という額を提示し、どんなに早く議会へ提出しても、
それが否決されてしまっては、逆効果も良い所です。
つまりは、「経済政策」としては評価できても、「立法作業」として評価できないって所でしょうか?
まあ、「否決」された所まで「経済政策」に含めるのであれば、もちろん評価はできませんけど。


> 徳翁導誉さんの状況認識・分析は、私にも勉強になります。
> だからこそ、下院が反対のまま2週間も3週間も時間が経ったのならともかく、実際には3日後には修正案を通過させています。
> また、それ以上に米国政府の踏み込んだ対応への姿勢・言及、各国政府の連携プレイなども考慮に入れるならば、
> 下院が当初案を通過させた方がましだったか否かの見解は別れるにせよ、断定は難しいのではないかと私は思っています。

この場合の対策としては、
「まずは大まかな枠組みを示し、続いて詳細な対応を示し、そしてそれを実行する」
という流れになると思います。

あの法案は、この第一段階にあたるモノでしょうけど、
それをやらずに済むかと言えば、せざるを得なかったと思います。
また、その内容に関しては、大まかなモノである以上、
前述のように、本質部分は「早さと総額」くらいしかないように思いますが、
総額はあれくらいが限度でしょうし、そうなると問題は早さかと。

フランスの財務大臣などは、
「リーマンを破綻させる前に手を打つべきだった」と、
アメリカ側に文句を言っているそうですが、
良い悪いは別にして、「人身御供」が出てない状態では流石に、
反発が大きすぎて、大きな対応はなかなか取れませんからねえ。
特にアメリカのような国では。

あと、当初案であろうと、修正案であろうと、
その変更箇所はあくまで、アメリカの国内事情によるもので、
世界規模の経済視点で言えば、どちらでも良いんだと思います。
結局、重要なのは骨子の部分なので。
となれば、より早い当初案での通過の方が良かったかと。
まあ、これはあくまで「経済視点」からの話ですけどね。
「速度>内容」といったのも、経済政策として見ただけでの話です。

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