[スレッド全体]

[8886] Re13:米国経済破綻返信 削除
2008/10/15 (水) 19:56:38 西郷酒盛

> え〜と、この部分は、ルーキウスさんへの問いですかねえ?
もちろんです。
投稿NO.8862は主に徳翁導誉さんへのレスですが、今回のスレッドについての私の原点を振り返ってお伝えしたまでです。

> つまりは、「経済政策」としては評価できても、「立法作業」として評価できないって所でしょうか?
> まあ、「否決」された所まで「経済政策」に含めるのであれば、もちろん評価はできませんけど。

いえ、投稿NO.8862で述べた
>>だからこそ、下院が反対のまま2週間も3週間も時間が経ったのならともかく、実際には3日後には修正案を通過させています。
>>また、それ以上に米国政府の踏み込んだ対応への姿勢・言及、各国政府の連携プレイなども考慮に入れるならば、
>>下院が当初案を通過させた方がましだったか否かの見解は別れるにせよ、断定は難しいのではないかと私は思っています。

の部分で述べたつもりなのですが、当初案を下院が否決したことその一点をもってして「先を見ていない」と断定できるほどのことだろうか?
という意味です。
なぜなら、まず一点は当初案が20点なのか70点なのかの評価が必要でしょうし、
二点目は、市場が好転するために考え得る必要な措置を考えた時、下院が再議決に要した日数が現実に3日であったことからしても「当初案否決」にどれほどの重要性があったのだろうかという疑問です(下院が法案を通過させること一点を持って市場が好転する(した)のならば、何をさておき下院は法案を通過させるべきだったでしょうが、事態ははるかに深刻さを増しているというのが私の認識です)。

「下院の当初案否決」という行為を「経済政策」と「立法作業」の観点から評価する意味で述べるならば、
『経済政策としての評価をせずして「先を見ていない」とまでは言えないのではないだろうか(当初案自体が市場が好感を持って受け入れる内容ではなく、通過させた方が却って市場の失望を招いた可能性もある)?
そこまで評価できて「立法作業」として「否決」という行為が許容範囲か否かの判断が出来るのではないだろうか?』
というのがあの時点での私の認識です。

そして、現時点での私の認識は、
下院の当初案否決にそれほどネガティブなメッセージはなかった(当初案自体が市場が好感を持って受け入れる内容ではなく、通過させた方が却って市場の失望を招いた可能性もある)。
下院の否決動機は有権者を意識してのものであり、通過させる為に必要な有権者への説明には、「経営者責任」と「資金投入プロセスの明確化」が必要であった。
法案が通過しても市場へのメッセージとしては不十分であった。
なぜならば、政府による資金投入額は明らかになったが、市場が理解した資金投入先は不良資産買取までであり、
市場がとりあえず納得する資金投入先には「金融機関の資本増強」も必要であった。
という具合です(もちろんマスコミ報道の受け売りです^^;)。

[▼次のスレッド]
INCM/CMT
Cyclamen v3.72