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[8901] Re14:米国経済破綻返信 削除
2008/10/16 (木) 19:16:46 徳翁導誉

> 下院の当初案否決にそれほどネガティブなメッセージはなかった
いや、あの「法案否決」のインパクトは大きかったでしょ!?
客観的に見れば、政府による巨額な公的資金の投入は避けられない訳で、
その為の法案が出されたのに、それが否決されたのですから・・・・
だからこそ、ダウ平均も過去最大の下げ幅を記録しましたし、
「それほどネガティブなメッセージはなかった」とは、とても言えないと思いますよ。


> (当初案自体が市場が好感を持って受け入れる内容ではなく、通過させた方が却って市場の失望を招いた可能性もある)。
> 下院の否決動機は有権者を意識してのものであり、通過させる為に必要な有権者への説明には、「経営者責任」と「資金投入プロセスの明確化」が必要であった。

う〜ん、それはどうでしょう?
確かに、アメリカにはアメリカの国内事情があるのは解ります。
しかし現在の経済というのは、世界規模でリンクしており、
市場の投資家にしても、その多くは外国人です。
そうした多くの外国人投資家から見れば、アメリカ国内の有権者対策はあまり大きな意味を持ちません。

ですので、当初案でも、修正案でも、市場にすればどちらでも良かったと思いますよ。
とにかく、法案を早く通してくれさえすれば。
前回も書いたように、第一段階では「早さと総額」が基本になってくるでしょうし、
75兆円という総額を示した以上、あとは早さです。
否決の4日後に可決したのも、その「早さ」を求めた現れかと。
それと、経済対策と有権者対策とは別ですしね。


> 法案が通過しても市場へのメッセージとしては不十分であった。
> なぜならば、政府による資金投入額は明らかになったが、市場が理解した資金投入先は不良資産買取までであり、
> 市場がとりあえず納得する資金投入先には「金融機関の資本増強」も必要であった。

まあ、「含み」は持たせてましたけどね。
大手9社への公的資金注入も、あの法案でやってますし。
とは言え、その辺の事にも流れ(済し崩し?)というモノが必要で、
法案提出の時点で、今と同内容の事を言っていたら、きっと通らなかったでしょうね。
「最良の案が、最善の一手とは限らない」って所でしょうか?
確かに、あれでは市場へのメッセージとして不十分なのは解りますが、
かと言って、十分なモノになるまで放っておく訳にも行かないですし。

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