| ご無沙汰しております。小絳侯です。
いよいよ待望の「真田丸」放送開始ということで。来ましたよ(笑)。
第一話についてあれこれ書こうと思ったのですが
徳翁さんのと概ねと近い感想だったので完全に出鼻をくじかれました(笑)。
まぁ一言でいえば「三谷ドラマとしては普通」といったところでしょうか。
昌幸役に草刈正雄を起用したり、氏政の汁かけ飯エピなど歴史好きには
ニヤリとする要素はあるのですが、お話の流れしてはビックリするほど
真面目な印象を受けました。つまらないわけではないのですが、少々パンチ不足な感じです。
三谷氏はインタビューなどで、新撰組!や清須会議などの作風の軽さに対する批判について
「自分が喜劇作家なので批判される。コメディではなくユーモアを書いてるつもり」という旨の
発言をしてますが、ああいう噴火ネタや武田滅びるぞ発言からの昌幸の言い訳といった
瞬間的な笑いを誘う描写をねじ込むあたり、やはり根っからのコメディより体質な気がしますね。
僕が思うユーモアは、「葵」の関ヶ原遅参の秀忠謝罪の流れや、「真田太平記」の関ヶ原で
丹波昌幸が家族に信幸と敵対する宣言をした後、妻の山手に「本当にできまするのか?」と
その心中を素早く突っ込まれるとか、ああいう状況をニヤニヤする要素なので、ちょっと氏の考えとは乖離してるかも…。
注目点といえば、3D地図監修にシブサワ・コウの名前があったことですね(笑)。
いち光栄儲としてはとうとうここまで成り上がったかと感慨深いものが。
ただ、信長創造風地図解説については、巷の高評価のわりには過去の大河で既存の地図解説と
それほど差は無いんじゃないかとに思ったのですが、うちの親が「解りやすい」と感心していたので
大河コア層以外にはよかったのかもしれません(笑)。
いささかネガ風味の感想になってしまいましたが、やはり今作には期待はしてます。
一年間、三谷ドラマが見れるのは素晴らしいですし、あれこれツッコミを入れつつも楽しく見れる大河は貴重ですので。
というか、ここは男大河に頑張ってもらわないと、「花燃ゆ」のような朝ドラ風味の大河が罷り通られても困りますから。
近年、「マッサン」「花子とアン」「あさがきた」など、実在の女性をモチーフにした伝記朝ドラが好評のようですし
大河は男に返して、そちらで上手く発展してくれれば…と思います。持統天皇など十分大河題材に足りうる
女性主人公なら、一向に構わないのですが…。 |
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