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[20313] ポケモンGO、真田丸、不屈の棋士・・・返信 削除
2016/8/14 (日) 00:45:37 ほのぼのさん

お久しぶりです。リオ五輪、オリンピックが始まるまでは
ブラジルの政治の混乱や治安の悪さ等、マイナスイメージだけが
先行していましたが、いざオリンピックが始まってみると
思いのほか盛り上がっていますねえ。

さてさて、最近はやりのポケモンGOですが、私も結構はまっていたりします。
やり始めたのが8月に入ってからと、他の人よりも乗り遅れてしまったので
レベルはまだまだ低いですが、人が持つコレクター収集癖をうまく刺激してくるところが
爆発的人気の秘密でしょうかね。
ポケモンGOをやっていて、ふと昔一時期盛り上がった「幕末動乱」を思い出してしまいましたよ。
あの当時はスマホもなくてゲームを複雑な仕様にはできなかったという事情もあったのでしょうが、
多人数が短時間で盛り上がるという意味では個人的には深く印象に残っています。

真田丸ですが、秀吉が死んでこれから場面が大きく変わっていきそうですね。
小日向文世さん演じる秀吉は、歴代の大河ドラマの秀吉の中でも3本の指に入る
素晴らしさだったと思います。
高齢による認知症や老いの衰退を、本当に見事に演じていましたね。
ピンピンコロリの矢沢頼綱と秀吉を対照的に描いたのも、脚本の妙でしょうか。
これからの超高齢化社会に向けて、秀吉死去までの演技をリアルに感じた方も多かったのではないでしょうか。

最近読んだ本の中で素晴らしいと思ったのが、
コンピュータソフトに対して11人の将棋プロ棋士のインタビューを行った「不屈の棋士」という本です。
ここ数年、プロ棋士が将棋ソフトに敗れ続けるという現象が起きていますが、
羽生、渡辺のトップ棋士を始めとした様々な立場のプロ棋士の本音をうまく引き出しています。
プロ棋士と将棋ソフトが辛うじて拮抗しているという現時点で行われたインタビューの中身は、
5年後、10年後でも貴重な資料として残ることでしょう。
現時点でも、各棋士とも明言はしていませんが、羽生、渡辺でさえ
現在の将棋ソフトに勝つのは至難の業だという印象を受けました。
そういう意味では、将棋の世界でも、ソフトは人間を超えたのでしょう。
囲碁の世界でもアルファ碁がイ・ セドルを破ったように、チェス、将棋、囲碁のような
「対称ゲーム」では、どのようなゲームでもいずれはソフトが人間を凌駕していくのでしょうね。

個人的に興味を引き付けられたのは、自己の棋力向上を将棋ソフトに賭けている千田翔太のコメントです。
将棋ソフトが人間の棋力の向上に役立つかという命題について、
千田五段が5年以内にタイトルを奪取できればyes、そうでなければnoということができるのではないでしょうか。
このような観点でみると、千田五段の今後の動きには目が離せませんな。

あと、この本で取り上げられていなかったのですが、「アンチコンピュータ戦略」について
もっと深く突っ込んでもよかったかもと思いました。
プロ棋士vs将棋ソフトの電王戦でも、人間がソフトの不備を突いて
短手数で勝つという例がありました。
人間がコンピュータに勝つにはアンチコンピュータ戦略しかなく、
将来コンピュータがシステムを管理する世界になったときに、悪意ある人間が
アンチコンピュータ戦略を採ることにより社会システムにダメージを与えかねないからです。
今はやりの自動車の自動運転でも、悪意ある人間が、自動運転のソフトの裏を突いて、
当たり屋的なことをする可能性は十分にあると思います。
このようなプログラムは、人間の動きが論理的なことであることを前提として
組まれていると思うのですが、非論理的なことや想定外のことを人間がやってきたときに
ソフトが対応できるのはまだまだ先のような気がします。
このため、ここ数年内でのコンピュータによる自動運転の導入の実現はなかなか難しいと思いますね。


[20332] 雑談の返信&東京五輪の開会式・閉会式返信 削除
2016/8/26 (金) 19:29:15 徳翁導誉

という事で、1週間遅れでの返信です。
その分、かなり長文になっています(笑)。

> リオ五輪、オリンピックが始まるまでは
> ブラジルの政治の混乱や治安の悪さ等、マイナスイメージだけが
> 先行していましたが、いざオリンピックが始まってみると
> 思いのほか盛り上がっていますねえ。

ただ、やはり今回のリオ五輪は、どの競技も空席が目に付いて・・・・
「東京でやってたら行くのに」と、テレビ観戦しながら何度も思ってしまいました(笑)。
とは言え、開会式に先立って行われたサッカーの生中継で、
5万人くらい入るスタジアムに観客が3000人ほどという
予想を遥かに超える驚愕のガラガラっぷりを一番最初に見せつけられた為、
6〜7割の埋まり具合でも、「そこそこ入ってるな」という感覚になってましたが(笑)。

でもまあ、そのマイナス・イメージに悪乗りして、競泳のロクテがやらかしてましたけど、
リオの治安が悪かったのは、紛れも無い事実でしょうからねえ・・・・
選手村と多くの会場が、オリンピック・パーク内に集約されていた事もあり、
パーク外への外出禁止令を出していた国も、結構あったくらいですし、
そもそも、ここ10年間でリオ州警察が市民8000人を死亡させてる時点で、治安が良い訳が無いと。
(追っている犯人を途中でとかはまだしも、銃撃戦に巻き込まれたりや、口封じで殺害などは論外)
だからこそ、4年後の東京では、思いっ切り日本を満喫してもらえれば最高かな?とも。
まあ東京五輪の前年には、ラグビーW杯もありますしね(来日者数は日韓W杯の時よりも多くなりそう)。
あと、日本の視聴者側からすると、2年前のブラジルW杯に 今回のリオ五輪と、
アメリカ大陸での大会は、時差の関係でかなり見辛かったので、2020年の東京五輪だけでなく、
2018年の韓国・平昌、2022年の中国・北京と、冬季五輪の方も東アジアで行われるのは良いですね。
(ちなみに、平昌五輪の前哨戦となる2017年の冬季アジア大会は、札幌&帯広で開催されます)
って、各競技に関しては、予想大会の方でいろいろと語った為か、ここでは何だか愚痴ばっかりに・・・・
http://tokuou.s500.xrea.com/rio_olympic/hatsugen.cgi
なんだかんだで、リオ五輪自体は私もかなり楽しんだんですけどね(笑)。
パブリック・ビューイングも、埼玉スタジアム・上野公園・NHK渋谷本社と3会場に行きましたし。

ちなみに、予想大会の方では、あまり話題に上がらなかったのですが、
皆さん、リオ五輪の閉会式における「東京の引継ぎセレモニー」は、どんな感想だったんでしょ?
https://www.youtube.com/watch?v=sk6uU8gb8PA
ネットとかで感想を拾ってみると、思いのほか高評価なんですよねえ。
まあ私も個人的には、それになりに気に入った出来ではあったものの、
純粋に五輪のセレモニーとして評価すると、ちょっと辛い点数になっちゃいます。
決して悪くは無かったのですが、「ここはもう少し工夫を」という点が結構あったので・・・・
とりあえず、あの土管と、日の丸ボールは、もっと上手く演出的に扱い切れなかったのかと?
って、先にあまり書き過ぎると、誰も感想を述べてくれなさそうなので、今回これ以上は自重(笑)。

あと、近年の閉会式は「選手たちへの打ち上げパーティー」的な色合いも強く、
今回のリオ五輪では、選手たちの目の前でサンバの踊りが舞い乱れて、盛り上がりましたが、
少し残念なのは、選手たちがただの観客と化してしまっていた事ですね。
「踊る阿呆に、見る阿呆。同じ阿呆なら踊らにゃ損々」という言葉があるように(笑)、
打ち上げとして盛り上がるなら、傍観者としてより、一緒に参加した方が理想なんですよね。
そういう意味では、個人的に理想の閉会式だったのが、長野冬季五輪です。
司会が萩本欽一だったのはさておき、尺玉花火の連発から、
生演奏による「WAになっておどろ」への流れは、過去に例が無いほどの盛り上がりを見せました!!
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1303776

そういう意味では、2年前の仁川アジア大会も、韓国は最後にPSYの江南スタイルを持ってきて、
それはそれで盛り上がったのは良いんですけど、閉会式じゃなくて開会式でやったんですよね(苦笑)。
「これから競技が始まるのに、今から打ち上げパーティーをやってどうするの?」と思う一方で、
「アジア大会でPSYを使っちゃって、4年後の平昌五輪はどうするの?」と心配にもなりました。
でもまあ、あの時はそれ以上に、スポーツ選手が主役の開会式ではなく、
韓流ドラマやK-POPの宣伝意図が丸出し過ぎたので、国外はもちろん、韓国内でも批判を受けてました。
何しろ、スタジアムに入場する聖火ランナーが、巨人でも活躍したイ・スンヨプだったのに、
最終に聖火点灯を行うランナーが、チャングムの誓い主演女優でしたからねえ・・・・
今回のリオ五輪における引継ぎ式の演出は、正直かなりギリギリのラインだったと思うので、
4年後の東京五輪で日本が、この時の韓国みたいな過ちを犯さない事を祈るばかりです。

これだけの巨大イベントの演出なんて、ちょっとベタなくらいで丁度良いんですよ。
それこそ、毎年1月に東京ドームで行われている「ふるさと祭り東京」みたいな感じで十分だと思います。
https://www.tokyo-dome.co.jp/furusato/exhibitor/2016/index.html
8月上旬という時期も、夏祭り真っ盛りな頃合ですし、閉会式に「日本の夏」を凝縮させましょう!!
青森ねぷた・秋田竿燈・神田神輿・京都祇園・阿波踊り・高知よさこい・博多祇園山笠・沖縄エイサーなど、
日本各地の祭りを新国立競技場に集結させ、中央には盆踊りと和太鼓の矢倉や舞台を立て、
(福島支援という事で、トップ・バッターが相馬野馬追なら、騎馬武者姿だし外国人も盛り上がるかと)
トラックの外側に出店や屋台をずらりと並べて、あとは日本お得意の花火をドカドカと打ち上げれば、
日本の夏の打ち上げパーティーとしては最高じゃないでしょうか?(笑)
観客の側にも同じくスタジアム・グルメを揃える事で、スタジアムが一体となって祭りを楽しめますしね。

そして開会式の方では、個人的に「江戸東京の歴史」をテーマにしたのが見てみたいですね。
今回の引継ぎ式では、伝統的な「和」のテイストを、敢えて切り捨てた演出が為されてましたが、
近未来的な雰囲気やポップ・カルチャーだけでなく、伝統文化も息づいているのが、現在の日本の姿ですし、
それらを無理なく調和させるには、「歴史」をテーマに据えてしまうのが一番かと?
ベタと言われようが、侍も相撲や歌舞伎を出せば良いんです、それこそ江戸の文化なのですから。
縄文海進の頃から始めるにせよ、家康の江戸入府から始めるにせよ、東京にはそれだけの歴史があるので、
ピッチ上に東京の地形を再現して、そこへ今に続く伝統建築物や、変化を続けた町並み、活気のある人々など、
「動き遷ろう江戸東京の洛中洛外図」を、個人的には東京五輪の開会式で見てみたいんですよね。
明暦の大火、元禄地震と宝永大噴火、関東大震災、そして東京大空襲と、
何度も焼け野原となり、その度に復活して大きくなった 東京という街の生命力も一緒に。
(アメリカ軍の攻撃により12万人の一般市民が殺害された事実は、あまり知られてませんしね)
それで最後には、ピッチ上に現れた現代の東京のミニチュアに、東京五輪の各会場を表現して、
そこで実施される各競技を紹介してみるのも面白いかと思います。

まあ後は、EXILEでも、AKBでも、ジャニーズでも、ももクロでも、何でも出して構いません(笑)。
ポップ・カルチャーを出すのに、アニメやゲームは良くて、J-POPはダメなんて理屈は無いはずですし、
長丁場の開会式や閉会式となれば、音楽が大量に使われるのが普通ですからねえ。
もちろんJ-POPに限らず、演歌・雅楽・童謡・囃子、あとはジャズやクラシックなどもあって良いと思います。
日本的な演出があった方が良いとは思いますけど、世界的な舞台ですし、そればかりではキツいですしね。
と言いますか、音楽系のパフォーマンスが実質登場しない引継ぎ式は、今回が初めてだったかも?
ただ、音楽演出が きゃりーぱみゅぱみゅの担当者で、振付演出がPerfumeやBABYMETALの担当者だったので、
今回の演出が好評だったと感じていれば、そのまま彼女たちが東京で登場する事もあるんですかねえ。

単純に海外での知名度なら、90年代のJ-POPの方が高いですけど(2000年以降は音楽もドラマも韓国に後塵を)、
90年代から人気で、現在でもそれが続いてるとなると・・・一番盛り上がるのはSMAP再結成!?(笑)
とりあえずパラリンピックとの絡みから、盲目のピアニスト・辻井伸行は登場する可能性が高いと思います。
あと、もし例の件がバレて無ければ、佐村河内守がパラの方の音楽担当になっていたかも・・・・
ちなみに長野パラの開会式では、THE BOOM宮沢&ドリアン助川のテーマ曲がかなり印象的でした。
なので個人的には、来月のリオ・パラリンピックの開閉会式も、地味に楽しみにしています。
直近のソチ大会では、ショウは良かったものの、入場する障害者には優しくない作りが、記憶に残ってますし、
ドーハ・アジア大会もそうでしたが、どんなにショウが素晴らしくても、選手達を蔑ろにするのはダメですよね。
ショウの完成度以上に、この点だけは絶対に、東京大会では気を付けてもらいたい所です!!

> さてさて、最近はやりのポケモンGOですが、私も結構はまっていたりします。
> やり始めたのが8月に入ってからと、他の人よりも乗り遅れてしまったので
> レベルはまだまだ低いですが、人が持つコレクター収集癖をうまく刺激してくるところが
> 爆発的人気の秘密でしょうかね。

そう言えば、お盆で墓参りに行った際、弟が霊園でやってましたね、ポケモンGO(笑)。
まあ、緑の多い公園みたいな所なので、そんなに不謹慎な感じも抱きませんでしたけど、
「今や墓場では幽霊じゃなくて、モンスターが出るのか」とは思いました。
って、「モンスターが出せるなら、墓石から故人が浮かび上がるのも面白いかも?」とか、
いろいろ考えてしまった私の方が、実は不謹慎だったり?(苦笑)

でも、最近では音声合成や会話する人工知能の技術とかも、かなり進みましたし、
手を合わせて心の中の故人に、一方的に話しかけるだけでなく、
「VR(仮想現実:Virtual Reality)」で対話できるとなれば、それも新しい墓参りの形かも?
現状で行っても、まだまだ不謹慎な感じですが、そうした技術があるとなれば、
死後も遺族へ何かを残すべく、生前に必要なデータを記録しておく人も現れるかも知れません。
ある意味では、幼い娘が結婚した時にと、生前にお祝いの映像を残しておく行為に近く、
技術の進歩により、手紙からカセット、そしてビデオと来て、VRへと移り変わるだけですから。

と、何だか辛気臭い話になったので、ポケモンGOの話に戻しますと、
今年は「VR元年」などと呼ばれ、ヘッドマウント・ディスプレー商戦が過熱してますけど、
正直、ポケモンGOが登場するまでは、掛け声倒れに終わると思ってました(笑)。
・・・って、ポケモンGOは、カメラの実写映像にモンスターを投影しますから、VRと言うよりも、
「AR(拡張現実:Augmented Reality)」や「MR(複合現実:Mixed Reality)」と言う方が適切かな?

今年リニューアルした池袋サンシャイン60の展望台では、VRが体験できるとかやってますけど、
展望台に登っているのに、完全CG世界のVRというのが妙にシュールで、
「やるなら、その眺望を活かしてのARやMRだろ?」とか思いましたしね。
20年ほど前に東大の研究室で、高層階の窓に映像を投影して、あたかも実際に、
眼下の街中をゴジラやウルトラマンが動き回るように見える実験が行われてましたけど、
あの技術って現在どうなっているんだろう?(それこそ展望台でやれば面白そうですがね)
でもまあ、その技術を使わなくても、ポケモンGOみたいな方法を用いれば、
展望台の窓を1ヶ所だけ高画質な大画面モニターにして、カメラで外の風景を写して、
そこにゴジラやウルトラマンを組み込むだけでも、似たような感じになりそうな気がします。
眼下の町並みの3Dモデルさえ作れば、高層ビルに隠れたり、出てきたりとかも出来るでしょうし。

あと、それとは逆に、ポケモンGOの歩きスマホが、下ばかり向いて危ないのであれば、
いっその事、ヘッドマウント・ディスプレー型とかがあれば、
通常の視界のまま、もっとリアルにポケモンの世界を楽しめるんじゃないですかねえ?
モニターを通してではありますが、視線と同じカメラの映像をリアル・タイムで見る訳ですから。
って、この方法を応用すれば、ドローンに付けたカメラからの映像で空中散歩を楽しんだり、
見聞きする映像や音にエフェクトを加えて、擬似的な薬物体験をしたりとかも出来そう(笑)。
今までARやMRと言えば、透過型モニターばかりが注目されてましたけども、
モニターやカメラの性能がここまで上がったのなら、その方法でも可能でしょうし、
それこそ義眼気分で、ズームや録画などを意思で自由に行えれば、かなり面白そうかも?
考えるだけでPCのカーソルを動かす技術とかを応用すれば、まさに攻殻的な世界を楽しめるはずです。

あと、リオ五輪の閉会式で行った東京のプレゼンテーションでは、AR技術を使ってましたけど、
あれではテレビを見ている人にしか解らず、スタジアムの現地観戦者は置いてきぼりだったので、
(あまり意識されてませんけど、日本がやった事は北京五輪の足型CG花火と同じです)
もしも東京五輪の開会式や閉会式でも、同様にARやMRを使うつもりなら、
いっその事、観客にゴーグル型のモニターとかを配布してみるのも良いかと。
もし、リオ五輪の閉会式での引き継ぎセレモニーと同じ路線の演出で行くなら、
日本はピカチュウ、アメリカは孫悟空、中国はドラえもん、ドイツはブロッケンJr.みたいな感じで、
入場行進する各国に1キャラずつ、MRで国名プラカードと一緒に行進させても良いですし、
これならスタジアムの観客も楽しめるだけでなく、日本の技術力のアピールできる場になりますので。
また、同じく新国立競技場で行われる陸上やサッカーの観戦用アイテムとしても活用するなら、
ゴーグルを通す事で、テレビで見ているかのように、目の前で行われている競技の情報を得られたり、
パブリック・ビューイング用として、他会場の試合映像が目の前に広がったりとかも、技術的には可能かと。
建築物としては問題が残る新国立ですけど、こうした新技術の導入なら今からでも間に合うはずですし。

> ポケモンGOをやっていて、ふと昔一時期盛り上がった「幕末動乱」を思い出してしまいましたよ。
> あの当時はスマホもなくてゲームを複雑な仕様にはできなかったという事情もあったのでしょうが、
> 多人数が短時間で盛り上がるという意味では個人的には深く印象に残っています。

幕末動乱なんて、存在自体を忘れてました(笑)。
確かあの頃は、携帯電話からネットが出来るようになったばかりの頃で、
「15文字×8行」という、今から考えると、信じられないほど小さな画面でしたし、
文字数ですらこの上限ですから、画像なんて本当にオマケ程度のものでした・・・・
でも、携帯からネットができるという目新しさもあってか、
物凄く簡素なゲームではあったものの、一時は100名を超える参加者が居たんですよね。

そして今や、携帯でネットが出来るのは当たり前・・・と言うか、
ネットはPCではなく、携帯でする人たちの方が多数派となり、
それによりPCを使えない若い世代も増加して、それはそれで問題となりつつありますね。
でもまあ、単にユーザーとして使うだけならば、携帯で十分というか、却って携帯の方が便利な場合も?
ある意味では、そこまでネットは身近になった訳でして、
ならばオンライン・ゲームも更に盛んに・・・と、ならないのが不思議な所。
って、インターネットの登場という衝撃を知る世代だから、いろいろと繋がりたい欲求が強いだけで、
その状態が当たり前のネット・ネイティブからすれば、敢えて繋がろうという意識も低いのかな?
現在のネット環境と、端末の性能を考えれば、もっといろんな事ができそうな気はするんですがね。

ちなみに「幕末動乱」自体は初期の構想だと、日本全土に70〜80都市ほど設けて、
都市の規模に応じて、縦横のマス数が異なる箱庭マップを作り、
各マスに、城郭・宿場町・上級武士の町・下級武士の町・洋学所などを配し、
そこで開発をしたり、密会したり、暗殺したり、商売したり、戦争したりとか考えてましたね。
・・・って、実際はそこまで発展せず終わってしまいましたけども(笑)。

> 真田丸ですが、秀吉が死んでこれから場面が大きく変わっていきそうですね。
> 小日向文世さん演じる秀吉は、歴代の大河ドラマの秀吉の中でも3本の指に入る
> 素晴らしさだったと思います。
> 高齢による認知症や老いの衰退を、本当に見事に演じていましたね。
> ピンピンコロリの矢沢頼綱と秀吉を対照的に描いたのも、脚本の妙でしょうか。
> これからの超高齢化社会に向けて、秀吉死去までの演技をリアルに感じた方も多かったのではないでしょうか。

ここまで「老い」の過程を描いた大河ドラマは、過去にも無かったのではないでしょうか?
大河のメイン視聴者層って、何かんだで団塊世代の男性が多いでしょうし、
私ですら見ていて色々と思わされるくらいですから、地味にインパクトは大きいかも知れませんね。
まさか今回の大河ドラマで、ここまで切り込んでくるとは思っていませんでした。

今までの三谷作品って、コメディー要素が強いからかも知れませんけど、
多くの登場人物が織り成す軽妙な人間ドラマな作品が多かったものの、
その描写は表面的なモノが多く、あまり人間的な内面の部分まで描かない事がほとんどでした。
しかし今回の真田丸での、秀吉の老いの描写や、秀次などの心理描写などなど、
50歳代半ばを迎えての新たな作風に、最初は良い意味での驚きが少しありました。
ただ、よくよく考えてみると、三谷幸喜自身も、
3年前に再婚して子供が生まれ、53歳でようやく父親になってますから、
時代が違うとは言え、57歳で秀頼を授かり、幼い我が子を残して死んでいった秀吉の心境が、
脚本を書く上で、いろいろとシンクロしてしまったのかも知れませんね・・・・

と、あまり作品の外側まで邪推していてもツマらないですから、大坂編の話をしますと、
正直言って、天正壬午の乱から関ヶ原に至るまでの このパートが、
大きな見せ場も無く、中だるみし易い箇所だと思い、開始時には心配していたものの、
蓋を開けてみたら、確かに動きは少ないものの、ドラマ的な中身は濃く、
個人的には却って、それ以前の戦乱パートよりも面白く感じる程でした!!
そこには、以前より豊臣ファミリーの家族ドラマが見てみたかった思いが、ある程度は叶えられた部分や、
今まであまり描かれなかった 豊臣政権における幸村の官僚的な側面の描写が、あったからかも知れません。
馬廻衆として秀吉に仕え、かなり早い段階で豊臣姓を貰っている事などが、
大坂の陣の際、城内で幸村が割と重用された要因である事は、今まで あまり注目されてませんでしたから。
(あと、外交好きの私としては、板部岡江雪斎がここまで描かれてるのも かなり嬉しかったり・笑)
あと、視聴率の推移を見てみても、ずっと18%前後をキープしてますし、固定客はガッチリ掴んでますよね。
http://pleasure-bit.com/1786.html
心配していた大坂編でも、特に視聴率を落とすという事も見受けられませんでしたし、
10月からは裏番組で「タレント名鑑」が復活しますけど・・・まあ視聴率的に影響は受けないかな?(笑)

さ〜て、そしてドラマの方は大坂編が終わり、いよいよ関ヶ原への進み、そして最後には大坂の陣へ!!
ジワジワとではありますが、見ている方としても少しずつテンションが上がってきています。
やはり関ヶ原や大坂の陣というのは、日本史きっての「大いくさ」ですからねえ。
こうなると、「やはり戦国時代は面白いなぁ」と思うと同時に、
「戦国のゲームを作りたいなぁ」とかいう思いも、出てきちゃうんですよね(笑)。

> 最近読んだ本の中で素晴らしいと思ったのが、
> コンピュータソフトに対して11人の将棋プロ棋士のインタビューを行った「不屈の棋士」という本です。
> ここ数年、プロ棋士が将棋ソフトに敗れ続けるという現象が起きていますが、
> 羽生、渡辺のトップ棋士を始めとした様々な立場のプロ棋士の本音をうまく引き出しています。
> プロ棋士と将棋ソフトが辛うじて拮抗しているという現時点で行われたインタビューの中身は、
> 5年後、10年後でも貴重な資料として残ることでしょう。

今年の初めに、電王戦関連の書籍をちょっとまとめて読んだのですが、
その時には『不屈の棋士』という本は見かけた記憶が無く、「あれ?」となりましたが、
調べてみた所、数週間前に出たばかりの新刊だと解り、納得しました(笑)。
教えていただき、ありがとうございます。
さっそく注文しておきました(数冊ほど溜まってるので、実際に読むのは先になりそうですけど)。

> 現時点でも、各棋士とも明言はしていませんが、羽生、渡辺でさえ
> 現在の将棋ソフトに勝つのは至難の業だという印象を受けました。
> そういう意味では、将棋の世界でも、ソフトは人間を超えたのでしょう。

電王戦の棋士側の予選にあたる「叡王戦」に、今期は羽生三冠が参戦してますし、
既に16名で行われる決勝トーナメントには進出を決めましたから、
早ければ来年の電王戦で、「羽生vs.ソフト」の番勝負が見られるかも知れません。
そうなれば、「ソフトは人間を超えたか?」の問いは別として、白黒はハッキリ出るので、
現状のモヤモヤ感は解消されるでしょうし、羽生登場となれば世間的にも大きな話題になろうかと。
やはり一般的な知名度で言ったら、羽生さんのそれは段違いですからねえ。
(コンピューター側からすると、囲碁さえ破った以上、いまさら将棋という感はありますが)

ただ個人的には、電王戦以上に「羽生参戦」を期待しているのが、
4年後に東京で行われるであろう「頭脳五輪(世界マインドスポーツ大会)」の方だったり(笑)。
オリンピックの後に、その開催都市でパラリンピック(障害者五輪)が行われるのは有名ですが、
実はパラリンピックの後には、頭脳スポーツの五輪も地味に行われていたりします・・・・
2020年の東京五輪開催が決まった事で、この頭脳五輪も行われる予定なのですが、知名度はほぼゼロ(泣)。
囲碁・チェス・中国象棋などの従来競技に加え、開催国の日本は将棋も行いたい意向を出していますが、
このままでは世間に知られる事すら無く、大会が終わってしまう可能性も高いです。
なので、知名度のある羽生さんに参戦してもらって、頭脳五輪の注目度も上げてもらいたいんです!!
何なら将棋での参戦でなくても、趣味としているチェスでの参戦でも良いので。
(アジア版五輪では頭脳競技も同時開催なので、中国象棋の日本代表として所司七段が出場した事も)
と言うか、将棋は4年後の若き名人に任せて、囲碁に井山、チェスに羽生の布陣で是非!!(笑)
昨年のカスパロフとの対局も面白かったですし、ヒカル・ナカムラとの対戦とか出来れば見てみたいです。

あと、これは完全に脱線となりますが、障害者五輪や頭脳五輪の他に、
2020年からは日本発で「ロボ五輪」も開催する予定になっているので、
この大会がどうなるか、不安もありますけど、少し楽しみにしています。
(個人的に、この分野は国家プロジェクトで挑んでもおかしく無いモノだと思ってます)
そして、そのうち、再生医療の発達により、障害者五輪とロボ五輪が一体化するようだと凄いんですけどね。
既に走り幅跳びでは、義足選手の記録が健常者の世界記録を抜きそうな所まで来ていますし、
これが現在のホッピングするような義足ではなく、
日常生活にも適した義足で、健常者よりも有能な記録が出せる義足となれば、
「障害者五輪+ロボ五輪=サイボーグ五輪」となって、人類の歴史にも大きな転換点になるかも知れません。
3次元プリンターの普及により、カスタマイズできる高性能な義手が、手軽に作れるようになりつつありますし、
神経と義手とを繋ぎ、思い通りに動かす技術の開発も日進月歩なので、決して遠い未来の夢物語では無いと思います。

> 囲碁の世界でもアルファ碁がイ・ セドルを破ったように、チェス、将棋、囲碁のような
> 「対称ゲーム」では、どのようなゲームでもいずれはソフトが人間を凌駕していくのでしょうね。

これはもう、仕方の無い事ではありますけどね。
囲碁も将棋もチェスも、「二人零和有限確定完全情報ゲーム」である以上は、あくまで数学であり、
人間の頭脳では解が得られなくとも、解自体は間違いなく存在します。
そして、人間には無理でも、コンピューターなら性能の向上でいつかは解に届きそうですし、
解へと辿り着くずっと前に、人間は必ず追い越される訳ですからねえ・・・・
小学校の1・2年生の頃によくやった「○×ゲーム」とかなら、
人間の頭脳でも、高学年になった頃には、ミスしなければ必ず引き分けになるのは解りますけど、
「6x6マスのオセロは後手必勝」なんていうのは、コンピューターを使わなければ無理です。
まあ、囲碁や将棋は難しくてもオセロあたりなら、そう遠くない未来に解を得られるかも?

> 個人的に興味を引き付けられたのは、自己の棋力向上を将棋ソフトに賭けている千田翔太のコメントです。
> 将棋ソフトが人間の棋力の向上に役立つかという命題について、
> 千田五段が5年以内にタイトルを奪取できればyes、そうでなければnoということができるのではないでしょうか。
> このような観点でみると、千田五段の今後の動きには目が離せませんな。

う〜ん、その命題の答えは既に「是」で出ていると、個人的には思っています。
人間がソフトを参考に指す「アドバンスド」で、人間は棋力が向上するのですから。
なので千田五段の試みも、「ソフトが棋力向上に役立つか? 否か?」ではなく、
私には、「彼がソフトを棋力向上に役立てられるか? 否か?」に見えてしまいます・・・・

例えば、これは囲碁の話になってしまいますけど、
イ・ セドル九段を破ったアルファ碁は、囲碁のルールに基づいて計算する事よりも、
Googleが培った画像検索の技術を応用して、盤面の石の並び具合を景色として捉え、
どの景色が勝率が高そうかを基準に、打ち手を決めていたそうです。
電王戦のように、評価関数がどうこうというソフトに慣れていた私たちからすると、
これは凄く異質で新しい方法のように感じますけど、
でも改めて考えてみると、強い棋士の打ち方というのも、実はこんな感じでは無いでしょうか?
それこそ膨大な局面を頭の中に貯め込み、画像のイメージで感覚的に良し悪しを計る様に。
あまり好きな表現ではありませんが、左脳的ではなく「右脳的」と言えば伝わりやすいかも。
詰め碁のような計算の部分ではなく、大局観の部分で、コンピューターに上を行かれたのは衝撃でした。

もちろん、将棋は囲碁ほどには感覚的に指さないかも知れませんけど、この指し方をする場合、
より有効な局面を多く欲する訳で、それを指したのが人間かソフトかはあまり関係ありません。
そうなると、ソフトが棋力の向上に役立つのは、当然の事のようにも思えてきます。
・・・って、結局の所は、ソフトにもそれぞれ特徴がある訳で、
人間が参考にしやすいソフト、しにくいソフトもあるでしょうから、
人間に勝つ為に作られた現状のソフトが参考に出来なくても、それで命題の判断は出来ないと思うんです。
例えば、AI(人工知能)の研究として「東大の入試問題を解くAI」の開発が進められていますけど、
そのソフトを利用したからと言って、受験生の偏差値が上がるかは、また別の話でしょうからねえ。
偏差値を上げるには、入試問題を解くAIよりも、勉強を教えてくれる家庭教師型のAIの方が適しているので。

> あと、この本で取り上げられていなかったのですが、「アンチコンピュータ戦略」について
> もっと深く突っ込んでもよかったかもと思いました。
> プロ棋士vs将棋ソフトの電王戦でも、人間がソフトの不備を突いて
> 短手数で勝つという例がありました。

う〜ん、昨年の最終戦のアレは・・・短手数というか、試合放棄でしたからねえ。
電王戦を前にした一般参加イベントで、ソフトに仕様上のミスがある事が明らかになった一方で、
「ソフトの修正は不可」という条件が課されていた為、その点を突くのか対戦前から注目されてました。
開発者である巨瀬さんは、自身がプロを目指すも夢破れた元・奨励会員という事もあり、
「プロならば、ハメ手を使わず正々堂々と戦って欲しい」という思いを強く持っていたそうですが、
逆に、阿久津八段の方は「プロだからこそ」、批判を覚悟でハメ手を行い、勝ちを獲りに行ったと・・・・
電王戦を単に「人間vs.機械」の興行として見た場合は、あの1局は最低の1局でしたけども、
プロ棋士になった男と、なれなかった男との、互いの矜持の激突と見れば、あれは凄く熱い1局だったと思います。

って、話が少し脱線気味になってしまいましたが、
結局の所、電王戦がイベントとして成功した理由って、純粋に「人間vs.機械」を楽しんだと言う以上に、
棋士と開発者による異種格闘技的な「人間vs.人間」の戦いと、そこにある人間ドラマを楽しんだ訳ですよね。
棋士と棋士との一般的な対局でも、こういう部分って実は結構ありますよねえ?
一方、AI研究の技術面として見ると、東大のGPS将棋以外は、基本的には個人が趣味で開発を行ってる程度で、
Googleのアルファ碁の登場により、「所詮は遊び程度」という現実を、まざまざと見せつけられた思いです(泣)。
個人の趣味レベルでは、どうしたってプログラム上の粗は大きくなりますし、その部分を探して突いたとしても、
それが現状でのAI研究に対する「アンチ・コンピューター戦略」足り得るかと言えば、正直ちょっと微妙な所も?
それにこの方法は、弱点が克服されるまでの短期間しか使えない上、次から次へと新しく弱点を探さねばならず、
更にはAI自体が成長途上だからこそ採り得る策なので、これが有効なのも過渡期だけのような気がします。

> 人間がコンピュータに勝つにはアンチコンピュータ戦略しかなく、
> 将来コンピュータがシステムを管理する世界になったときに、悪意ある人間が
> アンチコンピュータ戦略を採ることにより社会システムにダメージを与えかねないからです。

悪意ある人間への対処とか以上に、「アンチ・コンピューター」が必要になるのは、
もしもコンピューターが、使用する人間の意図しない暴走を見せた場合に、
それを制御する為の手段として、対コンピューターに特化した方法が必要なんだと思います。
具体的に言いますと、機械の電源の「入/切」まで任されたAIがあったとして、
人間は機械を「切」にしたいのに、コンピューターはその必要を認めず「入」を続けた場合、
電源を切りたい人間の側としては、コンピューターに「切」をさせる為の対処法が必要になる訳ですね。
暴走したのがロボット掃除機くらいなら良いのですが(笑)、
ロボット兵士だったり、自動運転原発だったりしたら、洒落になりませんから・・・・
って、この方法が有効だとなると、それは同時にテロの手段としても有効なので、痛し痒しですが、
だからこそ、制御するにせよ、暴走させるにせよ、アンチ・コンピューターは重要な技術になってくるかと。

> 今はやりの自動車の自動運転でも、悪意ある人間が、自動運転のソフトの裏を突いて、
> 当たり屋的なことをする可能性は十分にあると思います。
> このようなプログラムは、人間の動きが論理的なことであることを前提として
> 組まれていると思うのですが、非論理的なことや想定外のことを人間がやってきたときに
> ソフトが対応できるのはまだまだ先のような気がします。
> このため、ここ数年内でのコンピュータによる自動運転の導入の実現はなかなか難しいと思いますね。

これって、Aの場合にはα、Bの場合にはβとプログラムしていても、
想定していないXの場合には対応できない・・・って感じのAIですかねえ?
残念ながらこれは、一世代前のAIのイメージですね。
このだと、どれだけ網羅的に準備しても、必ず漏れがある為に、この方法は諦められました。

現在のAIでは、「ニューラル・ネットワーク(脳機能を模した計算回路)」や、
「ディープ・ラーニング(機械自身による深層学習)」が用いられてます。
アルファ碁も同じように作られているので、一連の報道で名称は聞いた事があるかも知れません。
まあ簡単に言いますと、事前に人間が対処方法をたくさん入力しておくAIではなく、
基本的な条件だけを入力しておき、あとはコンピューターに対処方法を任せるAIなんです。
もちろん最初の内は上手く対処できませんが、何度も経験を積み、その改善策を講じる事で、
学習したAIは、その内、様々な問題に対して上手く対応できるようになって行くと。
自動運転で言うなら、例えばカーブを曲がる際、
昔のAIは、その角度や傾斜に応じて、車の出すスピードを事前に入力しておきましたが、
今のAIは、「縁石にぶつかったらダメ&出来るだけスピードは落とさない」と条件を与える事で、
学習をした車は、どんなカーブでも最適のスピードで走る訳ですね。

ただ、このAIの問題点は、機会がどう学習したのか、人間には解らない点ですね。
なので、もしAIがミスをしても、思考方法がブラック・ボックスなので、原因の究明が困難なんです。
アルファ碁で言えば、打った手は素晴らしい一手でも、なぜその手を打ったかは解らないと・・・・
ですから、人間がアルファ碁を参考にして棋力をアップさせようとした場合、
理屈で考えるタイプには向かないでしょうが、フィーリングで打つタイプには合ったりするのかも?
仮に「何故か?」が解らなくても、アルファ碁を真似て、同じような手を打つ事で、
結果的に盤面が有利に進むのであれば、良いか悪いかは別として、勝率は上がるでしょうしね。

いや〜、それにしても、ここ1〜2年での科学技術の進歩は凄いものがありますね。
(清原の逮捕をキッカケに、脳と薬の関係を調べ始めたら、いろいろ脱線して知識が蓄積・笑)
クリスパー・キャスによるゲノム編集技術の確立(その衝撃はiPS細胞以上)。
Googleのアルファ碁が知らしめた人工知能研究の現在地。
光遺伝学がもたらした脳・神経の機能解明への躍進。
3次元プリンターの応用拡大と製造分野の革新。
そして、一般社会への技術普及という点では、
「ポケモンGO」や「ペッパー」の登場も含まれるのかな?(笑)
(ユーザーは無自覚でしょうけど、ビッグ・データの収集端末として考えると、怖さもあります)
「人間と機械の融合」という 人類史上でも最大の大変革が、今世紀中には起きると思ってましたけど、
この驚異的な進歩スピードを見せられると、下手をすれば、生きている内に到来する可能性も???
少なくとも昨年生まれた甥っ子などは、それを体験するかも?とか考えると、いろいろと複雑な気持ちも・・・・
人類が身体を弄れる技術を手に入れた時、その実行を押し止めるのは不可能ですからねえ。


[20335] Re:雑談の返信&東京五輪の開会式・閉会式返信 削除
2016/9/1 (木) 00:33:56 ほのぼのさん

▼ 徳翁導誉さん
> という事で、1週間遅れでの返信です。
> その分、かなり長文になっています(笑)。


長文、お疲れさまです。じっくりと読ませていただきました。

> ちなみに、予想大会の方では、あまり話題に上がらなかったのですが、
> 皆さん、リオ五輪の閉会式における「東京の引継ぎセレモニー」は、どんな感想だったんでしょ?
> https://www.youtube.com/watch?v=sk6uU8gb8PA


いやはや、リオ五輪閉会式における「東京の引継ぎセレモニー」は良かったですねえ。
ネットでも概ね好評ですが、EXILE、AKB48、ジャニーズ、秋元康といったメジャー系を出さなかったのが良かったんではないでしょうか。
メジャー系はファンも多いがアンチも多いわけで、今回はアンチが比較的少ない中田ヤスタカや椎名林檎が
演出を担当したのが良かったんですかねえ。
安倍マリオも良かったと思いますよ。一国のトップがああいうことをできるというのは、
それだけ安定した長期政権がなせる技でしょうし。

東京五輪ですが、開会式、閉会式を彩るのは「江戸風の伝統芸能」と「カワイイ系」が大きな柱となると思いますね。
開会式は戦う前なので「カワイイ系」を出すと萎えてしまうからここは「江戸風の伝統芸能」を前面に打ち出して
派手に相撲力士とかサムライとかで盛り上げて、閉会式は日本の最新のポップカルチャーとして「カワイイ系」を
出してほしいところです。

「カワイイ系」といえば、AKB48に代表されるような秋葉原を中心とするアキバ萌え系、
きゃりーぱみゅぱみゅや中田ヤスタカに代表される原宿系、村上隆に代表されるオタクアニメ系などがあるそうで、
リオ五輪閉会式では原宿系を出して好評でしたが、東京五輪の閉会式では
アンチによる反発を覚悟のうえでアキバ萌え系やオタクアニメ系を前面に出すと
盛り上がるのではないでしょうか。

> そう言えば、お盆で墓参りに行った際、弟が霊園でやってましたね、ポケモンGO(笑)。
> まあ、緑の多い公園みたいな所なので、そんなに不謹慎な感じも抱きませんでしたけど、
> 「今や墓場では幽霊じゃなくて、モンスターが出るのか」とは思いました。
> って、「モンスターが出せるなら、墓石から故人が浮かび上がるのも面白いかも?」とか、
> いろいろ考えてしまった私の方が、実は不謹慎だったり?(苦笑)


ポケモンGO、飽きてしまいました(笑)。
単調なゲームはどうも性に合わないようで。
やはり、人と人との駆け引きのあるゲームがやりたいですね。

> 幕末動乱なんて、存在自体を忘れてました(笑)。
> 確かあの頃は、携帯電話からネットが出来るようになったばかりの頃で、
> 「15文字×8行」という、今から考えると、信じられないほど小さな画面でしたし、
> 文字数ですらこの上限ですから、画像なんて本当にオマケ程度のものでした・・・・
> でも、携帯からネットができるという目新しさもあってか、
> 物凄く簡素なゲームではあったものの、一時は100名を超える参加者が居たんですよね。


幕末動乱は、おっしゃる通り物凄く簡素なゲームでしたが、佐幕派と討幕派の戦いだと
それぞれの陣営が結束するのでゲームとしてはとても盛り上がっていたと思いますよ。

> ちなみに「幕末動乱」自体は初期の構想だと、日本全土に70〜80都市ほど設けて、
> 都市の規模に応じて、縦横のマス数が異なる箱庭マップを作り、
> 各マスに、城郭・宿場町・上級武士の町・下級武士の町・洋学所などを配し、
> そこで開発をしたり、密会したり、暗殺したり、商売したり、戦争したりとか考えてましたね。
> ・・・って、実際はそこまで発展せず終わってしまいましたけども(笑)。


とても面白そうな構想ですね!光栄の維新の嵐の多人数版みたいな感じでしょうか。
それこそ、ポケモンGOのGPSによる位置情報のように、
現在のリアルな位置を幕末時代の箱庭マップに反映させると面白くなりそうです。
ただ、それだとほとんどのプレーヤーが江戸や大阪だけに集中しそうですね(笑)。

> 今までの三谷作品って、コメディー要素が強いからかも知れませんけど、
> 多くの登場人物が織り成す軽妙な人間ドラマな作品が多かったものの、
> その描写は表面的なモノが多く、あまり人間的な内面の部分まで描かない事がほとんどでした。
> しかし今回の真田丸での、秀吉の老いの描写や、秀次などの心理描写などなど、
> 50歳代半ばを迎えての新たな作風に、最初は良い意味での驚きが少しありました。


今回の真田丸はたしかに三谷幸喜が描く人間の内面が好評のようですね。
秀吉に限らず、室賀正武とか今まであまりスポットライトが当たっていなかった脇役的キャラの
内面にも深く切り込んでいて、今までのコメディー路線の三谷脚本とは一味違うと思いました。
今回の大河ドラマは合戦が極端に少ないですが、その分人間ドラマに焦点を当てているような気がします。
私も同様に、第一部の戦乱パートよりも第二部の大坂編のほうが面白く感じましたね。

> さ〜て、そしてドラマの方は大坂編が終わり、いよいよ関ヶ原への進み、そして最後には大坂の陣へ!!
> ジワジワとではありますが、見ている方としても少しずつテンションが上がってきています。


さあ、いよいよ「滅びの美学」が前面に押し出されてきますね。
そして、無念の死を遂げる登場人物も加速度的に増えていく。
第二部の大坂編を必要以上に長くしたのは、関ケ原からの大スペクタクルを中だるみせず
波状攻撃で視聴者に訴えるためのような気がしますね。
今週の放送では信幸が父昌幸についていきそうな感じでしたが、
ここをどう次週の放送で真田家が分裂してしまうのかが楽しみです。

> やはり関ヶ原や大坂の陣というのは、日本史きっての「大いくさ」ですからねえ。
> こうなると、「やはり戦国時代は面白いなぁ」と思うと同時に、
> 「戦国のゲームを作りたいなぁ」とかいう思いも、出てきちゃうんですよね(笑)。


是非ぜひ!人と人との駆け引きが主流となる戦国のゲーム、やってみたいですね。
真田丸の世間で盛り上がっていますし、ここは題材はやはり関ケ原とか大阪の陣とかいかがでしょう(笑)
2陣営対決型のゲームがやはり盛り上がるのではないかと。


長くなってしまったので、電王戦、人工知能あたりはまた次にレスしますね。
個人的には、「人工知能は発明をすることができるか?」「人工知能は人間の手を借りずに特許を取得することができるか?」
という命題が自分の中でホットなテーマです。
仕事柄、特許の出願とかに深くかかわっているのですが、5年後、10年後には
これらの命題の答えが「イエス」である可能性も半々はあるような気がします。


[20340] 皆さん、五輪閉会式の引き継ぎ式ってどうでした?返信 削除
2016/9/2 (金) 19:49:24 徳翁導誉

> > ちなみに、予想大会の方では、あまり話題に上がらなかったのですが、
> > 皆さん、リオ五輪の閉会式における「東京の引継ぎセレモニー」は、どんな感想だったんでしょ?
> > https://www.youtube.com/watch?v=sk6uU8gb8PA
> > ネットとかで感想を拾ってみると、思いのほか高評価なんですよねえ。
> > まあ私も個人的には、それになりに気に入った出来ではあったものの、
> > 純粋に五輪のセレモニーとして評価すると、ちょっと辛い点数になっちゃいます。
> > 決して悪くは無かったのですが、「ここはもう少し工夫を」という点が結構あったので・・・・
> > とりあえず、あの土管と、日の丸ボールは、もっと上手く演出的に扱い切れなかったのかと?
> > って、先にあまり書き過ぎると、誰も感想を述べてくれなさそうなので、今回これ以上は自重(笑)。

> いやはや、リオ五輪閉会式における「東京の引継ぎセレモニー」は良かったですねえ。
> ネットでも概ね好評ですが、EXILE、AKB48、ジャニーズ、秋元康といった
> メジャー系を出さなかったのが良かったんではないでしょうか。
> メジャー系はファンも多いがアンチも多いわけで、今回はアンチが比較的少ない中田ヤスタカや椎名林檎が
> 演出を担当したのが良かったんですかねえ。
> 安倍マリオも良かったと思いますよ。一国のトップがああいうことをできるというのは、
> それだけ安定した長期政権がなせる技でしょうし。
> 東京五輪ですが、開会式、閉会式を彩るのは「江戸風の伝統芸能」と「カワイイ系」が大きな柱となると思いますね。
> 開会式は戦う前なので「カワイイ系」を出すと萎えてしまうからここは「江戸風の伝統芸能」を前面に打ち出して
> 派手に相撲力士とかサムライとかで盛り上げて、閉会式は日本の最新のポップカルチャーとして「カワイイ系」を
> 出してほしいところです。

こうやって感想を聞くと、いろんな人の意見を聞きたくなりますね(笑)。
近年の日本で、これだけ関心を持たれたショウって、他にちょっと思い浮かびませんし、
皆さん、リオ五輪・閉会式の引き継ぎ式って、どんな印象でしたか?
あと、今回のショウを踏まえて、東京五輪ではどんな開会式&閉会式が見たいとかあるでしょうか?
(東京五輪の準備が問題山積で、こういう話題でしか盛り上がれないのが寂しいですが・・・・)

> 「カワイイ系」といえば、AKB48に代表されるような秋葉原を中心とするアキバ萌え系、
> きゃりーぱみゅぱみゅや中田ヤスタカに代表される原宿系、村上隆に代表されるオタクアニメ系などがあるそうで、
> リオ五輪閉会式では原宿系を出して好評でしたが、東京五輪の閉会式では
> アンチによる反発を覚悟のうえでアキバ萌え系やオタクアニメ系を前面に出すと
> 盛り上がるのではないでしょうか。

とりあえず突っ込んでおくと、村上隆とサブカル系オタクは犬猿の仲なので、この括りは存在しません(笑)。
現代アートでは、あくまでサブカルを表現道具の一部として扱う為、
サブカル自体を愛してるファンは、どうしても嫌悪感を抱きがちですね。
そこへ更に、「アートは解り難い」という一般的な感情や、作品売買で巨額マネーが動く事への不快感があると。
ただ一方で、サブカル好きでない芸術家からすれば、「オタク系はきもい」という一般的な感情があると(苦笑)。
私みたいに「アニメも好きだし、現代アートも好きだよ」という層は、恐らくかなりの少数派かと・・・・
(ユーザー側はまだしも、クリエイター側なら、両方好きな人もそこそこ居そうですけどね)

とは言え、アニメとアートで比べれば、前者のファンの方が多数派ですけどね。
印象派の傑作「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」が初来日していたので、
先日、新国立美術館の「ルノワール展」に行った所、入場まで20分待ちとなっており、
少し時間を潰そうと六本木ヒルズへ行ったら、「ジブリの大博覧会」の方は何と1時間待ち!!(笑)
ただ、個人的にそれ以上に驚いたのは、テレビ朝日の野外イベント会場に、
若い人たちの長蛇の列が出来ていて、何の列だろう見てみたら、
新名人の佐藤天彦がゲスト出演する将棋のイベントだった事ですね。
ネットやソフトの激震を受けて、いろいろネガティブな面も語られる昨今の将棋界ですけど、
良かれ悪しかれ「新しい時代」が到来しつつあるんだなぁ、と実感した次第です。

あとKawaii系に関して、日本ではアキバ系と原宿系・渋谷系の愛好家は、基本的に別ですが、
海外だと、その愛好家はかなり被りますし、そもそもイロモノ文化として人気という側面が強いですからねえ。
そこら辺を踏まえずに「海外でも人気だ」とやってしまうと、ドン引きされてしまう可能性はあります。
例えば2年前の仁川アジア大会で、韓国は韓流ドラマやK-POPを前面に押し出しましたけど、
それは国内や韓流ファンにはウケても、韓流に興味ない人やスポーツ・ファンの反応は冷ややかでしたし、
今回の引継ぎ式で登場したドラえもんも、人気のある東アジアやラテン地域を除けば「何あれ?」って反応でした。
これが普通に、知らないスポーツ選手やアーティストなどが登場しただけなら、そんなに気にされませんけど、
身体を競うスポーツ・イベントの場で、知らない2次元キャラが登場したら・・・きっと違和感は大きいでしょうね。
「自分は知ってるから、好きだから」と、空気を読まずにゴリ押しすれば、悲惨な結果を招く危険性も孕みます。

ちなみに、来年の2月には札幌&帯広で「冬季アジア大会(アジア版の五輪)」が開催されるのですが、
その広報大使として大会のPR活動を行っているのが、清水宏保、浅田舞、そして初音ミクなんですよね(笑)。
https://sapporo2017.org/pr-ambassador/
札幌ドームで行われる開会式で、もしも初音ミクがライブの時みたいに、
擬似3Dによるホログラム映像で登場し、あの機械ボイスで大会テーマ曲を歌ったりしたら・・・・
いや、個人的には嫌いじゃないですけど(笑・簡易版の千本桜とかピアノで弾きましたし)、
「それが一般的に罷り通りか?」を考えると・・・世間の反応を見るべく、却って見てみたい気分も!!

もしもやるなら、やるならやるで、中途半端に出して置きに行くよりも、突っ走るべきです。
リオ五輪での引き継ぎ式では、その部分が少し気になったんですよねえ・・・・
Kawaii系を押すのであれば、それこそ日本には「東京ガールズ コレクション」という祭典がありますし、
考えようによっては、盆踊りも、花火も、山車や神輿も、出店も、伝統的な日本の夏の祭りですけど、
コミケも、夏フェスも、東京ガールズ コレクションも、東京アイドル フェスティバルも、東京ゲーム ショウも、
そして甲子園や、4年に1度の夏季オリンピックも、これはこれで現代の日本の夏の祭りなんですよね!!
ニコニコ動画の超会議にせよ、DeNAの横浜ベイスターズの買収にせよ、
ネットとリアルが共存する現代社会において、それを繋ぐ「祭典」の存在はとても大きなモノです。
そして夏季五輪こそが、いまの人類社会にとって最大の祭典なのですから、
日本にある全ての祭典を全てぶち込んで、巨大なゴッタ煮にしてしまうのも面白いと思うんです。
文化大国であるアメリカは、多様な土台の上に築かれた、単一な文化かも知れませんけど、
日本はそれとは正反対に、単一的な土台の上に築かれた、多様な文化こそが魅力ですからねえ。

> > そう言えば、お盆で墓参りに行った際、弟が霊園でやってましたね、ポケモンGO(笑)。
> ポケモンGO、飽きてしまいました(笑)。
> 単調なゲームはどうも性に合わないようで。

ああ、やっぱり!?(笑)
ポケモンというメジャーな題材で、気軽にMR(複合現実)の体験が出来るので、
目新しい内は刺激的でも、それに慣れてしまえば、飽きてしまう人も多そうなシステムですよね?
言うなればポケモンGOって、「ヴァーチャルな昆虫採集」みたいなゲームですので、
捕まえたり、集めたりする事が楽しい人には、それだけで十分なんですけど、
それ以外の人たちの関心を繋ぎ止めるには、集めた後の楽しみに一工夫が欲しい所かと。
例えば、どうぶつの森ならぬ「ポケモンの森」のように、集めたポケモンで自分だけの村を作り、
すれ違い通信やネットなどを介して、他のプレイヤーの村との交流を図ったりとか、
ポケモン同士が交配して赤ちゃんポケモンが生まれたり、何なら新種のポケモンが誕生したりとか。
って、未プレイなので解りませんけど、元祖ポケモンのように、育てたり戦ったりはあるのでしょうか?
でもまあ、今が「VR元年」だと考えれば、そういう発展もこれからの事なのでしょうね。
最初から詰め込み過ぎるよりも、まずはシンプルにMRの凄さを伝えた方が、インパクトは大きいでしょうし。

> > 幕末動乱なんて、存在自体を忘れてました(笑)。
> > でも、携帯からネットができるという目新しさもあってか、
> > 物凄く簡素なゲームではあったものの、一時は100名を超える参加者が居たんですよね。

> 幕末動乱は、おっしゃる通り物凄く簡素なゲームでしたが、佐幕派と討幕派の戦いだと
> それぞれの陣営が結束するのでゲームとしてはとても盛り上がっていたと思いますよ。

まあ、こちらもシンプル過ぎたからこそ、飽きられるのも早かったと(笑)。
多人数ゲームであるからこそ、システムは出来るだけシンプルに留めた上で、
プレイヤー間の交流や駆け引きを、どれだけ引き出せるかが肝要だと思うのですが、
それらの工夫を加える前に、盛り上がりは過ぎてしまった感じでしたね・・・・
とは言え、「携帯からでもネット・ゲームが楽しめる」というインパクトはあったと思うので、
それはそれで価値はあったのかも?(今では、携帯でゲームするなんて当たり前の時代ですし)

> > ちなみに「幕末動乱」自体は初期の構想だと、日本全土に70〜80都市ほど設けて、
> > 都市の規模に応じて、縦横のマス数が異なる箱庭マップを作り、
> > 各マスに、城郭・宿場町・上級武士の町・下級武士の町・洋学所などを配し、
> > そこで開発をしたり、密会したり、暗殺したり、商売したり、戦争したりとか考えてましたね。
> > ・・・って、実際はそこまで発展せず終わってしまいましたけども(笑)。

> とても面白そうな構想ですね!光栄の維新の嵐の多人数版みたいな感じでしょうか。

そうですね、幕末の嵐のMMOをやりたいみたいな感じはありました。
ネット上のプレイヤー1人1人が草莽の志士と遊べる幕末という題材は、
こうした多人数ゲームに、かなり適していると思うので。

> それこそ、ポケモンGOのGPSによる位置情報のように、
> 現在のリアルな位置を幕末時代の箱庭マップに反映させると面白くなりそうです。
> ただ、それだとほとんどのプレーヤーが江戸や大阪だけに集中しそうですね(笑)。

街中にCGの志士が居て、突然斬ったり、斬られたりするのでしょうか?(笑)
って、それだと少し物騒なので、所縁のある場所に2頭身化された偉人キャラが居たりとか?
これだったら幕末に拘る必要も無く、いろんな場所に、いろんな偉人を配せば良いですし、
そうしたキャラを集める為に、プレイヤーが各地を訪れるようになれば、地方振興にも有効かと。
例えば、武田二十四将をコンプリートする為に山梨・長野を旅行で巡ったり、
東海道を巡れば歌川広重の浮世絵が現れたり、奥の細道を辿れば松尾芭蕉の句が吟じられたり、
大掛かりなら、古戦場に行けば合戦が再現されたり、跡地に行けば建物が再現されたりとかですね。
ちなみにこの方法なら、別に歴史関連じゃなくても、アニメのキャラでも良い訳で、
名シーンなどを再現して、作品の舞台を訪れる「聖地巡礼」のファンを喜ばせるのも面白そう。

でもまあ、「そうして見るだけじゃツマらない」という事であれば、
プレイヤー同士を繋げる工夫とかが重要になってくるのかなぁ?
例えば幕末モノだと、各プレイヤーは佐幕派か討幕派で登録しておいて、
街中とかで敵派閥のプレイヤーを見つけたら、ゲーム画面上で天誅を喰らわすとか(笑)。
ある意味では、MR技術を使った大規模なケイドロ(鬼ごっこ)みたいになるのかも?
これだと同じ派閥でオフ会をして集まり、人の多そうな街へと繰り出して、
敵派閥の人を襲撃したり、話し合って思想を転向させたりとかあったら面白そう。
この仕様だと、従来のゲーム内の仮想空間でネットワークが出来るのでは無く、
仮想空間のゲームを介しつつ、リアルの方でネットワークが出来るんですよね。
ある意味では、まさに「MR(複合現実)なゲーム」だと思います。

とは言え、これはこれで実現のハードルが高そうですから、
ゲーム内に自己投影のキャラを用意して、それを仲介しながらの方が現実的かな?
佐幕派のプレイヤーが電車に乗った際、同じ車両に攘夷派プレイヤーがたくさん乗っていて、
帰宅してゲームを確認したら、自分のキャラが瀕死になっていたりとか、
逆に、同じ佐幕派のプレイヤーが乗っていて、いつの間にか同志キャラとして加わっていたりとか。
剣豪として育てた自分のキャラが、多くの人のゲーム内で活躍していたら、それだけで嬉しいでしょうし。

> > 正直言って、天正壬午の乱から関ヶ原に至るまでの このパートが、
> > 大きな見せ場も無く、中だるみし易い箇所だと思い、開始時には心配していたものの、
> > 蓋を開けてみたら、確かに動きは少ないものの、ドラマ的な中身は濃く、
> > 個人的には却って、それ以前の戦乱パートよりも面白く感じる程でした!!

> 今回の大河ドラマは合戦が極端に少ないですが、その分人間ドラマに焦点を当てているような気がします。
> 私も同様に、第一部の戦乱パートよりも第二部の大坂編のほうが面白く感じましたね。

そう言われてしまうと、関ヶ原&大坂の陣と大戦続きの第三部が、逆に不安に・・・(笑)。
三谷本人も新選組!後のインタビューで「次は大坂の陣(の城内のトタバタ)を描きたい」と語っており、
実際に主人公も真田幸村という事は、ラストの大坂の陣こそメイン・ディッシュでしょうからねえ。
現状でも十分に面白いのですが、だからこそ、どうしても第三部は更なる盛り上がりを期待してしまうと。

> 第二部の大坂編を必要以上に長くしたのは、関ケ原からの大スペクタクルを中だるみせず
> 波状攻撃で視聴者に訴えるためのような気がしますね。

いやいや、実は選挙や五輪という外的要因が絡んだのかも?(笑)
そこはやはり、NHK地上波でのゴールデン時間帯の放送ですからねえ。
実際に「新選組!」の時には、一番の山場である池田屋事件の回が選挙と被ってしまい、
1話分を引き伸ばして前編・後編に分割した為、凄く間延びしてしまったのを覚えています。
なので、ひょっとしたら、リオ五輪の終了を待って関ヶ原エピソードに突入した可能性も・・・・
あとは小日向文世の秀吉を脚本家自身も気に入り、登場シーンが増えて大坂編が伸びた恐れも?(笑)
同じく新選組!でも、三谷が佐藤浩市の芹沢鴨を気に入って、登場シーンが増えた事で、
最後は話数が足りなくなり、少し駆け足になってしまったらしいですし。

> 今週の放送では信幸が父昌幸についていきそうな感じでしたが、
> ここをどう次週の放送で真田家が分裂してしまうのかが楽しみです。

最後の次回予告を見れば、だいたい予想も・・・と言いたい所ですが、
真田丸の次回予告って、結構ミス・リードを狙って作られてるんですよね(笑)。
あと、大河ドラマが盛り上がってる時に、いつも感じてしまうのが、
下手に歴史を知っている分だけ、常に展開を「ネタバレ状態」で見ているようなもので、
「この先どうなるんだろう?」と、純粋にドラマとして楽しめてる人が実は羨ましかったりも。

> > やはり関ヶ原や大坂の陣というのは、日本史きっての「大いくさ」ですからねえ。
> > こうなると、「やはり戦国時代は面白いなぁ」と思うと同時に、
> > 「戦国のゲームを作りたいなぁ」とかいう思いも、出てきちゃうんですよね(笑)。

> 是非ぜひ!人と人との駆け引きが主流となる戦国のゲーム、やってみたいですね。
> 真田丸の世間で盛り上がっていますし、ここは題材はやはり関ケ原とか大阪の陣とかいかがでしょう(笑)
> 2陣営対決型のゲームがやはり盛り上がるのではないかと。

これは、1対1の「個人戦」ですか?
それとも、2陣営に多くの参加者が居る「団体戦」ですか?
具体的には「銀英大戦」が、こうして個人戦と団体戦に分かれてます。
まあ結局は、各大名がNPCか? プレイヤーか?の違いですけどね。
純粋にゲームとしては、各大名がNPCの方が、対戦相手との駆け引きを楽しめる一方、
各大名がプレイヤーだと、そこでの駆け引きが色々と生まれては来ますよね。
WW2オンラインと、赤い嵐オンラインの違いも、それと似た所があるかも?
って、現状だと一番心配なのは、登録人数の面ですけど・・・・

> 個人的には、「人工知能は発明をすることができるか?」
> 「人工知能は人間の手を借りずに特許を取得することができるか?」
> という命題が自分の中でホットなテーマです。
> 仕事柄、特許の出願とかに深くかかわっているのですが、5年後、10年後には
> これらの命題の答えが「イエス」である可能性も半々はあるような気がします。

発明というのが、既存知識の組合わせであったり、既存知識の他分野への転用だとして、
それらをデータ・ベース化して、コンピューターが自在に組合わせや転用を試して行けば、
人間みたいに固定概念に捉われませんから、AIが思わぬ発明を生む事もあるのかも?
・・・って、単純にこれだけだと、どれが有益な発明なのか判別が困難でしょうけど、
2〜3文字の全てのパターンの商標登録を抑えられてるみたいに、
資金力に任せて、とりあえず特許を取りまくるなんて事態も発生したりするんですかねえ?
特許申請の手順とかは、AIにノウハウを覚えさせる事が出来るなら、そちらは自動化できますし、
取得した特許の中でどれが有益かも、後からAIに判断させたりとかなるかも知れません。
ゲノム解析の特許などは、既にそんな感じになってるらしいですからね。

P.S.
「不屈の棋士」を読み終わりました。
教えていただき、ありがとうございます。 良い本でした。
電王戦関連の書籍は何冊か読みましたけど、ここまで棋士側のモノは初めてでしたが、
それだけに却って、肯定派や否定派などソフトに対する立場の違いはあっても、
全員に「プロ棋士」としての共通する信念のようなモノが存在するのを、知る事ができました。
私は理系人間なので、どうしても技術革新とかの方に目が行きがちですけど、
それにより起こされる人間社会の変動を、先鋭的に切り取った優秀なルポだったと思います。


[20369] 第二次上田合戦、不屈の棋士、人口返信 削除
2016/9/14 (水) 22:27:51 ほのぼのさん

▼ 徳翁導誉さん
> > > ちなみに、予想大会の方では、あまり話題に上がらなかったのですが、
> > > 皆さん、リオ五輪の閉会式における「東京の引継ぎセレモニー」は、どんな感想だったんでしょ?
> > > https://www.youtube.com/watch?v=sk6uU8gb8PA
> > > ネットとかで感想を拾ってみると、思いのほか高評価なんですよねえ。
> > > まあ私も個人的には、それになりに気に入った出来ではあったものの、
> > > 純粋に五輪のセレモニーとして評価すると、ちょっと辛い点数になっちゃいます。
> > > 決して悪くは無かったのですが、「ここはもう少し工夫を」という点が結構あったので・・・・
> > > とりあえず、あの土管と、日の丸ボールは、もっと上手く演出的に扱い切れなかったのかと?
> > > って、先にあまり書き過ぎると、誰も感想を述べてくれなさそうなので、今回これ以上は自重(笑)。

> > いやはや、リオ五輪閉会式における「東京の引継ぎセレモニー」は良かったですねえ。
> > ネットでも概ね好評ですが、EXILE、AKB48、ジャニーズ、秋元康といった
> > メジャー系を出さなかったのが良かったんではないでしょうか。
> > メジャー系はファンも多いがアンチも多いわけで、今回はアンチが比較的少ない中田ヤスタカや椎名林檎が
> > 演出を担当したのが良かったんですかねえ。
> > 安倍マリオも良かったと思いますよ。一国のトップがああいうことをできるというのは、
> > それだけ安定した長期政権がなせる技でしょうし。
> > 東京五輪ですが、開会式、閉会式を彩るのは「江戸風の伝統芸能」と「カワイイ系」が大きな柱となると思いますね。
> > 開会式は戦う前なので「カワイイ系」を出すと萎えてしまうからここは「江戸風の伝統芸能」を前面に打ち出して
> > 派手に相撲力士とかサムライとかで盛り上げて、閉会式は日本の最新のポップカルチャーとして「カワイイ系」を
> > 出してほしいところです。

> こうやって感想を聞くと、いろんな人の意見を聞きたくなりますね(笑)。
> 近年の日本で、これだけ関心を持たれたショウって、他にちょっと思い浮かびませんし、
> 皆さん、リオ五輪・閉会式の引き継ぎ式って、どんな印象でしたか?
> あと、今回のショウを踏まえて、東京五輪ではどんな開会式&閉会式が見たいとかあるでしょうか?
> (東京五輪の準備が問題山積で、こういう話題でしか盛り上がれないのが寂しいですが・・・・)
>
> > 「カワイイ系」といえば、AKB48に代表されるような秋葉原を中心とするアキバ萌え系、
> > きゃりーぱみゅぱみゅや中田ヤスタカに代表される原宿系、村上隆に代表されるオタクアニメ系などがあるそうで、
> > リオ五輪閉会式では原宿系を出して好評でしたが、東京五輪の閉会式では
> > アンチによる反発を覚悟のうえでアキバ萌え系やオタクアニメ系を前面に出すと
> > 盛り上がるのではないでしょうか。

> とりあえず突っ込んでおくと、村上隆とサブカル系オタクは犬猿の仲なので、この括りは存在しません(笑)。
> 現代アートでは、あくまでサブカルを表現道具の一部として扱う為、
> サブカル自体を愛してるファンは、どうしても嫌悪感を抱きがちですね。
> そこへ更に、「アートは解り難い」という一般的な感情や、作品売買で巨額マネーが動く事への不快感があると。
> ただ一方で、サブカル好きでない芸術家からすれば、「オタク系はきもい」という一般的な感情があると(苦笑)。
> 私みたいに「アニメも好きだし、現代アートも好きだよ」という層は、恐らくかなりの少数派かと・・・・
> (ユーザー側はまだしも、クリエイター側なら、両方好きな人もそこそこ居そうですけどね)
>
> とは言え、アニメとアートで比べれば、前者のファンの方が多数派ですけどね。
> 印象派の傑作「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」が初来日していたので、
> 先日、新国立美術館の「ルノワール展」に行った所、入場まで20分待ちとなっており、
> 少し時間を潰そうと六本木ヒルズへ行ったら、「ジブリの大博覧会」の方は何と1時間待ち!!(笑)
> ただ、個人的にそれ以上に驚いたのは、テレビ朝日の野外イベント会場に、
> 若い人たちの長蛇の列が出来ていて、何の列だろう見てみたら、
> 新名人の佐藤天彦がゲスト出演する将棋のイベントだった事ですね。
> ネットやソフトの激震を受けて、いろいろネガティブな面も語られる昨今の将棋界ですけど、
> 良かれ悪しかれ「新しい時代」が到来しつつあるんだなぁ、と実感した次第です。
>
> あとKawaii系に関して、日本ではアキバ系と原宿系・渋谷系の愛好家は、基本的に別ですが、
> 海外だと、その愛好家はかなり被りますし、そもそもイロモノ文化として人気という側面が強いですからねえ。
> そこら辺を踏まえずに「海外でも人気だ」とやってしまうと、ドン引きされてしまう可能性はあります。
> 例えば2年前の仁川アジア大会で、韓国は韓流ドラマやK-POPを前面に押し出しましたけど、
> それは国内や韓流ファンにはウケても、韓流に興味ない人やスポーツ・ファンの反応は冷ややかでしたし、
> 今回の引継ぎ式で登場したドラえもんも、人気のある東アジアやラテン地域を除けば「何あれ?」って反応でした。
> これが普通に、知らないスポーツ選手やアーティストなどが登場しただけなら、そんなに気にされませんけど、
> 身体を競うスポーツ・イベントの場で、知らない2次元キャラが登場したら・・・きっと違和感は大きいでしょうね。
> 「自分は知ってるから、好きだから」と、空気を読まずにゴリ押しすれば、悲惨な結果を招く危険性も孕みます。
>
> ちなみに、来年の2月には札幌&帯広で「冬季アジア大会(アジア版の五輪)」が開催されるのですが、
> その広報大使として大会のPR活動を行っているのが、清水宏保、浅田舞、そして初音ミクなんですよね(笑)。
> https://sapporo2017.org/pr-ambassador/
> 札幌ドームで行われる開会式で、もしも初音ミクがライブの時みたいに、
> 擬似3Dによるホログラム映像で登場し、あの機械ボイスで大会テーマ曲を歌ったりしたら・・・・
> いや、個人的には嫌いじゃないですけど(笑・簡易版の千本桜とかピアノで弾きましたし)、
> 「それが一般的に罷り通りか?」を考えると・・・世間の反応を見るべく、却って見てみたい気分も!!
>
> もしもやるなら、やるならやるで、中途半端に出して置きに行くよりも、突っ走るべきです。
> リオ五輪での引き継ぎ式では、その部分が少し気になったんですよねえ・・・・
> Kawaii系を押すのであれば、それこそ日本には「東京ガールズ コレクション」という祭典がありますし、
> 考えようによっては、盆踊りも、花火も、山車や神輿も、出店も、伝統的な日本の夏の祭りですけど、
> コミケも、夏フェスも、東京ガールズ コレクションも、東京アイドル フェスティバルも、東京ゲーム ショウも、
> そして甲子園や、4年に1度の夏季オリンピックも、これはこれで現代の日本の夏の祭りなんですよね!!
> ニコニコ動画の超会議にせよ、DeNAの横浜ベイスターズの買収にせよ、
> ネットとリアルが共存する現代社会において、それを繋ぐ「祭典」の存在はとても大きなモノです。
> そして夏季五輪こそが、いまの人類社会にとって最大の祭典なのですから、
> 日本にある全ての祭典を全てぶち込んで、巨大なゴッタ煮にしてしまうのも面白いと思うんです。
> 文化大国であるアメリカは、多様な土台の上に築かれた、単一な文化かも知れませんけど、
> 日本はそれとは正反対に、単一的な土台の上に築かれた、多様な文化こそが魅力ですからねえ。
>
> > > そう言えば、お盆で墓参りに行った際、弟が霊園でやってましたね、ポケモンGO(笑)。
> > ポケモンGO、飽きてしまいました(笑)。
> > 単調なゲームはどうも性に合わないようで。

> ああ、やっぱり!?(笑)
> ポケモンというメジャーな題材で、気軽にMR(複合現実)の体験が出来るので、
> 目新しい内は刺激的でも、それに慣れてしまえば、飽きてしまう人も多そうなシステムですよね?
> 言うなればポケモンGOって、「ヴァーチャルな昆虫採集」みたいなゲームですので、
> 捕まえたり、集めたりする事が楽しい人には、それだけで十分なんですけど、
> それ以外の人たちの関心を繋ぎ止めるには、集めた後の楽しみに一工夫が欲しい所かと。
> 例えば、どうぶつの森ならぬ「ポケモンの森」のように、集めたポケモンで自分だけの村を作り、
> すれ違い通信やネットなどを介して、他のプレイヤーの村との交流を図ったりとか、
> ポケモン同士が交配して赤ちゃんポケモンが生まれたり、何なら新種のポケモンが誕生したりとか。
> って、未プレイなので解りませんけど、元祖ポケモンのように、育てたり戦ったりはあるのでしょうか?
> でもまあ、今が「VR元年」だと考えれば、そういう発展もこれからの事なのでしょうね。
> 最初から詰め込み過ぎるよりも、まずはシンプルにMRの凄さを伝えた方が、インパクトは大きいでしょうし。
>
> > > 幕末動乱なんて、存在自体を忘れてました(笑)。
> > > でも、携帯からネットができるという目新しさもあってか、
> > > 物凄く簡素なゲームではあったものの、一時は100名を超える参加者が居たんですよね。

> > 幕末動乱は、おっしゃる通り物凄く簡素なゲームでしたが、佐幕派と討幕派の戦いだと
> > それぞれの陣営が結束するのでゲームとしてはとても盛り上がっていたと思いますよ。

> まあ、こちらもシンプル過ぎたからこそ、飽きられるのも早かったと(笑)。
> 多人数ゲームであるからこそ、システムは出来るだけシンプルに留めた上で、
> プレイヤー間の交流や駆け引きを、どれだけ引き出せるかが肝要だと思うのですが、
> それらの工夫を加える前に、盛り上がりは過ぎてしまった感じでしたね・・・・
> とは言え、「携帯からでもネット・ゲームが楽しめる」というインパクトはあったと思うので、
> それはそれで価値はあったのかも?(今では、携帯でゲームするなんて当たり前の時代ですし)
>
> > > ちなみに「幕末動乱」自体は初期の構想だと、日本全土に70〜80都市ほど設けて、
> > > 都市の規模に応じて、縦横のマス数が異なる箱庭マップを作り、
> > > 各マスに、城郭・宿場町・上級武士の町・下級武士の町・洋学所などを配し、
> > > そこで開発をしたり、密会したり、暗殺したり、商売したり、戦争したりとか考えてましたね。
> > > ・・・って、実際はそこまで発展せず終わってしまいましたけども(笑)。

> > とても面白そうな構想ですね!光栄の維新の嵐の多人数版みたいな感じでしょうか。

> そうですね、幕末の嵐のMMOをやりたいみたいな感じはありました。
> ネット上のプレイヤー1人1人が草莽の志士と遊べる幕末という題材は、
> こうした多人数ゲームに、かなり適していると思うので。
>
> > それこそ、ポケモンGOのGPSによる位置情報のように、
> > 現在のリアルな位置を幕末時代の箱庭マップに反映させると面白くなりそうです。
> > ただ、それだとほとんどのプレーヤーが江戸や大阪だけに集中しそうですね(笑)。

> 街中にCGの志士が居て、突然斬ったり、斬られたりするのでしょうか?(笑)
> って、それだと少し物騒なので、所縁のある場所に2頭身化された偉人キャラが居たりとか?
> これだったら幕末に拘る必要も無く、いろんな場所に、いろんな偉人を配せば良いですし、
> そうしたキャラを集める為に、プレイヤーが各地を訪れるようになれば、地方振興にも有効かと。
> 例えば、武田二十四将をコンプリートする為に山梨・長野を旅行で巡ったり、
> 東海道を巡れば歌川広重の浮世絵が現れたり、奥の細道を辿れば松尾芭蕉の句が吟じられたり、
> 大掛かりなら、古戦場に行けば合戦が再現されたり、跡地に行けば建物が再現されたりとかですね。
> ちなみにこの方法なら、別に歴史関連じゃなくても、アニメのキャラでも良い訳で、
> 名シーンなどを再現して、作品の舞台を訪れる「聖地巡礼」のファンを喜ばせるのも面白そう。
>
> でもまあ、「そうして見るだけじゃツマらない」という事であれば、
> プレイヤー同士を繋げる工夫とかが重要になってくるのかなぁ?
> 例えば幕末モノだと、各プレイヤーは佐幕派か討幕派で登録しておいて、
> 街中とかで敵派閥のプレイヤーを見つけたら、ゲーム画面上で天誅を喰らわすとか(笑)。
> ある意味では、MR技術を使った大規模なケイドロ(鬼ごっこ)みたいになるのかも?
> これだと同じ派閥でオフ会をして集まり、人の多そうな街へと繰り出して、
> 敵派閥の人を襲撃したり、話し合って思想を転向させたりとかあったら面白そう。
> この仕様だと、従来のゲーム内の仮想空間でネットワークが出来るのでは無く、
> 仮想空間のゲームを介しつつ、リアルの方でネットワークが出来るんですよね。
> ある意味では、まさに「MR(複合現実)なゲーム」だと思います。
>
> とは言え、これはこれで実現のハードルが高そうですから、
> ゲーム内に自己投影のキャラを用意して、それを仲介しながらの方が現実的かな?
> 佐幕派のプレイヤーが電車に乗った際、同じ車両に攘夷派プレイヤーがたくさん乗っていて、
> 帰宅してゲームを確認したら、自分のキャラが瀕死になっていたりとか、
> 逆に、同じ佐幕派のプレイヤーが乗っていて、いつの間にか同志キャラとして加わっていたりとか。
> 剣豪として育てた自分のキャラが、多くの人のゲーム内で活躍していたら、それだけで嬉しいでしょうし。
>
> > > 正直言って、天正壬午の乱から関ヶ原に至るまでの このパートが、
> > > 大きな見せ場も無く、中だるみし易い箇所だと思い、開始時には心配していたものの、
> > > 蓋を開けてみたら、確かに動きは少ないものの、ドラマ的な中身は濃く、
> > > 個人的には却って、それ以前の戦乱パートよりも面白く感じる程でした!!

> > 今回の大河ドラマは合戦が極端に少ないですが、その分人間ドラマに焦点を当てているような気がします。
> > 私も同様に、第一部の戦乱パートよりも第二部の大坂編のほうが面白く感じましたね。

> そう言われてしまうと、関ヶ原&大坂の陣と大戦続きの第三部が、逆に不安に・・・(笑)。
> 三谷本人も新選組!後のインタビューで「次は大坂の陣(の城内のトタバタ)を描きたい」と語っており、
> 実際に主人公も真田幸村という事は、ラストの大坂の陣こそメイン・ディッシュでしょうからねえ。
> 現状でも十分に面白いのですが、だからこそ、どうしても第三部は更なる盛り上がりを期待してしまうと。
>
> > 第二部の大坂編を必要以上に長くしたのは、関ケ原からの大スペクタクルを中だるみせず
> > 波状攻撃で視聴者に訴えるためのような気がしますね。

> いやいや、実は選挙や五輪という外的要因が絡んだのかも?(笑)
> そこはやはり、NHK地上波でのゴールデン時間帯の放送ですからねえ。
> 実際に「新選組!」の時には、一番の山場である池田屋事件の回が選挙と被ってしまい、
> 1話分を引き伸ばして前編・後編に分割した為、凄く間延びしてしまったのを覚えています。
> なので、ひょっとしたら、リオ五輪の終了を待って関ヶ原エピソードに突入した可能性も・・・・
> あとは小日向文世の秀吉を脚本家自身も気に入り、登場シーンが増えて大坂編が伸びた恐れも?(笑)
> 同じく新選組!でも、三谷が佐藤浩市の芹沢鴨を気に入って、登場シーンが増えた事で、
> 最後は話数が足りなくなり、少し駆け足になってしまったらしいですし。
>
> > 今週の放送では信幸が父昌幸についていきそうな感じでしたが、
> > ここをどう次週の放送で真田家が分裂してしまうのかが楽しみです。

> 最後の次回予告を見れば、だいたい予想も・・・と言いたい所ですが、
> 真田丸の次回予告って、結構ミス・リードを狙って作られてるんですよね(笑)。
> あと、大河ドラマが盛り上がってる時に、いつも感じてしまうのが、
> 下手に歴史を知っている分だけ、常に展開を「ネタバレ状態」で見ているようなもので、
> 「この先どうなるんだろう?」と、純粋にドラマとして楽しめてる人が実は羨ましかったりも。
>
> > > やはり関ヶ原や大坂の陣というのは、日本史きっての「大いくさ」ですからねえ。
> > > こうなると、「やはり戦国時代は面白いなぁ」と思うと同時に、
> > > 「戦国のゲームを作りたいなぁ」とかいう思いも、出てきちゃうんですよね(笑)。

> > 是非ぜひ!人と人との駆け引きが主流となる戦国のゲーム、やってみたいですね。
> > 真田丸の世間で盛り上がっていますし、ここは題材はやはり関ケ原とか大阪の陣とかいかがでしょう(笑)
> > 2陣営対決型のゲームがやはり盛り上がるのではないかと。

> これは、1対1の「個人戦」ですか?
> それとも、2陣営に多くの参加者が居る「団体戦」ですか?
> 具体的には「銀英大戦」が、こうして個人戦と団体戦に分かれてます。
> まあ結局は、各大名がNPCか? プレイヤーか?の違いですけどね。
> 純粋にゲームとしては、各大名がNPCの方が、対戦相手との駆け引きを楽しめる一方、
> 各大名がプレイヤーだと、そこでの駆け引きが色々と生まれては来ますよね。
> WW2オンラインと、赤い嵐オンラインの違いも、それと似た所があるかも?
> って、現状だと一番心配なのは、登録人数の面ですけど・・・・
>
> > 個人的には、「人工知能は発明をすることができるか?」
> > 「人工知能は人間の手を借りずに特許を取得することができるか?」
> > という命題が自分の中でホットなテーマです。
> > 仕事柄、特許の出願とかに深くかかわっているのですが、5年後、10年後には
> > これらの命題の答えが「イエス」である可能性も半々はあるような気がします。

> 発明というのが、既存知識の組合わせであったり、既存知識の他分野への転用だとして、
> それらをデータ・ベース化して、コンピューターが自在に組合わせや転用を試して行けば、
> 人間みたいに固定概念に捉われませんから、AIが思わぬ発明を生む事もあるのかも?
> ・・・って、単純にこれだけだと、どれが有益な発明なのか判別が困難でしょうけど、
> 2〜3文字の全てのパターンの商標登録を抑えられてるみたいに、
> 資金力に任せて、とりあえず特許を取りまくるなんて事態も発生したりするんですかねえ?
> 特許申請の手順とかは、AIにノウハウを覚えさせる事が出来るなら、そちらは自動化できますし、
> 取得した特許の中でどれが有益かも、後からAIに判断させたりとかなるかも知れません。
> ゲノム解析の特許などは、既にそんな感じになってるらしいですからね。
>
> P.S.
> 「不屈の棋士」を読み終わりました。
> 教えていただき、ありがとうございます。 良い本でした。
> 電王戦関連の書籍は何冊か読みましたけど、ここまで棋士側のモノは初めてでしたが、
> それだけに却って、肯定派や否定派などソフトに対する立場の違いはあっても、
> 全員に「プロ棋士」としての共通する信念のようなモノが存在するのを、知る事ができました。
> 私は理系人間なので、どうしても技術革新とかの方に目が行きがちですけど、
> それにより起こされる人間社会の変動を、先鋭的に切り取った優秀なルポだったと思います。


[20370] 第二次上田合戦、不屈の棋士、人工知能による発明・・・返信 削除
2016/9/14 (水) 23:21:48 ほのぼのさん

すみません、誤って送信ボタンを押してしまったので再投稿です。

真田丸ですが、第36回「勝負」の第二次上田合戦はどうでした?
正直いって、期待していただけにちょっと肩透かしでしたね。
いや、関ケ原の描写がほとんど無かったってのは気にならないんですよ。
真田家からすれば、関ケ原から遠く離れた上田城で戦っているわけで、
実際も関ケ原の結果を知るのはあんな感じだったと思いますし。
しかし、第二次上田合戦をあんなにしょぼく描いたのは、かなりガッカリでした。
「真田丸」にとって、大きな合戦といえば、2回の上田合戦と、あとは大坂の陣くらいしかないわけで、
本来ならば信繁にとっても大事な見せ場なわけです。
それをあんなにしょぼい合戦として描かれると、信繁が戦上手ってのも嘘っぽく感じられてしまうでしょう。

ここからは三谷幸喜批判になってしまうのですが、
三谷作品は劇作家だけあって、合戦シーンを迫力あるものにするのは
ちょっと苦手なのかなと。
密室での演劇スタイルは素晴らしいと思うのですが、合戦のカタルシスを出すことができないのは、
戦国モノを演出するにあたりちょっとどうかなと思ってしまいました。
いや、別に金をかけて大規模な合戦にすればいいというわけではないんですよ。
だけど、真田丸の合戦シーンは泥臭さが皆無で、まるで三谷作品でおなじみの密室劇がそのまま
外に出されただけのような感じがするわけですよ。
合戦はあくまで人と人との殺し合いですが、血なまぐささが感じられない。
最後のクライマックスの大坂夏の陣では、しっかりと合戦シーンを描いてほしいものですが、
どこまで期待できるやらです。
演劇スタイルの秀吉編が良かっただけに、尻すぼみにならないことを望みます。

不屈の棋士、読み終わったんですね。千田翔太五段の話は特に面白かったですね。
以前に、
「将棋ソフトが人間の棋力の向上に役立つかという命題について、
千田五段が5年以内にタイトルを奪取できればyes、そうでなければnoということができるのではないでしょうか。」
と書きましたが、今のところやっぱり答えはnoだと思います。
将棋の強さって、単純化してみると、コンピュータソフトのような「絶対的な正解」を出す能力と、
「相手に悪手を指させる」勝負強さの2つを掛け合わせたものだと思うんですよね。

コンピュータソフトのような「絶対的な正解」を出す能力に長けているのが、豊島将之七段、千田五段あたりだと
思うのですが、それだけでは彼らはタイトルを一つも取れていない。
一方、不屈の棋士でも登場する山崎八段は「相手に悪手を指させる」勝負強さには長けているが、
コンピュータソフトのような「絶対的な正解」を出す能力が多少劣るため、
これまたタイトルを一つも取れていない。
そして、「相手に悪手を指させる」勝負強さだけでは、コンピュータソフトには歯が立たないというのが、
山崎八段がソフトに完敗した今春の第1期電王戦だったと思います。
糸谷八段は、山崎八段と同じく対人間の勝負強さを持っていますが、ソフトと違って
名手も悪手も指すような波のある棋士なので、これまたソフトに勝つのは厳しいかもしれません。
2つの能力を十分に兼ね備えているのは、やはり羽生、渡辺の2人くらいしかいないような気がします。
それだからこそ、彼らはタイトルを量産できているのでしょうな。
そういう意味では、将棋って単純にコンピュータソフトが導き出す「絶対的な正解」だけを指せばいいものではなく、
ポーカーのようないわば人と人との心理戦みたいな側面も大いにある。
それだからこそ、人間同士の対局の棋譜を人を惹きつけるものがあり、
興行面で棋士がソフトに取って代られることはないと断言できるかと思います。

あと思うのは、不屈の棋士では棋士側の忌憚ない意見が披露されていますが、
ソフト開発者の方々にも同じだけの開発ストーリーがあり、主張したいことは山ほどあると思うんですよね。
今まではなんとなくソフトは異星人みたいなものであり、それを迎え撃つ正義の側の将棋棋士という
アングルがありましたが、プロ棋士を打ち破るソフトを開発し続けるソフト開発者というのも、
もっともっと評価されてもいいのではないかと思います。
囲碁の世界のAlphaGoは最先端の企業が金と人材を注ぎ込んで作り上げたものですが、
将棋の世界のソフトは、あくまで個人がその知能を駆使して作り上げた職人的なものなんですよね。
そういう意味では、同じソフトでも、AlphaGoと将棋ソフトは
いわば対極にあるといえるかもしれません。
そもそも、将棋の世界のソフトは厳密な意味では人工知能によるものではないですし。
将棋の世界ではそれほどうまみがないのかグーグルみたいな大企業が
ソフト開発に参入してきていませんが、グーグル発の人工知能によるソフトと、
人間がその英知により開発したソフトとの対戦があると、
本当に人工知能が人間の知能を超えたかどうかわかるかもしれませんね。

それはさておき、最近では将棋でも「ソフト発の新手」「ソフト発の新定石」が
話題にあげられることが多いですね。
最近流行りの「居角左美濃」は、ソフト発祥の戦略だと言われておりますが、
千田五段が去年最初に実戦で投入し、今年になってA級順位戦でも登場するなど
けっこう注目を浴びている戦法をいえるでしょう。
将棋界では毎年新手や新定石を考えた人に升田賞が与えられますが、
そろそろ「コンピュータソフト」が升田賞を受賞してもおかしくないかもしれないという状況です。
これは、ソフトは新手を考え出すことができないといわれた数年前からすると、
考えられないことかもしれません。
もしソフトが今までにない概念を発明できるとすれば、
これは将棋界だけではなく、一般社会にも適用できるのかもしれません。

日本では現在毎年約30万件の特許出願がありますが、
その大部分はマイナーチェンジによるものです。
他の技術分野の知見をそのまま持ってくることにより特許になるケースも多数あります。
このあたりとかは、コンピュータソフトとか人工知能でも将来的には可能になると思います。
そうすると、コンピュータに、過去の全ての特許出願の内容を理解させ、
そこから新しい概念を導き出すことにより新規の発明の特許出願を自動でソフトにさせるというのも、
将来起こりうるかもしれません。
小説を創り出すソフトも世の中にはあるそうですから、特許出願の書類を
自動で作るソフトが開発されてもおかしくはないでしょう。
今まではそこまではコンピュータもすることができないと思っていましたが、
将棋の世界でソフトが新手を生み出すのを目の当たりにして、認識をちょっと改めなければと思いました。


[20374] 真田丸・将棋・AIの雑談返信 削除
2016/9/16 (金) 19:46:46 徳翁導誉

> 真田丸ですが、第36回「勝負」の第二次上田合戦はどうでした?
> 正直いって、期待していただけにちょっと肩透かしでしたね。
> しかし、第二次上田合戦をあんなにしょぼく描いたのは、かなりガッカリでした。

確かに、もう少し盛り上げても良かったかと、私も思いましたけど、
ですが冷静に考えてみると、第二次上田合戦って史実的には、
砥石城を明け渡した以外、いくらか小競り合いがあり、数日ほど足止めをしただけなんですよねえ。
城内に徳川軍を引き込んでまで戦った「第一次上田合戦」とは、激しさで比べるまでも無いですし・・・・

それに、中山道の秀忠軍が関ヶ原決戦に間に合わなかったのは、あくまでも結果論であり、
確かに物語として盛り上げるのであれば、後付け的な解釈を用いて、
その足止めした数日間を、昌幸の功績として高く持ち上げる事も可能でしょうけど、
意外に史実派な三谷本人は、恐らくそれを望まなかったのだと思います。
早期決着を見越していた信繁や直江兼続ですら、数ヶ月は掛かると見ている描画がある上、
福島正則の行動が早過ぎて、家康が焦ったというナレーション解説も入ってましたから、
真田丸の世界観では、誰もが思わぬほど早く決着しまっただけかと?

そして、今回の父・昌幸による第二次上田合戦の戦いぶりは、
それに続く、信繁による大坂の陣の戦いへの前フリになっている気がします。
「戦さは始まる前の準備こそ肝要」というのは、大坂冬の陣での「真田出丸」に繋がるのでしょうし、
敵本陣の位置を予測し、事前に奇襲路を用意するのは、大坂夏の陣の家康本陣への突入にリンクさせ、
今回の奇襲が未遂に終わり、秀忠が戦さ下手にならなかったからこそ、
大坂の陣で徳川方が勝利するシナリオに持っていくかも知れません。
・・・って、この辺はあくまで、下手に先の展開を知ってるが故の邪推・憶測ですけどね(笑)。

あと個人的には、前話の「犬伏」が面白かったので、それだけで満足している部分も(笑)。
ナレーションをバックに、真田親子が3人で語り続けているシーンでは、
話している音声は使われないので、役者同士でアドリブの会話をしていたらしいのですが、
ドラマ的にも、3人で一緒に撮るシーンは、これが最後だったとの事で、当人たちも名残惜しかったそうで、
堺信繁が「父上、韓信をどう思われます?」と問うと、草刈昌幸が「あいつは感心なヤツだ」と答え、
続いて「兄上、史記の話をもっと聞きたいです」と言うと、大泉信之が「では、劇団四季について語ろう」と、
尽きる事無く冗談を飛ばし合っていた などという裏話を聞くと、いろいろと感慨深い感じもします。
そうなんですよね、1年続いた真田丸も、残す所、あと10話ほどですから・・・・

ちなみに先日、再来年の大河ドラマが「西郷隆盛」に決まった事が発表されてましたね。
http://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/252141.html
こうして、ネットで情報が簡単に収集できるようになる以前は、
最終回で翌年の大河ドラマを知ってた事を思うと、ちょっと隔世の感があります。
それにしても、去年に長州をやって、今度は薩摩とは・・・いろいろ事情があるのかな?
(同じく幕末ネタで、先日、新選組の三番隊組長・斎藤一の53歳時の写真が見つかったそうですね)
http://www.sankei.com/photo/story/news/160715/sty1607150004-n1.html
まあ、2018年は明治維新150年ですし、同じく西郷が主役の「翔ぶが如く」からも随分経ちますから、
それ自体は別に良いんですけど、林真理子が描く愛の物語という文言に不安が・・・・
来年は来年で「おんな城主 直虎」ですしね。
うん、とりあえずは、残り少ない今年の真田丸を、存分に楽しんでおく事にします(笑)。
あと個人的には、先の話になりますけど、2020年は東京五輪もある事ですし、
保科正之や後藤新平を見てみたい所(共に東京の歴史には欠かせない上、東北にも縁があるので)。
今年の正月特番「大江戸炎上」では保科を扱ってましたので、こちらは可能性がありそうな気も?

> いや、関ケ原の描写がほとんど無かったってのは気にならないんですよ。
> 真田家からすれば、関ケ原から遠く離れた上田城で戦っているわけで、
> 実際も関ケ原の結果を知るのはあんな感じだったと思いますし。

日本史上最大の決戦が、わずか50秒で終わってしまった為、
絶賛上映中の映画「超高速!参勤交代リターンズ」に掛けて、
ネット上では、『超高速関ヶ原』とか言われてるみたいですね(笑)。
でもまあ、本能寺の変で信長が死んだ時も、そんな感じでしたからねえ。

とは言え、やはり肩透かしを喰らった感が残るのも、また事実・・・・
関ヶ原って、本当に多くの人間ドラマが複雑に絡み合ってますし、
群像劇としてガッチリと、これ1本で作られた大河ドラマとかも見てみたいですけどね!
前半は1人1話で焦点を当てて、後半は彼らが入り乱れる展開なら行けるのではないかと?

> 「真田丸」にとって、大きな合戦といえば、2回の上田合戦と、あとは大坂の陣くらいしかないわけで、
> 本来ならば信繁にとっても大事な見せ場なわけです。
> それをあんなにしょぼい合戦として描かれると、信繁が戦上手ってのも嘘っぽく感じられてしまうでしょう。

どの辺だったかは忘れましたが、作中での加藤清正とのやりとりで、
信繁が「自分は戦さは・・・」みたいに発言する描写がありましたし、
そもそも史実的にも、活躍したのは大坂の陣だけで、戦上手のイメージも後世の補正が強いですからねえ。
逆に言うと、従来のステレオ・タイプ的な幸村像では、大坂の陣での活躍を描かない可能性も高そうですし、
それはそれで、三谷脚本がどう描くのかが楽しみではあります(笑)。

> ここからは三谷幸喜批判になってしまうのですが、
> 三谷作品は劇作家だけあって、合戦シーンを迫力あるものにするのは
> ちょっと苦手なのかなと。
> 密室での演劇スタイルは素晴らしいと思うのですが、合戦のカタルシスを出すことができないのは、
> 戦国モノを演出するにあたりちょっとどうかなと思ってしまいました。

そうですね、そうした大規模な演出は・・・ちょっと所か、大の苦手だと思います(笑)。
また、CG全盛である昨今の映画(特に米国や中国)の合戦シーンに見慣れてしまうと、
TVドラマのそれは、凄く物足りなくなる面はあると思います。
(見栄えを優先して、兵士たちを過密に置き過ぎ、リアリティーを失ってる作品も多いですが)
って、逆に言えば、だからこそ敢えて、最初から俯瞰的な合戦シーンを入れてない可能性も?

あと、これは卵が先か?鶏が先か?の話になりますけど、
前回の新選組!の時は「坂の上の雲」が、今回の真田丸では「精霊の守り人」が、
NHKのスペシャル・ドラマとして、大河以上の予算を掛けて制作されている事情から、
大河ドラマの予算が、例年以上に削られている事情があったりも・・・・
予算が少ないから三谷抜擢なのか? 三谷が低予算に合わせているのか? それは解りませんけど、
基本が舞台の延長であり、役者にもカネを使わない三谷作品は、NHK的には有り難いはずです(笑)。

> いや、別に金をかけて大規模な合戦にすればいいというわけではないんですよ。
> だけど、真田丸の合戦シーンは泥臭さが皆無で、まるで三谷作品でおなじみの密室劇がそのまま
> 外に出されただけのような感じがするわけですよ。
> 合戦はあくまで人と人との殺し合いですが、血なまぐささが感じられない。

う〜ん、今回の真田丸のような作風で、そうした血生臭さが必要かといと・・・私は正直いらないと思います。
いくら史実を題材にするからとは言っても、
ドキュメンタリーではなく、あくまでドラマとして描写する以上、
やはり、その作品ごとに応じて、適した世界観というモノがありますからねえ。
作風とは異質な描写を突然組み込んでも、単に作品を壊すだけで終わってしまいます。

例えば漫画で言うなら、ワンピースみたいな作品には、バトル・シーンに血生臭さは要らないですし、
逆にベルセルクとかだと、ほのぼのシーンとかは別に要らないみたいな感じです(笑)。
なので、あのような作品でそうした描写を入れる場合は、そこを作品の重大な転換点とすべく、
受けて側に敢えてショックを与える事を狙い、意図して衝撃的なシーンを入れる事となります。
それこそワンピースで言えば、50巻以上も回想以外で登場人物が死ぬシーンを一切描かず、
物語が折り返しを迎えた時に、主人公の兄が目の前で死ぬ描写を行ったのも、凄く計算された構成です。
こうした構成意図があるのであれば、作風とは異質なショックを与える演出手法も有りえるかと思います。

ただ、史実の人物である真田幸村の人生を見ると・・・その手法を用いる機会はきっと無いでしょうね。
ですので、クライマックスの大坂の陣に突入しても、そうした合戦の血生臭さは恐らく描かないと思います。
もしも行うのであれば、淀と秀頼、それに息子・大助の最期でしょうけど、
1年やってきて、最後の最後に惨いのは、インパクトは大でも、やはり後味が悪くなりますしねえ・・・・
それに、生活臭さえ上手く描けない三谷作品では、無理して組み込んだ所で、無残に終わる可能性が高いかと?

> 最後のクライマックスの大坂夏の陣では、しっかりと合戦シーンを描いてほしいものですが、
> どこまで期待できるやらです。
> 演劇スタイルの秀吉編が良かっただけに、尻すぼみにならないことを望みます。

そうですね。 ここまで、あれこれと言いましたけど、
やはりクライマックスとなる大坂の陣だけは、「画で魅せる」演出が所は欲しいですね!!
個人的に、戦国時代で最も好きな題材が大坂の陣って事もあるのですが、
何だかんだ言っても、そこが主人公である真田幸村にとっても、人生最大の見せ場ですし、
血生臭さは無くても、黒澤映画の「乱」のように、美しくて迫力のある合戦シーンは撮り得るはずなので。
ただ、10年ほど前に読んだ三谷のインタビュー記事を思い出すと、
「大坂城内の人間模様を描きたい」との事でしたので、どこまで期待できるかは不安ですが・・・・
でも逆に言うと、三谷本人が最も描きたかったパートが、これから登場する訳なので、
合戦部分の心配はありつつも、城内の演劇部分(シットコム)は更に面白くなるかも知れませんよ(笑)。


> 不屈の棋士、読み終わったんですね。千田翔太五段の話は特に面白かったですね。
そうですね、11人の棋士のインタビューの中でも、1人だけ異質な感じでした。
逆に言えば、だからこそ11人の中で、最も面白いインタビューだったと思います。
あと実を言うと、読む前に目次で11人の名前を見て、ピンと来なかった唯一の棋士でしたが、
読み始めると、去年のNHK杯テレビ将棋で「知らない若手が上がってきたな」と思ったのを思い出しました。
その若手こそが、この千田五段だったんですね。

> 「将棋ソフトが人間の棋力の向上に役立つかという命題について、
> 千田五段が5年以内にタイトルを奪取できればyes、そうでなければnoということができるのではないでしょうか。」
> と書きましたが、今のところやっぱり答えはnoだと思います。

NHK杯テレビ将棋では準優勝でしたけど、
一般棋戦ではなく、やはりタイトル戦じゃないとダメですか?(笑)

> 将棋の強さって、単純化してみると、コンピュータソフトのような「絶対的な正解」を出す能力と、
> 「相手に悪手を指させる」勝負強さの2つを掛け合わせたものだと思うんですよね。
> コンピュータソフトのような「絶対的な正解」を出す能力に長けているのが、豊島将之七段、千田五段あたりだと
> 思うのですが、それだけでは彼らはタイトルを一つも取れていない。
> 一方、不屈の棋士でも登場する山崎八段は「相手に悪手を指させる」勝負強さには長けているが、
> コンピュータソフトのような「絶対的な正解」を出す能力が多少劣るため、
> これまたタイトルを一つも取れていない。
> そして、「相手に悪手を指させる」勝負強さだけでは、コンピュータソフトには歯が立たないというのが、
> 山崎八段がソフトに完敗した今春の第1期電王戦だったと思います。
> 糸谷八段は、山崎八段と同じく対人間の勝負強さを持っていますが、ソフトと違って
> 名手も悪手も指すような波のある棋士なので、これまたソフトに勝つのは厳しいかもしれません。

う〜ん、私には棋力とか無いので、「不屈の棋士」を読んだままの印象になりますけど、
まず第一に、コンピューターの強さって、「絶対的な正解」を出す能力なんですかねえ?
どうも読んだ感じでは、読みの力はプロ棋士でも対抗できるレベルだが、
人間には必ずある凡ミスを、コンピューターは絶対しない事が、勝敗を分けてる感じを受けるのですが?
プログラムに穴があると、ソフトだってトンデモない凡ミスをしたりはしますが、
人間だって、王将ですら、二歩なんていう超凡ミスで負けたりしますからねえ(笑)。

そういう意味では、人間の凡ミスを極力排除する試みとして、
一昨年の大晦日に行われた「秒読み10分&継盤あり」の森下ルールによる特別対局は、
電王戦関連の全試合の中でも、個人的に最も面白かった一局でしたね(笑)。
電王戦前の印象的な煽りPVや、小田原城での本戦、そして最終戦後の記者会見と、前振りも存分でしたし、
ソフト相手であり、十分な時間があるからこそ出来る「自己解説」も、凄く新鮮で楽しいモノでした!!

もちろん、詰みの有無とかを調べる場合は、網羅的に全パターンを検索できるコンピューターに、
人間は太刀打ち出来ませんし、その場合には絶対的な正解を出してきますけども、
詰み判定を行うプログラムと、通常の将棋を指すプログラムって、別々に搭載されてますからねえ。
この辺を一緒くたにして見てしまうと、将棋AIというモノを見誤るような気がします。

そして第二に、「相手に悪手を指させる」というのは、
定跡から外れた力戦形の盤面にする事で、積極的に相手のミスを引き出す事だけでしょうか?
それとも、粘りに粘る事で、消極的に相手のミスを待ち続ける事も含むのでしょうか?
前者であるのなら確かに、人間相手の時よりも、ソフト相手の時の方が、分が悪いかも知れません。
見慣れた局面と、初めて見る局面とでは、人間の対応力は大きな差が出てくるでしょうけど、
機械同士の対局だと力勝負が多いイメージなので、これでは相手の土俵で相撲を取るようなものかと。
でも逆に言えば、コンピューターは力戦を鍛える上での、良いスパーリング・パートナーになる可能性も?

一方で、後者も含むのであれば、佐藤八段は「粘り」を武器に新名人の座を勝ち得た印象なので、
「相手に悪手を指させる」勝負強さで、タイトルを取った事になるのでは?
ちなみに、佐藤名人は「研究の中でソフトが占める割合は3割」と答えてますけど、
これは「将棋ソフトが人間の棋力の向上に役立つか?」という問いに、何らかの影響を与えますか?
あと、これは「相手のミス待ち」をするという思考が、組み込まれていないからですけど、
将棋ソフトと言うのは粘りが苦手で、劣勢に立たされると、無茶な手を連発して自滅する事が多いので、
アンチ・コンピューター戦略なのかも知れませんが、この辺を上手く突くのも手だとは思います。

> 2つの能力を十分に兼ね備えているのは、やはり羽生、渡辺の2人くらいしかいないような気がします。
> それだからこそ、彼らはタイトルを量産できているのでしょうな。

羽生三冠が、16名で争われる叡王戦の本戦トーナメントした為、
あと4回勝てば(決勝は3番勝負なので厳密には5勝ですが)、
「羽生vs.コンピューター」の対戦が実現する訳ですが・・・ぶっちゃけた話、見てみたいですか?
一般人の感覚からすれば、単純に「そりゃ見てみたい」となるでしょうけど、
将棋ファンからすれば、やはり、いろいろ複雑な思いがありそうな気がするので。
ちなみに私は、その勝敗よりも、対戦が実現する事に「歴史的意義がある」と考えているので、
断然「見てみたい派」・・・というか、より正確に言うと「実現して欲しい派」ですね。
そして本当に実現した場合には、ニコニコ動画だけでなく、是非ともNHKで放送してもらいたいと。

> そういう意味では、将棋って単純にコンピュータソフトが導き出す「絶対的な正解」だけを指せばいいものではなく、
> ポーカーのようないわば人と人との心理戦みたいな側面も大いにある。
> それだからこそ、人間同士の対局の棋譜を人を惹きつけるものがあり、
> 興行面で棋士がソフトに取って代られることはないと断言できるかと思います。

「興行面で棋士がソフトに取って代られることはない」と言うのは、まさにその通りだと思います。
実際、ソフト同士で行われる電王戦トーナメントが人気を博しているかとなると、そこまでじゃ無いですし、
もしこれで「勝てばプロ棋士と対戦」というボーナスが無ければ、更に関心は低くなると思います。
大部分の人にとっては、やはり機械同士の戦いを見ても、面白味に欠けますからねえ・・・・

しかし一方で、「人を惹きつける」要素が、人間同士の「対局」なのか?「対局の棋譜」なのか?となると、
残念ながら大部分のファンにとっては、恐らく前者なんだと、私は思いますよ。
私は将棋の事は解りませんけど、例えば野球観戦でも、配球まで楽しめるファンというのは実際は一握りです。
同じく将棋ファンであっても、棋譜の中身まで楽しめる層は、それと似たような感じなのでは無いでしょうか?
更にそこへ、コンピューターも棋譜を作れて、しかもプロ棋士よりも強いとなれば、
ファンが「棋譜」の中身を求める比重というのも、必然的に低下していくと思うんです。
悲しい事でしょうけど、興行的には、タイトル保持者やキャラ立ちした棋士に人気が集約して、
中身で勝負のいぶし銀タイプは、今後、更に苦しい立場に追いやられていく気がします・・・・

> 今まではなんとなくソフトは異星人みたいなものであり、それを迎え撃つ正義の側の将棋棋士という
> アングルがありましたが、プロ棋士を打ち破るソフトを開発し続けるソフト開発者というのも、
> もっともっと評価されてもいいのではないかと思います。

たぶん少数派だと思いますが、私の場合は棋士側より開発者側の視点で見てるので、
「この辺の見方は、かなり違っているんだろうなぁ?」とは感じます。
おもちゃ程度のモノではありますが、私もオセロや将棋の思考ルーチンは作った事があるので、
「異星人」と言われる程の、得体の知れないモノを見るような感覚を、味わえてないんですよね。
何だか、それはそれで凄く残念な感じがします・・・・
異星人と捉える感覚は、恐らく、未知な存在から与えられる恐怖心が元にあるのでしょうけど、
個人的には、未知な存在こそ好奇心の根源であるので、その感覚を得られたのが逆に羨ましいです。

> そもそも、将棋の世界のソフトは厳密な意味では人工知能によるものではないですし。
いわゆる「強いAI」も「弱いAI」も、どちらもAIであると私は考えてますけど、
強いAIこそが厳密な意味でのAIであって、弱いAIなどAIとしては認めないという事でしょうか?
まあ所詮は単語の定義の話ですから、どちらでも良いと言えば、どちらでも良いんですけどね(笑)。

> 囲碁の世界のAlphaGoは最先端の企業が金と人材を注ぎ込んで作り上げたものですが、
> 将棋の世界のソフトは、あくまで個人がその知能を駆使して作り上げた職人的なものなんですよね。
> そういう意味では、同じソフトでも、AlphaGoと将棋ソフトは
> いわば対極にあるといえるかもしれません。
> 将棋の世界ではそれほどうまみがないのかグーグルみたいな大企業が
> ソフト開発に参入してきていませんが、グーグル発の人工知能によるソフトと、
> 人間がその英知により開発したソフトとの対戦があると、
> 本当に人工知能が人間の知能を超えたかどうかわかるかもしれませんね。

大企業による物量勝負だった囲碁AIと、個人が職人的に作った将棋AIが、
対極にあると言うのは、確かにそうかも知れません。
ですが、Googleアルファ碁の開発チームと、将棋ソフトの開発者が、
違う事をやっているかと言えば、別にそういう訳ではありません。

前者は、より高性能なコンピューターを使い、より画期的なプログラムを作っただけで、
前者も後者も、やっている事自体はそんな違いは無いはずですよ。
例えば、アルファ碁で用いられてる、機械学習で評価関数を調整していくやり方なんて、
将棋ソフトに革命をもたらしたボナンザ・メソッドが、まさにこのやり方ですし、
そのボナンザ・メソッドも、大本はチェスAIの論文から始めってるはずですしね。
コンピューターの性能で劣る部分を、プログラムで対抗するのは職人的かも知れませんけど、
でも最終的には、評価関数の出来が良いか悪いかですからねえ。
そして結局、どちらが勝つかと言えば、どの分野でもそうですが、最後は性能よりも物量です。

ただ、Googleが凄かったのは、「DQN」という汎用性のあるAIを作った事ですね。
今までの将棋やチェスのAIって、古い例えで言えば、それ専用のゲーム・ウォッチでしたが、
GoogleはDQNというファミコン本体を作り、アルファ碁というのは1つのカセットに過ぎないと。
そして、Googleの目標としては、将来的に自動運転や医療診断などのカセットを作りたいだけで、
その性能をアピールできる舞台が他にあるなら、別に囲碁でなくても良かった訳です。
専用機であるチェスや将棋のAIは、効率的に評価関数の出来を高める為に、
人間たちが対局してきた数多くの棋譜を読み込ませて、機械学習を行ってますけど、
アルファ碁の方は、そうした過去の棋譜をほぼ読み込ませていないらしいんですよね。
まず最初に、人間の打つ普通の手を6割くらい再現できるソフトを作ったら、
あとはスパコンで力任せに対局数を重ねさせ、評価関数の精度を上げて一丁上がりって方法らしいです。
なので、もしもGoogleがスパコンを貸してくれるなら、将棋用のカセットも多分すぐに出来ると思います。

> 最近流行りの「居角左美濃」は、ソフト発祥の戦略だと言われておりますが、
> 千田五段が去年最初に実戦で投入し、今年になってA級順位戦でも登場するなど
> けっこう注目を浴びている戦法をいえるでしょう。

「不屈の棋士」の中でも、王将戦(渡辺×郷田)で指された新手が、
電王戦対策でツツカナと練習対局していた時に、
森下九段が見つけたモノだったというエピソードが載ってましたね。
ソフト発祥だろうが、棋士発祥だろうが、結局は実戦で使えるか否かって事ですよね?

> 小説を創り出すソフトも世の中にはあるそうですから、特許出願の書類を
> 自動で作るソフトが開発されてもおかしくはないでしょう。
> 今まではそこまではコンピュータもすることができないと思っていましたが、
> 将棋の世界でソフトが新手を生み出すのを目の当たりにして、認識をちょっと改めなければと思いました。

結局、「知能とは何か?」という問いを、簡単に答えてしまうと、
「情報を取得し、分析し、活用する」って事ですからねえ。
作業の行動的に言い換えれば、情報を「集めて、分けて、選ぶ」という事です。
将棋や囲碁などのゲームは、明確で簡潔なルールが存在する為、
この作業の方法を見つけるのは、書類や小説を書く事よりは容易だったと思います。

一昔前、人工無能と呼ばれるチャット用の会話ボットが流行ってた頃だと、
これら3つの作業は、かなりの部分を人の手で担って行っていたのですが、
現在のように、ネット上から膨大なビッグ・データを集めて、
分ける作業も、選ぶ作業も、コンピューターが自己学習して行えるようになると、
今後は、それこそ飛躍的なスピードで、人工知能が幅を利かせてくると思いますよ。
あとは人脳と電脳とを、如何にリンクさせて行くかが大きな課題になるかと?

ですから本当、現在行われているパラリンピックとかも、
もう少し時代が進めば、その最先端の場となる可能性は十分にあると思ってます。
健常者は、特に大人になるほど、「五感」というモノを分けて考えがちになりますけど、
感覚として脳で処理される時には、情報として変わりが無く、分類もし難いモノですし、
それを現実に体感している人こそ、障害者であり、乳幼児なんですよね・・・・
目が見えない人は、耳で見るので、健常者ほど前後の差が生じませんし、
乳幼児は五感という先入観に捉われないから、何でも触るし、何でも口に入れる。
まあ健常者にしても、例えば食べ物を味わう際に働く感覚は、
甘味や酸味などは味覚ですけど、辛味や食感は触覚ですし、嗅覚・視覚・聴覚も影響を及ぼします。
また、数字は基本的に視覚から得られる画像情報ですけど、別に脳内ではそう処理されてませんし、
五感が働いていなくてもリアルな夢を見ますし、筋電義手を動かす際は感覚の再配置が行われます。
身体拡張や電脳接続には、新たな感覚の取得が必要だとすると、この分野はまさに最前線なんですよ!!
・・・と、この辺の話は恐らく興味ないでしょうから、ここらで切り上げておきますね(笑)。

とりあえず、「不屈の棋士」を読んだ事で、年に1〜2度ほど来る「読書モード」のスイッチが入り、
Kawaii文化の話とかもあったので、ジャンルごちゃ混ぜにいろんな本を、また読み出しました。
渋谷や原宿のガールズ・ファッションなんて、今回の事が無ければ調べる機会など無かったかと(笑)。
リオ五輪が終わり、プロ野球のプレーオフまで、ちょうど1ヶ月くらいありますしね。
(いつもだと読書モードは3〜4週間ほど続き、大体の本はこの期間に纏め読みしてます)
一応、その間にもサッカーのU-16アジア選手権がありますが、そこまで時間は割かれないでしょうし。

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