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[21060] IT革命、AI革命、そして次時代人類の思考法返信 削除
2017/5/25 (木) 19:59:39 徳翁導誉

▼ 将棋の話
電王戦が終結したと思ったら、今度は叡王戦がタイトル戦に昇格!?
タイトル戦を主催する各新聞社の業績悪化により、
最近ではタイトル戦の減少も噂される中、まさか逆に増えようとは(笑)。
しかも名人戦や竜王戦との兼ね合いから、賞金の減額を連盟から頼まれたそうで(苦笑)。
ただ、タイトル戦増加により、あと竜王1期で羽生さんは「永世7冠」だったのに、
ここへ来て8大タイトルとなると、さすがに永世8冠は無理でしょうね。
と言いますか、今の状態だと、叡王タイトルを1度も取れない可能性だってあるでしょうし。

> > 第1局から2ヶ月近く間が空き、私自身も第2局の日程をちょっと忘れかけていたので、
> > 5/20(土)に行われる第2局の宣伝がてら、このスレッドを上げておきます(笑)。

> まあ予想通りというか、Ponanzaの圧勝に終わりましたね。
> 佐藤名人のtwitterで、第2局目の敗着はよくわからなかったとか。
> 悪手を指さなくても力でねじ伏せられるというのは、
> ソフトと人間との差をまざまざと見せつけられる思いです。
> Ponanzaがelmoに敗れたというのもコンピュータソフト界では大きな話題になったようですが、
> もうどちらも雲の上の存在なので、elmoがどう凄いのかとかさっぱり分からないのが辛いところです。

既にAIの実力は、名人よりも上だろうとは思ってましたが、
結局、どれくらい差があるモノなんでしょう?
戦前は「10回やれば1発くらい入るのでは」なんて、希望的観測で見てましたけど、
何だか、この2戦の結果を見ると、差はもっと大きいのかも知れませんね。
でもまあ、人間とコンピューターの実力差は、今後も指数関数的に開く一方でしょうし、
あまり深く考えても、大して意味の無い事なのかも知れませんが・・・・

> > 藤井四段の連勝街道が続き、竜王戦6組の予選決勝まで進んだ事で、
> > その近藤五段との対戦カードが、5/25(木)に早くも実現しましたね(笑)。
> > http://live.nicovideo.jp/watch/lv297727787
> > NHK杯での千田六段撃破に続き、竜王戦予選で近藤五段も撃破したなら、
> > 新四段であれ、その快進撃と凄さは、さすがに認めて良いのでは無いでしょうか?

> そうなんですよ!
> 近藤五段との対戦は藤井四段がどこまで本物であるかを見極めるためにも非常に興味深いです。
> いやあ、近藤五段も撃破して竜王戦本戦トーナメントに進んだら、これはとんでもない化け物ですな。

つい先ほど、竜王戦6組の予選決勝に勝利して、これで藤井四段は19連勝!!
次勝てば大台の20連勝ですけど、大手が掛かった事よりも先ずは、
千田六段に続き、近藤五段を圧倒して撃破した事が、将棋界的に大きいかも知れませんね。
まあ情報番組とかでは、「このまま竜王に!?」とか煽られそうですけど、
将棋ファンであるほど「それはさすがに無理」だと思いつつ、
「もしかして、もしかしたら」と、尋常じゃないくらい興奮できてる頃かも?(笑)

ただ、ここまで連勝記録が続くと、「どこまで連勝が続くか?」は勿論の事、
逆に「誰が止めるんだろう?」という方にも、ちょっと関心が湧いてきます。
下手にここまで来てしまうと、もう中途半端な相手に止めて欲しくないと言いますか、
語り草に出来るくらい、相応の相手に負けて欲しいなって感じも持ってしまいます(苦笑)。

> ただ、最近思うのが、近年の将棋ソフトの進化は
> 「トッププロの棋力の平準化」を招いているのではないかということです。
>   (中略)
> よく言えば「群雄割拠」といったところですが、実のところはトッププロ20名くらいの棋力が平準化して
> 飛び抜けた存在がいなくなったという感じだと思います。
> 10年くらい前まではおそらくトップ3、4名(いわゆる羽生世代)くらいの棋力が飛び抜けていて、
> 彼らが挑戦者の常連だった。

これは2000年前後くらいから、結構どの世界においても見られる傾向じゃないですかねえ?
理屈としては、IT革命が「グローバル化」をもたらした構造と同じだと思います。
逆に言うと、将棋は比較的に狭い世界だった為、その到達も遅かっただけの話で・・・・
まあ簡潔に言うなら、成績の「平準化」というのは、あくまで現れた結果であり、
その根幹には、情報や機会の「平等化」が、まず先にあると思うんですよ。

一昔前までは、本当に場所や環境によって、得られる情報や機会に格差がありましたけど、
ここ十数年あまりで、そうした障壁は目に見えて減少しましたからねえ。
(新戦術の寿命が急速に短くなっているのも、情報格差の解消が根源にあろうかと?)
例えば囲碁の世界だと、ネット碁の登場により、欧米のレベルが急激に上がりましたし、
もちろん将棋も同様で、団体戦となった電王戦で先鋒を務めた当時17歳の阿部六段は、
地方在住でしたが、通信教育で将棋を習い、ネット将棋で腕を磨いて育った棋士でした。
今までは、強い相手と戦い棋力を上げるには、上京するしか方法が無かった訳で、
NARUTOで将棋の存在を知り、女流棋士となったポーランド人なんて、まさに今の時代の象徴かと?
https://www.shogi.or.jp/column/2017/03/post_115.html
で、こうした現象は何も、特殊な世界だけの話ではなく、一般生活のレベルにおいても、
ネット通販やショッピングモール、衛星放送に動画サイトなど、
地方住民が負わされてきた「不便さ」というのが、本当に劇的に変化したと思います。
(私は転勤族で、都会も田舎も知っているので、その実感は普通の人より強烈かも?)

ただ一方で、将棋界の成績(結果)が平準化している事に関しては、
単純に、そうした時代性の影響だけじゃ無い気も少ししますね・・・・
例えば野球界だと、近年は下位打線や控え投手のレベルも数段アップして、
一昔前みたいに、エースや4番が圧倒的に無双するケースが激減したと思います。
まあ、スターが解りやすく活躍できない時代なので、その面ではマイナスかも知れませんが、
選手たちの平均点が上がり、試合のレベルも確実に上がったので、その面を見ればプラスです。
150キロ投手なんて、1990年頃にはプロの各球団にも1人2人という感じでしたが、
1998年の甲子園に松坂&新垣が登場して以降、トレーニングの進化と普及が一気に進み、
今では野手ですら、150キロを投げる高校生が出てくる時代になりましたからねえ。

しかしそれは、相対的な実力差(情報や機会の差)が縮まっただけの話で、
田中やダルビッシュなど超一流の絶対的なレベルは、時代に関係なく、やはり高いモノです。
それを考えると、年齢により羽生世代の棋力ダウンで生じてている、現在の混戦模様は、
群雄割拠と言うべきか・・・どんぐりの背比べと言うべきか・・・・
正直に言ってしまえば、若い世代に一流は多く居ても、超一流は少ないのでは無いでしょうか?
そして一流の増加は、情報が平等化する現在の時代性に求められるかも知れませんが、
超一流の減少に関しては、将棋人口の減少など、また何か別の理由があるような気がします。

> 2004年頃に羽生善治さんの「学習の高速道路論」が話題になりましたが、
> (https://japan.cnet.com/blog/umeda/2004/12/06/entry_post_203/
> 今は将棋ソフトという高速道路が登場して各棋士の棋力が急激に向上する一方、
> 出口で渋滞している感じなのではないでしょうか。
> 当時は「ITの進化によってアマチュア最高峰までの高速道路が整備された」と言われていましたが、
> 今回は「将棋ソフトの進化によってプロ最高峰までの高速道路が整備された」と言ったら過言でしょうか?

羽生さんの「学習の高速道路論」というのは、正直初耳だったのですが、
論の主旨としては、上述した「情報や機会の平等化」と似たような感じなんですかねえ?
で、「将棋ソフトの進化によってプロ最高峰までの高速道路が整備された」が過言かとなると、
私は別に過言だとは思わないのですが、個人的な観点としは少し変わってくるかも知れません。

ITの進化も、AIの進化も、結局は「情報の質(レベル)」の違いでしか無いと思うんです。
ネット対局の登場により、地方や外国に住む人でも、強い相手と対戦できるようになりましたが、
現実的に対戦できる相手の上限がアマ最高峰レベルだからこそ、ネットだとそこが上限なだけで、
もし仮に、プロのトップ棋士ともネットで対戦できる環境さえあれば、上限はもっと上がるかと?
そして、その仮定を現実にしてしまったのが、AIの進化だったと思うので、
極端な話、強い相手と対戦して実力を高めるだけなら、相手は人間でもAIでも関係ない気がします。
あとは、現状ではAIだと感想戦とか出来ませんけど、その辺も将来的には解消されるでしょうし。
でもまあ結局、現実的な条件に制約を受け、結果が同じになるのであれば、
高速道路の話は過言どころか、私もそれと同意見だと言って良いかも知れません(笑)。

> そこで藤井四段。私が興味があるのは、彼も他のトッププロ棋士と同様に高速道路の出口で渋滞してしまい
> 「その他大勢の有力若手棋士(永瀬六段や千田六段クラス)」にとどまるのか、
> そこを突破してタイトル挑戦者の常連になるのか、どちらの道を歩むのかということです。
> 後者の域にまで達すれば、大山、中原、羽生という大棋士の系譜の仲間入りは間違いないでしょう。
> しかし、他の棋士も急激に力を伸ばしている今、
> この高速道路の出口の渋滞を突破するのは簡単なことではないと思います。

私はもう、藤井四段を「超一流」の素材だと思っていますので(笑)、
このまま道さえ踏み外さなければ、将来的にその「大棋士の系譜」に仲間入りすると見ています。
ただ、その事と、高速道路の出口どうこうとは、別の次元の話だと思ってまして、
う〜ん、何て言えば良いんですかねえ?
例えば野球界にも、大投手や大打者の系譜というのが、同じくあると思いますけども、
「巨人の4番は、球界の4番」と言える程の大打者が、今の巨人に居ないのは、
プロ野球全体のレベルがアップしている事とは、また別の話であり、
仮に早実の清宮が巨人に入団し、その系譜を継ぐ大打者になったとしても、
これもまた、高校野球全体のレベルがアップとは、また別の話だと言いましょうか・・・・
まあ要するに、技術革新の時代背景とか あまり関係なく、
藤井四段は、将棋界で久々に現れた超一流の素材なのでは無いかと?(笑)

それにそもそも、今の若手棋士は程度の差こそあれ、将棋ソフトを使って勉強してるでしょうけど、
あくまでソフトも道具の1つであって、勉強方法自体は従来と大きく変化して無いのでは?
一般的にも、新技術を道具として使ってる世代は、まだまだ旧世代の延長線上の存在で、
その技術を無意識に利用し、身体の一部とするネイティブ世代とは、やはり違うと思うんです。
そういう意味では藤井四段も、さすがにネイティブ世代では無いと思うので、
私が個人的に興味があるのは、藤井四段よりも更に後から出てくる世代の今後なんですよね。
以前、「AIネイティブ世代」とか、「知能の公式化」なんて話をしたのも、
そうしたAI新世代の思考法が、旧世代である私たちの思考法と、
どう違ってくるのか凄く興味があっての事でした。
「不屈の棋士」では、「安易にAIに頼らず、自分で考える事が大事」と主張する棋士が多かったですが、
それはAIを道具と見ている今の世代の思考法だからであって、
もし今後、AIを使って考える新世代が登場したら、前提自体が変わって来る様に思うんです。

P.S.
昨年NHKで放送された「羽生善治、人工知能を探る」の第2弾が、
今度放送されるらしいので、一応紹介しておきますね。
人間とコンピューターの対戦が、ここで一段落した以上、
もしかしたら、こうした番組が作られるのも、これで最後かも知れませんし。

6/17(土) 夜9時 NHKスペシャル「電王戦 名人vs人工知能」
http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20170617


▼ 囲碁の話
> 「アルファ碁」が柯潔九段に勝利
> これも何気に衝撃的なニュースですが、囲碁の世界でもAIの強さがだいぶ認知されてきたので
> それほど大きな話題にはなっていないようですね。なにしろ昨年末あたりの「MASTER」の衝撃が大きすぎた。

以前より交渉してるとの情報はありましたけど、なかなか正式決定しなかったので、
ぶっちゃけ、第1戦の報道があり、この対戦が実現したのを知ったのですが(笑)、
まあ結果の方は、やはり予想通りといった感じで、衝撃は薄かったですね。
ネット上での早碁とか、バージョンの違いとかはあっても、既に対戦済みでしたし。
それにしても、これだけ交渉を重ねたのに、結局は共産党政府とGoogleの話が纏まらず、
YouTubeを規制する中国でだけ、この対局を生中継で見られないのは、もう何が何やら(苦笑)。

あと柯潔も、序盤はアルファ碁の示す最善手を1度も外さず打ち切ってるらしいので、
それはそれで化け物だと思いますし、現役世界最強の称号は伊達ではないと!!
って、オセロやチェスでは既にそうなってましたけど、
どれだけ最善推奨手を実行できるかで実力が計られる時代に、囲碁もなっちゃったんですね。
この分野の技術革新の速さには、本当に驚かされるばかりです。
インターネットが普及してから十数年でここまで来ちゃってる訳ですし、
AIの次世代分野である自動運転・機械翻訳・医療診断も、数年の内に一般化している可能性も?
特に機械翻訳の実現は、英語の壁に阻まれた情報や機会の不平等を、一気に破壊する衝撃度がありそう。
(今まで長年かけて武道を極めていた世界に、安価で操作容易な拳銃が大量流入する感覚に近いかと)

> それにしれも、囲碁ソフトはあっという間にトッププロを追い抜かしてしまいましたね。
> AIの進化の速さそのものに驚かされて、ほんとついていけないです。

いや本当、「アッという間」という表現では生温いスピードで、劇的に追い抜かれました(苦笑)。
局面数の多さから、「囲碁AIが追いつくのは、まだまだ先」って感じでしたけど、
1度追い抜かれてしまうと、その局面数の多さが仇となり、
チェスや将棋よりも速いスピードで、人間との差を広げられてる印象がありますね。
逆に局面数が少ない程、人間も最適解に近づけるので、追いつかれ易いけど、差は開き難いと。
もう今では、人間では打てない囲碁の新局地を、楽しみに待たれてる状態です(笑)。

今回対戦しているバージョンは違うらしいですが、現在開発中のアルファ碁は、
過去の人間の棋譜を一切取り入れず、人間が打ちやすいよう生まれた定石を排除した、
純粋に囲碁のルールに則った上での最強の打ち方を目指す方向に、もうAIは進んでるらしいので。
(期待された そちらのバージョンが登場しなかった事も、今回の柯潔戦が盛り上がらない一因)
将棋のように駒の初期配置が決まっていない囲碁には、人間が参考に出来るかは別として、
囲碁AIにはこうした研究の幅が、まだまだ残っているような感じです。
だからこそ、昨年末の「Zen×God Moves」戦で、God Movesが見せた「初手天元」は衝撃だったと。
人間が打つのであれば、ミスの少ない隅から押さえるのが無難でも、
やはり初手からド真ん中(天元)を押さえるのは、感覚的に正しい気がするので。

あと、これも人間とコンピューターの考え方の違いなのですが、
大差だろうが、半目差だろうが、「リードがあれば勝ち」という打ち方を囲碁AIはするので、
序盤・中盤でリードを稼いでも、終盤になると稼いだリードを平然と捨てがちなんですよね。
人間であれば、勝利を確実にする為に、更にリードを広げたり、リードを死守したりしますけど、
AIは「半目差あれば勝ち」という事で、人間みたいにリードと言う間接的な目安よりも、
独自の勝率計算で終盤を打ち進める為、人間の視点だと手が緩んだように見える訳です。
それでも最後はAIが勝利するので、人間側としたら弄ばれてる気分になりますし、
完璧に逃げ勝ってくれるならまだしも、AIもまだ不完全ですから、
たまにミスして、本当に逆転負けする事があるのが、却ってムカつくと(笑)。
で、実力差は凄くあるのに、それをリード差で測れないので、フラストレーションも溜まる訳です。
置石があれば解るかも知れませんが、それをトップ棋士にやらせるのは、さすがに酷ですしね。

> そういう意味では人間vsソフトをある程度興行にできた将棋界は商売上手だったかも。
> 第二回電王戦はドラマチックでしたし。

確かに興行化は出来ませんでしたけど、今年正月のMasterの60連勝も、
それはそれで、電王戦に負けないくらいドラマチックでしたけどね(笑)。


▼ ボクシングの話
> > って、その日はちょうど、村田諒太のボクシング世界戦があるので、話題的にはそっちかも?
> > あのロンドン五輪での金メダルから5年、ようやく辿り着いた世界挑戦ですからねえ。
> > 軽量級の日本人王者は数多くおれど、中量級となると、22年前の竹原慎二以来2人目の快挙です!!
> > (まあ今のボクシング界は、タイトルより誰に勝つかが重要で、王者になってからがスタートですけど)

> うーん、村田諒太は残念でしたね。あの判定はWBA会長も異議を唱えるくらいおかしかったようですし、
> 運が悪かったとしかいいようがないですね。
> まあ、負けて評判を上げたというか、他の団体からも世界戦への誘いがあるようですし、
> ここはWBA以外の場で再起を図ってほしいところですね。

う〜ん、運が悪かったと言えば悪かったですし、
別にそうじゃ無いとも言えるのが、ボクシング判定の難しい所(苦笑)。
ジャッジには、有効打を重視するタイプと、手数を重視するタイプがおり、
興行的には前者が理想ですけど、主観が混じらないのは却って後者の方なので・・・・
これがWBCであれば、途中で採点が発表されれるので、ジャッジのタイプも解りますが、
WBAだと採点は最後まで公開されない為、勝ったと思った方が判定負けする事も珍しくありません。

そして更に、今回の対戦相手であるエンダムは、ダウンして2ポイントを奪われても、
接戦のラウンドを上手く拾い、ポイント差を覆すのが得意な試合巧者のタイプだったので、
「1回ダウンを奪っただけでは下手するとヤバいかも?」という不安も正直あり、
フタを開けたら・・・という感じでした(もちろん個人的には、村田優勢の採点でしたけど)。
でもまあ「運」という面で言えば、アマ競技だと完全に手数重視なので、
そういうタイプでない村田が五輪の金メダルを獲得できた事自体、強運ではあるんですがね!!

それでも今回の試合内容は、今後のマッチメイクに向けて、いろいろ有利に働くかと?
いくら五輪の金メダリストと言っても、プロの世界では実績が無く、
強敵との対戦も今回が実質初めてだったので、その実力は「不明」という認識でしたが、
この一戦で実力を証明し、観客の喜ぶファイター・タイプで、そしてカネになる日本人。
しかも、強いとは言っても、脅威的なレベルではないと判断されたとなれば、
王者の方も挑戦者に選びやすく、いろいろと「おいしい選手」だと認識されたとは思います(笑)。
(それに、こうした遺恨の生じるゴタゴタは、興行的には却って美味しい材料ですし)
まあ、あとは村田の側が、広がった選択肢の中から、どれを選ぶかですよね?
単純に「王者」の称号が欲しければ、最も組みし易そう対戦相手を選んでも良いですし、
3団体を統一した最強王者であるゴロフキンとの対戦も、今なら実現可能かも知れません。
ひょっとしたら今回の一戦以上に、次戦の選択こそが、プロボクサー村田の分岐点になるかも?

ただ、それにしても、金メダリストがミドル級タイトルに挑むというのに、
タイトル・マッチ5戦を抱き合わせて、しかも会場が主要1万人の有明コロシアムだなんて、
日本のボクシング人気は本当に下火なんだなぁと、改めて実感しました・・・・
10年くらい前までは、年間に何試合も、数万人を埋める格闘技イベントが行われていた事など、
今となっては何だか、夢か幻だったような感さえありますよね。


▼ 大河ドラマの話
> いやはや、直虎思ったよりも面白いです。
> やっぱり脚本がいいですね。「大河」ドラマとしては大河らしくないのかもしれませんが、
> 人間ドラマをしっかりと描けていると思います。
> 思わぬところで伏線が張られたり、思わぬ形で伏線が回収されたりと、
> 次回の放送が待ち遠しくなるドラマです。
> 前回、今回とギャグ回だったのですが、政次処刑の話への伏線が巧みに張り巡らされていましたね。
> ある意味恐ろしい脚本書くものだなあと思いました(誉め言葉です)。

思いっきりコメディー回でしたね、先週は(笑)。
昨年が真田丸で、今年がこれだと、王道好きな大河ファンには正直キツいかも知れませんが、
まあBSの再放送枠では風林火山がやってますし、これはこれで面白いかと?
軽いタッチの作りだからこそ、却って触れられる重いネタとかも含まれてますしね。
(マンガだと稚拙な絵柄の方が、感動モノやシリアスを描きやすいのと同じかな)
いや〜、それにしても、ここまで罪悪感や悲劇性の描写が無いまま、
あっけらかんと主人公が「人を買おう」なんて大河は、さすがに前代未聞なのでは!?(笑)

でも実際、戦国の世に、身代金ビジネスや人身売買ビジネスは付き物でしたし、
農閑期に徴用された農兵なんて、その臨時収入が目的で合戦に参加してましたからねえ。
そして戦国末期に南蛮貿易が盛んになって以降は、その商売エリアは海外にまで広がり、
東南アジアの植民地などを中心に、奴隷は日本側の重要な輸出品として送られた事など、
歴史の授業とかでは、まず触れられる事がありませんからねえ・・・・
大航海時代の奴隷となると、アフリカの黒人奴隷が思い浮かびますけど、
奴隷の大供給源は戦場であり、日本人奴隷はそれに次ぐ規模だったのは確かな訳で、
石見銀山が新大陸に次ぐ銀の供給地であった事を教えるのなら、こちらも教えるべきかと?

それにしても、こうして遠州で綿花栽培や綿糸製造が盛んとなり、
明治に入ると遠州出身の豊田佐吉や鈴木道雄が、糸車織機の自動化を進めた事により、
今のトヨタやスズキに繋がる事を思うと、あの綿花の回も意外と含蓄があって良かったかと。
ただ一方で、この回のサブタイトルは「綿毛の案(赤毛のアン)」だったみたいに、
毎回の副題が、何かの名作タイトルのパロディーなのは・・・個人的に少しキツいかな?
初めの頃は匂わせる程度でしたけど、最近は「ぬしの名は」とか、
「あるいは裏切りという名の鶴」みたいに、ド直球で遊びが過ぎる気がして(苦笑)。
しかし作品全体でいうと、思ってた以上に面白い作品である事は、私も同感ですね!!


▼ アニメの話
> > > うーん、世代がばれてしまうような選曲ですな。
> > でもサジタリウスをみている世代は、普通、まどかマギカを見てないでしょうし、
> > AIRや、うたわれるものなんて、その存在すら知らないんじゃないですかねえ?
> > そういう意味では、見る人が見ないと、意外とバレないかも(笑)。

> ははは、自分ではあくまでライトなアニメファンのつもりでしたが、
> サジタリウスからまどマギまで見ている人ってのはそうそういないものなんでしょうかねえ。

最近は、夕方のアニメ再放送枠とか無くなって久しいですし、
アニメ・オタクでも昔の子供向け作品まで追う人は極少数なので、両作品とも見ているのは、
いい年齢して未だにアニメを見ている層か、余程マニアな若い層だけになろうかと(笑)。
絶対数で言えば それなりに居そうですけど、日本の人口で言うと1%未満だと思います。

> サジタリウスは結構大人びたアニメだったので
> 小学生あたりで見ている人は少ないと思っていたのですが、

いやいや、確かに大人も楽しめる内容ですけど、あれは明らかに子供向けの作品でしたよ。
と言いますか、昔にアニメは、そういう作品が結構多かった気もします。
ただそれは、子供たちに向けたメッセージ性によるモノなのか、
作ってる大人たちの素が出てしまっているのかは、ちょっと解らない所はありますけど(笑)。
実際、アニメに限らず様々な分野で、近年の「子供向け」商品というのは、
危ない要素や汚い要素は事前に取り除かれ、過度に無害化されている傾向がありますし、
それが却って、アレルギーを起こさせ易い状況を作ってしまっている気がするんですよね・・・・

例えばアニメで言うと、「ガンバの冒険」なんてトラウマ的な怖さ(特にED)がありましたが、
21世紀になると、同じくネズミが主人公でも、「とっとこハム太郎」の世界観になると。
で、何より衝撃的なのが、この2作品とも監督は同じ、出崎統という事実ですね(笑)。
時代のニーズなのか、創作の幅の広さなのか、とにかく昭和と平成では、
名目上では同じ「子供向け」でも、その中身は一変しているのでは無いでしょうか?
そして、最近の「大人も楽しめるアニメ」というのは、始めから大人向けに作れらていたり、
子供向けの皮を被った大人向けだったり、子供向けを違う方向から大人が楽しんだりと、
良い悪いは別として、昔の「大人も楽しめる子供向けアニメ」とは、やはり異なるように思えます。
(例えば、子供向けなので賛否あるものの、劇場版クレしんの戦国大合戦やオトナ帝国は名作ですし)

> あと、サジタリウスの思い出といえば、最終話がその前の放送の翌日にあって、
> しかも放送の時間帯が早まってしまっていたのですが、
> そのことを知らないで最終話を見逃してしまったことですかねえ。

あ〜、この辺はちょっと感情を共有できないかも?(苦笑)
私は転勤族として育ったので、引っ越した先では放送が無かったり、
地方局だと途中でも改変期に突然番組が打ち切られたり、
そもそもウチはチャンネル権が父親にあって、毎週見られるとは限らなかったりと、
いろいろな条件が重なった為か、あまり通しのストーリー重視では見てませんでしたね・・・・
と言いますか私の場合、そうした反動からなのか、本格的にアニメを見出したのは、
大人になって1人暮らしを始めた以降という、ハマり方としてはヤバい順路なので(苦笑)。

> 今だと動画サイトですぐに見逃し分を見ることができるのですが、
> 当時は一旦見逃すともう永遠に見れないと思って悲しくなった思い出があります
> (これも最近動画サイトでようやく最終話を見ることができました)

そもそも当時は、録画して見る事とかも、あまり一般的ではありませんでしたし、
動画サイトはもちろん、配信サービスも無く、ソフト販売とかも非常に限定的だったので、
現在の視聴環境と比べると、隔世の感があるのは確かですよね(笑)。
でも、だからこそ、一期一会みたいな感覚で熱心に番組を見てましたし、
今と違って再放送は多かったので、古い名作と出会える頻度は高かったように思えます。
まあこの辺は、昨今のテレビ離れとニュース情報の偏りなどにも、繋がる話かも知れませんが?

> > > ところで、例のNHKのアニメ100年企画ですが、
> > > 5月3日に3時間特番で、人気投票ベスト100が発表され、
> > > 上位ランクイン作品は、ゴールデンウィークの5日間に傑作選を放送するらしいです。

> >  NHK『ベスト・アニメ100』 ※ (±)は中間発表からの昇降 ※
> > http://www.nhk.or.jp/anime/anime100/ani_report/
> > http://livedoor.blogimg.jp/sonohimori/imgs/7/2/72735446.jpg (中間発表版)
> >   1位(--)  TIGER & BUNNY
> >   2位(+8) 【劇場版】TIGER&BUNNY The Rising
> >   3位(-1)  魔法少女まどか☆マギカ
> >   4位(+2)  ラブライブ!(第1期)
> >   5位(+4)  ラブライブ!(第2期)

> うーん、ごめんなさい。TIGER & BUNNYというアニメはその存在を初めて知りました。
> 熱心なファンがいるということは、それなりに見て損はないアニメなんでしょうかねえ。

いや別に、私が「TIGER & BUNNY」を推してる訳では無いので、謝る必要も無いのですが(笑)、
でも、「見て損はない作品か?」と問われれば、個人的には「Yes」と答えますね。
そもそも この作品、ヒーロー稼業を行う単身赴任の独り親サラリーマンが主人公で、
本来の視聴者ターゲットは、子育て世代のオッサン向けに作られたアニメでしたから、
何故こんなに若い女性ファンが付いたのかが、正直言って疑問なんです(苦笑)。

強いて理由を探すなら、キャラクター・デザインが漫画家の桂正和だった事でしょうか?
一昔前は、彼が「電影少女」や「I''s」で描いたキャラが、少年たちの心を掴んだように、
現在では、彼が描いたヒーローたちが、少女たちの心を魅了したのかも?
ちなみに私は、ニューヨークをモデルにした古典アート風の街並みが結構好きでしたね。
そして肝心のシナリオの方も、少なくとも前半13話は良く出来ていたと思いますが、
後半13話がちょっと物足りない出来で、トータルだと70〜75点くらいの評価ですね、個人的には。
でもまあ、私も録画を消さずにBlurayで保存しましたし、見て損は無い作品なのは確かかと。
ただ、だからと言って、さすがに歴代1位というのは解せませんがね(笑)。

あと、同じような理由で、ランク入りが以外だったのが12位の「ジョーカー・ゲーム」です。
こちらは、私が唯一読んだ事のある同名のスパイ小説が原作でして、
舞台は太平洋戦争が開戦する直前の東京や上海、ロンドンなどですから、
あまり女性ウケする題材とは思えないのですが・・・やはり決め手はキャラと男性声優らしいです。
それでも、攻殻S.A.C.で有名なプロダクションI.G.の作るアニメーションは美しく、
当時の社会風俗や生活雑貨なども、かなり良く再現されているので、
元々の作品ターゲットである、大人の男性が見ても楽しめる作品だとは思いますよ。
ちなみにこちらも、一応Blurayに保存してあります(笑・焼くのは旧作含めて年に2〜3作)。

> しかしまあ上位のアニメがNHKで全て放送されるってのもすごいですね。
近年は負債リスク回避の為、「製作委員会方式」で作られるアニメが主流で、
それにより本放送された局以外での再放送が、ずっと容易になった事もあってか、
ここ1年間でNHKは、ラブライブ・進撃の巨人・セーラームーン・けいおん・エヴァを放送し、
現在は涼宮ハルヒの憂鬱を放送中ですからねえ・・・・

デジタル化の際にNHK-BSは3局から2局に減らされ、文化系の番組が減少した状況で、
こうしたNHKのアニメ放送強化の方針には、私も最初こそ眉をひそめましたけど、
民放で再放送枠が消滅する中、子育て世代が見ていた親子で楽しめる作品を再放送したり、
地方在住だと見られない人も居る、深夜枠や独立局系の話題作を再放送したりなど、
「公共放送の責務」を意識して放送している事を知ってからは、私の認識も少し変わりました。
アニメの再放送以外にも、コント番組・時代劇・昼ドラ系メロドラマなどが民放から姿を消す中、
逆にNHKは「日本のテレビ文化を守る」として、様々な方面から批判を受けつつも、
そうしたタイプの番組も作り始めた事には、その矜持に感じ入る面が確かにあるんですよね!!


[21165] 藤井四段の快進撃、NHKスペシャル感想、等返信 削除
2017/6/29 (木) 00:19:05 ほのぼのさん

ご無沙汰しています。ここ1か月ほどで世の中いろいろ動きがあったので、ピックアップしてみます。

▼ 藤井四段29連勝

全くもって恐れ入りました。デビューから負け知らずの29連勝で、
その中には竜王戦本戦トーナメントも含まれるので凄まじい偉業です。
マスコミがあれだけ飛びつくのも分かります。
以前にトップ20くらいの力があるみたいなことを書いたのですがとんでもない。
C1、C2クラスの相手が多かったとはいえ、29連勝を積み上げるには9割5分以上の勝率がないといけないわけで、
とあるサイトによるとこれはレーティング的に佐藤天彦名人(レーティング1位)と同格だそうで。
もはやタイトルホルダー並みの実力があると言っても過言ではなさそうです。
何とまあ末恐ろしい14歳ですな。
これで竜王戦本戦トーナメントを勝ち進めば、どんな将棋漫画や小説でもここまで劇的なものは嘘っぽくて描けないから
まさに「事実は小説よりも奇なり」を地でいく感じです。
先日「トップ棋士の平準化」について書きましたが、数年後には彼一人が突出しているかもしれませんね。

▼ 6/17(土) 夜9時 NHKスペシャル「電王戦 名人vs人工知能」

楽しみにしていたのですが、実際に視聴してみるとちょっと期待値が高すぎたのか平々凡々な内容でした。
CGは凄かったんですけどね。
失敗の一つは、将棋の電王戦をメインに据えたことでしょうか。
去年のNHKスペシャルで羽生三冠をナレーターに据えたのでどうしても将棋の話になってしまうのは仕方ないのですが、
将棋ソフトと人間の対局は今となってはもはや「電卓」vs「そろばん名人」に過ぎないわけで、
どんだけ見繕っても「計算の速さと正確さは人間はコンピュータに勝てないね」という結論になってしまうと思います。
以前は最後は羽生三冠にコンピュータと戦ってほしいなと思っていましたが、
もはや羽生三冠や渡辺竜王、藤井四段を引っ張り出してきても将棋ソフトが勝つのは自明なので
人間vs将棋ソフトについては興味が失せましたね。

AIが会社の退職者を減らすのに役立っている話とか、先週のSPA!にも同じような特集があったので
特段の目新しさはなかったですね。SPA!では就職活動でも大量のエントリーシートをAIで判読させて
就職希望者を次の段階の面接に進めるか否かを決めるとか、AIの現在と近未来の記事は読み応えがありました。
タクシーのAIのサポートにより客を拾う話とかも、言ってしまえばコンピュータの性能向上によってなせる業に過ぎないわけで、
仕組み自体に特に目新しさはないかと。
ここ1年AIについて自分自身が多少詳しく調べてみたってこともあるかもしれませんが、
NHKスペシャルの内容はどうしてもAIの初心者をターゲットにしたものであったような感じがしました。

そもそも私が初めに「AI」の存在を知ったのは、ドラクエ4の仲間の自動戦闘でソフトが戦い方を学習していくってのが初めてでして、
そのときは幼心に衝撃を受けた覚えがあります。
その頃に比べてハードの性能向上によって複雑かつ大量の計算をコンピュータがこなせることになったことに伴いAIの性能も劇的に
進化しましたが、「AIによる目新しいことに対する衝撃」を受けることは最近は減ってきているような気もします。

どうせならサッカーとかのスポーツの国対抗の国際試合で、一方を贔屓するような人間の判定を撲滅すべく、
審判を全てAIで行うとか、そこまで衝撃的なシステムが現れて欲しいと思うのですが。
フィギュアスケートとかも人間の判定に納得いかないものが多いので、これも全てAIが画像処理して点数を出すとかしてくれると
面白いと思うんですけどね。
10年後にはスポーツの判定競技は全てAIが判定を行う、そういう未来が見てみたいものです。

▼ ロシアW杯アジア予選
 
> ・・・って、来年のW杯会場をテレビ視察だなんて、
> 呑気に出来る状況じゃなくなってきましたね、日本代表も!!
> W杯出場をかけたアジア最終予選も、早いもので残り2試合。
> あと勝ち点3を上積みすれば、日本の6大会連続のW杯出場も決まるのですが、
> しかし相手は、出場2枠を争うオーストラリア&サウジアラビアとの直接対決と・・・・
> 勝利で勝ち点3、引き分けで勝ち点1ですから、どちらかに1勝すれば良いんですけど、
> ホームで戦えるとは言え、日本はW杯予選でオーストラリア相手に勝った事が1度も無く、
> そこから中4日で真夏のサウジに飛んでの最終戦となると、どちらも苦戦は必至でしょうね。
> そもそもサッカーの場合、競技的に引き分けが多いスポーツな上、
> 豪州もサウジも日本戦は引き分けでOKな状況なので、現状1位でも日本は本当に厳しいです。


いやあ、いよいよ残り2戦ですが日本の立場は厳しいですねえ。
今の日本の力だと、豪州戦、サウジ戦とも引き分けに終わる可能性が高いと思います。
最終予選前の予想ではここまでサウジが強いとは夢にも思っていませんでしたが、
サウジ、豪州で1、2位を取る可能性が一番高そうですね。
同じように韓国も残り2戦かなり厳しそうですね。
これはアジアプレーオフは日本vs韓国というこれ以上ない白熱した戦いが見れるかもしれません。

正直なところ、前回のブラジルW杯の戦前の舐め切った態度と実際の不甲斐ない戦いを見てみると、
日本代表は一回地獄のような厳しい環境に身を置き、そこから這い上がるという経験が必要なのではないかと思うんですよね。
ですので、アジアプレーオフ→大陸間プレーオフというこれ以上ない真剣勝負を4戦もするというのは、
日本代表にとっても大きな果実だと思います。
多分このまま2位以内に入ってそのままW杯本戦に出場しても、今回はチームに伸びしろが無いし
前回と同じようにあっさりと敗退してしまう可能性が高いと思います。
それならば、プレーオフで厳しい戦いに身を置いて、それで負けてW杯に出場できなければそれはそれで仕方ないと思うわけです。
もしプレーオフで勝ち上がれば、経験値を上乗せしているという意味で本戦でも少しは期待できるかもしれません。
こういううがった見方をするのも、何分前回のブラジルW杯の日本代表の甘い考えに失望させられたってのがありますね。


[21172] 将棋関連の話&サッカーW杯予選の話返信 削除
2017/6/29 (木) 20:17:23 徳翁導誉

> ご無沙汰しています。ここ1か月ほどで世の中いろいろ動きがあったので、ピックアップしてみます。
どうも、ご無沙汰です。
「ここまで来たら、返信は藤井四段の連勝記録が止まった時かな?」とか、
勝手に予想してましたけど、新記録達成のタイミングでしたね(笑)。

▼ 藤井四段29連勝
> 全くもって恐れ入りました。デビューから負け知らずの29連勝で、
> その中には竜王戦本戦トーナメントも含まれるので凄まじい偉業です。
> マスコミがあれだけ飛びつくのも分かります。

今までの記録の28連勝を射程に捉えた辺りから、
情報番組だけでなく、ニュース番組でも、普通にトップ項目ですからねえ!!
史上最年少のプロ棋士誕生に、将棋ファンだけが騒いでいたのが、
わずか数ヶ月で、まさか国民的な関心事になろうとは、本当に隔世の感があります(笑)。
羽生さんの7冠独占の時も凄かったですけど、感覚的には、その時以上の注目度かと?
ネット放送局の誕生による、対局中継の充実とかも、意外に影響あったりするんですかねえ。

それと、案の定と言いますか、思ってた以上にと言いますか、
将棋のルールすら知らない、多くの視聴者の興味を繋ぐ要素として、
テレビ番組では、ニコニコ動画の中継よりも「勝負メシ」の比重が大きくなってますね(笑)。
そして、将棋関係者が心配していた「棋士より強いAIの存在」なんて、
杞憂とも言って良い程に、世間では気にされてないも、今回の報道で感じる事が出来ました。
と言いますか、「将棋をやると頭が良くなる」とか、「物事の先が読めるようになる」とか、
その手の幻想が、一般的には未だに現役なんだと、ちょっと驚いてもいます。
全く効果が無いとは思いませんけど、所詮はボードゲームですからねえ。
本当に頭が良くなり、先が読めるのなら、三浦九段の一件もあんな騒動になってないはずで・・・・
(先日、似たような件が起きたJリーグでは、疑われた選手に軽罰を呑ませて有耶無耶に終息・苦笑)

> 以前にトップ20くらいの力があるみたいなことを書いたのですがとんでもない。
> もはやタイトルホルダー並みの実力があると言っても過言ではなさそうです。
> 何とまあ末恐ろしい14歳ですな。

いつ初タイトルを獲得するかは、やはり関心事の1つですよね!!
この連勝記録が止まった後も、そのまま今の勢いを維持できるのであれば、
もしかしたら、中学生タイトル・ホルダーなんて夢物語も現実に???
でも、ここまで注目を浴びてしまうと、タイトル獲得の最年少記録を破れなかっただけでも、
伸び悩みとか、期待外れとか、いろいろ言われてしまいそう(苦笑)。
まあ逆に言えば、それだけの凄さを、現在見せ付けている裏返しなんですけどね。

> これで竜王戦本戦トーナメントを勝ち進めば、
> どんな将棋漫画や小説でもここまで劇的なものは嘘っぽくて描けないから
> まさに「事実は小説よりも奇なり」を地でいく感じです。

ニュースや情報番組の扱いですと、将棋界の事をよく知らない為か、
「このまま竜王になるのでは?」なんて、簡単に言われちゃってますけど、
詳しければ詳しい人ほど、その困難さを理解しているだけに、
「そんなの、絶対に無理だよ」と、感じているはずなんですよね。
ですが、これだけ連勝記録を続けらてしまえば、
「もしかしたら、もしかして・・・」と考える人の割合も、少しずつ増えてる気がします。
もう、それ自体がトンデモない事だと、私なんかは思うんですけど、
その凄さが、いまいち世間に伝わらない事に、少々もどかしさを感じていたりします(笑)。

ちなみに私は、竜王どころか竜王挑戦すら「有り得ないだろう」と、まだ思っている反面、
挑戦者決定戦なら「もしかしたら」と、最近は考え始めてますね。
と言いますか、そこで羽生vs.藤井の3番勝負を見てみたいというのが、本当の所だったり(笑)。
そして羽生三冠が渡辺竜王を見事倒し、永世竜王もコンプリートすれば、大団円ではないかと?
(出来る事なら、三浦九段のリベンジ達成がベストだったんですけど、既に敗退してますし)
あと世間的には、連勝記録がどこまで続くが、最大の関心事だと思いますけど、
個人的には、竜王戦の本戦トーナメントでどこまで上がれるかの方が、それ以上に興味がありますね。

> 先日「トップ棋士の平準化」について書きましたが、数年後には彼一人が突出しているかもしれませんね。
まあ私は、史上最年少プロの誕生という事だけで、
「羽生クラスの再来?」と無邪気に期待してましたし(笑)、
このプロ入り後の結果を見せられると、そうなるモノだと信じてますね。
あとは、今後登場するAIネイティブ世代の棋士が、どれくらい強いか次第でしょうか?
つまりは、数年後は無双しているかも知れないけれども、10年後は解らないと。
それこそ、「藤井君もAIを勉強しなければ、良くて羽生さん止まり」という、
批判を呼んだ千田六段の発言も、私は決して的外れな意見だとは思っていません。
強いて違いを挙げるなら、途中から勉強し出しても、効果は限定的だろうと思うくらいで。


▼ NHKスペシャル「人工知能 天使か悪魔か 2017」
> 楽しみにしていたのですが、実際に視聴してみると
> ちょっと期待値が高すぎたのか平々凡々な内容でした。
> CGは凄かったんですけどね。

すみません。
自分で宣伝しておきながら、録画したまま、まだ見てません(笑)。
7月中旬にNHK-BSの方で、最後の電王戦のドキュメント番組があるらしく、
どうせなら、そちらと一気に見ようかと考えていたもので・・・・
って、番組名が異なるだけで、NHKスペシャルと同内容という危険性もありますが。

> 失敗の一つは、将棋の電王戦をメインに据えたことでしょうか。
> 将棋ソフトと人間の対局は今となっては
> もはや「電卓」vs「そろばん名人」に過ぎないわけで、どんだけ見繕っても
> 「計算の速さと正確さは人間はコンピュータに勝てないね」という結論になってしまうと思います。

放送直前まで、番組名は「電王戦 名人vs人工知能」となってましたし、
それを「人工知能 天使か悪魔か 2017」と改題した所で、内容までは変わりませんよね。

どうも、お気に召さなかったみたいなので、代わりにコチラを紹介しておきます(笑)。
って、こちらも全てアップされてから、一気に聞こうと思っていたので、まだ未聴ですけども。

TBSラジオ「羽生善治さんと考える将棋とAI、そして人類の未来」
 第1夜 https://www.tbsradio.jp/152190
 第2夜 https://www.tbsradio.jp/154110
 第3夜 https://www.tbsradio.jp/156389
 第4夜 https://www.tbsradio.jp/158492

> ここ1年AIについて自分自身が多少詳しく調べてみたってこともあるかもしれませんが、
> NHKスペシャルの内容はどうしてもAIの初心者をターゲットにしたものであったような感じがしました。

まあ、NHKスペシャルというのは、そういう番組ですからねえ。
取材期間も長いですし、構成的に目処が付く所まで撮り進めるので、結果的に、
「NHKが番組で放送する頃にはピークが過ぎてる」というのは、よく言われてる話です。
ですが、そんな事が解るのは、その分野の知識があるからであって、
メイン・ターゲットとなる一般の視聴者層には、あまり知られてない事の方が多いかと。
それに、ピークとブームというのは、若干ズレて起こるものですし、
NHKが特集する事でブームに火を付ける部分もあるので、やはり影響力は大きいと思いますよ。
発展途上だったり、マニアックだったり、そういう分野はNHK教育やNHK-BSの担当ですしね(笑)。

> そもそも私が初めに「AI」の存在を知ったのは、
> ドラクエ4の仲間の自動戦闘でソフトが戦い方を学習していくってのが初めてでして、
> そのときは幼心に衝撃を受けた覚えがあります。

う〜ん、そうやって改めて考えると、私の場合はドラえもんですかねえ?
確か、ドラえもんが22世紀へ里帰りした回で、ロボットが働いたり生活したりする姿を見て、
「ロボットが仕事をして働く世界で、人間はどうやって稼ぎ、暮らしているの?」
「ロボットはお金で買えるから、お金持ちとそうじゃない人の差は広がるのでは?」
「外見がいかにもロボットじゃなくなったら、人間とロボットは区別できる?」
みたいに、描かれる未来の世界に対して、いろいろ考えた事を覚えています。
・・・って、ドラえもんを見ながら、そんな風に考える小学生なんて、
我ながら「嫌なガキだなぁ」と、思わなくもありません(苦笑)。

> 「AIによる目新しいことに対する衝撃」を受けることは最近は減ってきているような気もします。
AIの衝撃というと、昨年のアルファ碁には、個人的に度肝を抜かれたのですが、
あれは物足りませんでしたかねえ? それとも、最近じゃないって事なのかな?
まあ、まだまだトップ棋士は遠いと思われていた囲碁に対して、
いきなり現れて、そして追い越して行ったのも衝撃的でしたけども、
ルールを教えず機械学習で強化とか、画像認識の技術を応用とかが驚きでした。
Googleはネット検索や音声認識で、大量のデータを収集してるでしょうし、
この技術を活用すれば、恐らくは10年もしない内に、自動翻訳とか可能になる気がします。
スマホが通訳代わりになる時代って、もうそれだけで、世界は激変するんじゃないでしょうか?
学校の英語の授業とかも、その必要性を根本的に問われる事になるかも知れません。

あと、最近でAIの話題というと・・・脳波研究での活用ですかねえ?
計測した脳波をAIを使って解析する事で、その人が、
何を思い浮かべているかや、どう感じているかが、少しだけ解る様になってきました。
例えば、0〜9の数字が書かれたカードを1枚ずつ見せて、その時の脳波を計測&解析する事で、
その人が今どんなカードを見ているのか、脳波の方から解るという技術ですね。
昨年末から今年に掛けて、この手の研究発表が、格段に増えたような気がします。

大阪大学では、脳波から その人のメンタル状態を把握すると共に、
大量の楽曲データと脳波データから、両者の関係性をAIで学習させた上で、
そのメンタル状態に応じた音楽を自動作曲し、メンタルを改善させる研究とか始めてます。
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20170116/icons/zu_a.jpg
(図解の「スーパー日本人」とかあると、却ってヤバそうな印象にも・苦笑)
また、金沢工業大学では、手足の動かない車椅子利用者に対して、
脳波を計測する事で、その人の行きたい場所や方向を把握し、
車椅子が自動で動いてくれる研究を始めています。
やはり最初は、「障害者支援」という形で、こうした研究は進んでいくのかも?

ただ日本の場合、脳波観測はヘッドギアを付けての外部からの収集なのですが、
アメリカではもっと直接的に、血管用カテーテルに電極を組み込み、それを脳の血管に入れる事で、
脳波をダイレクトに計ったり、逆に脳波を思うように操作したりとか、そんな研究が始まりました。
まあ、ここまで来ると、少しギョッとする感じもするんですけど、
こうした技術は、脳とAIの融合に直接関わってくる技術ですし、
恐らく人類は、その方向性に進んでいくのだろうと思います。
そしてアメリカでも、やはり障害者支援という方向から、
全身不随の人が、脳波でパソコンを操作できる技術とかを開発してますね。
簡単に言えば、マウスやキーボードが脳内にあるようなイメージでしょうか?
更に将来的には、目の見えない人向けに、モニターの方も脳内に持って行きたいみたいです。

あと、昨年辺りから、スポーツ界で俄かに話題となってきているのが「脳ドーピング」ですね。
選手が恐れや疲れを感じたり、意欲や集中を欠いたりすると、当然パフォーマンスは悪くなる訳ですが、
頭皮から頭蓋骨を介して脳へと、微弱な電気刺激を選手に与える事で、
恐れや疲れの感情を鈍化させたり、意欲や集中を高めたりが、少しずつ可能になってきました。
この脳ドーピングは、言うなれば「火事場の馬鹿力」を人為的にコントロールする感じで、
通常の薬物ドーピングとは違い、検査をしても当然、化学成分などは検出されません。
今はまだ効果も限定的ですし、器具の関係から、ヘルメットを用いる競技でのみ試されてますが、
器具の進化は勿論の事、どういう刺激が脳にどう働くかも、今後はAI活用で解明が進んでいくかと思います。
まあ、スポーツの世界では、そのうち禁止されそうですけど、日常生活はどうなる事か???
精神安定剤とか服用するよりも、遥かに効果的で、副作用も少なそうですし。
・・・って、ここまで来ると、「知能とは何か?」に続いて、「心とは何か?」を問う時代が、
もうじき やって来そうですけど、まあ来たら来たで、人類はすぐ慣れそうな気も(苦笑)。

> どうせならサッカーとかのスポーツの国対抗の国際試合で、一方を贔屓するような人間の判定を撲滅すべく、
> 審判を全てAIで行うとか、そこまで衝撃的なシステムが現れて欲しいと思うのですが。

いや〜、サッカーは今回のコンフェデ杯から「ビデオ判定」が導入されましたからねえ。
何度もゴールが取り消されたり、試合が止まったり、説明不足で判定結果が伝わり難かったりと、
システム的に成熟するまでは、かなり批判に晒されそうな感じですけども、
ルールがシンプルなサッカーでは、争点とんるシーンがかなり絞られますので、
何もAI判定まで導入しなくても、ビデオ判定で十分な気はしますね。

> フィギュアスケートとかも人間の判定に納得いかないものが多いので、
> これも全てAIが画像処理して点数を出すとかしてくれると
> 面白いと思うんですけどね。

フィギュアも・・・今ではビデオでスロー再生して採点してますし、
AIで画像処理とかしても、そこまで大きくは変わらないかも知れません。
それに問題となるのは、技術点よりも「演技構成点(旧芸術点)」なので、
こちらをAIに判断させるのは、なかなか難しい話かと思われます。
人間の主観でも揉めるのに、機械の主観で決められても、感情的に収まるかどうか?(笑)
また、仮に「美しさ」が機械的に判定できるようになった場合、
選手たちは高得点を取る為に、AIが美しいと判断する動きに集束して行くでしょうから、
みんな同じような演技内容になって、その完成度を競う競技になっちゃいそうですけどね。

とは言え、ある意味でそれは、原点回帰に当たるのかも?
そもそもフィギュアって、「図形」という意味であり、
氷上で規定の図形を、どれだけ美しく滑れるかを争う競技だったんですよ。
今でも「フリー演技」という言葉が残るのは、実はこの「規定演技」への対義語なんです。
昔は、規定の方の比重が大きかったのですが、見た目としては やはり地味ですし、
五輪商業化の波にも押され、その比重はドンドン縮小され、遂には廃止されるに至った訳です。
以下の動画は、カルガリー五輪における伊藤みどりの演技ですけど、
規定とフリーの注目度の格差を、如実に見て取れるかと思います(笑)。
https://www.youtube.com/watch?v=8n575jfgXcc
https://www.youtube.com/watch?v=oodRRLwtpjo
ちなみに伊藤みどりは、この規定演技を苦手としていたので、規定廃止は僥倖でした。


▼ ロシアW杯アジア予選
> > ・・・って、来年のW杯会場をテレビ視察だなんて、
> > 呑気に出来る状況じゃなくなってきましたね、日本代表も!!
> > W杯出場をかけたアジア最終予選も、早いもので残り2試合。
> > あと勝ち点3を上積みすれば、日本の6大会連続のW杯出場も決まるのですが、
> > しかし相手は、出場2枠を争うオーストラリア&サウジアラビアとの直接対決と・・・・
> > 勝利で勝ち点3、引き分けで勝ち点1ですから、どちらかに1勝すれば良いんですけど、
> > ホームで戦えるとは言え、日本はW杯予選でオーストラリア相手に勝った事が1度も無く、
> > そこから中4日で真夏のサウジに飛んでの最終戦となると、どちらも苦戦は必至でしょうね。
> > そもそもサッカーの場合、競技的に引き分けが多いスポーツな上、
> > 豪州もサウジも日本戦は引き分けでOKな状況なので、現状1位でも日本は本当に厳しいです。

> いやあ、いよいよ残り2戦ですが日本の立場は厳しいですねえ。
> 今の日本の力だと、豪州戦、サウジ戦とも引き分けに終わる可能性が高いと思います。

とりあえず、「日本×オーストラリア」戦の2日前に、「UAE×サウジアラビア」戦があるので、
日本側は、そちらの結果を知った上での戦いになるんですよね。
サウジが先に負けてくれると、日本としても少し余裕を持てて豪州戦に挑めるのですが、
逆にサウジが勝っていた場合、何が何でも豪州戦で決めに行かなければならなくなります!!
向こうは2日多く休めて、しかも移動もほとんど無しで、ホームで待ち受ける訳ですから。

でもまあ、こうして危機感を煽りつつも、本心では、
「2試合あれば、1つくらい勝てるだろう」と、日本代表の実力を信じてはいるんですけどね。
出来れば2試合とも勝利して、B組予選を引っかき回してもらいたいです!!
サウジと豪州は現在、勝ち点で並び、得失点わずか1差でサウジがリードしてますけど、
豪州の最終戦はホームでタイ戦ですし、大量得点も予想されますから、
サウジは是が非でも、ホームで日本を相手に勝て点を取りに来るはずなんです。
首都リヤドで、白ずくめの男たち7万人を沈黙させる事が出来たら、最高に爽快かと!?(笑)

> 最終予選前の予想ではここまでサウジが強いとは夢にも思っていませんでしたが、
> サウジ、豪州で1、2位を取る可能性が一番高そうですね。

これで12年ぶりのW杯出場が決まれば、サウジアラビアとしも、
オランダの名将ファン・マルバイクを、年俸20億円で連れてきた甲斐もあったかと(笑)。
それでも、サウジか、豪州か、どちらか一方を応援するなら、豪州の方かなぁ?
古豪復活は嬉しい事ですし、以前なら間違いなくサウジの方を応援してた思いますけど、
(禁欲的なサウジから来日して、ホテルのエロビデオで寝不足となり、大敗した噂話は好き・笑)
ここ最近、サウード王家の傍若無人ぶりが、あまりにも目に余るもので・・・・
政治とスポーツは切り離して考えたい所ですけど、サウジの場合は専制国家であり、
特に代表チームなんて完全に王家の私物扱いなので、W杯出場は彼らを喜ばすだけなんですよね。

ところで、最終戦の試合開始時間が未だに決まってないんですけど、どうなるんでしょう?
まあA組の方は、ウズベクと韓国の直接対決なので、特に考慮されてないみたいですが、
熾烈な争いとなってるB組で、条件を揃える為に試合時間を合わせるとなると、
一方は豪州開催で、もう一方はサウジ開催と、時差が8時間もありますし、
これで時間を合わせるとなると、真夏のサウジで真っ昼間の試合になる訳で・・・・
現実的に考えたら、豪州戦の結果が出た上で、サウジでの最終戦は行われるんですかねえ?

> 同じように韓国も残り2戦かなり厳しそうですね。
> これはアジアプレーオフは日本vs韓国というこれ以上ない白熱した戦いが見れるかもしれません。

とりあえず、次の「日本×オーストラリア」戦は、「韓国×イラン」戦よりも、
日本の方が25分 試合開始が早いので、日本戦が終わった時に どうなってるかですよねえ。
日本が勝利してW杯出場を決めれば、韓国戦の方は高みの見学で楽しめる一方、
仮に日本が敗戦した場合には、プレーオフが現実味を帯びて、韓国戦もドキドキかと?
勝ち抜けで韓国に先を越されるのも悔しいですし、プレーオフで戦うには厳しい相手なので。

でもまあ韓国の方は、競ってる相手が、ヤラかし癖のあるウズベキスタンですからねえ(苦笑)。
個人的には、中央アジア勢で初のW杯出場を応援し続けてますけど、
だからこそ、ここ1番で勝負弱いウズベクの姿を、何度も見せられており・・・・
その中には、日本人主審の誤審によって、プレーオフ敗戦なんて不運もありました(泣)。
戦力的に見ても、以前に比べれば力が落ちてるのは明らかですし、
タシケントの気候では、恐らくホーム・アドバンテージにならないでしょうから、
A組のもう1チームは、たぶん韓国で濃厚だと思います。
ウズベクの場合、韓国との最終決戦を前に、中国戦を落とす可能性さえ十分に有り得るので。

> 正直なところ、前回のブラジルW杯の戦前の舐め切った態度と実際の不甲斐ない戦いを見てみると、
> 日本代表は一回地獄のような厳しい環境に身を置き、
> そこから這い上がるという経験が必要なのではないかと思うんですよね。
> ですので、アジアプレーオフ→大陸間プレーオフというこれ以上ない真剣勝負を4戦もするというのは、
> 日本代表にとっても大きな果実だと思います。

いや〜、確かに、あの厳しいプレーオフを突破して本戦出場となれば、
日本代表はチームとしても、相当鍛えられると思いますけども、
そこで敗退して出場を逃せば、本当に元も子も無くなりますからねえ・・・・

「負けて得るものの方が大きい」なんていうのは、まだまだ成長過程の子供に対する話であって、
「負けて得るものなど何も無い」「負けたら全てを失う」というのが、トップの世界の話かと?
しかも、サッカーの代表選手ともなれば、まさにトップの中のトップであり、
鎬に鎬を削ったからこそ、今そこに居る人たちの集団ですから、そんな簡単な話では無いと思います。

> 多分このまま2位以内に入ってそのままW杯本戦に出場しても、今回はチームに伸びしろが無いし
> 前回と同じようにあっさりと敗退してしまう可能性が高いと思います。
> それならば、プレーオフで厳しい戦いに身を置いて、
> それで負けてW杯に出場できなければそれはそれで仕方ないと思うわけです。

う〜ん、ハリルホジッチが目指してる「縦に速いサッカー」って、
守りを固められるアジアとの戦いよりも、攻めて来られる世界との戦い向いた戦術なので、
W杯本番となれば、意外とすんなりハマって、勝ち進む可能性もあるかとは思います。
そういう意味では、始まる前から、アジア予選は苦労するだろうと言う予想はありましたけど、
さすがにここまで苦しむとは、ちょっと想像外でしたね(苦笑)。

原因としては、大事な初戦をホームで落としたのが、ここまで響いているのですが、
そうした結果以上に、監督の戦術的な引き出しや柔軟性が、思ってた以上に狭かった事でしょうか?
アジアでの経験が少ないので、その辺への適応能力は、就任当初から不安点ではありましたけど、
アフリカや中東での指導経験から、正直な所、もう少し上手く立ち回れるかと思ってました・・・・
悪い指導者ではないのですが、上から目線で少し高圧的な性格も、あまり日本向きでは無かったかも。
あと、選手起用や選手交代の決断が慎重すぎる点も気になりますし、
更には、その決断が「今のタイミングで、この選手を?」となる事が多いんですよね。
それで上手く行くなら、さすがはプロって感じですけど、案の定となる結果がほとんどですし。
しかも、最大の問題点は、基本戦術である「縦に速いサッカー」が未だに身に付いていない事(泣)。
まあ、それはアジアが相手だからで、世界が相手なら また別なのかも知れませんけど、
現状のカレンダーでは仕方ない事ですが、世界と戦う機会が無いので、そこは未知数なままです。
その辺りが見えてくるのは、W杯出場が決まり、強豪国との調整試合が増えて来てからでしょうね。

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