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[22618] Re:ミカエルさんのモスクワ紀行(笑)返信 削除
2019/9/8 (日) 20:48:24 ミカエル

▼ 徳翁導誉さん
> モスクワにマクドナルドの1号店がオープンしたのは、
> 確か連邦が崩壊する直前、つまりはまだソ連時代でしたよね?


確か1990年か91年だったと記憶しています。

> 考えてみれば、あれから30年ですもんねえ・・・・
> グローバル化が進み、チェーン店や量販店が増えた事で、
> 国内でも、世界でも、どの街も似たような風景になるのは、
> 正直、物悲しい面はあるのですが、でもそれは訪問者の視点であって、


それでもロシアの特長としてはスターバックスもマクドナルドも店内はロシア語のみです。
スターバックスの看板もしっかりキリル文字です。

> という事で逆に、「ここはソ連時代から変わらないなぁ」という風景はありました?

よく言われるのはシェレメチェボ2国際空港(現在のターミナルF)が挙げられますね。
ここは旧ソ連時代と同様に暗い空港です。反対に新しいターミナルDは新しく明るいです。

他にはモスクワ市内を走る地下鉄でしょうか。昔からある路線は日本のように商業的な看板は
ありませんので、「地下宮殿」と言われた雰囲気はしっかり残っています。
もちろん駅内部の装飾は旧ソ連時代のままで労働者を表す鎌とハンマーも消されずに残されています。

また、スターリンゴシックの高層ビル群もあるのですが
その名称に「ホテルウクライナ」「ホテルレニングラード」とはつけられているのですが
その内部はラディソンやヒルトンですので外観だけでしょうか。

まぁ、旧ソ連の地方都市にいけばいくらでもソ連時代に浸れるとは思いますが。

 
> って、グムやツムといった百貨店が、まさにそれ・・・と言うか、
> ソ連どころか帝政ロシア時代ですもんねえ(笑)。
> ショッピングには、あまり関心がない私ですけども、
> そんな私が1度は行ってみたい商業施設の1つこそ、まさにグムですし!!


ツムは内部に特筆すべきものはないので、日本の地方のデパートのような雰囲気です。
(もちろん入っているお店ははるかにハイブランドのお店ですが)
グムは入っているお店は西側のブランドショップも多いですが非常に趣はあります。

> う〜ん、やはり海外旅行未経験者の私には、正直ハードルが高そう(苦笑)。
> 「ウラジオストックなら近いし」とか、考える事もあるのですが、
> 日本からの距離に関係なく、この辺のハードルの高さは変わりませんよねえ?



うーん。沿海州ですよねぇ。インフラが整っていないのと、
外国語を話せる人がそういないのでモスクワやペテルブルグよりもハードル高いと思いますよ。

>
> > それでも以前にはなかったテアトルククラチョフ(猫のサーカス)なども楽しめましたし、
> ロシアでサーカスと言えば、日本だと「ボリショイ」ですけど、
> そんな「小さな」サーカスも、一方であったんですね!?


テアトルククラチョフはソ連崩壊後にできたようです。
ソ連当時は「ボリショイ劇場(大劇場)」の他には「マールイ劇場(小劇場)」がありました。
他にも小さな劇場は結構ありましたし、ウラジミールヴィソツキーの様に多少な体制批判も許されていたようです。
(ヴィソツキーについては奥様がマリナヴラディだったりするので当局からも多少黙認されていた感もあったようです)

 今風っぽいですけど、サーカスという事は、ソ連時代からあったのかな?
> でもまあ、日本は日本で「お猿の学校(日光猿軍団)」とかありますし、
> それのロシア版みたいな感じなんですかねえ?


そんな感じでしょうか。ただし、やっぱりねこですので実態としてはパントマイム劇だと思います。

> > スターリン様式のホテルウクライナに宿泊したり、
> > 旧ソ連時代の名所、「地球座」(アエロフロートの巨大看板があった、今は別企業の看板になっていました)を見たり、

> 恥ずかしながら、「地球座」という所は初耳でした。
> 旧ソ連の名所との事ですが、どんな所なのでしょうか?


https://jp.123rf.com/photo_62798862_6-%E6%9C%88%E3%83%A2%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AF-03-2016%E3%80%82%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%94%E3%83%B3%E3%82%B0-%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC-%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%86-
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球体の看板は当時はアエロフロート(今は銀行)でした。
そして旧ソ連でも有数のレストラン「アルバート」の敷地にありました。
(現在は写真のようにロッテホテルになっています)

> > ドムスクニーガなどでレーニンからプーチンまでの
> > 政治的ポスターのカレンダーなどを購入したりして休暇を楽しめました。

> 「ドムスクニーガ」という所も知らなかったのですが、
> そうしたアイテムが揃う所となると、日本で言えば、
> 中野ブロードウェイみたいな所かな?と勝手に想像してみる(笑)。


日本語訳に訳すと「本の家」になります。サンクトペテルブルグにも同名のお店がありますが
あちらは帝政時代からあるお店ですが、モスクワの方はソ連時代のものです。
お店の雰囲気は「丸善」みたいな感じでしょうか。
品揃えについては「オスタルギー」趣向の方にも受け入れられるものもありますよと言った感じですので
あまりクセのある場所ではありません。

時間があればリトアニア(ビリニウス+カウナス)の方も次回書いてみますね。


[22631] 次回はリトアニア紀行?返信 削除
2019/9/12 (木) 20:21:37 徳翁導誉

> > モスクワにマクドナルドの1号店がオープンしたのは、
> > 確か連邦が崩壊する直前、つまりはまだソ連時代でしたよね?

> 確か1990年か91年だったと記憶しています。

調べてみたら、1989年に出店準備が始まり、
1号店がオープンしたのが翌1990年みたいですね。
そして、1991年にはソ連が崩壊すると。

> > 考えてみれば、あれから30年ですもんねえ・・・・
> > グローバル化が進み、チェーン店や量販店が増えた事で、
> > 国内でも、世界でも、どの街も似たような風景になるのは、
> > 正直、物悲しい面はあるのですが、でもそれは訪問者の視点であって、

> それでもロシアの特長としてはスターバックスもマクドナルドも店内はロシア語のみです。
> スターバックスの看板もしっかりキリル文字です。

あっ、それは映像を見ていて、記憶に残ってますね。
当時は「鉄のカーテン」の影響も残っていましたから、
「そういうモノだろう」と思ったのを覚えていますけど、
これだけ国際化が進んだ現在でも、未だにそうなんですか!?
これはもう、ロシアの文化的な事情なのか?
それとも、単純に英語を表記する必要性が無いからなのか?
日本語に比べれば、ロシア語の方が、英語と近いはずですけど、
でも逆に、近いけど違うからこそ、敢えて使わない面もあるのかな?
実際、フランスなんかは、そんなイメージがありますし。

> > という事で逆に、「ここはソ連時代から変わらないなぁ」という風景はありました?
> よく言われるのはシェレメチェボ2国際空港(現在のターミナルF)が挙げられますね。
> ここは旧ソ連時代と同様に暗い空港です。反対に新しいターミナルDは新しく明るいです。

あ〜、それは何かのテレビ番組で、見た記憶がありますね。

> 他にはモスクワ市内を走る地下鉄でしょうか。昔からある路線は日本のように商業的な看板は
> ありませんので、「地下宮殿」と言われた雰囲気はしっかり残っています。

ロシアだけでなく、北朝鮮とかもそうですけど、
旧共産圏の地下鉄は、有事の際の地下シェルター利用も考えられてるからなのか、
やたらと深い所に作られてるイメージがあります。
その一方で、ホームの方は豪華に作られてるイメージも。
確かに地下鉄は、費用的にも大きく変わる事は少ないでしょうね。
日本でも浅草駅とかは、ディープな地下街も含めて、昔の雰囲気を色濃く残してますし。
・・・って、浅草の方は地下宮殿どころか、地下闇市みたいな感じですけど(笑)、
それはそれで、豪華さとはまた異なる趣深さがありますよね。

> もちろん駅内部の装飾は旧ソ連時代のままで労働者を表す鎌とハンマーも消されずに残されています。
鎌とハンマーが残ってるんですね!?(笑)
と言うか、わざわざ取り外す必要性も無いって事なのかな?
地域によって、未だにレーニン像が残ってる所もあるらしいですし。
でもさすがに、新設はされてないと思いますけど、どうなんでしょ?

> まぁ、旧ソ連の地方都市にいけばいくらでもソ連時代に浸れるとは思いますが。
それは確かにそうなんでしょうけど、日本にしても、
地方へ行けば、昭和な風景が残っているとは思いますが、
でもそれは、繁栄した形が残っていると言うより、廃れたから残ってる感じで、
個人的に求めているモノとは、またちょっと違って来ちゃうんですよね。
そういう寂れた感じも、また別の良さがありますけども、
言うなれば、古き良き時代の賑やかさを、今の時代に見たい感じでしょうか?
だから私は、東京の中でも特に上野が好きなんだと思います。

> > って、グムやツムといった百貨店が、まさにそれ・・・と言うか、
> > ソ連どころか帝政ロシア時代ですもんねえ(笑)。
> > ショッピングには、あまり関心がない私ですけども、
> > そんな私が1度は行ってみたい商業施設の1つこそ、まさにグムですし!!

> ツムは内部に特筆すべきものはないので、日本の地方のデパートのような雰囲気です。
> (もちろん入っているお店ははるかにハイブランドのお店ですが)
> グムは入っているお店は西側のブランドショップも多いですが非常に趣はあります。

予備知識がないと、あの巨大宮殿のようなグムの外観を見て、
普通はなかなか、百貨店だと思わないでしょうからねえ(笑)。
(戦前の百貨店が残っていれば違うんでしょうけど、日本は建て替えが激しいですし)
映像でしか見た事ないですけど、店の内側は内側で美しいですし、
建築的にも、内部の構造には興味があります。
もちろん、今風のショッピング・モールは、日本国内にも数多くありますが、
100年以上前の帝政ロシア時代から、あんのモノがあるのは驚異でしかありません!!
パリやミラノにも、美しいアーケード街はありますけど、
モスクワのグムは、それらとはまた違う趣があるんですよね。

> > う〜ん、やはり海外旅行未経験者の私には、正直ハードルが高そう(苦笑)。
> > 「ウラジオストックなら近いし」とか、考える事もあるのですが、
> > 日本からの距離に関係なく、この辺のハードルの高さは変わりませんよねえ?

> うーん。沿海州ですよねぇ。インフラが整っていないのと、
> 外国語を話せる人がそういないのでモスクワやペテルブルグよりもハードル高いと思いますよ。

やはり、そうですよね(笑)。
でも単純に、近いのは魅力だなぁ・・・って思うんです。
同じ移動時間で行ける、他のどのアジア諸国よりも、
「異文化」というモノを感じられそうな場所ですしね。

> > > それでも以前にはなかったテアトルククラチョフ(猫のサーカス)なども楽しめましたし、
> > 今風っぽいですけど、サーカスという事は、ソ連時代からあったのかな?
> > でもまあ、日本は日本で「お猿の学校(日光猿軍団)」とかありますし、
> > それのロシア版みたいな感じなんですかねえ?

> そんな感じでしょうか。ただし、やっぱりねこですので実態としてはパントマイム劇だと思います。

あっ、そうか。 猫ですもんね(笑)。
犬や猿と違って、猫だとそんなに芸もしないでしょうし。

> > > 旧ソ連時代の名所、「地球座」(アエロフロートの巨大看板があった、今は別企業の看板になっていました)を見たり、
> > 恥ずかしながら、「地球座」という所は初耳でした。
> > 旧ソ連の名所との事ですが、どんな所なのでしょうか?

> 球体の看板は当時はアエロフロート(今は銀行)でした。
> そして旧ソ連でも有数のレストラン「アルバート」の敷地にありました。
> (現在は写真のようにロッテホテルになっています)

想像してたのと、ちょっと違った(笑)。
ニューヨークで言えば、アポロ・シアターみたいな感じで、
小振りながら、歴史のあるホールがあって
ロシア流のショー文化が楽しめる所なのかな?と想像してました。

> > > ドムスクニーガなどでレーニンからプーチンまでの
> > > 政治的ポスターのカレンダーなどを購入したりして休暇を楽しめました。

> > 「ドムスクニーガ」という所も知らなかったのですが、
> > そうしたアイテムが揃う所となると、日本で言えば、
> > 中野ブロードウェイみたいな所かな?と勝手に想像してみる(笑)。

> 日本語訳に訳すと「本の家」になります。サンクトペテルブルグにも同名のお店がありますが
> あちらは帝政時代からあるお店ですが、モスクワの方はソ連時代のものです。
> お店の雰囲気は「丸善」みたいな感じでしょうか。
> 品揃えについては「オスタルギー」趣向の方にも受け入れられるものもありますよと言った感じですので
> あまりクセのある場所ではありません。

なるほど、ロシアの丸善ですか!?
ところで、日本の書籍文化というのは、世界でも指折りだと思っているのですが、
実際の所、いろいろ世界を巡られてみて、各国の書店・書籍文化ってどんな感じなんでしょ?
私は何より、本屋という空間が好きなので、その辺は凄く興味がありますね。
(ここ20年で国内の書店数は半減してしまい、個人的に凄く寂しいです・泣)

> 時間があればリトアニア(ビリニウス+カウナス)の方も次回書いてみますね。
リトアニアなんて、どんな感じなのか、なかなかイメージも湧かないので、
そちらも非常に楽しみです(笑)。
カウナスと言われても、杉原千畝しか連想できませんし。


P.S.
そういえば、当時話していた冬季五輪2022年の開催地は、
欧州勢の辞退祭りによって、韓国・平昌の次なのに、
再びアジア勢同士の「北京vs.アルマトイ」の戦いとなり、
最終的には、北京が史上初の夏冬開催都市になりましたね。
そして、先日決まった2026年大会は、
2010年にトリノで開催したイタリアが、再びミラノで開催と・・・・
もう、北欧での冬季五輪は見られないんですかねえ?


[22640] Re:次回はリトアニア紀行?返信 削除
2019/9/22 (日) 20:58:52 ミカエル

少々多忙でしたので簡単にさせていただきます。
リトアニアは次回に投稿できるかと。

▼ 徳翁導誉さん

> > スターバックスの看板もしっかりキリル文字です。
> あっ、それは映像を見ていて、記憶に残ってますね。
> 当時は「鉄のカーテン」の影響も残っていましたから、
> 「そういうモノだろう」と思ったのを覚えていますけど、
> これだけ国際化が進んだ現在でも、未だにそうなんですか!?
> これはもう、ロシアの文化的な事情なのか?
> それとも、単純に英語を表記する必要性が無いからなのか?
> 日本語に比べれば、ロシア語の方が、英語と近いはずですけど、
> でも逆に、近いけど違うからこそ、敢えて使わない面もあるのかな?
> 実際、フランスなんかは、そんなイメージがありますし。


文化的といいますかやっぱり英語が無くても普段の生活に困らないのが一番の理由かと。
ロシアは入国するのにヴィザが必要ですので、外国人の比率はEU諸国に比べるとかなり低いです。
このあたりは昭和の時代の日本と通じるところがあります。
モスクワやペテルブルグならまだしも地方都市に行けば外国人は見たことない人だらけですからねぇ。

> > もちろん駅内部の装飾は旧ソ連時代のままで労働者を表す鎌とハンマーも消されずに残されています。
> 鎌とハンマーが残ってるんですね!?(笑)
> と言うか、わざわざ取り外す必要性も無いって事なのかな?


ソ連時代であれば共産党政権に宮廷画家ナルバンジャンの絵画のように
いろいろと「居るべき人が消されたり」するのでしょうけど
現在のロシアでは共産党は禁止されていないのでそのままなのでしょう。


> 地域によって、未だにレーニン像が残ってる所もあるらしいですし。
> でもさすがに、新設はされてないと思いますけど、どうなんでしょ?


どうなんでしょう?レーニン廟もそのまま残っていますし、マルクス像もボリショイ劇場の前にしっかりと残っています。
レーニンゆかりの地であれば新設はありうると思います。

なにしろ10年ほど前にジェルジンスキー(KGBの事実上の創始者)の像が再建される話もありましたし。
(さすがに計画は中止されているようですが)

> > > う〜ん、やはり海外旅行未経験者の私には、正直ハードルが高そう(苦笑)。
> > > 「ウラジオストックなら近いし」とか、考える事もあるのですが、
> > > 日本からの距離に関係なく、この辺のハードルの高さは変わりませんよねえ?

> > うーん。沿海州ですよねぇ。インフラが整っていないのと、
> > 外国語を話せる人がそういないのでモスクワやペテルブルグよりもハードル高いと思いますよ。

> やはり、そうですよね(笑)。
> でも単純に、近いのは魅力だなぁ・・・って思うんです。
> 同じ移動時間で行ける、他のどのアジア諸国よりも、
> 「異文化」というモノを感じられそうな場所ですしね。


異文化をしっかり感じられると思いますが多分「海外はもういいや」ってなる可能性が大きいですね。
少し距離は伸びますがマカオの方が好ましいかと。

> > > > 旧ソ連時代の名所、「地球座」(アエロフロートの巨大看板があった、今は別企業の看板になっていました)を見たり、
> > > 恥ずかしながら、「地球座」という所は初耳でした。
> > > 旧ソ連の名所との事ですが、どんな所なのでしょうか?

> > 球体の看板は当時はアエロフロート(今は銀行)でした。
> > そして旧ソ連でも有数のレストラン「アルバート」の敷地にありました。
> > (現在は写真のようにロッテホテルになっています)

> 想像してたのと、ちょっと違った(笑)。
> ニューヨークで言えば、アポロ・シアターみたいな感じで、
> 小振りながら、歴史のあるホールがあって
> ロシア流のショー文化が楽しめる所なのかな?と想像してました。


いやいや、ソ連邦当時は屋外広告などは無いのが当たり前だったので
地球座のアエロフロートの巨大看板、そして近隣のアルバータ街はモスクワでもヨーロッパを感じられる数少ない場所でした。
似顔絵書きや土産物やアイスクリームの屋台が出たりして楽しい一角です。

> > お店の雰囲気は「丸善」みたいな感じでしょうか。
> > 品揃えについては「オスタルギー」趣向の方にも受け入れられるものもありますよと言った感じですので
> > あまりクセのある場所ではありません。

> なるほど、ロシアの丸善ですか!?
> ところで、日本の書籍文化というのは、世界でも指折りだと思っているのですが、
> 実際の所、いろいろ世界を巡られてみて、各国の書店・書籍文化ってどんな感じなんでしょ?
> 私は何より、本屋という空間が好きなので、その辺は凄く興味がありますね。
> (ここ20年で国内の書店数は半減してしまい、個人的に凄く寂しいです・泣)


書店ですが残念ながらグローバル化が進んでいてロシアでも日本でも雰囲気はほとんど変わらなくなっています。
これは他の国でもほぼ同様で、ローマやパリの書店でもそう変わらないですね。
そう考えるとサンクトペテルブルグやポルトにあるレロ書店には早めに訪問したいとは考えています。
(どちらも日本からは行きづらいんですけどねぇ。しかし最近になってエアチャイナが
北京→ポルト線を週3便で開設したので曜日があえばポルトはチャレンジできるかも)

とりあえずは今週はこんな感じです。


[22648] Re2:次回はリトアニア紀行?返信 削除
2019/9/25 (水) 22:38:39 徳翁導誉

> 少々多忙でしたので簡単にさせていただきます。
> リトアニアは次回に投稿できるかと。

いや本当、お時間がある時で結構ですよ。
ハッキリ言って、私自身の興味本位だけで聞いちゃってますし。


> > > スターバックスの看板もしっかりキリル文字です。
> > あっ、それは映像を見ていて、記憶に残ってますね。
> > 当時は「鉄のカーテン」の影響も残っていましたから、
> > 「そういうモノだろう」と思ったのを覚えていますけど、
> > これだけ国際化が進んだ現在でも、未だにそうなんですか!?
> > これはもう、ロシアの文化的な事情なのか?
> > それとも、単純に英語を表記する必要性が無いからなのか?

> 文化的といいますかやっぱり英語が無くても普段の生活に困らないのが一番の理由かと。

でも、その辺の事情であれば、日本や他のアジア諸国でも同じじゃありません?
スタバのサイズ注文も、「大・中・小」や「S・M・L」を使えば良いのに、
わざわざ「ショート・トール・グランデ・ベンティ」などを使うのも、
敢えて、そうする事による、雰囲気付け的な演出が好まれるからだろうと。

一方で、それとは逆にフランスでは、英語の浸食を除こうとして、
フランス語への言い換えを政府が進めていますし、
こうした政策は、やはり自国文化への意識の高さが現れてるんだと思うんです。
そしてロシア語も、冷戦期には主要な国際言語の1つでしたから、
ソ連が東側陣営の盟主だったという、過去のプライドも相俟って、
アジア諸国が欧米文化に抱く憧れとは対照的な感情が、その根底にはあるのかな?と。

> ロシアは入国するのにヴィザが必要ですので、外国人の比率はEU諸国に比べるとかなり低いです。
> このあたりは昭和の時代の日本と通じるところがあります。
> モスクワやペテルブルグならまだしも地方都市に行けば外国人は見たことない人だらけですからねぇ。

そうなんですか?
旧ソ連は多民族国家でしたし、旧ソ連系の住民や出稼ぎ労働者には、
アジア系も多い印象があるのですが?
もちろん、世界中に植民地を持っていた西欧諸国に比べるまでは無いでしょうが、
東欧諸国に比べれば、ロシアの方が多様性がありそうなイメージです。
・・・って、ここでいう外国人は、そうした民族的な見た目の違いよりも、
外国語を話す(ロシア語を話さない)人たちって意味ですかねえ?


> > > もちろん駅内部の装飾は旧ソ連時代のままで労働者を表す鎌とハンマーも消されずに残されています。
> > 鎌とハンマーが残ってるんですね!?(笑)
> > と言うか、わざわざ取り外す必要性も無いって事なのかな?

> ソ連時代であれば共産党政権に宮廷画家ナルバンジャンの絵画のように
> いろいろと「居るべき人が消されたり」するのでしょうけど
> 現在のロシアでは共産党は禁止されていないのでそのままなのでしょう。

「居るべき人が消されたり」というのは、「共産党あるある」ですね(笑)。
今でも中国や北朝鮮だと、失脚した人物が映像から消されたりしますし。
って、日本でも芸能関連であれば、そうした編集はよくあるか・・・・

> > 地域によって、未だにレーニン像が残ってる所もあるらしいですし。
> > でもさすがに、新設はされてないと思いますけど、どうなんでしょ?

> どうなんでしょう?レーニン廟もそのまま残っていますし、
> マルクス像もボリショイ劇場の前にしっかりと残っています。
> レーニンゆかりの地であれば新設はありうると思います。

おお、新設も有り得そうなんですか!?

> > > > > 8月の滞在中にモスクワ市内で反プーチンデモが発生したことかどうかはわかりませんが、
> > > > > モスクワ市内のインターネット環境が非常に悪くなりました。

そういえば、ここ1〜2年の間で、
ロシアの若者たちのプーチン離れが、急速に進んでいると聞くのですが、
実際の所、現地から受けた印象としては、どんな感じなのでしょうか?
日本で耳にする国際報道は、どうしてもバイアスが掛かってますし・・・・


> > > > う〜ん、やはり海外旅行未経験者の私には、正直ハードルが高そう(苦笑)。
> > > > 「ウラジオストックなら近いし」とか、考える事もあるのですが、
> > > > 日本からの距離に関係なく、この辺のハードルの高さは変わりませんよねえ?

> > > うーん。沿海州ですよねぇ。インフラが整っていないのと、
> > > 外国語を話せる人がそういないのでモスクワやペテルブルグよりもハードル高いと思いますよ。

> > やはり、そうですよね(笑)。
> > でも単純に、近いのは魅力だなぁ・・・って思うんです。
> > 同じ移動時間で行ける、他のどのアジア諸国よりも、
> > 「異文化」というモノを感じられそうな場所ですしね。

> 異文化をしっかり感じられると思いますが多分「海外はもういいや」ってなる可能性が大きいですね。
> 少し距離は伸びますがマカオの方が好ましいかと。

やはり、異文化を感じる為なら、香港よりもマカオですか!?
現在でこそ、カジノで有名なマカオですけども、
隣の香港に比べると、繁栄から取り残されたイメージが強いですし、
だからこそ逆に、いろいろと古いモノが残っている印象もあります。
って、香港に比べると、街の様相の想像も、漠然としていますが・・・・
マカオには、ポルトガルっぽい要素って、どれくらい残ってるんでしょ?
食文化には幾分か残ってそうですけど、それ以外は想像が付かないですね。

> > > > > 旧ソ連時代の名所、「地球座」(アエロフロートの巨大看板があった、今は別企業の看板になっていました)を見たり、
> > > > 恥ずかしながら、「地球座」という所は初耳でした。
> > > > 旧ソ連の名所との事ですが、どんな所なのでしょうか?

> > > 球体の看板は当時はアエロフロート(今は銀行)でした。
> > > そして旧ソ連でも有数のレストラン「アルバート」の敷地にありました。
> > > (現在は写真のようにロッテホテルになっています)

> > 想像してたのと、ちょっと違った(笑)。
> > ニューヨークで言えば、アポロ・シアターみたいな感じで、
> > 小振りながら、歴史のあるホールがあって
> > ロシア流のショー文化が楽しめる所なのかな?と想像してました。

> いやいや、ソ連邦当時は屋外広告などは無いのが当たり前だったので
> 地球座のアエロフロートの巨大看板、そして近隣のアルバータ街はモスクワでもヨーロッパを感じられる数少ない場所でした。
> 似顔絵書きや土産物やアイスクリームの屋台が出たりして楽しい一角です。

あ〜、なるほど。
そういう意味での「名所」だったんですね!!
確かに社会主義には、巨大な広告看板なんて本来は不要ですもんねえ。

そういえば以前、NHK-BSで「ソビエト連邦のコマーシャル王」という
ドキュメンタリー番組を見た事があるのですが、
ソ連で唯一のCM制作会社が、実在しない商品のCMを作ったり、
政治や軍事に触れなければ、何を作ってもOKという事で、
商品とは関係ない女性のヌードを前面に押し出したCMを作ったり、
芸術性を追い求めて、海外で賞を取るCMを作ったりなどしてましたね。


> > > お店の雰囲気は「丸善」みたいな感じでしょうか。
> > > 品揃えについては「オスタルギー」趣向の方にも受け入れられるものもありますよと言った感じですので
> > > あまりクセのある場所ではありません。

> > なるほど、ロシアの丸善ですか!?
> > ところで、日本の書籍文化というのは、世界でも指折りだと思っているのですが、
> > 実際の所、いろいろ世界を巡られてみて、各国の書店・書籍文化ってどんな感じなんでしょ?
> > 私は何より、本屋という空間が好きなので、その辺は凄く興味がありますね。

> 書店ですが残念ながらグローバル化が進んでいてロシアでも日本でも雰囲気はほとんど変わらなくなっています。
> これは他の国でもほぼ同様で、ローマやパリの書店でもそう変わらないですね。

その辺りのグローバル化は、書店でも変わらないんですね。
ちなみに、置かれている本の種類とか、訪れている客層とかは、どうでしょうか?
「書店・書籍文化」という点では、よりそちらに興味があるかも(笑)。
本屋の内装・外装以上に、そちらの方が、市民の文化レベルを反映してると思いますし、
街(人口)の規模に対して、どれくらいの本屋があるかも気になる所です。
また、個人店舗の壊滅、大型書店の登場と没落、ネット書店の台頭、教養主義の衰退など、
日本の書店事情は、ここ10年あまりで大激変していますけど、
これは世界的にも同様なのかな?というのも有りますね。

> そう考えるとサンクトペテルブルグやポルトにあるレロ書店には早めに訪問したいとは考えています。
20世紀の初頭、フランス人の実業家アルベール・カーンは、
消えゆく時代の姿を後世に残そうと、私財を投じて世界中の映像や写真を集めましたが、
21世紀の初頭にも同じく、世界的・歴史的な社会の変革期を向かえており、
私たちはリアルタイムで、その変わり行く時代の姿を目撃しているんですよね。
ただ、変わる事で消えていくモノを、私たちの世代は思い出として記憶している一方、
若い世代ですと、それらが既に歴史と化しつつあるので、
個人的には、そうした層にこそ、消えゆくモノを実体験して欲しい思いがありますね。

> (どちらも日本からは行きづらいんですけどねぇ。しかし最近になってエアチャイナが
> 北京→ポルト線を週3便で開設したので曜日があえばポルトはチャレンジできるかも)

日本としては少し悔しいですけど、中国に東アジアのハブ空港が出来れば、
そこを経由する形で、空路も今より広がって、便利になるのかも知れませんね。

> とりあえずは今週はこんな感じです。
ありがとうございます。


[22674] Re3:次回はリトアニア紀行?返信 削除
2019/10/6 (日) 19:38:39 ミカエル

▼ 徳翁導誉さん
なかなか次に進めないですが、今週も多忙ですので簡単に。

> > > > スターバックスの看板もしっかりキリル文字です。
> > > あっ、それは映像を見ていて、記憶に残ってますね。
> > > 当時は「鉄のカーテン」の影響も残っていましたから、
> > > 「そういうモノだろう」と思ったのを覚えていますけど、
> > > これだけ国際化が進んだ現在でも、未だにそうなんですか!?
> > > これはもう、ロシアの文化的な事情なのか?
> > > それとも、単純に英語を表記する必要性が無いからなのか?

> > 文化的といいますかやっぱり英語が無くても普段の生活に困らないのが一番の理由かと。

> でも、その辺の事情であれば、日本や他のアジア諸国でも同じじゃありません?
> スタバのサイズ注文も、「大・中・小」や「S・M・L」を使えば良いのに、
> わざわざ「ショート・トール・グランデ・ベンティ」などを使うのも、
> 敢えて、そうする事による、雰囲気付け的な演出が好まれるからだろうと。
>

スタバ独特の雰囲気の演出はロシアでも好まれているようですね。
看板などはロシア語オンリーでも雰囲気はまさに「スタバ」でしたね。
しかし、ロシアは紅茶文化であまりコーヒーを飲む習慣がないので
スタバのロシアでの成功は特筆すべきものでしょう。(以前ドトールがロシアに出店していたようですが現在は撤退しています)


> > ロシアは入国するのにヴィザが必要ですので、外国人の比率はEU諸国に比べるとかなり低いです。
> > このあたりは昭和の時代の日本と通じるところがあります。
> > モスクワやペテルブルグならまだしも地方都市に行けば外国人は見たことない人だらけですからねぇ。

> そうなんですか?
> 旧ソ連は多民族国家でしたし、旧ソ連系の住民や出稼ぎ労働者には、
> アジア系も多い印象があるのですが?
> もちろん、世界中に植民地を持っていた西欧諸国に比べるまでは無いでしょうが、
> 東欧諸国に比べれば、ロシアの方が多様性がありそうなイメージです。
> ・・・って、ここでいう外国人は、そうした民族的な見た目の違いよりも、
> 外国語を話す(ロシア語を話さない)人たちって意味ですかねえ?


あちらの人の意識は「ロシア民族」ではなく「ソ連国民」であり「ロシア国民」なんですよね。
つまりロシア正教を信仰するロシア系でもイスラム教を信仰する中央アジア系も同じ国民という認識ですね。
このあたりはアメリカ人とある意味通じるところはあるかもしれません。
そうなると旧ソ連時代の外国人は観光客を除くと東欧の衛星国やアフリカ等の途上国から来た留学生だけなんですね。
必然的にキエフも含めた3大都市圏を除くと外国人を見る機会は激減します。


> > > > > > 8月の滞在中にモスクワ市内で反プーチンデモが発生したことかどうかはわかりませんが、
> > > > > > モスクワ市内のインターネット環境が非常に悪くなりました。

> そういえば、ここ1〜2年の間で、
> ロシアの若者たちのプーチン離れが、急速に進んでいると聞くのですが、
> 実際の所、現地から受けた印象としては、どんな感じなのでしょうか?
> 日本で耳にする国際報道は、どうしてもバイアスが掛かってますし・・・・
>

さすがに数日間の滞在ではわからないです。
ただし、独裁国家にありがちな現政権賛美のポスターなどはほとんどないので、
国内に反政権運動が広がっているということはなさそうです。

>
> > > > > う〜ん、やはり海外旅行未経験者の私には、正直ハードルが高そう(苦笑)。
> > > > > 「ウラジオストックなら近いし」とか、考える事もあるのですが、
> > > > > 日本からの距離に関係なく、この辺のハードルの高さは変わりませんよねえ?

> > > > うーん。沿海州ですよねぇ。インフラが整っていないのと、
> > > > 外国語を話せる人がそういないのでモスクワやペテルブルグよりもハードル高いと思いますよ。

> > > やはり、そうですよね(笑)。
> > > でも単純に、近いのは魅力だなぁ・・・って思うんです。
> > > 同じ移動時間で行ける、他のどのアジア諸国よりも、
> > > 「異文化」というモノを感じられそうな場所ですしね。

> > 異文化をしっかり感じられると思いますが多分「海外はもういいや」ってなる可能性が大きいですね。
> > 少し距離は伸びますがマカオの方が好ましいかと。

> やはり、異文化を感じる為なら、香港よりもマカオですか!?
> 現在でこそ、カジノで有名なマカオですけども、
> 隣の香港に比べると、繁栄から取り残されたイメージが強いですし、
> だからこそ逆に、いろいろと古いモノが残っている印象もあります。
> って、香港に比べると、街の様相の想像も、漠然としていますが・・・・
> マカオには、ポルトガルっぽい要素って、どれくらい残ってるんでしょ?
> 食文化には幾分か残ってそうですけど、それ以外は想像が付かないですね。
>

ポルトガルぽい要素というのが定義としては非常に難しいですけど(笑)
少なくともリスボンよりもポルトガルの全盛期時代の雰囲気はかんじられるでしょうね。
まぁ本国というかポルトガルのコロニアル様式って感じでしょうけど。

リスボンは地震で全盛期時代の建物はほぼほぼ失われていますし。
(現在のリスボンはポンバル侯爵の防災都市計画のもと再建されていますので市街地は比較的新しい雰囲気です)

少し前まで不定期で放送していましたがNHKの「二度目の旅」のマカオ編
をご覧になると良いのかもしれません。ポルトガルと華南の混合したマカオの雰囲気が良くわかります。

https://www4.nhk.or.jp/2ndvisit/

この番組面白かったのですが残念ながら終わってしまったのですね。
また復活しないかなぁとは思っています。

> > (どちらも日本からは行きづらいんですけどねぇ。しかし最近になってエアチャイナが
> > 北京→ポルト線を週3便で開設したので曜日があえばポルトはチャレンジできるかも)

> 日本としては少し悔しいですけど、中国に東アジアのハブ空港が出来れば、
> そこを経由する形で、空路も今より広がって、便利になるのかも知れませんね。


9月の台風で顕在化しましたが成田のアクセスの悪さ、羽田は便利ですけど
空港使用料の高額さ、また、横田空域があるため民間機にとっては使い勝手が悪いんですよねぇ。
先日もデルタ航空が成田から仁川にアジア圏でのハブ機能を移転しましたし。
ますます東京の地盤沈下が進んでいる感じです。

今週はここまでです。次回はがんばってリトアニアのお話ができればいいなぁ。
>


[22684] Re4:次回はリトアニア紀行?返信 削除
2019/10/10 (木) 19:27:27 徳翁導誉

> なかなか次に進めないですが、今週も多忙ですので簡単に。
重ね重ねになりますが、本当に ご無理のない範囲で。

> > > 文化的といいますかやっぱり英語が無くても普段の生活に困らないのが一番の理由かと。
> > でも、その辺の事情であれば、日本や他のアジア諸国でも同じじゃありません?
> > スタバのサイズ注文も、「大・中・小」や「S・M・L」を使えば良いのに、
> > わざわざ「ショート・トール・グランデ・ベンティ」などを使うのも、
> > 敢えて、そうする事による、雰囲気付け的な演出が好まれるからだろうと。

> スタバ独特の雰囲気の演出はロシアでも好まれているようですね。
> 看板などはロシア語オンリーでも雰囲気はまさに「スタバ」でしたね。
> しかし、ロシアは紅茶文化であまりコーヒーを飲む習慣がないので
> スタバのロシアでの成功は特筆すべきものでしょう。
> (以前ドトールがロシアに出店していたようですが現在は撤退しています)

なるほど、言われてみれば確かに、
ロシアにはコーヒーのイメージがありませんね!?
と言いますか、紅茶のイメージもあまり無くて、
ぶっちゃけた所、ウォッカのイメージしかありませんでした(笑)。

それにしても、そう言われて、改めて考えてみると、
世界における紅茶文化圏とコーヒー文化圏の分布って、どうなってるんでしょ?
まあ漠然と、旧大英帝国領だった地域は紅茶文化圏で、
当時イギリスと対立したフランスやアメリカがコーヒー文化圏ってイメージがありますけど、
嗜好飲料の世界文化史というのは、個人的に、今まで無かった観点でした。
(酒の世界文化史というのは、少し調べた事はあったんですけどね)
それこそロシアなどは、どういった経緯で紅茶文化圏になったんでしょう?
また、そのどちらでも無かった東アジアでは、各国どんな状況なのか?とか、
欧州より先にコーヒーが広まった中東では、そうしたチェーン店がどうなのか?とか、
気になり始めると、なかなか興味深い分野ですね。

あとロシアでは、スタバが成功し、ドトールが失敗したというのは、
経営戦略的に何らかの違いがあったのか?
それとも、コーヒー云々の話では無く、スタバというのは、
あの演出された雰囲気を楽しむ場所として、受け入れられたのか?
そういった所も、少し気になってきますね。

また、それとは別の話で、アメリカ発の飲食チェーン店は、
何故あそこまで、世界に普及するのかも、以前から気になってる所ではあります。
もちろん、アメリカの経済力の強さというのは、一因としてあるのでしょうけど、
その地域ごとに様々な食文化が存在する世界の中で、画一された飲食店が広がるのは、
そこに何らかの理由があるようには思うんですよね。
個々人の味の好みというのは、国家の経済力とかとは、また別な所にあるモノでしょうし、
それこそ、多種多様な「アメリカ人」の市場で勝ち抜いた普遍的な味を持つからこそ、
世界の各地で受け入れられるんですかねえ?
コーヒーにせよ、ピザにせよ、ハンバーガーにせよ、元々はアメリカ生まれじゃないのに、
世界に展開するのは、アメリカ発の店舗が多いのも気になる所です。
それと個人的には、欧州生まれの食文化だけでなく、日本やアジア生まれの食文化も、
今後は世界で広まっていく事があるのかなぁ?というのは、大きな関心事ですね。
例えばロシアでも、日本食ブームが起きてるとかは聞きますけど、
あれは局地的な現象なのか?一過性の現象なのか?それとも本格的に定着するのか?
「日本凄い!!」ブームが起きている現在の日本では、話が盛られてる可能性もありますけど、
実際の所、現地で受けた印象としては、どんな感じなんでしょ?
って、いつも質問ばかりで、申し訳ないです(笑)。

> > > ロシアは入国するのにヴィザが必要ですので、外国人の比率はEU諸国に比べるとかなり低いです。
> > > このあたりは昭和の時代の日本と通じるところがあります。
> > > モスクワやペテルブルグならまだしも地方都市に行けば外国人は見たことない人だらけですからねぇ。

> > そうなんですか?
> > 旧ソ連は多民族国家でしたし、旧ソ連系の住民や出稼ぎ労働者には、
> > アジア系も多い印象があるのですが?
> > もちろん、世界中に植民地を持っていた西欧諸国に比べるまでは無いでしょうが、
> > 東欧諸国に比べれば、ロシアの方が多様性がありそうなイメージです。

> あちらの人の意識は「ロシア民族」ではなく「ソ連国民」であり「ロシア国民」なんですよね。
> つまりロシア正教を信仰するロシア系でもイスラム教を信仰する中央アジア系も同じ国民という認識ですね。
> このあたりはアメリカ人とある意味通じるところはあるかもしれません。
> そうなると旧ソ連時代の外国人は観光客を除くと東欧の衛星国やアフリカ等の途上国から来た留学生だけなんですね。
> 必然的にキエフも含めた3大都市圏を除くと外国人を見る機会は激減します。

いや、え〜と、どう言えば良いですかねえ?
アメリカ人にも通じる所の「ソ連国民」意識というのは、何となくイメージとしてあるのですが、
ソ連邦が崩壊した現在、既に外国人となったカザフやベラルーシなどの人達も、
ロシアの国内には多く居ると思いますし、昭和の日本とは通じないのでは?と感じた次第です。
戦前昭和の日本↓であれば、朝鮮人や台湾人なども内地に居ましたけど、
http://tokuou.s500.xrea.com/cgi/kjbn/kjbn.cgi?tree=s14882#14882
それでも旧ソ連の比ほどでは無いでしょうし、あまり見分けは付かなかったでしょうし、
自らの記憶と照らし合わせても、昭和の日本はあれほど多様では無かったような気がすると。

> > > > > > > 8月の滞在中にモスクワ市内で反プーチンデモが発生したことかどうかはわかりませんが、
> > > > > > > モスクワ市内のインターネット環境が非常に悪くなりました。

> > そういえば、ここ1〜2年の間で、
> > ロシアの若者たちのプーチン離れが、急速に進んでいると聞くのですが、
> > 実際の所、現地から受けた印象としては、どんな感じなのでしょうか?
> > 日本で耳にする国際報道は、どうしてもバイアスが掛かってますし・・・・

> さすがに数日間の滞在ではわからないです。

すみません、そりゃそうですよね(笑)。
現在の香港みたいに、ド派手にやってるならまだしも。

ただ、現実的な話として、クリミア併合による経済制裁を受けた直後、
ロシア経済が苦しい状況にある中で、プーチンは国民に対し、
「3年間我慢してくれれば回復する」という約束をしましたけど、
その期間が過ぎても、回復の兆しは見えませんからねえ・・・・
アメリカの大統領がトランプに替わり、政治的には締め付けが緩んだ一方で、
ロシアの生命線であるエネルギー輸出は、アメリカの油田増産などにより、
経済的には却って、苦しい状況になってるような気がするんですよね。
こうなってしまうと、90年代の苦しい時代を知らない若者層からは、
プーチン離れが進んだとしても、決して不思議じゃない現状のように思うんです。

> ただし、独裁国家にありがちな現政権賛美のポスターなどはほとんどないので、
> 国内に反政権運動が広がっているということはなさそうです。

「政権賛美のポスターが少ないから、反政権運動が小さい」というのは、
実地経験が無いと思い浮かばない基準だと、凄く感心しました!!(笑)
日本みたいな平和な国にいると、ついつい正反対なイメージ、
つまりは、政権賛美が目に付くから独裁的だという感じを抱きがちですけど、
独裁統治が上手く行っていれば、そんな活動もそこまで必要ない訳で、
逆に却って、状況が苦しくなるほど賛美が目立つというのは、実に目から鱗でした。
考えてみれば、これって、程度や分野が異なるだけで、日本でも見受けられる事でしょうしね。

> > > 異文化をしっかり感じられると思いますが多分「海外はもういいや」ってなる可能性が大きいですね。
> > > 少し距離は伸びますがマカオの方が好ましいかと。

> > やはり、異文化を感じる為なら、香港よりもマカオですか!?
> > 現在でこそ、カジノで有名なマカオですけども、
> > 隣の香港に比べると、繁栄から取り残されたイメージが強いですし、
> > だからこそ逆に、いろいろと古いモノが残っている印象もあります。
> > って、香港に比べると、街の様相の想像も、漠然としていますが・・・・
> > マカオには、ポルトガルっぽい要素って、どれくらい残ってるんでしょ?
> > 食文化には幾分か残ってそうですけど、それ以外は想像が付かないですね。

> ポルトガルぽい要素というのが定義としては非常に難しいですけど(笑)

そうですね、自分で言っておいて何ですけど、
典型的なポルトガルの要素イメージって何でしょう?(笑)

> 少なくともリスボンよりもポルトガルの全盛期時代の雰囲気はかんじられるでしょうね。
> まぁ本国というかポルトガルのコロニアル様式って感じでしょうけど。

確かに、コロニアル様式というのは、良い悪いは別として、
旧植民地でなければ、なかなか存在し得ない遺産ですよね。
また、そうした植民地遺産というのは、どこよりも東アジアが多いのかな?
アメリカ大陸だと本国の延長線上って感じですし、
アフリカや中東だと、建築物が東アジアほど多くない印象がありますし。

> リスボンは地震で全盛期時代の建物はほぼほぼ失われていますし。
> (現在のリスボンはポンバル侯爵の防災都市計画のもと再建されていますので市街地は比較的新しい雰囲気です)

それでも、250年以上経っていれば、それなりに古いのでは?
美しい街並みの代表格であるパリやバルセロナにしても、
歴史的に見れば、都市計画で整備されてから150年余りですし。
って、言うほど私自身は、リスボンの街並みに関しては知らないんですけどね(笑)。
その地震で失われた全盛期の建物とかって、どんなのがあったのでしょう?
日本史で言えば、地震では無いものの、江戸城天守閣が焼失し、
そこを境に江戸の街並みも大きく変わった「明暦の大火」みたいな感じでしょうか?

> 少し前まで不定期で放送していましたがNHKの「二度目の旅」のマカオ編
> をご覧になると良いのかもしれません。ポルトガルと華南の混合したマカオの雰囲気が良くわかります。
> https://www4.nhk.or.jp/2ndvisit/
> この番組面白かったのですが残念ながら終わってしまったのですね。
> また復活しないかなぁとは思っています。

あ〜、あの番組、終わってしまったんですね。
それほど見た事は無かったのですが、マカオにも行ってたんですね。
考えてみたら、私が見た回は欧米の都市が多かったかも?

> > > (どちらも日本からは行きづらいんですけどねぇ。しかし最近になってエアチャイナが
> > > 北京→ポルト線を週3便で開設したので曜日があえばポルトはチャレンジできるかも)

> > 日本としては少し悔しいですけど、中国に東アジアのハブ空港が出来れば、
> > そこを経由する形で、空路も今より広がって、便利になるのかも知れませんね。

> 9月の台風で顕在化しましたが成田のアクセスの悪さ、羽田は便利ですけど
> 空港使用料の高額さ、また、横田空域があるため民間機にとっては使い勝手が悪いんですよねぇ。
> 先日もデルタ航空が成田から仁川にアジア圏でのハブ機能を移転しましたし。
> ますます東京の地盤沈下が進んでいる感じです。

2週間ほど前にも、北京郊外に新空港がオープンしましたからねえ。
羽田空港が「3360m/3000m/2500m/2500m」で、
成田空港が「4000m/2500m」。
北京空港が「3800m/3800m/3200m」で、
新空港が「3800m/3800m/3800m/3400m」。
韓国の仁川空港が「4000m/3750m/3750m」、
UAEのドバイ空港が「4447m/4351m」、
シンガポールのチャンギ空港が「4000m/4000m/2750m」ですか。
世界の空路が活性化する中で、東京はアジアのハブ空港より、国内需要専用になるのかな?

北海道の千歳空港なんて、隣接する新旧を合わせれば、3000m滑走路が4本あるので、
活用次第では、北アジアのハブ空港に出来そうな気がしたんですけど、
今からでは手遅れなんですかねえ?

> 今週はここまでです。次回はがんばってリトアニアのお話ができればいいなぁ。
はい、楽しみにしてます(笑)。
でも本当、お時間のある時で、いつでも良いですよ。

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