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[23667] ◆ 「衆議院選挙2021予想大会」を設置 ◆返信 削除
2021/8/16 (月) 18:06:31 徳翁導誉

気が付けば、衆議院の任期満了まで2ヶ月あまり。
それまでには、必ず衆議院選挙が行われるという事で、
各党の立候補予定者も、ほぼ出揃っていますし、
少し早いですが、今回も予想大会を設置しておきますね。

「衆議院選挙2021予想大会」
 マニア版 http://tokuou.s500.xrea.com/cgi/senkyo/2021/shuuinsen.cgi
 Lite版 http://tokuou.s500.xrea.com/cgi/senkyo/2021/shuuin_lite.cgi


P.S.
マニア版に関しては、データの入力量が多かったので、
恐らく、どこかにミスはあると思いますから、
誤り等を見つけられた方は、是非とも掲示板へ報告をお願い致します。

また、候補者未定の箇所は、仮に「 ? 」としていますので、
候補者が決まりましたら、掲示板へ情報を伝えて戴けると有り難いです。


[23683] まさかの小池総理誕生?(+世界の科学アカデミー)返信 削除
2021/9/7 (火) 20:57:21 徳翁導誉

予想大会の宣伝用に、スレッドを上げる意味も込めて、
珍しく私の方から、政局の話題をつらつらと(笑)。

「衆院選2021予想大会(マニア版)」
http://tokuou.s500.xrea.com/cgi/senkyo/2021/shuuinsen.cgi

「衆院選2021予想大会(Lite版)」
http://tokuou.s500.xrea.com/cgi/senkyo/2021/shuuin_lite.cgi


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いや〜、衆議院選挙を前にして、自民党の総裁選がゴタゴタしだしたと思ったら、
急転直下、なんと菅総理の総裁選不出馬という事態に!!
まあ可能性としては、全く想定した無かった展開では無かったものの、
確率的には相当低く見積もっていたので、やはり驚きではありました。
派閥内で意見が割れ、細田派や麻生派が自主投票となった場合、
総裁選で現職総理が敗れる可能性は、十分に有り得そうだなとは見てましたけど、
まさか、戦う前に敗れる急展開となろうとは・・・・

ただ一方で、こうした展開になったからこそ、後出し的に言えるのかも知れませんけど、
岸田陣営としては、「二階おろし」の勝負手を打つタイミングが早過ぎたかな?
やはり勝負の手札は、ギリギリで出すのが最も効果的なのであって、
相手が対応できる余裕を与えると、切り替えされる余地が生まれてしまうと。
まあ、とは言え今回の場合は、そこで菅総理の対応が自滅的であった為、
戦う前に敗れる「不出馬」という結果を導いたのでしょうけど、
その結果、総裁選は乱戦模様を呈し、岸田勝利の確率さえ大きく減じさせた気がします。
個人的には、岸田総理の誕生というシナリオも、決して悪くないと思ってるものの、
正直、この辺の喧嘩の弱さが、「公家集団」と揶揄される宏池会の欠点なのでしょうね。

それとは正反対に、機を見るに敏な野心家が国会の外に1人(笑)。
その存在こそ、タイトルにも書いた小池都知事だと思うんですよねえ。
今まで、二階幹事長の持っている「小池カード」というのは、
強力ではあっても、使える機会がほぼ皆無な手札だと感じていたのですが、
まさか、まさかの展開で、使えそうな状況になりつつある気がするんです!!
(詳しく知らないですけど、自民党総裁って国会議員しかなれないルールはあるのかな?)

菅総理の不出馬となった事で、二階おろしを切り出した岸田陣営は勿論、
二階幹事長に批判的だった3A(安倍・麻生・甘利)が、別の候補者を応援するとなると、
(って、安倍政権の後半4年間を下支えしたのも、二階幹事長だったんですけどね・苦笑)
このままでは、反二階な総裁が誕生する可能性が俄然 高い訳で、今後の展開次第では、
座して死を待つよりも、小池カードという博打に打って出てくる可能性が出てきた気がします。
それこそ現職の自民党幹事長なのですから、小池都知事の電撃復党を処理できる立場ですし、
二階派は47人の国会議員を抱えているので、20名の推薦議員を揃える訳無いはずです。
そして、いったん候補者となれば、小池アレルギーを持つ人も自民党内には多いでしょうけど、
「選挙の顔」として考えると、小池支持の若手議員や一般党員の票は一定数集まると思うんです。

で、小池都知事の側から考えても、東京五輪が終わった現在、
東京都知事の職に、今更未練などは持っていない印象を受けますし、
となると残るは、昔からの願望である「日本発の女性首相」の座しかないと・・・・
それこそ展開的には、都知事の職を辞して、国政復帰した石原元知事に似てるのかな?
あの時も、わざわざ維新の肩書きを背負ってまで、80歳の高齢で国政復帰を果たしたのは、
自公で過半数に達しなかった場合、維新も連立に加わっての首相就任を狙っての事でしたし、
都知事より上を目指すとなると、もうターゲットは首相の座しかありませんからね。
という事で、首相の座を狙う為には、小池都知事も再び国会議員に戻る必要があり、
これにはタイミングの問題が関わってくる問題なのですが、まさに今回の機会はドンピシャ!!
前回の衆議院選挙で試みた、新党結成からの首相就任というシナリオは、
記者の質問にまんまと釣られて、「排除」発言で自爆した上に、
そもそも達成が困難なミッションであった為、時間や資金の問題も考えると、
「自民復党→総裁就任→首相就任」というシナリオこそ、成功確率が最も高いルートであり、
その為にも、総裁選と衆院選が重なる今回は、まさにベストなタイミングであると!!

・・・って、ここまで書いておいて何ですけど、
小池都知事の総裁選出馬となる可能性は、恐らく1割程度の低確率だと思います。
しかし、菅総理が不出馬となる以前は、0.1%も無いような確率だったと思うので、
実現性は低くても、「現実味が出てきた」だけに、一応書いておこうかなと(笑)。
総裁選は来週金曜の17日に告示なので、すぐに結果は出ますし、
有り得無さそうな展開が見られるとすれば、それはそれで政局ショー的には面白いので。
でもまあ、仮に小池出馬が無くても、これだけ総裁選が波乱を見せる展開となり、
派閥単位の争いではなく、誰が誰と組むかのタッグマッチ戦の様相を呈してくると、
政局ショーとして世間的な関心も高まり、メディアをジャックして行くでしょうから、
つい先日まで唱えられていた、「与党大敗(自公で過半数割れ)」のシナリオは、
発生確率的に、かなり減じたようには感じられます。
そういう意味では、菅総理のメガンテが、自公パーティーを救う結果になるのかな?(笑)
ただ、仮に与党大敗となっていたとしても、野党大勝で政権交代なんて事は無かったはずで、
結果的には、ゆ党的な維新や国民民主が連立参加する可能性を遠退かせた事の方が大きそう。
こうなると小池都知事としても、国民民主党を再利用して、連立参加で首相を目指すのは難しく、
69歳という年齢を考えると、「また次の総選挙で」なんて悠長な事は言ってられないはずで、
最終目標である首相の座を狙う所から逆算すれば、ここは大博打に出ても良いタイミングかと。


あと最後に、昨年、サイト管理の一時休養などがあり、
返信用に下書きしていたものの、結局は投稿していなかった
学術会議問題に関する意見文を、このタイミングで たまたま見付けたので、
菅総理への嫌味な餞別として、今更ながらに貼っておきます(笑)。
って、本心を言うと、菅政権を叩く程の関心も無く、調べたデータの公開&記録が主目的。
でもまあ、官房長官時代の辣腕ぶりも、この学術会議の任命問題も、
党内で梯子を外された事による今回の総裁選不出馬も、根っ子の部分は同じであり、
昭和的な上意下達の手法による裏表が、成功や失敗として現れただけのような気はします。

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2003年の資料なので、データとしては少し古いですけど、
各国の「科学アカデミー」を比べると、こんな感じ↓
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/18pdf/1813.pdf

日本学術会議 ※2019年のデータ※
  会員:210名(外国人ゼロ) 予算:10.5億円(公費100%) 任期:6年 報酬:年20万円

アメリカ科学アカデミー
  会員:1800名(外国人320名) 予算:215億円(公費80%) 任期:終身 報酬:なし

イギリス王立協会
  会員:1200名(外国人100名) 予算:80億円(公費55%) 任期:終身 報酬:なし

ドイツ学術アカデミー連合
  会員:400名(外国人100名) 予算:37.5億円(公費100%) 任期:終身や定年制 報酬:なし

フランス科学アカデミー
 会員:300名(外国人150名) 予算:7億円(公費60%) 任期:終身 報酬:なし

イタリア国立リンチェイ・アカデミー
  会員:360名(外国人180名) 予算:7.8億円(公費50%) 任期:終身 報酬:なし

中国科学院
  会員:630名(外国人140名) 予算:330億円(公費100%) 任期:定年80歳 報酬:年20万円

韓国科学技術アカデミー
  会員:560名(外国人60名) 予算:2.5億円(公費75%) 任期:?  報酬:?

スウェーデン王立科学アカデミー ※平和・経済を除くノーベル賞を選考※
  会員:700名(外国人170名) 予算:14億円(公費25%) 任期:終身 報酬:なし

欧米諸国だと基本的に非政府組織なのですが、日本では国の特別機関であり、
会員も非常勤の国家公務員として、報酬を受け取ってる所が実にアジア的でしょうか。
(報酬は無しでも、交通費や宿泊費を出してくれる国は少なくないみたい)
また、公務員という身分が影響したのか、外国人会員がゼロというのは非常に珍しく、
しかも任期が終身ではなく、6年で頻繁に顔触れが替わるのは、かなり異例な格好です。
どうやら調べてみると、前身組織である戦前の「学術研究会議」の頃から、
既に任期制で、国の機関として文部大臣が所管し、内閣が推薦者を任命してたみたい。
欧米諸国の科学アカデミーが、科学者たちの自発的な活動から始まったのに対して、
日本の場合、第一次大戦の後に常任理事国となり、科学方面でも国際交流が求められ、
官主導で作られた組織という事情が、この辺りの差異に影響を及ぼしていそうですね。

ただ、絶対王政の時代ならいざ知らず、戦後以降にこうした学術界への政治介入というのは、
共産国家で聞く事はあっても、民主国家ではここ60〜70年くらい皆無な気がします(赤狩りが最後?)。
今回は中国陰謀論とか出てきて、実に反中的なのですが、その行為自体が それこそ中共っぽい(苦笑)。
中国の千人計画も、何故だか「千人会議」とかいう謎の名称で拡散されてますが、
そもそも、中国陰謀論の発端となったとされる甘利元大臣のブログも、
今ではシレッと書き換えられてるらしいですけど、これも中国人ハッカーの仕業でしょうか!?(笑)
あと、この流れだと、2001年にノーベル化学賞を受賞した野依良治博士なんて、
中国科学院の外国人会員として報酬も受けてたはずで、真っ先に標的として叩かれそうな所ですけど、
安倍内閣の教育再生会議のトップを務めていた人物でもあるので、この辺りは批判の対象外なのかな?
まあ、そもそも今回のリスト自体、安倍内閣の時に用意(忖度)されていたモノで、
それが突然の首相退任劇により、引き継いだ菅内閣が未チェックで承認した代物みたいですし、
平田オリザ学長が残っているのに、宇野重規教授や加藤陽子教授が外された所を見ると、
今回のリスト除外の選考基準も、左右の思想云々よりは、内閣の政治都合なのでしょうけど、
強制力もない学者の参考意見をスルーできない心情が、今の日本の政治課題だと言うのは・・・・
って、戦前の天皇機関説事件なども、そんな感じで暴走していったんでしたっけ。
ともかく、海外の優秀な人材を集める千人計画のような国策の方は、中共を真似しないんですね。

あと、公費負担が100%な所は少ないものの、その多くを公費に頼るのは極めて一般的であり、
50%を切る所となると、ノーベル賞絡みで寄付金や収益の多いスウェーデンくらいでしょうか?
ただこれは例外中の例外ですよね(こうした特殊財源に恵まれているのは羨ましい限り)。
橋下元市長は、アメリカやイギリスは税金が入ってないと、デマを流してましたけど、
私の知る限り、会員が会費を払う所はあっても、公費が一切入ってない所は無いはずです。
まあ、数百億円規模の米中は比較対象外にしても、英独も40億円規模の公費が入ってますから、
日本は逆に今の5倍くらい公費負担をしても、おかしくないレベルなんですよね、実は。
また、公費以外でとなると、そのほとんどは民間からの寄付になる訳ですが、
「国の税金に頼るな」と言う方は、「俺たちが寄付で支えるぜ!」という心意気なのかな?(笑)
ともかく、首相の任命拒否問題とは別に、これらは確かに改革が必要かと私も思いますけど、
年間20万円程度の手当てと引き替えに、ここまで国に干渉されるのであれば、
いっそ無報酬でも、非政府組織になった方がマシだと、多くの学者は感じているのでは?
特に、2000名を超える連携会員に至っては、ほぼ無給で権限も乏しいのに、
公務員という扱いで国から干渉を受けるのであれば、本当にデメリットしかありませんよ。

ただ、公費負担が半減とかになると、財源の穴埋めには苦労しそう・・・・
日本は寄付の文化が乏しい上に、日本の学者は資金集めを苦手にしてますからねえ。
全ての会員を無報酬にした所で、削れる予算額など5000万円にも及びませんし、
事務方の公務員経費4億円(年収800万円)の削減をパソナ竹中に頼めば、かなり浮くのかな?(苦笑)
いっその事、公費負担は8割(アメリカと同等)と先に決めておき、
「自分たちで集めた寄付金の4倍にあたる金額を、国側から補助するよ」となれば、
寄付金2億円で現状維持、寄付金3億円で公費負担が今よりアップとなるので、
こういう意味での成果主義を採り入れれば、学者側も頑張るかも知れません(笑)。
資金集めの良い訓練にもなりますし、広報活動や研究対象も今より国民寄りになるかも?
的外れなバッシングは論外としても、現行の学術会議が有効に機能している印象も無いので。
とは言え、社会的な研究・教育の分野というのは、やはり公費による補助が中心ですし、
ただでさえ日本は公的負担の割合が低い上、近年はそれすら削減され、更に政治介入ですからねえ。
もしも今後、「左版の安倍政権」みたいなのが誕生して、同じ様な介入を逆方向から、
例えば「自衛隊を違憲としない学者は排除」とか行った場合、
いま排除に賛成している人たちは、果たして賛成するのでしょうか?
まあ恐らくは反対するのでしょうが、それでは言動に一貫性が無く、説得力が伴いませんし、
そうした事態を招く端緒を開いたのは自分たちだと、反省する事も無いのでしょうね。
って、「強い者の味方」な層だと、一旦そちらが大勢となれば、あっさり転向しちゃうのかな?(笑)

まあ、ともかく何事でも「金は出すが口は出さない」のが理想的な在り方であって、
「金は出さないが口は出す」というのは、「金は出すけど口も出す」よりも下策であると。
もちろんチェックは必要ですけど、それと個人的な心情や損得で口出しするのは別次元ですし、
もしも今年、日本からノーベル受賞者が出ていて、この問題が世界的にも報じられてたら、
日本は国際的に赤っ恥をかいた上に、国内だけでなく海外の学者からも非難されてたでしょうね。
科学アカデミーは各国に存在しますし、今回の事はそれだけ異例な事ですから。
逆に言うと、学者側が本気で戦う気なら、国際レベルに広げちゃうのも有効な手段なのかな?
って、日本人のノーベル賞受賞者の総数は、ここ10年あまりで倍増しましたけど、
日本国内の研究環境が悪化する中で、今後はどうなって行くのやら・・・・
業績から受賞までは、平均して20〜30年のタイムラグがありますから、
これらが世間的にも顕在化してくるのは今後の話で、その時に慌てても遅いんですよね。
小泉政権の「大学改革」から15年ほど経ちましたし、目に見えるのは10年後くらいでしょうか?
2008〜2019年の11年間で日本出身の受賞者は16名もいた一方、2020年代・2030年代はどうなるか。
別にノーベル賞が全てじゃないですけど、世間的にも非常に伝わりやすい指標ですからね。
(そういう意味ではイグノーベル賞の方も、日本の研究の自由度が測れる指標かと・笑)
ともかく個人的には、表面的な種々の問題以上に、日本の競争力低下という根幹部分が心配です。


[23687] 科学の発展と経済発展の関係性について返信 削除
2021/9/7 (火) 23:00:09 旧トルコ担当

書きたいので書きますけど(日本語になっていないw)、科学技術の発展が日本の経済発展に貢献するんですかね?


今、日本含めた先進国の経済がうまくいっていない原因って、欲望が限界に達してしまったからだと思うんですよ。
例えば、1950年代、普通の家庭に生まれた小学生の女の子が、お金持ちの友達の家に遊びに行った際、おやつにパイナップルが出てきて「世の中にはこんなにおいしいものがあるのか」と感動したという話を聞いたことがあるのですが、
今これって成立しないと思うんですよ。今の高いお菓子って、高級な味がするだけですから。(年末年始にやっている、)

何が言いたいかというと、20世紀において科学技術はお金持ちの特権だったものを庶民に開放した、だから「経済発展=豊かになる」という図式が成立したと思うのですが、お金持ちと庶民の差が知事待ってしまった今、本当に科学技術の発展は経済を豊かにするんですかね?
むしろ、科学が発展すればするほど、それはビジネスの場において省力化という方向でしか用いられず、結局はリストラの道具にしかならないんじゃないですかね?(AIとかDXとか)


もちろん、現在でもお金持ちと庶民の間には格差は存在します。
でもそれは、かつての1と100だった格差は、現在では80と100くらいになってませんか?

お金ベースでみれば確かに年収300万の人と、年収3000万の人の間には額面上10倍の格差が存在することになっていますが、実際にはその差ってもっと小さいですよね。
それは限界効用の一言で説明がつくかと。

音楽で例えれば、日本経済が世界を席巻していた栄光の時代には、人々は音楽を聴くのにウォークマンやCDを買い求めて、だからそれらを作っている工場や会社が儲かって人をいっぱい雇ったわけです。(レコードだろうと何だろうと同じ)
しかし今や音楽はスマホで聞くようになって、消費者としては音楽をほぼ無料で好きなだけ聞けるようになりましたが、その結果大勢の人が職を失っていると思うんですよね。
カメラや腕時計も然りです。

そんなところにさらに科学が発展なんかしてもらっては、もっと大勢の人々が職を失って、ますます社会の分断が深まるだけじゃないですか?

もちろん全ての科学技術がそうというわけではなく、再生医療なんかは逆にお金持ちだけが1000年とか生きる世界を作る可能性がありますし、そうなれば庶民でも1000年生きられるような技術が開発されて、20世紀型の経済発展ができるかもしれませんが。
でもそういう技術って少ないと思うんですよね。


前回の「むしろ現代の問題って、技術開発に投じれるカネはあるけど、簡単に開発できて、かつ役に立ちそうな技術はあらかた開発し尽くしてしまった、というのが現代の停滞の本質なんじゃないですかね?」という文章が説明不足だったので、
学術会議の話題にくっつけて返信してみました。
追記:わかりやすく極端に表現をしていますが、科学の発展を全否定しているわけではないです。当たり前ですが。ただ、科学さえ発展すれば昭和の時代が戻ってくるわけじゃないんじゃないの?と思ったので書き込んでみました。


[23691] Re:科学の発展と経済発展の関係性について返信 削除
2021/9/14 (火) 19:32:37 徳翁導誉

> 書きたいので書きますけど(日本語になっていないw)、科学技術の発展が日本の経済発展に貢献するんですかね?
> 今、日本含めた先進国の経済がうまくいっていない原因って、欲望が限界に達してしまったからだと思うんですよ。
> 何が言いたいかというと、20世紀において科学技術はお金持ちの特権だったものを庶民に開放した、
> だから「経済発展=豊かになる」という図式が成立したと思うのですが、
> お金持ちと庶民の差が知事待ってしまった今、本当に科学技術の発展は経済を豊かにするんですかね?

う〜ん、科学技術の発展が、経済的な豊かさをもたらす言うよりも、
科学技術の競争に参加し続けないと、経済競争の方で取り残され、
結果的に貧しくなると言った方が、より適当なのかな?

もしも、みんなで一斉に開発レースをストップ出来るなら、
「これで十分満足」となるのかも知れませんけど、
誰も止まらず進み続けるのなら、小さな進歩は常に起こり、
そして一見、もう限界に達したかに思える欲望も、
気付かぬ速度で、しかも確実に進み続けては行くんです。
例えばテレビとかでも、「このサイズや画質で十分だよ」とか言ってる人も、
同じ値段や割安な値段で、サイズや画質がアップした商品があれば、当然そちらを購入し、
値段の変わらない、前と同じ旧型テレビなど、実際には見向きもしません。

まあ、テレビくらいなら、そんなに差を感じないかも知れませんが、
これがAIとか、次なる商品の技術になってくると、その開発競争の差が、
提供する側と消費する側、使う側と使われる側の、立場を決める事にも為りかねません。
個人レベルで、「別に負け組でも良いじゃん」と考えるのは構わなくても、
それが国家レベルでも言えるかとなると、やはり厳しいと思うんですよね・・・・

> むしろ、科学が発展すればするほど、それはビジネスの場において省力化という方向でしか用いられず、
> 結局はリストラの道具にしかならないんじゃないですかね?(AIとかDXとか)

それは、当然そうですよ。
と言いますか、今更何を言っているんですか?
そもそも、私たちが今いる社会自体が、
そんな事を200年も300年も続けてきた成れの果てですよ(笑)。
そして、その流れは、今後も止まる事なく進み続けるんだと思います。

それこそ、コロナ禍が勃発した当初、
仕事も含めて「不要不急の外出」が制限される風潮でしたけども、
実際問題、人々が死なない為に必要不可欠な仕事って、一体どれくらいあるんでしょ?
ハッキリ言って、全体の1割あるか無いか程度じゃないですかねえ。
逆に言えば、高度に近代化した社会において、
大部分の労働者というのは、不要不急な仕事をしているんです・・・・
まあ精神衛生的に、そんな事など自覚したくないでしょうけど、恐らくそれが真実であり、
強いて言うなら、充実した生活に必要な仕事とでも言えば良いのかも知れませんけど、
ともかく、国民の9割が農民という時代とは、その割合が大きく減じているのは確かですよね。

1人で1.5人分の食糧を収穫する時代と、1人で100人の食糧を収穫する時代とでは、
当然ながら、社会全体の構造が大きく異なってきますし、
経費が10倍掛かっても、収穫量が100倍あれば、より安い価格で市場に卸せます。
そうなると、従来通りの働き方をする農民など、太刀打ちできませんし、
そうした余剰労働力を吸収する為には、新たに「無駄(不必要)な需要」を生む必要が生じます。
どんなに食糧の価格が安くなっても、それを買えるだけの収入が無ければ、飢え死になので。
近現代社会というのは、そんな連鎖の繰り返しと拡大ですよ、本当に。

動画を見る、記事を読む、音楽を聴く、商品を買う。
これらの行為は、それこそスマホが普及する以前から、
テレビで、新聞で、レコードで、通販で、普通に行われていた事です。
しかし、それが全て手のひらサイズのスマホ1台に収まり、
ネットを通じて世界中の大量な情報と繋がる事で、これだけ生活を激変させるんです。
いや、変わったのは生活そのものよりも、需要や様式、浪費される時間の方なのかな?
でもまあ、行動的に考えれば、何か目新しい事が行えるようになった訳でも無いんですよね。
そういう意味では、人間の生活というか、欲望なんていうのは、昔からそんなに変わっておらず、
それこそ、「食う・寝る・遊ぶ」の三大欲求に関しては、太古の昔から何も変わっていません。
別に人間の欲望なんて、とっくのとうに限界まで達してるんですよ、そういう意味では。
後は手を替え、品を替え、いろいろ目先を変えるというか、その程度の違いしか無く、
それ以外となると、「安さ・早さ・手軽さ」を改善し続けてるだけの話です。
で、それは今に始まった事ではなく、少なくとも200年、300年は続けている事だと。

私たちは資本主義社会に生きている以上、この無限ループからは逃れられませんし、
状況的に言うと、もう1つの対立軸として社会主義が存在していた冷戦期に比べ、
そのループの進行スピードは、早さを増して行くばかりです・・・・
そして、デジタル化とグローバル化により、仕事の集約が更に加速され、
新たな需要創出が、新たな余剰労働力をカバー出来なくなった時、対策方法としてあるのは、
無理にでも雇用を創出するか? 最低限の生活費を配るか? 手を差し伸べず見殺しにするか?
でもまあ、そんな彼らも一方では消費者である事を考慮すると、
3番目の選択肢は無く(それでも個々人の心情的には、こんあ気になる人も増えるはず)、
1番目の方法が、従来方式のケインズ的な公共工事や、もしくは社会主義であり、
2番目の方法が、昨今 唱えられる機会も増えたベーシック・インカムですね。
そして、以前の話の中で、社会における「政治・経済・文化」と「技術」の話をした際、
詳細までは語りませんでしたけど、私なりに考えてる方法が、1と2の中間みたいな感じかな?
時間と共に価値が減るデジタル地域通貨を、生活必需品との交換や、文化消費に用い、
リアル・マネーを介在しない形での、需要と雇用を生み出すようなアイデアなので。

> もちろん、現在でもお金持ちと庶民の間には格差は存在します。
> でもそれは、かつての1と100だった格差は、現在では80と100くらいになってませんか?
> お金ベースでみれば確かに年収300万の人と、年収3000万の人の間には
> 額面上10倍の格差が存在することになっていますが、実際にはその差ってもっと小さいですよね。
> それは限界効用の一言で説明がつくかと。

今回の話題は、科学技術(というか商品)についての話ですし、
年収300万だ、年収3000万だと言うのも、単なる例え話なのは解っていますけど、
それでも敢えて言わせてもらうと、年収300万円の家に産まれた子供と、
年収3000万円の家に産まれた子供とでは、教育機会の差から、人生がかなり違ってくるでしょうね。
こうした格差は戦後昭和の時代より酷くなっており、「格差」についても気にされているのであれば、
ちょっと違和感のある例だと感じました(もちろん話の主旨は理解してますけども)。

前にも言ったかも知れませんが、例えば100均のように、
低価格でも、それなりの商品が買えるようになった現代では、
パッと見の差を感じ難くなったのは確かなのですが、
しかし今回のコロナ禍を見ても、死亡率や感染率に貧富の差が見受けられますからね。

> もちろん全ての科学技術がそうというわけではなく、
> 再生医療なんかは逆にお金持ちだけが1000年とか生きる世界を作る可能性がありますし、
> そうなれば庶民でも1000年生きられるような技術が開発されて、20世紀型の経済発展ができるかもしれませんが。
> でもそういう技術って少ないと思うんですよね。

逆に尋ねますと、でしたら20世紀の経済発展において、
他の時代とは明らかに違うほど、数々の技術革新というのは、
一体どれくらい在ったと、旧トルコ担当さんはお考えなのでしょうか?

> 前回の「むしろ現代の問題って、技術開発に投じれるカネはあるけど、
> 簡単に開発できて、かつ役に立ちそうな技術はあらかた開発し尽くしてしまった、
> というのが現代の停滞の本質なんじゃないですかね?」という文章が説明不足だったので、

説明不足と言いますか、前回から、そんな印象は変わらなかったかなぁ?
何と言いますか、旧トルコ担当さんの場合、あまりに「いま現在の視点」で捉えがちというか、
過去や未来さえ その視点で捉えて、今をピークだと考え過ぎだと言いますか・・・・
まあ若い人だと、どうしても主観と客観を混同して見てしまいがちでしょうし、
それに確かに、ここ10年くらいって、停滞してる感じがあるのも事実ですけど、
人類社会というのは、新しい波が起こっては、崩れていくの繰り返しであり、
今の波しか無い訳では無いですし、高止まりではなく、波打つモノだと思うんですよ。

人間の欲求というのは、「五感と心の刺激」を求めるモノであり、
それを如何に満たしていくかという方法論が、これで頭打ちだとは思えませんし、
今は存在しない「何か」が新たに誕生した折りには、また同じ事が起こりますよ!!
だからこそ、その新しい「何か」を求めて、前回も私は話してた訳であり、
「幅」だの何だのという話も、それくらいの視野を含んでの話だったんですよね。
逆に言えば、旧トルコ担当さんの方は、そうした新しさが範疇の外であったとなると、
話が噛み合わないのも当然だろうなぁ・・・とは思います。
ただ、若い人の方が、将来を見て語らないというのは、ちょっと問題かも?(笑)
でもその辺りが、今の社会を覆う停滞感なのかも知れませんね・・・・
(面白い事は真っ先に味わいたいというのは、育った時代の強欲性にも左右するのかな?)

> 学術会議の話題にくっつけて返信してみました。
学問と産業がくっついてるかと言われると、正直微妙な所ですけどね(苦笑)。
いや、産学連携が欠けているのが、日本の弱点だとは重々承知してますけども・・・・

> 追記:わかりやすく極端に表現をしていますが、科学の発展を全否定しているわけではないです。当たり前ですが。
> ただ、科学さえ発展すれば昭和の時代が戻ってくるわけじゃないんじゃないの?と思ったので書き込んでみました。

「科学さえ発展すれば昭和の時代が戻ってくる」という発想自体が、
そもそも、どういう意図の考えなのかが解りませんでした・・・・
高度経済成長期のような状態が再び現れるという意味では、そりゃ無理でしょうね。
もちろん、日本が余程の1人勝ちをすれば別ですけど、そんな可能性はまず有り得ず、
もっと言えば、科学が発展すれば、あの頃の繁栄ぶりを再び味わえるとか、
そんな風に思って、「技術開発に投資しろ」なんて言ってる人は、ほとんど居ないかと?

でもまあ、ここ10年、20年の話としては無理でも、半世紀先であれば解らないかな。
遺伝子の改造に、人体と機械の融合、核融合炉の誕生に、宇宙開発と、
それこそ、両大戦以上のパラダイム・シフトが、人類社会に訪れると私は見ていますし、
そうなった場合には、富の独占みたいな事が起こる時代が、再び訪れるかも知れません。
とは言え、技術が一般化し、世界に普及するまでの期間は、ずっと短くなりそうですけども。


P.S.
本題であった自民党・総裁選に関してですが、
この展開だと、さすがに小池サプライズ出馬の可能性は無さそう(笑)。
それにしても、ここまで総裁選が盛り上がってしまうと、
衆院選の前座どころか、こちらの方が本番みたいな感じに(苦笑)。

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