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[8706] Re2:郵政民営化と靖国参拝と解散総選挙返信 削除
2008/10/2 (木) 22:13:21 徳翁導誉

> 正直総理をはじめ国会議員としての靖国参拝(特に集団参拝)は支持できません。
> イデオロギーがどうとかでなく、一般参拝客に対して迷惑になってます。
> と言ってもマスコミが取材するために境内に入って広い場所を占拠するからって言うのが主な理由なんですが。
> 最近の政治家の参拝は中道右派から右翼過激派まで政治的パフォーマンスになっています。

恩給に絡む金と遺族会の票欲しさだった以前に比べると、
今では、パフォーマンス的な要素の方が大きいのかも知れませんね。
まあ、国会議員も含めて、戦争体験者の割合がドンドン減ってますから。
票だ金だと打算的な部分はあっても、やはりそれを体験した者の思いと、
それを体験しない者の思いとでは、隔絶の差があるでしょうし。

> 今年の終戦記念日に自分も靖国に行ってきましたが、右翼過激派が中国国旗を踏みつけたり燃やしたりしており、
> それに対して「中韓と同じでみっともないから止めろ」と注意した人が右翼はもちろん一般市民からも
> 「中韓の肩を持つ非国民め!靖国から出て行け!自分の国に帰れ!」と罵られるという事が起こっていました。
> 具体的にはどんな感じかと言うと↓見たいな感じです。
> http://d.hatena.ne.jp/Prodigal_Son/20080815/1218787424

こんな事があったんですね・・・・
それにしても、靖国神社と五星紅旗に何の関係が?
(まあ、八路軍とは戦いましたし、南京問題とかはありますが)
やっている人は、聖火リレーの延長線上にある気分なんですかねえ?
神社とは御霊を安んずる所でしょうに、祭り以外で騒いでどうすると・・・・

結局は「中韓」という敵を設定しての、ストレス発散方法なんでしょうけどね。
まあ逆に言えば、そう言った人へ「中韓と同じで」というのは火に油ですがね。
それに靖国には、朝鮮民族や漢民族の人だって祀られているでしょうに。
でも、それが、そうした過激な行動を取る人だけの責任かと言えば、
やはりそうした人が増えつつある根幹の1つには、社会や国家にも責任があるかと。
国家から蔑ろにされればされる程、その中の多くの人が、
自己の虚栄心の投影としての「愛国心」を強めていく矛盾に満ちたスパイラル・・・・
そう言った所なんでしょうかねえ、現在の状況は?

> 自分はそれはそれでショックでしたが、多くの日本人がそれを止める事無く、
> 同調して罵ったり、そこまで行かずとも動画や写真を撮ったりしているだけで
> 止めに入ったのが僅か数人、と言う状況はそれ以上にショックでした。
> 左翼の人達が「軍靴の足音が聞こえる」と揶揄した状況は現実に近づいていると思います。

まあ、「靖国」という特殊な場所での出来事なので、
まだそこまで危険水域って訳では無いんでしょうけど、
その一方で、ここ10年あまりで、本当に様相がガラリと変化してますからねえ。
同じ意見を言っていても、以前は右と言われたものが、今では左と言われますし。
どちらも極端なんですよ・・・・
恐らくですが、現在「嫌韓反中」とやっている人たちの多くは、
生まれる時代さえ違えば、逆に「学生運動」とかやってるんじゃないですかねえ?


> 今現在かなり右側に傾いているので解散したら反動で左側の民主に一気に流れる可能性もありますね。
> 個人的には支持している麻生さんが総理になったのと、小沢さんは好きではない(政策的に支持も出来ない)ので自民にがんばって欲しいところですが。
> かなりの議席減はあれど与党全体では過半数を割り込む事は無く、自民が50〜55%、民主が40%強、公明が5%弱、残りが国民・共産・社民などと見ています。

おっ、私の予想とは大きく異なりますね。
これはやはり、解散したら予想大会を開こうかな?
国政を予想対象とするのは、ちょっと気が引けなくもないですが、
これも選挙への関心を高める1つの手段って事で(笑)。

> ねじれ国会は強まる事は確実でしょうが、与野党双方共にとにかくテーブルに着き話をして欲しいですね。
う〜ん、今度の解散総選挙でどんな結果が出ても、
結構な確率で、「ねじれ国会」は解消されるんじゃないですかねえ?
自民党は政権を握る事で、民主党は政権を狙う事で、党内をまとめているのが実状でしょうから、
自民党が勝てば、民主党は民意で否定されたと言って、民主党から割れる一派が出るでしょうし、
自民党が負ければ、自民党は民意で否定されたと言って、自民党から割れる一派が出るでしょうから。
どちらにしても、負けた方は一気に弱体化するんじゃないですかねえ?
下手をすると、「二大政党」と呼べない所まで落ち込む可能性も・・・・
まあ、「とにかく、まずは二大政党制を」と考える私としては、
どちらが勝つにしても、それが最悪の結果なんですけどね。

> 審議拒否に強行採決で政治空白→経済停滞・下降線→不況へまっしぐら、なんてのは勘弁して欲しいです。
いや、もう既に、冷戦構造とバブル経済が崩壊した直後の、
この15年間の政局のゴタゴタなので・・・・


[8714] Re3:郵政民営化と靖国参拝と解散総選挙返信 削除
2008/10/3 (金) 11:31:15 物秦

> 生まれる時代さえ違えば、逆に「学生運動」とかやってるんじゃないですかねえ?
一種の「祭り」だと思われます。
時代の節目節目で似た現象が起きるので、日本人の特色かもしれません。
> これはやはり、解散したら予想大会を開こうかな?
> 国政を予想対象とするのは、ちょっと気が引けなくもないですが、
> これも選挙への関心を高める1つの手段って事で(笑)。

システム的にどうしましょうか?
過去スレを読んでた時に、似た話題が出た時「システムが難しい」云々と書かれていた気がします。
> > ねじれ国会は強まる事は確実でしょうが、与野党双方共にとにかくテーブルに着き話をして欲しいですね。
> う〜ん、今度の解散総選挙でどんな結果が出ても、
> 結構な確率で、「ねじれ国会」は解消されるんじゃないですかねえ?
> 自民党は政権を握る事で、民主党は政権を狙う事で、党内をまとめているのが実状でしょうから、
> 自民党が勝てば、民主党は民意で否定されたと言って、民主党から割れる一派が出るでしょうし、
> 自民党が負ければ、自民党は民意で否定されたと言って、自民党から割れる一派が出るでしょうから。
> どちらにしても、負けた方は一気に弱体化するんじゃないですかねえ?

挙国一致内閣でも作る以外に術無し?


[8727] Re4:郵政民営化と靖国参拝と解散総選挙返信 削除
2008/10/4 (土) 12:04:17 西郷酒盛

▼ 物秦さん
> > 生まれる時代さえ違えば、逆に「学生運動」とかやってるんじゃないですかねえ?
> 一種の「祭り」だと思われます。


思想的内実がないので、継続性もない・・・。
つまり右とか左という単語にも思想的意味を感じられないのが、私には寂しく感じられます。

> 挙国一致内閣でも作る以外に術無し?

現状における挙国一致内閣とは大連立ということでしょうか?
それは現状の延長線上でしかない最低の選択肢の1つだと私は思います。
今の自民党・民主党には、政党としての存在意義は皆無といっていいと思います。
少なくとも及第点には程遠いのではないでしょうか?

日本の政治風土の向上に必要なのは、やはり政権交代なのだと思います。
よりよいのは、政権交代の後、2,3年のうちに自民・民主ともに解体し、政策指向による政党再編だと思いますが、
日本国民(そして恐らく議員の側も)の政治レベルでは無理だと思うので、
10〜15年位をかけて政権交代を数回行なう中で、何回かに分けて政策指向による政党再編ができれば上出来だと思います。

55年(冷戦)体制下の日本の政治・政党は、どうみてもそもそも政権交代を想定しておらず、
自民党内派閥間による擬似政権交代と、国民のストレスのはけ口の表象としての社会党だったと思います。
そして、冷戦終結後20年が経とうとしている今も、政治システムの切り換え(政党の意義付け変更)ができておらず、
自民党には与党であること(権力の側)を最優先にする議員も多数存在し、
民主党には反対・非難することが仕事だと勘違いしたままの議員も少なくないのが現状なのではないでしょうか?


[8729] Re5:郵政民営化と靖国参拝と解散総選挙返信 削除
2008/10/4 (土) 14:55:44 物秦

> 現状における挙国一致内閣とは大連立ということでしょうか?
文字通り各党に閣僚ポストを割り振りしてやらせて見ると。
現状自民主導已む無しですが、4年間じっくりやれば少しはマシなレベルの論議になると思います。
(野党担当の省庁は大掃除になりますし。)
> 55年(冷戦)体制下の日本の政治・政党は、どうみてもそもそも政権交代を想定しておらず、
> 自民党内派閥間による擬似政権交代と、国民のストレスのはけ口の表象としての社会党だったと思います。
> そして、冷戦終結後20年が経とうとしている今も、政治システムの切り換え(政党の意義付け変更)ができておらず、
> 自民党には与党であること(権力の側)を最優先にする議員も多数存在し、
> 民主党には反対・非難することが仕事だと勘違いしたままの議員も少なくないのが現状なのではないでしょうか?

前に誰か書いてたようですが、
55年体制崩壊時に自民党が中途半端な野党時代を過ごしたのが一因かと


[8739] Re5:郵政民営化と靖国参拝と解散総選挙返信 削除
2008/10/4 (土) 18:14:16 徳翁導誉

> > > これはやはり、解散したら予想大会を開こうかな?
> > > 国政を予想対象とするのは、ちょっと気が引けなくもないですが、
> > > これも選挙への関心を高める1つの手段って事で(笑)。

> > システム的にどうしましょうか?
> > 過去スレを読んでた時に、似た話題が出た時「システムが難しい」云々と書かれていた気がします。

「ワールドカップ予想をそのまま利用して」という提案に対し、
サッカーと選挙では仕組みが違うので、システム的に難しいといっただけで、
別に、それ用のシステムを作る事自体は難しくとも何ともありません。

11月2日投票であれば、各党の獲得議席数と落選候補の予想を行い、ポイントを計算。
そして、その2日後に行われる米大統領選の予想が的中すれば、
総選挙で得たポイントを2倍にする構想でしたが、
どうやら現状では、大統領選後に総選挙となりそうなので、
単純に大統領選挙をポイント制にするか、そのままかは考え中です。
総選挙と大統領選挙の日程が離れすぎる場合は、対象を総選挙だけにすると思います。


> > > 生まれる時代さえ違えば、逆に「学生運動」とかやってるんじゃないですかねえ?
> > 一種の「祭り」だと思われます。

> 思想的内実がないので、継続性もない・・・。
> つまり右とか左という単語にも思想的意味を感じられないのが、私には寂しく感じられます。

とは言え、周りに流されない「揺るがない信念」なんてモノを持つ人が多数いると、
それはそれで、社会が柔軟性を失っちゃいますけどね。

幕末には「鎖国攘夷」だと叫んでいたのに、明治維新となればそれをあっさり捨て、
戦中には「鬼畜米英」だと叫んでいたのに、米軍占領となればそれもあっさり捨てる。
そう考えると、流され易い国民性も、決して悪い面ばかりでは無いんですよねえ。
いつまでも鎖国攘夷や鬼畜米英に拘る人が多ければ、明治や戦後の日本躍進は無かったでしょうし。
まあ、バナナがダイエットに良いと聞くと、店頭からバナナが消えるみたいな、
ここまでの極端さは問題かも知れませんがね(笑)。
「あるある大事典」での納豆騒動だって、まだ去年の事ですよ・・・・


> > 挙国一致内閣でも作る以外に術無し?
> 現状における挙国一致内閣とは大連立ということでしょうか?
> それは現状の延長線上でしかない最低の選択肢の1つだと私は思います。
> 今の自民党・民主党には、政党としての存在意義は皆無といっていいと思います。
> 少なくとも及第点には程遠いのではないでしょうか?

私も「大連立」は最悪の選択肢の1つだと考えていますが、
どうやら一般的には、そうでも無いみたいなんですよねえ・・・・
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080910k0000m010054000c.html
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080912/stt0809122043010-n1.htm
1ヶ月前の世論調査ですが、既に解散風が吹いていた状況でこれですし。
毎日:大連立37% 民主連立17% 自公連立14%
産経:大連立41% 民主連立30% 自公連立21%

これが、大連立を画策したナベツネの読売なら、まだ分かるんですが、
上記のは、毎日と産経の世論調査ですからねえ。
毎日と産経はスタンスも正反対ですし、これは本当に大連立の支持率が高いのかと。
とにかく今は、「安定」を求める国民の声が強いんでしょうけど、
しかしその安定は、単なる「膠着化」を招くだけだと私は思うんですがねえ・・・・
流れのない水は腐るだけですし。


> 日本の政治風土の向上に必要なのは、やはり政権交代なのだと思います。
> よりよいのは、政権交代の後、2,3年のうちに自民・民主ともに解体し、政策指向による政党再編だと思いますが、
> 日本国民(そして恐らく議員の側も)の政治レベルでは無理だと思うので、
> 10〜15年位をかけて政権交代を数回行なう中で、何回かに分けて政策指向による政党再編ができれば上出来だと思います。

う〜ん、個人的には、政権交代が行われる体制は望むものの、
政策が明確に分かれた二大政党というのは、あまり望みませんね。
基本保守だけど、中にはリベラルもいる自民。
基本リベラルだけど、中には保守もいる民主。
それくらいの違いで、バランス的にはちょうど良いかと私は思います。

下手に、保守政党とリベラル政党にキッチリ分かれる事で、
政権交代の度に政策が大きく左右するのも、ちょっと怖いですからねえ。
4月にあったガソリン暫定税率みたいな騒ぎが、全体的に常態化する可能性もありますし。


> 55年(冷戦)体制下の日本の政治・政党は、どうみてもそもそも政権交代を想定しておらず、
> 自民党内派閥間による擬似政権交代と、国民のストレスのはけ口の表象としての社会党だったと思います。
> そして、冷戦終結後20年が経とうとしている今も、政治システムの切り換え(政党の意義付け変更)ができておらず、
> 自民党には与党であること(権力の側)を最優先にする議員も多数存在し、
> 民主党には反対・非難することが仕事だと勘違いしたままの議員も少なくないのが現状なのではないでしょうか?

岸信介の社会党入りが成っていれば・・・・
片山内閣の誕生がもう少し後ならば・・・・
三輪寿壮が早世しなければ・・・・
西尾末広が離党しなければ・・・・
浅沼稲次郎が刺殺されなければ・・・・

たらればを言っても仕方ないですし、時代の流れもあるんでしょうけど、
社会党は、60年代を境に「非現実路線」が主流となった上、過半数に満たない候補者数しか立てず、
「野党第一党」という地位を維持するだけが目的で、自民党とは談合関係みたいなモノで、
新進党が現れるまで実に四半世紀も、国民から「政権交代」の選択肢を奪いましたからねえ。
その上、せっかく下野した自民党さえ復活させてしまう・・・・

それに比べれば、現状は幾分かマシにはなったかと思いますよ。
少なくとも現在の民主党は、実力はさておき、
本気で政権交代を狙いに行っているでしょうからねえ。
55年体制崩壊後に出てきた若手議員なんかだと、そうした思いも強いんじゃないですか?
政権交代の手段としての「何でも政局」という小沢の姿勢に対して、
不満を抱いている民主党の若手議員も多いみたいですしねえ。
だからこそ、次の総選挙で民主党が敗れれば、
彼らが党を割るにしても、党内に留まるにしても、
少なくとも、現状のような「ねじれ」は解消するのではないかと思います。


[8743] Re6:郵政民営化と靖国参拝と解散総選挙返信 削除
2008/10/4 (土) 19:23:30 西郷酒盛

> とは言え、周りに流されない「揺るがない信念」なんてモノを持つ人が多数いると、
> それはそれで、社会が柔軟性を失っちゃいますけどね。


私のイメージしているところでは、政策を「現状」から「理想状態」へ向かう為の手段だとするならば、
「理想状態」に変わりなくとも「現状認識」を怠らなければ、現状認識に応じて政策は変わり得る、
いや変わるべきものであるのが当然だと思います。
(もちろん「理想状態」が変わってもOKです)。
そういう意味では、

> 幕末には「鎖国攘夷」だと叫んでいたのに、明治維新となればそれをあっさり捨て、
> 戦中には「鬼畜米英」だと叫んでいたのに、米軍占領となればそれもあっさり捨てる。


というのはある意味当然だとも言えます。
肝心なのは、そこに「思考的営み」がどれだけあるかだと思います。

> いつまでも鎖国攘夷や鬼畜米英に拘る人が多ければ、明治や戦後の日本躍進は無かったでしょうし。

私自身、鎖国攘夷・鬼畜米英には同意しませんが、それを達成し継続し得る力がある(あった)のならば、
それもありだと思います。
そう意味では、鎖国攘夷からの転向は現実的な選択だったと思いますし、
鬼畜米英はその逆だったんだろうと・・・。

> まあ、バナナがダイエットに良いと聞くと、店頭からバナナが消えるみたいな、
> ここまでの極端さは問題かも知れませんがね(笑)。
> 「あるある大事典」での納豆騒動だって、まだ去年の事ですよ・・・・


同感です^^;

> 私も「大連立」は最悪の選択肢の1つだと考えていますが、
> どうやら一般的には、そうでも無いみたいなんですよねえ・・・・
> http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080910k0000m010054000c.html
> http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080912/stt0809122043010-n1.htm
> 1ヶ月前の世論調査ですが、既に解散風が吹いていた状況でこれですし。
> 毎日:大連立37% 民主連立17% 自公連立14%
> 産経:大連立41% 民主連立30% 自公連立21%


こういうのを見るたびに、私は日本人としては変わっているというか、
思想的マイノリティなんだろうなぁといつも思います。
小泉自民党が圧勝した時も同じことを深く感じました。
小泉さんの言動のどれをとっても有権者・マスコミが彼を持ち上げる心境や論理性が全く理解できませんでした。

> とにかく今は、「安定」を求める国民の声が強いんでしょうけど、
> しかしその安定は、単なる「膠着化」を招くだけだと私は思うんですがねえ・・・・
> 流れのない水は腐るだけですし。


同感、同感です。
そして、その政治的膠着は日本社会の様々な部分が下降線を描くだけだと思います・・・。

> う〜ん、個人的には、政権交代が行われる体制は望むものの、
> 政策が明確に分かれた二大政党というのは、あまり望みませんね。
> 基本保守だけど、中にはリベラルもいる自民。
> 基本リベラルだけど、中には保守もいる民主。
> それくらいの違いで、バランス的にはちょうど良いかと私は思います。


おっしゃる通りだと私も思います。
私が「政策」ではなく「政策指向」と書いたのも従来の保守・かリベラルという概念では
くくれないと思っていますし、また意味がないと考えています。
もともと保守・リベラル概念は日本では曖昧というか、与党と野党ということ以外は意味していなかったと思います。
本来は政策内容・手法が、現状から見て保守=静的、リベラル=動的という位しか意味していないはずですし・・・。
ただ、日本ではリベラル(革新)派というとその先にあるのは共産主義の意味合いを含む場合が多いように感じます。

> 下手に、保守政党とリベラル政党にキッチリ分かれる事で、
> 政権交代の度に政策が大きく左右するのも、ちょっと怖いですからねえ。


政策内容的には、大きく分かれることはありえないのではないかと思います。
共産主義にしても、マルクスが説いたものは、前提として社会構成員(一般大衆)が道徳性を高めていることが1つの必要条件ですから、
現状ではというか、将来的にもありえない選択肢なのはそもそも自明のはずです。
(マルクス流でいえば、資本主義を経ていないソ連でしようとしたことはもちろん、社会変革の手段として暴力(武力)を許容した時点で共産主義ではありませんでした。)

政策の違いといっても、資本主義と共産主義といったような思想的に根本的な差異はなく、
せいぜい、現状を踏まえたうえでそれぞれの分野でどうするかというかなり日常的・具体的なレベルの差異ではないかと思います。

> 4月にあったガソリン暫定税率みたいな騒ぎが、全体的に常態化する可能性もありますし。

あれは議会もマスコミも政治評論か、政策的にはなんの議論も深めないままでしたね・・・。

> 社会党は、60年代を境に「非現実路線」が主流となった上、過半数に満たない候補者数しか立てず、
> 「野党第一党」という地位を維持するだけが目的で、自民党とは談合関係みたいなモノで、
> 新進党が現れるまで実に四半世紀も、国民から「政権交代」の選択肢を奪いましたからねえ。
> その上、せっかく下野した自民党さえ復活させてしまう・・・・


小沢さんがどんな風に社会党をいじめたのかは知りませんが、政権交代の政治的意義をまったく考えていなかったんでしょうね。
それまでも「社会党は自民党と談合政治しているだけで、政権交代なんて少しも考えてないんだろうなぁ」と思っていましたが、
さすがにあの時は、彼等(社会党)は政党存続すらまじめに考えていないんだろうなぁ、と思わざるを得ませんでした。

> それに比べれば、現状は幾分かマシにはなったかと思いますよ。
> 少なくとも現在の民主党は、実力はさておき、
> 本気で政権交代を狙いに行っているでしょうからねえ。


私もこの一点につきます。

> 55年体制崩壊後に出てきた若手議員なんかだと、そうした思いも強いんじゃないですか?
> 政権交代の手段としての「何でも政局」という小沢の姿勢に対して、
> 不満を抱いている民主党の若手議員も多いみたいですしねえ。
> だからこそ、次の総選挙で民主党が敗れれば、
> 彼らが党を割るにしても、党内に留まるにしても、
> 少なくとも、現状のような「ねじれ」は解消するのではないかと思います。


民主党の若手等が党を割る時は、自民党内の肌が合う諸氏と一緒に新党を立ち上げて欲しいものですが、
その可能性は限りなくゼロに近いでしょうね・・・。

また、政局の中でも選挙を睨んだ政局は有りだと私は思います。
結局は、代議制民主主義である限り「選挙」が究極にして決定的な民意であり、国家意思の表明となります。
そういう意味では、政治家が選挙目当てなのは当然と言え、マスコミが「選挙目当て」の政治家言動を批判するのは本来おかしく、批判すべきはその先にいる有権者のはずです。


[8763] Re7:郵政民営化と靖国参拝と解散総選挙返信 削除
2008/10/6 (月) 10:59:05 物秦

> > 私も「大連立」は最悪の選択肢の1つだと考えていますが、
> > どうやら一般的には、そうでも無いみたいなんですよねえ・・・・
> > http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080910k0000m010054000c.html
> > http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080912/stt0809122043010-n1.htm
> > 1ヶ月前の世論調査ですが、既に解散風が吹いていた状況でこれですし。
> > 毎日:大連立37% 民主連立17% 自公連立14%
> > 産経:大連立41% 民主連立30% 自公連立21%

>
> こういうのを見るたびに、私は日本人としては変わっているというか、
> 思想的マイノリティなんだろうなぁといつも思います。
> 小泉自民党が圧勝した時も同じことを深く感じました。
> 小泉さんの言動のどれをとっても有権者・マスコミが彼を持ち上げる心境や論理性が全く理解できませんでした。

あれは一種の扇動・・・
全体的に見れば意味は無いが、派手な部分が多い為に見るものを引きつける。
これが劇場型と言われる選挙方法なのでしょうが、私も馴染めません。

> > とにかく今は、「安定」を求める国民の声が強いんでしょうけど、
> > しかしその安定は、単なる「膠着化」を招くだけだと私は思うんですがねえ・・・・
> > 流れのない水は腐るだけですし。

>
> 同感、同感です。
> そして、その政治的膠着は日本社会の様々な部分が下降線を描くだけだと思います・・・。

見せ掛けでも「安心」なり「安定」を示さないと、人間リスクをとらない物で・・・
分かり易い例がバブルです。
あの無謀とも言える価格上昇は「永遠にあがる筈」と言う根拠は無い「安心」が一因です。
常に冷静に対処してたら絶対に起きる筈の無い物ですので・・・
今の状況は逆に「不安」で消費と言うリスクが抑えられてる一面があるので、
見せ掛けでも「安心」を与えて消さないと、豪い事になるような気がします。
> また、政局の中でも選挙を睨んだ政局は有りだと私は思います。
> 結局は、代議制民主主義である限り「選挙」が究極にして決定的な民意であり、国家意思の表明となります。
> そういう意味では、政治家が選挙目当てなのは当然と言え、マスコミが「選挙目当て」の政治家言動を批判するのは本来おかしく、批判すべきはその先にいる有権者のはずです。

ベストはそうなのですが、問題はマスコミ側があらゆる政策を理解してるか?
と言う一点に尽きるような気がします。
していたら、そちらで売り上げなりを稼げる訳で安易な選挙報道はしないと思われます。


[8771] Re7:郵政民営化と靖国参拝と解散総選挙返信 削除
2008/10/6 (月) 19:37:36 徳翁導誉

> > 私も「大連立」は最悪の選択肢の1つだと考えていますが、
> > どうやら一般的には、そうでも無いみたいなんですよねえ・・・・
> > http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080910k0000m010054000c.html
> > http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080912/stt0809122043010-n1.htm
> > 1ヶ月前の世論調査ですが、既に解散風が吹いていた状況でこれですし。
> > 毎日:大連立37% 民主連立17% 自公連立14%
> > 産経:大連立41% 民主連立30% 自公連立21%

> こういうのを見るたびに、私は日本人としては変わっているというか、
> 思想的マイノリティなんだろうなぁといつも思います。

別にそんな事も無いんじゃないですかねえ?
産経新聞の世論調査で言えば、期待する政権は、
「大連立:民主:自公:自公も民主もダメ=4:3:2:1」となる訳で、
日本人のバランス感覚が思いっきり働いていると思います(笑)。
民主連立と自公連立を合わせれば、大連立だって上回る訳ですし、
選挙にしても、終わってみればいつも、意外と絶妙な議席数だったりしますからねえ。

「バランスを欠いたなあ」と思われるた前回の郵政選挙も、次の参院選でバランス取ってますし、
そもそも郵政選挙は、初めて「小選挙区制」の威力が発揮された選挙で、
得票数の比では、「自民55:民主45」だったのに対して、
実際に獲得した議席数では、「自民72:民主28」でしたからねえ。
って別に、二大政党制を目指して導入された小選挙区制なので、
小さな得票差が、大きな議席差で現れる事に対し、批判をする気はないですけどね。
それにしても、小選挙区制の導入が検討された時に、あれだけ反対して小泉が、
その選挙制度によって大勝すると言うのも、人の世の面白さですね(笑)。


> 本来は政策内容・手法が、現状から見て保守=静的、リベラル=動的という位しか意味していないはずですし・・・。
> ただ、日本ではリベラル(革新)派というとその先にあるのは共産主義の意味合いを含む場合が多いように感じます。

そう言えば子供の頃、改憲を唱える側が「保守」と呼ばれ、
護憲を唱える側が「革新」と呼ばれる事が、何だか解せなかったのを思い出しました(笑)。
冷戦が終結し、共産諸国も軒並み崩壊して、今や「革新」なんて言葉はほぼ死語ですけど。
そうした「赤いイメージ」を払拭する為にも、「リベラル」と名を変えたんでしょうね。
まあ、方向性が変化したのも事実なんでしょうけど。


> > 下手に、保守政党とリベラル政党にキッチリ分かれる事で、
> > 政権交代の度に政策が大きく左右するのも、ちょっと怖いですからねえ。

> 政策内容的には、大きく分かれることはありえないのではないかと思います。

まあ確かに、二大政党制が定着していけば、
次第に二党の政策は、国民の望む中道の方へと流れていくモノが多いんでしょうけど、
それでもやはり、対立軸というモノは存在するでしょうからねえ。

自民党は「高速道路は有料にし、その金で整備や建設を行う」という方針を、
民主党が「高速道路は無料にし、国内の流通を活性化させる」という方針を強行すれば、
自民と民主が政権交代する度に、高速道路が有料と無料を切り替わるなんて事も・・・・
って、解り易いんで「高速道路」を例えに使いましたが、
政権交代が繰り返されても、本当にこんな有料と無料が交互に行われるとは思ってませんけどね。


> > 社会党は、60年代を境に「非現実路線」が主流となった上、過半数に満たない候補者数しか立てず、
> > 「野党第一党」という地位を維持するだけが目的で、自民党とは談合関係みたいなモノで、
> > 新進党が現れるまで実に四半世紀も、国民から「政権交代」の選択肢を奪いましたからねえ。
> > その上、せっかく下野した自民党さえ復活させてしまう・・・・

> 小沢さんがどんな風に社会党をいじめたのかは知りませんが、政権交代の政治的意義をまったく考えていなかったんでしょうね。

この辺の経緯を辿ると、凄く長くなりそうだなあ・・・・(笑)。
一応リアルタイムで見てきた者として、いつかFlash化したい思いはあるんでしょうけどね。
中高生あたりの人ですと、55年体制の崩壊から始まる政党の離合集散は、本当に理解不能でしょうし。

取り敢えず、簡単に書いておくと、
社会党が連立から抜けたのも、心情としては解らなくはなかったです。
細川連立政権では、与党第一党であるのに、
「下駄の雪」とか呼ばれて、小沢からは本当に蔑ろな扱いを受けてましたからねえ。
小沢は小沢で、二大政党制を確立させる為なのか、自民党も社会党も割ろうと画策してましたし。
でも、それ以上に問題があったのは、社会党内部での対立でしたので、同情は出来ませんけど・・・・


> > だからこそ、次の総選挙で民主党が敗れれば、
> > 彼らが党を割るにしても、党内に留まるにしても、
> > 少なくとも、現状のような「ねじれ」は解消するのではないかと思います。

> 民主党の若手等が党を割る時は、自民党内の肌が合う諸氏と一緒に新党を立ち上げて欲しいものですが、
> その可能性は限りなくゼロに近いでしょうね・・・。

いや、選挙の結果、自公連立でも、民主中心の野党連立でも、互いに過半数に達しない場合には、
自民党と民主党から分かれて、新党を作る一派が出てくる可能性はあると思いますよ。
ある程度まとまった議員数の新党となり、自公と組んでも、民主と組んでも政権が取れるとなれば、
この新政党が、キャスティング・ボートを握る事だって有り得ますし、その時には新党の党首が首相かも?

憲政の常道から言えばアレなんですけど、自公と民主を秤に掛けて条件を引き出せますので、
何らかの信念を持つ新党であれば、一気にそれを実現させる事も可能ですし、
何より、そうした位置を、宗教政党に取られたくはないと言う個人的な感情も(笑)。

> また、政局の中でも選挙を睨んだ政局は有りだと私は思います。
> 結局は、代議制民主主義である限り「選挙」が究極にして決定的な民意であり、国家意思の表明となります。

まあ、程度次第ですけどね。
結局は全て、選ぶ選挙民側に責任があるとは言え、
異常に「ショー化」されても困りますし。

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