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[8743] Re6:郵政民営化と靖国参拝と解散総選挙返信 削除
2008/10/4 (土) 19:23:30 西郷酒盛

> とは言え、周りに流されない「揺るがない信念」なんてモノを持つ人が多数いると、
> それはそれで、社会が柔軟性を失っちゃいますけどね。


私のイメージしているところでは、政策を「現状」から「理想状態」へ向かう為の手段だとするならば、
「理想状態」に変わりなくとも「現状認識」を怠らなければ、現状認識に応じて政策は変わり得る、
いや変わるべきものであるのが当然だと思います。
(もちろん「理想状態」が変わってもOKです)。
そういう意味では、

> 幕末には「鎖国攘夷」だと叫んでいたのに、明治維新となればそれをあっさり捨て、
> 戦中には「鬼畜米英」だと叫んでいたのに、米軍占領となればそれもあっさり捨てる。


というのはある意味当然だとも言えます。
肝心なのは、そこに「思考的営み」がどれだけあるかだと思います。

> いつまでも鎖国攘夷や鬼畜米英に拘る人が多ければ、明治や戦後の日本躍進は無かったでしょうし。

私自身、鎖国攘夷・鬼畜米英には同意しませんが、それを達成し継続し得る力がある(あった)のならば、
それもありだと思います。
そう意味では、鎖国攘夷からの転向は現実的な選択だったと思いますし、
鬼畜米英はその逆だったんだろうと・・・。

> まあ、バナナがダイエットに良いと聞くと、店頭からバナナが消えるみたいな、
> ここまでの極端さは問題かも知れませんがね(笑)。
> 「あるある大事典」での納豆騒動だって、まだ去年の事ですよ・・・・


同感です^^;

> 私も「大連立」は最悪の選択肢の1つだと考えていますが、
> どうやら一般的には、そうでも無いみたいなんですよねえ・・・・
> http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080910k0000m010054000c.html
> http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080912/stt0809122043010-n1.htm
> 1ヶ月前の世論調査ですが、既に解散風が吹いていた状況でこれですし。
> 毎日:大連立37% 民主連立17% 自公連立14%
> 産経:大連立41% 民主連立30% 自公連立21%


こういうのを見るたびに、私は日本人としては変わっているというか、
思想的マイノリティなんだろうなぁといつも思います。
小泉自民党が圧勝した時も同じことを深く感じました。
小泉さんの言動のどれをとっても有権者・マスコミが彼を持ち上げる心境や論理性が全く理解できませんでした。

> とにかく今は、「安定」を求める国民の声が強いんでしょうけど、
> しかしその安定は、単なる「膠着化」を招くだけだと私は思うんですがねえ・・・・
> 流れのない水は腐るだけですし。


同感、同感です。
そして、その政治的膠着は日本社会の様々な部分が下降線を描くだけだと思います・・・。

> う〜ん、個人的には、政権交代が行われる体制は望むものの、
> 政策が明確に分かれた二大政党というのは、あまり望みませんね。
> 基本保守だけど、中にはリベラルもいる自民。
> 基本リベラルだけど、中には保守もいる民主。
> それくらいの違いで、バランス的にはちょうど良いかと私は思います。


おっしゃる通りだと私も思います。
私が「政策」ではなく「政策指向」と書いたのも従来の保守・かリベラルという概念では
くくれないと思っていますし、また意味がないと考えています。
もともと保守・リベラル概念は日本では曖昧というか、与党と野党ということ以外は意味していなかったと思います。
本来は政策内容・手法が、現状から見て保守=静的、リベラル=動的という位しか意味していないはずですし・・・。
ただ、日本ではリベラル(革新)派というとその先にあるのは共産主義の意味合いを含む場合が多いように感じます。

> 下手に、保守政党とリベラル政党にキッチリ分かれる事で、
> 政権交代の度に政策が大きく左右するのも、ちょっと怖いですからねえ。


政策内容的には、大きく分かれることはありえないのではないかと思います。
共産主義にしても、マルクスが説いたものは、前提として社会構成員(一般大衆)が道徳性を高めていることが1つの必要条件ですから、
現状ではというか、将来的にもありえない選択肢なのはそもそも自明のはずです。
(マルクス流でいえば、資本主義を経ていないソ連でしようとしたことはもちろん、社会変革の手段として暴力(武力)を許容した時点で共産主義ではありませんでした。)

政策の違いといっても、資本主義と共産主義といったような思想的に根本的な差異はなく、
せいぜい、現状を踏まえたうえでそれぞれの分野でどうするかというかなり日常的・具体的なレベルの差異ではないかと思います。

> 4月にあったガソリン暫定税率みたいな騒ぎが、全体的に常態化する可能性もありますし。

あれは議会もマスコミも政治評論か、政策的にはなんの議論も深めないままでしたね・・・。

> 社会党は、60年代を境に「非現実路線」が主流となった上、過半数に満たない候補者数しか立てず、
> 「野党第一党」という地位を維持するだけが目的で、自民党とは談合関係みたいなモノで、
> 新進党が現れるまで実に四半世紀も、国民から「政権交代」の選択肢を奪いましたからねえ。
> その上、せっかく下野した自民党さえ復活させてしまう・・・・


小沢さんがどんな風に社会党をいじめたのかは知りませんが、政権交代の政治的意義をまったく考えていなかったんでしょうね。
それまでも「社会党は自民党と談合政治しているだけで、政権交代なんて少しも考えてないんだろうなぁ」と思っていましたが、
さすがにあの時は、彼等(社会党)は政党存続すらまじめに考えていないんだろうなぁ、と思わざるを得ませんでした。

> それに比べれば、現状は幾分かマシにはなったかと思いますよ。
> 少なくとも現在の民主党は、実力はさておき、
> 本気で政権交代を狙いに行っているでしょうからねえ。


私もこの一点につきます。

> 55年体制崩壊後に出てきた若手議員なんかだと、そうした思いも強いんじゃないですか?
> 政権交代の手段としての「何でも政局」という小沢の姿勢に対して、
> 不満を抱いている民主党の若手議員も多いみたいですしねえ。
> だからこそ、次の総選挙で民主党が敗れれば、
> 彼らが党を割るにしても、党内に留まるにしても、
> 少なくとも、現状のような「ねじれ」は解消するのではないかと思います。


民主党の若手等が党を割る時は、自民党内の肌が合う諸氏と一緒に新党を立ち上げて欲しいものですが、
その可能性は限りなくゼロに近いでしょうね・・・。

また、政局の中でも選挙を睨んだ政局は有りだと私は思います。
結局は、代議制民主主義である限り「選挙」が究極にして決定的な民意であり、国家意思の表明となります。
そういう意味では、政治家が選挙目当てなのは当然と言え、マスコミが「選挙目当て」の政治家言動を批判するのは本来おかしく、批判すべきはその先にいる有権者のはずです。


[8763] Re7:郵政民営化と靖国参拝と解散総選挙返信 削除
2008/10/6 (月) 10:59:05 物秦

> > 私も「大連立」は最悪の選択肢の1つだと考えていますが、
> > どうやら一般的には、そうでも無いみたいなんですよねえ・・・・
> > http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080910k0000m010054000c.html
> > http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080912/stt0809122043010-n1.htm
> > 1ヶ月前の世論調査ですが、既に解散風が吹いていた状況でこれですし。
> > 毎日:大連立37% 民主連立17% 自公連立14%
> > 産経:大連立41% 民主連立30% 自公連立21%

>
> こういうのを見るたびに、私は日本人としては変わっているというか、
> 思想的マイノリティなんだろうなぁといつも思います。
> 小泉自民党が圧勝した時も同じことを深く感じました。
> 小泉さんの言動のどれをとっても有権者・マスコミが彼を持ち上げる心境や論理性が全く理解できませんでした。

あれは一種の扇動・・・
全体的に見れば意味は無いが、派手な部分が多い為に見るものを引きつける。
これが劇場型と言われる選挙方法なのでしょうが、私も馴染めません。

> > とにかく今は、「安定」を求める国民の声が強いんでしょうけど、
> > しかしその安定は、単なる「膠着化」を招くだけだと私は思うんですがねえ・・・・
> > 流れのない水は腐るだけですし。

>
> 同感、同感です。
> そして、その政治的膠着は日本社会の様々な部分が下降線を描くだけだと思います・・・。

見せ掛けでも「安心」なり「安定」を示さないと、人間リスクをとらない物で・・・
分かり易い例がバブルです。
あの無謀とも言える価格上昇は「永遠にあがる筈」と言う根拠は無い「安心」が一因です。
常に冷静に対処してたら絶対に起きる筈の無い物ですので・・・
今の状況は逆に「不安」で消費と言うリスクが抑えられてる一面があるので、
見せ掛けでも「安心」を与えて消さないと、豪い事になるような気がします。
> また、政局の中でも選挙を睨んだ政局は有りだと私は思います。
> 結局は、代議制民主主義である限り「選挙」が究極にして決定的な民意であり、国家意思の表明となります。
> そういう意味では、政治家が選挙目当てなのは当然と言え、マスコミが「選挙目当て」の政治家言動を批判するのは本来おかしく、批判すべきはその先にいる有権者のはずです。

ベストはそうなのですが、問題はマスコミ側があらゆる政策を理解してるか?
と言う一点に尽きるような気がします。
していたら、そちらで売り上げなりを稼げる訳で安易な選挙報道はしないと思われます。


[8771] Re7:郵政民営化と靖国参拝と解散総選挙返信 削除
2008/10/6 (月) 19:37:36 徳翁導誉

> > 私も「大連立」は最悪の選択肢の1つだと考えていますが、
> > どうやら一般的には、そうでも無いみたいなんですよねえ・・・・
> > http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080910k0000m010054000c.html
> > http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080912/stt0809122043010-n1.htm
> > 1ヶ月前の世論調査ですが、既に解散風が吹いていた状況でこれですし。
> > 毎日:大連立37% 民主連立17% 自公連立14%
> > 産経:大連立41% 民主連立30% 自公連立21%

> こういうのを見るたびに、私は日本人としては変わっているというか、
> 思想的マイノリティなんだろうなぁといつも思います。

別にそんな事も無いんじゃないですかねえ?
産経新聞の世論調査で言えば、期待する政権は、
「大連立:民主:自公:自公も民主もダメ=4:3:2:1」となる訳で、
日本人のバランス感覚が思いっきり働いていると思います(笑)。
民主連立と自公連立を合わせれば、大連立だって上回る訳ですし、
選挙にしても、終わってみればいつも、意外と絶妙な議席数だったりしますからねえ。

「バランスを欠いたなあ」と思われるた前回の郵政選挙も、次の参院選でバランス取ってますし、
そもそも郵政選挙は、初めて「小選挙区制」の威力が発揮された選挙で、
得票数の比では、「自民55:民主45」だったのに対して、
実際に獲得した議席数では、「自民72:民主28」でしたからねえ。
って別に、二大政党制を目指して導入された小選挙区制なので、
小さな得票差が、大きな議席差で現れる事に対し、批判をする気はないですけどね。
それにしても、小選挙区制の導入が検討された時に、あれだけ反対して小泉が、
その選挙制度によって大勝すると言うのも、人の世の面白さですね(笑)。


> 本来は政策内容・手法が、現状から見て保守=静的、リベラル=動的という位しか意味していないはずですし・・・。
> ただ、日本ではリベラル(革新)派というとその先にあるのは共産主義の意味合いを含む場合が多いように感じます。

そう言えば子供の頃、改憲を唱える側が「保守」と呼ばれ、
護憲を唱える側が「革新」と呼ばれる事が、何だか解せなかったのを思い出しました(笑)。
冷戦が終結し、共産諸国も軒並み崩壊して、今や「革新」なんて言葉はほぼ死語ですけど。
そうした「赤いイメージ」を払拭する為にも、「リベラル」と名を変えたんでしょうね。
まあ、方向性が変化したのも事実なんでしょうけど。


> > 下手に、保守政党とリベラル政党にキッチリ分かれる事で、
> > 政権交代の度に政策が大きく左右するのも、ちょっと怖いですからねえ。

> 政策内容的には、大きく分かれることはありえないのではないかと思います。

まあ確かに、二大政党制が定着していけば、
次第に二党の政策は、国民の望む中道の方へと流れていくモノが多いんでしょうけど、
それでもやはり、対立軸というモノは存在するでしょうからねえ。

自民党は「高速道路は有料にし、その金で整備や建設を行う」という方針を、
民主党が「高速道路は無料にし、国内の流通を活性化させる」という方針を強行すれば、
自民と民主が政権交代する度に、高速道路が有料と無料を切り替わるなんて事も・・・・
って、解り易いんで「高速道路」を例えに使いましたが、
政権交代が繰り返されても、本当にこんな有料と無料が交互に行われるとは思ってませんけどね。


> > 社会党は、60年代を境に「非現実路線」が主流となった上、過半数に満たない候補者数しか立てず、
> > 「野党第一党」という地位を維持するだけが目的で、自民党とは談合関係みたいなモノで、
> > 新進党が現れるまで実に四半世紀も、国民から「政権交代」の選択肢を奪いましたからねえ。
> > その上、せっかく下野した自民党さえ復活させてしまう・・・・

> 小沢さんがどんな風に社会党をいじめたのかは知りませんが、政権交代の政治的意義をまったく考えていなかったんでしょうね。

この辺の経緯を辿ると、凄く長くなりそうだなあ・・・・(笑)。
一応リアルタイムで見てきた者として、いつかFlash化したい思いはあるんでしょうけどね。
中高生あたりの人ですと、55年体制の崩壊から始まる政党の離合集散は、本当に理解不能でしょうし。

取り敢えず、簡単に書いておくと、
社会党が連立から抜けたのも、心情としては解らなくはなかったです。
細川連立政権では、与党第一党であるのに、
「下駄の雪」とか呼ばれて、小沢からは本当に蔑ろな扱いを受けてましたからねえ。
小沢は小沢で、二大政党制を確立させる為なのか、自民党も社会党も割ろうと画策してましたし。
でも、それ以上に問題があったのは、社会党内部での対立でしたので、同情は出来ませんけど・・・・


> > だからこそ、次の総選挙で民主党が敗れれば、
> > 彼らが党を割るにしても、党内に留まるにしても、
> > 少なくとも、現状のような「ねじれ」は解消するのではないかと思います。

> 民主党の若手等が党を割る時は、自民党内の肌が合う諸氏と一緒に新党を立ち上げて欲しいものですが、
> その可能性は限りなくゼロに近いでしょうね・・・。

いや、選挙の結果、自公連立でも、民主中心の野党連立でも、互いに過半数に達しない場合には、
自民党と民主党から分かれて、新党を作る一派が出てくる可能性はあると思いますよ。
ある程度まとまった議員数の新党となり、自公と組んでも、民主と組んでも政権が取れるとなれば、
この新政党が、キャスティング・ボートを握る事だって有り得ますし、その時には新党の党首が首相かも?

憲政の常道から言えばアレなんですけど、自公と民主を秤に掛けて条件を引き出せますので、
何らかの信念を持つ新党であれば、一気にそれを実現させる事も可能ですし、
何より、そうした位置を、宗教政党に取られたくはないと言う個人的な感情も(笑)。

> また、政局の中でも選挙を睨んだ政局は有りだと私は思います。
> 結局は、代議制民主主義である限り「選挙」が究極にして決定的な民意であり、国家意思の表明となります。

まあ、程度次第ですけどね。
結局は全て、選ぶ選挙民側に責任があるとは言え、
異常に「ショー化」されても困りますし。

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