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[8745] Re3:米国経済破綻返信 削除
2008/10/4 (土) 21:59:40 ウプレカス

▼ 徳翁導誉さん
> 正直な話、私は経済の事はあまり詳しくないんですけど、
> 金融安定化法での75兆円投入って、住宅ローンの焦げ付きなんて額を越えてませんか?
> アメリカ人1人当たりで25万円、4人家族なら一家庭で100万円ですよ。
> しかも、これで収まるかどうかも解らないって、どんなだけ実体を膨らませていたのかと!?
> って、日本人も1人当たり700万円の借金があるので、あまり余所の事は言えないんですけど・・・・
> 銀行へ公的資金を投入した際には、日本だって10兆円を越えてたはずですし。
> そう考えると、アメリカ国民が税金投入に大反対で、選挙が近い下院でも1度は否決した行為は、
> 経済的に良いか悪いかは別として、反応としては至極真っ当なモノなのかも?
> 一方、日本では、三菱UFJがモルガンへ9000億円を突っ込んでも、そこまで非難されてませんからねえ。
>
> 野村がリーマンの欧州と中東の事業部門だけを購入するのは、まだ納得できても、
> 三菱UFJの方は、まだどうなる解らないモルガンを、たった3日で決断って、
> 経済素人の私から見ても、「博打」にしか見えないんですが・・・・
> まあ、私企業なので、何をしようと自由ではあるんですが、
> 2兆円を越える税金を突っ込んで再生させてから、まだ数年しか経ってない上、
> 返済を終えたとは言っても、ゼロ金利や法人税免除など間接的な国民負担を強いてる訳で、
> そんな所が、こんな博打みたいな事をやって良いのかと?
> これが失敗すれば、貸し剥がしは勿論、最悪は再度の税金投入まで有り得るんですし、
> 晴れの日に傘を貸し、雨の日には傘を取り上げるのが信条の銀行が、
> 何でこんな土砂降りの日に、しかも外国へ、ありったけの傘を貸すのかと・・・・
> 良い悪いは別にして、日本では、アメリカみたいに経営者が逮捕される事もないですし。
>
> 個人的には、日本の銀行は、バブル期の静岡銀行みたいな感じで良いと思うんですよ。
> 今回のサブプライム問題だって、それで被害が少なかった訳ですし、
> ケチと言われようが、小心者と言われようが、「堅実安定」が一番かと。
> 過度な危険を冒してまで、世界の投機ゲームなんかに参加する必要はないですよ。
> 経済素人だからかも知れませんが、少なくとも私はそう思います。


企業買収が博打的であるというのは、まあその通りというか当たり前のことでしょうね。
絶対潰れない企業なんてないわけですから。

ただ、「博打の打ちどころ」という意味では、今こそ日本企業にとってはまたとない好機なんだそうです。
これは大学のマーケティングの先生からの受け売りですが。
なぜかというと、欧米ではサブプライム問題であちこちの大企業が資金不足・経営困難に陥っています。
つまり、欧米企業は今は金がまったく無い状態です。
一方、日本はバブルの経験からサブプライムの影響が比較的軽微であり、
かつ投機を控える風潮だったためかつてない金余り状態であり、
しかも現状はアメリカの金融不安からくる大幅ドル安です。
このため、日本企業の企業買収力が相対的に強くなり、
優良企業を簡単に買収することができる、ということらしいです。

もしかすると、再びジャパンマネーが世界を席巻するかもしれません。
ただ、そのことで一般庶民の懐具合があったかくなることもないでしょうけど。


[8769] Re4:米国経済破綻返信 削除
2008/10/6 (月) 19:36:08 徳翁導誉

> 企業買収が博打的であるというのは、まあその通りというか当たり前のことでしょうね。
> 絶対潰れない企業なんてないわけですから。
> ただ、「博打の打ちどころ」という意味では、今こそ日本企業にとってはまたとない好機なんだそうです。

う〜ん、何と言いますか、
「博打の打ちどころ」と「勝負のしどころ」とを混同されてませんか?
リスクとリターン、メリットとデメリットを測りながら挑むのが「勝負」であり、
勝敗を天の運に任せる「博打」とは違います。
野村の方を「まだ納得できる」と書いたのもその為です。

今回、野村はリーマンの社員と事業インフラを、
アジア太平洋部門は250億円で、欧州中東部門はたった250円で買収しました。
これはつまり、債権の方は引き取らずに、ノウハウと箱のみを引き継ぐ格好です。
確かに、ノウハウ目的で購入しても、その根本である人材が残っていない可能性はありますし、
ここを足場に海外進出を行っても、結果的には失敗で終わるかも知れません。
しかし、これでもしも失敗に終わったとしても、
野村の企業規模から言って、250億円なんてそんな大した額じゃないですし、
債権を引き継いでないので、この買収による更なる負債は発生しません。
リスクとリターンを測れば、これは「勝負」と呼べるチャレンジです。

一方、三菱UFJの方は、未だ不確定要素のあるモルガン・スタンレーに対し、
三菱UFJの余剰資金の約半分にあたる9000億円を、わずか3〜4日の審査で投じた訳で、
モルガンが立て直れば、リターンもかなり大きいでしょうけど、
逆に崩壊するような事になれば当然大損ですし、
現状でどちらの方が可能性が高いかと言えば・・・・
優良資産を売却させて利ざやを稼いだらポイ捨てなんて行為は、絶対しないでしょうし、
損切り出来ずに逐次投入って事態にでもなれば、共倒れしかねませんよ。
筆頭株主とは言え20%では、単なる金ヅルで終わる可能性が高い気もします。
だからこそ、「勝負」ではなく「博打」と表現した訳です。

確かに、単純に「博打」としてだけ考えれば、やってみても面白い対象ですが、
つい最近、国民に負担を強いて再生した企業が、それを行える立場かと?
不安な外資に9000億円も突っ込む金があるのであれば、
まずは国内に回すのが先でしょうに、
恐らく待っているのは、それとは正反対の貸し渋りや貸し剥がしですからねえ。


> 優良企業を簡単に買収することができる、ということらしいです。
「買収」というか、これって「救済」の色合いが強いのでは?
本当に買い叩こうとすれば、潰してから買った方が遙かに安いですので。
長銀の時なんて、税金を8兆円突っ込み(そのうち5兆円が回収不可能に)、
それを1200億円で外資が買って、1兆円の利益を上げましたからねえ。
しかも救済って、ハゲタカするよりも投資側の危険度が高い事が多いのに、
救済を受ける側も下手に余力が残ってる分、感謝されるどころか恨まれれますからねえ。
降伏時のドイツに例えれば、ハゲタカはWW2時で、救済はWW1時って所でしょうか?

それに、中国もアラブも見合わせている現在、今が本当に買い時かどうかは・・・・
まあ、これ以上待ちすぎて、先に買われる事はあるかも知れませんが、
かと言って別に、それで損をする訳じゃないんですからねえ。
確かに今の日本は、欧米に比べれば余裕がありますけど、
いま首を突っ込むことで、同じ状況へ追いやられる可能性だってある訳ですし。


> もしかすると、再びジャパンマネーが世界を席巻するかもしれません。
今回の事で、向こうの新聞などでは、
「JAPAN IS BACK」と書かれてましたね。

> ただ、そのことで一般庶民の懐具合があったかくなることもないでしょうけど。
それは何故?・・・と意地悪に尋ねてみる(笑)。


[8834] どうする?どうなる?三菱UFJ返信 削除
2008/10/11 (土) 16:21:58 徳翁導誉

> > > 日本では、三菱UFJがモルガンへ9000億円を突っ込んでも、そこまで非難されてませんからねえ。
> > > 野村がリーマンの欧州と中東の事業部門だけを購入するのは、まだ納得できても、
> > > 三菱UFJの方は、まだどうなる解らないモルガンを、たった3日で決断って、
> > > 経済素人の私から見ても、「博打」にしか見えないんですが・・・・

> > 企業買収が博打的であるというのは、まあその通りというか当たり前のことでしょうね。
> > 絶対潰れない企業なんてないわけですから。
> > ただ、「博打の打ちどころ」という意味では、今こそ日本企業にとってはまたとない好機なんだそうです。

> う〜ん、何と言いますか、
> 「博打の打ちどころ」と「勝負のしどころ」とを混同されてませんか?
> リスクとリターン、メリットとデメリットを測りながら挑むのが「勝負」であり、
> 勝敗を天の運に任せる「博打」とは違います。
> 野村の方を「まだ納得できる」と書いたのもその為です。

何だか、本当にヤバくなってませんか!?
モルガン株購入の9000億円は、連休明けの14日(火)に支払われるそうなんですが、
3週間前に1株「25ドル」で買う約束をして、今や株価が「8ドル」なんですけど・・・・
モルガンの時価総額の方も、もう投入額の9000億円より低くなってますし。

9000億円のうち、普通株が3000億円という事ですが、
既に株価が購入予定額の3分の1以下に下落しているんですから、
これって、支払った瞬間に3000億円が1000億円以下に、
つまりは、いきなり「2000億円以上をドブに捨てる」って事ですよねえ?
本当に、三菱UFJはどう対応するんでしょうか?

今更、出資を取り止めたら、それこそ世界恐慌の引き金を引きかねませんし、
かと言って、大損が解っていて突っ込めば、経営陣は株主から背任行為で訴えられかねない。
まさに、進むも地獄、退くも地獄の状況に・・・・

幸い、支払い前のここで連休を挟みますので、
購入額を減らすなり、取得株数を増やすなり、米政府に保証人になってもらうなり、
モルガン側やアメリカ政府と、決死の覚悟でいろいろと交渉して欲しいですね。
税金投入や超低金利など、国民に負担を強いて数年前に再生できた企業が、
こんな博打をして、勝手にコケて、また国民に火の粉がとか冗談じゃないですから!!


[8878] Re:どうする?どうなる?三菱UFJ返信 削除
2008/10/15 (水) 19:32:47 徳翁導誉

> 何だか、本当にヤバくなってませんか!?
> モルガン株購入の9000億円は、連休明けの14日(火)に支払われるそうなんですが、
> 3週間前に1株「25ドル」で買う約束をして、今や株価が「8ドル」なんですけど・・・・
> モルガンの時価総額の方も、もう投入額の9000億円より低くなってますし。
>
> 9000億円のうち、普通株が3000億円という事ですが、
> 既に株価が購入予定額の3分の1以下に下落しているんですから、
> これって、支払った瞬間に3000億円が1000億円以下に、
> つまりは、いきなり「2000億円以上をドブに捨てる」って事ですよねえ?
> 本当に、三菱UFJはどう対応するんでしょうか?
>
> 今更、出資を取り止めたら、それこそ世界恐慌の引き金を引きかねませんし、
> かと言って、大損が解っていて突っ込めば、経営陣は株主から背任行為で訴えられかねない。
> まさに、進むも地獄、退くも地獄の状況に・・・・
>
> 幸い、支払い前のここで連休を挟みますので、
> 購入額を減らすなり、取得株数を増やすなり、米政府に保証人になってもらうなり、
> モルガン側やアメリカ政府と、決死の覚悟でいろいろと交渉して欲しいですね。

取り敢えず、交渉して何とかなったみたいですね。
条件の方も、最良とまでは言えなくとも、まあ妥当な所かと。
ただ、まだこれは第一波で、これから更に第二波、第三波もあるでしょうから、
まだまだ、予断は許されないでしょうけれど。
と言うか、支払い前の第一波だけで、ここまで大事になるとは思ってませんでしたよ(笑)。

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