[スレッド全体]

[9030] Re:返信 削除
2008/10/29 (水) 02:45:17 tristar

▼ 徳翁導誉管理人様
> いや、石油の方が石炭よりも使い勝手が良いからでしょ?
> 逆に価格で言えば、石油より石炭の方がコストは安いですよ。
> だからこそ、世界の火力発電所のほとんどは、石油ではなく石炭なんです。

それならば石炭液化の方法があります。採算ラインは山元で石油1バレル40ドル、日本で輸入炭を使っても50ドル程度だそうで。
オイルショックまでは本当に石油が安かったので、石炭から石油へ転換が進んだそうです。
石油石炭の価格比較は、ここのところ乱高下して難しくはありますが、10000キロカロリーあたり石油80ドル/バレルで50円強、石炭200ドル/トンで30円程度。
改質褐炭ならもう少し安くなるかもしれません。

原油価格がおかしくなったのは、テロ戦争後です。テロ戦争前の、30ドル/バレル以下なら石炭より石油の方が安かったそうです。

> メタンハイドレート
> 加熱法にしても、減圧法にしても、その分だけ経費が掛かる訳ですし。

ホントかウソかは知りませんが、楽観的予想で石油価格40ドル/バレル〜90ドル/バレルと予想する話もあります、なら採算が取れるとか。円高基調が続くなら、もう少しラインは下がる?
(原油価格がもっと下がって、結局採算ベースに乗らないとは思いますが)

> 南関東ガス田
> 地盤沈下やガス漏れによる爆発事故の危険性を冒してまで掘るんですか?

地盤沈下は地下水人工涵養で防ぐ技術は確立してるとか。
もちろん、経費は掛かりますが、エネルギーが高騰して調達先に困ればやるでしょう。
(南関東ガス田に頼らなければならない時が来るとはとても思えませんが)

> 少なくとも、燃料として石油に勝る鉱物資源は他に存在しないでしょうし、
化学工業等代替の効き難い分野はありますが、燃料としてなら価格次第だと思います。
(液化)石炭やLNGにコスト的メリットがあれば、乗り換えを考える所は多いと。

もっとも、産油国が嬉々と増産したところでイラクの政情が安定して生産が再開されたら・・・・そりゃ、OPECは減産するわけです。石油価格も、当面低迷基調でしょう。

> > アメリカのトウモロコシ生産量
> では、大豆の生産量は?

http://sakimono.hsfutures.com/chart/index.asp?tcode=051&mcode=43&ashi=T
僕も数字は持ってませんが、大豆価格は商品相場狂乱を超える変動をしてるようには見えません。
アメリカでトウモロコシから大豆へ転作した、ブラジルで生産量が増えてるとの記事から考えると、その辺でバランスが取れてるのかも知れませんね。
大豆も、バイオディーゼルの需要が減るでしょうから、価格は下落すると考えます。

>あの広大なアマゾンを開発すれば
アマゾンに手を出さなくとも、日本と協力して農業事業が進められてますが、カンポ・セラードに注目が集まってますね。

> そもそも熱帯雨林地帯の土は養分に乏しく、数年で土地は痩せてしまいます。
それは手っ取り早く利益を上げる為・教育不足の為、金と技術を投入しないからです。
ポドゾル(熱帯ポドゾルも含む)土壌改良技術は日本で既に確立してます。酸性土壌には石灰灰、アルカリ土壌には石膏が特効だそうですね。(日本の農業土木は世界一ィィィィ)
ラテライトでも、有機分の補充、表面流出の防止、溶脱のコントロールを適切に行えば、持続的農業は可能でしょう。
(金と手間を掛けても、そんなに需要は無いですから焼畑くらいしかやらないでしょうが)

世界農業機関は、遺伝子組み替え技術を利用せずとも人口を養える、飢餓の問題は農業生産力の問題でなく貧困の問題だ、と表明しています。
(遺伝子組み替え技術は途上国農業に大きな希望、だが万能薬ではない、とも言ってますが)

> 先進度を考慮して農業最大値が設定されているので、それも反映されてますし、
> 全体的な農業技術の進歩も、ターン更新時ごとに最大値が上昇する事で対応されています。

既存耕地の収量がアップする事は反映して良いのでは。

> 「増産余力が無いから、増産が議題に上がらない」とは考えないのですか?
> それに農作物は石油と違い、「増産します」と言って、そう簡単に出来るものではありません。

主要農業国で明らかに増産余力が無いのは、水の制約のあるオーストラリアくらいですか。
確かに1年や2年では増産できませんが、5年10年なら可能です。費用も(ゲーム内の国家予算に比して)大して掛からないでしょう。
ライフスタイルの変化にしても、人口増加にしても、突然起こる事は無いので、生産者達は基本的には需要増を織り込んで対応してきました。
エタノール狂騒で突如需要が発生したのは特殊なケースです。

> 石油も穀物も一時の暴騰期を越え、今では下落しているようですが、
> 果たしてそれが、暴騰に対応する暴落とまで行っているでしょうか?
> 現状が現状ですので、どの辺で落ち着くかは分かりませんけど、
> 落ち着いてみれば結局、年単位で見ればジワジワと価格上昇が続く可能性は高いと思います。

粗糖、大豆、トウモロコシは高値から6・70%下落していますし、少なくともここ数年は低迷するでしょう、需要に対して供給が多すぎます。
価格低迷を受けて、農家の生産意欲が減退、減産→不足暴騰→増産→過剰暴落と不安定な相場展開になるかも知れませんが。
増産、減産にタイムラグが発生するのが、農業の特徴ではありますが、絶対的な生産量が将来に渡って不足するとのデータは無いハズです。

つい2年前まで、穀物価格は気象の影響等による上下はあるにせよ、ほぼ20年前の水準で安定(世界の経済成長から考えると、低迷?)していました。
これは、経済成長や人口増加の需要増に対して、農業生産が常に対応してきた証明になると思うんです。

> そもそもの発端は、燃料の安定供給やCO2対策などの「国策」
確かに、業界ロビーを受けてる議員はそう言ってますが、既にアメリカのエタノール会社の株は高値時に比べて90%以上下がりました。(ビル・ゲイツも随分損したらしい)
市場はそうは見ていないと言う事でしょう。

> 結局の所、全ては売り手と買い手のバランスです。
そのバランスが、生産国に寄り過ぎてるように思えます。
僅か直近5年の、それも需給とは直接的な関係の無い狂騒が、今後50年100年の基調になるとは思えないんですよ。


[9037] Re2:返信 削除
2008/10/30 (木) 18:53:26 tristar

> ▼ 徳翁導誉管理人様
http://www.kanbou.maff.go.jp/www/jki/usda/index.html
データ見つけました。
確かに大豆の生産量は20%近く減少してますが、トウモロコシは25%以上上昇、トウモロコシは大豆よりシェアが大きいので、全体でも25%上昇してます。

[▼次のスレッド]
INCM/CMT
Cyclamen v3.72