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[10600] 楚漢でのオススメ本となると返信 削除
2009/3/25 (水) 23:21:14 徳翁導誉

> > > 本当に、興味を持ちました。
> > 興味を持ったのは、ゲームにですか? 楚漢にですか?(笑)

> 楚漢にですね(笑)

おお、楚漢の時代に興味を!!
個人的には、中国史の中であの時代が1番好きなんですよねえ。
相互リンクに楚漢関連があるのも、そうした繋がりによるモノです。

より楚漢を知る為に、本でオススメとなりますと、
いきなり「史記」などから入るのも難しいでしょうから、
やはり最も無難なのは、司馬遼太郎の「項羽と劉邦」ですかねえ?
amazonの書評↓を見ても解る通り、日本で最も有名な楚漢の小説ですね。
http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4101152314/
ちなみに、この小説は本場中国でも、翻訳されて発売されています。

もし文章量が多いのは苦手となれば、「項羽と劉邦」は全3巻ある小説なので、
宮城谷昌光の楚漢モノ短編集「長城のかげ」とかの方が良いですかねえ?
http://www.amazon.co.jp/dp/4167259095/
ただこれは、楚漢本編と言うより、そのサブ・ストーリーの寄せ集めなので、
楚漢の時代そのものを詳しく知りたい場合には、不適かも?
ですが、楚漢好きには人気の1冊ですね。

中国史の歴史の流れとして感じたいのであれば、
陳舜臣の「小説十八史略」が良いでしょうか。
ちなみに、楚漢戦争は2巻あたりが該当します。
http://www.amazon.co.jp/dp/406185089X
このシリーズは、小説と概説書の間くらいにある作品なので、
比較的読みやすく、中国史の流れが解るのでオススメですね。
とは言え「小説」なので、創作部分や独自解釈なども含まれています。
って、大元である史記が、かなり小説的なのですが(笑)。

もしも活字は読み慣れないとすれば、マンガなら横山光輝ですか。
「項羽と劉邦」「史記」などがあります(冊数は多いですが、史記ベースです)。
同じくマンガだと、本宮ひろ志の「赤龍王」なんかもありますが、
初めて入るなら、やはり横山作品の方が無難でしょうね。

もしも三国志に興味があるのであれば、楚漢もきっと面白く感じると思いますよ。
そもそも、三国志の舞台となる漢王朝が始まる時の話なので、
三国志の中でも、楚漢に関連するモノがよく登場しますからねえ。
曹氏や夏侯氏などは、劉邦と共に挙兵した曹参や夏侯嬰の末裔ですし、
劉邦は思いっきり、自らを劉邦に重ね合わせて行動してますし、
孫策が「小覇王」と呼ばれたのも、「覇王(=項羽)に似ている」という事ですし、
曹操が荀ケを「我が子房」と呼びましたが、子房とは劉邦の軍師・張良の事ですし、
諸葛亮の「天下三分の計」も、第三勢力として韓信に独立を訴えたのが元ネタですので。

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