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[10675] Re2:知恵=(体験+知識)×応用返信 削除
2009/3/31 (火) 22:15:57 徳翁導誉

> 勉強する範囲が増えるという意味で理科離れがおきるのでは?と思いました。
う〜ん、範囲が増えること自体が原因というより、
教科書の文章量などを減らして、密度が薄まってる事の方が大きいかと。
例えば、分かり易いんで「歴史」の場合で考えますと、
教科書が薄くなっていくと、年表の羅列のようになっていき、
面白みにも欠ければ、理解のしやすさにも欠けてしまので、
生徒の学習意欲を削いでしまい、勉強するには参考書が必需となってしまいます。
付いて来られない生徒を減らそうとして、教科書を薄くする事で、
つまらなく、解り難く、手間の掛かる方向へ進み、
却って、そうした生徒を増加させてしまったと・・・・
勉強なんてモノは、意外と濃い方が逆に良かったりするんですよ。


> > 小説などで文章の機微を楽しむのとかでなければ、
> > 要は、その本が伝えたい「主旨」さえしっかり掴めれば良い訳ですからねえ。
> > 文章の呈を為していない程に酷い訳文でも無い限り、その辺の部分は大体解りますし、
> > 理解しながら読んでいけば、「多分ここは誤訳だろうな」というのも解ったりしますよ。

> やはり、誤訳があるとは日本語訳のいけないところだと思います。
> ここが、原書と訳本の決定的な違いですね。誤訳を読書しても意味無いでしょうから・・。

誤訳の部分を誤訳だと気付けない読解度なら、
例え読んだとしても、主旨を理解できていない可能性も・・・・
原書が間違えている部分が、注釈で正されている場合もありますので、
訳本も決して、悪いことばかりではないですよ。

それに何より、原書の方が良いと、乏しい語学力で手を出してしまうと、
却って、理解の妨げになるケースも多いですからねえ。
昨年、4名の日本人がノーベル賞を取った時、
韓国側の学界からは、「母語で高等教育を受けられる日本の優位性」が語られていました。
欧米諸国以外で、母国語で高等教育を受けられるのって、日本くらいじゃないですかねえ?
韓国や中国にしても、大学での理系の授業は英語が基本だったはずですし。
確かに英語で教育すれば、欧米に行ってもすぐに適応できる科学者を生み出せます。
しかし多くの場合、母語ではない言語で授業を受けるので、どうしても理解度が劣ってしまう・・・・
逆に日本は、世界に出るのは苦手でも、欧米に負けない高い質を保つことが出来ると。
英語が出来ないノーベル物理学賞受賞者なんて、日本以外じゃ絶対に出てきませんよ(笑)。
「翻訳超大国」の日本に住んでいるんですから、その恩恵を享受するのも一興かと。


> 管理人さんの観点はいつも、的を得ていらっしゃる。
細かい事ですが、「的」は「射る」もので、「得る」ものではありません(笑)。


> > 応用とは、知識や経験から得られた手持ちのカードの中から、
> > その時々で適宜、最適なカードを選んでいく事です。
> > 例えば学校の勉強であれば、数学や理科では様々な公式を覚えますよねえ?
> > そして問題を出された時、覚えた公式の中からどれを使うのかと言うのが「応用」です。
> > ですので、ただ単に公式の形だけ覚えて、その公式が持つ意味まで覚えないと、
> > 本当にその公式を覚えた(カードを手に入れた)と言う事にはならない訳です。
> > で、カードの選択については、勘の良い人だとパッと解り、これが天才タイプかと。
> > まあ一般人は、反復練習を積み重ねて、感覚的に選択方法を覚えて行くしかないでしょうね。

> この感覚的にというのが、私の中ではなんか引っかかるモノがあります。
> 感覚のみだったら、感覚の良い人間が勉強を出来るという方程式が出来る・・。

だからこそ、パッと解る人が天才タイプであろうかと。
例えば、ゴルフのパッティングであれば、
グリーンを見ただけで、そのパットラインがすぐに解るのが天才タイプで、
凡人は、何度も失敗を繰り返し、パットラインを読むコツを覚えるしかないと。
「感覚的に」と言うのは、何も「当てずっぽうに」という事ではありません。
理想のパットラインというモノも、コンピューターで計算すれば、きっと出るでしょう。
しかし、そんな方法でラインを読むゴルファーなんて居ません。
天才タイプがパッとラインを読めるのも、口で説明するのは難しくても、
その人の中で、答えを導く何らかの法則や経緯があるはずで、
それを「感覚」という単語で表現しているまでの話です。

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