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[11384] Re7:思いっきり選挙の話返信 削除
2009/6/5 (金) 10:49:46 ボーフォルド

よくも悪くも民主ヘイトなネット空間って多いですし、
現実に現政権の利権で食っている人にとっちゃあ都合が悪いわけで
そういう空間に漬かっていればそういう認識にもなるんじゃないですか。

アメリカでもうちは代々共和党(民主党)なんて
土地柄、家柄はあるわけですからしかたないのかもしれませんが。


・地方行政の話
300市構想って、悪く言えばそもそもそういうもんです>福祉や格差問題
自己決定すれば悪い結果が出ても自己責任であるから
みんな政治に注目するだろうってことですね。
現在の選挙区単位で見れば「何も産業が無い」なんて事はほぼ無いので
それを活用してどうにかしろということです。

制度的に言って福祉を地方に丸投げすると、福祉を充実させると
福祉に頼る人間が集まってさらなる出費が出ますので、
基本的に福祉カットのインセンティブが生まれると指摘されています。
だからこそ、何をどう分配するかは大切です。その点説明足りないような気はします。

ただ、デメリットを述べるのも馬鹿らしいですから、
自分の案の利点のみをまくしたてるのも一種の弁論術ではあります。
無論、その点の批判はジャーナリズムなり他政党が果たすべき役割ですし、
それを見た上でどう判断するかは有権者の勝手ですが。

やや悪い表現をすれば、党利として現在の県は旧自治省(総務省)の、
市は保守系地方議員の影響ってまだまだありますんで
それを一度叩き壊して自分の権力基盤を樹立したいってのはあるのかもしれません。
小泉の市町村合併でだいぶ自民党地方議員が減って基盤が弱体化したと指摘されますよね?
サッチャーなんて労組の強い県を狙い撃ちで強制的に廃止して分割したりしてますし。

ただ合併ではじめて会計部分のヤバイ点が見えてきて…ということは往々にしてありました。
それまでの市町村にぶら下がってた農協なんかも合併しましたんで、
イロイロと黒い話(公金宴会やら裏金やら着服隠し)を人づてで聞いたりします。
そこまでしないと見えてこない地方政治の闇部分はあると思います。
といっても確定申告で自営業の方がやっている程度の闇でしかないことが殆どでしょうけど…
でも、まぁ県という単位、偶々現行制度が長くやっているだけで
明治には割と頻繁に組み替えをやってるんですよね。
難しく考えずにトライアンドエラーでいいような気もします。


・護送船団方式
まぁ、確かに現在のアメリカに近い点はあるかもしれませんが
一番脚の遅いのにあわせたり、成長産業と官が指定した以外の業界には全く支援が無かったりと
する点で本質的に異なったモデルだと思います。
潰すべきはGMだろうとバンバン潰す船団護衛なんてタンカーを守らない護衛艦隊みたいなもんです。


・金融政策
私は経済には疎いですので、皆様のご見識に添えないとは思いますが、
今の麻生政権大筋で間違った経済政策はしてないという点は同意します。
ただ、いーかげんな政策も大量に紛れ込んでしまっている現状では
それを野党が批判して、もっと○○に金を出せというのは正統なものだと思いますし、
どうせならもうちょっとわかりやすく大きな「夢」のある話を作って欲しいですね。


・説明責任と効率性
豚インフルのときの管や長妻が厚生省の多忙な役人を呼びつけて…の
コピペでも読まれましたかね?
ただ、航空の防疫強化がパフォーマンスであったという指摘も現場の担当者から
出ているように必ずしも当時の体制が効率的かつ万全であったかは疑問があります。

重大な間違いを犯したまま行動を続けるくらいならば
折にふれて批判が重ねられ、失敗を修正できる組織である方が最終的な効率が良くなると考えられます。
少なくとも民主制度による定期選挙はそうした考えを背景としているはずです。
アメリカはベトナムから撤退できたが、日本は中国大陸から撤退できなかった。
一概に論じるべきではありませんが、この差は民主主義の復元性への信頼性の違いにあるのでは?

戦史をふりかえってもシュリーフェンプランやら真珠湾やら
軍組織が「もう作戦が始まっているから邪魔をするな」といって
問題を深刻化させて誰も批判できなかった場合は多くあります。
大失敗をしないためには、行政組織に説明責任を面倒でも果たしてもらうよりないのではないでしょうか。

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