| 既にボーフォルドさんの返信がありますので、私の方からは部分的に返信を。
> > > > 金融危機に対し、ジョークスレでたまに出る真面目な自民の政策と
そもそも、そのジョークスレがどれなのかが解らないんですが、
2chのコピペって、「麻生を支持したい」「民主党を叩きたい」というのが先ずあり、
それに合わせるように、ソースを曲解したり捏造したりのオンパレードなので、
不用意に信じ切っていては、簡単に踊らされるだけですよ。
信じたい事はまず疑い、疑いたい事はまず信じ、それを調べなければ、
(そうした為にこそ、ネットは大きな力を有するのですから)
踊りたいから踊らされる事となり、それは差別を生み出す構造と変わらなくなります。
> > > > 6,7は、郵政はどうなんですかね。当時はほぼノリで進んでましたけど
> > > > ネットに転がる小泉さんの評価って、美化と憎悪がたっぷり詰まってて、政治の知識が無いと良し悪しが付けにくいんですよね
> > > > まあ、あんまり無いからあんまり分からんわけですが
正直言って、小泉は郵政民営化の中身には、ほとんど関心がなかったと思いますよ。
自民党の非主流派所属であった小泉が、野党党首の菅と手を組み、
「郵政民営化」をメディアで声高に叫び回ったのは、もう十数年くらい前ですかねえ?
何でこの2人がタッグを組んだかと言えば、答えは単純明快。
自民党主流派にとって郵政とは、まさに巨大な「第2の財布」だったんです。
郵便貯金も簡易保険も、利子を付ける為には運用をせねばならず、
その運用先として、主流派の議員が地元へ公共工事を引っ張っていたと。
ですから、この財布を奪われる郵政民営化は、主流派にとって非常に痛かったんです。
で、テレビなどを回り、2人して批判を繰り広げた訳ですが、
菅の方は市民運動家あがりだけあって、理論武装がしっかりしていたものの、
小泉の方は・・・とにかく勢いで捲し立ててましたね(笑)。
子供だった私にすら、「主流派を攻撃したいだけ」という小泉の心の声が見て取れる程に。
そして、小泉が世論を味方に自民党総裁、そして総理大臣へと就任すると、
小泉は党内主流派を追い落とす為に、アメリカは350兆円もの郵政の金を狙う為に、
郵政の民営化へ向けて動き出した訳ですね。
郵政事業の効率化などは、その前に橋本が行った郵政公社化でも対応可能だったと思いますし、
有事に備えて、第2の財布を手放す事に危機感を抱く保守系の議員も居ましたけど、
結局は小泉の執念で強行され、あの狂乱の郵政選挙へと繋がっていくと・・・・
政策には無関心で有名な小泉でしたが、
自らの代名詞となった「郵政民営化」は、何が何でも実行する気構えでした。
その上、一部の財界人がそれに絡んできたんですよねえ。
例えばオリックスの宮内会長なんて、内閣府の「総合規制改革会議」議長として、
規制改革のレフェリー役を務めながら、それと同時にプレイヤーとしても参加し、
2400億円を掛けて作った「かんぽの宿」を、わずか100億円あまりで単独一括購入をしたと。
ここ数日、鳩山総務大臣が反旗を翻していますが、その大元の原因がこれです。
> > 制度を大幅に変えれば、一時的にも仕事は滞りますし、当然莫大な金が掛かります
> > このままのモデルでは十年以内に破綻するか、よっぽど良い仮想モデルができるまでは
> > 監査なども含め小規模のモデルチェンジで十分ではないかと思います
いや、もうそうした時期に突入しているから、いろいろと言われている訳で・・・・
一番わかりやすい例が大阪府ですかねえ?
平成になった頃は1兆円程度だった借金も、ここ十数年という短期間に、
借金を4兆円以上も増やして、今や6兆円近くに達しています。
橋下が府知事に就任し、乱暴なまでに経費削減へ奔走しているのも、
放っておけば、あと数年で大阪府が破綻すると言われている為です。
ついでに言いますと大阪の場合は、府だけでなく、市の方も5兆円もの借金を抱えており、
大阪市民は府と市の合計で、1人あたり200万円ほどとなります・・・・
って、国が抱える1人あたり600万円の借金に比べれば、可愛いモノかも知れませんけど(笑)。
> > 私が見たところ、民主が叩いてたのって主に定額給付金でしたよね
> > あれ、物凄いスタンダードな初期の対策で、世界(台湾とドイツと後もう一国はニュースに載ってた)でもあっちこっち同じ事やってました
> 日本には批判材料としての地域振興券のデータもあるわけですし、
> 国民の注目も高い、これが政治の焦点にならなかったらそれこそ怠慢ですよ。
で、2008年ノーベル経済学賞の受賞者であるクルーグマンから、
与謝野大臣が面と向かって、「定額給付金は0点だ」と言われてしまうと・・・・
ぶっちゃけ与謝野自身も、0点だとまでは思っていなくても、
大して効果がない事くらいは解っているんでしょうけどね。
まあ与謝野の場合は立場が立場なだけに、たまに婉曲的に漏らすくらいですけど、
自民党の重鎮クラスですと、平然と「公明党との連立コストだ」と言って憚りませんし、
そもそも、以前にも公明党の意見を入れて地域振興券をやりましたが、
これはボーフォルドさんも書かれていますけど、
「ほとんど効果がなかった」というのが一般的な結論ですからねえ。
正直言うと給付金政策は、公明党と麻生政権の都合です、あれは。
> > > > 8と9はどうなんですかね。私、軍事的な見地はまるでダメでして
> > > > そちらのほうでというのなら、そうなのかもなあ、と曖昧にうなづく事しかできません
> > > > 軍事に比べればまだマシな経済的な見地からですと
> > > > 中国の台頭というのは、まあ、あるんでしょうけど、米国と比較できるレベルになるって言うのは
> > > > ちょっと難しいんじゃないかと
時代が時代ですし、軍事面よりも経済面の方でこそ重要な話ですよ。
ハッキリ言いまして、ここ100年あまりの日中の力関係というのは、
日本の絶好長期と、中国の絶不調期とが、たまたま重なったという特殊な期間で、
中国がどの程度まで来るかは解らないものの、日本を抜くのは恐らく時間の問題ですよ。
アメリカと中国がどうこうと言う以前に、日本と中国がどうなるのかという話ですね。
1900年代前半の50年間、日本が欧米列強と何を争ったかと言えば、それは「中国市場」なんです。
別に「アメリカか?中国か?」の二択を迫っている問題ではありませんので、
中国とアメリカに挟まれた日本としては、その両国とどう上手く付き合っていくかと言う話です。
日本にとって最悪のシナリオは、米中が手を握り、日本が蔑ろにされる事ですので。
ちなみに、「戦前日本と中国市場」の話に関しては、
ちょうどタイムリーに、NHKの「JAPANデビュー」第3回で少し扱われてましたね。
9日深夜に再放送がありますので、興味があればチェックしてみるのも良いかも?
それにしても「JAPANデビュー」という番組は、第2回と第3回はちゃんと作られているのに、
なんで第1回だけ、あんなバランスを欠いた作りになったのかなあ?
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