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[11420] Re3:インテリジェンス関連書籍紹介返信 削除
2009/6/9 (火) 22:46:39 徳翁導誉

> > まあ最近は、すぐに絶版になる事も多いので、手に触れやすい利点はあるんですが、
> > 逆に、長く読み継がれているような「古典的名著」とかって無いんですかねえ?

> 近代を扱うインテリジェンス学は、70年代頃に始まった学問領域でして
> (やりたくても資料の壁があったので)
> 日本ではようやく端緒についたくらいですから、ちょっと私には古典は思いつかないですね。

確かに「近代」と限定してしまえば、そうなるのでしょうけど、
「情報戦」や「諜報活動」というのは、いにしえの世から行われていた訳ですし、
時代時代でその手段は変わっても、本質的な面には普遍的な要素があるでしょうから、
そうした主旨で、古典の存在を尋ねてみた次第です。
例えば、この話題の発端となった忍者などに関しても、
既出ですけど「萬川集海」のような書物の存在がある訳ですし。


> > あと、ふと思ったんですが、いろいろと読む以外にも、
> > 仮想の物語でも作って、そこにそれらをどう上手く組み合わせるか考えたりするのも、
> > 理解の為の一助になるかも知れませんね。
> > 多くの視点からいろいろ試みた方が、全体像の理解も深まるモノですし。

> 冷戦期アメリカの苦悩とか、本読んでもいまいちピンと来ないのが
> ゲームだと「あああれは仕方ないよね」と追体験で理解できたりしますし、
> 物語を書く上では作者は全部情報が解ってますけど、
> キャラクターは知りませんから、そういうのもインテリジェンスの理解には良いかもしれませんね。

と言いますか、物語が出来上がるのは副次的な効果で、
制作する過程の上で、理解が深まったりしないかなあ?などと考えています。
端的に言いますと、黒沢明が映画「隠し砦の三悪人」で用いた手法ですね。

一応簡単ですが、その映画のあらすじを紹介しますと、
戦国時代、御家再興を目指した1人の武士が、
姫と軍資金と共に落ち延びる中、途中で知り合った2人の農民と一緒に、
次々と襲いかかるピンチを切り抜け、敵地領内を越えていくストーリーで、
日本映画史の中でも、傑作の1つに数えられています。
(ちなみにスターウォーズは、この作品に影響を受けて作られました)
で、そのシナリオ制作方法というのが、
まず最初に、監督の黒沢明が切り抜け困難なピンチをいきなり設定し、
それを3人の脚本家と共に、「うまい切り抜け方はないか?」と頭をひねり合い、
「これだ!!」という解決案が出ると、再び黒沢が次のピンチを設定する。

まあ、そんな感じで、同じように物語の設定を用意し、
それを土台に、案を出し合いながら物語を作っていけば、
いろいろと面白い事でも出来るかなあ?とか考えた次第であると(笑)。
設定を考えるのも、解決策を練るとは異なった視点からの思考を必要としますし、
場合によっては、解決策が先で後から設定を考えたりとかも良いですしね。
物語のシナリオさえ作れれば、Flashでサウンドノベル化とかも出来ますし。

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