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[22984] Re:新型コロナウイルスについて返信 削除
2020/3/25 (水) 22:11:30 徳翁導誉

> 管理人様ヘ:
> 無いとは思いますが、もしも収拾がつかないような事態になったときは
> この投稿ごと削除してもらってかまいません。

了解しました。
ただ、私自身の管理方針からすると、スパム広告や嫌がらせ目的でも無い限り、
基本的には、コチラから削除する事はありませんけどね。
自分で言うのも何ですが、「言論の自由と責任」に関して、
普通からすると度が過ぎるほど、個人的に重視してますので(笑)。


> 今回の新型コロナウイルスについて、この掲示板を使って情報共有をしませんか?
そうですね、良い試みかと思います。

> というのも、現在我々はインターネットの普及によって自分に近い人たちとしか交流しないようになっており、
> コロナウイルスに関しても特定の情報源からの偏った情報しか入手できなくなっています。

本題に入る前に、いきなりツッコミになっちゃうのですが(笑)、
ネットよりもリアルの方が、それこそ物理的に、近い人としか交流できませんし、
ネット自体にしても、SNSであったり、AIによるオススメ記事であったり、
そればかりだと入ってくる情報が偏るだけで、全体的な情報は多様で豊富かと?
逆に、ネット情報は多すぎて、どれを信じたら良いか解らないとなれば、
公式情報とマスコミ情報を両天秤にかけておけば、無難な所に落ち着くと思います。

でもまあ、そんな事を言ってる私自身、こう7〜8年くらい前から、
父親がテレビのチャンネル権を握っていた事で、子供の頃から続いていた
ニュース番組を見る習慣が失われてしまい、今ではもっぱらYahooニュースばかりです(苦笑)。
ただ、肯定や否定を前提に、自分に都合の良い情報を集めると、真相からは離れちゃいますから、
その辺りは注意しつつ、疑問が残る記事なら、他社のネット記事も読み比べ、
それでも疑問が残るようなら、ネットで自力検索って感じですね。
(今回の新型コロナの件では行っていませんが、本を読んで背景となる知識を補う場合もあります)
数ヶ月前からYouTubeを本格的に見始めたので、最近は数分のニュース動画もたまに見ます。
あとは主に、昼飯時に流れている「ひるおび」のテレビ情報と、周囲からの世間話くらい?
逆に言うと、私の情報源も、実はその程度です・・・・

> そこでこの掲示板で情報を共有し合うことにより、
> 可能な限り普段自分では接しない情報源から少しでも多角的に情報を集められればと考えています。
> 専門的な知識を持たない方でももちろん結構ですので、
> こういう報道があるとか、こういう風に自分は考える、などたくさん返信をいただければ幸いです。

う〜ん、私も別に専門家では無いものの、疑問があれば一応調べるタイプなので、
自分なりの解答みたいなモノは持ってはいるものの、
一般的には、どんな疑問や不安があったりするのか、掴めてない所はありますから、
具体的な議題みたいなモノがあれば、もう少し語りやすいと思います。
ただ、それだけだと話が進まないので、とりあえず適当なQ&Aでも作ってみますかね?
(再度言いますけど、私は専門家では無い為、内容に絶対な保証はありません)


▼ Q1.実際の所、新型コロナウイルスって、どれくらい怖いの?
   まず最初に、そもそもコロナウイルスって何かと言うと、
   簡単に言えば、いわゆる「風邪」を引き起こすウイルスですね。
   風邪というのは、鼻や喉に炎症を起こす、数多くあるウイルスの総称であり、
   あまり大事になりませんけど、悪化させると気管支や肺まで炎症が及びます。
   で、コロナウイルスというのは、ライノウイルスと並んで、
   風邪ウイルスの2トップであり、この2つで風邪の半分を占めてたかと?
   そういう意味では、よくある風邪なので、基本的には寝てれば直ります(笑)。
 
   ただ、ここで1つ厄介なのは、今回のコロナが「新型」であるという点ですね。
   人間の免疫機能というのは、1度感染すると抗体が出来て、
   同じウイルスが再度襲ってきても、撃退できるようになっています。
   では何故、人は何度も風邪をひくのかと言えば、
   前述の通り、同じ風邪でも原因となるウイルスは様々で、以前のモノとは別物だったり、
   同じウイルスであっても、パターンが微妙に異なると、抗体が上手く働きにくい為です。
   そして今回のコロナは、微妙どころか結構パターンが異なるので「新型」と呼ばれ、
   新型だからこそ、抗体を持つ人が居らず、爆発的に感染が広まっていると。
 
   一般的に、病人以外だと、子供や老人が感染に対して心配されるのは、
   子供はまだ保有する抗体のタイプ数が少なく、老人は免疫機能が低下してるからですけど、
   (逆に、免疫を過剰反応させるウイルスだと、免疫力の強い若者層の被害が増えます)
   今回の新型コロナの場合、重症者が老人に集中していて、子供は目立たないのは、
   大人も抗体を持たない新型なので、子供と条件が変わらないからかも?
   まあ、これは完全に、素人である私の推測ですけどね。
 
   という事で、結論としては、
   個人レベルで見た場合は、まあ単なる風邪と大差ないので、そこまで心配要りません。
   (新型なので凶悪化してる可能性はあるものの、それを示すデータは今の所ありません)
   ただし社会レベルで見ると、症状は単なる風邪であっても、全体の感染者数が多くなれば、
   必然的に、重症化する人や、死亡する人が増えてくる訳ですね。
   そういう意味で「怖い」と思いますが、それをどれだけ重大と捉えるかは人それぞれかと?
   基本的には、良くも悪くも「新しい風邪」ですから、
   「新しい」の方に重点を置くか、「風邪」の方に重点を置くかの話です。


▼ Q2.マスクって、感染予防に効果あるの?
   まず最初に、人はどうやってウイルスに感染するかというと、
   それは基本的に、目・鼻・口といった粘膜にウイルスが付着する事で起こります。
   まあ、粘膜自体は他の部分にもありますけど、表に出てるのはそれくらいです。
   そして、いったん感染すると、人はどうやってウイルスを体外に排除するかと言えば、
   咳や くしゃみ、汗や糞尿で排出するか、体温を上げて熱で殺します。
   感染で熱が上がるのは、ウイルスの所為ではなく、人体の免疫機能によるもなので、
   無理に解熱すると、却って体内でのウイルス増殖を助けてしまう危険性もありますね。
 
   で、マスクの効果に関して、感染予防の観点から見ると、効果は限定的と言えるかと?
   ウイルス自体は非常に小さく、マスクの編み目の大きさでは、簡単にすり抜けます。
   言うなれば、網戸で砂埃を抑えようというようなモノですからねえ。
   ただし、咳や くしゃみと同時に排出されるウイルスの場合、
   くっついてる飛沫(水)が大きいですから、こちらは防げる可能性が上がります。
   網戸の例を続ければ、飛沫のウイルスは小石くらいのサイズにはなるでしょうか?
   また、自分の手に付着したウイルスを、口などに入れない点でマスクは有効ですね。
   しかし、外出先はまだしも、自宅内でも常にマスクをする人は少ないでしょうし、
   その危険性を防ぐという意味でも、効果は限定的ですかね。
 
   と言いますか、花粉症の時の症状を思い起こしてもらうと解りますが、
   目や鼻に症状が強く出ても、口や喉に出る症状は軽微な訳で、
   守るべき粘膜は、恐らく鼻や目なんですよね(飲食で異物慣れした口は強いと)。
   そういう意味では、口にだけマスクをして、鼻が出ていては効果薄で、
   ゴーグルでもしない限り、ウイルスは目からも入ってきますし、
   そもそも、どんなにマスクをしていても、横や上下の隙間からは入ってきます。
   感覚的な数字ですけど、マスクをキチンと装着してても、防げるのは3割くらい?
   まあ通常なら、感染確率が1%くらいだと、マスクをしても0.7%になる程度なので、
   「効果はあるか?」と問われても、正直、誤差の範疇だとは思うのですが、
   仮に感染確率が50%に上がれば、35%まで下げられるので、有意性はありますよね。
 
   あと、自分が感染者であった場合、感染拡大の防止という意味では、
   咳や くしゃみの飛沫を抑えられるので、効果は十分にあります。
   ただしウイルスは汗からも排出されますし、飛沫や糞尿が手に付く事もあるので、
   感染者が素手で触ったモノは、十分に感染源に成り得るんですよねえ。
   そして、このような間接接触による感染拡大は、飛沫感染より多いかも知れません。
   そういう意味では、ライブハウスやアリーナのように歓声を挙げないから、
   パチンコや満員電車は大丈夫という主張は、正直どうかと・・・・
   トイレなどで間接接触なんて事も十分に有り得ますしね。


▼ Q3.PCR検査は精度に問題あるから、積極的に行う必要性は無い?
   確かに、検査結果の精度は100%ではありません。
   特に感染初期でウイルスの数が少なければ、陽性でも陰性と出る可能性は高いです。
   しかし、だからと言って、検査を行う必要性が無いのでしょうか?
   少なくとも、私はそうは思いません。
 
   そもそも、検査精度が7割前後なんて、他の検査で普通なのでは?
   確かガン検診の精度も、その程度だったかと記憶しています。
   だとすると、ガン検診も意味が無いんですかねえ?
   一貫して「そう思う」という人は、それもアリと思うんですけど、
   新型コロナじゃ駄目だけど、ガン検診ならOKでは、二重基準となります。
   それに、1回の検査での精度が低くくても、何度もやれば精度は上がりますし、
   それでも偽陰性が出るレベルなら、別に陽性でも症状的に多分心配ありません。
 
   また、検査をし過ぎると患者数が増え、医療崩壊に繋がるという意見がありますが、
   ハッキリ言って、それでは本末転倒では無いでしょうか?
   もちろん、病床にも、医者が診られる患者の数にも、当然ながら限界があります。
   ですから、最悪の事態を想定して、ある程度の余力を残した上で、
   重症者が少なければ、無症状者まで隔離入院させられれば理想的ですし、
   重症者が多ければ、軽症者でも自宅待機させるのが現実的ですから、
   何段階かのマニュアルを作り、状況に応じて適切に対応すれば良いんです。
   それには、出来る限り正確なデータを集められないと、適切な判断は難しいですし、
   統計上の重症数や死者数を減らす事よりも、実際の重症数や死者数を減らす事の方が、
   本来の政策としては、何十倍も重要なはずですからねえ。


▼ Q4.休校や自粛は、いつまで続けるべきなのか?
   正直な所、これには確たる正解というのは、存在しないと思います。
   何を重視し、どこを危険と見て、どのあたりで折り合いを付けるべきか、
   人それぞれによって、望む答えは違ってくるでしょうからねえ。
   個人的には、不承不承でもウイルスと共生しながら、
   正しく恐れるのが最良解だとは考えているものの、
   未知の恐怖に対して、完全に取り除きたい心情も十分に理解できる為、
   それが世間の多数意見であれば、厳しく対応するのもアリとは思うんです。
 
   ただ、そうは言っても、中国ほど人権軽視な対応はさすがに取れませんし、
   他の先進国と比べても、対応が場当たり的で、中途半端な所はあるでしょう。
   それでも結局、政治というのは結果が全てであり、
   どれだけ厳しい状況であっても、政治家が問われるのは常に結果責任です。
   ですから今回も、いくら対策に疑問はあっても、被害が抑えられればOKで、
   どの程度の被害を許容範囲とするかも、世間の大勢で良いとは思っています。
   しかし一方で、「世間の大勢」というのも、果たして個々人は、
   一体どこまで想定し、決断しているのかが、甚だ疑問な所はあると・・・・
   例えば、今回の休校や自粛の処置にしても、このレベルの対応を選んだ場合、
   どれだけの期間が必要で、どの程度の効果が見込めるのか?
   その点を考慮した上で、賛成や反対をしているか、見えない所があるんですよね。
 
   でもまあ、こういった抽象的な話に終始しても、イメージが湧きにくいので、
   簡単にですが、ちょっとグラフを描いてみました。
   まず最初は、私たちもよく見る、国が出してるグラフ↓
   
   対策をしなければ緑色の曲線で、対策をすれば赤色の曲線になり、
   医療体制を強化して、青色の破線を上に引き上げるとする図ですが、
   これだけだと、ちょっと解り難いですよねえ?
 
   そもそも、赤い曲線になる為の対策が、よく伝わってきません。
   総理は最初、2週間の自粛を要請し、更に10日ほどの延長を求めた一方、
   新年度となる4月に向けて、要請を緩める方向に進んでますし、
   3週間あまりを過ぎた所で、世間でも「コロナ疲れ」なんて言葉が流行始め、
   桜の開花も相俟って、気持ちが緩んできたようには感じます。
   でも本来、感染症の対策というのは、既に入ってきた段階だと、
   初期段階だけ行えば良いのではなく、下火になるまでの継続が大前提です!!
   新年度になったからと言って、別にウイルスは感染拡大を忖度してくれません。
   (まあ、統計上の数字の方は、人の忖度で操作できますけども・苦笑)
 
   では実際、赤の曲線にする為に、どれだけ対策を継続するべきなのか?
   正直、科学的な正確さを追求するほど、具体的な数値は出し難くなりますけど、
   それでは普通の人はイメージし辛いでしょうから、白紙になってる時間軸を、
   この際、誤解を恐れず書き足すなら、多分こんな感じ↓です(2ヶ月前後の誤差アリ)。
   
   ぶっちゃけ、今の段階は、まだまだ序盤も良い所でして、
   現状路線で行くならば、7月中旬まで、現状の対策継続が必要では無いかと?
   まあ、それでも、ここから患者数は増えていく可能性が高いですし、
   仮に順調に事が進んでいても、予定通り五輪を開催できたかは・・・・
   欧州に感染が拡大した時点で、今年の通常開催は正直無理だとは思いました。
 
   で、「こんな自粛ムード、7月までなんて耐えられない」となり、
   もしも4月から、これまでの対策を完全に解除してしまった場合は、
   赤い曲線を描き続けるのではなく、紫色の曲線となります↓
   
   簡単に言えば、緑の曲線が横滑りしてくるだけで、
   自粛した3週間分、ピークを遅らせる事は出来ますが、ただそれだけになります。
   その遅滞させた3週間の内に、医療体制をバッチリ整えられたというのなら、
   意味ある引き延ばし策とも言えるものの、実際の所は・・・・
   正直な話、そんな短時間で医療体制が整えられるなら、誰も苦労はしませんしね。
   (まあ現実的には、中途半端に解除して、赤と紫の中間を描くのかな?)
 
   そして最後に、こちらも空白な縦軸の患者数ですけど・・・正直、予測不能です。
   と言いますか、どうしたって医療対応側には限界値がありますから、
   Q3でも少し書きましたけど、その時々の状況に応じて、
   軽症者まで含めて診るべき患者としたり、重症者のみに絞ったり、
   最悪の場合、重篤な患者は非情でも切り捨てたりなど、
   統計上はどうあれ、医療対応的に縦軸の患者数に関しては、
   数値が変化するよりも、定義が変化する方が現実的なのかも?
   とりあえず、医療関係者の間で感染拡大させない事が、実際には最優先です。
   病院が機能不全に陥れば、それこそ医療崩壊の状態になりますから。
 
   それにしても、最終的に日本の死者数は、どこくらいまで行くんですかねえ?
   そもそも肺炎は、いまの日本社会で、死因の第3位であり、
   その死者数は年間12万人前後、平均だと毎月1万人が肺炎で亡くなっています。
   ぶっちゃけた話、80代も後半を過ぎると、ガンで亡くなる人よりも、
   肺炎で亡くなる人の方が多いのが現実かと(ウチの祖父も最期は肺炎でした)。
   ですので、仮に日本でも数千人の方が、今回の肺炎で亡くなる事になっても、
   「死因の肺炎が新型コロナ由来か?否か?」という違いであれば、
   統計的に言ってしまうと、そこまでのインパクトは無いのかも知れません。
   ところで、現在の日本の検査体制では、検査後に死亡した例は聞きますが、
   肺炎で亡くなった方のPCR検査まで、行っているのでしょうか?
   もし行ってなければ、感染者数と同様、死亡者数も正確な数値は出てきませんよね。
   そうなると、「日本は過少申告してる」という指摘も、あながち否定できないかも?


▼ Q5.東京五輪を延期するなら、開催時期はいつ頃になりそう?
   どうやら、1年の開催延期で決まったようですが、まあ妥当な所ですよね。
   年内の秋に延期と言っても、それまでに収まっていなかったり、
   もしくは涼しくなって再燃している危険性もありますし、
   そもそも五輪は、数多くの競技を同時開催するイベントな為、
   1年のカレンダーを季節単位で動かすのは、正直、現実的ではありません。
   アメリカのプロ・スポーツによる放映権の問題が、どうのという声もありますけど、
   もちろん、それも1つですが、決して全てではありません。
 
   例えば秋に開催しても、サッカーやバスケはシーズンが既に始まってますし、
   野球・テニス・ゴルフなども、シーズンが佳境に入っています。
   プロ野球であれば、日本シリーズを潰してまで、五輪に協力するでしょうか?
   そりゃ確かに、五輪が最大の舞台である競技は、日程の無理も効くでしょうけど、
   人気のある競技ほど、プロ化が進んでおり、五輪はオマケみたいな存在な訳で、
   厳しい言い方をしてしまえば、そこで秋開催を強行しても、行えるのは、
   一流競技は二流選手しか集まらず、一流選手が集まるのは二流競技ばかりの五輪?
   五輪がアマの大会だった頃は、別にそれでも問題なかったのですが、
   IOCが五輪の商業化を進めた結果、今や五輪はプロの大会となり、
   そしてプロ化が進んだ人気競技ほど、五輪の価値は下がる・・・と言うか、
   各競技が自分たちで主開するW杯や世界選手権の価値を高める為、
   五輪の価値を下げる方向に進んでいる現状があるので、それを加速させる恐れはあります。
 
   そういう意味では、延期するとすれば1年後か2年後の同時期しか無い訳で、
   来年の夏には、アメリカで世界陸上、日本の福岡で世界水泳の予定がある一方、
   (ちなみにIOC内の格付けは、陸上・水泳・体操の3競技がAランクで、分配金も多い)
   今回はサッカーW杯がカタール開催で、異例の冬開催となりましたから、
   世陸と世水が動かせるなら2021年、それが無理なら2022年しかありませんでした。
   で、陸上連盟が世陸の1年延期を容認した時点で、大勢はほぼ決まっていたと。
   まあ日本の政府側としても、安倍総理の総裁任期である来年9月までの開催が絶対でしたし、
   既に出場権を得た選手たちからしても、1年ならギリギリ許容範囲内だったでしょうから、
   落ち着く所に落ち着いたのだとは思います。
   いくら何でも、今の状況じゃ、予定通りに今年の夏に開催は無理でしたし、
   五輪直前にあるサッカーの欧州選手権と南米選手権は、早々に1年延期してましたので。
   と言いますか、「1年程度の延期」との事で、暑くなる前の開催案も浮上してますが、
   欧州選手権や南米選手権と被る日程は・・・ちょっと難しいんじゃないですかねえ?
   いや個人的には、全部いっぺんに行うなら、それはそれで楽しいでしょうし、
   もしもマラソンや競歩が東京に帰ってくるなら、そっちの方が嬉しいですけども(笑)。
 
   それにしても、2020年は日本にとって「終わり(衰退)の始まり」の年になると、
   前々から思っており、五輪はその最後の徒花になると見ていたのですが、
   まさか、ここまでの展開が待っていようとは、さすがに想定外すぎました(苦笑)。


> 自分はこの件に関してホント何にも知らないのですが、
> 人に情報提供を頼んでおいて自分で何も情報を出さないのはアレなので基礎情報だけまとめておきます。
> 3月22日23時時点で、国内感染者数1055人(前日比+40人)、死亡37人
> 全世界での感謝数26.7万人、死者1.1万人、感染が確認された国と地域が187

イタリアで感染が広まり始めた段階で、世界的なパンデミック騒乱は不可避になりました。
国境が事実上なかったEU内では、自由な人の往来が、ウイルスの拡散に繋がりますし、
欧米間の交流を考えても、やはりアメリカ大陸にも飛び火はしますよね。
そして、アジアやアフリカで拡大している分には、対岸の火事であっても、
いざ自分たちにまで降りかかると、やはり欧米は声(影響力)が大きいですから。
更に、高温多湿なアジアなどに比べると、普段から感染に深く注意している訳でもなく、
握手やハグ、キスなど、接触系の挨拶を行う文化ですから、いったん入れば一気に広がると。

> イタリアで感染者4.5万人・死者4000人、
本当、イタリアでは急速に拡大しましたよね。
まあ一部報道では、これを病床数不足が招いた医療崩壊となってますけど、
実際には、若者と高齢者と同居する家族が多かった事と、
医者から感染が広まった事が、恐らくは主要因だったのかなぁ?
日本とイタリアの病床数を比べ、財政難からイタリアのベッド数は少ない印象がありますが、
人口1000人あたりで、日本が13.1床、イタリアが3.2床、平均が4.7床ですから
先進国の病床数↓を見ると、そもそも日本のベッド数が飛び抜けて多いんですよ。
https://www.nli-research.co.jp/files/topics/58024_ext_15_2.jpg
その一方で、人口1000人あたりの医師数↓で見ると、
https://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/001/934/34/N000/000/000/07071907.jpg
日本が2.0人、イタリアが3.8人、平均が3.0人と、こちらは逆転しています。
要するに日本とイタリアでは、根本的に医療体制が異なるんです。

ちなみに日本の医療が、ベッドが多くて、医師が少ない理由は、
ベッドを増やして長期入院の患者を増やし、1人の医師が多くの患者を診る事で、
収入を増やして、支出を抑えるという、ビジネス・モデルになっているからですね・・・・
1人の医師に2人分の患者を任せて、1.5倍の給料を支払えば、
病院側も利益が増えますし、医師側も大変ですが給料は高くなります。
そして医師の負担を軽くすべく、入院による患者の管理や、患者との接触が少ない1分診療、
それでも人手不足の分は、 研修医や大学院生をタダ働きで補うと(いわゆる無給医問題)。
って、途中から日本の医療問題の話になっちゃいましたね(苦笑)。

そういう意味ではイタリアは、病気を持った老人でも、
出来るだけ入院させずに自宅で過ごせるようにし、
都会へ仕事・勉強・遊びに行く孫が、家に帰れば祖父母の世話をする為、
外でもらってきたウイルスを持ち帰って、同居する老人に感染させてしまい、
医師数が多いからこそ、密接に行われる検診により、医師にまで感染が広がり、
それをまた、医師を介して患者に広げてしまう・・・という構図ですかねえ。
精密な検査をしなければ、それこそ症状は、単なる風邪だった訳ですし、
そういう意味では、イタリアの充実した町医者のネットワークが、
今回は却って、感染を広めてしまう結果になったのかも?

あと、今回のような感染症対策の場合、重要なのは一般病床ではなく、専門病床の数であり、
日本は3000床(?)なのを、この1ヶ月間で3300床(?)に増やしたとテレビでチラ見した一方、
(ネットで調べてみたものの、このデータの情報源は探し出せず、正確性には自信なし)
日本より人口の少ないイタリアは6000床、ドイツに至っては2万8000床だそうで、
もしかしたら、専門病床の定義の違いがあるのかも知れませんけど、
(東京都は現在118床で、重症用700床&軽症用まで含めて4000床を目指してるらしいです)
イタリアの件は病床数の問題より、単に爆発的な感染拡大があったか否かの話なのかも?
そして、数日前から急に「オーバーシュート」という単語が踊るようになった
現在の日本の大都市圏に関しても、決して他人事では無いのかも知れません。

> 中国感染者8万人・死者3000人、
> 韓国8000人・100人、

近年の嫌韓反中な風潮も働いてか、新型コロナ対策でも、いろいろ言われてる中韓ですが、
もちろん完璧では無いものの、客観的に見て、日本よりも良くやっている気はしますけどね。
まあこれは、事前にSARSやMERSの被害にあっており、
準備や経験が日本より豊富にあった事が、大きいかと思います。
公共心に乏しい中国民や、「心配せずとも何とかなる」ケンチャナヨ精神の韓国民が、
今回の新型コロナに対して、日本人よりも遥かに過敏に反応しているのは、
直近でSARSやMERSの恐怖を体感していたからでしょうね。

そういう意味で、今回の新型コロナの世界的パンデミックが、
人類にもたらした最大のメリットは、
これで「新型インフルエンザ」に対する準備が、官民共に進むであろう事ですね!!
ハッキリ言って、ヒト-ヒト感染する新型インフルの脅威は、新型コロナの比ではありません。
100年前の新型インフルでは、全世界で5000万人の死者を出したと言われており、
この100年間で医療は進歩したものの、世界人口は4倍以上も増え、
しかも人々の往来は、100年前と比較にならないほど増えている現代社会においては、
数億人単位で死者が発生しても、決しておかしくない危険性を孕んでますからねえ。
新型インフルの発生は、地震と同じく早いか遅いかで、「来ない」という可能性は低く、
まあ、新型コロナも収束してない段階で、不謹慎な感想かも知れませんが、
全くの無防備で新型インフルを迎えるよりは、準備が出来て良かったと考えています。

> イギリス4000人・170人、
イギリスが独自路線として示した「集団免疫」という戦略は、
ウイルスと共生しながら、大多数に抗体を持たせ、犠牲者数を最小限に抑えるという
科学面や歴史面の視点に立つと、恐らくは最も合理的な選択だったのですが、
それでも国民の心情的に「恐怖との共同生活」は、やはり政治面で実行困難な選択でしたね。
結局は反対意見に抗えず、わずか2週間で、他国同様の封鎖政策に一転しました。
まあ、一昔前のイギリス国民であれば、議会や政府の選択を信頼したかも知れませんけど、
政争の具として国民投票を利用した結果、想定外にEU離脱が決まってしまい、
しかも離脱交渉も内外共にゴタゴタした、いま現在のイギリスでは、
合理性で恐怖心や不安感を押さえ込むのは、ちょっと無理だったのかも知れません。
実現可能であるなら、私も集団免疫戦略を支持しますが、まあ実現は不可能でしょうね。
既に世界規模での、集団ヒステリー状態に陥ってるようなモノですし・・・・

> イラン2万人・1400人、スペイン2万人・1000人
> フランス1.2万人・450人、アメリカ1.5万人・200人、
> オランダ3000人・106人、ドイツ1.8万人・45人、スイス4800人・43人

ここでは国名が挙がっていませんけども、
個人的には、南半球のブラジルやオーストラリアでの感染拡大に注目してますね。
北半球の国々では、これから春を迎え、そして夏へと進んでいきますが、
南半球の国々は、逆にここから冬に進んでいく為、感染の拡大が危惧されますし、
それが再び、北半球が秋に入る半年後まで続いているとなると、
地球規模で人類が往来する現代、ウイルスがずっと循環し続ける恐れは出てきます。

あとは・・・やはり何だかんだ言って、世界一の大国アメリカの行方ですよね。
あの国の医療費は、国民の負担額も、国家の負担額も、日本以上なのですが、
その大部分が一部の富裕層に注ぎ込まれる為、トップの医療技術は最先端な一方で、
平均以下の人たちの医療レベルは、途上国とは言いませんが、中進国並みかも?
今年は大統領選挙もありますし、選挙に行方にも影響するのかなぁ・・・・
それにしても、自由を尊重するあの国が、1億人以上に外出禁止を命ずるとは!?
世界経済の中心地であるニューヨークさえ、人の動きを止めてしまいましたし、
本当に、戦時下でも有り得なかった程の、前代未聞なアメリカの状況だと思います。
仮に、新型コロナ自体の影響は、結果として限定的であったとしても、
今回のコロナ禍がもたらした社会の変動は、歴史的に大きな転換点に成り得るかも?

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