▽ 2020/6/3 (水) 21:09:33 ▽ 徳翁導誉 |
| ▼ 納豆とワサビの話
> > > > > 完全に偏見ですけど、納豆買って「ああこれで安心だ」ってなってる人たちって
> > > > > 常日頃から情報に右往左往している人たちだろうなって。
> > > > そもそも、納豆買って「ああこれで安心だ」ってなってる人なんて、
> > > > 一体どれくらい居るの?って事なんですよね、私の見方からすると。
> > > > 大多数の人は、何となく買ってる程度の事であり、
> > > > そんな切羽詰まった気持ちで買う人など、まず居ないと思うんですよ。
> > > そうですね……少し時間が経ったからか、前の通信の自分が少し荒れていたことを自覚しました(笑)
> > > 覚悟を決めてコンビニの納豆を買ったから心に余裕ができたかな?
> > こちらは、こちらで、前回の投稿直後に、
> > 近所のスーパーの納豆販売が、「1家族1点限り」となり、
> > これだけ納豆需要が急増したという事は、私が思っている以上に、
> > 「安心の為に納豆を買う人」が居るのかな?と思うようになりました(笑)。
数日前くらいからニュースでも報じられるようになりましたけど、
次亜塩素酸のケースを首から掛けたり、加湿器に混ぜて噴霧したりして、
新型コロナ対策として「空間除菌」を謳ってる店舗が、最近増えてる気がするんですよね。
「効果ある訳ないし、下手したら人体に有害だろ?」と、私などは普通に思ってたのですが、
そうやってニュースになるくらいですから、自分で考えないままに、
とにかく「安心」に飛びつく層は、思ってる以上に多いのかも知れませんね?
・・・って、それでも、大統領が消毒液の注射を提案して、
周囲が火消しに追われたアメリカに比べれば、まだマシなのかな(笑)。
> > まあ確かに、全体的には国民の数パーセント程度であったとしても、
> > 毎日納豆となれば、それだけで需要は急増するでしょうからねえ・・・・
> 管理人様の言う通り増産体制に入ったのか、
> はたまたコロナ疲れで納豆疲れになったのか……どちらか分かりませんが、
> いきつけのスーパーに卵納豆とおろし納豆が帰ってきました。
> 他の納豆も全体的に売れるペースが落ち着いたかな。
> まだ夜は売り切れていることが多いですが。
納豆の増産とか、そんなすぐに出来るモノでは無いでしょうし、
単純に、需要の方が落ち着いてきたのだと思いますよ。
> > > 私もこうして納豆不足について語ったことをきっかけにもう少し他の食品も見てみることにしましたが、
> > > キムチやヨーグルトなども不足していましたね。
> > > 納豆だけでは無く、やはり栄養のありそうな物が無くなっているようです。
> > 私がよく買ってるヨーグルトも、半月くらい前から、
> > 「品薄の状態が続いてます」という張り紙を見掛けるようになりました。
> > まあ幸いにして、今まで買えなかった事は無いのですが、
> > 確かに言われてみると、棚に並ぶ在庫量がいつもの半分以下な印象・・・・
> 他には生クリームやホットケーキミックスが品薄だったみたいですね。
> 臨時休校が多かったから、母親が子供の為に買っていたみたいですけど、
> そう考えるとそろそろこちらも落ち着きそうです。
先週末、初めてヨーグルトが買えなかった・・・・
まあ、たまたまタイミング的な事かも知れませんけど、
緊急事態宣言が解除され、流通も回復する一方だと思ってた所だったので、
正直、意表を突かれた感じでした(苦笑)。
> 翻って回復の様子があまり無いのが「パスタ」。
> 手軽に作れるから人気だったんですかね……。よく分からないですが、
> 今も割と品薄のままです。
パスタの場合、確か半分以上が欧州などから輸入品だったはずですし、
(日欧EPA発効に伴う関税引き下げで、パスタの輸入量は更に増えてるかも?)
国産であっても、原料の小麦はアメリカなどから輸入しているので、
欧米諸国が正常運転に戻らない内は、そう簡単に供給は戻らないかも?
あと、パスタは日持ちする食品なので、買い貯め可能ですし、
その辺りの事情も、供給量不足を招いている可能性はあります。
> > もっと言えば、これで納豆需要が、高まったまま安定すれば、
> > 納豆メーカーにしても、新商品開発の余裕が以前に増して生まれてくる訳で、
> > もしかしたら、これキッカケで、新たに気に入る新商品が生まれるかも知れませんよ(笑)。
> ずっと期待しているのは「わさび納豆」みたいな新商品が出ないかという事ですね(笑)
> 単なる思い付きですけど。
わさび納豆は既にあるのでは?と思い、検索してみた所、
納豆レビューのサイトを発見!?(笑)
http://nattoureviewenn.huuryuu.com/NattouReviewEnnHonnWasabi.html
あと、納豆単体ではなく、手巻き寿司ではありますが、
セブンイレブンで「わさび納豆巻」が売られてるらしいですよ。
> タピオカってなんであんなに人気になったんでしょうね?
> やっぱり食感がレアなのかなぁ?でも近いモノは今までもあった気が……白玉とか?
やはり食感なんだと思いますよ。
あと、タピオカも白玉も、同じくデンプンを固めたモノですけど、
タピオカはキャッサバ芋で、白玉は餅米ですから、
デンプンの質が異なり、食感の方も違ってくるんでしょうね。
> > > > ちなみに私は・・・卵はもちろん、ネギも辛子も入れません。
> > > > 納豆は、付属のタレのみですね。
> > > 辛子も入れないんですか。
> > そもそも論として、カラシやワサビなど、
> > 鼻の奥にツーンとくる系の辛味が苦手なんですよね。
> > なので刺身も、基本的にはワサビを付けずに食べてます。
> ただの辛味は痛みでしか無いのですが、その中に旨味があるのを感じるとハマってしまうんですよね。
> 名産地のわさびを口にする機会があったのですが、本当に味が付いています。
> 普通、ワサビ単独で調味料として使う機会は少ないと思うのですが、
> 名産地のワサビはワサビだけで調味料として成立するからすごい。
> 勿論醤油をつけても美味しいのですが、二度楽しめるという事でお得な気分になります。
そう言えば数年前、高い寿司屋に連れてってもらった時に、
鮫皮でおろした本ワサビは、ツーンと来る刺激が無く、却って爽やかな後味で、
これなら、ネタを挟まない「ワサビ巻き」という寿司があるのも納得でした。
市販のチューブ入りワサビとは、完全に別物でしたしね。
ただ逆に言うと、チューブ入りワサビは西洋ワサビが主原料だからこそ、
欧米人にも馴染みやすい味で、刺身文化の世界普及に役立ってるのかな?という面も。
実際、サッカー日本代表監督を務めたザッケローニも、チューブ入りワサビがお気に入りで、
W杯予選の際、北朝鮮の入国管理で「ワサビ没収」の憂き目に遭ってました(笑)。
▼ 醤油と味噌、そして食文化の話
> > > > 昆布ダシに、甘く煮詰めた牛肉と玉ネギを乗せる、関西風の肉うどんも良いですが、
> > > > 鰹ダシに、豚バラ・白ネギ・油揚げを入れた、関東の武蔵野うどんが好きですね。
> > > > 名古屋の きしめんの時は、山盛りの鰹節と七味唐辛子だけです。
> > > > 親の転勤で、関東・東海・関西を転々としたので、その時に各地の味を覚えました。
> > > カップ麺のうどんって関東と関西で味違いますよね?
> > > 自分、関西生まれでずっとカップうどんが好きだったんですよね。
> > > ところが最近国境線を超えて関東に引っ越した所、カップうどんが全然美味しくないんですよね。
> > > 直感的に、自分が今まで関西のカップうどんを食べていたことと、
> > > 今自分が食べているかっぷうどんが関東の味付けであることに気付きました。
> > はい、カップうどんの味付けは、関東と関西で違いますよ。
> > 関西の方が、味も、見た目も、薄かった記憶があります。
> > カップうどん以前の話として、そもそも他の料理でも、
> > 関東では濃口醤油が、関西では薄口醤油が、一般的に使われてますし。
思い出しましたけど、赤いきつね(うどん)と、緑のたぬき(そば)では、
うどんに関しては、関東版よりも関西版の方が少し好きでしたけど、
そばに関しては、圧倒的に関東版で、関西版は ほぼ食べませんでしたね。
うどんの方は、濃口醤油でも、薄口醤油でも、それぞれ美味しいのですが、
そばの方は、濃口醤油の一択というのが、個人的な感想です。
「関西人は納豆が嫌い」というのと同じくらい、ステレオタイプな印象ですが、
「関西の蕎麦はマズい」というのも、食のエピソードとして よくありました。
あとは、関西の豚まんと、関東の肉まんの違いとか。
・・・って、以前にも こんな雑談したなぁと思い、
ちょっと調べた所、もう10年も前の事でした(笑)。
http://tokuou.s500.xrea.com/cgi/kjbn/kjbn.cgi?tree=s13601#13601
関東と関西の「食文化」と「お笑い文化」の違いについて語ってましたね。
> > あと、こんな話をしていて、今更ながら気付いたのですが、
> > 納豆にかけるダシも、恐らくは、関東と関西で違いますよねえ?
> > と言う事で、ちょっと調べてみた所、
> > 関西人向けに薄口醤油のダシに変更した事も、人気定着の一因だったみたいです。
> あ〜。なるほど。そう言われてみると、先に挙げた「豆紀」の納豆は関西風の醤油だった気がします。
> 少なくとも和歌山の会社だったはずですし。
> 昔嫌っていた納豆類はそれに比べると醤油の味が濃かった気が……まあ今はそれも好きなんですけどね(笑)
> 納豆が好きなのは間違いないのですが、それ以上に私は「だし」が好きなんだと思います。
まあ、ダシも醤油も掛けずに、納豆を食べる人は まず居ないでしょうし、
そう考えると、重要なファクターではありますよね。
> ですから、今も住んでいる関東圏の市販の醤油では無く、
> どちらかと言えば関西圏?に位置する実家で調達してもらった醤油とつゆを愛用しています。
> 親に頭を下げて、醤油とつゆだけは「援助」をお願いしている状態ですね(笑)
私は特に食への拘りは乏しかったので、下宿していた当時は、
ローカル番組の録画・録音を、数ヶ月に1度のペースで送ってもらってましたね(笑)。
まあ今でしたら、ネットで見られちゃうでしょうけど、当時はそうも行かない時代だったので。
> > > > ちなみにアジアの方では・・・それぞれ現地に、独自の納豆文化がある所も!?
> > > > 別に納豆自体は、日本の独自文化ではありませんからねえ。
> > > > と言いますか、納豆料理のレパートリー的に、日本は貧弱な方らしいです(笑)。
> > > > とりあえず、こんなラジオ番組のネット配信↓を貼っておきます。
> > > > 「日本は納豆後進国? 辺境作家が語るアジア納豆探検記」
> > > > https://www.tbsradio.jp/36105 (本編は10:30あたりから)
> > > 何故か聴けませんでした。しかし納豆って日本の文化じゃないんですか!?
> > > それは驚きです。他国ではどんな納豆が食べられているのか……。
> > でしたら、このインタビュー記事とか、どうでしょう?
> > そのラジオ番組のゲストと、同じ人が語ってますね。
> > https://blog.kitchhike.com/interview-hideyukitakano/
> 高野氏のインタビュー記事を読みました。いや、興味深いですね。
> ただ、高野氏が言及する納豆を見ていて思ったのは
> カテゴリー的には「味噌」と重なってそうな例が多かった気がします。
> 外見から感じた印象でしか無いのですが、「調味料」として使われているのであれば、
> 日本人にとっての「味噌」のような位置付けに「納豆」があるのかなぁ?
なるほど!!
言われてみれば確かに、どれも同じく大豆の発酵食品ですし、
日本には味噌や醤油といった調味料があるから、納豆はシンプルに食べるのかも?
言い方を換えるなら、「日本は納豆料理のレパートリーが貧弱」かも知れないけど、
「大豆調味料のレパートリーは豊富」・・・と言うのは、さすがに無理があるか(笑)。
でもまあ、日本の食文化の場合、主食に米、調味料に醤油と味噌があるから、
それ以外は全て「おかず」の概念になってしまう所はあると思うんです。
納豆にしても、日本では完全におかず扱いで、調味料として見る感覚がありませんし。
そもそも、日本人にとって当たり前な「主食とおかず」というモノは、
世界的に見ると、ちょっと特異な価値観ではあるのですが、そこはさておき、
例えば餃子とか、日本だと おかず扱いで、普通に餃子定食とかありますけど、
餃子の本場のはずの中国人からすると、餃子は炭水化物なのに、
同じ炭水化物のご飯やラーメンと一緒に食べるのが、信じられなかったりするんですよね。
って、お好み焼き定食や、うどん定食も、関西以外だと「!?」ってなりますが(笑)。
> じゃがいもやトマトに関しては大分前にも少し話しましたね。
> 「パスタで見るイタリア史」を読んだ感想で副次的にそこら辺の話に触れた気がします。
> しかし……結局「山野で見るドイツ史」は完読出来なかったな……なんでだろ。
あ〜、ありましたねえ。
言われて、初めて思い出しました(苦笑)。
調べてみたら、3年前の雑談↓のようです。
http://tokuou.s500.xrea.com/cgi/kjbn/kjbn.cgi?tree=s21169#21169
「お米でたどる日本史」や「キムチでたどる朝鮮史」など、
アジア版もあれば面白そうとか、いろいろ言ってましたよね。
ちなみに「パスタでたどるイタリア史」は・・・まだ読んでません(笑)。
それにしても、前出の10年前の雑談もそうですが、
同じ話を繰り返してるのは、私が成長してないのか、加齢で物忘れが激しいのか・・・・
▼ 人間の行動原理や哲学の話
> > あと、その辺の事情とかに関係なく、あいちトリエンナーレの件から、
> > とにかく大村バッシングという人たちも、少なからず存在はしますね(笑)。
> > 坊主憎けりゃ袈裟まで憎いのか、文化事業者は救済の対象外なんだそうです。
> > https://www.sanspo.com/geino/news/20200502/pol20050217090005-n1.html
> 大村バッシングとは違う話ですが、最近筑波大の准教授が文化事業者を攻撃しているのを見てビックリしました。
> これも恐らく反戦・反原発系の文化人への憎悪からの発言でしょうが……
> 名門大学でそれなりの地位にある人でもこういう事を言うのかと愕然としました。
> 社会の分断や言論の圧迫というのはこういう
> そこそこの地位にある人の無責任な発言で進んでいくのではないかと、最近そう思い始めています。
まあ別に、驚くほどの事では無いかと?
どんな立派な先生であっても、その専門分野を離れれば、
それ以外の分野の認識など、一般人と大差ありません。
なので、一般人同様、いろんな人が居ます。
と言いますか、専門分野に特化してるほど、変な人は多いかも?
狭い世界に暮らしている程、世間の常識から懸け離れたりもしますし。
あとは、それが専門分野の話だった場合は・・・悲しい話ですけど、
どんな世界にも派閥はあり、その分野で飯を食っている以上、
学術的な正しさよりも、自らの立場や、家族の生活を守る為に、
派閥の意見ベッタリになりますし、時には過激化する事も珍しくありません。
学者であっても、単なる人間である事に、変わりはないですからねえ。
もちろん、立場があるから自制しようという人も居ますけど、
立場があるからこそ、却って振る舞いが傲慢になる人も居ます。
まあそれも、一般社会と何ら違いはありませんよ。
戦後の食糧難の中、違法な闇市で食糧を購入せず、餓死した裁判官もいれば、
賭けマージャンをして、辞任に追い込まれた検事長だっていますので(苦笑)。
> > > > 結局、国側(文化庁)からの補助金は、一部減額した上で、
> > > > 一転して3月23日に、急遽、支払われる事になったみたいですね。
> > > > https://news.yahoo.co.jp/byline/shidayoko/20200327-00169936
> > > 自分なりに軽く調べてみたのですが、大村知事は司法争訟に打って出ようとしていたそうで。
> > > 確かに、万が一、億が一にも愛知県側の主張が認められてしまったら政権としては大打撃ですもんね。
> > > 単なる嫌がらせで冒して良いリスクでは無いでしょう。
> > でも、国側は引いたとしても、このまま市側が引かなければ、
> > 愛知県と名古屋市の間で裁判となり、間接的には司法判断が下される可能性も?
> 構図的に、国が巻き込まれることは無いのではないかなとも思います。
> 結論としては恐らく運営委員会側が勝つでしょうけど、司法判断が下される直接の範囲はかなり限定的かと思います。
> 河村さんにとっては打撃でしょうけど、国からすると対岸の火事ではないかなと。
いや勿論、愛知県と名古屋市の裁判に、国側は無関係ですよ。
私が言いたかったのは、ただ単に、愛知県と国との裁判は回避されても、
名古屋市との間で裁判が起これば、あいちトリエンナーレに関して、
どのみち司法の判決が出るというだけの話ですね。
それと、もし仮に国との間でも裁判となっていて、そこで国側が敗訴したとしても、
別に政権側にとっては、大した打撃にもならなかったと、私は考えています。
> > 逆説的な言い方をすれば、「イジメを許すな」なんて声高に叫ぶ人がいる限り、
> > この社会から、イジメなんてモノは絶対になくなりません。
> > そうした正義感を振り回す人間こそが、まさにイジメ予備軍なのですから・・・・
> > 大津イジメ事件とか、日大アメフト部問題とか、それこそ典型例だろうかと?
> > 身勝手な正義感や、無責任な正義感は、本当に厄介な社会の宿痾です。
> 徹頭徹尾同意しますが、これを自覚していても厄介な人々は居ますよね。
自覚して、敢えて行っている分には、まだマシなんですよ。
自覚できてる以上、本人にその気があれば、反省も修正も出来ますし、
少なくとも、自覚が出来ていれば、最低限の責任は負えている訳です。
しかし無自覚だと、反省や修正も行えない上に、無自覚だから無責任でもあるんです。
これは本当に厄介ですよ・・・・
> ある種開き直っている輩と言えば良いのでしょうか……。
> 行き過ぎた相対主義を持ち出す輩です。
> 確かに「自分こそが正義」と思い込んでそれを振りかざす輩よりはマシかもしれませんが、
> 「絶対に正しいことは無い」と盲信して(この時点で若干論理的には矛盾もありそう)、
> 常識や良識を否定する動きが散見されます。
> 勿論、常識・良識は人それぞれではありますが、
> 例えば「人を殺してはならない」という意見に対して「いや、それが正しいとは限らない」とか言い出すのは
> 相対主義の悪用に他ならない気がします。(トロッコ問題とかそういう難しい話は一旦おいておいてください)
アハハッ、私がもろに そのタイプですね(笑)。
いや勿論、議論に勝利するという目的で、相手の意見を煙に巻く為に、
極論を言ったり、常識や良識を否定したりとか、そんな事はしませんけど、
考え方の基本としては、常にそう言ったモノは持ってますよ。
「絶対に正しいなんて事は無い」というのは、科学の基本姿勢であると思います。
ただ一方で、「出来る限り正しさを求めよう」というのも、同時に必要な姿勢ですが。
でもまあ、一般的な議論で、そういった事を持ち出すタイプは、また別種なのかな?
科学者が「科学は万能ではない」と言うのと、
宗教家が「科学は万能ではない」と言うのでは、
同じ言葉でも、意味合いが違ってきますしね。
特に後者の場合、「科学は絶対だと信じるな」の後に、
「私を絶対と信じろ」という言葉が隠れていそうですからね。
つまり、議論に勝ちたいなんて理由で、「絶対に正しいことは無い」という人は、
既にその時点で、「自分こそが正義」と思い込んでるタイプだと思うんですよ。
そうで無ければ、わざわざそんな事までして、勝ちたいとなんて思わないでしょうし。
あと、マンネルへイムさんの年代だと、ご存知無いかも知れませんけど、
「なぜ人を殺してはいけないのか?」というのは、
1997年の事ですから、今から23年も前の話なのですが、
知識人を中心に、メディアを騒がせたフレーズだったんですよね。
1997年というと、神戸の中学生が小学生5人を殺傷した
いわゆる「酒鬼薔薇事件」が起こった年なのですが、
その年の夏、筑紫哲也のニュース23で行われた終戦日の特別企画で、
高校生たちの討論会を行ったのですが、これはその時に出たフレーズでした。
1人の高校生が発した何気ない問いに、居並ぶ大人たちは誰も明確に答えられず、
スタジオの議論はそれ一色となり、その反響は番組の枠さえも飛び越えて、
様々なメディアで、様々な知識人が、様々な答えを表明する出来事があったんです。
さすがに23年前だと、リアルタイムの反応はネット上にも残って無さそうですけど、
しかし、結構な騒ぎとなった話題だったので、探せば思い出話は多く見つかりそう。
トロッコ問題とか以上に、これは根源的で深い問いだと思いますよ。
法律には、罪を犯した時の罰は載っていても、なぜ罪なのかは書かれてませんし、
確か当時も、十人十色な意見があって、それほど意見が分かれる事に驚いたかも?
私も私なりに答えを持ってましたけど、それが必ずしも一致する訳じゃなかったので。
その中でも、個人的に一致したというか、一言で簡潔に言い切ったのが、
「火垂るの墓」の原作者としても知られる作家・野坂昭如が語った
「殺しなさい。ただし、君も殺される」という言葉でしたね。
逆に、これは誰の発言かは覚えていませんけど、
「当たり前だろ、馬鹿な質問をするな」というのが、一番納得できなかったかな?
そもそも、終戦特番での一コマである事を考えると、
これが軍人であれば「なぜ人を殺して良いのか?」という問いにも繋がりますし、
それに対しても「当たり前だろ」という答えを返せてしまいます。
そうなっては結局、判断を預けた人の匙加減1つで決まってしまい、
例えばオウム事件の「ポア」ように、「殺す事が救済となる」と言われれば、
それを当たり前の事として、殺人を犯すようにはなりませんかねえ?
で、その時に必要な考え方こそ、「いや、それが正しいとは限らない」では無いでしょうか?
> > > > ちなみに、少女像のオリジナル銅像を造った芸術家夫妻は、
> > > > ベトナム戦争で韓国軍に虐殺された母子像の銅像も、実は作っており、
> > > > 韓国国内では、こちらの作品設置も進めているんですよね。
> > > > http://japan.hani.co.kr/arti/politics/27131.html
> > > > http://asianews.seesaa.net/article/441408407.html
> > > > なので別に、反日目的で活動している人たちでは無いんです・・・・
> > > この段落に反応すると、多分過激な言葉が出てきちゃうのでノーコメントで。
> > ノーコメントと言われているのに、先日ちょうど 韓国側で動きがあったので、
> > 記録目的がてらに、ちょっとだけ書いておきますね。
> > そういう事なので、返信の方は別に構いません。
> > 「利用されるだけ利用された…元慰安婦が支援団体に絶縁状 寄付金の不正利用と10億円の行方」
> > https://news.yahoo.co.jp/articles/4ba17825f317d3387450c7b52c36b58f682e5ccf
> > 「韓国の総選挙で『親日』のレッテルを貼られた政治家の当落」
> > https://news.yahoo.co.jp/byline/pyonjiniru/20200420-00174277/
> 別にこの手の話題が嫌いという訳では無いのですが、どうしても私は感情的になってしまうんですよね。
> (中略)
> とまあ自分で読み返しても抽象的な物言いで嫌なのですが……とりあえず抑制的に文章は書けたかな……。
ではまあ、韓国の話題は止めておきましょうか?
そこまで気を使って扱うほど、別に私も関心は無いですし(笑)、
国際問題で言うと、今は他にも、中国が香港に対して「国家安全法」を可決したり、
警官の黒人殺害で、アメリカ全土で暴動が発生し、夜間外出禁止令が出されるなど、
コロナ禍の中で、いろいろと起こってますからねえ・・・・
って、でも実際の所、昨今流行の自国第一主義じゃないですけど、
ぶっちゃた話、私だって基本的に関心あるのは、日本の事だけですし、
韓国の事はどうでも良くて、国益よりも嫌韓に奔る日本の現状が心配なんですよね。
まあ、それだけ日本人に「余裕」が無くなってきた証なんでしょうけど、
90年代までは、世界のトップを目指し、良くも悪くも「上を見ていた」日本が、
日本スゴいとか、○○よりマシと言って、「下を見ている」姿が歯痒くて・・・・
これがまだ、停滞した平成の時代しか知らない、若い世代だけならまだしも、
ガッツリ戦後昭和の時代を知って世代まで、そうなのですから、本当に救えない(泣)。
でも本当、精神的であれ、経済的であれ、体力的であれ、時間的であれ、
何事においても、「余裕」というのは全てを左右するので、ここを注視したい所です。
> > > > しかし、実際に作品の中身を見てみると、昭和天皇の写真を燃やした作品とは、
> > > > 元々あった昭和天皇のコラージュ作品を、保守系の議員が美術館に抗議して、
> > > > 作品が掲載された図録が焼却処分された事に対する、作者の抗議映像であり、
この文章を書いた時に、書き忘れた部分を思い出したので、今更ながらに追記(笑)。
ちょっと危ない内容なので、返信の方はノーコメントで構いません。
例えば、拝金主義に抗議する意味で、1万円札を燃やすアートがあったとして、
それに対して慶応大学は、「福沢諭吉先生に対する冒涜だ」と抗議するでしょうか?
また、戦前の学校には、教育勅語と共に、御真影と呼ばれる天皇の肖像写真が飾られ、
その写真を空襲や火災から守る為に、何名もの教師や生徒の命が犠牲になり、
御真影を守る為に、「奉安殿」という格別に頑丈な建築物が、学校内に建てられた訳で、
その辺りの事情も加味すると、昭和天皇の写真を、政治的なアートの題材にする事は、
普通に有り得る気がするんですよねえ・・・・
と言いますか、それがダメと言う人は、こういう姿の日本がお望みなのかな?
「将軍様の肖像画と一緒に高校生を溺死させる北朝鮮の思想教育」
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20161010-00063072/
まあ実際、戦前の台湾では、地震で倒壊した建物の下敷きになった台湾人少年が、
君が代を歌いながら死んでいった事を、美談として教科書にも載せましたし、
戦後・・・というか、未だに美談扱いしている人たちがいますからねえ。
あと、「アートは政治に関わるな」という人は居ますし、
積極的に賛同しないまでも、消極的に同意する人の方が、実は多数派な気もしますが、
そもそもアートとは、まず最初に宗教、続いて政治に利用される形で始まり、
それが大衆にまで広がった以上、時には批判の手法と用いられる事もある訳で、
例えばピカソのゲルニカとか、最近ならバンクシーの作品などは、まさにそれなんですよね。
これは美術の世界だけでなく、音楽の世界にしても然りです。
また、「天皇をアートの題材に用いるな」という事であれば、
昨年、即位30年記念の肖像画が制作・公開されましたけど、あれもダメなのでしょうか?
全部ダメと言うなら、まだ一貫性があるのですが、でも実際の所、
自らの匙加減を、社会全体にも当てハメて考える人が、恐らく ほとんどな感じがします。
みんな学校で、美術や音楽は習ってきてるはずなのに・・・と言いますか、
日本のアート教育が、受験科目でない副教科として軽視される一方、
実技のみが重視されている方針が、こういう認識を生んでいるのかな?
これは、日本の学校教育 全てに関して言える事かも知れませんが、
テストで点数を取る事に執着して、楽しみ方を伝える事を疎かにしている為、
結局は、各分野の本質が理解できないまま、終わっているのかも知れませんね。
▼ 政治と選挙制度の話
> 憲法学や行政学で昔の方がマシだった(良かったとまでは言われて無いです)と言われている最たる例が
> 選挙制度です。
> どう変えるか?は難しいですが、今のままで良いかと聞かれるとそうは思えないんですよねぇ……。
> 仮定ついでに意見をお聞きしたいのですが、かつての中選挙区制を今復活させた場合はどんな影響があるでしょう?
> かつてのような金権政治的なデメリットも復活しますかねぇ?
う〜ん、ハッキリ言いまして、私自身は、
「中選挙区制の復活」を訴える専門家に対して、かなり評価が低いですね。
未だに冷戦構造の思考パターンのまま語る、軍事専門家や外交専門家と同類であり、
公式の使い方だけ覚えて、公式の意味そのものを理解しておらず、
学校のテストで高得点を取れる偏差値エリートであっても、
状況の変化に対応できない所か、変化してる事すら気付けないタイプだと見ているので。
具体的に言うと、確かに「ベストな選挙制度」というモノは存在しないものの、
小選挙区制であれ、比例代表制であれ、極端だからこそメリットもデメリットも際立ちます。
ところが中選挙区制というのは、極端では無いですから、際立ちはしていませんが、
両制度のデメリットを内包した上で、両制度のメリットは見えてきません・・・・
要するに、どっち着かずで、差し引きのトータルが最も悪いのが中選挙区制なんです。
なので、論理的に考えた場合、これを最良とする考え方は、ちょっと有り得ないですよね。
この制度で得をするのは、例えば公明党のように、一定の支持者を持つ中規模政党だけで、
多数派の意見を押すにも、少数派の意見を拾うにも、不向きなシステムではあります。
では何故、そんな制度を推す声があるかと言えば、
戦後昭和の時代が、この中選挙区制度だったからですよね。
そして、戦後昭和の政治の方が、今よりもまだマシだったと思い、
選挙制度を当時のモノに戻せば、当時の政治が戻ってくるとか考えているのでしょうけど、
これこそがまさに、公式の使い方を覚えて、公式の意味を理解してない人間の典型かと?
あの頃は、世界的にも「冷戦」という時代にあり、
日本の政治も、自民党と社会党の「1.5大政党制」だったからこそ、
中選挙区制であっても、あのような55年体制が続いただけで、
今の時代に制度だけ復活させても、同じ様な結果になるはずがありません!!
そんな事は、未だに中選挙区制が残っている、参院選の東京都選挙区を見れば明らかです。
自民党1強の現在でも、6議席の中から2議席目を獲得するのは、なかなか大変です。
もしも、あれを全国の衆院選挙区で実現したら、2大政党制どころか大政党が消滅して、
中規模の政党が乱立する事態になるでしょうね・・・・
少なくとも、単独で過半数を獲得できる政党は、まず現れないと思います。
そうなれば必然的に、選挙結果によって政権が誕生するのではなく、
選挙後の合従連衡という「政局」によって、政権は誕生する事になります。
もしくは、いつまでも組閣できなかったり、出来ても少数与党で不安定な政権運営となります。
そもそも、冷戦下の1.5大政党制という特殊な条件下でなければ、
中選挙区の議席数だけ誕生するのは、大政党内の派閥ではなく、それだけの数の政党であり、
せっかく選挙を行っても、国民の手の届かない合従連衡で政権が生まれるんですよ!?
まあ確かに、政党の数だけ主張があり、各政党に党是となるような政策があれば、
それを次々と実現させていく可能性は広がりますし、
政党の数だけ党首が居るのですから、そこから国を率いるリーダーを育てるかも知れません。
しかし現実的には、中規模政党の主張は、一部組織の利益を守る行動に特化しがちですし、
(今回の新型コロナ対策で言えば、公明党は宗教法人への支援を強く訴えてますね)
乱立する党首同士の討論も、目立つ為のパフォーマンス合戦に陥る確率が高い気がします。
その辺の事情を踏まえた上で、それでも「中選挙区制が良い」という主張であれば、
それはそれで、私も1つの意見として尊重は出来るのですが、
でも実際の所、そこまでキチンと物事を考えないまま、
「中選挙区制に戻せば、55年体制時の政治に戻る」という、浅はかな考えで、
中選挙区制の復活を唱えている人の方が、恐らくは大多数かと思うんです・・・・
もっと厳しい事を言うと、その程度の専門家を、私は専門家だとは見なしていません。
あと、日本は二院制であり、諸外国に比べると参議院の権限が強い為、
衆議院の事だけ言うのは、片手落ちも良い所ではあるんですよね。
「参議院は衆議院のカーボン用紙」と言われた55年体制下じゃないんですから、
衆参の捻れが生じやすく、両院間で調整できないと、国会はすぐ機能不全に陥ります。
> > > 最近、行政学や憲法学じゃその「三流」だった時期の方が
> > > マシだったという話もちょくちょくされているみたいですよ。
> > > まあ確かに、組織の頭脳を四流の政治が
> > > 一流(米英辺りを最高点にしたら一流半?)の官僚に代わろうとしているのが
> > > 近年の流れですからね。
> > う〜ん、もちろん、そう言いたくなる気持ちは、凄く解るのですが、
> > でも人間や組織の能力なんて、そんな急激に変化しないと思うんですよね。
> > 結局の所、一昔前に比べると、全体的に余裕が無くなってきただけでは無いかと?
> > 例えば、右肩上がりの会社であれば、誰が社長でも相応に業績は上がるでしょうし、
> > 逆に下り坂の会社なら、どんな優秀な経営者でも、業績の建て直しは至難の業だと。
> > まあ日本で言えば、成長期の戦後昭和と、停滞期の平成と、衰退期の令和では、
> > 国家の為政者であれ、会社の経営者であれ、その難易度は格段に違うと思いますし、
> > 社会の成熟度が増すほど、小粒(標準的)かも知れませんが、有能な人材が増える事で、
> > 少しずつであっても、質的には高まってる可能性はあります。
> 自分はどうしても短絡的に日本の停滞は人口減少に原因を求めたくなるのですが、
> やはりそれだけではありませんよね?
確かに人口減少は、非常に大きな影響をもたらすと思いますよ。
ですが正直な所、日本でそれが明確に現れるのは、これからの話ですね。
実際、10年ほど前から人口が減少を始めたものの、現状ではまだ微減レベルであり、
20年30年経って、1000万人2000万人減った所で、ようやく実感できるレベルです。
1000万人と言ったら、東京都の人口まるまるですし、
2000万人と言ったら、関西地方の人口まるまるなので、
それだけの人口が、これから20年30年の内に消えて無くなる訳ですからねえ。
つまり、日本が人口減少の地獄を迎えるのが、令和の時代という訳です・・・・
なので現状では、人口減少の前段階として起こる
少子高齢化と労働人口の減少が、問題の原因となっているでしょうし、
更に前の問題として、先行モデルの後追い時代が終わった事が大きいかと思います。
後追いの場合、明確な答えがあるので、後は引き算と割り算で適切なルートが求まりますが、
先頭グループに追い付くと、そこからは自ら切り開く 足し算や掛け算の世界ですので、
いつもでも後追い体制のままだと、無駄な浪費をして足踏みするだけです・・・・
> バブル崩壊は避けられないとして、そこからの立て直しが問題だったのでしょうか?
> それとも行政改革・構造改革が失敗だったのでしょうか
> (学界ではちょくちょくやり玉に挙がっているみたいですけど)
ぶっちゃけ、私は理系の人間なので、完全に門外漢も良い所ですし、
個人的にも、経済や政治は苦手というか、関心の薄い分野なので、
私の言う事など、ほとんど役に立たないと思うんですけどね(笑)。
とりあえず、前回も言いましたけど、
高度経済成長で右肩上がりの時は、誰がリーダーでもだいたい上手く行くモノです。
ですが、停滞期から立て直す舵取りとなる、なかなか難しいモノではありますし、
いったん下り基調に入ってしまえば、回復など並大抵の苦労ではありません。
状況が苦しくなるほど、打開には大胆な決断が必要になってきますし、
トップに登り詰めるほど、しがらみだって多くなるので、そう簡単ではありませんから。
なので、昔のリーダーが素晴らしくて、今のリーダーが無能とか、
そんな単純な話では無いという事は、まず大前提として有るものとして話します。
で、橋本行改や小泉構造改革が、一概に失敗だったかと言うと、難しい所・・・・
まあ勿論、大成功だったなんて、とても言えないとは思いますがね(笑)。
まず橋本行改に関して、私は過小評価されてる気がするんですよ。
戦後の日本政治というのは、政治主導ではなく、官僚主導で来ていて、
後追い路線の時代は、そうした堅実運転で大過なかったのは事実ですが、
右肩上がりの成長期が終わり、バブル経済が崩壊してからというもの、
従来通りの路線では、必ず行き詰まる事は目に見えていた状況だったと思います。
そんな中で、中央省庁の再編、特に「官庁の中の官庁」と言われた大蔵省に対して、
改革の手を付けたというのは、想像される以上に並大抵の事ではありませんでした。
確かに、実行できる範囲内での改革なんて、タカが知れてるかも知れませんけど、
それすら行えない事が普通な訳で、そこは適切に評価されるべきだと感じます。
現状が良いかどうかは別として、安倍政権が政治主導で事に当たれるのも、
財務省の操り人形にならずに済んでいるのも、ひとえに橋本行改の成果と言えます。
まあ、行政改革・財政構造改革・経済構造改革・金融システム改革・社会保障構造改革・教育改革を、
「6大改革」として大風呂敷を広げ、どれも中途半端に終わったのは事実ですけど、
その反面、日本の成長が曲がり角に突入していた当時、どれもが急務な課題でしたし、
アメリカ軍に対する普天間返還合意や、北方領土問題を一歩進めたロシアとの川奈合意など、
決して派手ではないものの、2年半の首相任期で、それなりの結果は残しているんです。
それでも評価が低いのは、スマートだけども小物感のある、政治家としてのイメージ故なのか?
ちなみに平成時代の首相の中で、個人的に最も評価してるのは、橋本後任の小渕首相でした。
地味キャラで、海外メディアからは「冷めたピザ」と揶揄もされましたが、
改革路線は引き継いだ上で、硬軟織り交ぜた政策を見せ、しっかりと根回ししてから果断に動き、
敵を作らない温厚な性格ながら、一旦敵に回れば許さず、それでも必要ならば土下座して手を結ぶ。
あの急死が無く、長期政権化していたら、もう少し違う日本の現状があったかも・・・・
続いて、小泉構造改革に関しては、正直、中身はそれほどと言いますか、
基本的には、「自民党の経世会支配を終わらせる」という、
派閥争いと言いますか、党内政局に執着して邁進した首相でしたので、
改革に関しては、それを成し遂げる為の政争の具に過ぎない印象でしたね・・・・
(ちなみに前述の橋本や小渕は、旧田中派である経世会の人間でした)
あの郵政民営化にしても、市場開放を求めるアメリカの要望もありましたが、
郵便貯金の財政投融資が旧田中派の資金源となっており、郵便局の組織票も握っていて、
その構造を壊そうというのが、民営化の目的でした。
なので、官から民への資金流入とか、経営のスリム化とか、中身はどうだって良かったんです。
まあ確かに財政投融資は、国会審議を経ない「第2の予算」と呼ばれ、
巨額であるのに不透明でしたから、改革自体は必要だったのでしょうが、
既に橋本・小渕の行政改革により、郵便局は公社化されて、
その問題はある程度解消されつつあり、本当に民営化まで必要だったかは・・・・
ぶっちゃけ、政治的なパフォーマンスに利用された印象しかないんですよね、個人的には。
それに、財投廃止で確かに透明化はしたものの、柔軟な融資は無くなり、
逆に日本国債の購入が飛躍的に増えて、却って国家予算と一体化した感もあると。
まあ利用者側からすると、公共インフラとしての機能は、完全に低下してますよね。
あとは・・・大声でスローガンを叫んだ割には、特に目立った事はしてない印象。
医療費負担の増額や、公共サービスの縮小などは、
財政問題を考えれば妥当でも、別に改革という程のモノでも無いですし、
独立行政法人化により、数字上の公務員数を減らしても、単なる名目だけの話ですし、
地方への税源移譲は評価できたとしても、地方分権のビジョンが伴わず、中途半端で、
公共事業はカットしたものの、それに変わる対策が何かあった訳でもなく、
不良債権処理は大変だったでしょうけど、宣伝のように、それで景気回復した訳でなく、
派遣労働者を増やした事で、多少は経済を上向かせたものの、リーマン・ショックで元の木阿弥。
まあリーマン・ショックに関しては、運が悪かった所もあるでしょうし、
対応に失敗したのは麻生政権であって、小泉政権の責任では無いかも知れません。
(麻生自身は、その後始末をした民主党政権の所為にしてますけど・苦笑)
ただ1つ言えるのは、日本の人口減少や少子高齢化の問題を考えた時に、
小泉政権時というのは、圧倒的に人口が多い団塊ジュニア世代が、アラサーだった頃であり、
子供を増やすなら、手を打てる最後のタイミングであったのに、完全にスルーしたというか、
目先の経済的な数値を優先して、却って結婚や出産を難くした面があったのは事実です。
表立ってはいませんでしたが、外国人労働者を入れれば良いと考えていたのは、見て取れましたし。
(バブル崩壊後の就職氷河期が、たまたま団塊ジュニア世代を襲ったのも、非常に運が悪かった)
もちろん、人口減少や少子化の問題は、長きに亘る国策上の失敗である為、
小泉1人に責を問わせるモノでは無いですが、長期政権を築いて、実行できる立場にありながら、
それに無関心な所か、足を引っ張るような事をした以上、責めは逃れられないと思います。
とは言え、それが表面化するの20〜30年後に、本人は生きてないでしょうし、
数十年前の政策が、現在のトラブルを生んでいるとか、普通の人は意識しませんからねえ。
また、とにかく派閥争い第一、その為の選挙優先という方針を貫いた為、
消費増税は議論さえ避け、その後の政権と国民にツケを残したのは事実ですね。
そんな中で、変革を期待したのは、
民主党による政権交代と、維新の会による大阪都構想でしたし、
敗戦まで行かなくても、震災や今回のコロナ禍、時には政権交代時など、
非常時直後の混乱期こそ、大きな変革のチャンスだったりしますが、
まあ、それはまた別の話ですし、とりあえず今回、
橋本行改やと小泉構造改革に関しては、以上です。
ただ、バブル崩壊とその後の建て直しを、政治的に語るのであれば、
橋本政権や小泉政権の前に、まずは細川政権の話だったかも知れませんね。
自由主義社会では結局、経済状況の変化が、政治状況の変化をもたらすので。
あとは、冷戦構造の解体と、アジアの成長という、外部要因も絡んでいたかな?
要するに、木だけ見てては森が解らず、森が解らないと木も理解できないと(笑)。
▼ アベノマスクと新型コロナの話
> > > > ウチは現在、3人暮らしなのですが、
> > > > アベノマスクは各世帯2枚なので、1枚足りません(笑)。
> > > > でも、厳密には全世帯ではなく「全住所」と、首相は言ってましたし、
> > > > ニュース映像を見ると、配達員が郵便受けに次々と入れてましたから、
> > > > どうも空き家にも届きそうなので、それならウチは足りますね。
> > > それ、うちの寮に届くとしたらどんな風に届くんだろう……。
> > > 数十名に二枚?
> > なるほど・・・・
> > 言われてみれば確かに、寮とかって どうなんでしょ?
> > 2世帯住宅の場合、郵便受けが一緒なら1セット(2枚)、
> > 郵便受けが別々なら2セット(4枚)なんて報道も、確かありましたから、
> > マンションのように、各戸ごとに郵便受けがあれば、世帯分なんでしょうけど、
> > 寮ですと、中で部屋が分かれていて、郵便受けは1つの所もあるでしょうし。
> 先日ようやく届きました。1セットだけでした(笑)
> マンションの郵便受けのようなものが玄関の中にあるのですが、
> 普通はそちらではなく、事務室の横の手紙入れに郵便物は全部入れられるので、
> そこに1つとして数えられたみたいですね。
なるほど、やはり1セットのみでしたか!
政府曰く、アベノマスクの効果は絶大らしいので、
そうなると、数十名で2枚を争う、激しい争奪戦が予想されますね!!(笑)
https://i.pinimg.com/originals/ce/7e/52/ce7e5246f9a5522b8d7c6bf41079d6a1.jpg
もしくは、みんなで仲良く共有するか?(笑)
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/10/218a5f5cf89599b21a93d3f484417c3f.jpg
あとは、2枚のマスクを人数分に切り分けて、それぞれに配るか?
マスクとしての機能は失われますが、友情の証として、記念品にはなります(笑)。
と、冗談はさておき、私も詳しくは知りませんけど、
そういう場合は、申請をする事で、世帯数分 送ってもらえるらしいですよ。
ただ、そこまでして本当に、アベノマスクが欲しいかは別問題ですがね。
って、実際の所、その2枚はどうなったのでしょうか?
ちなみにウチの方は、アベノマスクも、10万円の申請書も、未だ届いてません・・・・
まあ、緊急事態宣言も全国的に解除されましたし、
意地悪な関心さえも、既に薄れてきてはいますよね、実際の所。
> > って、東京都を除く特定警戒12道府県ですら、
> > ようやく先週から、マスクの配達がスタートした訳で、
> > 急を要しない、緊急事態宣言を解除された県に対しては、
> > 一体いつ頃、アベノマスクが届く事になるのやら・・・・
> > 異物混入問題で配布作業が滞り、検品作業で8億円を追加している間に、
> > ちょうど先週あたりから、不織布マスクも市場に溢れ出しましたし(苦笑)。
> 菅官房長官がマスクの供給が落ち着き始めたのを「アベノマスクの効果だ」と言っていましたけど、
> やはり政治家にとって、自分も信じていないことを大真面目に断言する力って大事なんだろうな、と感じました。
> ……いやぁ、流石にアベノマスクにそこまでの効果ありますかねぇ?
> 全部届いているならまだしも……。
いやいや、アベノマスクの効果は絶大ですよ!
中国でマスク増産が始まったのも、欧米のマスク需要が落ち着いたのも、
実を言うと、全てはアベノマスクのおかげなんです!!
今年行われるアメリカ大統領選挙も、結果はアベノマスク次第と言われていますし、
地球の温暖化問題も、北朝鮮のミサイル問題も、アベノマスクが解決してくれます!!!
「風が吹けば、桶屋が儲かる」とか、「北京で蝶が羽ばたけば、ニューヨークで嵐が起きる」など、
様々な言葉が示すように、アベノマスクには、どんな問題も解決できる可能性があるんです。
「アンダー・コントロール」と一言唱えれば、原発問題だって解消できてしまう力を持っているので。
・・・って、冗談はこれくらいで良いとして、
官房長官の発言には、やはりマンネルへイムさんも反応されましたか(笑)。
「お友達内閣」と評されてきた安倍政権も、最近は お付きの秘書官頼りとなり、
一連のコロナ対策でも、官房長官や大臣たちですら「聞いてない」という事態が多かったですが、
それでもあのように、無理筋でも擁護の役割は果たすのだなと、私も逆に少し感心しました。
あと、アベノマスクに関しては、提案した秘書官に対して、
「首相ではなく、取り巻きが悪い」という意見も多く挙がったりしたのですが、
ただ、提言自体は2月上旬に行われていたらしいので、1ヶ月以上の間を空けずに採用し、
2月末の休校要請と同時に発表し、緊急事態宣言が出される前に届き始めていたら、
アベノマスクに対する評価も、まるで異なるモノになっていたと思うんですよね・・・・
エイプリル・フールに発表というのも、本当にタイミングを間違えていた(苦笑)。
そして、緊急事態宣言が解除されてから届き始めるというタイミングも、本当に間が悪い。
「もう購入しちゃった以上、不要でも配らなきゃ」って事なんでしょうけど、
30万円補償を止めて、10万円給付に変更した時みたいに、
今からでも良いので配布を止めて、とりあえず配布費用の200億円を浮かせた上で、
欲しい施設があればマスクを一括譲渡して、浮いた費用を補償など別に所に回しても、
大部分の国民は、決して非難しないと思うんですけどねえ・・・・
> > う〜ん、それにしても、欧米における死者の多さの理由は何なんでしょう?
> > 欧米の死者数は、アジアに比べて有意的に高く見えます。
> > 日本が優秀と言うよりは、東南アジアや南アジアも含めて、アジアは少ないですし、
> > EU内で見ると、医療レベルが高い西欧の方が、東欧よりも多かったりしますし、
> > BCG接種との相関関係を指摘する声もありますけど、どうもハッキリしない・・・・
> > 現状、欧米で流行するコロナが、特に凶悪化してる訳でも無さそうですしね。
> 管理人様も前に口にしておられたかと思いますが、
> それこそ生活習慣の違いと言いますか、身体的接触が東洋社会より西洋社会の方が多いのでは?
> 素人の自分にはそれ位しか思いつかないなぁ……。
とりあえずBCG説に関しては、先日、イスラエルの方から、
接種した世代と、接種していない世代を、それぞれ30万人比較した所、
感染した人も、重症化した人も、差がなかったという検証結果があったので、
あまり関係なかったのかも知れませんね。
あとは個人的に、コロナって基本的に冬に流行る風邪ですから、
夏に沈静化するという事は、紫外線や高温・高湿度に弱い可能性を考えています。
これですと、欧米に比べてアジアでの感染が抑えられてるのは理解できますし、
例えばイタリアでは、まず北部の方で感染拡大が始まり、
これが医療体制の整わない南部まで拡大したら、大変な事態になると見られてたものの、
結果的に南部の方は、そこまで感染が広がらなかった事も、1つの説明になろうかと?
またアメリカでも、東海岸ニューヨーク州と西海岸カリフォルニア州の違いを、
「3日違いの外出禁止令」というスピード差に求める見解が多いのですが、
3日程度の差よりも、温暖と寒冷な気候差に原因を求める方が妥当な気がするんですよね。
もちろん、ニューヨークは全米では珍しく、地下鉄網が発達している事もあるでしょうけど、
東京の様子を見ると、そこが決定打になったというのも、少し弱い気がしますし。
とは言え、これだけだと、東欧やロシアで低い理由は当てハマりませんし、
何か1つの理由と言うよりも、複合的な原因が重なった結果なんだと思います。
もしかしたら、単なる風邪として見逃された従来型コロナの感染が、
一部の地域では事前に起こっていて、それが免疫として今回作用している可能性もありますし、
そもそも「風邪の2割はコロナ」と言われるものの、
果たして、アジアと欧米とで同じ割合なのか不確かな部分はあります。
また、イスラエルでは否定されたBCG説も、気候の要素が大きいから差が生じないだけで、
ヨーロッパなどでは、予防接種が差を生んでる可能性だってあるんですよね。
ただ、欧米で流行ってるコロナが、特に凶悪なモノかというと、
現在日本で流行っているのも、調査の結果、どうやら欧米経由のモノらしいですし、
それは感染確認が2月中旬になされたのに、爆発的に増えたのが3月末と時間差があり、
タイミング的には一致する事からも、恐らくは正しいのかと思われます。
逆に言うと、中国・韓国からの入国制限が遅かったのは、あまり関係なく、
欧米からの入国制限が遅かった事が、最大の要因と言えるという事ですね。
まあ、それはともかく、欧米でウイルスが凶悪化していたのであれば、
それが広まった日本でも同様になりそうなのに、そうした傾向は見られない以上、
ウイルスの違いが、死者数の違いに繋がったとは、ちょっと考え難いかと?
ちなみに、世界的に見ても、子供も重篤化率が低いというのは、
結局の所、今回の新型コロナと、一般的に風邪とされる従来型コロナに、
それ程の違いが無い事の証なのかな?とかは、少し考えています。
数十年生きてきて、数多くの抗体を獲得している大人と違って、
子供にとっては、新型だろうが、従来型だろうが、初めて罹るコロナでしょうし、
逆に言うと大人は、その年齢になって初めて罹る新型なので、重症化もしやすいし、
普段なら、風邪を拗らせて亡くなっても、特には目立ちませんが、
一斉に感染者が出て、一度に多くの死者が出れば、確率は同じでも数が増えて目立つと。
まあ、そんな感じなのかなぁ?とか、おおよそ考えてはいますね。
う〜ん、でもまあ、世界中の専門家がどんなに検証しても、
これって言う明確な結果が出る可能性は、恐らく低いかも知れませんし、
ここで素人の私があれこれ考えた所で、答えなんて絶対に出ないんですけどね(苦笑)。
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