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2022/3/4 (金) 15:03:05 旧トルコ担当


▼AIについて

私の書き方が悪かったと思うのですが、私自身は「人工知能」としてのAI、という科学的、理系的な問いには興味ないんですよね。
それよりも、AIという技術が社会をどう変えるか、という問題のほうが興味がありますし、その技術が社会を変えるのならば、科学的に見てそれが大きな進歩なのかどうかは、心底どうでもいいです。
強いAIまで進歩しないと、人工知能と呼べる代物にはならない、というのは管理人さんがそういうのであれば、そうなんだろう、とは思うのですが、でも現在のAIであろうとも、社会は間違いなく変わるでしょうし。
一応、ちょこっとはAIの原理も勉強したつもりですので、理系の人間からすれば今のAIはただの計算機、統計処理に過ぎなくて、科学的に全然ワクワクしないのも、まあ分からなくもないですが。

(そういえば昔、科学技術史を勉強しようと思い、いくつか本を読んだことがあるのですが、それらの本って20世紀後半の章は大抵、原子力の話になるんですよね。
私からすれば、原子力なんて発電してるだけですし、そんなことよりも、もっと耐久消費財革命の話を聞かせてくれ、と思ったのですが、これも理系の視点と文系の視点の違いなんでしょうね。
社会からすれば原子力よりも耐久消費財革命のほうがインパクトは大きいけれど、科学者的には原子の世界という未知の世界の探求のほうがインパクトが大きいと)

そして、私がAIに期待しているのは「代替ではない」んですよね。
そもそも、代替=完全上位互換って難しいですよ。
何でもよいのですが、例えばある飲食店Aという店舗に対して、この店より儲かる店を作れ、というのと、この店の客を全部奪う店を作れ、というのはどちらが難しいのか、ということでしょうか?
仮に飲食店Aよりも儲かる店は作れたとしても、その店の客を全部奪うということになれば、あらゆる面で飲食店Aを上回る必要があるわけで、それは飲食店Aより儲かる店舗を作ることの何倍も難しいと思います。
これだけYouTubeやアマゾンプライム等のネット動画文化が栄えたとしても、テレビを見る人は残っていますし、
AIと人間の関係も、ネットとテレビと同じような分業だと思うんですよね。

そういう観点からすれば、管理人さんの例に出したゲームのグラフィックというのがよい例であり、
ファミコンのグラフィックは実際の風景とは比較にならないほど低画質ですが、それでも人間はファミコンに夢中になったわけで、
AIも性能が良いに越したことはないですが、人間並みの知能がないと人間は相手にしないということはないと思うんですよ。

現に漫画もアニメも、現実と比べれば低性能ですが、ちゃんと現実と分業に成功して、人々を夢中にさせているわけですし。
そこで必要なのは、見る側の見方が確立することだと思うんですよ。
ゲームで例えるなら、コンピューターの性能を上げることではなく、面白いゲームを作ることであり、マンガであれば面白いストーリーを考えることかな?

と、考えているのですが、管理人さんはどう思われますでしょうか?

▼VRとAIについて

先ほどのAIの話を踏まえ、さらに思い込みの激しい話になるのですが、
私は本能の上に、さらに感性というのがあると思っていまして、例えば食でいえば、食欲とは別に、個人ごとに味の好みというのがあり、味の好みがが感性だと考えています。

そして、そうした感性というのは、色々な要素に影響されますが、環境によって左右される要素が大きいと思うんですよね。
で、VRやAIというのは、その環境を自由に作り出せるツールになりえ、現実世界と違った環境がVRやAIにより提供されれば、自分自身の感性もかなり容易に変えられるようになるのではないか?と思っています。

具体的な例を挙げれば、こんな感じです
https://twitter.com/kemonoslime/status/1480139627285848064

今までもゲーム機やPCがそうした別空間を作ることを可能にしたと思うのですが、VRってその比ではないと思うんですよね。
AIも、完全な人工知能レベルには到達せずとも、現在の人工知能のもうちょっと面白い使い方が生み出されれば、VRと似たような感性を変えてしまうようなツールになりえるのではないでしょうか?

▼オウム事件のイメージについて

> > オウム事件は全く勉強してないですね。
> では逆に、予備知識が無い現段階で、オウム事件ってどんなイメージですか?
> 多分これって、リアルタイムで知らない世代が、後から知識を得ようとすると、
> 却って、当時の実状から懸け離れてしまう感じがするので・・・・
>
> 地下鉄サリンの前までは、オウムって非常にネタ的な存在で、面白おかしく扱われてましたし、
> 事件が起こった後も、かなり不謹慎な感じで弄られてたり、逆にヒステリックに糾弾されたり、
> そして何より、警察もマスコミも、自分たちが犯したミスには蓋という感じで、
> 今になってオウム事件を知ろうとすると、都合良く記憶を忘却したり、神妙ぶったりが目立ち、
> 当時の空気感というのが、まるで伝わらないんだろうなぁ・・・という感じはしているんですよね。
>
> まあ結局、人間社会などというのは、そんなモノなのでしょうけど、
> だからこそ「オウム事件」って、そうした課題を考える上での、格好の題材だと思うんです。


「勉強してない」というのは本で調べたりして、積極的に学びに行っていない、という意味合いであり、オウムに関する情報が皆無というわけではないんですよね。
個人的なオウムのイメージは、小学生くらいの時に見たテレビのドキュメンタリー番組で形成されているので、管理人さん的にはありきたりでつまらないものだと思いますよ。

とはいえ、振り返ってみれば小学生のころにはオウムをネタにしたギャグを披露する同級生がいたので、案外そういった雰囲気って残っているものなのかも?

▼新自由主義について

私的に色々考えてみた結果、私が新自由主義に肯定的なのは、中学生の時に自由主義を絶対の価値としておいてしまったからだ、という結論に落ち着きました。

というのも、私自身は極端な進歩主義者で、社会をよりよくするために極端な社会改造をやれ、といった考え方に共感しがちなんですよね。
しかし、そうした過激な考えを実行に移したフランス革命やナチスドイツ、文化大革命はどれも悲惨なことになっているわけで、
だからこそ中学生くらいの時に徹底的な、それこそ社会保障制度にすら否定的なリバタリアン思想を、自身の極端な社会改造思想のアンチテーゼとして持つようになったという経緯がありました。
で、そのリバタリアンの足枷が今も外れていないからこそ、新自由主義にはどうしても肯定的な見方しかできないんですよね。

▼勉強について

> > もちろん、新自由主義崩壊の過程で暴力的なことが起きる可能性は十分ありますし、
> > ポスト新自由主義が必ずしも今よりも良い時代かどうかは疑問ですが、

> 自由主義がリバイバルして、新自由主義の時代になった事を思うと、
> 次に来るのは、社会主義をリバイバルしての「新社会主義」なのか?
> はたまた、ケインズ主義をリバイバルしての「新ケインズ主義」なのか?
> 新社会主義であれば、ベーシック・インカム(BI)がキーワードになるかも知れませんし
> 新ケインズ主義であれば、現代貨幣理論(MMT)がキーワードになるかも知れません。
> まあ別に、BIも、MMTも、新自由主義でだって導入するメリットがあるのですが、
> どのシステムで導入されるかによって、その意味合いは大きく変化しそう・・・・
>
> って、リバイバル自体は別に否定しませんけど、
> それしか出てこないのは、やはり新たな発想力に乏しい時代なのか?
> それとも、私の知らない何処かで、最先端の理論が生まれていたりもするのかな?
> それこそ旧トルコ担当さんの方が、そういうのは専門なんじゃありません?


いやいや、私は全く経済については疎いですよ。
経済学部ではなく、商学部なので、大学の勉強もいかに良い経営をするのか、みたいなのが多いですし。
私が人生で一番勉強したのはオタクの歴史であって、それも本を100冊、ネット情報を同じくらい集めたというだけです。

ちなみに、管理人さんが考える「専門」ってどれくらいのレベルのことを指すのでしょうか?
もっと言えば、管理人さんって私から見ると何でも知っているように見えるのですが、実際どれくらい勉強しているのでしょうか?例えば本でいえば年何冊くらい読まれますか?

▼ オタクと純粋性

> > まあ、いい子ちゃんといいますか、世間知らずのお嬢様みたいなもんなんですよね。
> > で最近、自分があまりに純粋すぎるんだな、というのをようやく自覚するに至り、恥ずかしいなあ、と。

> でも、状況把握を欠いた善意や純粋性というのは、
> 一転すると、無責任な攻撃性にも繋がるんですよねえ・・・・
> 自分の正義を信じて疑わない人ほど、他者への危険な言動が目立つタイプは居ませんし、
> また、それこそ上述の人権カードの話のように、
> 自分の純粋性というか、心地よさを守ろうと思えば、
> 集団でバッシングする側に回るのが1番という真理もあったりします(苦笑)。
>
> 例えば、「大津いじめ自殺事件」とか、「日大アメフト問題」みたいに、
> 正義の鉄槌を振るって悦に浸る事で、加害者と見なした人々に集団リンチを行い、
> 結果的には、世間が大いなる加害者となりながら、全く自覚が無いなんて事態も生じており、
> それこそ最近なら、北京五輪に関連して、いま騒がれてるウイグルでの人権問題とかも、
> 本気でウイグル人の為を思って訴え、状況改善を最優先する人が、一体どれだけ居るのか・・・・
> この場合、「利用してやろう」と悪意をもって動く人間の方が、自覚を出来てる分だけ、
> 無自覚なまま善意で行動して「利用される」人間よりも、遥かにマシだったりします。
> 意図的な悪人は、利益の出る範囲内でしか害悪を起こしませんが、
> 無自覚な善人は、無制限に害悪を撒き散らし続けるモノですからねえ。
> もう少し解りやすく説明すると、例えば、善意からデマを拡散するようなタイプは、
> 積極的に拡散に荷担しますし、同じ過ちを何度だって繰り返す、みたいな話です。
>
> いや別に、旧トルコ担当さん自身が、そうだと言っている訳では全然無いのですが、
> もう自覚が出来ていて、恥ずかしいとも感じられる段階であるのなら、
> 「純粋すぎる」なんてコーティングは、早く剥がせた方が良いかも?みたいな話ですね。
> 逆に今の社会って、元々は判断力のある まともな人だったのに、
> ドンドンと「ネットde真実」に取り込まれていって、デマ拡散器みたいになってる人が、
> 引退した団塊世代を中心に、地味に社会問題化していたりもしますからねえ。
> 気付いたのなら、抗っていかないと、そのまま時流に押し流されちゃうかも知れませんよ。


いやあ、もうこれはヒシヒシと感じていまして、個人的に一番衝撃だったのは「宇崎ちゃん論争」の時のTwitterでした。
Twitterでフォローしている、オタクの人たちが、かなり理性的ではない方向に流れていて、自分のフォロワーでもこうなのか、と思わされました。
主張していること自体は、そこまでおかしなことではないのですが、その発信の仕方が、酷かったんですよね。
そういう意味で、嵐がもうそこまで迫ってきているのは凄く感じるんです。
トランプ旋風は決して対岸の火事ではないし、
今は宇崎ちゃん論争程度であろうとも、何かの要因でそれが別の方向に向かった時、本当にどうなってしまうのだろうか、というのはリアルなものとして感じています。

今はもうあまりTwitter見てないのですが、チラッと見る限りウクライナ情勢に関しても、あまり良い感じではないですね。
個人的には、昨年のアメリカ軍撤退後の飢えているアフガニスタンには金銭支援をしなかったのに、今になってウクライナにお金を送金するのはどうかと思っています。
まあ、どっちにも金出してない人間が言うことではないですが。

▼ 岡田斗司夫とホリエモン

> いや〜、想定していた以上に、旧トルコ担当さんのホリエモン評価が高くてビックリ!!(笑)
> ここまで認識が違うのって、2006年のライブドア事件とか、リアルタイムで知らないからですかねえ?


評価は高くないですよ。オタクなので起業家には興味ないですし、ホリエモンの実績というのはライブドア事件含め全く知りません。
個人的に好きだ、というだけです。
ホリエモン的にはこういう奴が一番いやな奴なんでしょうね。金も落とさないしw

> ハッキリ言ってしまえば、当時のホリエモンって、
> 自分が逮捕されるリスクを冒してるというか、その危険性があった事に、まるで気付いてませんでした。
> 「想定内」が口癖な彼でしたが、自分が逮捕されるなんて、まさしく「想定外」だった訳で、
> そういう意味では、「リスクを背負える男気ある人」ではなく、単純に見えてなかったんですよ。


ホリエモンってリスクに動じない人だな、と思ったのは、警察の捜査があった後、裁判が始まる前だったかの、岡田斗司夫とホリエモンの対談動画を見て抱いた感想ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=mLxhR6xeqMc&list=PLC4EAB28D3812487D

> テレビ出演が多かった時代も、同じく「こんな事も出来ないの?」って態度で、
> しかし、いざ自分がやる番になると、結局は上手くできない事も珍しくなく、
> それで居て、ちょっとシュンとしながら、多少の言い訳をして、
> そして時間が経てば、再び「こんな事も出来ないの?」って感じだったんですよね。
> でもまあ、それが意外と憎めないというか、愛嬌がある感じで、
> これは前述の「自己評価が高すぎる」という話とも絡むのですが、
> そんなズレた所が、お茶の間でも人気を得られた秘訣ではあったと思うんです(笑)。


ホリエモンがお茶の間で人気があったというのは意外。
何というか、自分だけが知っているクラスの可愛い女の子だと思っていた子が、実は結構人気だった、みたいな、勝手に裏切られた気持ちw

> 釈放後のホリエモンは、以前よりも明らかに情緒不安的な感じですし、最近では、
> マスク拒否騒動から、個人の餃子店を閉店にまで追い込んだのは、さすがに常軌を逸してます。
> (旧トルコ担当さん的には、この一連の件って どう映っているのでしょう?)


> ところで、ふと思ったのですが、「人権カード」で傷付くくらいナイーブなのに、
> こういうオタキングの人間性に関して、旧トルコ担当さんの中で、どう折り合いを着けてるんですか?
> まあ私の場合、「それはそれ、これはこれ」と分けられちゃうタイプなので、別に大丈夫ですけども。


餃子店でホリエモンがなんか炎上していたのは知っていましたが、個人の店を閉店にまで追い込んだんですね。
岡田斗司夫もホリエモンも、ひとりの人間としてはなっていないのでしょうが、個人的にはそれと関係なく好きですね。
これって結局、私自身が岡田斗司夫もホリエモンに割と近い、自分さえ良ければいい主義の人間なので、彼らのそういうところがあまり気にならないんだと思います。
もちろん、岡田斗司夫もホリエモンが正しいとは絶対に言いませんし、私自身が自分勝手な行動をしないようには気を付けているのですが、
そういった理性の部分とは別に、私の感情にはエゴイズムというのは確実に存在するので。せめて彼らのような行動には移さないよう、気を付けています。
とはいえ、エゴイズムという観点では光源氏の方が岡田斗司夫もホリエモンなどよりもはるかに自分勝手ですし。
やはり中学生の時に源氏物語を読んだというのは、色々感性がずれる要因になっているのかな?

あとまあ、私自身が自分勝手な人間だからこそ、他人も自分勝手なものだと勝手に思い込み、他人をを信用できず、
だからこそ人権のような社会システムに期待をしているという面もあるのかな?

> > そして、評価経済という方向での岡田斗司夫の主張は、
> > 「今や大企業の正社員になったとしても、将来は安泰じゃない。
> > かといって、色んな会社に転職できるスキルを持ち合わせろ、というのも万人にとっては現実的ではない。
> > だから、特別な能力がなくても、お前だったら雇ってやるよ、という人間関係を作れ」ということだと思うんですよね。

> え〜と、私の考えと似てるとは言え、やはり違うのは こういう部分なんだろうなぁ・・・・
> 自助や公助だけでなく、互助や共助を同じく想定してるとは思うのですが、
> 私のは人々が対等なのに対して、岡田案だと人同士に上下関係が出来てるんですよねえ。
> そして、「その上に鎮座するのは自分だ」という思いが、
> 自覚的か無自覚かはともかく、何とな〜くですが感じ取れてしまいますし、
> それって結局、自分を教祖とした「新興宗教のビジネス・モデル」を抱いてるのかな?とも。
> 要するに、「助け合いの精神」がテーマではなく、釣り文句であり、
> 大量のカモがネギを背負ってやってくる、岡田自身にとっての理想的な社会像とでも言いますか(苦笑)。


良く知りませんが、その辺やってるのがキングコングの西野亮廣なんですかね?
興味ないので全く把握してませんが。

▼(追記)ホワイト革命について

いちゃらぶものってご存じですか?
オタクジャンルの中で、主人公とヒロイン(あるいは同性カプ)がいちゃいちゃしているものを指して、アニメや漫画よりも同人マンガや二次創作小説などで使われる言葉なんですが、
こういうものが一定の地位を占めるのって、00年代以降のオタクの傷つきたくないという気持ちが理由であり、イコールいちゃらぶものが流行っているのはオタクジャンルの中だけだと思っていたのですが、
実は小学生の間でも人気ならしいんですよ。

『りぼん』編集部に聞く!「小学生の恋愛」は少女漫画でどう描かれてる?親世代の作品と、最近の人気漫画の違いは?(https://lee.hpplus.jp/column/2113728/
Q 親世代の作品と、最近の人気漫画の違いは?
昔は「両思い」と呼んでいた状態が、「つき合う」という言葉で表現されている印象があります。
また、つき合うことへのハードルが下がっていて、“つき合った後”が描かれることが多いです。
親世代は片思いの間のすれ違いを大事にしていたので、これは大きな違い。主人公がイチャイチャしているところ、幸せそうな様子が見たい、というのが今の子どもたちの気分のようです。

ちなみに、少女小説でも00年代後半からいちゃらぶものが増え、一部では姫嫁作品などと呼ばれているようです。
特徴としては、この時期の少女小説はメインの10代読者層をラノベやケータイ小説に奪われ、高齢化が進んだ時期であるということでしょうか。
「背景には長引く不況の中で、現実につかれた社会人がロマンティックでハッピーエンドな恋愛に癒しを求めているということが考えられている」(コバルト文庫で辿る少女小説変遷史)

恋愛ものにおいても、「片思いの間のすれ違い」といった恋愛の辛い部分が描かれにくくなり、幸せないちゃいちゃのみが描かれる。
これもホワイト革命の一つだと思います。
本当にすごく面白い時代です。

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