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[23885] この1週間での戦況変化返信 削除
2022/3/28 (月) 22:24:11 徳翁導誉

> ただ言えるのは、目前に迫ってるであろうマリウポリ陥落の後、
> クリミアとのランド・ブリッジ(陸上輸送路)を確保したロシア軍の部隊が、
> 続いて どちらに向かうかで、プーチンの考え方が見えそうだという事。
> それがキエフ方面に進むなら、未だ数ヶ月以内の短期決着に固執しているって事でしょうし、
> それがオデッサ方面に進むなら、中長期戦も覚悟してジックリと腰を据える感じでしょうし、
> それがハリコフ方面に進むなら、とにかく占領地を確保した上での停戦を望んでるのでしょうし、
> 相も変わらずに3正面作戦を続行するなら、ウクライナ側にも一筋の光明が見えてくるかも?

未だマリウポリは陥落していませんが、一足早くロシア軍の方針が示されたみたいですね。

「ロシア軍 首都制圧より東部での軍事作戦を重視か」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220326/k10013552831000.html

これは長期戦になりそうな展開ですし、停戦が最も結び難いシナリオですから、
朝鮮戦争の休戦みたいな決着になると言うか、
8年前から続いていたドンバス紛争が、ウクライナ東部全域に広がる感じになるのかな?
とは言え、あのまま苦しい状況で、3正面作戦が続けられていれば、
今後の民間人の死者数は、1ケタも2ケタも増えてたであろう事と考慮すると、
それでも まだまだ凄惨な戦闘は続くのでしょうけど、市民の被害もそれなりに抑えられるかも?
そして、こういう展開になれば、核使用の危険性は かなり後退したと見て良い気がします。
わざわざロシア国防省が会見までして、作戦転換を表明したのは、
アメリカに対するメッセージという側面もあるのでしょうし・・・あとはバイデンが下手さえ打たなければ(苦笑)。

って、これは何も、プーチンが人道的な決断をしただなんて話では決して無く、
ロシア軍の消耗を抑えつつ、占領統治の負担も減らす狙いがあるんでしょうけどね。
しかし、それでも、最初の「キエフ攻略」という理想的な目標に固執せず、
戦況の不利を受け入れて、確実に支配地域を確保する現実路線へと転換を見せた時点で、
プーチンの「精神異常」説というのは、かなり否定できたかと思われます。
逆に言うと、この状況で、この決断が出来てる時点で、嫌になるほど冷静ですよ・・・・

> 損害という意味では、わずか1ヶ月あまりで、5名もの将官が戦死した事は、
> ロシア軍にとって非常に大きな痛手でしょうし、これは絶対に想定外だったと思います。

この1週間で、更に2名の将官が戦死し、計7名となったみたいですね。
(そのうち1名は、チェチェン軍の将官らしいですが)
いや本当、歴史的に見ても、これは異例の事態だと思われます。
兵士たちの士気も上がらず、情報も錯綜していて、しかもプーチンの逆鱗を恐れるから、
将官自らが危険な前線に赴き、それで狙われてる・・・なんて説明を受けますが、
将官戦死の情報確認も含めて、一体どのように聴取すているかは気になる所。

> ここ50年間で、戦死した米軍の将官は2名などと聞くと、尚更ですね。
ちなみに、この2名というのを、後から調べた所、
アフガンを視察中に、襲撃された将官が1名。
9・11テロの際、国防総省ペンタゴンに飛行機が突っ込み、それで亡くなった将官が1名。
という事で、勤務中の殉職ではあるものの、一般的にイメージされる「戦死」とは少し違いましたね。
そうなると尚更、将官7名戦死の異例さが際立つ・・・・

> 兵士たちの士気の低さも問題でしょうけど、指揮系統が乱れるのは それ以上に問題なはずです。
> また、この損害の衝撃は、軍の上層部にダイレクトに響いていそう・・・・
> 末端の兵士が大勢死ぬよりも、肩を並べる数名の将官が死ぬ方が、より身に迫るでしょうから。

上記にもある通り、ロシア軍が作戦方針の転換を行うのだとすれば、
将官の大量戦死という事情も、影響したのかも知れませんね?

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