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[6414] Re2:YouTubeとFlash返信 削除
2008/5/15 (木) 19:47:48 徳翁導誉

> > う〜ん、その「地形」という表現がよく分かりません・・・・
> > 「客層(閲覧者層)」って感じの意味でしょうか?
> > 分からない事があると理解したくなる性格なので、出来ましたらもう少し解説を(笑)。

> 投稿先は場所ですので、作品によって地形効果がかかります。
> どんな名作でも地形が悪ければ実力を発揮できません。

う〜ん、「地形」というのは、
「背景」や「下地」みたいな意味合いで使われてるんですかねえ?

> 場所の地形とは、客層の部分も大きいですがブラウザの形式も
> 世界史FLASH向きではないような感じがします。

取り敢えず、実際に比べてみましょう。
他人様の作品であれなんですが、初心さんの「朝鮮戦争 前編」です。
(上:Flash版 下:YouTube版)
http://www.geocities.jp/whis_shosin/koreanwar1950.html
http://www.youtube.com/watch?v=aChMHPLmf5Q
確かに、解像度や縦横比などに違いはあるものの、
そこまで違いがあるように、私には思えないのですが?


> > 面白いか、面白くないかって、作品としての出来の次元ではないでしょうか?
> > Flashで面白かった作品が、YouTubeに上げた途端、つまらなくなる訳でもないかと。

> 面白いものは、何処に持っていっても面白い。ということだと思うのですが、
> やはり、その場、その場に合わせた服装というか、装いがあると思います。
> 例えばローディングシーンなどは、YouTubeに投稿するならいりませんし、
> タイトルで再生ボタンのための停止画面も、YouTubeでの演出として失格です。

う〜ん、例で挙がっている箇所だけですと、何とも言えないんですが、
ローディングや再生の部分なんて、フォーマット変換をする時に、
ついでにカットする事が出来るくらいの部分ですよねえ?

演出的に万全を期そうと言うのであれば、確かに削った方が良い部分ですけど、
1秒有るか無いかの短い時間に、ローディングや再生の画面が出た所で、
その辺の事は、作品の内容自体に対して些事だと思うのですが?
タイトルを入れたりするしても、フォーマット変換に伴う調整くらいのモノでしょうし。


> あと世界史FLASHを観る人と、YouTubeで面白い作品を観る人は
> 自分視点型で理解しようとする人と、地図視点型で理解する人の違いがあるように思われます。

まず最初に、世界史Flashを観る人と、YouTubeで作品を観る人の違いですが、
私は両者を、そこまで分けては考えていません。

世界史Flashは、それこそ狭い路地の奥にある小さな専門店みたいなもので、
来る人数自体も少ないですし、そんな所に来るような客は元々それが好きな人たちです。
一方、YouTubeは様々なテナントが入るショッピングセンター・・・と言うか、
超巨大なフリーマーケットみたいなものと言った方が適当でしょうか?(笑)
確かに、そんなフリーマーケットに来る標準的な客を想定した場合、
商品のラインナップを考えるべきでしょう。
しかし、そもそも世界史なんて題材は、その標準的な客を対象にする商品では無いですよねえ?
ただ、フリーマーケットに訪れる大勢の客の中には、
専門店の商品に興味があるタイプの客も数パーセントは居るでしょうから、
そう言った人たちを拾う1つの場所として、YouTubeを考えている訳です。
別に出店料を取られる訳でも無いですし、例え閲覧者数が100人や200人程度でも利益ですよ、これは。

> これについては、単なる市場予測で具体的に説明するのは難しいのですが、
> 自分視点の作品と、地図視点の作品では、作品の構成に決定的な差があり
> 私を含めて、FLASH作品のほとんどが地図視点型で、既存のドラマやアニメのすべてが自分視点です。

続いて、「自分視点型」と「地図視点型」ですが・・・何だか、面白い表現をしますね(笑)。
自分視点型というのは、前回の書き込みから「一人称視点」の事だと思いますが、
地図視点型というのは、いわゆる三人称の「神の視点」って事ですかねえ?
ただし、ドラマやアニメが主に「FPSタイプの一人称視点」かと言うと、それは違うと思います。
「主人公に主眼を置いた作品」というのと同じく、
それらは一人称視点ではなく、三人称の「一元視点」ですよねえ?
Flashにしても、アニメにしても、ドラマ性を描こうとすると三人称視点になりがちです。
作中でナレーションが入っても違和感がないのは、その作品の作りが三人称視点で作られているからです。
一人称視点、ましてや二人称視点で描こうとすると、
視界が限られてくるので、作品全体の世界観を描くのに力量が必要となります。
まあ、心理描写に重きを置く作品には向いていますけどね。

結局、何が言いたいかと言えば、
カメラは客観的な第三者の立場、つまりは三人称視点から撮られていて、
両者の違いとは、それを1人を中心に写すか、複数人に跨って写すかの違いだと言う事です。
そしてそれは、カメラの中心が動かない為に閲覧者が把握し易い、
カメラの中心が移るので閲覧者が把握し辛いという違いでもあります。
把握し易いから見る方も分かり易く、把握し辛いから分かり易くする為には力量が必要となる。
結局の所、それだけの違いだと思います。
で、行き着く所は前回と同じく、要は作品としての出来の次第だと。
少なくとも、私はそう考えますね。

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