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[8499] Re4:火星開発返信 削除
2008/9/15 (月) 19:01:15 徳翁導誉

> > > > 火星は小さいですし、火星と金星の位置を取り替えて、
> > > > もう少しほど、火星の位置に移った金星が太陽に寄ってくれれば、
> > > > ハビタブルーゾンに入ってきて、生命も生まれたかも知れないのに・・・・

> > > これ同感です。
> > > 火星が、地球ぐらい大きければなぁ、とか考えた事ありますよ。

> > なぜ「地球ぐらい大きければ」と思われるのですか?
> > と、少し意地悪な聞き方をしてみる(笑)。

> いえ、まぁそんなに深いこと考えて書いたわけじゃないですけど・・。
> あの位置で地球と同規模の惑星があったら、どうなるのかなと思ったんですよ(苦笑
> 火星の位置は単純に地球の太陽の公転半径の1,5倍ですから、寒くなるんですかね?
> 大気はどうなるのか、とか地球に似たような温度が出来るのかどうかとか・・・。

寒いのは確かでしょうね。
先に書いた「ハビタブルゾーン」とは、日本語では「生命居住可能領域」という意味で、
主に「水が液体で存在できるか」が基準となっています。
それは、恒星の大きさ(光の強さ)と、恒星との距離で求められ、
太陽系の場合ですと、太陽との距離が「0.97AU〜1.39AU」の範囲だと言われています。
「AU」とは「天文単位」の事で、地球と太陽との距離を「1AU」としています。
ちなみに、金星と太陽の距離は「0.72AU」、火星と太陽との距離は「1.52AU」です。

で、結局何が言いたいかというと、
現状のままでは、ゾーン外にある金星では熱すぎ、火星は冷たすぎると。
そして、地球って結構、ゾーンの端にあるので、
地球より内側は難しくても、外側だったらゾーン内に収まっていても良かった。
火星の場合ですと、1割くらい距離を縮めれば、ゾーン内に入ってきますので、
そういう意味で、「もう少し寄ってくれれば」と前述した次第です。

ただ、距離の方は満たしても、
今度は惑星自体の大きさ(質量)が問題になって来るんですよねえ。
火星って、半径にして、地球の半分くらいしかないんですよ。
半分というと、大した事なさそうですけど、それが体積となると3乗ですからねえ。
結局、火星の大きさは、地球の1/8くらいしかなく、さらに密度も地球の80%程度なので、
火星の質量は地球の1/10となり、重力も2/5となってしまいます。
(重力は質量に比例し、半径の2乗に反比例するので)

これだけ火星の質量が軽いと、大気がなかなか維持できないんですよねえ。
(土星の衛星であるタイタンみたいに、小さくても大気の多い星はありますが)
惑星の気温って、大気が大きく影響しますので、
例え火星が地球と同じ軌道で太陽の周りを回っていても、
恐らくは、地球よりも気温が低かったと思います。
(大体、火星の大気は地球の1/100、金星の大気は地球の100倍です)
だからこそ、「地球の双子星」と呼ばれるほど、地球と似通った大きさを持つ金星に、
ハビタブルゾーン内に居て欲しかったなあと・・・・
そう言った惑星が、同じ太陽系内に地球のほかにもあれば、
宇宙開発や、それに伴う人類の進化も、格段にスピードを上げていたでしょうし。

でもまあ、逆に考えると、地球って本当に恵まれたバランスの中に居るんですよねえ。
水が液体で存在できる適度な距離で、恒星の周りを回り、
その恒星である太陽も、明るさと膨張速度を共存する適度な大きさで、
地球の1/4もある半径を持つ月という衛星が、地球の自転軸を安定させ、
少し離れて位置する巨大な木星が、地球への彗星衝突を防ぐ盾となっている。
これだけ恵まれた環境が揃う惑星なんて、そうそう無いですからねえ。
とは言え、宇宙にはそんな低確率を簡単に凌駕するほどの、無数の天体がある訳ですが(笑)。

なので、地球が「奇跡の星」である事を重々承知しつつも、
「地球以上に恵まれた星」もまた、この宇宙には当然、無数にある訳で、
それを考えると、悔しくなってしまうと(笑)。
太陽系で例えるなら、地球のほかに、火星や金星なども生命が居住可能な星で、
さらに、木星の周りを回るガニメデやエウロパなどの衛星も、条件にあてはまっていれば、
人類には、「第2の大航海時代」が待っていたでしょうし、
それは他星系を目指す「第3の大航海時代」への足掛かりになるでしょうからねえ・・・・
この地球に於いて、「新大陸アメリカ」の発見というのは、
人類の歴史に、想像もできないほど大きなインパクトを残してますし、
それが大陸ではなく星となれば、それこそ、大航海時代の比じゃないでしょうからねえ。
まあ逆に言えば、南北アメリカ大陸が存在しなかった場合、
地球の人類史って、今ほどのモノにはなっていなかったと思いますので、
それはそれで、またまた「恵まれた星」だったのかも知れませんね、地球は。

とは言え、やっぱり残念だよなあ・・・・
まあ確かに、地球以外に生命がいない事で、
星を自由に開発でき、未知のウイルスなどに怯える事もないのは利点かも知れませんが、
未知のモノから受ける恩恵は、また途轍もなく大きなモノですし、
ホップからステップを経ず、いきなりジャンプを要求されているようなもので、
開発への道筋が、なかなか付かないんですよねえ。
現状、人類がどうしても欲しい物質が、月や火星などにある訳では無いですし。
核融合の技術が確立し、ヘリウム3を求めて月を目指すというのはあっても、
火星のテラフォーミング化ともなれば、D-D反応の核融合などまで行き着いて、
無尽蔵にエネルギーを使えるくらいじゃないと、難しいでしょうからねえ。

あと、火星を暖めて大気を増やし、遺伝子を弄った植物を植えて・・・とかは、
先の技術とは言え、まだ何とか想像がつきますけど、
火星の重力ばかりは、どうしようも無いですからねえ・・・・
宇宙コロニーみたいに、回転させて遠心力でって訳にも行きませんし。
火星で人類が暮らせるようになっても、重力が地球の2/5だと、
そこで暮らす遺伝子を弄った火星人類は、地球人類とは全くの別物になるでしょうから、
もしも火星が地球化しても、「地球vs火星」の星間戦争が待っているだけなのかも?
火星の質量を増やすために、木星の衛星を衝突させるなんて案もありますが、
衛星を動かすなんて事の困難さを考えれば、まだ金星を冷やす方が楽でしょうしね。
って、そんな事を言い出したら、火星や金星の地球化よりも、
地球上の砂漠や寒冷地を、人類が住み易いように改造する方が遙かに楽でしょうけど(笑)。


> > 適度なスケールを考えますと、「2000〜3000マス」くらいが限度かと。
> > 「100×100」の中国地図が使われていないのも、そう言った理由が1つにあります。

> 分割して少しずつ作ろうかと、思ってますが出来ますかね?

技術的に言えば、テキスト・エディタの「矩形貼り付け」を利用する事で、
データを分割で制作し、あとから組み合わせる事も可能です。
あとは根気の問題ですね(笑)。

> 私のパソコンでは、10000マスで限界みたいです。
ちなみに、三国大戦や銀英大戦のように、視界の概念を導入しますと、
画像数が地図用と視界用で2倍になりますので、
その辺の事も考慮する必要があります。
まあ、自キャラ周辺の「15×15」だけ表示させるって感じなら、
「1000×1000」みたいな超巨大なマップでもプレイ可能ではあるんですが、
全体像を把握できないと、やはりゲームとして味気ないですからねえ。

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