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[11372] Re5:思いっきり選挙の話返信 削除
2009/6/4 (木) 19:28:17 徳翁導誉

> > 1.政権交代を常時可能とする二大政党制への移行。
> > 2.地方を300の地方単位に分割して自治を行い、地方と国家の二層構造に。
> > 3.権力が限定的な首相の権限を強化。
> > 4.政治家を官庁に送り、官僚を統制&有能な人材を有効活用。
> > 5.指導型の行政組織から、審判型の行政組織へ。
> > 6.無駄な規制を撤廃し、自由で競争力のある社会を構築。
> > 7.弱者への最低限のセーフティー・ネットを構築。
> > 8.対米従属路線から、真の日本独立路線への転換(在日米軍の縮小)。
> > 9.中国とも連携を深め、日米中の三角形構造に(ただし最重要国はアメリカ)。
> > 10.国連への重きを置き、国際貢献によって世界で認められる日本に。

> 小沢さんというか、民主自体、具体的にはどういうビジョンを持っているのか
> 全く分からなかったので、↑の10か条すごく助かりました

これはあくまで「小沢の考え」(しかも支持者でもない私が解釈した)であって、
これが即ち、「民主党の考え」とイコールという事ではないですけどね。
小沢自身は結構右寄りの政治家ですが、民主党自体は比較的左寄りの政党ですので。


> そもそもそれがどういう意味なのか分からない、というのが幾つかあります
> 2、5ですね。まあそれは後でググルとして

私なりにまとめた文章ですから、検索のコツを知らないと多分うまく調べられないかと(笑)。
と言う事で、項目2と項目5を簡単に説明してみますね。

まず、項目2の「地方を300の地方単位に分割して自治を行い、地方と国家の二層構造に」とは、
まあ簡単に言ってしまえば、「地方分権を目指す」という事です。
例えるなら、アメリカが50の州からなっているように、日本を300の州に分割しようって事です。
日本の歴史を持ち出せば、「廃藩置県」の逆パターンって事ですかね?
現在の日本は大雑把に言うと、「国家>都道府県>市町村」という三層構造で、
ピラミッドの頂点にある国(中央)から、地方へと命令や意向を出すシステムになっており、
これが現在、いろいろと問題視されている訳ですね。
中央が金と権限を握り、それを地方へ分け与える現体制だと、中央の好き勝手が許されますから。
「地方の反乱」と呼ばれ、東国原や橋下などが持ち上げられているのも、その辺が1つの理由です。

で、小沢の考えとしては、現行の都道府県も市町村も取っ払って、
日本全体を新しく300の「市」に分割し、それを小さな地方政府にしたいみたいです。
人口が均等になるように分けるらしいので、1市あたり40万人ですか。
国民への基本的なサービスは、身近な存在である市がそれぞれ行い、
そして国は、その300市の代表が集まり外交や軍事など国家単位の事のみに専念すると。
要するに、「国家>都道府県>市町村」を「国家<300市」の二層構造に変えるって事ですね。
二層構想にすることで無駄が省け、その分だけ経費削減に繋がるとも考えているみたいです。
実はこの小沢構想、現実の社会でも少しだけ実現していて、
小沢が中心となり実現させた「小選挙区制」の「300選挙区」って、この構想の第1歩なんです。
つまり小沢構想では、衆議院議員とは各300市を代表して中央へ行く1人の代表者であると。

でもまあ、個人的にはあまり賛同できないんですよね、この案は。
地方分権の方向を目指すのは、私も大いに賛成なのですが、
(基本的に、中央集権は国家中心、地方分権は国民中心の体制なので)
小沢案の「1市あたり40万人」という行政単位だと、
きめの細かいサービスを行うには大きく、逆に大掛かりなサービスを行うには小さいので、
どうも中途半端なように思うんですよねえ・・・・
個人的には、「道州制」を採用しての三層構造がベターだと考えています。
民主党内で言えば、枝野なんかがこれと似たような考えだったかな?
まあ、経費を削減し、国との関係もシンプルにしたいと言う、
小沢の二層構想案も解らなくはないですけど、
国民中心の政治をする為に地方分権をやるなら、国民の利便性を第一に優先すべきですからねえ。

続いて、項目5の「指導型の行政組織から、審判型の行政組織へ」ですが、
項目2の解説が長くなりすぎたので、こちらは手短に説明しますと、
要は、行政が企業へあれこれと方針を指導する(行政指導や護送船団方式)のではなく、
行政は適切なルールだけを決めて、各企業の自由競争に任せれば、
後は違反が有ればそれを取り締まるだけで、行政の役割は十分だと言う事ですね。
ある意味では、項目6の「無駄な規制を撤廃し、自由で競争力のある社会を構築」にも通じます。
ちなみに、護送船団方式の代名詞であった「金融分野」に関しては、
その後の橋本内閣による「金融ビックバン」によって、その様相も結構変わりましたね。
まあ、それが良かったか悪かったかは、個々人の考え方でいろいろと分かれますけど。


> 3、6&7、10は良い面もあれば、悪い面もある
> 上手く使えれば良い方向に行きそうですね

前回書いたように、項目6に関しては小泉がやりましたね。
まあ、項目7は置き去りになってますし、項目6の中身自体も異なりますけど・・・・
あと項目3の「首相の権限強化」は、橋本行革によって幾らか実現し、
その恩恵を受けたのが、小泉であり安倍であったと。
項目10は・・・国連常任理事国入りを目指しているのも、これの一環と言えるのかな?
前回も書きましたように、「国家の青写真」を描ける政治家は日本になかなか居ないので、
小沢が自民党を離れてから、もう15年以上経ちますけど、
何だかんだで、自民党が行う政策指針の1つにはなってますよね、その構想案は。
とは言え、構想した本人でもない人が、部分的に政策を引っ張って来るので、
形だけ真似して、その政策の「真意」が全く組み込まれていない事も多い訳ですね。


> 残りの1、4、8&9については、昔の構想だからか、いや今の時代ではちょっと……と言う感じですね
え〜と、悪いですが、それは思いっきり正反対かと・・・・
まず項目1と項目4に関しては、まともな政治家の多くが、
戦前よりずっと目指している事であり、未だに実現できていない事でもあります。
自民党にいる国会議員だって、同じ事を唱えている人はたくさん居ますよ。
今すぐにとは勿論言わなくても、「政権交代可能な仕組みは必要」と考えるのは、
民主主義を理解していない政治家とか、利権政治家とかでない限り普通の事ですし、
「官僚を使いこなす」とかは、多くの首相がこれまでも言ったりしてます。
そう言えば、現首相の麻生も就任時にそう言ってましたね(結果は真逆ですけど)。
まあ実際、官僚を使いこなす所か、官僚を御せる首相の存在自体が稀ですからねえ・・・・

それと、項目8と項目9に関しては、
「今の時代では」と言うか、「今の時代だからこそ」という面があります。
現在の常識である「アメリカ一極集中」という現象は、
冷戦終結後のわずか20年あまりの常識でしかありません。
そして今、世界は、それが変化するかも知れない転換期を迎えている。
どの程度の変化になるかは、まだ誰も分かりませんが、
アメリカの存在感が落ち、中国の存在感が上がって来るであろう事は、
まず間違えないと、一般的には思われています。

日本の立場になって物事を考えた場合、
いつまでも対米従属路線を続けるのがベストとは言い切れません。
この世界には、潜在的な存在も含めて3つの超大国が存在します。
それはアメリカ・ロシア・中国であり、3つしかないその超大国の全てと、
国境(排他的経済水域を含む)を接する唯一の国こそ、この日本なのです。
そうした困難で重要な立地にある日本だからこそ、外交戦略は大変重要で、
「今まではこれで良かったから」と、時代の変化に対応しないでいると、
多大なる厄災に降りかかられる危険性も拭い去れません。
戦前のような失敗をまた繰り返しては、同じ轍を踏むだけですので。
(とは言え、日本の外交下手が、そう簡単に変わるとも思えませんけど)


[11380] 日本は外交下手?返信 削除
2009/6/5 (金) 00:53:13 ボーフォルド

雑多なツッコミですいません。
私は管理人様の政治的スタンスについては概ねシンパシーを感じますが
管理人様のイメージする外交の上手下手ってどういう点なんでしょうか?

私個人としては日本外交ってまぁ、そんなに下手というほどではないと考えてます。
例えば、例えば冷戦期の戦略目標で言えば
1、中国との通称関係を通じての体制変化
2、ソ連には金をとられないようにほどほどにつきあう
3、市場としての東南アジアの開拓

どれもまぁ、それなりに達成してるわけです。
ポスト冷戦期もソ連なきあとの日米同盟の維持と世界市場へのアクセス(のための全方位善隣外交)
には少なくとも失敗はしてないかと思いますし
私は世に言われるほど鈍感でも下手でもないんじゃないかなとおもってます。

まぁ、強いて言えば「世界かくあるべし」という大構想を持つ外交家の不在と
日本の力と責任に無自覚な点は物足りない点ではあるんですが
大国たらんと思わないなら、無いなら無いでその方がいいものかもしれないです。
今親米シフトを崩すってのはある意味で現材の自由貿易・国際安全保障の戦後体制の
崩壊の引き金を引いちゃいかねんので、そこらへんの自覚とそれからの見通しがないなら
何もしないというのも一つ賢明な選択といえるかもしれません。


かつての中国は今の北朝鮮以上にエキセントリックな国で
毎日日本語で「日資傀儡の首魁佐藤某は…」なんて謀略放送を
ラジオ波でゆんゆん飛ばしていたころに比べれば随分と良いものです。
(さすがにリアルで聞いた世代じゃないですが)

ああ、ちなみにエピソードとして文革の頃に中国に旅行した方曰く
とても人々が純朴で捨てていったハンカチをわざわざ連絡して次の宿まで届けてくれたり
「今は貧しくみすぼらしいが、必ず日本に追いつく豊かな国にしてみせる。
 だからそうなったらまた来てくれ」といわれるなどある種の気持ちの良い国だったと。
ま、当時ですから中国シンパ形成のやらせという面はあるでしょうが
悪い気分になるもんじゃないですね。

政府国家レベルで困った国であっても、個人において困った国かどうかは別の話。


[11409] Re:日本は外交下手?返信 削除
2009/6/8 (月) 00:00:47 徳翁導誉

> > 戦前のような失敗をまた繰り返しては、同じ轍を踏むだけですので。
> > (とは言え、日本の外交下手が、そう簡単に変わるとも思えませんけど)

> 私個人としては日本外交ってまぁ、そんなに下手というほどではないと考えてます。
> 例えば、例えば冷戦期の戦略目標で言えば
> 1、中国との通称関係を通じての体制変化
> 2、ソ連には金をとられないようにほどほどにつきあう
> 3、市場としての東南アジアの開拓
> どれもまぁ、それなりに達成してるわけです。

え〜と、まず最初に、「戦前のような失敗をまた繰り返して」と書いていますように、
戦前の外交に関しては、個人的には否定的に捉えてはいるものの、
戦後冷戦期の方は、そこまで「不味い」と捉えている訳ではありません。
満点とまでは言えないものの、吉田ドクトリンは十分に及第点だと思いますし。

ただ、外務官僚出身である吉田が、そうした対米従属路線を選択した事こそ、
逆説的に言うと、「日本の外交下手」を認識していたからこそだと思うんですよ。
日本の歴代首相を見ても、外交センスを感じさせる人物は限られてますし、
それが主体性ある外交ともなれば、本当に数は限られてくると思います。
そう言った意味では、東西両陣営との距離感をうまく保ちながら、
最大利益を得ようとバランスを取り続ける高度な外交よりは、
アメリカへおんぶに抱っこの方が、楽で現実的な選択であった気はします。
しかしそれは、決して外交上手などというモノではなく、
外交下手と前提した上での、最大利益を得ようとした手段のように思えるんです。

しかしそれも、「アメリカへおんぶに抱っこで大丈夫」という状態が数十年続いた事で、
国際政治で鎬を削り合う事を忘れ、楽する事がすっかり身に染み込んでしまい、
地政的な影響で、歴史的にもともと外交が不慣れであった日本が、
世界が狭くなった現代に於いて、転換点を感じ取り、それを適切に決断できるのか?
正直言って、不安ではありますけどね。
教条的にアメリカへ従い続けて、途中で使い捨てられては堪らないですし。


> ポスト冷戦期もソ連なきあとの日米同盟の維持と世界市場へのアクセス(のための全方位善隣外交)
> には少なくとも失敗はしてないかと思いますし
> 私は世に言われるほど鈍感でも下手でもないんじゃないかなとおもってます。

アジア通貨基金構想は潰され、イランの油田開発は撤退を強いられ、
ブッシュの戦争には振り回され、北朝鮮問題では一顧だにされない・・・・
これで本当に、うまく立ち回っていると言えるんですかねえ?
日米同盟にしても、日本の重要度を自認するのであれば、
対等とまでは言わなくとも、それに近付ける努力は必要だと思いますし、
冷戦後の自由な世界市場をアメリカが支えているとは言え、
それに参加するのにアメリカとの同盟が必須と言う訳でもありません。

って、親米路線を捨てろと言っている訳ではありませんよ。
ただし、冷戦の終結後はそれまでのように、
アメリカへ従属していれば恩恵を被れた時代ではなくなった以上、
従属関係ではなく、「国と国との関係」になった方が、
日本にとって利が大きいと考えています。
「下駄の雪」と思われていては、日本は損するだけですので。


[11382] Re6:思いっきり選挙の話返信 削除
2009/6/5 (金) 05:14:49 現ビルマ

わざわざ、丁寧な説明すみません

2の300分割は、党首交代直後、ニュース・ゼロで鳩山さんが言ってましたね
いや、まあ、管理人さんから分かりやすく説明されれば、ああ、なるほどなあ、と納得できるものなのですが
その時の鳩山さんの説明が見事にグダグダでして
国民が市のサービスを選択できるって部分を強調しすぎて、キャスターの人から福祉面、地域格差などでフルボッコになってました
説明聞いて途中まで同じものだと気付きませんでしたよ
無駄の削除を取るか、サービスの質を取るか、になりそうですね

道州制はぐぐりました。財源などに微妙な難点もあるように思えますが、選択肢の一つとしては悪くないですね

5の審判型は、護送船団と金融ビッグバンでぐぐってみました
前者は少なくとも一定時期(バブル)までは効果的であり、後者はすでに当たり前になっていることが多くてなんとも……
あと、前者の護送船団方式って最近アメリカがGMに対して近いことやろうとしてしてませんか?

6,7は、郵政はどうなんですかね。当時はほぼノリで進んでましたけど
ネットに転がる小泉さんの評価って、美化と憎悪がたっぷり詰まってて、政治の知識が無いと良し悪しが付けにくいんですよね
まあ、あんまり無いからあんまり分からんわけですが

3の権限強化でまた橋本さんですか、その頃、政治に興味無かったので気付きませんでしたが、色々やってたんですね。この人

10は、うーん、私も小沢さんの真意は知りませんけど、少なくとも、現状、国連への働きかけで、こいつはよくやった、というのは思いつきませんね
常任理事国になってほしいとは思いませんが、なろうとして見事失敗してますし

今の時代だとちょっと……と言う発言ですが、すみません
ホントは、なんとなくダメじゃね? なんとなくムリじゃね? くらいの奴を集めました

1の常時政権交代可能ですが、中学の教科書にはそういうシステムです、と書いてあった気もしますが
今一、ちゃんと実践できてる姿が思い浮びませんで
多分、国民の政治への認識をえらい金と時間かけてどうにかしないと達成はむずかしいんじゃないかと
かつ、現行の制度がどうしようもないものか、というと、意外になんとかなってるんですよ
金融危機に対し、ジョークスレでたまに出る真面目な自民の政策と
それに絡んだMSNの書き起こしの記事見る限り
とりあえず、未来から借金こさえて、金が回りやすいようにするって言う部分はちゃんとおさえてるんですよね
このレベルででも対策打てるなら、無理に常時政権交代可能体勢で金と時間使わず、このままでもいいかな、と

4の政治家を官庁に、は
豚インフルで管さんがやったことを拡大する、くらいしか想像できませんで
アレは単純に仕事の邪魔してるようにしか見えなかったんで止めといたほうがいいんじゃないかと
政治家は政策を作る人、官僚は政策を実行できるようにする人と脳内で役割が真っ二つに割れてるせいかもしれません

麻生さんの今の状態が、官僚にコントロールされてる状態なんですね
なんとなく、一個前の福田さんみたいな状態を想像してました

8と9はどうなんですかね。私、軍事的な見地はまるでダメでして
そちらのほうでというのなら、そうなのかもなあ、と曖昧にうなづく事しかできません
軍事に比べればまだマシな経済的な見地からですと
中国の台頭というのは、まあ、あるんでしょうけど、米国と比較できるレベルになるって言うのは
ちょっと難しいんじゃないかと
不安定要素が多い上、これといった技術があんまり無いように思えます
沿岸部の大きな市場は美味しいので
欧州のハゲタカさんたちが頑張って中国でバブル起してくれる分には大歓迎ですけど
横からちゅーちゅー吸ったり、メイドインジャパンをガンガン売ったりするのもOKですけど
今以上に手を取っちゃうのはちょっと怖いですね

長々とすみません
私は興味深い話が聞けて大変楽しいですが
(今回は2の解説が、一番、おおなるほどこういうことか、となりました)
逆に言うとほとんど聞いてるだけなので、負担になるようならお返事自体結構ですし
負担にならない場合でも、ぐぐれば分かりそうな部分は解説省いていただいて大丈夫ですので


[11384] Re7:思いっきり選挙の話返信 削除
2009/6/5 (金) 10:49:46 ボーフォルド

よくも悪くも民主ヘイトなネット空間って多いですし、
現実に現政権の利権で食っている人にとっちゃあ都合が悪いわけで
そういう空間に漬かっていればそういう認識にもなるんじゃないですか。

アメリカでもうちは代々共和党(民主党)なんて
土地柄、家柄はあるわけですからしかたないのかもしれませんが。


・地方行政の話
300市構想って、悪く言えばそもそもそういうもんです>福祉や格差問題
自己決定すれば悪い結果が出ても自己責任であるから
みんな政治に注目するだろうってことですね。
現在の選挙区単位で見れば「何も産業が無い」なんて事はほぼ無いので
それを活用してどうにかしろということです。

制度的に言って福祉を地方に丸投げすると、福祉を充実させると
福祉に頼る人間が集まってさらなる出費が出ますので、
基本的に福祉カットのインセンティブが生まれると指摘されています。
だからこそ、何をどう分配するかは大切です。その点説明足りないような気はします。

ただ、デメリットを述べるのも馬鹿らしいですから、
自分の案の利点のみをまくしたてるのも一種の弁論術ではあります。
無論、その点の批判はジャーナリズムなり他政党が果たすべき役割ですし、
それを見た上でどう判断するかは有権者の勝手ですが。

やや悪い表現をすれば、党利として現在の県は旧自治省(総務省)の、
市は保守系地方議員の影響ってまだまだありますんで
それを一度叩き壊して自分の権力基盤を樹立したいってのはあるのかもしれません。
小泉の市町村合併でだいぶ自民党地方議員が減って基盤が弱体化したと指摘されますよね?
サッチャーなんて労組の強い県を狙い撃ちで強制的に廃止して分割したりしてますし。

ただ合併ではじめて会計部分のヤバイ点が見えてきて…ということは往々にしてありました。
それまでの市町村にぶら下がってた農協なんかも合併しましたんで、
イロイロと黒い話(公金宴会やら裏金やら着服隠し)を人づてで聞いたりします。
そこまでしないと見えてこない地方政治の闇部分はあると思います。
といっても確定申告で自営業の方がやっている程度の闇でしかないことが殆どでしょうけど…
でも、まぁ県という単位、偶々現行制度が長くやっているだけで
明治には割と頻繁に組み替えをやってるんですよね。
難しく考えずにトライアンドエラーでいいような気もします。


・護送船団方式
まぁ、確かに現在のアメリカに近い点はあるかもしれませんが
一番脚の遅いのにあわせたり、成長産業と官が指定した以外の業界には全く支援が無かったりと
する点で本質的に異なったモデルだと思います。
潰すべきはGMだろうとバンバン潰す船団護衛なんてタンカーを守らない護衛艦隊みたいなもんです。


・金融政策
私は経済には疎いですので、皆様のご見識に添えないとは思いますが、
今の麻生政権大筋で間違った経済政策はしてないという点は同意します。
ただ、いーかげんな政策も大量に紛れ込んでしまっている現状では
それを野党が批判して、もっと○○に金を出せというのは正統なものだと思いますし、
どうせならもうちょっとわかりやすく大きな「夢」のある話を作って欲しいですね。


・説明責任と効率性
豚インフルのときの管や長妻が厚生省の多忙な役人を呼びつけて…の
コピペでも読まれましたかね?
ただ、航空の防疫強化がパフォーマンスであったという指摘も現場の担当者から
出ているように必ずしも当時の体制が効率的かつ万全であったかは疑問があります。

重大な間違いを犯したまま行動を続けるくらいならば
折にふれて批判が重ねられ、失敗を修正できる組織である方が最終的な効率が良くなると考えられます。
少なくとも民主制度による定期選挙はそうした考えを背景としているはずです。
アメリカはベトナムから撤退できたが、日本は中国大陸から撤退できなかった。
一概に論じるべきではありませんが、この差は民主主義の復元性への信頼性の違いにあるのでは?

戦史をふりかえってもシュリーフェンプランやら真珠湾やら
軍組織が「もう作戦が始まっているから邪魔をするな」といって
問題を深刻化させて誰も批判できなかった場合は多くあります。
大失敗をしないためには、行政組織に説明責任を面倒でも果たしてもらうよりないのではないでしょうか。


[11394] Re8:思いっきり選挙の話返信 削除
2009/6/7 (日) 03:31:24 現ビルマ

・地方行政の話
県と市に対する影響云々勉強になりました
何処が何に強いというのは、実生活との関連が見えにくいので
おろそかにしがちなので助かります

>でも、まぁ県という単位、偶々現行制度が長くやっているだけで
>明治には割と頻繁に組み替えをやってるんですよね。
>難しく考えずにトライアンドエラーでいいような気もします。

これはどうなんですかね
同じ制度が長く続くことによって、一部は機能不全を起す、というのはわかりますし
より良いシステムの模索というのもわかりますが
制度を大幅に変えれば、一時的にも仕事は滞りますし、当然莫大な金が掛かります
このままのモデルでは十年以内に破綻するか、よっぽど良い仮想モデルができるまでは
監査なども含め小規模のモデルチェンジで十分ではないかと思います
コストとリスクをリターンが上回ってはじめて動いて欲しいかな、と。はい、すみません、ガチガチの保守派です

・護送船団方式
GMに対して護送船団方式だって言い方自体が矛盾がしてましたね。すみません
GMへの対応を見る限り、国が企業に口出す割合が増えるんじゃないかな、と思いました。社会主義国家アメリカとか洒落になりませんが

・金融政策
どれだったか忘れましたが予算案の中身をちらっとみたことありますが、総計で100案以上ありそうでしたよ
かなり短い間にあれだけばんばん対策打ってたら、そのうち一つや二つは将来的にヤバイの混じってても不思議には思いませんね
その辺り、きちんと(だが短時間で)精査して、それとそれは良くできてる。それ以外もそう悪いものは無い。だが、これとこれはヤバイだろう、とやってくれれば野党の鑑なんですが
私が見たところ、民主が叩いてたのって主に定額給付金でしたよね
あれ、物凄いスタンダードな初期の対策で、世界(台湾とドイツと後もう一国はニュースに載ってた)でもあっちこっち同じ事やってました
まずお金をあげて、次に補助金出して物を安く手に入れられる状況を作るってやりたいから、お金出させてって案に
いいや、お金出すのはダメだ。補助金は許す、なんて意味が分からん事言ってる暇があれば、予算案もっとしっかり調べればいいのにって思ってました
他の部分で何かきっちりと予算案の駄目な部分を指摘して、代わりにこっちに金を出せって批判ありましたっけ?
夢っていうか、麻生さん、予算に限らず、政策全般の魅力的な目標って下手ですね(3年で景気回復ってどうなったんだろう……回復基調らしいけど実感が……)

・説明責任と効率性
豚インフルの時に、菅さんと長妻さんが、ってコピペなんかあるんですか?
菅さんが役人呼びつけたのって、もうちょっと緊急性の低い別件じゃなかったでしたっけ?
ちょっと元のニュース見てないんで、それこそコピペが発信源かもしれないですけど

長妻さんは、どうでもいい上、手間の掛かる質問ナンタラ書を濫用する人ですよね
あれ正式な手順踏まないといけないんで、滅茶苦茶人件費掛かるんですよね
お役人様が、全省庁の職員でタクシー運転手から割引券、金券、ビールなど貰ったことあるか、の調査やらされてぶちぎれてましたよ
もらう事自体、公務員の内規に引っかかるから、当然ダメだけど
タクシーの運ちゃんのサービス断らせるだけのために
国民の血税=残業代幾ら分つぎ込む気だ、と
あ、調査結果、新聞に出てた通り、全省庁って規模で考えればめっさしょぼいです。総計100万とどかなかったんじゃないかな

で、菅さんに戻りますけど
私がニュースで見たのは、豚フルの担当者さんたちに話聞きに行って大したこと言わずに帰って来て報告、を何回か繰り返したくらいですよ
菅さん一応薬害で成果のこしてますが、防疫のプロって訳じゃないですからね
現場に行って話聞いても、何が正しくて何が正しくないのか、素人に判断されても困りますし、判断できないのに居ても邪魔ですし
何しにいったんだろうな、と

官僚の監視はいいんですけど、それって政治家にできるんでしょうか?
要求されるスキルが大分違うんじゃないか、と思います
必要なのは、官僚の仕事が専門分野ごとに理解でき、かつ、官僚と癒着しない存在ですよね
薬害や年金のリスクを考えれば、そういう存在を作る必要性は理解しますが
今の政治家にそれが可能な人材ってどれくらいいるんでしょうか?
100人居るとは思えません
やるならやるで0から作るか、似たような存在を何処からかひっぱってきた方が確実な気もします


[11396] Re9:思いっきり選挙の話返信 削除
2009/6/7 (日) 11:26:29 ボーフォルド

▼ 現ビルマさん
> ・地方行政の話
> 県と市に対する影響云々勉強になりました
> 何処が何に強いというのは、実生活との関連が見えにくいので
> おろそかにしがちなので助かります
>
> >でも、まぁ県という単位、偶々現行制度が長くやっているだけで
> >明治には割と頻繁に組み替えをやってるんですよね。
> >難しく考えずにトライアンドエラーでいいような気もします。
>
> これはどうなんですかね
> 同じ制度が長く続くことによって、一部は機能不全を起す、というのはわかりますし
> より良いシステムの模索というのもわかりますが
> 制度を大幅に変えれば、一時的にも仕事は滞りますし、当然莫大な金が掛かります
> このままのモデルでは十年以内に破綻するか、よっぽど良い仮想モデルができるまでは
> 監査なども含め小規模のモデルチェンジで十分ではないかと思います
> コストとリスクをリターンが上回ってはじめて動いて欲しいかな、と。はい、すみません、ガチガチの保守派です


まぁ、そこいらをどう考えるかは政治哲学の問題ですね。
私も別に無理してやるもんではないと思います。
ただ現行の予算と権限の不均衡が大きい市町村制度がベストとも思いませんが。


> ・金融政策

防衛費総額が4.5〜5兆円ですから、単発の政策で2兆円って、大きいと思いません?
これで医療費削減を十年先延ばしにできる額です。
日本には批判材料としての地域振興券のデータもあるわけですし、
国民の注目も高い、これが政治の焦点にならなかったらそれこそ怠慢ですよ。
他の案件で審議を止めてたら、それはそれで
「たった数億のために十兆の金を止めるとは何事だ」って批判をうけたと思いますけどねぇ。

無論それもポジショントークとしてはアリですが、
それは自分の支持政党を大声で叫ぶ行為でしかないですね。


> ・問意質問書
期限の切り方と回答作成のために必要な判子が多くなる現状は
多分に問題があると思います。が、「調べろ」って言ってみないと
それがどれほどのものなのかさえ解らなかったんだから仕方が無い面はあります。

んで、居酒屋タクシーの御指摘の総額については一人で200万貰った豪の方もおられるようですけど?
http://news.shikoku-np.co.jp/national/detailed_report/200806/20080625000584.htm
現金のキックバックだと共謀すれば交通費と偽って公金の横領がまかり通るんですよ。
それにこの問題の本体は、省庁が何十億もタクシーチケットを購入して贅沢に使いまくっていた点であり、
なぜそんなに皆タクシーを使いたがるかを突っ込んでいたら偶々これが目に付いたに過ぎません。


・菅の動きについて
ああやっていることで内外の専門家が批判を漏らしやすいようにアピールする事も大切です。
それに国民の代表として行っておる以上、
素人たる政治家に納得できるように説明できないのでは困るわけです。
しかも今回の場合は同じく素人である与党政治家が中心になっての混乱拡大なので
現場の声を聞きに行ったカンは鋭かったと思います。

いや、水際防止を派手にやって国内検疫全くやってないとは流石に思わないですよ、普通。
神戸の件も医者の機転があって初めて明らかになったことですし。


・官僚と政治家
アメリカはいわば大学やらシンクタンクをストックにして、国家スタッフを2つ用意しておりますね。
猟官制度ならそういう方法もありますが、資格任用制をとっている日本ではなかなか難しいものはありますね。
誰もタダじゃあ働かないし、仕事をせずに金をくれるところもあまりないですから(笑
テクノクラートにして、現行の仕事を請け負わない(癒着しない)なんて存在を新規に成り立たせるのは難しいかと思います。

んで、結局現在最もそれに近いのは政党政治家しかいないんですよ。
それに専門家と言っても役所のキャリアは2,3年すれば畑違いに転属するわけですし、
20過ぎの頃に試験に通った奴なら上司が出来て、民意の吸い上げに心を砕き、2週間の選挙戦を勝ち抜いた人には出来ないってのは
実は幻想なんじゃなかろうかと思ってます。それこそ局長の横に机並べてやってたら身についてくるもんだと思いますよ。


[11410] Re10:思いっきり選挙の話返信 削除
2009/6/8 (月) 00:01:09 徳翁導誉

既にボーフォルドさんの返信がありますので、私の方からは部分的に返信を。

> > > > 金融危機に対し、ジョークスレでたまに出る真面目な自民の政策と
そもそも、そのジョークスレがどれなのかが解らないんですが、
2chのコピペって、「麻生を支持したい」「民主党を叩きたい」というのが先ずあり、
それに合わせるように、ソースを曲解したり捏造したりのオンパレードなので、
不用意に信じ切っていては、簡単に踊らされるだけですよ。
信じたい事はまず疑い、疑いたい事はまず信じ、それを調べなければ、
(そうした為にこそ、ネットは大きな力を有するのですから)
踊りたいから踊らされる事となり、それは差別を生み出す構造と変わらなくなります。

> > > > 6,7は、郵政はどうなんですかね。当時はほぼノリで進んでましたけど
> > > > ネットに転がる小泉さんの評価って、美化と憎悪がたっぷり詰まってて、政治の知識が無いと良し悪しが付けにくいんですよね
> > > > まあ、あんまり無いからあんまり分からんわけですが

正直言って、小泉は郵政民営化の中身には、ほとんど関心がなかったと思いますよ。
自民党の非主流派所属であった小泉が、野党党首の菅と手を組み、
「郵政民営化」をメディアで声高に叫び回ったのは、もう十数年くらい前ですかねえ?
何でこの2人がタッグを組んだかと言えば、答えは単純明快。
自民党主流派にとって郵政とは、まさに巨大な「第2の財布」だったんです。
郵便貯金も簡易保険も、利子を付ける為には運用をせねばならず、
その運用先として、主流派の議員が地元へ公共工事を引っ張っていたと。
ですから、この財布を奪われる郵政民営化は、主流派にとって非常に痛かったんです。
で、テレビなどを回り、2人して批判を繰り広げた訳ですが、
菅の方は市民運動家あがりだけあって、理論武装がしっかりしていたものの、
小泉の方は・・・とにかく勢いで捲し立ててましたね(笑)。
子供だった私にすら、「主流派を攻撃したいだけ」という小泉の心の声が見て取れる程に。

そして、小泉が世論を味方に自民党総裁、そして総理大臣へと就任すると、
小泉は党内主流派を追い落とす為に、アメリカは350兆円もの郵政の金を狙う為に、
郵政の民営化へ向けて動き出した訳ですね。
郵政事業の効率化などは、その前に橋本が行った郵政公社化でも対応可能だったと思いますし、
有事に備えて、第2の財布を手放す事に危機感を抱く保守系の議員も居ましたけど、
結局は小泉の執念で強行され、あの狂乱の郵政選挙へと繋がっていくと・・・・
政策には無関心で有名な小泉でしたが、
自らの代名詞となった「郵政民営化」は、何が何でも実行する気構えでした。
その上、一部の財界人がそれに絡んできたんですよねえ。
例えばオリックスの宮内会長なんて、内閣府の「総合規制改革会議」議長として、
規制改革のレフェリー役を務めながら、それと同時にプレイヤーとしても参加し、
2400億円を掛けて作った「かんぽの宿」を、わずか100億円あまりで単独一括購入をしたと。
ここ数日、鳩山総務大臣が反旗を翻していますが、その大元の原因がこれです。


> > 制度を大幅に変えれば、一時的にも仕事は滞りますし、当然莫大な金が掛かります
> > このままのモデルでは十年以内に破綻するか、よっぽど良い仮想モデルができるまでは
> > 監査なども含め小規模のモデルチェンジで十分ではないかと思います

いや、もうそうした時期に突入しているから、いろいろと言われている訳で・・・・
一番わかりやすい例が大阪府ですかねえ?
平成になった頃は1兆円程度だった借金も、ここ十数年という短期間に、
借金を4兆円以上も増やして、今や6兆円近くに達しています。
橋下が府知事に就任し、乱暴なまでに経費削減へ奔走しているのも、
放っておけば、あと数年で大阪府が破綻すると言われている為です。
ついでに言いますと大阪の場合は、府だけでなく、市の方も5兆円もの借金を抱えており、
大阪市民は府と市の合計で、1人あたり200万円ほどとなります・・・・
って、国が抱える1人あたり600万円の借金に比べれば、可愛いモノかも知れませんけど(笑)。


> > 私が見たところ、民主が叩いてたのって主に定額給付金でしたよね
> > あれ、物凄いスタンダードな初期の対策で、世界(台湾とドイツと後もう一国はニュースに載ってた)でもあっちこっち同じ事やってました

> 日本には批判材料としての地域振興券のデータもあるわけですし、
> 国民の注目も高い、これが政治の焦点にならなかったらそれこそ怠慢ですよ。

で、2008年ノーベル経済学賞の受賞者であるクルーグマンから、
与謝野大臣が面と向かって、「定額給付金は0点だ」と言われてしまうと・・・・
ぶっちゃけ与謝野自身も、0点だとまでは思っていなくても、
大して効果がない事くらいは解っているんでしょうけどね。
まあ与謝野の場合は立場が立場なだけに、たまに婉曲的に漏らすくらいですけど、
自民党の重鎮クラスですと、平然と「公明党との連立コストだ」と言って憚りませんし、
そもそも、以前にも公明党の意見を入れて地域振興券をやりましたが、
これはボーフォルドさんも書かれていますけど、
「ほとんど効果がなかった」というのが一般的な結論ですからねえ。
正直言うと給付金政策は、公明党と麻生政権の都合です、あれは。


> > > > 8と9はどうなんですかね。私、軍事的な見地はまるでダメでして
> > > > そちらのほうでというのなら、そうなのかもなあ、と曖昧にうなづく事しかできません
> > > > 軍事に比べればまだマシな経済的な見地からですと
> > > > 中国の台頭というのは、まあ、あるんでしょうけど、米国と比較できるレベルになるって言うのは
> > > > ちょっと難しいんじゃないかと

時代が時代ですし、軍事面よりも経済面の方でこそ重要な話ですよ。
ハッキリ言いまして、ここ100年あまりの日中の力関係というのは、
日本の絶好長期と、中国の絶不調期とが、たまたま重なったという特殊な期間で、
中国がどの程度まで来るかは解らないものの、日本を抜くのは恐らく時間の問題ですよ。
アメリカと中国がどうこうと言う以前に、日本と中国がどうなるのかという話ですね。
1900年代前半の50年間、日本が欧米列強と何を争ったかと言えば、それは「中国市場」なんです。
別に「アメリカか?中国か?」の二択を迫っている問題ではありませんので、
中国とアメリカに挟まれた日本としては、その両国とどう上手く付き合っていくかと言う話です。
日本にとって最悪のシナリオは、米中が手を握り、日本が蔑ろにされる事ですので。

ちなみに、「戦前日本と中国市場」の話に関しては、
ちょうどタイムリーに、NHKの「JAPANデビュー」第3回で少し扱われてましたね。
9日深夜に再放送がありますので、興味があればチェックしてみるのも良いかも?
それにしても「JAPANデビュー」という番組は、第2回と第3回はちゃんと作られているのに、
なんで第1回だけ、あんなバランスを欠いた作りになったのかなあ?


[11414] Re11:思いっきり選挙の話返信 削除
2009/6/9 (火) 12:56:37 現ビルマ

長くなってすみません
地域振興券、厚生労働省の対応、と色々調べるきっかけになったのと
郵貯利権の仕組みが勉強になりました

・金融政策
まず金を持たせて、次に商品を値引きし、商品を買いやすい環境を作る
というのが、定額給付金と、補助金絡みの景気対策に対する私の認識でした

その上で、これを完全に無意味化させるなら
もらった金を使わないことが絶対条件になります

期間は景気が上がるまで、ですね

で、どうすればそんな事が起こりえるのか、全く分からなかったんで
すでに失敗している同種の地域振興券について調べてみました

それで分かったんですが、私自身勘違いしていました
地域振興券の失敗は、全て貯蓄に回ったことではなく、その効果が短かったことでした
効果が無いんじゃないんですよ。効果があっても消費に継続性がないことが問題だったんですよ
一時的には消費が上がってます。地域振興券を使い果たすまでは、ね

それを踏まえれば
定額給付金の用途は初期のカンフル剤です。場繋ぎです
効果は、他の足の遅い政策が機能し始めるまでの時間が稼げればいいので、短くとも構わない
地方で公共事業やるにしても、給料袋に変わるのは大分先の話ですしね

定額給付金を不要とするなら
それに代わる、手早く出来て、即効性のある時間稼ぎの政策を対案として出すべきでしょう
野党はそれを打ち出し、定額給付金よりこちらの方が効率がいいので、取り替えろ、と迫ったのでしょうか?
そうでないのなら、何のために審議を止めていたのか理解できません

クルーグマンさんが、定額給付金を切って捨てたのって、米国じゃ上手く機能しなかったから、じゃなかったかな
与謝野さんがどう思ってるかは知りません。っていうか、この人誰か休ませて大臣兼任しすぎ

・質問主意書
みたいです。普段使わない単語は基本的に覚えられないんですよね。間にナンタラが入る
概要はhttp://www.ops.dti.ne.jp/~makinoh2/trueth/seijika4.htmlを斜め読みしてください
……聞いてた話よりひどいですけど

タクシーの200万はこちらのミスですね。一部しか載ってないの見たか、何かと誤同したか、どちらにしろとすみません
でも、これ一人ですよね?
そこで考えてほしいのですが、何故、官僚は態々タクシーなんぞ使うのかってことなんですよ
件のお役人、ぶっちゃけ、チャット仲間なんですが
長妻ぁぁぁぁっ! と殺意の波動に取り付かれてる時って基本一時過ぎにちょろっと顔出すというケースが多いんですよ
なんでかというと、長妻さんの質問主意書って手間が掛かる上に、通常業務じゃないからなんですよ
ってゆーか、回ってくると基本残業確定なんですよ
深夜残業しすぎると普通に終電逃すんですよ
タクシーで帰るしかなくなるんですよ
私が知ってる官僚はその人一人だけなので、部署によってはタクシーが足代わりって所もあるのかもしれませんが
大部分はタクシー=大残業だと思いますよ
個人のタクシー利用で、ばれないように公金の横領って難しいんじゃないかな。残業代の方が横領できる金額より大きくなりそうな気がします
タクシーの運ちゃんどうやって、200万回収する気だったんだろ……

・菅さんの動きについて
いや、内外の専門家の意見欲しければ直接聞きに行けばいいんじゃないでしょうか?
直接来るより、現場で話聞いて帰って繰り返す方が批判を聞き出しやすいってのもちょっと分からない話です

菅さんは豚インフルチームの監査役のつもりなんですよね
監査する対象から、何をやっているのか説明されないと何一つわからないのに、どうすれば監査になるんでしょうか……
何をやっているのか説明しろというのなら分かりますが
俺が監査できるように説明しろって流石にハードル高すぎませんか?
ご自分の職業に当てはめて考えていただけるとその無茶っぷりが想像できると思います
わが身に置き換えて考えると、とりあえず、上の人間の正気を疑うところから始めることになりそうです

えーと、国内検疫って、国内の患者を探す作業って意図で書いてるんですよね
どうも字義的には国内に検問作って出入りの人間を検疫するって意味らしいです
厚生労働省は、対応できる病院(施設?)を全国で指定。フリーダイアルによる検診と発症の疑いがある者には←の病院を紹介。
通常の病院も発症の以下略。それらのアナウンス
国内だと大雑把にそういう対応してるようです
検疫で感染拡大までの時間を稼いで、↑の国内対応の準備を整えるって感じですね
神戸のお医者さんもマニュアルに従ったんじゃないですかね?
感染者にも人権があることを考えるとこれ以上の対応は難しいような気もします
どういう対応をすべきだと菅さんは言ってたんでしょうか?

・官僚と政治家
監査それ自体を仕事にするわけには行かないんですか?
官僚を得るのと同じように官僚の監査を得る
まあ、現在ある監査の強化でも良いんですが……

政治家って、国民の代表で、それぞれが掲げる政策に賛同する人たちに支えられてるわけですよね
要は、普通に、企業なり、業界なり、から金なり票なり貰ってるわけですから
中立な存在ではないでしょうし、中立である必要もないのでは?

まあ、官僚も、大店法だったかを推進し、見事とおしたら実家の企業が躍進しましたって人もいるんですけどね
ちなみに、この人、実家の企業の役職を得てるのばれて怒られてます。副業いけないのしらなかったそうで

・郵政
郵政、なんで解体解体言ってたのか、わからなかったんですが
利子稼ぎに便乗して、自分の地方に仕事を、ですか。これはわかりやすい
橋本さんの郵政公社化でも効率化は対応可能というのも、調べたわけじゃないですけど、説得力あります
まあ、郵貯の金とアメリカがどう関係するのか、は流石にちょっと分かりませんが……

・現行モデルの限界による地方の破綻
……が原因で大阪が破綻しかけているなら、他の地方も一気に破綻しかけるような気がします
大阪府のHP見た限り、歳入に対し、支出が大きすぎる、と言うだけの話なので、そこにメスを入れられれば解決はできる、と思います
実際、リストラ、予算削減で対応しようとしてますよね
(まあ、時折、大丈夫かよ、この人って思う時もありますが、なんとかやっていってるようだし、結構有能なスタッフ付いてるんじゃないかな)
もしも構造的な問題での破綻なら、計算上現行のモデルではこれ以上歳入に支出を近づけることができない、ので、別のモデルに移行せざるを得ない、となると思います
300市になるのか、道州制になるのか、知りませんが……

・府民、国民一人当たりの借金
それ、たまに見ますけど、なんか意味のある数字なんでしょうか?
府民の場合、大阪府の歳入と支出が問題なのであって、そこに何人の人間が住んでいようとどうでもいい話ですよね
一人しか住んでいない場合と1億2千万住んでいた場合では一人当たりの借金の額は大きく違いますが
大阪府としての歳入と支出が同じなら財政状況変わりはしませんし
(まあ一人しか住んでないと単なる一人暮らしの家計簿のような気もしますが……)
国民の場合
借り手が国で貸し手が国民
国債の利率が鬼のように低いので今以上にガンガン刷ってもまだまだ信用に余裕がある
もう最悪日銀に国債買い取らしちまおうぜ、デフレおわらねえし
あと、なんかあったかなあ、一人当たり以前に現在の国の借金に問題ないことだけはほぼ確実なんですが
まあ余裕ある時にでもちまちま返して置けばいいんじゃないですかね、道義の問題で

・中国の隆盛
うーん、その番組見てないんでなんとも、にこにこかつべにでも上がってたら拾ってみます
市場と言う点では破綻前の欧州も、まあそこそこでしたけど
今、どうにか生きてるの、(金融以外に)まともな産業を持っていたところだけですよね
アイスランドは極端な例としても、イギリスとドイツではドイツのほうが大分ましですし
中国って、これ、という産業あるんでしょうか?
台湾や韓国みたいに、幾つかの業種では見るところもある、というなら躍進も分からなくもないんですが


[11418] Re12:思いっきり選挙の話返信 削除
2009/6/9 (火) 22:44:33 徳翁導誉

> それを踏まえれば
> 定額給付金の用途は初期のカンフル剤です。場繋ぎです

いや、あの〜、すみません。
カンフル剤目的である事は当然の事として、それを踏まえて書いてました。
え〜と、そうなると、何処まで踏まえて書けばいいのか、
ちょっと解らなくなってしまいました・・・・
う〜ん、まあ取り敢えず、クルーグマンと与謝野の事を書いておくと、
クルーグマンは、「そのカンフル剤では効果が薄すぎる」って意見でしょうし、
与謝野の方は、「やるならやるで、もっと即座に大規模に」って意見だと思います。


> ・質問主意書
> みたいです。普段使わない単語は基本的に覚えられないんですよね。間にナンタラが入る
> 概要はhttp://www.ops.dti.ne.jp/~makinoh2/trueth/seijika4.htmlを斜め読みしてください
> ……聞いてた話よりひどいですけど
> 件のお役人、ぶっちゃけ、チャット仲間なんですが
> 長妻ぁぁぁぁっ! と殺意の波動に取り付かれてる時って基本一時過ぎにちょろっと顔出すというケースが多いんですよ

斜め読みと言うか、一応そのページを読み、他のページも幾つか読みましたけど、
当たり前かも知れませんが、思いっ切り「役人寄り」の主張でしたね。
役人には役人の立場があるので、いろいろ言い分があるのも確かでしょうけど、
それと同様に、政治家にも政治家としての立場と言い分があり、
そして私たちには、役人でもなく、政治家でもない、国民としての立場があります。
役人も、政治家も、「国民の為に仕事をする存在」であると捉えるのであれば、
主張に関して理解は出来ても、それに同意する事は出来ません(少なくとも私個人は)。

とは言え、現ビルマさんがその方の意見に賛同する事を否定はしません。
人それぞれ、考え方も違えば、立場も違う訳で、
しかも、それがチャット仲間だとあれば、そうなる事にも理解は出来ます。
ですけど、人が発する情報には、必ずベクトルが掛かります。
そうである以上、当事者である一方だけの意見を聞き、
もう一方を非難するというのは、公正な判断と言えるでしょうか?
その上、一般の国民は、別にそのどちらの側にも与していません。
「信じたい事はまず疑い、疑いたい事はまず信じ、それを調べなければ」と、
前回書いたのは、そう言う事です。
例えば、示されたリンクのページを読んで、
「この部分は少し引っかかるなあ?」とか、疑問に思ったりする箇所はありませんか?
私が私なりに引っかかった部分を書くのは簡単ですが、それでは角が立つかも知れませんし、
何より、自分自身で考えたり、感じたりする事には繋がりませんので、試しに問い掛けてみます。
気が向かなければ、返答しなくても構いません。

ただ、「信じる」と言う事と、「信じたい」という事は違いますからねえ。
まあ話がそこで完結しているのであれば、それはどちらでも良いのかも知れませんが、
それを元に何かを批判や批評しようと言うのであれば、
両者の区別を明確に付けるべきだと、私などは思います。
もう1度読んでみて、「引っかかる箇所はない、尤もな内容だ」と感じるのであれば、
その時はその時で、現ビルマさんの見解として尊重します。
あとついでに、私の書いている事も、簡単に信じちゃダメですよ。
私が書いている事が、全て正しいと言う事はないでしょうし、
「複数の観点から考察して中道公正に」という意識は、逆説的に言えば、
複数の方向からベクトルが掛かり、却って本質を見失う可能性もありますので。


> > > いや、水際防止を派手にやって国内検疫全くやってないとは流石に思わないですよ、普通。
> > > 神戸の件も医者の機転があって初めて明らかになったことですし。

> えーと、国内検疫って、国内の患者を探す作業って意図で書いてるんですよね
> どうも字義的には国内に検問作って出入りの人間を検疫するって意味らしいです

いや〜、横レスですけど、流石にそれは・・・・(笑)

> 検疫で感染拡大までの時間を稼いで、↑の国内対応の準備を整えるって感じですね
> 神戸のお医者さんもマニュアルに従ったんじゃないですかね?

簡単に言いますと、今回の対策では、
「日本にはまだ新型インフルエンザが到達してない」という大前提の元に行われ、
万が一、空港では未発症の患者が居た場合に備えて、海外渡航者のチェックを厳重にしたんです。
ですが、国内発見第1号は、そうした海外渡航者ではなく、
神戸の医者が「ひょっとしたら?」と思って検査を依頼し、
依頼を受けて検査が行われたからこそ、それが発見できたんです。
で、第1号の発見により調べてみたら、既に関西で拡大していたと・・・・
ぶっちゃけて言えば、政府が立てていた大前提は、その段階で既に壊れていたんです。

ですから、神戸で第1号が発見されたからと言って、
そこが日本で最初の発生地だとは限らないんです。
医者が機転を利かせて、マニュアル外の患者の検査を依頼し、
地元の検査機関がそれを受けたから、神戸で最初に見つかったと言うだけで。
マニュアル対象外ですから、ほとんどの医者は調べてませんでしたし、
個人的に怪しんだ医者が居ても、マニュアル対象外なので検査が行われなかったそうです。
まあ、季節性のインフルエンザと症状がほとんど変わらないので、
関西以外の地域でも、知らずに罹って、知らずに直ってる人も居るんじゃないですかねえ?

あと、既に日本へ到達していると考えるのが不可能だったかと言えば、決してそのような事はなく、
第1号発見前の段階で、医師資格を持つ野党議員から国会内で危険性を指摘されてましたし、
野党側が現場担当者を国会で証言させたことで、
現場の方からも、疑問の声が挙がっていた事が伝わりましたので、
野党の行った事が「邪魔だった」とか、「無駄だった」とかにはならないと思いますよ。
問題を洗い出し、提議し、解決していく事がなければ、同じ事を繰り返しかねません。
ある程度は失敗する事も致し方ないですけど、
野党側が何もしなければ、与党側は「あれで良かった」と言い続けたかも知れず、
そうなりますと、何の解決にもなりませんからねえ。


> タクシーの運ちゃんどうやって、200万回収する気だったんだろ……
その方法は、既にボーフォルドさんが書かれていますよ↓
> > > 現金のキックバックだと共謀すれば交通費と偽って公金の横領がまかり通るんですよ。
> > > それにこの問題の本体は、省庁が何十億もタクシーチケットを購入して贅沢に使いまくっていた点であり、
> > > なぜそんなに皆タクシーを使いたがるかを突っ込んでいたら偶々これが目に付いたに過ぎません。

凄く簡単に言えば、タクシーチケットに嘘の金額を書き込んだりする訳です。
例えば、実際には1万円しか掛かってないのに、「2万円掛かりましたよ〜」って感じで。
こうした口裏合わせをするには、個人タクシーの方が何かと便利な訳ですね。
で、差額の1万円を2人で折半すれば、お互いに得をする訳です。
飲みに行って、ホステスにチケットを配ったり・・・なんてケースもあったりします。
まあ、役所だけでなく、大手企業とかでもある話ですけどね。
ただ違うのは、役所の場合は、その金の出所が「税金」ってだけで。
とは言え、その「税金だ」という事が、事態を大きくする訳です。


> > 小泉は党内主流派を追い落とす為に、アメリカは350兆円もの郵政の金を狙う為に、
> > 郵政の民営化へ向けて動き出した訳ですね。

> まあ、郵貯の金とアメリカがどう関係するのか、は流石にちょっと分かりませんが……

え〜と、まず始めに、日米間には「年次改革要望書」というものがありまして、
毎年、日米両政府の間で、相手国に改善して貰いたい項目を要望書に書き交換しているんですが、
ぶっちゃけ日米の力関係的に、アメリカが日本に対して「こうしろ」という指令書ですね。
まあ、日本にも日本の国内事情というモノがありますので、
全てが全て、すぐに実行に移される訳ではないのですが、
実行に移されない限り、基本的にその項目は削除されずに要望され続けます。
「郵政民営化」も、アメリカが要求したそんな項目の1つでした。
簡単に言えば、小泉とアメリカの利益とが一致した訳ですね。

で、アメリカにとって、郵政民営化で何が得するかと言う事ですが、
まずその前に、「郵政」とは郵便貯金で230兆円、簡易保険で120兆円、
合わせて350兆円もの巨額資金を運用する組織だという事を覚えておいて下さい。
これって本当、途轍もなく巨大な資金を扱う組織なんですよ。
郵便貯金の230兆円は、「三菱UFJ」「三井住友」「みずほ」の合計預金額に等しく、
簡易保険の120兆円は、「日本生命」「第一生命」「明治安田」「住友生命」の合計資産額に等しい、
まさに1つの組織だけで、日本の民間銀行や民間保険会社と同じ資金力を持つ組織なんです。
日本の個人金融資産が1400兆円と言われてますので、郵政だけで実にその25%を占め、
世界中を見渡しても、これほど巨額な資金を運用する組織はありませんでした。
これくらいで、郵政がどれほど巨大な存在だったか、少しは伝わりましたかねえ?

そして前回も書きました通り、それほど巨額な350兆円という資金を運用する訳なんですが、
郵政は国営企業なので、大蔵官僚や国会議員などが運用に大きな影響力を及ぼし、
特殊法人や関連企業などへ赤字を垂れ流しては、それを税金で補填していたんです。
まあ、日本経済が右肩上がりの時は、それほど問題にはならなかったのですが、
バブル崩壊後、さすがにこのまま郵政を放置してはマズいと行われたのが「公社化」です。
これにより、直接的な運用は国家から切り離されたので、
以前に比べればマシになったとも言えるのですが、改革としては中途半端ですよね、これだと。
大蔵官僚や国会議員などの影響力も、何だかんだで残りますし。
その為、「完璧な改革を目指すなら民営化を」という意見の小泉が首相となり、
2003年に発足した郵政公社は、2007年に廃止されてしまうと。

状況説明を終えて、これでやっとアメリカの話へ移るのですが、
今までは、官僚や政治家が350兆円の運用を決めていたようなものなので、
対象となる投資先って、基本的に国内だったんですよ。
癒着も腐敗も生みましたが、一面では国内で上手く金を回す機関としても機能していました。
しかし、民営化で官僚や政治家の影響力が弱まることで、アメリカが言って来る訳ですね。
「アメリカの国債を買え」「アメリカの市場へ投資しろ」と。
「国民が貯金した350兆円もの資産が全て奪われる」みたいな極端な煽り方をする人も居ますが、
まあそこまで行かなくても、2〜3割ほどアメリカへ流れるだけで、
アメリカで回る資産が100兆円増え、日本で回る資産が100兆円減ると。

続いて、実際はこちらの方がアメリカの本題なのでは?と言われているのが、
日本の保険市場への参入ですね。
最初に出てきた年次改革要望書の中でアメリカは、
「簡易保険の切り離し」と「株式の完全市場公開」を求めてきたと記憶しているので。
極端に言えば、「簡易保険の市場を俺たちに分けろ」って事でしょうか?
世界最大の保険大国といえばアメリカですけど、その次に来るのは日本なので、
(保険制度とは先進国でこそ成り立ち、その中で日本は人口も格段に多いですから)
アメリカの保険業界が海外進出を狙うなら、未開拓の日本はまさにおいしい市場であると。
郵便貯金は何だかんだで支出も多く、郵便事業なんて簡単に儲かりませんからねえ。
一番手っ取り早く儲かる保険分野を切り離し、それを寄こせって真意なのですかねえ?

でもまあ個人的に、「郵政民営化」自体は反対って訳ではないですよ。
民営化すれば経営の健全化など、それなりにメリットもありますので。
しかしその反面、デメリットの方も巨大なんですよねえ・・・・
その業界の民間トップすら簡単に上回るモンスターの参入は、
下手をすれば、そうした民間企業をズタボロにしかねませんし、
日本の個人金融資産の4分の1を占める郵政が、転んだ時に与える国民への被害、
そして、「第2の財布」を戦略的に使用し出来なくなった国家の現状。
郵政民営化とは、まさに劇薬のような存在なので、
メリットとデメリットとをよく精査し、慎重に事を運んで欲しかったんですが、
結局小泉は、それを「政争の具」として利用しただけでしたからねえ・・・・
それによって、個人的に私腹を肥やしたりはしていないみたいですが、
かと言って取り巻きの財界人や政治家がやってたら、
国民が損害を受ける事に、変わりはないですからねえ。

郵政民営化だけでなく、北朝鮮問題にしても、皇位継承問題にしても、
その強力なアピール力により、国民へ問題認識をさせた面は大いに評価できるのですが、
それらも全て、小泉にとっては単なる政局の為の道具に過ぎず、
結局最後には中途半端なままで放り出しており、
それらが重要な問題であればこそ、その責任も大きいと私は思っています。
「良い面も確かにあったが、悪い面の方が大きかった」って感じでしょうか?
まあこれも個人的な評価ですので、視点が変われば、
異なる評価をする人も確実に居るんでしょうけどね。
歴代首相の中でも、賛否の評価が大きく分かれる人物の1人であるかと。


> ・府民、国民一人当たりの借金
> それ、たまに見ますけど、なんか意味のある数字なんでしょうか?
> 府民の場合、大阪府の歳入と支出が問題なのであって、そこに何人の人間が住んでいようとどうでもいい話ですよね

その収入とは、どこから得られるモノなのでしょうか?
その支出とは、何の為に使われるモノなのでしょうか?
そして役所が、収入を増やし、支出を抑えると言うことはどう言う事でしょうか?

> 借り手が国で貸し手が国民
破綻したら最悪ですね。
外国が日本にやったように、踏み倒す訳にも行きませんし。
いや、内国債だから破綻はしないか。
インフレ起こされて国民の資産が減るか、増税が待っているかで。
でもこれで、問題はないと言えるのでしょうか?

> もう最悪日銀に国債買い取らしちまおうぜ、デフレおわらねえし
いや、もう日銀は国債を買い取ってるんですが・・・・
今回の金融危機で、3月には毎月の国債買い取り額を30%程度増やした為、
このままでは、日銀が上限と設定する額に達するまで4年もなく、
日銀総裁をして「限界に近い」と発言してますし。
インフレ・ターゲットでもやるつもりですか?

> 一人当たり以前に現在の国の借金に問題ないことだけはほぼ確実なんですが
あの〜、「ほぼ確実」と言えるその根拠は?


> > ちなみに、「戦前日本と中国市場」の話に関しては、
> > ちょうどタイムリーに、NHKの「JAPANデビュー」第3回で少し扱われてましたね。
> > 9日深夜に再放送がありますので、興味があればチェックしてみるのも良いかも?

> うーん、その番組見てないんでなんとも、にこにこかつべにでも上がってたら拾ってみます

本日9日(火)の深夜24:45より再放送がありますよ。
動画投稿サイトで好まれるような部類の番組でもないですし、
そちらへ上がる事は、まず無いと思われます。
まあ、どうしても見て貰いたい番組って訳でもないので、別に良いのですが。

> 中国って、これ、という産業あるんでしょうか?
> 台湾や韓国みたいに、幾つかの業種では見るところもある、というなら躍進も分からなくもないんですが

逆に質問しますが、中国に何も産業がないのであれば、
日本は一体、中国と何を取り引きしているのでしょうか?
中国との貿易額は、遂にアメリカをも上回り、
日本にとっての最大貿易相手国なのですが・・・・
取り敢えず、日本が中国から輸入しているモノに関しては、
機械・衣類・家具・金属などが主みたいですね↓
http://www.nihonkaigaku.org/ham/eacoex/100econ/120doms/121prod/1212trad/jptrcnkr/im_cnhk.gif


[11433] Re13:思いっきり選挙の話返信 削除
2009/6/11 (木) 16:11:46 桂輝平

便乗してレスつけます。

▼ 徳翁導誉さん
> > それを踏まえれば
> > 定額給付金の用途は初期のカンフル剤です。場繋ぎです

> いや、あの〜、すみません。
> カンフル剤目的である事は当然の事として、それを踏まえて書いてました。
> クルーグマンは、「そのカンフル剤では効果が薄すぎる」って意見でしょうし、
> 与謝野の方は、「やるならやるで、もっと即座に大規模に」って意見だと思います。

正直カンフル剤にもなっていないと思いますしね。
過労でフラフラで倒れそうな人に栄養ドリンク、
それもユンケルスターとかじゃなくてオロナミンCを飲ませて
「元気ハツラツゥ?ハツラツだよねぇ?ハツラツって言ってよ、頼むからさぁ!」
って迫っているような感じですかね。

> > ・質問主意書
> > 概要はhttp://www.ops.dti.ne.jp/~makinoh2/trueth/seijika4.htmlを斜め読みしてください

> 斜め読みと言うか、一応そのページを読み、他のページも幾つか読みましたけど、
> 当たり前かも知れませんが、思いっ切り「役人寄り」の主張でしたね。

同じく「役人寄り」と言うか「アンチ政治家」とか「アンチ野党」って感じがするんですよねぇ。

> 例えば、示されたリンクのページを読んで、
> 「この部分は少し引っかかるなあ?」とか、疑問に思ったりする箇所はありませんか?
> 私が私なりに引っかかった部分を書くのは簡単ですが、それでは角が立つかも知れませんし、
> 何より、自分自身で考えたり、感じたりする事には繋がりませんので、試しに問い掛けてみます。

私としては別にこの質問主意書はとりたて問題になるようなものじゃあないと思いましたがね。

政治家が(政治家じゃなくても)○○をお示し願いたい。って言う時って大体
そのチョイスされたデータから何らかの傾向と対策を求めたいんですよ。
例えば
>例1)「ガン検診における胃ガン発見率に関する質問主意書」
>胃のバリウム検査において胃ガン発見率の高い医療機関ベスト五をお示し願いたい。
であれば胃がんを高確率で発見する事が出来る技術がそこにあると言うことを示している訳で
例え老人が多い地域であってもその医療機関の医師を集めて意見を聞くとか技術の継承とか何らかの対応が出来る訳ですよ。
あと、
>(4)全国1200の警察署を検挙率、(以下数項目)の高い順にすべて並べろ。
こういうソート(並び替え)とかMax・Min、範囲内を求めるとかそう言うのは
データさえあればデータベースソフトに任せればあっという間なんですよ
(もちろん何百万、何千万ともなれば相応の時間が掛かりますが千や万くらいなら)。
で、こういうデータを作る部署とか業者とかもちゃんといて
抜き出すとか絞り込むだけであれば単純なんです。
そこから傾向と対策を求めろ、となると若干難易度は上がりますが。

> 万が一、空港では未発症の患者が居た場合に備えて、海外渡航者のチェックを厳重にしたんです。
まぁこれはこれで必要だったと思いますよ。
実際に帰国した人で感染が確認された人もいるわけですし無駄ではなかったと。

ただ、
> で、第1号の発見により調べてみたら、既に関西で拡大していたと・・・・
> ぶっちゃけて言えば、政府が立てていた大前提は、その段階で既に壊れていたんです。
> ですから、神戸で第1号が発見されたからと言って、
> そこが日本で最初の発生地だとは限らないんです。

これなんですよねぇ問題は。
当然検疫開始以前に帰ってきた人もいるわけでそういう人から
日本国内に既に広がっていると言うのは自明の理でしょうに…。
野党からも指摘されてるんですもんねぇ。

> でもまあ個人的に、「郵政民営化」自体は反対って訳ではないですよ。
> 民営化すれば経営の健全化など、それなりにメリットもありますので。

まぁ「小泉純一郎の暴論・青論(http://www.amazon.co.jp/dp/4087802515)」によると
局長の中にはその場所を提供している、と言うだけで仕事何もしないのに局長になっている人や
更にはその局長を世襲している人もいたらしいので、民間になってそういう人は淘汰された…よね?

> 郵政民営化だけでなく、北朝鮮問題にしても、皇位継承問題にしても、
> その強力なアピール力により、国民へ問題認識をさせた面は大いに評価できるのですが、
> それらも全て、小泉にとっては単なる政局の為の道具に過ぎず、
> 結局最後には中途半端なままで放り出しており、
> それらが重要な問題であればこそ、その責任も大きいと私は思っています。
> 「良い面も確かにあったが、悪い面の方が大きかった」って感じでしょうか?
> まあこれも個人的な評価ですので、視点が変われば、
> 異なる評価をする人も確実に居るんでしょうけどね。
> 歴代首相の中でも、賛否の評価が大きく分かれる人物の1人であるかと。

様々な問題を啓発した部分は良かったんですけど啓発するだけして、
見栄えが良い所だけやって弊害部分を全部後任に回しちゃった部分は負でしょうね。
私も総合的に見ればマイナス面のほうが大きい首相だったと思います。

> > 中国って、これ、という産業あるんでしょうか?
> > 台湾や韓国みたいに、幾つかの業種では見るところもある、というなら躍進も分からなくもないんですが

> 取り敢えず、日本が中国から輸入しているモノに関しては、
> 機械・衣類・家具・金属などが主みたいですね↓
> http://www.nihonkaigaku.org/ham/eacoex/100econ/120doms/121prod/1212trad/jptrcnkr/im_cnhk.gif

工業で言えば部品を中国・インドネシア・マレーシア等で作り、韓国・台湾で組み立て、日本が最終チェックをして販売する
と言うのがかつてのイメージだったんですが、近年は中国国内の工業技術が高まった事により
企画・設計から組み立て・販売まで充分中国単独でやっていけるだけになっていると思いますよ。
とにかく広大な土地と安価な労働力があるので技術さえ与えればあっという間に日本もアメリカも追い抜いて世界トップに立てるでしょう。

農業に関しても残留農薬とか安全性が問題視されますが、
日本よりも広い農地があるんですから河川の氾濫とかが起きないように整備して
上手く工業化を絡めれば今より安価で日本よりも安全な食品が作れるはずなんですよ。

河川も日本みたいに小さな川だけじゃなく広大な船で入れるような運河があるわけですから内陸部の方まで流通できますし。
農林業というか木材加工業も日本なら大型トラックで運ばないといけないような物が船で大量に運べますしね。
道路なんかもガンガン建設していますしね。
道ができる→車が増える→輸送量が増える→コストが下がる→価格が下がる
これが正しい発展の仕方の一つなんですよ。日本の場合それよりも
道ができる→車が増える→交通渋滞が起きる→時間が掛かる→コストが掛かる→物価が上がる
と言うようになってますので中国ではいかに対応するかが見物ですが。
ちなみに最近カーナビで常に最新の道路情報(交通情報じゃなく地図情報)を
ネットでダウンロードして取得するモデルがあるんですが、
中国モデルがどのくらいの頻度で更新されるか気になりますw

衣類って言うのは未だに内陸の方で中心になってるのかなぁ…。
どうも明治初中期の日本の紡績業のイメージが…。

とにかく、仮に中国の日本嫌いが直って「お金よりも人と技術を回してくれ。中国、そして日本を共に発展させないか?」
と言って来たら面白い事になると思いますよ。
まぁそのためには中国民の成熟も必要なんですが、今の日本を見る限りそこまで問題じゃないかなぁとも思います。


[11447] Re14:思いっきり選挙の話返信 削除
2009/6/12 (金) 19:34:59 徳翁導誉

> > クルーグマンは、「そのカンフル剤では効果が薄すぎる」って意見でしょうし、
> > 与謝野の方は、「やるならやるで、もっと即座に大規模に」って意見だと思います。

> 正直カンフル剤にもなっていないと思いますしね。
> 過労でフラフラで倒れそうな人に栄養ドリンク、
> それもユンケルスターとかじゃなくてオロナミンCを飲ませて
> 「元気ハツラツゥ?ハツラツだよねぇ?ハツラツって言ってよ、頼むからさぁ!」
> って迫っているような感じですかね。

まあ、ここまで世界経済の市場が巨大化してしまいますと、
政治が手を突っ込んだ所で、効果の程はたかが知れてますからねえ。
とは言え一方で、「景気は気のもの」というのも事実なので、
駄目元であっても、政府が何らかのアピール行動を必要とされる場面もある。
そう言った意味では、あの程度の額でここまで実施を遅らせては、
小さな効果さえ減少させてしまうという面がありましたからねえ。

いっその事、思い切った奇策を採るなら、凄く乱暴な意見ですが、
「経済回復が見込まれる3年後には消費税を上げる」なんて案よりも、
「経済回復が見込まれるまでの3年間は消費税を下げる」とかやった方が効果的だったかも?
今回の補正予算で突っ込まれた15兆円を、仮に全て消費税減税分に当てるとしたら、
年間1%で2兆円の税収入なので、3年間は消費税率を2.5%に半減させる事も可能でしたし、
一律に税率を下げておくのではなく、経済状況とリンクさせて行くなら、
2009年度は2%、2010年度は3%、2011年度は4%、そして2012年度から5%に戻るとかでも良い訳です。
(経済回復がうまく行けば、消費税率を更に引き上げる呼び水にもなる方法ですし)
過去のいきさつから既に、消費税の税率変動は多くの所で対応可能な仕様なっており、
時限的に消費税率をダウンさせても、そんなに経費が掛かる訳でもないですからねえ。

> > > ・質問主意書
> > > 概要はhttp://www.ops.dti.ne.jp/~makinoh2/trueth/seijika4.htmlを斜め読みしてください

> > 斜め読みと言うか、一応そのページを読み、他のページも幾つか読みましたけど、
> > 当たり前かも知れませんが、思いっ切り「役人寄り」の主張でしたね。

> 同じく「役人寄り」と言うか「アンチ政治家」とか「アンチ野党」って感じがするんですよねぇ。

今はまだ現ビルマさんの返信待ちの状態なので、あまり詳しくは書けませんけど、
あのような政治家や野党へのスタンスこそ、
まさにステレオ・タイプ的な役人の認識ではないでしょうか?

> > で、第1号の発見により調べてみたら、既に関西で拡大していたと・・・・
> > ぶっちゃけて言えば、政府が立てていた大前提は、その段階で既に壊れていたんです。
> > ですから、神戸で第1号が発見されたからと言って、
> > そこが日本で最初の発生地だとは限らないんです。

> これなんですよねぇ問題は。
> 当然検疫開始以前に帰ってきた人もいるわけでそういう人から
> 日本国内に既に広がっていると言うのは自明の理でしょうに…。
> 野党からも指摘されてるんですもんねぇ。

「自明の理」とまで断言は出来ないんでしょうけど、
絶対、考慮に入れておくべき事ではありますよね。
「不利な条件は想定に入れない」というのは、旧日本軍がやった過ちの典型ですけど、
こう言う風潮が未だに改まらないのって、日本人の国民性に由来したりしてるんですかねえ?


> > でもまあ個人的に、「郵政民営化」自体は反対って訳ではないですよ。
> > 民営化すれば経営の健全化など、それなりにメリットもありますので。

> まぁ「小泉純一郎の暴論・青論(http://www.amazon.co.jp/dp/4087802515)」によると
> 局長の中にはその場所を提供している、と言うだけで仕事何もしないのに局長になっている人や
> 更にはその局長を世襲している人もいたらしいので、民間になってそういう人は淘汰された…よね?

これは多分、「特定郵便局」の話ですね。
う〜ん、でもあれはちょっと難しい問題では有るんですけどね。
コンビニやファミレスなどの「チェーン展開」している店に例えれば、
普通郵便局が「直営店」で、特定郵便局は「フランチャイズ加盟店」なんですよ。
言うなれば特定郵便局の局長とは、店の土地や建物を所有する「オーナー店長」な訳です。
異なる点と言えば、コンビニの店長と違って、収入の安定が大きく約束されている面ですか。
まあ、これが大きいって言えば、大きいんですけどね。
実質的な世襲も行われ、既得権益化しているのは確かですし。
とは言え、「既得権益だから廃止しろ」と、簡単には行かないんですよねえ・・・・

普通郵便局と特定郵便局の局数って「1:15」の割合で、
断然、特定郵便局の数の方が多いんですよ。
「○○中央郵便局」みたいな感じで、ドーンと巨大な局舎が建っているが普通郵便局で、
私たちが日頃よく見掛けるこぢんまりとした局舎は、そのほとんどが特定郵便局なんです。
民営化された事で、普通郵便局と特定郵便局の区分けが無くなり、
郵政側は、特定郵便局の建物や土地を買い取ろうとしてますが、
話がなかなか進まない上に、買い取るにも莫大な費用が掛かりますからねえ。
既に過疎地の郵便局では、子供が跡を継がない事で郵便局が廃止されかねない事情を抱え、
逆に利便性の高い所の局であれば、もっと儲かる賃貸先にと、これまた廃止の可能性が出てくる。
世襲の局長とは言っても、ちゃんと業務をこなしている人の方が大多数ですし、
「安定的な局長職を提供する事で、公共サービスである郵政システムも安定させる」と考えれば、
言われているような、悪の権化的なシステムではないと個人的には思うんですけどねえ?
賃貸料にしても、局長の給料にしても、どのみち掛かる訳ですし、
確かに不健全な面もありますけど、まあ持ちつ持たれつと言った感じで。

ちなみに、世襲の局長に関しては、
民営化する直前で、その数は全体の3割程度でしたかねえ?
よく使われたモデル・ケースほど、局長の年収がないケースも多く、
放っておいても、そのうち勝手に消えていった可能性はありますけどねえ・・・・
まあ、「郵政民営化」の正当性を主張する為の道具として、利用された面もあるかも?
あと世襲の局員であっても、最近は局長になるために、
一般職員と同様に、内部の試験を受けるケースも多くなっていると聞きます。
って、それがどの程度なのかは、よく知りませんが。


> ちなみに最近カーナビで常に最新の道路情報(交通情報じゃなく地図情報)を
> ネットでダウンロードして取得するモデルがあるんですが、
> 中国モデルがどのくらいの頻度で更新されるか気になりますw

そう言えば、東京湾アクアラインが出来た頃、
カーナビを付けてそこを走ると、カーナビがパニックを起こしたらしいですね(笑)。
まあカーナビからしたら、車が東京湾のど真ん中を走っている訳ですから、
パニックを起こしたとしても、当然と言えば当然かも知れませんが。

> 衣類って言うのは未だに内陸の方で中心になってるのかなぁ…。
> どうも明治初中期の日本の紡績業のイメージが…。

まあ衣類などの繊維業は、貧しい所から発展していく第一歩みたいなものですからねえ。
で、少し豊かになり人件費が上がると、もっと貧しい所へ移っていくと。
実際に現在は、中国からベトナム、そしてバングラデシュへと移転してますし。
そうした視点で見ると、旧植民地であったアジアとアフリカの発展の違いって、
繊維業の移転が行えるだけの下地が有るか?無いか?なんでしょうね。
アフリカで綿花を生産しても、繊維業が育ってないので欧米諸国などに買い叩かれ、
独立は果たしても、未だ経済植民地の立場からは脱せられないケースが多いようですから。

> まぁそのためには中国民の成熟も必要なんですが、今の日本を見る限りそこまで問題じゃないかなぁとも思います。
発展への中国最大の障害は、やはり「民主化」の問題でしょうね。
国民が経済的に豊になれば、自由や権利を求めるのは当然の流れでしょうし、
どんなに押さえ込んだ所で、天安門事件を起こさせた中国人の潜在的欲求を見れば、
これから更に発展を続けて行くなら、それが生じるのは不可避だと思いますので。
まあ逆に言えば、そこさえクリアーする事が出来れば、
今度は「中国と台湾の統合」なんていうのも、一気に現実味を帯びて来るんですけどね。
民主化し、台湾も香港も飲み込んだ中国の国力は、現在の比では無くなるかと。


[11432] Re12:思いっきり選挙の話返信 削除
2009/6/11 (木) 16:08:24 ボーフォルド

まぁ、私よりも説得力のある議論を管理人様がされているようなので
お問い合わせの件について参照リンクをはりつつお答えするにとどめます。

・定額給付金について、民主党はどのような論理を持って反対したのか?
2008/12/20
 平成20年度第2次補正予算について(コメント)
http://www.dpj.or.jp/news/?num=14826
「GDP比0.4%の税金を投入して同0.1%の経済効果(内閣府試算)しかない天下の愚策」

そして民主党の対案としての景気対策は当時このようなものでした。
http://www.dpj.or.jp/news/?num=14667
元々民主党政権が予算の組み替えで使うつもりで主張していた「埋蔵金」
ですので、それを使って民主党の訴えてきた政策(高速無料化、子供手当て、道路特定財源の廃止)等に
使うように求めているわけです。

また、一議員としては学校耐震化に使うべしとの意見を述べた人もいるようです。
http://www.dpj.or.jp/news/?num=14721


・民主党の新型インフルエンザ対策は具体的にどう行われていたか?
http://www.dpj.or.jp/news/?search=%90V%8C%5E%83C%83%93%83t%83%8B%83G%83%93%83U
基本的には現場と言っても今回は霞ヶ関・永田町の範疇ではないのでしょうか。
報道資料を一通り読み返し、オンライン検索を試してみたのですが見当たりませんでしたが
直接病院なり隔離施設でも現場視察してましたっけ?
これが内外の専門家の意見の聴取にあたりませんかねぇ、むしろ党単位やった方が合理的ではないかと。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/living/health/249155
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/kanagawa/090501/kng0905012007005-n1.htm
夜中に会見して役所の電話をパンクさせておいて
「危機管理が〜」と言い出すよりは合理的だと私は思いますが。

http://blog.goo.ne.jp/kobeooi/e/fd8664a0cdd48d97b2b93707a5660aad
なお、神戸の市議会議員からは早く視察に来てくれと言われておったりします。

http://era-tsushin.at.webry.info/200905/article_30.html
ついでに、私の見聞きするコピペはこうでした。
いやまぁ、自民党側も同じことをやっているわけですが。
http://www.jimin.jp/jimin/daily/09_04/28/210428e.shtml

コピペ御指摘の「オナニー会議」とやらは、
普段の政官関係見てたらよくある話でしかございませんで
政治部の記者なら日常風物詩のはずなんですがねぇ…?

関連して申し上げますが、社会では普通に
畑違いの上役・取引先に業務をご説明申し上げる場面は多々あると思います。
そして往々にしてそういった作業を面倒がって省く人こそ
トンチキな「命令」を下さって組織に破滅的な損害を出してくれたりします。
「今何してる?」「ところで何か困っていることはないか?」
ウザいと思う反面で、この発問が途絶えてしまうとなかなか上手く回らないものです。

なお、今回の対応への批判はこのようなものがあります。
これも我々が知ることが出来るのは政治争点化しているからでして、
問題を発見し、批判する力というものはそれそのものに意義があるのでは。
http://diamond.jp/series/tsujihiro/10071/

また、今回保健所の機能パンクが問題となりましたが、
90年代半ばより保健所の数が財政的理由から削減に向かっていることを指摘しておきます。
http://www.ipss.go.jp/s-toukei/j/19_s_toukei/7/253.html


・議員と官僚
うん総務省が業務を会計検査院が支出をしっかりとチェックをしておりますね>監査
だからこそ、これまで人口割で見れば効率的かつ
全般で見れば公正な行政形態が保たれているわけです。

くだんの居酒屋タクシーの件でも悪質者でも「自己申告」で出てくるのは
そこいらへん、本気で監査したら把握されるという恐怖がなければ名乗りではしませんし。
ちなみに5年で200万だと、一年40万、一月3万強ですから
毎回約3000円誤魔化して月10回乗れば…と考えるとさほど異常には見えません。
通勤手当もらって自転車で通勤するようなものですね。

ただ、彼ら行政監査は基本的には現状を維持管理する役割を果たしているのであって
予算の抜本的組み換えやらはできないし、官僚として個別政策に嘴を挟むことも嫌います。
年金にせよ、医療にせよシステムそのものに問題が出ている場合は、
現状の不平派の意見を政治家が吸い上げて議論するよりないのではなかろうか、と私は思います。

官僚の労働については、民主党以前から国会会期中は担当部署はそんなものでしたよ。
…いや、まぁ改善すべきではありますが、まがりなりにも大組織である役所よりも
質問者側である議員とそのスタッフが大変ですよ、個人事業主レベルで対応してるので。
膨大な作業を必要とする情報を求めるってことは、受け手も膨大な情報を処理してるわけです。


相手が長妻じゃなかったら職場の上司の愚痴を言ってるようなものですし。
官僚や政治家の中立性なんてものは私はそもそも信じておりません。
だからこそ相互批判が活性化して、自分の判断材料が増えて欲しいのです。

なお、御指摘の岡田克也の公務員時代の岡田興産役員兼任の件ですが
http://www.dpj.or.jp/news/?num=4032
役職兼任は事実のようですが、大店法成立による利益誘導は訴訟の事実認定で否定されております。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200902/2009020500661
実際問題、担当課長でもなかったらそんなに法案までタッチできないかと思います。

まぁ、私もツッコミがなかったらわざわざ調べたりはしませんでしたので
御指摘を頂いたことで大いに勉強になりました。ひとつ「無意味な問いは無い」という事で。


[11531] Re13:思いっきり選挙の話返信 削除
2009/6/15 (月) 03:09:41 現ビルマ

定額給付金について
これまでの情報をまとめると

定額給付金のコンセプトは、足の遅い他の経済対策が機能する、効果をあげるまでのつなぎである
定額給付金は2兆円。その経済効果は3分の1の7000億円

辺りまでは、皆さんと合意出来ると思います

私としては
まず、コンセプト自体に問題があるようには見受けられません
時間が掛かるが効果的な政策もやってほしいですが
実際今現在ぼこぼこなんですから、多少効果が薄くともある程度即効性を持った政策が出せるなら出すべきでしょう
次に、この不況の中、買い手とし現金がもらえるというのは助かりますし、売り手としてお客さんに現金が行くのも助かります
先月に比べると今月売り上げぜんぜん違いますし
最後に、7000億円という金額の多寡ですが、正直よく分かりません。大きすぎて実感が沸きません
ただ、金額の多寡を以って定額給付金を拒絶するなら、より以上に効果が大きく早く金が掛からない対案を出すべき、と思うので
それを思いつかず、見掛けなった以上、最善ではないが次善ではある、と納得しています

クルーグマンさんが、7000億の経済効果では足りないと言った
与謝野さんが、2兆では低すぎる、と周囲に漏らしていたらしい、ということは分かりました

皆さんとしては
どの部分が悪く、どうすれば良かったとお考えなのでしょうか?
コンセプトがおかしいのでしょうか。では、どういったコンセプトで経済対策を組めばよかったのでしょうか?
2兆円を使って、7000億円という効率が悪かったのでしょうか
では即効性があるという条件化でそれ以上の効率のある経済政策とは如何なるものでしょうか?
効果が出るまでに時間が掛かりすぎる政策でしょうか。でしたら
それ以上にはやくまた、2兆を使って7000億より多少劣る程度の効率を持った政策とはどういったものでしょうか?

民主党はこの問いに答えを出さず、自分達で作った経済対策も投げ捨てて
定額給付金を前提に組まれた予算案を定額給付金抜きで、とやってしまったんで
ちょっと賛成できないんですよね
普通、建設的に行くなら
一部が間違っているがコンセプトが間違っていないなら、その一部に成り代わるものを提案するか
その一部を前提にしているコンセプト自体を間違っているとして、コンセプトそれ自体の代案を出し、大幅な調整するか、するでしょう
一部を前提にしているコンセプトは間違っているけど、一部を引っこ抜いてそのまま調整なし、とはしないでしょう


新型インフルエンザについて
これ、4/29の時点で
http://www-bm.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/090429-03.html ということになっているようです
38度以下、か、諸症状が出ていない感染者で、かつ、渡航歴がないと、すり抜けてしまう、ということでして
条件が緩ければ、検査する側がパンクしますし、マニュアルとしては十分だと思います
現在でも、↑に加え、医師が疑った場合と言うものが加えられ
すでに国内感染してるので渡航云々が重要視されなくなった程度の変更しかありませんし、
取りうる限り最良の方法であったとは思いませんが、まあ、こんなものではないかと

5月28日だったかの予算委員会の動画見ましたが
思った以上に仕事してますね
んー、これを見ると、民主のインフルエンザ対策委員会は仕事をしてなかった、とはいいずらいですね
ただ、これ、仕事はインフルエンザの対策ではなく、対策の調査ですよね
直接的に対策できるわけじゃないので、名称で損してる部分はあるんじゃないかと
実際動画見るまで、直接的な対策を出した、とは聞いていなかったので、仕事してない、と思い込んでました


質問主意書
http://www.ops.dti.ne.jp/~makinoh2/trueth/seijika4.html
とりあえず、再読した上で調べましたけど
この人多分官僚関係者で自分の周りの例だけで文章書いてるっぽいですね。幾つか間違ってます
http://www.senkyo.janjan.jp/senkyo_news/0812/0812170690/1.php
鈴木宗雄さんのが出してますし。つか、出しすぎだろ……
で、えーと、そのちょっと察しは悪い方でして、結局
長妻さんは
他にもっと官僚の負担の小さい資料請求の方法があるのに
そちらを選ばず質問主意書を濫用している、と聞いた私の見解は間違ってる、ということなんですよね?
桂さんの、ガン云々、警察署云々も直接関係省庁の担当者に問い合わせれば分かる事ですし
そちらの方が掛かる人件費は大幅に少なくて済みます
実際、上で私が見た予算委員会のインフル関連の質問の根拠は大体、厚生労働省に聞いた、ですが
すでに対策がなされていなければ、そこそこの成果を挙げたかもしれない、というものでした
必要な状況はあるのでしょうが
http://www.senkyo.janjan.jp/senkyo_news/0812/0812280345/1.php
ここまでの経費を掛けて頻繁に質問主意書を使わなければならない理由と言うがちょっと思いつきません


県の一人当たりの借金という数字の意味
>その収入とは、どこから得られるモノなのでしょうか?
>その支出とは、何の為に使われるモノなのでしょうか?
>そして役所が、収入を増やし、支出を抑えると言うことはどう言う事でしょうか?
府民、府、府民の負担が増え、サービスが低下する。まあ、なんか上手い事やっても収入は増えるんでしょうが
一人当たりの借金って見た目にインパクトありますけど
でも、別に数字としての使い道ってほとんどないですよね
府民から見たら、税金を幾ら払うのか、と、どのくらいのサービスが受けられるのか、が重要で
一人当たりの借金の額はどうでもいいわけでして
低所得者ばかりが集まる、人口の多い県で、サービスは物凄いおろそかなんだけど
県の借金は少ないので、一人当たりの借金は少ない県と
高所得者ばかりが集まる、人口の少ない県で、サービスは物凄いきめ細かなんだけど
県の借金は多いので、一人当たりの借金は大きい県があったとして
一人当たりの借金の額は前者が圧倒的に少ないですが、だからと言ってどちらの県が上手く行っているか一概には言えないでしょう
だから、ニュースなんかで一人当たりの借金という数字を見るたびに、インパクト重視の記事なんだな、と一歩引いちゃうんですよね

国の借金
まず、貸し手が国民、借り手が国。多少は外国からも借りてたり、それ以上に貸してたりしますが複雑になるので無視
借り手の国に借金が増える、ということは、貸し手の国民の利子収入と返済額が増える、ということ
借り手の国が借金返済に増税したとしても、貸し手の国民に増税分の借金が返済されるだけ
借金とは言え金は金なので、国内で流れる金が増えインフレになる
インフレになると、借り手の税金による収入が増える為、借金が減る
借金が減れば、金は金で、国内に流れていた金が減るのでインフレが収まる
と言うわけで
国内に限れば金も借金も、経済を滑らかに動かすための道具に過ぎないんですよね
いきなりハイパーインフレとか、明日から税率200%とか、すれば破綻しますけど
それがゆっくり行われるなら特に問題ないんですよ
後は信用の問題ですね
税金を払わないとか、金を貸さないとかするとやっぱり破綻します
国債の利率の少なさ見る限りこういう面では信用されてるんじゃないかな?
信用と速度にさえ気をつければ破綻しない、ということなので
まあ、まず破綻は無いだろうな、と思っています

書くのに詰まって時間が掛かりすぎたので幾つかの項目端折りました
時間掛けた上これですみません


[11546] Re14:思いっきり選挙の話返信 削除
2009/6/15 (月) 22:58:55 ボーフォルド

私、本質的には政府支出による経済対策自体に懐疑的なんですが。
定額給付金の欠点は経済対策、福祉対策、選挙対策がごちゃまぜになって行われて
どれについても中途半端な事が問題であろうと考えます。

定額減税やら既存の福祉政策拡充で間に合う話ですし、
これをわざわざ「政治的」案件にしたてあげる必要はありません。
「一体的な予算措置」だと言いますが、麻生氏の当初想定から今日に至るまで
時期がずれ込んでおりますし、大きな影響があったとも思えません。

民主党の主張通り、物流コスト下げても良かったと思います。
消費増税とのリンクで麻生給付金が語られたのは、経済的にも政治的にも失敗でしょう。


質問趣意書くらいの情報の記録と公開はやっていただいた方がありがたいですね。
素人の情報公開請求の手間と対応の遅さを考えるとねぇ…
もうちぃと専門家としてのアーキビストを増やして貰いたいものです。


まぁ、一般の会社で考えれば、従業員一人当たりの
債務なんて普通考えない数字ですしねぇ。
ただ、構造的赤字に陥っている会社の従業員がどういう目に遭うのかは想像に難くありませんが。


[11576] Re15:思いっきり選挙の話返信 削除
2009/6/17 (水) 20:35:27 徳翁導誉

> > 皆さんとしては
> > どの部分が悪く、どうすれば良かったとお考えなのでしょうか?
> > コンセプトがおかしいのでしょうか。では、どういったコンセプトで経済対策を組めばよかったのでしょうか?

> 私、本質的には政府支出による経済対策自体に懐疑的なんですが。
> 定額給付金の欠点は経済対策、福祉対策、選挙対策がごちゃまぜになって行われて
> どれについても中途半端な事が問題であろうと考えます。

前回も書きましたが、やはり政府が出来る範囲では限度がありますからねえ。
だからと言って、何もやらない訳には行かない・・・・
という事で、質問の主旨からは少し逸れるかも知れませんが、
そうした状況下で政府が行えた最大の経済対策とは、
個々の対策云々以前に「解散総選挙」だったのでは?と私は個人的に思います。

麻生自ら「回復までに3年掛かる」と言った経済危機に対して、
直近の参院選で負け、政権交代の可能性がかなりの現実味を帯びている最中、
選挙管理目的で発足された内閣が、余命数ヶ月の状況で政権の座に居座っていては、
どんなに有効な対策を打とうとしても、市場からも世界からも信用は得られませんよ。
長期に及ぶ思い切った対策が必要な時期に、信用を得られないのは致命的です。
その成果の善し悪しは別として、選挙の結果により小泉が郵政民営化を断行できたように、
自公政権であれ、民国社政権であれ、総選挙によって国民の信託を得た政府により、
その3年間を乗り切る事こそが、最良の経済対策だったように思うんです。

言うなれば、個々の具体的な対策は「戦術」で、民意や信用を得るのは「戦略」ですかねえ?
どれほど素晴らしい戦術を集めた所で、戦略的に劣勢な状況では効果が薄く、
一方、戦略的に優勢で有れば、例えそこそこの戦術でも成果は上がる・・・と言った感じで。


> > 質問主意書
> > http://www.ops.dti.ne.jp/~makinoh2/trueth/seijika4.html
> > とりあえず、再読した上で調べましたけど
> > この人多分官僚関係者で自分の周りの例だけで文章書いてるっぽいですね。幾つか間違ってます

と言いますか、まあ簡単に言ってしまえば、
それぞれの立場の人間が、それに基づいて発言する事には価値がありますけども、
それが自分の立場に都合の良いようにしか書いてないのであれば、
立場が異なる者としては、それを鵜呑みにしてはマズイですよねえ?と言う主旨でした。


> > > > 県の一人当たりの借金という数字の意味
> > > その収入とは、どこから得られるモノなのでしょうか?
> > > その支出とは、何の為に使われるモノなのでしょうか?
> > > そして役所が、収入を増やし、支出を抑えると言うことはどう言う事でしょうか?

> > 府民、府、府民の負担が増え、サービスが低下する。まあ、なんか上手い事やっても収入は増えるんでしょうが
> > 一人当たりの借金って見た目にインパクトありますけど
> > でも、別に数字としての使い道ってほとんどないですよね

まあ、数値の具体的な使い道という事に関しては、
現状を認識させる為の「インパクト」を与えるのが、最大の役目でしょうね。

> > 一人当たりの借金の額は前者が圧倒的に少ないですが、だからと言ってどちらの県が上手く行っているか一概には言えないでしょう
「借金」自体が、一概に悪だとは言いませんけど、
それが「破綻」目前まで積もってしまった状況では、そうも言ってられませんよ・・・・
そして、そうした切迫した状況を身近に感じて貰うため数値こそ、
その「一人当たりの借金額」だと、私は考えています。
財政再建団体へ陥る法的基準をそのまま話した所で、それを実感できる市民は多くないでしょうし。

> まぁ、一般の会社で考えれば、従業員一人当たりの
> 債務なんて普通考えない数字ですしねぇ。

企業に例えるのであれば、従業員よりも株主の方が近いかも?

> > 国内に限れば金も借金も、経済を滑らかに動かすための道具に過ぎないんですよね
「金は道具」、確かにその通りなんですが、
道具の置かれた状況の変化により、利用者が振り回されてしまえば、
仮にその道具自体に影響が無くとも、
それは本当に道具としての価値を保持し得たと言えるのでしょうか?


P.S.
すみません。
間が空いてしまった所為か、どうも筆が乗ってこないので、
手短な返信で終わってしまいました・・・・
でもまあ、返信が来ないのを「ズケズケと書いて怒らせたかな?」と少し心配したのですが、
取り敢えず、そうでなかったようなので安心しました(笑)。

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