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[20525] 大河ドラマ・大坂の陣ゲーム案・2つの電王戦返信 削除
2016/11/25 (金) 19:25:51 徳翁導誉

> すいません、またいろいろ忙しくて所々しか返信できませんが、
> 主にホットな話題についてコメントしてみます。

別に雑談なんですから、まったりテンポでも全く構いませんよ(笑)。
例えばミカエルさんとの雑談なんて、互いに2〜3週間くらいのテンポで、
途中で間が空いても、1年くらい後に普通に再開って感じですしね。

▼ 囲碁電王戦
> 結果は、趙治勲名誉名人が2勝1敗で勝ち越しましたね。
いや〜、なかなか面白かったですよ、囲碁電王戦。
少なくとも第1回よりは、断然楽しかったです(笑)。
どちらか一方が圧勝する訳ではなく、でも実力的にはソフト側が劣っていて、
しかしプロ棋士を相手に初勝利を上げ、しかもこれからドンドン強くなっていく。
これでもし、アルファ碁の存在が無ければ、展開的には最高だったんですけどね(苦笑)。

> 囲碁の世界はよく知らないので、ご指摘の通り趙治勲名誉名人の実力を完全に見誤っていました。
> 晩年の大山永世名人、あるいは還暦を迎えたときの羽生さんといった方が良かったですね。

還暦を迎えた羽生さんかぁ〜、それはそれで特別な味わいがありそう(笑)。
ちなみに第2局の敗戦後、趙治勲名誉名人のコメントが印象的だったので、引用しておきますね。

 『 序盤からまずい手を打ち、勝てそうになかった。
  途中、少しよくなったかと思ったが、ボクが気づかない手を打たれて…
  人間だと(反撃されて)「怖い」とか「痛い」と思うけど、
  人工知能はそういう感情がないからドンドン打ってくるよね。
  楽しかったですよ。
  ソフトが(手に入る程度に)開発されたら、使って勉強したい。
  人工知能と一緒に切磋琢磨できれば。 』
http://www.sankei.com/life/news/161120/lif1611200045-n1.html

「ソフトを使って勉強し、強くなりたい」と言うのは、千田五段と同じような考え方なのですが、
それを若手棋士ではなく、還暦を過ぎた名誉名人が発言する所に、私は凄さを感じました!!
「不屈の棋士」を読んだ後だったから、尚更なのかも知れません・・・・
まさに、「老いてなお、気骨ある者は賞すべきかな」という心境ですね。

> それにしても、DeepZenGoはまだアルファ碁とはだいぶ差がありそうでしたね。
> アルファ碁ははっきりと人智を超えた手を打ってきていたようですが、
> DeepZenGoも良手は多かったもののはっきりとした悪手もあったようで。

確かに現時点での実力自体は、Zenよりアルファ碁の方がずっと高いと思います。
しかし、今までの研究経緯から、Zenは人間らしい碁を打ち、アルファ碁は人間外れな碁を打つ為、
Zenの実力は人間にも解り易い一方で、アルファ碁は未知なる恐怖心を抱かせてますから、
そうした心理面も作用して、現実以上に実力差があるように見えてる面も、私はあると思うんです。
人間には理解できない手筋だからと言って、人間を上回る手筋だとは断言できませんからねえ。

ちなみに趙治勲は、三番勝負・終了直後のインタビューで、
囲碁AIの事を、「球速160km/hのノーコン投手」と例えていたらしく、
野球脳な私には、かなりグッと来るモノがありました(笑)。
別に細かいコントロールは無くても(ヨセなどの計算や読みが苦手でも)、
剛速球で抑えられれば良い投手な訳で、球速160km/hとなれば常人の域を超えていると。
しかし、だからと言って、その荒れ球まで「人智を超えた配球」と見てしまうと、
それは流石に過大評価だと思いますし(本当に人智を超えた配球の可能性もありますが・笑)、
逆説的に言うと、剛腕投手だろうが、技巧派投手だろうが、勝てる投手が良い投手なんですよね。

要するに、ソフトにはソフトの得手・不得手があり、人間には人間の得手・不得手がある訳で、
少なくとも現時点では、全てにおいて「ソフト>人間」が成り立つ程では無い以上、
ソフトの不得意分野を突いたり、人間の得意分野を活かしたり、
ソフトから学んで人間の不得意分野を補うなど、可能性はまだまだ広いように思うんです。
そしてある意味では、将棋や囲碁の世界が、その最先端を行っている可能性はあるんですよね。

> 趙治勲が敗れた2戦目も人間側に大きなミスがあったのが勝敗を決したようで、
> 人間側が3連勝してもおかしくなかったですね。

まあそれでも、あの趙治勲を相手に1発入れられたと言うのは、やはり凄い事ですよ(笑)。
それと、これは囲碁ソフトの革新技術となった「モンテカルロ法」の特性なのですが、
大局観が支配する序盤は大の得意ですが、読みが支配する終盤はかなり苦手なんですよね。
ヨセが下手で、勝負手を打てず、劣勢になると無理な手を連発して更に劣勢になど、
こうした傾向は、DeepZenGoも、アルファ碁も、あまり違いはありません。
(と言いますか、モンテカルロ法でない将棋ソフトも、似たような傾向はありますが)
極端に言うと、囲碁ソフトが勝利するには、スタート・ダッシュで逃げ切る必要があるんです。
一方で将棋ソフトの場合ですと、終盤に行くほど間違えなくなる為、
棋士が勝つにはスタート・ダッシュが最善策だと言われており、正反対なのが面白い所(笑)。

でもこれって、コンピューター自体の得手や不得手は変わりませんので、
結局の所、囲碁と将棋のゲーム特性の違いなんですよね!?
同じチャトランガ系のゲームである、将棋とチェスとの比較ならまだしも、
そもそもゲーム性が異なる囲碁と将棋の違いなんて、今までは漠然としか考えませんでしたけど、
こうして「コンピューター」という同じ物差しを介する事で、かなり見えて来るモノがありました。
そしてそれは、囲碁というゲームの本質や、将棋というゲームの本質を、知る事にも繋がる気がします。
この2つの電王戦を通して、それらが朧気にでも見えて来た事が、個人的には最大の収穫だったかも?
各ゲームにおけるプレイヤー気質の違いは、各ゲーム特性に由来するような気もしてきましたしね。

> しかし、3年前からの進歩を考えると、
> あと1年、2年で囲碁のトップ棋士を完全に凌駕してもおかしくないですね。
> こちらのソフトの進歩もこれから楽しみです。

その為にも第3回の囲碁電王戦は、ぜひ来年も開催して貰いたいですね(できれば上半期に)。
でも、まずはその前に、来年の年明け後にはアルファ碁の再戦が予告されているので、
未発表の対戦相手も含めて、注目したい所です!!
やはり一番見たいのは、現在最強と呼ばれる中国の若き天才棋士・柯潔との一戦なんですけど、
共産党政府のネット検閲により、中国はGoogleやYouTubeへのアクセスが遮断されてますので、
Googleが開発したアルファ碁との対戦は、ちょっと望み薄なんですよね・・・・
仮に対戦した所で、YouTubeで対局を中継できなければ、宣伝効果も望めませんし。
そうなると、新たな韓国人棋士との対戦が濃厚なのかなぁ???
日本人棋士・・・というか、井山六冠との対戦となるとスケージュール調整が大変ですが、
現状の日本での囲碁人気を考えると、それに見合うリターンがGoogle側にあるか難しい所ですので。

あと出来れば、将棋電王トーナメントのように、アルファ碁やZenは勿論、
韓国・中国・欧米などのソフトも参加した、コンピューター囲碁の世界選手権を見てみたいです。
100番勝負の総当たり戦とかにすれば、棋譜のデータ収集の面でも面白そうですしね。
局面数の多い囲碁は、それこそ将棋以上に、ソフトの研究で新しい世界が見えて来そうですから。
(可能なら、囲碁AIと複数棋士との一斉同時対戦とかも見たいですけど、それは流石に無理でしょうし)

それと、ここまで囲碁AIが強くなると、囲碁版の「不屈の棋士」も読んでみたくなる所(笑)。
特に囲碁の場合は、将棋とは違って日本国内だけでなく、現状では中国や韓国の方が盛んで、
彼らにとっては突然の衝撃でしたし(欧米人はチェスで、日本人は将棋で既に経験済み)、
一方で囲碁ソフトに目を向けてみると、あの「アルファ碁」はイギリス製であり、
モンテカルロ法で革新をもたらしたのも、実はフランス製の「クレイジー・ストーン」でした。
それを思うと、囲碁版があれば、更に読み応えがある内容になりそうなんですがね(笑)。
・・・って、よくよく考えてみると、コンピューター敗北は将棋や囲碁より先人であり、
その普及度は世界レベルであるチェスの方は、そうした書籍って無いんですかねえ?
英語なら多分ありそうな気がしますが、日本語だと見掛けた記憶がありません・・・・
(20年前の「ディープ・ブルーvs.カスパロフ」を追ったドキュメント本なら、ありますけど)
う〜ん、この辺は、日本の将棋や囲碁には「プロ組織」がある点が、いろいろと影響しているのかも?

▼ 将棋の叡王戦と棋王戦
> 現在進行している棋王戦予選でも千田五段が決勝まで駒を進め、
> 佐藤名人も準決勝まで勝ち上がってきていますね。
> 千田五段としては、叡王戦の決勝も非常に重要ですが、
> 棋王戦で初のタイトル挑戦となるかどうかも注目したいところですね。

叡王戦と棋王戦。
どちらを優先するかとなれば、普通の棋士なら当然、棋王戦の方なんでしょうけど、
「ソフトが教師」「棋力向上が第一」「タイトルは箔付け」と公言する千田五段に限っては、
電王戦に出場でき、最新版ponanzaもゲットできる、叡王戦の方なのかも知れませんね?
もちろん、あの独特な勉強方法で7大タイトルの1つを獲得したとなれば、
若手棋士に与える影響は特に大きいでしょうし、それはそれで面白そう・・・って、
こうして、ほのぼのさんに紹介してもらった事で、千田五段は私にとっても注目棋士の1人に(笑)。

▼ 来年以降の大河ドラマ
> > 先日、2018年の大河ドラマが西郷隆盛に決まったばかりですが、
> > 続いて2019年の大河も、クドカン作品で「東京&五輪」を扱う事に決まったらしいです。

> うーん、2018年の西郷隆盛は楽しめそうですが、
> 2019年の「東京&五輪」は全く想像がつかないですね。
> 誰を主人公にもってくるかが重要になるんでしょうが、
> あえて特定の主人公を置かないという変化球でくるかもしれませんね。

日本が初出場した1912年のストックホルム五輪から、日本開催となった1964年の東京五輪まで、
その半世紀を群像劇で描くとの事なので、誰か1人に焦点を当てる作りでは無いんでしょうけど、
とは言え、これだけの話数の作品だと、ストーリー進行を担う主人公は必要不可欠なはずです。
ですので、いくら群像劇とは言っても「主人公不在」は、まず有り得ないでしょうし、
それに戦後を扱うとなると、時代的に近過ぎるので、実在ではなく架空の人物を主人公にするのでは?
実際、過去に2作品あった戦中・戦後が舞台の大河でも、主人公は共に架空人物でしたし、
あったとしても、朝ドラみたいに、モデルとなる人物が居ての架空主人公が濃厚かと思います。
実在の人物だと関係者が多く存命中であり、何かと創作が面倒になるので・・・・
でも架空主人公だとしても、どんな設定の人物になるか予想するのも面白い所(笑)。

仮に、モデルとなる実在人物を置く場合、一番有力なのは織田幹雄ですかねえ?
1928年のアムステルダム五輪では、陸上「三段跳び」で日本初&アジア初の金メダルを獲得し、
一線を退いて以降は、朝日新聞のスポーツ記者として取材に回る傍ら、指導者として全国を回り、
1964年の東京五輪では陸上総監督を務めた、「日本陸上界の父」と呼ばれる人物です。
(ちなみに旧国立競技場には、ラック内に開場当時からト「織田ポール」という記念碑がありました)
早稲田に進学してからは東京在住だと思うので、もう1つのテーマ「東京」にも合いますし、
地元が広島なので、原爆投下に関しても扱う事が出来ます。
また、戦前の頃から、国内外のスポーツ関係者や各国要人との面識があり、
意外な人物だと、アムステルダム五輪でアメリカ選手団の団長だったマッカーサーとも知り合いで、
戦後のスポーツ再建では、アメリカ人のスポーツ仲間を通して、いろいろ協力を受けていたそうです。
これらの史実に、スポーツ記者としての創作面を強化すれば、他の競技もいろいろ扱えるかと。
1912年の五輪時はまだ小学生ですけど、そのスポーツ記事を読んで興奮し、
スポーツ選手と新聞記者を志すという展開にすれば、物語的にも一応扱えますしね(笑)。

まあ、どうしても初参加のストックホルム五輪から扱う事に拘るのであれば、
こちらは「日本マラソン界の父」と呼ばれる金栗四三が居ますね。
と言うか、初参加時の日本選手団はわずか2名(役員を含めても4名)なので、
五輪選手を主人公にするなら、マラソンで出場の金栗しか居ないと思います(笑)。
五輪出場の後は、箱根駅伝の開催に尽力した人物としても知られており、
箱根駅伝の最優秀選手には、金栗四三杯が贈られていますしね。
で、ちなみに金栗の五輪結果タイムは・・・54年8ヶ月6日5時間32分20秒という驚異の記録に!?
それは何故かと言うと、金栗はレース中に日射病で倒れて、近所の住民に介抱されると、
途中棄権の処理が行われないまま、マラソン競技のレース自体が終了してしまい、
五輪55周年の記念式典の際にゲストとして招待されて、その時に改めてゴールしたからでした。
「長い道のりでした。この間に孫が5人できました」という、ゴール後のスピーチも込みで、
陸上界では世界的にも有名な逸話として、このタイムが残っていたりします(笑)。

> 2017年のおんな城主直虎は今のところ期待できないのですが、
> ちょっと最近の大河ドラマは奇をてらい過ぎているような気もしますね。

奇をてらうと言いますか、21世紀に入って以降、
2〜3年に1度は「女性主人公」にするという縛りが出来てしまい、
題材選びにも苦労しているのが、実際の所でしょうね・・・・
男女平等なんて今の価値観で語られても、歴史的にはどうしたって「男性中心」ですし、
その上で「女性視聴者も楽しめる作品を作れ」というのは、なかなか難題だと思います。
だからどうしても、誰々の妻とか、誰々の妹なんてドラマが量産されてしまうと。
それでもまだ、女性向けに徹してドラマを作れるなら良いのですが、
「従来の男性視聴者も切り捨てない」縛りまで加わると、結果的に中途半端に終わる訳ですね。
・・・って、そう言えば、この辺の話題は、真田丸が始まった時にもした記憶が(苦笑)。
http://tokuou.daiwa-hotcom.com/cgi-bin/kjb/kjbn.cgi?tree=s19901#19901

> もう取り上げるような有名な歴史人物がいないという事情もありますが・・・。
戦国や幕末に拘らなければ、まだまだ有名な歴史人物は多いですけど、
道具の使い回しが出来ないので制作費が跳ね上がりますし、
しかも馴染みの薄い時代だと視聴率も苦戦しそうで、何かと難しいでしょうからね。
それに今や大河は、地方の町おこしと思いっ切りリンクしている現状ですので、
そうした点も踏まえても、やはり戦国や幕末は格好の題材になると。
まあ個人的には、もっとマニアックな題材とかも見てみたいですけどねえ。
全50話分の副題と粗筋を考える「妄想大河」の企画とか、構想した事もあったりします(笑)。
もう歴史Flashとしても作れないでしょうから、こっちの方向でやってみようかなぁ?

▼ 真田丸も残り4話
> いよいよ真田丸もあと4話しか残っていないですね。
> 第47回(11/27) 「反撃」
> 第48回(12/04) 「発火」
> 第49回(12/11) 「前夜」
> 最終回(12/18)  タイトル無し

早いですねえ・・・もう残り4話ですかぁ。
近年だと、全50話という話数を持て余す事も多い大河ドラマですけど、
三谷クラスの実力ある脚本家が就くと、やはり違いますね!
こうなると、毎年一律に「1作1年(全50話)」で固定しなくても、
韓国の大河ドラマのように、主人公や脚本家によって話数を変えて、
「半年・1年・1年半・2年」くらいのバージョンがあっても良いかも?
(韓国みたいに全200話とかの作品まであると、さすがに「長過ぎ」となりそうですが・笑)
「琉球の風(6ヶ月)」→「炎立つ(9ヶ月)」→「花の乱(9ヶ月)」と、
1993〜1994年の2年間で、変則的に3作品をやった際は、確かに視聴率的に苦戦しましたけど、
でもまあ題材自体が、「琉球王国」「奥州藤原氏」「応仁の乱」と全てマニアックでしたからねえ・・・・

> 正直なところ、あと4話で大坂夏の陣の終焉までの信繁の活躍をどれくらい盛り込めるのか不安がありますね。
> なんだか駆け足で話が進んでしまいそうで、ちゃんとドラマを描けるのかちょっと心配してしまいますね。
> 今になって思うと、秀吉編を3〜4話削ってでも、大坂の陣をもっと充実させてほしかったところです。

改めて数えてみると、上田編が13話、大坂編が18話、秀吉死後が10話、大坂の陣が9話ですかぁ。
確かに全話通してのバランスを考えた場合、大坂編の数話分を大坂の陣に回した方が良かったと思いますが、
しかし一方で、今回話数を調べた際に見つけた記事↓を読むと、これはこれでアリかな?という思いにも(笑)。
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/10/23/kiji/K20161023013584180.html

考え様によっては、真田信繁の人生における最後の半年間に9話(全体の2割)も割いてる訳ですし、
「史実から逆算せず、その時その時を全力投球」とか、
「この4部構成は、信繁の人生の四季を表してる」とか言われてしまうと、
「五色の虹」の時の話じゃないですけど、青年期・壮年期の青春時代が分厚くなり、
中年期・更年期は駆け足になってしまうのも、解らなくは無いかな?とも(笑)。
それに結局、大坂の陣においても、合戦部分よりもドラマ部分を重視して描かれているので、
心配するとなれば、ドラマ描写の不足よりは、合戦描写の不足になってくると思いますしね。

> > ロケは凄く頑張ってましたけど、もうちょっとCGを上手く活用して、迫力を出して欲しかったです。
> > (まあ、CG協力がコーエーだと、その辺の演出は難しいだろうとは思っていましたけど)

> あとちょっと残念なのは、家康側は20万とも30万ともいわれる大軍を動員しているのに、
> 数の脅威がドラマ中で描かれていないところですね。
> 大坂の陣は、あれだけの大軍相手に戦うのが魅力の一つなのに、なんだか戦闘がしょぼいせいで
> 信繁の活躍も見劣りがしてしまうように感じるのは残念なところです。

そう、そうなんですよね!!
撃退された敵兵が逃げたり、それを真田軍が追ったりなど、地平線が映るシーンの時、
遠くに大軍勢のCGが加わるだけでも、随分と印象が変わったと思うんです。
その辺の演出は、正直残念な所ではありました・・・・

> > > > あと、少し気は早いですけども、年末の総集編がどれくらいの長さになるのか気になる所。
> > > 確かにこれだけ世間で話題になっているから、総集編も力を入れて欲しいですね。
> > > 風林火山の総集編も確か4話だったので、せめて4話は欲しいですね。

> > もし4話構成で行くなら、「上田編」「大坂編」「秀吉死後」「大坂の陣」って感じでしょうか?
> > あと、「新選組!」の時にやって好評だった、主要キャスト陣による座談会を今回も要希望!!

12月の月間番組表を確認したところ、真田丸・総集編の放送時間は、
「30日 午後0:15〜4:35(ニュース中断あり)」となってました。
この感じだと、恐らく「60分×4話」って感じになりそうですかねえ?
まあ真田丸は4部構成だそうなので、4話だとピッタリ嵌りますし。
ただ、それだと20分くらい余りますし、ニュース中断は10分くらいでしょうから、
残る10分で、さすがに座談会は無理でも、特典映像を挟んで来る可能性はありそうかも?

▼ 大坂の陣ゲーム案
> > 「コマンド制」を選んだ場合には、自由な戦略性を確保する為に、
> > ゲームの開始年を戦争勃発の直前ではなく、例えば関ヶ原終了後からとかにして、
> > 扱うマップの範囲も大坂周辺だけでなく、日本全土を対象としても良いでしょうね。
> > 具体的には、豊臣秀頼や徳川家康だけでなく、有力な大大名にもプレイヤーが入るようにして、
> > 伊達政宗なら、娘婿の松平忠輝を擁しつつ、隙あらば天下を狙ったり、
> > 加藤清正なら、豊臣家を守るべく豊臣恩顧の大名を集結させたり、
> > 結城秀康なら、実弟・秀忠と義弟・秀頼の間を取り持つべく動いたりなど、
> > 様々な歴史的ifシナリオの展開を、自由にデザインできるようにする訳ですね。
> > まあ、それ考えると、いっその事、徳川本家と豊臣家はプレイヤー担当から外してしまった方が、
> > いろいろなシナリオを描けて、ゲームとしては面白くなるかも知れませんね?

> コマンド制の場合、どうしても徳川家康、豊臣秀頼を担当するプレーヤーの負担が
> 半端なく大きくなってしまうような気がします。
> 実際にこれらの両巨頭はほとんどの大名と通信を行う必要があるわけで、
> これが例えば2週間以上続くとなると実生活に悪影響を与えるくらいにキツイと思います。
> 冷戦戦場とかでもそうですが、超大国2国対戦型にした場合、
> 両方プレーヤーが真剣に取り組めば面白いセッションになりますが、
> どちらかのプレーヤーにやる気がなかったり、途中で脱落したりすると、
> それまで真剣にやっていた他プレーヤーはがっかりしてしまうでしょう。

その辺を考慮すると、前述のように、徳川本家と豊臣家をプレイヤー担当から外したり、
銀英大戦のように、「徳川vs.豊臣」の1対1方式にするかでしょうね。
多人数か? 1対1か? どちらを選ぶかによって、適したシステムも変わってきますし。

あとは変則的な方法ですけど、豊臣方は大坂七将(最大7人)による武功レースで、
徳川方は家康担当の1人という、「1対多数」という形も、やろうと思えば出来ると思います。
銀英大戦は個人戦と団体戦があるので、大坂城周辺のHEXマップを作り、
徳川方を個人戦仕様、豊臣方を団体戦仕様にする事で、実現できそうですしね。
この場合ですと、規定のターン数内に大坂城を落とせば、家康の勝利で、
その条件を満たせないor家康が戦死した場合は、武功レースの1位が勝利って感じですね。
家康担当は作業量が多いものの、物量で圧倒できるので、「俺TUEEE」気分が味わえますし(笑)、
家康担当が未熟であっても、途中離脱さえしなければ、武功レースの展開が熱くなります。
また、家康は徳川軍を1人で動かせるので、交渉通信の負担は掛からないで済むと。
簡単に言ってしまえば、要するに家康プレイヤーは、ボス・キャラ担当って訳ですね(笑)。

> > 仮に「シナリオ制」を選んだ場合には、個人的には「カードゲーム」するのが良いと思います。
> > 各カードには豊臣方・徳川方・中立勢などの人物が描かれており、
> > その人物の影響力に応じた数字が、カードに記載されているとします。
> > シナリオ制で、コマンド選択を行うと、最適な行動に固定化してしまいがちですが、
> > プレイヤーの行動をカードで縛る事で、そこに選択性とゲーム性が生まれる訳ですね。

> そういう意味では、どちらかというとコマンド制よりも
> 「カードゲーム」のシナリオ制の方がCGIゲームとしては面白そうな気がしますね。
> ドラマ「真田丸」の雰囲気を楽しめるのもシナリオ制の方だと思いますし。

ちなみに、この「シナリオ制」というのは、どれくらいの感じで想定されているのでしょうか?
例えば史実では、冬の陣に、翌年の夏の陣と、2度の戦いが起きている訳ですけど、
史実の展開に沿うように、基本的には途中で停戦が入るようなシナリオ構成にするのか?
イベント・カードの使用で停戦が起きる感じで、プレイヤーにシナリオ構成を担わせるのか?
その辺の匙加減次第で、ゲームの作りとかも、いろいろ変わってくるでしょうしね。

> そうですね、「カードゲーム」のシナリオ制にした場合でも、グラフィック表現(ゲーム画面)は重要ですね。
> やはり何もないと味気ないので、マップのある形の方が見栄えがよさそうですね。

カードゲーム&シナリオ制であれば、各カードのデザインに拘りつつ、
シナリオの場面に応じて背景やバナーを替えれば、そこまで見栄えも悪くはならないかと?
トップページにある戦国武将カードとかも、元々はカードゲーム化も考えてのモノでしたしね(笑)。
ただ大坂の陣の場合、豊臣方の牢人衆は肖像画のない武将も多いでしょうから、
徳川方・豊臣方・中立でカードの背景色を固定して、あとは家紋と活字で表示って感じかな?
武将の格に応じて、5種類くらいの武将影絵パターンを用意できれば、雰囲気も増すでしょうし。

> そうなると、エリア式や拠点経路式で少なくとも関東〜近畿まであるようなマップになる感じでしょうか。
HEXマップの場合だと、北は京都・南は岸和田・東は大津・西は尼崎。
エリア式の場合だと、北は北ノ症・南は和歌山・東は名古屋・西は姫路。
拠点経路式の場合だと、日本全土でしょうか(不如帰の大戦場を使い回し?)。
基本的には、どの方式も同じなんですけど、やはり適したサイズはありますからねえ。
そして、選択するシステムに応じて、どのサイズかも決まってくると。

> あとはドラマの真田丸にこだわってしまうとどうしてもミニマムな視点になってしまうが、
> あくまで真田丸にあるような大坂方の浪人五人衆視点の戦術ゲームにするか、
> それとも大坂の陣をもっと俯瞰的に捉えるゲームにするかで、ゲームの構想が変わってきますね。

「真田丸」自体、あと1ヶ月もすれば終わってしまうドラマですから、
なので私の方からは、真田丸ゲーム案ではなく、「大坂の陣ゲーム案」と書いてる訳ですね(笑)。
まあ個人的には、作品の世界観を表現するのも面白い試みだとは思うものの、
実際に作って運用する事を考えた場合、そうした拘りは間口を狭める事に繋がりますので・・・・
って、その辺の事まで考えるなら、来年の大河も戦国時代ですし、
群雄が割拠する永禄・天正の頃を舞台に選ぶのが、最も無難ではあるんですけどね。
「信長の野望・武将風雲録」あたりを多人数ゲーム化するだけでも、普通に楽しいでしょうし。


[20531] 千田五段の躍進、井山六冠vs囲碁ソフト、羽生さんがが叡王戦で出場した理由返信 削除
2016/12/1 (木) 00:46:51 ほのぼのさん

すみません、多忙モードが続いているので、AIがらみで今週興味をもった記事の紹介のみで・・・

●千田五段、あと1勝で棋王戦挑戦者へ
http://www.shogi.or.jp/match/kiou/42/honsen.html

いやあ、千田五段がここまで躍進するとは思いませんでした。あと1勝でタイトル戦挑戦者に名乗りをあげます。
決勝はおそらく佐藤名人が相手になると思われますが、相手が2勝しなければならないのに対し
千田五段は1勝すれば挑戦者になれるので千田五段がかなり有利ですね。
ソフトから学ぶというメソッドでここまで短期間で棋力が上がるってのは、千田五段の学習法が素晴らしいことの証でしょう。
今までは千田五段について正直半信半疑なところもありましたが、ここで挑戦者になれるとトップ棋士の仲間入りですな。

●井山六冠、来春にAIと対局へ
http://www.sankei.com/life/news/161129/lif1611290038-n1.html

趙治勲名誉名人と電王戦で対局した「Deep Zen Go」と井山六冠が対局するという夢のような企画ですね!
半年弱で「Deep Zen Go」がどこまで力を伸ばすことができるかというところも興味があります。
囲碁の世界ではトップ棋士が積極的にソフトと戦うということで、ソフトを異物扱いして敬遠してきた将棋の世界と違って
とても好感が持てます。

●羽生さんが叡王戦で出場した理由は?
http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/column/16/ai/101800007/?i_cid=LfBn-00007kaF

非常に長い対談ですが(part6まであります!)、羽生さんのAIに対する造詣の深さを知ることができるという意味でも、
大変読み応えのある記事です。この対談だけでも1冊の本にしていいくらいですね。「不屈の棋士」と並ぶ傑作になるでしょう。

棋士vs将棋ソフト関係で最も興味のあったところを以下に一部紹介。

###

――羽生さんは、第1回の叡王戦にはエントリーされませんでしたが、現在、第2回の叡王戦にエントリーされて、
トーナメントに参加されておられます(編集部注:残念ながら10月14日に開催された本戦準決勝にて敗退)。
ご自身としては、何か、心境の変化があったのでしょうか。

羽生:叡王戦であるか、電王戦であるかは関係なく、将棋の世界がかなりAIの影響を受け始めているということは言えます。
若い人たちは特に、そういうものを使って分析に利用するなどの傾向が、本当にここ一、二年の大きな傾向なので、だんだん、
そういうことが棋士として求められる能力の一つになってくるというふうに変わってきていると思うんです。

――将棋界が、これまで経験したことのない状況に直面しているわけですね。

羽生:ただ、それは、今までも何回かあったことでもあります。データベースができたときには、データベースをいかに
うまく使いこなすかということが非常に大事になりましたし、インターネットが出てきたときには、インターネットを
いかにうまく使って練習するかっていうのも大きな課題になりました。そういう点で、今度はソフトというか、
プログラムが出てきて、そのプログラムをいかに上手に有効的に使っていくかということを、特にこれからの若い世代の人たちは、
すごく求められるようになると思っています。

###

――では、1997年に当時のチェスの世界チャンピオンがIBM製のスーパーコンピュータ「ディープ・ブルー」に負けて、
今年の春、囲碁の欧州チャンピオンがGoogleのAI「アルファ碁」に負けたように、将棋でも、トップ棋士が近いうちに
AIに負けてしまうのは、必然ということなのでしょうか。

羽生:将棋に関して言うと、チェスや囲碁とは、ちょっとちがう歴史があるんです。

――どのようなちがいですか。

羽生:チェスも、囲碁も、ハードの力とデータの力に重きを置いて、大資本の企業がコンピュータのソフトを
開発して強くしてきたという背景があります。一方、将棋の場合は、幸か不幸か、これまで専門のコンピュータの
ソフトの開発に巨大資本が入ってこなかった。プログラマーの人たちが個人で一生懸命がんばって、
細かい評価のところを修正したり、あるソフトのケースではプログラムをオープンにするなどして、進化させてきました。
そういう意味では、極めて“ガラパゴス的な進化”を遂げてきたと思っています。また、探索部分はStockfishという
チェスのオープンソースを使っているプログラムが多いです。

――大企業が莫大な資金を投入してソフト開発が行われたチェスや囲碁と、個人の志で開発された将棋では、条件がちがう?

羽生:たとえば、チェスの例で言うと、今では800万局くらいのデータベースがあります。それほど多くのデータベースがあれば、
コンピュータが序盤で不利になることは、ほぼ、ありません。要するに、考えなくてもデータベースにそって確率的に
手を選んでいけば、それほど不利になることは、まず、ないのです。

――そうなんですか。

羽生:あと、チェスの場合、残り7枚のエンドゲームのデータベースは、もうすでにオートマチックにできているので、
7枚の局面になれば、人間でもコンピュータでも、考えなくても、常に100%で指せる。ですから、800万局のデータベースと
最後の7枚のデータベースがあるだけで、コンピュータは「グランドマスター」くらいの実力をすでに持っているうえに、
さらに飛び抜けた計算能力も持っているので、とんでもない実力のものが現れている……そういう現状と比較したら、
将棋の場合は、コンピュータのソフトにとって、まだ難しいところがあると思っています。




[20546] 日・中・韓・AIの囲碁世界戦&将棋AIのネット記事返信 削除
2016/12/2 (金) 19:40:20 徳翁導誉

▼ 来年3月「ワールド碁チャンピオンシップ」開催へ
> http://www.sankei.com/life/news/161129/lif1611290038-n1.html
> 趙治勲名誉名人と電王戦で対局した「Deep Zen Go」と
> 井山六冠が対局するという夢のような企画ですね!
> 半年弱で「Deep Zen Go」が
> どこまで力を伸ばすことができるかというところも興味があります。

いや〜、凄いニュースが飛び込んで来ましたねえ!!
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFG29H4S_Z21C16A1000000/
日本・中国・韓国の代表棋士3人に、囲碁AIを加えた、4者による「総当たり戦」ですか!?
しかも日本代表は井山六冠に内定って、これは中国と韓国の顔触れ次第では、歴史に残る大会になるかも?
先週「無理だろう」と書いた話が、それを上回るレベルで実現するなんて、まさに嬉しい誤算です(笑)。

1つのAIが、同じ棋士と3戦するよりも、違う棋士と3戦した方が、収集データに幅が出来ますし、
普通の国際棋戦として各国代表同士の対局も楽しめれば、中・韓の棋士とAIとの対局も楽しめる。
国内棋戦でスケジュールが厳しい井山の為に、地元・大阪開催&短期集中開催で、
AIまで参加する大型の国際棋戦を新設してしまうとは、日本棋院と協賛企業もなかなかヤリますねえ!!
囲碁界は囲碁界で問題山積ですけど、将棋界の現状と見比べると、まともな組織に見えてしまう(苦笑)。
(名人4期の依田九段も、三浦九段の一件に関して、ブログで積極的に発言してますし)
それと、ネット中継も予定しているとの事ですが、どういう形式になるかも気になる所。
YouTubeなのか? ニコニコ動画か? 日経新聞が特別協力なので系列のテレビ東京関連か?

ただ残念なのは、出場する囲碁AIがアルファ碁ではなく、DeepZenGoだって事ですね。
先日の趙治勲戦から半年弱で、Zenの実力がどれだけアップするか興味はありますし、
強くなったらなったで対局自体は面白くなりそうですけど、やはり見たいのはアルファ碁ですよね!?
更に贅沢を言うなら、アルファ碁とDeepZenGoも直接対戦する5者総当たり戦を見てみたかった(泣)。
もっと贅沢を言えば、アマ参加型の「ネット合議制」も含めた、6者での総当たり戦を見てみたい(笑)。
(アマ集合体のビッグ・データが、トップ棋士や最先端AIに対抗できるのか、個人的に凄く興味あります)
それにしても、最初はアルファ碁に出場を打診したものの、スケジュールの都合で不参加って、
一体どんな都合なんですかねえ??? 噂される年明けの再戦準備に専念って事?

そして、もう1つ残念なのが、開催日程が「3月21〜23日」の3日間となってますけど、
これって思いっきり、WBCの準決勝x2・決勝と日程がモロ被りなんですよねえ・・・・
しかも火・水・木と平日3連発なので、せめて一方でも、直前の3連休にならなかったものかと(泣)。
野球人としては、日本代表の進出に関係なく、押さえておきた3試合でもありますし、
う〜ん、今から計画的に、3日間たまたま体調が崩す予定を準備しておこうかな?(笑)

> 囲碁の世界ではトップ棋士が積極的にソフトと戦うということで、
> ソフトを異物扱いして敬遠してきた将棋の世界と違って とても好感が持てます。

まあこの辺は、囲碁と将棋のゲーム特性の違いも影響している気が、個人的にはしますね。
囲碁ってコミや置石など、ハンデが当たり前のように存在しているゲームなので、
相手との実力差を抵抗感なく受け入れやすい下地があり、
AIに対しても、そうした心情が作用しているように思います。
一方で将棋の場合、もちろん駒落ちというルールはありますけど、現在では平手戦が基本ですし、
だからこそ、敗戦や実力差を受け止め難い気質が、将棋というゲームにあるように思えます。

って、これ自体は実は、将棋というゲームの完成度の高さを表してもいるんですよね。
ハンデなしに互角に戦えるゲームって、ほとんど存在しませんから・・・・
囲碁は、私がルールを覚えた後にも、コミが5目半から6目半に変更されましたし、
将棋と同じチャトランガ系のチェスなど、「先手勝ち3割:後手勝ち2割:引き分け5割」って感じで、
近年のトップ・クラスだと、「先手勝ち2割:後手勝ち1割:引き分け7割」ですからねえ。
(チェスは単純な勝敗だけでなく、引き分けの駆け引き要素があるのも、ゲームの魅力ではありますが)
それを考えると、先手の勝率がだいたい52%に集約される将棋は、本当に凄いと思います。
もちろん、二人零和有限確定完全情報ゲームである以上、解が存在するのは解ってますけど、
ponanza同士による自己対局7000番の結果でも、先手勝率が51.8%だったらしいので、
現在の人類の知的レベルで言えば、相当バランスが取れた(先後の差が少ない)ゲームなんですよね。
「どうして、そうなるのか?」というのも、近年の私の関心事であったりします(笑)。
チェスとの勝率の違いは、駒数の差と、取った駒の再利用の有無が、大きく影響してそうですが、
例えば、極端に駒数が多い大将棋や中将棋だと、先後の差とか、一体どうだったんでしょうかねえ?

▼ 将棋AIのネット記事
> 千田五段、あと1勝で棋王戦挑戦者へ
> http://www.shogi.or.jp/match/kiou/42/honsen.html
> いやあ、千田五段がここまで躍進するとは思いませんでした。
> あと1勝でタイトル戦挑戦者に名乗りをあげます。
> ソフトから学ぶというメソッドでここまで短期間で棋力が上がるってのは、
> 千田五段の学習法が素晴らしいことの証でしょう。
> 今までは千田五段について正直半信半疑なところもありましたが、
> ここで挑戦者になれるとトップ棋士の仲間入りですな。

「将棋ソフトが人間の棋力の向上に役立つかという命題について、
 千田五段が5年以内にタイトルを奪取できればyes、
 そうでなければnoということができるのではないでしょうか。」
と、ほのぼのさんが一番最初に書かれた命題は、
タイトル獲得を前にして、早くも結論に達したという事なのでしょうか?(笑)

> http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/column/16/ai/101800007/?i_cid=LfBn-00007kaF
> 非常に長い対談ですが(part6まであります!)、
> 羽生さんのAIに対する造詣の深さを知ることができるという意味でも、
> 大変読み応えのある記事です。この対談だけでも1冊の本にしていいくらいですね。
> 「不屈の棋士」と並ぶ傑作になるでしょう。

このネット記事の存在は知りませんでした。
教えていただき、ありがとうございます。
と言う事で、お返しと言っては何ですが、私も将棋AIのネット記事を紹介(笑)。
まあ、私の方はここ数年、ほとんどネット・サーフィンをしなくなっているので、
私が知ってるレベルだと、ほのぼのさんも既にご存知の記事かも知れませんけどね。

「機械と人間、その第三の道をゆく 千田翔太×久保明教」
http://media.wix.com/ugd/cbc275_8413836f1b5843e9a813f0af7b126814.pdf

Ponanza開発者が語るディープな将棋AIの話
 第1回「理由がわからないけどスゴイ“怠惰な並列化”」
 http://ascii.jp/elem/000/001/253/1253340/
 第2回「プロの定跡を揺らした将棋プログラム発の新戦法“左美濃急戦”」
 http://ascii.jp/elem/000/001/263/1263060/
 第3回「“自転車置き場の議論”に陥った指し手生成祭り」
 http://ascii.jp/elem/000/001/275/1275687/

あと紹介ついでに、「五色の虹」の時に紹介し忘れたリンクも貼っておきます。
「戦時中、台湾の高校野球」
  Part1 http://www.nicovideo.jp/watch/sm10415744
  Part2 http://www.nicovideo.jp/watch/sm10415789
  Part3 http://www.nicovideo.jp/watch/sm10415821

全て聞くと1時間半に及ぶのですが、それでも決して損はしないと思いますし、
いつか時間が出来た時で構いませんので、気が向いたら是非とも聞いてみて下さい。
私の中では、今までにテレビ番組も含めて、企画としては五指に入るモノでしたから。
・・・って、ほのぼのさんはニコニコ動画を閲覧可能でしたっけ?
一応ついでに、動画紹介所の方にも追加しておきました。


[20597] 真田丸「前夜」、神ってるアントラーズ、名人vs将棋ソフト返信 削除
2016/12/16 (金) 11:21:29 ほのぼのさん

すみません、お返事が遅くなってしまいました。

▼真田丸「前夜」
うーん、この掲示板でさんざん論じてきたことですが、最大の見せ場である大坂の夏の陣に至っても、
戦のしょぼさが一番印象に残るんですよね。
「それどこの局地戦?」感がありありとしているんですよね。関ヶ原を超える大いくさなのに・・・
近年では予算が少ないというのはわかるんですよ。ただ、それでも「いくさの見せ方」というのがあると思うんですよね。
真田丸のいくさは「経緯」がなくて「結論」しか映し出されないわけですよ。
だから後藤又兵衛の道明寺の戦いの活躍がなくて、死ぬ場面しか放送されないから、
真田丸の映像だけだと「口だけは達者だが戦はそれほどでもない凡将」という印象しか受けないんですよ。
真田軍が伊達軍を苦しめたという場面もないから、信繁の最後の決め台詞も空虚なものとなってしまいます。
信繁最大の活躍の場である、大坂城に入ってからの場面に最初はみんな期待していたと思うんですが、
大坂の陣の描写が貧弱で期待はずれなため、視聴率もあまり伸びていないんじゃないですかね〜。
(視聴率が作品の面白さをそのまま表すとはいえないですが、てっきり大阪の陣編になったら
20%くらいは爆上げするかと当初は思っていました)
これも返す返すの話になってしまいますが、秀吉の痴呆症や北条攻めの冗長さを少し省略してでも、
道明寺の戦いだけで1話費やしてもらいたかったですね。
まあ、今週末が最終回ですので、最終回に期待しましょう。

▼鹿島アントラーズvsレアル・マドリード
クラブW杯でのアントラーズの活躍には目を見張るものがありますね。
JリーグCSシリーズからのアントラーズの快進撃は、ほんと「神ってる」としか言いようがないです。
(ふだんは全く使わない流行語大賞を無理やり使ってみましたが、
ほんと最近の流行語大賞は皆が日頃使わない言葉が使われますね。個人的には「文春砲」か「ポケモンGO」で良かったかと)
アントラーズは昔から応援しているチームですが、ジーコ時代からクラブチームの根底に流れる「勝者のメンタリティー」
が今でもしっかりと受け継がれているのが素直にすごいことだと思います。
(低迷する時期もありましたが、それでも他クラブのようにJ2に落ちずに20年以上も平均以上に踏みとどまっているのは
なかなかできないことだと思います)
決勝でレアル・マドリードに対してもどこまで食い下がることができるかも楽しみなのですが、
放送時間がちょうど真田丸最終回と重なってしまうんですよね(泣)。リアルタイムでどちらを見るか迷うところです。
真田丸最終回の視聴率は、だいぶサッカーに食われることになりそうですな〜。下手したら最終回が一番視聴率が低かったりして。

▼佐藤名人が叡王戦優勝&ponanzaと2番勝負へ
以前のコメントで、「佐藤名人が片ヤオをするんじゃないか」とゲスなことを書いてしまっていましたが、
深く深く反省します。全くお恥ずかしい限りです。
千田五段に対する佐藤名人の勝ちっぷりは見事なものでした。2番勝負では格の違いを見せつけましたね。
さて、将棋界でもいよいよ名人vs将棋ソフトの頂上決戦ということで、
これ以上ない楽しみな勝負となりました。
個人的な予想ではあくまで「ponanza2連勝」ですが、千田五段が佐藤名人に協力して人間の叡智を見せたときに
どこまでコンピュータに肉薄できるか興味深いところがあります。

> 「将棋ソフトが人間の棋力の向上に役立つかという命題について、
>  千田五段が5年以内にタイトルを奪取できればyes、
>  そうでなければnoということができるのではないでしょうか。」
> と、ほのぼのさんが一番最初に書かれた命題は、
> タイトル獲得を前にして、早くも結論に達したという事なのでしょうか?(笑)


その千田五段ですが、棋王戦の決勝が佐藤名人ではなく佐々木勇気五段になったことで、
挑戦者に名乗りを上げる可能性が高くなりましたね。佐々木勇気五段は2連勝しないといけないのに対し千田五段は1勝でいい)
なお、佐々木勇気五段も若手の中では強豪の部類に入るので、決して易しい相手ではありませんが・・・。
ただ、千田五段はソフトで学習しなくても元々かなりの棋力があって、
棋士1年目に王位戦挑戦者決定戦まで進むくらいですから、ソフトの学習がなくてもタイトル挑戦者になるくらいの力は元からあったと思うんですよね。
(同年代の永瀬六段も今春に棋聖戦で挑戦者に名乗りを上げているし)
ここはやはり、挑戦者になって棋王戦5番勝負で渡辺二冠を倒してこそ、
「千田五段の棋力を向上させたのは将棋ソフトの功績が大きい」となるんじゃないですかねえ(あくまで個人的な見解です)。
今までは格上の相手が千田五段の土俵で将棋を指させてくれていましたが、
タイトル戦(順位戦もそうですが)となると相手は徹底して千田五段の弱点(例えば、振り飛車に弱いとか)を突いてきますからねえ。
それでも最近の千田五段の活躍は目をみはるものがあるので、
これが一時的なものではなくこの活躍が今後も続くようだと、あきらかにソフト学習が棋力向上に役立っているといえるかもしれません。

▼ワールド碁チャンピオンシップ

> ただ残念なのは、出場する囲碁AIがアルファ碁ではなく、DeepZenGoだって事ですね。
> 先日の趙治勲戦から半年弱で、Zenの実力がどれだけアップするか興味はありますし、
> 強くなったらなったで対局自体は面白くなりそうですけど、やはり見たいのはアルファ碁ですよね!?
> 更に贅沢を言うなら、アルファ碁とDeepZenGoも直接対戦する5者総当たり戦を見てみたかった(泣)。
> もっと贅沢を言えば、アマ参加型の「ネット合議制」も含めた、6者での総当たり戦を見てみたい(笑)。
> (アマ集合体のビッグ・データが、トップ棋士や最先端AIに対抗できるのか、個人的に凄く興味あります)
> それにしても、最初はアルファ碁に出場を打診したものの、スケジュールの都合で不参加って、
> 一体どんな都合なんですかねえ??? 噂される年明けの再戦準備に専念って事?


ほんど、ワールド碁チャンピオンシップに出るのがアルファ碁だと最高だったのですが。
そこは何か企業間のしがらみとかあるんですかねえ。
欲をいえばきりがないですが、アルファ碁とDeepZenGoの対戦も見てみたいところです。

> って、これ自体は実は、将棋というゲームの完成度の高さを表してもいるんですよね。
> ハンデなしに互角に戦えるゲームって、ほとんど存在しませんから・・・・
> 囲碁は、私がルールを覚えた後にも、コミが5目半から6目半に変更されましたし、
> 将棋と同じチャトランガ系のチェスなど、「先手勝ち3割:後手勝ち2割:引き分け5割」って感じで、
> 近年のトップ・クラスだと、「先手勝ち2割:後手勝ち1割:引き分け7割」ですからねえ。
> (チェスは単純な勝敗だけでなく、引き分けの駆け引き要素があるのも、ゲームの魅力ではありますが)
> それを考えると、先手の勝率がだいたい52%に集約される将棋は、本当に凄いと思います。
> もちろん、二人零和有限確定完全情報ゲームである以上、解が存在するのは解ってますけど、
> ponanza同士による自己対局7000番の結果でも、先手勝率が51.8%だったらしいので、
> 現在の人類の知的レベルで言えば、相当バランスが取れた(先後の差が少ない)ゲームなんですよね。
> 「どうして、そうなるのか?」というのも、近年の私の関心事であったりします(笑)。
> チェスとの勝率の違いは、駒数の差と、取った駒の再利用の有無が、大きく影響してそうですが、
> 例えば、極端に駒数が多い大将棋や中将棋だと、先後の差とか、一体どうだったんでしょうかねえ?


ほんと、将棋が先手後手でほぼ勝率が同じというのは奇跡的なことですよね。
しかも、「矢倉囲い」とか、将棋の戦型は勝つためにしろ日本人の美意識を刺激するところがあります。
普通は勝利を最優先にすると美しくない駒の動きになりますが、将棋は最も駒が美しく動くのが勝利に近づくという傾向があると思います。
ただ、そうでもない場合も当然あって、将棋ソフトとかはそのあたりの駒の動きの美しさを無視して機械的に勝利に
近づく駒の動きをするので、最初にソフトが人間と肩を並べたあたりは人間側が戸惑っていたかと思います。
最近は逆に将棋の棋士の側がソフトの思考に歩み寄って、人間同士の戦いでもソフトの手に近いようになってきているんじゃないですかね。
(そして、その流れが三浦九段に悲劇につながる、と)


▼紹介いただいたサイトについて

いろいろご紹介いただきありがとうございます。

> 「機械と人間、その第三の道をゆく 千田翔太×久保明教」
> http://media.wix.com/ugd/cbc275_8413836f1b5843e9a813f0af7b126814.pdf


これは知らなかったですね。今度時間のあるときにじっくりと読んでみたいと思います。

> Ponanza開発者が語るディープな将棋AIの話
>  第1回「理由がわからないけどスゴイ“怠惰な並列化”」
>  http://ascii.jp/elem/000/001/253/1253340/
>  第2回「プロの定跡を揺らした将棋プログラム発の新戦法“左美濃急戦”」
>  http://ascii.jp/elem/000/001/263/1263060/
>  第3回「“自転車置き場の議論”に陥った指し手生成祭り」
>  http://ascii.jp/elem/000/001/275/1275687/


Ponanza開発者の山本一成さんには前から興味があったので、こちらは以前に読んだことがありました。
この方も棋士と同じくらい情熱と叡智がすごい方だと思うのですが、
将棋の世界の中だけでしか評価されていないというのが残念なところですね。
別の分野に進んでいても大きな活躍をできていたんじゃないかと思うわけです。

> あと紹介ついでに、「五色の虹」の時に紹介し忘れたリンクも貼っておきます。
> 「戦時中、台湾の高校野球」
>   Part1 http://www.nicovideo.jp/watch/sm10415744
>   Part2 http://www.nicovideo.jp/watch/sm10415789
>   Part3 http://www.nicovideo.jp/watch/sm10415821


興味深そうな動画ですね!(ニコニコ動画を閲覧可能です)
1時間半というのに躊躇してしまいますが、年末年始に時間ができたときにでも是非とも見てみたいと思います。


[20602] 返信は、また次週にでも返信 削除
2016/12/16 (金) 19:39:33 徳翁導誉

> すみません、お返事が遅くなってしまいました。
真田丸の最終回や、クラブW杯の決勝は、もう明後日にあるので、
「急いで返信しようかな?」とも、少し思ったのですが、
お忙しい中での2週間ぶりの返信を、わずか数時間で返すのも、急かす様で気が引けたので、
終わった後のトータルでの感想を述べる上でも、返事は次週に回す事にしますね(笑)。


[20621] 真田丸最終話、神ってるアントラーズ(続)返信 削除
2016/12/21 (水) 22:59:03 ほのぼのさん

前回の書き込みの続きということで。

▼真田丸最終話

前回の「前夜」がちょっとがっかりな内容だったので、最終話はどうなるのかと危惧していましたが、
内容的には良い最終話だったと思います。
曲がりなりにも夏の陣最終決戦の過程が見られましたし。
秀頼、淀殿らの面々が大坂城落城を見て唖然とするラストも、まあありかなと。
短銃を持った信繁が単騎で家康の陣に乗り込むのはおいおいと思いましたが、
まあ信繁と家康の生涯を1年間描いてきたということで、これもまあありかなと思いました。

1年間の総括ですが、50話のうち個人的ベスト3は以下の通りです。
・第1位 第11回 祝言
西村雅彦演じる室賀正武と昌幸の対峙は真田丸全話の中でも屈指の好演でしたね。あの緊張感はたまらなかったです。
結婚式と暗殺という明と暗の対比も素晴らしい演出でした。
定番の文句の「黙れ小童!」を室賀が言わないところがかえって室賀の疑惑を深めるという演出も、
三谷幸喜の脚本の良さを感じました。
・第2位 第20回 前兆
秀吉の恐ろしさが前面に出た話でした。そして石田三成が単なる融通の利かない男ではなく、
熱い正義感を持って秀吉に諫言するというのも良かったですね。
最初に三成が登場したときはどうやって信繁が三成に惹かれていくのか疑問でしたが、
今回の話で信繁が三成を信頼していくのに説得力を持たせることができたと思いました。
それにしても秀吉が三成に切腹を命じるシーンは、真田丸全話の中でも一番緊張感があったと思います。
そして、その中で何もできない信繁。主人公万能の最近の大河ドラマと違ってリアリティがありましたね。
・第3位 第13回 決戦
真田丸のいくさのシーンの中で一番良かったのがこの回だったと思います。
最後の昌幸の登場シーンはオープニングの音楽も相まってカッコよかったですね。
昌幸のいくさ上手というのも、この回の話で十分に説得力を持たせることができたと思います。
そう考えると、信繁をはじめとした大坂の陣浪人五人衆のいくさ上手の様子が真田丸ではちゃんと描けていないんですよね。
・次点 第25回 別離 幼い鶴松が亡くなったときのでんでん太鼓は悲しすぎました。

こうやって振り返ってみると、三谷幸喜脚本は前半に力を入れ過ぎて後半が淡々としてしまったと感じましたね。
印象に残った回はどれも秀吉が亡くなるまでの前半の話でした。
大坂城に信繁が入ってからのラスト10話は一番脚本に力を入れないといけないところですが、
後藤又兵衛ら浪人5人衆とか本来はもっと活躍すべきキャラを
秀吉や三成、上杉景勝ほど深く掘り下げられなかったのが終盤の尻すぼみにつながったような気がします。

▼鹿島アントラーズvsレアル・マドリード
実は日曜夜8時に生で観ていたのはこちらの試合のほうでした。
これまでのアントラーズの戦いぶりから見て大差にはならないと思っていましたが、
予想以上にアントラーズが善戦しましたね。
レアル・マドリードの油断もあったかもしれませんが、ジャイアントキリングが
起きるかもしれないという雰囲気はテレビ画面からひしひしと感じましたね。
90分終了間際に幻の「2枚目のイエローカード」が出ていれば、
もしかしたら延長戦が違った結果になったかもしれませんし。

ただ、欲を言えばやはりACLを勝ち上がってアジア代表として今回のクラブW杯の活躍を見せてほしかったですね。
開催国枠となると、もし仮にレアルを破って優勝したとしても、どうしても色眼鏡で見られてしまいますし。
10年くらい前はJリーグチームもACLで好成績を残していましたが、
最近はなかなかACL決勝トーナメントを勝ち抜けないので、アントラーズには
ACLでも活躍してもらって今回のクラブW杯がフロックではないところを証明してもらいたいところです。


[20632] 大河最終回・クラブW杯決勝・将棋と美意識返信 削除
2016/12/22 (木) 19:50:16 徳翁導誉

▼ 真田丸の総括&来年の大河ドラマ
> 前回の「前夜」がちょっとがっかりな内容だったので、最終話はどうなるのかと危惧していましたが、
> 内容的には良い最終話だったと思います。
> 曲がりなりにも夏の陣最終決戦の過程が見られましたし。
> 秀頼、淀殿らの面々が大坂城落城を見て唖然とするラストも、まあありかなと。

「悲劇として、歴史から逆算して描かない」という制作ポリシーは理解しますけども、
そうであるなら、あの秀頼母子のラスト・シーンというのは、凄く中途半端な気がして、
悲劇としてガッツリ描く以上に、モヤモヤした後味が残ってしまいました・・・・

> 短銃を持った信繁が単騎で家康の陣に乗り込むのはおいおいと思いましたが、
> まあ信繁と家康の生涯を1年間描いてきたということで、これもまあありかなと思いました。

そして最後は、秀忠に救われるという茶番っぽい演出に(笑)。
でもまさか、関ヶ原時の奇襲不発により、秀忠が「戦さ下手」にならなかった伏線を、
こんなロングパスで本当に回収するとは、正直本気では考えていませんでした・・・・
(普段大河しか見ないのに、「あっ、秀忠だ」なんてキッカケで見始めた「逃げ恥」が、こんなヒットするとは・笑)
昔からの大河ファンで三谷本人としては、「オチはベタなくらいで丁度良い」って事なのでしょうが、
今の時代、さすがにこの演出はベタ過ぎ・・・というか、古過ぎでしょ!?(笑)。
佐久間象山が云々というラストのナレーションも含め、
その終わり方は決して、個人的に満足の行くモノではありませんでした。

> 1年間の総括ですが、50話のうち個人的ベスト3は以下の通りです。
> ・第1位 第11回 祝言
> ・第2位 第20回 前兆
> ・第3位 第13回 決戦
> ・次点 第25回 別離 幼い鶴松が亡くなったときのでんでん太鼓は悲しすぎました。
> こうやって振り返ってみると、三谷幸喜脚本は前半に力を入れ過ぎて後半が淡々としてしまったと感じましたね。
> 印象に残った回はどれも秀吉が亡くなるまでの前半の話でした。
> 大坂城に信繁が入ってからのラスト10話は一番脚本に力を入れないといけないところですが、
> 後藤又兵衛ら浪人5人衆とか本来はもっと活躍すべきキャラを
> 秀吉や三成、上杉景勝ほど深く掘り下げられなかったのが終盤の尻すぼみにつながったような気がします。

う〜ん、各回ごとの評価というのは気にした事が無かったので、これを機会に私の方でも、
あらすじ↓を見つつ、少し考えてみると、こんな感じの順位になりますかねえ?
http://www.nhk.or.jp/sanadamaru/story/
 ・1位 第44回「築城」
 ・2位 第35回「犬伏」
 ・3位 第22回「裁定」
 ・4位 第43回「軍議」
 ・5位 第1回「船出」
 ・次点 第12回「人質」

まあ私の好みは、世間と若干ズレてる自覚はあるので、参考にはならないと思いますが(笑)、
確かに終盤での尻すぼみ感は私も感じたものの、恐らく、ほのぼのさん程では無かった気がします。
三谷作品&CG担当がコーエーという事もあり、最初から合戦シーンには高い期待を持っておらず、
それよりも三谷の得意分野である「舞台的な会話劇」を期待したので、こうした順位になったのかも?
大坂の陣好きとしては、確かにあの描写では、凄く物足りなかったのも事実ですけど、
「まあ、三谷作品だからなぁ」と、初めから諦めの気分を持ちつつ見ていたので(苦笑)。

ただ最後に気になったのは、悲劇や活劇、大立回りの執筆が苦手なのは解るとして、
それなのに何故、新選組や真田幸村といった題材を選んだのかな?って所ですね。
人間同士の軽妙なやりとりを得意とするなら、ドラマ化にしにくい平穏な時代こそ、
却って三谷脚本の特徴を最大限に活かせると思いますし、
大河全体の題材バランスとしても、それが出来るなら最高な気がするのですが?
(盛り上がるストーリー展開にしようとすると、どうしても題材が乱世に偏るので)

P.S.
最後に、今年の大河が終わったという事は、来年の大河が始まる事とイコールであり、
大河ドラマの題材になると、新たに史料が発見されて、研究が進むメリットもある訳ですが、
放送開始の直前で、この新発見はちょっと痛いかも!?(笑)

『「おんな城主直虎」は男だった? 大河主人公に新史料』
http://www.asahi.com/articles/ASJDB62T9JDBPLZB00K.html

▼ 鹿島アントラーズvsレアル・マドリード
> クラブW杯でのアントラーズの活躍には目を見張るものがありますね。
> アントラーズは昔から応援しているチームですが、
> ジーコ時代からクラブチームの根底に流れる「勝者のメンタリティー」
> が今でもしっかりと受け継がれているのが素直にすごいことだと思います。

ほのぼのさんがサッカー話も行けるというのは、初耳でした(笑)。

> 決勝でレアル・マドリードに対してもどこまで食い下がることができるかも楽しみなのですが、
> 放送時間がちょうど真田丸最終回と重なってしまうんですよね(泣)。リアルタイムでどちらを見るか迷うところです。
> 実は日曜夜8時に生で観ていたのはこちらの試合のほうでした。

私も、クラブW杯の決勝は生で見ましたよ(笑)。
2chやTwitterで実況しながら見たいなら別ですけど、スポーツとドラマが被れば、
スポーツの方を生視聴で、ドラマを録画視聴というのが、やはり一般的だと思います。
ただ私の場合は、「坂の上の雲」の放送以降、大河は夕方6時のBSで見る習慣が付いているので、
個人的には特に、その辺の悩みは生じませんでしたけどね。

> 真田丸最終回の視聴率は、だいぶサッカーに食われることになりそうですな〜。
> 下手したら最終回が一番視聴率が低かったりして。

いやいや、クラブW杯が日本開催の場合、決勝はいつも裏被りしますけど、
だからと言って、そこまで大河の視聴率が喰われる事は無いと思いますよ?
という事で視聴率は、真田丸の最終回が14.7%、クラブW杯の決勝が26.8%でした。
年間平均が16.7%で、最終10話の平均が14.9%、最低が13.0%ですから、まあこんなモノかと。

それよりも驚いたのは、クラブW杯の方の高視聴率ぶりですね!?
確かに、Jリーグの鹿島が決勝戦に登場する一大事なので、例年だと15%前後の視聴率も、
「今年は20%くらい行くかな?」とは思いましたけど、まさかここまで高いとは。
レアル・マドリードが来日したとは言え、準決勝では空席が目立ちましたし、
鹿島もそこまで観客動員力はありませんから、この高い数字には正直かなり驚きました。
ただ一方で、日本テレビの裏番組枠って、通常でも視聴率20%超えの「イッテQ」ですし、
大河のメイン層は、サッカー・ファンより野球ファンが多いでしょうから、
決勝戦の高視聴率も、大河側が受けて影響度合いで言えば、限定的だったと思います。
ですので逆に言うと、大河にとっての脅威は、クラブW杯よりも日本シリーズだったりします(笑)。
案の定、真田丸が最低視聴率を記録したのは、日本シリーズ第2戦と裏被りした日でしたからねえ。

> これまでのアントラーズの戦いぶりから見て大差にはならないと思っていましたが、
> 予想以上にアントラーズが善戦しましたね。

う〜ん、もしも早い段階で鹿島が2失点目を喫していたら、
「5-0」くらいのゲーム展開も、普通に有り得たと思いますよ・・・・
チャンピオンシップから続く過密日程で、選手たちの疲労は極限状態だったと思いますし、
これで緊張の糸が切れ、更に精神面の糸も切れていたら、試合は簡単に壊れていたはずです。
逆に言えば、準決勝も、決勝も、鹿島は本当に「弱者側の理想的な展開」に持ち込めたと思います。
そこはやはり、伝統的に試合巧者である鹿島の特徴が、よく出ていましたし、
私が応援する 年間勝ち点1位の浦和が出場していても、これ程の結果は絶対に出せなかったかと(笑)。

まあこれで、随分と時間は掛かりましたけど、攻撃力のガンバ、守備力の浦和、組織力の鹿島と、
Jリーグを代表するクラブが、世界とどう戦えるかの指標は揃ったと思うので、
あとはリーグ全体、そして育成も含めたサッカー界全体を、どう強化して行くかでしょうね?
クラブW杯の冠スポンサーが、長年のトヨタから、中国企業のアリババに代わってしまった為、
ひょっとしたら今後は、日本での大会開催(開催国出場)の機会も失われるかも知れませんし、
アジア内での戦いに勝ち、同時にアジア・サッカーの価値を上げ、世界と勝負できるようにしないと、
日本のサッカーは、本当にジリ貧状態に陥っていくと思います・・・・
今までの感覚のまま、目先の利益だけ追って「ACLは罰ゲーム」なんて感じでは危ないんですよね!?
逆に言うと、頂点にある欧州サッカー界が、1人勝ち&ブロック化する現状にあって、
アジア・サッカー界が生き残り、成長するには、アジアカップやACLの成功しか無いはずです!!
あとは日本が、主導者となるのか? 傍観者になるのか? というだけの話で。

> レアル・マドリードの油断もあったかもしれませんが、ジャイアントキリングが
> 起きるかもしれないという雰囲気はテレビ画面からひしひしと感じましたね。
> 90分終了間際に幻の「2枚目のイエローカード」が出ていれば、
> もしかしたら延長戦が違った結果になったかもしれませんし。

ただ個人的には、終了間際に遠藤のシュートが決まらなかった事も、退場者が出なかった事も、
「それはそれでOKかな」という気持ちが、見ていて有ったのも事実なんですよね(笑)。
確かに鹿島が「歴史的な大勝利」を飾れば、それはそれで嬉しかったですけど、
「本気のレアルと、更に30分戦える」というのは、それ以上に価値があるように思えたので・・・・
特に昌子と植田の両CBには、今後の日本代表の守備陣を引っ張って貰わなければならない存在ですし、
であるのに、最近はいまいち伸び悩んでる印象でしたから、この30分は本当に貴重に思えました。
まあそれは、遠藤保仁の後継者として期待されてた柴崎に関しても、同じ事が言えますけどね。

> ただ、欲を言えばやはりACLを勝ち上がってアジア代表として今回のクラブW杯の活躍を見せてほしかったですね。
> 開催国枠となると、もし仮にレアルを破って優勝したとしても、どうしても色眼鏡で見られてしまいますし。

そこは本当、そうなんですよね!!
浦和としても、前回はアジア王者としての大会出場でしたから、特に、
出たい気持ちはある反面、開催国枠での出場には違和感が強かったですからねえ。
その一方で、いろいろと巡り合わせが悪く、何度も国内王者となりながら、
クラブW杯の出場できていなかった鹿島には、それを体験して欲しい思いはありました。
J2の昇格プレーオフ制度にしてもそうですけど、デメリットな面は確かにあっても、
長い目で見た場合、多くのクラブが経験を積む事は、リーグ全体のレベルアップに必ず繋がるでしょうし
与えられた特権に心苦しい面はあっても、折角あるなら十分に活かすべきでしょうからねえ(笑)。

> 10年くらい前はJリーグチームもACLで好成績を残していましたが、
> 最近はなかなかACL決勝トーナメントを勝ち抜けないので、アントラーズには
> ACLでも活躍してもらって今回のクラブW杯がフロックではないところを証明してもらいたいところです。

おっしゃっていた「勝者のメンタリティー」という言葉にも、少し繋がるんですけど、
確かに鹿島は、その伝統の力によって、一発勝負や短期決戦では無類の強さを発揮しますけど、
ACLも含め、リーグ戦のように長期の戦いとなると、やはり選手層が薄いと厳しいですよね・・・・
そしてそれは、どうしてもクラブの財力と比例してしまうので、鹿島にとっては難しい問題です。
クラブW杯の賞金という大きな臨時収入はありますが、クラブ運営には長い目が必要ですしねえ。
まあこの辺の話は、コチラ↓を読むと解りやすいかも?(5年前の連載シリーズですが、かなりの傑作です!)

「やる夫で学ぶJリーグの旅 鹿島編」
http://oyoguyaruo.blog72.fc2.com/blog-entry-3179.html
「やる夫で学ぶJリーグの旅 まとめリンク」
http://oyoguyaruo.blog72.fc2.com/blog-entry-3386.html

▼ 新語・流行語大賞
> JリーグCSシリーズからのアントラーズの快進撃は、ほんと「神ってる」としか言いようがないです。
> (ふだんは全く使わない流行語大賞を無理やり使ってみましたが、
> ほんと最近の流行語大賞は皆が日頃使わない言葉が使われますね。個人的には「文春砲」か「ポケモンGO」で良かったかと)

♪ I have a 恵    I have a 石塚   アーン ホンジャマカ〜
   I have a 三村  I have a 大竹   アーン バカルディ〜
   ホンジャマカ〜 バカルディ〜   アッ 「大石恵三」 半年で打ち切り

ピコ太郎・・・というか、古坂大魔王・・・というか、底抜けAIR-LINE くらいのお笑い知識が、
相手に無いとウケないネタですけど、ここ最近の私の持ちネタです(笑)。

でもまあ、「新語・流行語大賞」自体に関しては、年末の風物詩とは言え、
「現代用語の基礎知識」という一雑誌の企画であり、一出版社の受賞式イベントですからねえ。
「今年の漢字」みたいに、一般公募の結果そのままのランキングではないものの、
候補の選出は一般公募によるモノで、そこから選考委員がトップ10を決める形なので、
委員の好みとか、出版社側の都合とか、いろいろ影響するのでしょうが、そこまで逸脱はしない気も?
(事情諸々を考慮すると、基本はスポーツ・芸能で、ちょこっと政治というバランスになろうかと)
ここ最近は、ヒット曲すら生まれない世の中になっちゃってますし、
誰もが納得する流行語というのも、実は、なかなか無いのが実情じゃないでしょうか?
それにそもそも、世間的には「流行語」の方に主眼が置かれてますけども、
企画の意図としては、「現代用語」や「新語」を選んでる側面も強いですからねえ(笑)。
ですので、流行ったギャグよりも、世相を表す言葉が選ばれるなんて事が珍しくないと。

▼ 「戦時中、台湾の高校野球」
> > あと紹介ついでに、「五色の虹」の時に紹介し忘れたリンクも貼っておきます。
> > 「戦時中、台湾の高校野球」
> >   Part1 http://www.nicovideo.jp/watch/sm10415744
> >   Part2 http://www.nicovideo.jp/watch/sm10415789
> >   Part3 http://www.nicovideo.jp/watch/sm10415821

> 興味深そうな動画ですね!(ニコニコ動画を閲覧可能です)
> 1時間半というのに躊躇してしまいますが、年末年始に時間ができたときにでも是非とも見てみたいと思います。

まあ時間がありましたら、テレビで正月映画を見る感じででも(笑)。
元がラジオですので、BGM替わりに「ながら聞き」も出来ますしね。
画像の方は、ちょこちょこっと私が加えただけのモノなので、
クライマックス以外は別に、無くてもそこまで影響は無いですから・・・・

▼ ワールド碁チャンピオンシップ
> > ただ残念なのは、出場する囲碁AIがアルファ碁ではなく、DeepZenGoだって事ですね。
> > 先日の趙治勲戦から半年弱で、Zenの実力がどれだけアップするか興味はありますし、
> > 強くなったらなったで対局自体は面白くなりそうですけど、やはり見たいのはアルファ碁ですよね!?
> > 更に贅沢を言うなら、アルファ碁とDeepZenGoも直接対戦する5者総当たり戦を見てみたかった(泣)。
> > それにしても、最初はアルファ碁に出場を打診したものの、スケジュールの都合で不参加って、
> > 一体どんな都合なんですかねえ??? 噂される年明けの再戦準備に専念って事?

> ほんど、ワールド碁チャンピオンシップに出るのがアルファ碁だと最高だったのですが。
> そこは何か企業間のしがらみとかあるんですかねえ。
> 欲をいえばきりがないですが、アルファ碁とDeepZenGoの対戦も見てみたいところです。

まあGoogle側からすると、アルファ碁も結局は「AI研究の宣伝」目的でしか無い為、
それを十分に達成できた今となっては、これからの事など大して関心は無いのかも知れませんが、
囲碁側からしますと、公開されてるアルファ碁の棋譜って10局ほどしか無いらしく、
いまいち掴めてない部分があるので、とにかく実戦を少しでも多く見てみたいのが本音です。
現状では正体不明で、予測され得る棋力の上限と下限が、あまりに差があり過ぎるように思えるので。

あと、個人的に賞金額とかは あまり関心が無いので、今まで知らなかったのですが、
このワールド碁チャンピオンシップの賞金は、わずか3日間の大会ながら、
優勝で3000万円、準優勝で1000万円、3位・4位で500万円と、かなりの破格。
中国や韓国の代表棋士の面子がどうなるか、少し不安ではありましたが、
この金額であれば、両国のトップ棋士が参戦してくれる可能性も十分ありそうかも!?(笑)

▼ 電王戦は「佐藤名人×ponanza」に決定
> 以前のコメントで、「佐藤名人が片ヤオをするんじゃないか」とゲスなことを書いてしまっていましたが、
> 深く深く反省します。全くお恥ずかしい限りです。
> 千田五段に対する佐藤名人の勝ちっぷりは見事なものでした。2番勝負では格の違いを見せつけましたね。
> さて、将棋界でもいよいよ名人vs将棋ソフトの頂上決戦ということで、
> これ以上ない楽しみな勝負となりました。
> 個人的な予想ではあくまで「ponanza2連勝」ですが、千田五段が佐藤名人に協力して人間の叡智を見せたときに
> どこまでコンピュータに肉薄できるか興味深いところがあります。

いや〜、遂に実現する訳です!!
将棋界最高峰の名人と、コンピューターとの対局が!!
2007年3月の「渡辺竜王×ボナンザ」の一戦から、丸10年の時を経て、
再び登場したタイトル・ホルダーが「名人」だというのも、予選の結果とは言え、凄い話ですよね。
世間一般のイメージだと、トップは羽生さんって事になりますけど、
将棋界としては、やはり時の名人こそがトップの存在ですので、
歴史に1つの決着を付けるという意味では、見たい反面、正直見たくない気持ちも(苦笑)。

しかし、このまま有耶無耶に「コンピューター圧勝」の既成事実だけが作られるよりは、
どんな結果に終わるにせよ、1度は白黒付けた方がスッキリするので、やはり良かったと思います。
あと心配なのは、電王戦と名人戦の日程の問題ですよねえ・・・・
今まで同様に同時進行で進んでしまうと、名人側の負担が大き過ぎる気がしますし、
それで、どちらとも不完全燃焼な結果で終わってしまうのが、一番怖い展開ですからね。

> > 「将棋ソフトが人間の棋力の向上に役立つかという命題について、
> >  千田五段が5年以内にタイトルを奪取できればyes、
> >  そうでなければnoということができるのではないでしょうか。」
> > と、ほのぼのさんが一番最初に書かれた命題は、
> > タイトル獲得を前にして、早くも結論に達したという事なのでしょうか?(笑)

> ただ、千田五段はソフトで学習しなくても元々かなりの棋力があって、
> 棋士1年目に王位戦挑戦者決定戦まで進むくらいですから、
> ソフトの学習がなくてもタイトル挑戦者になるくらいの力は元からあったと思うんですよね。
> ここはやはり、挑戦者になって棋王戦5番勝負で渡辺二冠を倒してこそ、
> 「千田五段の棋力を向上させたのは将棋ソフトの功績が大きい」となるんじゃないですかねえ(あくまで個人的な見解です)。

という事で、千田五段が見事無事に棋王タイトルの挑戦権を獲得しましたね。
決勝で敗れた叡王戦は残念でしたけども、棋王戦5番勝負の結果はどうなるでしょうか?
豊島七段や中村六段のように、若くしてタイトル戦に登場しても、
それを獲得できずに無冠のままだと、どうしても「伸び悩んでる」印象になってしまいますし、
1度チャンスを掴んだ時、それを一気にモノに出来るか否かは、
勝負師としての今後の命運を、本当に大きく左右するような気がします。

> そして、その流れが三浦九段に悲劇につながる、と
ある程度は予想してましたけど、このまま何も事態が動くこと無しに、
年明けと同時に処分も明けて、三浦九段は復帰する事になりそうですね・・・・
まあ、処分に対する反論があった事で、以前よりは復帰しやすい雰囲気になってそうですが、
それでも、この間の不戦敗や出場抹消は覆りませんから、今後も影響は尾を引きそうなんですよね。
特にA級順位戦は、このままだと降格の最有力候補でしょうし、頑張っては貰いたいものの、
三浦九段の年齢や精神状態を考えた場合、ここで一旦落ちてしまうと、再び上がれるかは・・・・
そして更に、成績が残せなければ「やはりソフト不正が出来ないから?」と疑われかねない訳で、
そうした事を考えれば、処分が終わり復帰しても、それで一件落着とは決してならないはずなんです!!
とは言え、これで一件落着としてしまう可能性が、やはり一番高そうですけど。
(全ての発端である竜王戦の結果は、第7局までもつれましたけど、渡辺竜王の防衛で終わりましたね)

▼ 将棋と美意識
> > って、これ自体は実は、将棋というゲームの完成度の高さを表してもいるんですよね。
> > ハンデなしに互角に戦えるゲームって、ほとんど存在しませんから・・・・
> > 囲碁は、私がルールを覚えた後にも、コミが5目半から6目半に変更されましたし、
> > 将棋と同じチャトランガ系のチェスなど、「先手勝ち3割:後手勝ち2割:引き分け5割」って感じで、
> > 近年のトップ・クラスだと、「先手勝ち2割:後手勝ち1割:引き分け7割」ですからねえ。
> > (チェスは単純な勝敗だけでなく、引き分けの駆け引き要素があるのも、ゲームの魅力ではありますが)
> > それを考えると、先手の勝率がだいたい52%に集約される将棋は、本当に凄いと思います。

> ほんと、将棋が先手後手でほぼ勝率が同じというのは奇跡的なことですよね。
> しかも、「矢倉囲い」とか、将棋の戦型は勝つためにしろ日本人の美意識を刺激するところがあります。
> 普通は勝利を最優先にすると美しくない駒の動きになりますが、
> 将棋は最も駒が美しく動くのが勝利に近づくという傾向があると思います。
> ただ、そうでもない場合も当然あって、将棋ソフトとかはそのあたりの駒の動きの美しさを無視して機械的に勝利に
> 近づく駒の動きをするので、最初にソフトが人間と肩を並べたあたりは人間側が戸惑っていたかと思います。
> 最近は逆に将棋の棋士の側がソフトの思考に歩み寄って、
> 人間同士の戦いでもソフトの手に近いようになってきているんじゃないですかね。

う〜ん、この「美しさ」の正体って何なんですかねえ?
美しさというモノを考えると、大雑把に「機能美」と「様式美」に分けられると思うんです。
言い換えれば、前者がサイエンス的な美しさであり、後者がアート的な美しさですね。

まず、機能美というのは、複雑な事象をシンプルに表す 数学や物理学の数式もそうでしょうし、
流体力学に基づいた 飛行機や自動車の流線型に見出されるのも、それだと思います。
要するに、この機能美の場合は、「美しい」と感じるのは個々人の感情でも、
そう感じさせる美しさの根源というのは、世界に客観的に存在しているモノな訳ですね。
続いて、様式美というのは、洗練された動作や形式に美しさを見出すモノなので、
こちらも機能美と似た感じに思われがちですけど、その美しさの根源は、個人の主観的にあります。
要するに、この「洗練された」というのは、自然法則的ではなく、実に個人的感情に基づくものであると。
そして「感情」というモノの正体も、一般的に「説明のつかないモノ」と考えられがちですが、
結局は、「過去の膨大な記憶」と「身体的な反応」の2つから構成されているモノでしかありません。
(料理で言えば、おふくろの味だから好きだとか、アレルギー反応が出るから苦手だとかですか?)
・・・と、このまま話を続けると、話題が凄く脱線して行きそうなので、ここらで切り上げますと(笑)、
まあ簡単に言ってしまえば、美しさには「便利さ(機能美)」と「心地よさ(様式美)」がある訳ですね。

で、将棋の美しさと言った場合、絵画や音楽などと似た感情で「様式美」として見られる事が多い気がします。
例えば、定跡などを美しいと感じるのは、その形に慣れ親しんで育ってるからですよね。
ただこれは、ある文化圏では名曲でも、異なる文化圏では雑音にしか聞こえなかったり、
素晴らしいと評価される現代アートも、昔の人が見たら落書きにしか思えなかったりするのと同じです。
言い換えるなら、様式美の根底にあるのは「固定観念の共有」なのかも知れません。
その一方で将棋の場合、絵画や音楽などと違って、数学的な正解が存在するモノでもあり、
そして、その正解に少しでも近付こうという所には、間違いなく「機能美」があると思います。
しかし機能美というのは、それを堪能する為には「より深い理解」を必要とします。
ですので、棋力の高いトップ棋士などは、その機能美の方を感じる事が出来ても、
棋力の劣る将棋ファンとかになると、同じ局面を美しいと感じようとすれば、
どうしても、様式美の方向で感じる割合が強くなるはずなんです。
仮に新手が現れたとして、その有益さを理解できる棋力があれば、その手に美しさを感じられますけど、
それが理解できない棋力だと、見慣れない形なので美しさを感じられず、その手が多用されて初めて、
トップ棋士が評価したという受動的な機能美と、見慣れた事での様式美を感じられると・・・・

なので、将棋ソフトの指す駒の動きというのも、
その合理性を感じ取れる棋力があれば、その時点で、その人は美しさを感じるでしょうし、
数十年くらい経って、これが見慣れてしまえば、将棋ファンも「美しい」と感じるようになるかも知れません。
様式美による美しさであれば、時代に伴う環境の変化で、同じく移り変わって行くモノでしょうから。
もしも江戸時代の将棋指しが現代の将棋を見て、「美しい」と感じるかとなると、正直疑問ですし(笑)。
それにAIの評価関数というのも、意外と「美しさ」を基準に作られてる面がありますからねえ・・・・
将棋AIのボナンザは、3つの駒が作る三角形の形の良し悪しを評価基準にして、急激に強くなりましたし、
囲碁AIのアルファ碁は、Googleの画像検索技術を応用し、白と黒で作る模様の良し悪しを判断しました。
コンピューター処理ですから、作業自体は恐ろしく科学的ですけど、その根幹部分はアート的なんですよね。
言うなれば、将棋ソフトの手というのは「現代アート」みたいなモノで、
それを印象派(現代将棋)の人たちが「美しくない」と言い、
しかし、写実派(古典将棋)の人からすれば「印象派だって解らん」となる構図に近いのかも?(笑)

P.S.
真田丸の話から、BSが見られる環境にあるのか解らないのですが、
一応宣伝までに、27日(火)夜10時から、BSフジで「四神将棋」なんて番組をやるそうです。
http://www.bsfuji.tv/shijinnsyougi/pub/index.html
まあ、要するに「4人将棋」を放送するって事ですね。
古くは征服王、近年だと人狼やヌメロンなど、卓上ゲームを番組化するフジテレビだけに、
面白ければ続編もあるのでしょうけど・・・恐らくは単発で終わるでしょうね(笑)。

P.S.その2
とりあえず今年は、隣に住む小学生兄弟の子守りをした際に、
将棋のルールを教えるという、地味な布教活動を行ってみました(笑)。

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