| 掲示板用サーバーが復旧して良かったです。
しばらくの間掲示板が落ちていたときは、もう復旧しないのかとヒヤヒヤしていましたので。
ということで、前回のお返事も兼ねてとりとめのない話題をいろいろと。
▼野球論全般
> う〜ん、この辺は私とほのぼのさんとで、「緻密な野球」という言葉の捉え方が違うのかも?
> 100試合やって勝率6割を目指す方法と、その1試合の勝率を少しでも上げる方法は、
> ちょっと異なる所があり、WBCで求められる後者の戦い方は、日本が断トツだと思うんです。
> それはやはり、日本のアマチュア野球は、良くも悪くもトーナメント戦が主体ですが、
> 海外だとリーグ戦が基本で、選手の強化には適していても、一戦必勝の戦い方には不慣れだと。
> (サッカーの選手育成だと、こうしたアマの仕組みが、諸悪の根源のように叩かれてますね)
確かに100試合以上戦うリーグ戦と短期決戦では求められるものが違いますよね。
野球は統計のスポーツといいますが、リーグ戦ではやはり個々の選手のパフォーマンスの積み重ねが
勝率につながると思います。それこそ控え選手も含めて総合力がないとリーグ戦を制することはできない。
それに対し、1試合1試合が大事な短期決戦では、極論ですが「ピッチャーが全て」だと思うんですよね。
どんなにチームの総合力が良くても、相手ピッチャーが素晴らしかったり自チームの主力打者と相手ピッチャーの
相性が悪ければ点を取るのは難しい。
そういう意味では、メジャーの一線級の投手を呼ぶことができなかった時点で、WBC準決勝からのトーナメント戦は
日本にとって不利だったような気もします。これも言ってしまえば結果論ですが。
> いま流行のセイバーメトリクス(統計的な選手評価の数値化)とかもそうですけど、
> 正直言って、まだ現状では「数字遊び」の域を出てないと思うんですよねえ・・・・
> 例えば、過去のデータに基づく極端な守備位置のシフトとか、WBCでも見られましたけど、
> プロとして力勝負を魅せるシーズン中ならまだしも、真剣勝負の場では愚策にしか見えません。
> だって本気で勝利に徹するなら、ガラ空きの方向へ打球を転がせば良いだけですので。
> それに、「ヒット性の打球をアウトにし、アウト性のをヒットにする」のと、
> 「ヒット性はヒットで、アウト性をアウトにする」とは、数字上では一緒でも、
> マウンドで投げてる投手に与える精神的負担は、決して一緒では無いですから。
>
> もちろん、感覚頼りだった昔に比べれば、様々な数値が出るのは助かる一方、
> まだ過渡期という事もあってか、プレー感覚の無視や恣意的な解釈もかなり気になり、
> 絶対視できる所までは、全然到達できていないというのが、私の正直な印象ですね。
> しかし実際にこうして数値で表されると、それを絶対視というか神聖視してしまう層もおり、
> 仕方の無い事なのかも知れませんが、悪い面も目立っているのが現状かと・・・・
> WHIPやOPSなどにしても、野球に新たな指標が増えたというだけの話で、
> これらの新数値を有り難がり、打率や防御率などを腐すような傾向は、何だか面倒な限りです。
> (野球ほど数値化される競技も少ないので、ファンが数字遊びとして楽しむ分には構いませんが)
いやあ、私もこの前紹介した本(ビッグデータ・ベースボール)を読む前は同じような意見でしたが、
この本を読んで考えが大きく変わりましたね。メジャーリーグのベースボールはここまで緻密になっているんだと圧倒されました。
物語は、20年間連続で負け越しのピッツバーグ・パイレーツがイチかバチかの統計的手法を取り入れることから始まります。
野村ID野球もそうですが、やはり統計的手法を取り入れるってのは「資金も一流選手もない弱者の戦略」に他ならないんですよね。
強いチームが率先して取り入れないのは、やはり伝統的な考えが依然として選手やコーチ、監督の中では主流であり、
統計的手法を取り入れることは自分たちの過去を否定することになるからだと思います。
そして、この本が最も主張しているのは、統計的手法そのものではなく、それを古い考えの選手たちに
受け入れさせる「コミュニケーション」の大切さです。監督がいかに選手やコーチたちと、データの「分析者」たちを調和させたかに
ついて事細かに書かれています。
どのチームも統計的手法の重要性には気づいているものの、それを現場に納得させることが最大のハードルとなるわけです。
そして、両者が結びつくことによって初めて、弱者が強者を倒すことができることをパイレーツの快進撃とともに描いています。
> そして結局、どれだけ大量のデータを収集できても、分類の方が未成熟なので、
> 経験則による漠然として解析にさえ、なかなか追いつけてない気がするんですよね。
> なので現状では、大量のデータと経験則を、うまくリンクさせられるタイプが最良なのかも?
そういうわけで、おっしゃる通りこの本ではまさに大量のデータと経験則をうまくリンクさせることの大切さが書かれています。
ただ、統計的手法のアドバンテージは他のチームも真似することができること、パイレーツの快進撃を見た他のチームが
同じ手法を取り入れることにより、弱小チームであるパイレーツは更なる別の統計的な視点が求められるようになってきます。
このあたりはまさにいたちごっこですね。そういえば日本のバレーボール代表も統計的手法により身体的に劣っていながら
強国を破ってきましたが、他の国も真似し始めるようになると勝てなくなってしまい更なる改善が求められるってのも似ているような気がしますね。
ただ、そうやってリーグ戦で高い勝率を残したパイレーツも、ディビジョンシリーズ進出をかけたワイルドカードゲーム(1試合の短期決戦)では
2年連続で相手の素晴らしい投手の前に屈してしまいます。冒頭に挙げた短期決戦は投手が全てという意見はここからもきているわけですね。
あと、この本を読んでいて興味深かったのは、アメリカの場合在野の統計オタクたちの数と情熱がすごいというところですかね。
統計オタクたちはブログ等で大量のデータを様々な角度から分析して紹介する。
そして、それを見たプロ球団が「分析官」として彼らを雇用するようになります。このようにして、マイナーリーグを含めたプロ野球経験が全くない
人たちがメジャーリーグの各チームのフロントにどんどん入っていくわけです。
当然のことながら現場の選手たちはまるで宇宙人のように彼らを見るわけですが、パイレーツではこのような分析官を選手たちに受け入れさせるのに成功しています。
野球好きの統計オタクからしたら、プロ球団のフロント入りできるというのはまるで夢のようなお話ですね。まさにアメリカンドリームです。
私も結構データ分析とか根っから好きで、「日本大統領選挙」ではどのプレーヤーよりも統計的にこのゲームを捉えようとしていましたが、
アメリカの在野の統計オタクの凄さには驚かされるばかりです。
▼将棋の電王戦第1局
佐藤名人とPonanzaの第1局はやはりというかPonanzaの圧勝でしたね。
Ponanzaのあの初手、第3手で勝ってしまうのをみると、今までの定跡は何だったんだという気持ちもあります。
将棋ソフトとトップ棋士との間には「角落ち」くらいの実力差があるんじゃないですかね。
思うに、将棋ソフトとトッププロ棋士が拮抗していたのは2012〜2013年あたりだったと思います。
「不屈の棋士」によれば、三浦九段がGPSに敗れた時点で、将棋ソフトがトッププロ棋士に追いついたと
考える棋士も多いようでしたし。あのときに羽生名人やトップ棋士が将棋ソフトと対戦していれば白熱した勝負が見られたと思うんですけどね。
第2局も佐藤名人の先手ですがおそらくはPonanzaが圧勝するのではないかと予想します。
> それにしても、中継を見ていて気付いたのですが、今回は全くスポンサーが集まらなかったんですね。
> あのようなトラブルも、ドワンゴ側の運営資金の不足による影響が出ていたのかも?
> もっと言うと、実力面よりも金銭面の影響で、1年早めて電王戦を今回で最後にしたのかも?
> 確かに以前に比べれば、注目度の面で落ちているのは否めないものの、それでも今回は名人登場ですし、
> NHKでもこうして↓番組で取り扱うくらいの関心はある以上、ドワンゴ側の能力不足も否めないかと。
うーん、カワンゴこと川上量生氏が興味を失ったってのも大きいような気がします。
▼数学セミナーでの川上量生氏のインタビュー
数学セミナー2017年4月号の川上量生氏のインタビューがとても面白かったのでちょっと紹介。
電王戦の話も出ており、この話も興味深いのですが、一番驚いたのは川上量生氏が3組の数学家庭教師に数学を教えてもらっているところですね。
それも、仕事に直結するような勉強はしないで、純粋に数学を楽しもうという姿勢にこの人の好奇心の強さをひしひしと感じました。
ところで、「データ」と「数学」は似て非なるもののような気がしますね。
さっきも書きましたが私はデータは好きなのですが、数学はどうもとっつきにくいところがあります。
(大学受験のときは数学が一番得意だったんですけどね・・・)
なので、理系出身にもかかわらず今の仕事は一番理系から遠いところになってしまってますね。
▼森内九段のフリークラス転出
> って、名人敗戦も確かにニュースではあるのですが、将棋界的に言うと、
> 同時に流れた、森内九段のフリークラス転出というニュースの方が、より衝撃的だったかと!?
これには私もびっくりしましたね。
そして、将棋連盟の理事選に出馬と。
三浦九段冤罪事件を収束させることができていない現状では、森内九段には将棋連盟の内側から今の散々な現状を変えていってもらいたいものですね。
▼千田六段が升田幸三賞を受賞
だいぶ前に、
> それはさておき、最近では将棋でも「ソフト発の新手」「ソフト発の新定石」が
> 話題にあげられることが多いですね。
> 最近流行りの「居角左美濃」は、ソフト発祥の戦略だと言われておりますが、
> 千田五段が去年最初に実戦で投入し、今年になってA級順位戦でも登場するなど
> けっこう注目を浴びている戦法をいえるでしょう。
> 将棋界では毎年新手や新定石を考えた人に升田賞が与えられますが、
> そろそろ「コンピュータソフト」が升田賞を受賞してもおかしくないかもしれないという状況です。
と書きましたが、まさにこれが現実になってしまいましたね。
(厳密には、千田六段の受賞理由は居角左美濃に加えて角換わり4二玉型の新工夫もありますが、
後者もソフト発の手だそうです)
本当は千田六段ではなくPONANZAが升田幸三賞を受賞すべきだったのでしょうが、それはさすがに将棋連盟が認めたくなかったと(笑)。
せめてもの救いは千田六段本人が受賞者にPONANZAまたはコンピュータ将棋それ自体を推していたことですかね。
▼藤井聡太新四段
羽生三冠を破ったということで、いろいろなところで取り上げられていますね。
実力はおそらくトップ20くらいには入るのでしょうが、それにしても報道が過熱気味ですね。あくまで非公式戦に過ぎないのに。
うがった見方をすれば、三浦九段冤罪事件でダーティーなイメージがついた将棋界が
藤井新四段を全面押しすることで少しでも不祥事をごまかそうとしているようにしか見えないのですが・・・
プロ入り1年後で王将リーグ入りし、公式戦で羽生三冠を破った近藤誠也四段の方がよっぽどすごいのですが、
彼がマスコミで大きく取り上げられることはないのが残念なところです。
(藤井聡太新四段だけをヒーロー扱いするマスコミの「スターシステム」は、やっぱり好きではないですね)
それにしても不甲斐ないのは14歳の新四段に負けたA級棋士たちです。
非公式戦とはいえ、ここまで完膚なきまでにやられたら、今までのプロ棋士ってのは何だったんだという話になってしまいます。
将棋ソフトに歯が立たないということも加えて、ここ1,2年でプロ棋士達の力や権威が虚構であったことが次々に露呈していってますね。
▼ 私個人のアニソン・ランキング
私も好きなアニソンTOP15を何となく考えてみました。
(はじめはTOP30にしようと思いましたが、途中で力尽きました・・・)
「個人的なアニソン・ランキング」
1位 「君をのせて」 天空の城ラピュタ(ED曲)
・これまでの人生やこれからの人生の中でもこの曲より感動することはないでしょう。
ドーラ達との再会時のアップテンポな曲調から、映画フィナーレの曲調に続き、そこからこの曲に入る一連の流れはまさに神展開です。
2位 「魔訶不思議アドベンチャー」 ドラゴンボール(OP曲)
・ドラゴンボールといえばやはりこの曲です。初期の「冒険」という感じが前面に出されていてたまらなく好きですね。
3位 「夢冒険」 アニメ三銃士(OP曲)
・メロディも良いのですが、歌詞も好きでしたね。アニメ三銃士の世界観にぴったりの曲です。
4位 「銀の意志 金の翼」 英雄伝説 空の軌跡 THE ANIMATION(OP曲)
・本当はPCソフトが元ですが、好き過ぎる曲なので無理やりアニソンランキングに挿入。小寺可南子verよりも山脇宏子verが好きです。
5位 「炎のたからもの」 ルパン三世 カリオストロの城(主題歌)
・ヒロインのクラリスにマッチする名曲ですね。銭形警部の最後のセリフも好きでした。
以下、曲だけ紹介
6位 「きみのこえ」 雲のむこう、約束の場所(主題歌)
7位 「残酷な天使のテーゼ」 エヴァンゲリオン(OP曲)
8位 「ルビーの願い」 劇場版それいけ!アンパンマン ルビーの願い(テーマ曲)
9位 「夢想歌」 うたわれるもの(OP曲)
10位 「鳥の詩」 AIR(OP曲)
11位 「コネクト」 魔法少女まどか☆マギカ(OP曲)
12位 「スターダスト・ボーイズ」 宇宙船サジタリウス(OP曲)
13位 「魂のルフラン」 劇場版新世紀エヴァンゲリオン シト新生(主題歌)
14位 「やさしさに包まれたなら」 魔女の宅急便(ED曲)
15位 「ぼくドラえもん」 ドラえもん(OP曲)
うーん、世代がばれてしまうような選曲ですな。 |
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