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[21625] すみません、なかなか時間が取れないです返信 削除
2018/4/19 (木) 22:30:11 ほのぼのさん

▼ 徳翁導誉さん

すみません、リアルがかなり多忙でして、いろいろお返事したいのに
まとまった時間が取れなくて申し訳ないです。

> 読む前から辛辣な意見を述べたのは、正直失礼だったかと少し気になっており、
> とりあえず、不愉快な思いをさせたとか無かったみたいで良かったです(笑)。
>
> ・・・って、ほのぼのさんが相手なので、私も思ったまま正直に書いてしまいましたけど、
> 「失礼かと気にして」いたのなら、もう少し遠慮しつつ感想を書くべきでしたかねえ?
> どうも私自身が、ハッキリ言ってもらえた方が嬉しいタイプなもので、
> この人なら大丈夫と思い、ついつい相手の許容範囲を踏み越えてしまう失敗も多くて(苦笑)。


私も本音の意見大歓迎ですよ。全然失礼とか気にしませんので。
ただ、私は著者の新井紀子の言うことは多少鼻につくところがあるものの
概ね趣旨には賛同しているので、そこは徳翁導誉さんと私の見解の違いですね。

その他、ハリルホリッジ監督解任の愚行、今の大河ドラマ西郷どん、
そして2020年の光秀大河ドラマについて大いに語りたいのですが、
いかんせん今は時間がないので時間のできたときにでもまた議論したいですね。


[21631] 読解力の問題・ハリル解任・明智光秀が大河に返信 削除
2018/4/26 (木) 19:51:18 徳翁導誉

> すみません、リアルがかなり多忙でして、いろいろお返事したいのに
> まとまった時間が取れなくて申し訳ないです。

いえいえ、コチラは全く気にしてませんよ。
どちらかと言えば、そうした相手方の事情を理解していながら、
ついつい長文で返してしまう私の方こそ、少し申し訳ない気分だったり(笑)。


> > > さて、最近読んで非常に衝撃的だった本として、
> > > 「AI vs. 教科書が読めない子どもたち(新井紀子著)」があります。
> > > AIは万能ではなく、読解力に難があるというのはちょっとAIをかじった人であれば気づくことですが、
> > > 日本の中高校生も同じように文章を正確に理解できない人が増えているという
> > > ショッキングな調査結果が提示されています。

> > ちなみに、途中から斜め読みになったものの、一応読了しましたけど、感想としては・・・・
> > 行き過ぎたAI幻想を否定するのはまだしも、「シンギュラリティは到来しない!」と断言して、
> > その根拠が「数学者だから解る」と言うのじゃ、まるで説得力など感じませんでしたし、
> > 他者の否定と、自己の肯定を、全く同じ論法で行っているのは、素直に「えっ!?」となりました。
> > 子供達の読解力低下よりも、こうした方が要職にある事実の方に、危機感を抱かされた1冊でした。
> > ・・・って、ほのぼのさんが相手なので、私も思ったまま正直に書いてしまいましたけど、
> > 「失礼かと気にして」いたのなら、もう少し遠慮しつつ感想を書くべきでしたかねえ?
> > どうも私自身が、ハッキリ言ってもらえた方が嬉しいタイプなもので、
> > この人なら大丈夫と思い、ついつい相手の許容範囲を踏み越えてしまう失敗も多くて(苦笑)。

> 私も本音の意見大歓迎ですよ。全然失礼とか気にしませんので。
> ただ、私は著者の新井紀子の言うことは多少鼻につくところがあるものの
> 概ね趣旨には賛同しているので、そこは徳翁導誉さんと私の見解の違いですね。

先日たまたま、この本がテレビでも扱われているのを見たのですが、
なかなか売れ行きも良く、かなり好評のようですね・・・・
ちなみに同番組でも、ほのぼのさんが「ショッキングな調査結果」とおっしゃられた
高校生の7割が間違えたという、例のメジャーリーガー問題が登場して、
東大の新入生を数十人ほど集めて解かせた所、実に半数が間違える結果となり、
「東大生まで読解力不足が深刻に」と嘆かれる演出になっていました(笑)。

・・・って、AIは読解力がないから東大に合格できないとされる一方で、
その東大合格者も半数が読解力が無く、高校生に至っては7割が読解力が無いのなら、
果たして「読解力のある人」というのは、いったい何処に大勢いるのでしょう?
読解力が低下しているという事であれば、中高年なら高い正答率が出るんですかねえ?
正直言って、高校生の正答率が3割、東大生でも5割という時点で、客観的に見れば、
これは解答側の読解力よりも先に、まずは出題側の文章力を疑う方が、妥当だと思うんです。
別の問題では東大生も全員正解だった事からも、この問題のマズさが表れてると思いますし、
専門的な話ならまだしも、一般的な話で7割が理解できないなら、それは話し手側の問題だろうと。

しかし、そういう結論に至らないのは、
「読解力が低下している」という前提条件から、考え方がスタートしているからでしょうし、
結局の所、若者およびデジタル社会を否定したい感情が、その根底に隠れている気がします。
そして、自らの責任を相手の所為にして改善しなければ、もちろん意思疎通も困難になると。
でもまあ、いつの世であれ、新しい時代への不安や、新しい世代への不満などは、
変化に置いてかれがちな大人が抱きやすい感情ですし、だからこそ売れるのは解ります。
「近頃の若い者は」という文句は、いつの世にも需要があるモノですし、
しかもこの本の場合、「新時代は怖くない・・・というか到来しない」という、
ある意味で2段構えに、そうした読者の欲求を満たしてくれる構成ですからねえ(笑)。
ですが、それこそ週刊誌の記者がAIの恐怖を不必要に煽るみたいな事を、
国立研究所のセンター長みたいな肩書きの人が、真面目な顔して行うのは・・・・
当人には自覚も悪気も無く、そして影響力がある所が、却って深刻なように私には思えますね。
まあ流石に、ナチス・ドイツが行った優生政策みたいな例は極端にしても、
教育関係に首を突っ込むのは、ゆとり教育同様、ろくな結果を招かない気がしてなりません。

ちょうど昨日も、「水曜日のダウンタウン」というバラエティー番組で、
那覇を漢字で書けない那覇市民を捜すという企画があり、
その過程で「自分の住所や生年を知らない中学生」が多く見つかった結果、
ネット上では「沖縄ヤバいw」と、ちょっとした騒ぎになってますね(笑)。
でも、こうした短絡的な嘲笑は、たまたま調査値が沖縄だったという条件を無視しており、
批判的な意見の多くには、基地問題の事も絡めてバカにしていると・・・・
これって本当に、沖縄の通学生が愚かで、その批判者が賢いのでしょうか?
また、こうした傾向は全国的なモノだという発言が増えてくると、
今度は「いまの中学生ヤバいw」となる訳ですが、これも要は自身の物差しで語ってるだけで、
スマホの登場や、年賀状の衰退など、今と昔の環境の違いを理解できていないんですよね。
日常生活で困るというのも、役所に行かなければ、通販もしない、子供の日常で考えてないんです。
大人は全員、昔は子供だったはずなのに、他人どころか自分の記憶すら辿れていない。
子供が公式な書類にそれらを記入するなんて、基本的に高校受験の時が初めてかも知れません。
生年月日を知らないと言うのも、誕生日や年齢は分かってるけど、生年はという話でしたし、
そもそも昭和世代の場合、自分の生年を西暦で言えない人は掃いて捨てる程いるはずです(笑)。
私からすると、こうした人たちと、あの本に賛同する人は、似た様なタイプに映ってしまいますね。


ところで、例のメジャーリーガー問題は、なぜ正答率が低かったのでしょうか?
まずは実際、その出題文を書き出すと、こんな感じ↓です。
「メジャーリーグの選手のうち28%はアメリカ合衆国以外の選手であるが、
 その出身国を見ると、ドミニカ共和国が最も多くおよそ35%である。」
https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20171106003794_comm.jpg

で、この出題文の何処に問題があったかと言いますと、
2行目の「その出身国」の「その」という指示代名詞は、
正解とされる「アメリカ合衆国以外の選手」だけでなく、
「メジャーリーグの選手」を指す事も、文章の構成的に有り得るからですね。
今回、その両解釈を防いでいるのが、「28%」と「35%」という数字の存在ですけども、
例えば28%の部分が「70%」であれば、2つの意味が成り立ってしまう悪文なんです。
まあ、算数の知識があれば判断できるのは確かでしょうけど、
そこまで含めて、国語的な読解力と言うのかは?(笑)
少なくとも、読解力テストとして適当ではない出題文のように感じます。

また、細かい点まで指摘しますと、解答として選ぶ円グラフの方では、
「国(アメリカ)」と「人(外国人)」という、異なる対象が一纏めにされており、
「アメリカ出身の外国人」「二重国籍者」「帰化者」などは、どこに属するかが解りません。
(WBCがアメリカ人ばかりに見えるのも、こうした人々が各国代表に入っている為)
つまり、この円グラフだと、必ずしも合計が「100%」で収まるとは限らないんです!!
文化庁の調査によると、日本人の8割は神道信者で、7割は仏教徒だそうですが、
それを単純に合算して、日本の人口が1.5倍に増える訳ではありませんので(笑)。

そして、地理の予備知識があれば、「プエルトリコ」の存在も気になる所です。
アメリカの保護国(自治領)であるプエルトリコ人は、アメリカ出身に含むのか否か?
国としては保護国なので、アメリカ出身とは言えないかも知れませんし、
プエルトリコ人には市民権が与えられている為、アメリカ人とは言えるかも知れません。
実際、メジャーリーグには無視できない人数のプエルトリコ人選手がいますし、
こういうデータを取る時は、基本的にプエルトリコはアメリカ本国と別枠扱いになります。
読解力の判定として、正解する為に算数の知識が求められる一方で、
地理の知識が邪魔をして不正解になるというのでは、正直おかしな話ですからねえ・・・・

これがまだ、「正解を1つ選べ」という事であれば、最も無難なモノを選べば良いですが、
「適当なモノを全て選べ」という、引っかけ的な出題文になっている以上、
上述のような可能性を考慮して、複数回答を行ったとしても不思議ではありません。
しかし正解は1つだけというのは、はっきり言って、出題文を読み解く力ではなく、
出題者のレベルを推し量りつつ、その意向を忖度する力を求められる問題となります。
しかも、そうした忖度読解が最も得意であろう、東大に合格したばかりの受験生が正答率5割と!?
まあ、そこまで含めて、大きな意味での「読解力」だと言えば、そうかも知れませんけど(笑)、
解説の方では、「○○以外」を読み解くテストという事になってますからねえ。
あと、AIは「○○以外」みたいなのが苦手で、ネット検索でも出来ないと書かれてましたが、
「Aを含まないB」とか、「AかつB」とか、「AもしくはB」などは、
まさに数学の範疇であり、コンピューター処理が得意とする分野な訳で、
ネット検索でも普通に使われてる機能なはずなんですけどね・・・・


と、これ以上1つ1つ指摘し続けると、終わらなくなってしまいますので、
今回はメジャーリーガー問題に話を止めますが、ただ個人的には、
「シンギュラリティは到来しない」と断言する論拠に、研究者としての不誠実さを感じましたし、
「知的障害者が裁判を通して、論理的な思考力を手にした」という論法には、不快感を覚えました。
売上寄付と言いつつ寄付先が自分の会社だったり、留学経歴の詐称疑惑を指摘されたりなど、
そうした著者自身の問題点は、個人的には別にそこまで気にしてないのですが、
脳への理解が神秘主義だったり、コンピューターの仕組みを理解していなかったりと、
科学者としての問題点が山積ですし、教育者としては他者の考え方を推し量れない時点で・・・・
世知辛い現在、上手いことカネを集められる人材は確かに貴重ですけど、流石にこれはねえ。
東ロボくんプロジェクトの成果はさておき、少なくとも、この本の内容に関して、
科学っぽさと、道徳っぽさで、自己利益を包装するやり方は、まさに疑似科学のそれです。
皮肉な言い方をすれば、反面教師的に「読解力を養える」1冊だとは思えました(苦笑)。
いつもなら、ここまで厳しくは言わないのですが、それだけ危機感を抱かせる存在という事ですね。


> その他、ハリルホリッジ監督解任の愚行、
まさか、このタイミングで監督交代劇があろうとは・・・・
言うなれば、ここまで3年間コトコト煮込んできたスープを、あとは皿に盛るだけという時に、
いきなり目の前でブチ撒けられて、「ウマいか? マズいか?」を味わう事すら出来ないまま、
替わりに、冷蔵庫の残り物で作られた即席の賄い飯が出てくるようなモノですからねえ。
まあ確か、その3年の間にW杯予選などで数える程の味見しか行えず、
前回大会では良い料理を作ったコックとは言え、疑心暗鬼になるのは十分に理解できます。
しかし、出てくる料理を待っていた客(ファン)からすると、正直やりきれない所でしょうし、
この料理はマズそうだと期待してなかった客も、既に着席した状況でこれでは不満も出ようかと。

私も、W杯が近付き高まっていたワクワク感やドキドキ感が、これで一気に吹き飛ばされてしまい、
もちろん応援はしますけど、そこに期待感は無く、残されたのはモヤモヤ感だけという感じに(泣)。
で、それ以上に、今後の日本サッカー界にとって、どちらに転んでも非常に拙い決断だったと思うんです。
会長本人はリスク・マネジメントだと考えてそうですけど、私にはリスクの増大にしか見えませんでした。
もともと私の中での田嶋評は最低でしたけども、まさかここまで酷い行動を取ろうとは・・・・

世間の関心度が低かった南アフリカ大会の時と同様、私も少しでも盛り上げに協力したいと、
代表フォーメーションの動画↓に、ザック・アギーレ・ハリルの8年分を追加しようか考えてましたが、
https://www.youtube.com/watch?v=o758JF_CmGU
その辺りのモチベーションも、今回の一件で雲散霧消してしまいましたね。
ただ、それでも一応、予想大会の方は既に準備してありましたので、GW前に設置しましたけども、
オマケで加えたConIFA W杯の1行チーム紹介の方に、私の熱も回ってしまう結果に(苦笑)。
http://tokuou.s500.xrea.com/cgi/yosou/world_cup2018/russia2018.cgi
・・・って、このまま綴っていると、またダラダラと長文になってしまいそうなので、
気持ちをほぼ代弁してくれたコラム記事↓を貼って、今回は終わりにしておきます(笑)。

「突然奪われたW杯での楽しみ ハリル監督の電撃解任は何をもたらすか」
https://russia2018.yahoo.co.jp/column/detail/201804100001-spnavi/

ちなみに明日27日には、午後にハリルホジッチの記者会見がある一方で、
午前中には南北首脳会談もあり、何だか大忙しな1日に!!
しかも、5月下旬か6月上旬には米朝首脳会談が予定され、それに付随する様々な噂もあり、
W杯までの繋ぎと言っては何ですが、東アジア情勢の方もいろいろ動きそうな感はありますね。
また、この東アジア情勢というのは、中東情勢とも微妙にリンクしている事を思うと、
世界の人々がW杯に熱中している最中に、国際情勢も大きく変化していたなんて事もあるのかも?

> そして2020年の光秀大河ドラマについて大いに語りたいのですが、
まさか、まさか、明智光秀が大河ドラマの主人公になる日が来ようとは!!
同じ「悪役系」であれば、石田三成の方が先かな?と思っていたのですが、
まあ三成の方は、真田丸や天地人でも扱いが良かったので、
イメージ刷新という面では、逆に光秀の方が向いていたのかも(笑)。
それに光秀であれば、1540〜80年代という、最も人気の高い戦国中期を描けますしね。
実際、作品的にも、戦国の英傑達が成り上がっていく群像劇の側面も持たせたいのだとか。
(まあ無いでしょうけど、もし光秀=天海説を採用すれば、島原の乱まで描けます・笑)
また何気に、この時代の京都が主要舞台の1つとなるのは、大河でも初めてな気がします。
戦国ドラマだと京都って、やはり上洛を目指す対象という扱いになりがちなので。

そして、やはりドラマの出来というのは、脚本の出来に大きく左右されるモノですが、
なんと今作では実に29年ぶりに、大御所である池端俊策が大河に戻ってくるのだとか!!
いや〜、大河視聴歴が30年を超える私のNo.1大河は「太平記」なのですが、
その太平記こそ、まさに池端脚本による作品だったんですよねえ。
池端さんも既に齢70歳を超え、これが恐らく作家人生でも集大成の1作となるでしょうし、
最新の研究成果を取り入れ、従来の通説を書き換えたいと、当人も意気込んでいるので、
放送開始は1年半以上も先の話になるのですが、今からスタートが楽しみです(笑)。

あと、太平記は勿論の事、古代史3部作や松永安左ェ門などのNHKドラマでも、
池端作品は配役の当たりが多かったので、その辺りも抜かりは無さそうな気がします。
「八重の桜」でも好演が光った長谷川博己が、主役を任されたのも良いと思いますし、
池端&長谷川ですと「夏目漱石の妻」の時みたいに、尾野真千子も重要な役で起用されそう?
光秀との関係性から足利義昭&細川藤孝や、斎藤道三&織田信長の配役は凄く気になりますし、
また群像劇として、戦国大名たちが英傑に成長していく様子も描きたいとなれば、
主役周辺だけでなく、大物の脇役陣たちの配役に関しても、今から楽しみになってきます!!
私のハンドル名も、太平記で陣内孝則が演じた佐々木道誉あっての所があるので(笑)。
(「徳翁導誉」というのは、佐々木道誉の法名である勝楽寺殿徳翁導誉より採りました)

> いかんせん今は時間がないので時間のできたときにでもまた議論したいですね。
そうですね、時間が取れましたら、その時にまた!!
もう、その頃には、羽生さんが名人に返り咲いているかも(笑)。
(関係ないですけど、「W羽生」のツーショット↓って、初めてなのかなぁ?)
https://www.jiji.com/jc/p?id=20180425154737-0026869054


P.S.
昨年のゴールデン・ウィークの時、NHKが国産アニメ100年記念の特番をやるという事で、
互いに、個人的なアニソン・ランキングを発表し合いましたけど(笑)、
今年のNHKは、「ガンダム40周年」の記念特番をやるらしいですよ。
https://www.nhk.or.jp/anime/gundam/
先日、「歴史秘話ヒストリア」のスピンオフで、
ガンダム40年史を扱った番組は、地味に良かったです。


[21638] AI本・ハリル解任・光秀大河返信 削除
2018/4/30 (月) 01:17:29 ほのぼのさん

▼ 徳翁導誉さん
> > すみません、リアルがかなり多忙でして、いろいろお返事したいのに
> > まとまった時間が取れなくて申し訳ないです。

> いえいえ、コチラは全く気にしてませんよ。
> どちらかと言えば、そうした相手方の事情を理解していながら、
> ついつい長文で返してしまう私の方こそ、少し申し訳ない気分だったり(笑)。


全然そんなことないですよ!私も徳翁導誉さんの長文をいつも楽しみにしています。


▼「AI vs. 教科書が読めない子どもたち(新井紀子著)」
この本に対する評価は徳翁導誉さんと私で意見が真っ二つに割れましたね。
元々は私はこの本の著者である新井紀子さんに対して何の先入観もなかったのですが、
(この本を読むまでは新井紀子さん自身を知らなかった)
徳翁導誉さんの今回の批判を読んでも、amazonの低評価レビューを見ても、
この本を批判するブログの記事を読んでも、私のこの本に対する高評価は変わらないですね。
むしろ、今まで私がAIに対して漠然と考えていたことを、この本でよくぞ文章にしてくれたという感じです。

例のメジャーリーガー問題も、読解力を見る良問だと思いますよ。
まず、徳翁導誉さんの指摘のうち、2行目の「その出身国」の「その」という指示代名詞は、
この文章では正解とされる「アメリカ合衆国以外の選手」しか指さないと思います。
「その出身国」の「その」が「メジャーリーグの選手」を指すってのは、文章の読み方として間違っていると思います。

そして、「適当なモノを全て選べ」という引っかけ的な出題文も問題ないと思います。
4つの選択肢を見て、回答者がまずすべきは明らかに「メジャーリーグの選手のうち28%はアメリカ合衆国以外の出身の選手である」
(すなわち、メジャーリーグの選手のうち72%はアメリカ合衆国出身の選手である)に反するB、Cを除外することです。
(厳密にはこの時点で@も除外されるが、まあそこは保留)
そして、後半の「その出身国、すなわちアメリカ合衆国以外の出身の選手の出身国を見ると、ドミニカ共和国が最も多くおよそ35%である」
という文章で、@を確実に除外できて、Aが残ると。結局「適当なモノを全て選べ」でも、「正解を1つ選べ」とやっているプロセスはそう変わらないです。
(「正解を1つ選べ」という問題文であっても、まずは前半でB、Cを除外して後半で@を除外するという方法でこの問題を解きます)

さらに、「アメリカ出身の外国人」「二重国籍者」「帰化者」「プエルトリコ」は、問題文や選択肢からすればそこまで考えるのは題意を外しているかなと。
入試や資格試験等、どんな問題でも重箱の隅をつつけば例外は出てくるものであって、問題文の本筋から外れたことを考えるのは
「題意から外れる」として試験本番ではやってはいけないってのが試験を受ける心構えの一つかと思います。

まあこの本に対する徳翁導誉さんの否定的な評価も論理としては分かりますし、まあそこは両者の見解に大きな違いがあって
それは埋められないってのが結論ですかねえ。

▼ハリル解任

> 「突然奪われたW杯での楽しみ ハリル監督の電撃解任は何をもたらすか」
> https://russia2018.yahoo.co.jp/column/detail/201804100001-spnavi/

これは私も読んでいました。概ね共感できる部分が大きかったですね。
ほんと、ハリル監督でロシアW杯を観たかった気持ちは今でも変わらないです。
最後の2か月のハリル監督の詰めの凄さを見たかった。。。

そしてハリル監督の記者会見と、槙野選手のハリル擁護。
https://www.nikkansports.com/soccer/news/201804280000814.html
槙野選手によれば、監督と選手との間のコミュニケーションにも問題はなかったようで。

ハリル解任について、真理に迫ろうとしたのが宇都宮徹壱氏の以下のコラム。
https://russia2018.yahoo.co.jp/column/detail/201804280001-spnavi/
(個人的にはこのコラムが今回のハリル解任の真相に一番迫っていて、私は高く評価しています)

>今回の会見によって、田嶋氏や西野氏の会見では語られなかった部分に光が当てられたことは、
>大変意義があったと思う。だが、依然として謎も残る。FIFA(国際サッカー連盟)の理事も務め、
>外国人とのタフな交渉にも長けていたはずの田嶋会長が、なぜハリルホジッチ氏に対して円滑な関係性を
>築けなかったのか。そして、「選手とのコミュニケーションや信頼関係」というふわっとした理由で、
>今回の決定が世論に受け入れられると本当に信じていたのだろうか。私には田嶋会長が、
>かように無謀な人物であるようには思えない。むしろ、いまだ語られない解任の「本当の理由」が
>あったのではないか、とさえ勘ぐりたくもなる。


宇都宮氏のコラムも最後はぼかした書き方をしているが、ああこれは深く切り込みたいが
いろいろな事情があり深く切り込めないんだなと。闇の深さを感じました。

今回のハリル解任の不自然さについて、もやもやした気持ちがあり、この苦い気持ちは以前にも何かの事件のときにも
味わったことがあったと思っていたのですが、それがやっと分かりました。
今回の事件は、ああ将棋の三浦九段冤罪事件のデジャブなんだと。

将棋界では、三浦九段が竜王戦第1局の数日前に挑戦者の座から不可解な理由で引きずりおろされた。
サッカー界では、ハリルがロシアW杯の2か月前に監督の座から不可解な理由で引きずりおろされた。

三浦九段が挑戦者の座から引きずり降ろされたのは、当時の竜王による「三浦九段が不正をしている」という言いがかり、
言葉を変えると誣告によるものであり、将棋連盟トップはそれを鵜呑みにして誤った処分を行ってしまった。
ハリルが監督の座から引きずり降ろされたのは、ハリル監督が最後の記者会見の場で語った不満を抱える2名の選手による
サッカー連盟首脳陣への直訴によるものとみられており、サッカー連盟トップはそれを鵜呑みにして不可解な処分を行ってしまった。

当時の竜王の背後には竜王戦の大スポンサーが控えており、将棋連盟にとってはこの大スポンサーの機嫌を損なう措置は取れなかった。
三浦九段が不正をしているか否かは関係なく、三浦九段を切り捨てて当時の竜王に正当性を与えることにより大スポンサーに対しての体裁を守ろうとした。
2名の選手の背後には巨大広告会社のスポンサーが控えているとされ、サッカー連盟にとってはこの大スポンサーの機嫌を損なう措置は取れなかった。
ハリル監督がロシアW杯で勝てるか否かは関係なく、ハリル監督を切り捨てて2名の選手を代表に復帰させることにより大スポンサーに対しての体裁を守ろうとした。

・・・。
まああくまで私の妄想ですけどね。けど、宇都宮氏のコラムはこのことを言いたかったんだと思っています。

▼大河ドラマ光秀

光秀が大河ドラマってのは面白いと思いますよ。
ここは是非、さんざん見飽きた司馬遼太郎の光秀像ではなく、新しい光秀像に迫ってほしいです。
ただ、光秀が主人公となると、彼の後半の人生は戦国時代のストーリーのど真ん中を歩むことになってしまい、
話の筋が見えてしまうってのが脚本家として大変なところだと思います。
真田丸もラスト10話はだいたい史実通りなので結論が見えてしまい、史実をなぞるだけというところからどこまで
話を膨らませるかが難しかったですが、今回の光秀もラスト10話くらいはもう話が見えてしまっているので
光秀の人生の前半でどこまで惹きつけられる話をできるかにかかっているかと思います。
いやあ、戦国3傑を外したのはいいですが、光秀はちょっとメジャー過ぎて脚本が難しいんじゃないかと危惧しています。
私も大河ドラマ太平記は大好きだったので、池端俊策さんの今回の脚本は楽しみですが。。。
個人的には、戦国時代ど真ん中をやるうえで光秀を主人公にするよりも「細川藤孝」主人公の大河ドラマが見たかったですな。
「細川藤孝」主人公の大河ドラマを脚本にすると、
◎第1クール(1月〜3月)
第13代将軍足利義輝の配下として三好三人衆との死闘。義輝が第9話あたりで討たれて第10話で義昭を幽閉先から救出。
その後、貧窮の中、義昭の復権を目指し明智光秀と第13話あたりで知り合う。
◎第2クール(4月〜6月)
織田信長が義昭を担いで上京。その後、義昭に離反の気配が生じたため藤孝は信長に密かに伝えて信長配下に。
嫡男の忠興と光秀の娘ガラシャとの結婚。光秀の配下に。丹後国攻略。
◎第3クール(7月〜9月)
第28話あたりで本能寺の変。山崎の戦いで光秀の誘いに応じず。ガラシャの幽閉。
秀吉が光秀を破ると秀吉に近づく。藤孝は千利休らとともに秀吉時代の絢爛文化を担う。
◎第4クール(10月〜12月)
第38話あたりで秀吉死去。ここから怒涛の展開で、石田三成挙兵、忠興が徳川陣営へ参加、ガラシャ自害の悲劇。
田辺城の籠城戦。第49話で勅命による講和。最終話で関ケ原をダイジェスト。1610年に京都の自邸で死去。
###
光秀よりは藤孝の方が脚本に変化を出せるし、最後はハッピーエンドなので真田丸、西郷どんに続く敗死エンド
よりもいいと思うんですけど、光秀が主人公をやるともう藤孝が主役をやることはなさそうですな。


[21652] Re:AI本・ハリル解任・光秀大河返信 削除
2018/5/10 (木) 19:22:12 徳翁導誉

> > > すみません、リアルがかなり多忙でして、いろいろお返事したいのに
> > > まとまった時間が取れなくて申し訳ないです。

> > いえいえ、コチラは全く気にしてませんよ。
> > どちらかと言えば、そうした相手方の事情を理解していながら、
> > ついつい長文で返してしまう私の方こそ、少し申し訳ない気分だったり(笑)。

> 全然そんなことないですよ!私も徳翁導誉さんの長文をいつも楽しみにしています。

では、お言葉に甘えて、長文癖は あまり気にせず行きますね(笑)。
まあ私自身も、今まで思うがまま漠然としていた考えや感想などが、
こうして改めて文章として纏めてみる事により、意外と整理されたりもするので。


▼ 「AI vs. 教科書が読めない子どもたち(新井紀子著)」
> この本に対する評価は徳翁導誉さんと私で意見が真っ二つに割れましたね。
> 元々は私はこの本の著者である新井紀子さんに対して何の先入観もなかったのですが、
> (この本を読むまでは新井紀子さん自身を知らなかった)

まあ私も、東ロボくんプロジェクトに関しては、事前に幾らか情報を持っていたものの、
著者である新井さんの事は、正直ほとんど知らなかったので、そこまでの先入観はありませんでしたし、
それ所か、いろいろ疑問点のあった同プロジェクトの中身が詳しく知れるのでは無いかという期待感が、
「AIは既にMARCHレベル」や「シンギュラリティは到来しない」などの刺激的な煽り文句とも相まって、
実を言うと、読む前は逆に、結構楽しみだったんですよね(笑)。
米中に大きく水をあけられている日本のAI研究の現状が、果たしてどんなモノなのかと?
で、実際に手に取り読んでみると、その内容は・・・悪い意味で、想像を大きく裏切るモノだったと(泣)。

> 徳翁導誉さんの今回の批判を読んでも、amazonの低評価レビューを見ても、
> この本を批判するブログの記事を読んでも、私のこの本に対する高評価は変わらないですね。
> むしろ、今まで私がAIに対して漠然と考えていたことを、この本でよくぞ文章にしてくれたという感じです。

う〜ん、結局は、どの部分に重点を置いて読んだかの違いなんですかねえ?
この本は、以下の4つの異なるテーマが、1つに纏められた内容になっています。
「1.現時点でのAI技術」「2.今後のAI」「3.読解力の低下」「4.教育へのAI活用」

まず1に関しては、そこは東ロボくんプロジェクトのリーダーだっただけあって、
特に瑕疵は無いと言いますか、比較的に良くまとめられた内容になっていると思います。
ですから、もし仮に本書の内容が1のみであったなら、批判の声はなど出なかった気がしますね。
ただ、これが1だけの内容の本であれば、ここまで話題になり、売れる事もなかったでしょうけど。

続いて2に関しては・・・正直言って、内容がかなり いい加減です。
そもそも、自らの研究の限界を、科学全体の限界と同一視している上に、
しかも他分野への知見を真面目に得ないまま、憶測や感情だけで語っている為、
科学的な関心から、この2に重点を置いて読んだ人には、本当にダメダメな内容だと思います。
ちなみに私も、ここを1番楽しみに読んだので、評価が非常に辛くなっているのかも知れません。

そして3に関しては、何が正解なのかが難しい分野の話なので、
いろいろと意見が分かれる所だとは思うのですが、
少なくとも、「そもそも読解力は何か?」という考えが浅いまま、
自分基準で正解・不正解を判断している時点で、
実際の所、この著者は、読解力というモノに対して関心があるのか?と、
疑問に感じてしまうのが、正直な感想ではあります。

最後に4に関しては、東ロボくん研究で思った成果が上がらず、
いろいろ理由は挙げつつも、結局は紛れを求めて転戦してきた感じで、
しかも自らのビジネスまで絡めている為、どうも胡散臭い印象が拭えません。
これがまだ、単に胡散臭いだけならまだしも、
教育となると、対象である相手は子供ですからねえ。
教育的な関心から、この4に重点を置いて読んだ人は、2と同様にダメ出しをするでしょうし、
子供を餌にしていると感じた人なら、猛烈に批判してくると思います。

で、1〜4の各テーマ毎に、その内容の信用度はマチマチであると読めてれば良いのですが、
1の正しさを根拠に、2や4の内容まで肯定するような読者が居た場合は、
科学や教育を重点にした読者は、「そうじゃない!!」と声を大にして言いたくなる所。
更にはここ最近、この本が売れた事で、大手メディアにも肯定的に扱われる機会が増えた事で、
もともと問題視している人からすると、危機感を煽られるような状況になっていると。
例えば、嫌韓論や中国脅威論みたいなのが、実際の外交にまで影響を与え始めてくれば、
外交に関心を持つ層は、やはり強烈に危機感を抱かされるのと似ているかも?
実社会にまで悪影響を及ぼすようになると、「私は信じてるんだから良いでしょ」では済まない為、
「おかしい」と思う人の声は過激さを増すのですが・・・まあ、掻き消されるのが関の山でしょうね。
疑似科学にトンデモ医療、マルチ商法からカルト宗教まで、様々なビジネスが存在し、
それに対してヒステリックなまでに否定する層が居ても、無くなる気配など全く無い所か、
一般層からすれば、「何をそんなに怒ってるの?」となりがちですので。


> > ところで、例のメジャーリーガー問題は、なぜ正答率が低かったのでしょうか?
> > まずは実際、その出題文を書き出すと、こんな感じ↓です。
> > 「メジャーリーグの選手のうち28%はアメリカ合衆国以外の選手であるが、
> >  その出身国を見ると、ドミニカ共和国が最も多くおよそ35%である。」
> > https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20171106003794_comm.jpg

> 例のメジャーリーガー問題も、読解力を見る良問だと思いますよ。
> まず、徳翁導誉さんの指摘のうち、2行目の「その出身国」の「その」という指示代名詞は、
> この文章では正解とされる「アメリカ合衆国以外の選手」しか指さないと思います。
> 「その出身国」の「その」が「メジャーリーグの選手」を指すってのは、
> 文章の読み方として間違っていると思います。

ぶっちゃけた話、わずか2行の普通の文章を、
高校生で7割、東大生ですら5割が不正解という時点で、
聞き手側の問題か、話し手側の問題かの答えは、もう出ている気がするんですよね。
何せ これは「読解力」についての話であり、そして現実に間違えてる方が多数派なのですから。

とは言え、「間違っている」とまで言われてしまうと、文法的な話も加えみたくなる所(笑)。
まず最初に、「A B 代名詞 C」という文章構成の場合、
「AはB、BはC」というだけでなく、「AはB、AはC」となる事も普通にあります。
そこは、同意していただけるでしょうか?

で、この文章の場合、前者の「AはB、BはC」しか有り得ないと解釈されるのは、
「以外」という単語の存在なのだと思います。
実際、この文章から「以外」の部分を除き、1行目を「アメリカ合衆国の選手」とすると、
今度は「AはB、AはC」と解釈する方が、文章として自然になりますからね。
つまり「以外」が無ければ、その代名詞は「メジャーリーグの選手」を指す文章となります。
これも、同意していただけますよね?

では、再び「以外」という単語を文中に戻した時、
果たして本当に、「AはB、AはC」という解釈は成り立たなくなるでしょうか?
逆説的に問いますと、文中に「以外」が付く事によって、
「AはB、AはC」という解釈が否定される、根拠というのは何でしょうか?
まあ確かに「以外」というのは、文中においても強い存在感をもつ単語ですから、
まずは「AはB、BはC」と解釈するのが、自然な流れではあると思います。
しかし「AはB、AはC」という解釈を、完全否定するだけの強さまでは持ってないはずです。
(これがまだ、文中で「“以外”」と強調されているのであれば、話は変わってきますけども)

> まあこの本に対する徳翁導誉さんの否定的な評価も論理としては分かりますし、
> まあそこは両者の見解に大きな違いがあって
> それは埋められないってのが結論ですかねえ。

恐らく、これ以上続けても、話に進展は無さそうですし、
そういう結論で、この話題は良いと思います(笑)。


▼ サッカー日本代表監督
> ハリル解任について、真理に迫ろうとしたのが宇都宮徹壱氏の以下のコラム。
> https://russia2018.yahoo.co.jp/column/detail/201804280001-spnavi/
> (個人的にはこのコラムが今回のハリル解任の真相に一番迫っていて、私は高く評価しています)
> > 今回の会見によって、田嶋氏や西野氏の会見では語られなかった部分に光が当てられたことは、
> > 大変意義があったと思う。だが、依然として謎も残る。FIFA(国際サッカー連盟)の理事も務め、
> > 外国人とのタフな交渉にも長けていたはずの田嶋会長が、なぜハリルホジッチ氏に対して円滑な関係性を
> > 築けなかったのか。そして、「選手とのコミュニケーションや信頼関係」というふわっとした理由で、
> > 今回の決定が世論に受け入れられると本当に信じていたのだろうか。私には田嶋会長が、
> > かように無謀な人物であるようには思えない。むしろ、いまだ語られない解任の「本当の理由」が
> > あったのではないか、とさえ勘ぐりたくもなる。

> 宇都宮氏のコラムも最後はぼかした書き方をしているが、ああこれは深く切り込みたいが
> いろいろな事情があり深く切り込めないんだなと。闇の深さを感じました。

いや〜、宇都宮さんのコラムは日韓W杯の時からですから、
私もかれこれ16年に渡り、愛読してきてはいますけど、
まあ、あの人は、サッカー・マスコミを一般紙の新聞記者に例えたなら、
政治部どころか社会部でもない、文化部の記者みたいな立ち位置ですからねえ(笑)。
本職はカメラマンなので、サッカー記者というよりも、サッカー紀行文のエッセイストといった感じで、
基本的には一般サポーターと同じ目線で、日本だけでなく世界各地を取材している人ですから、
協会内部の政局がどうこうとかは、私たちと同じで、本当にほとんど解らないんだと思いますよ。
そして、そうした陰謀論的なゴシップには、あまり乗ってこないタイプでもあろうかと?

> 今回のハリル解任の不自然さについて、もやもやした気持ちがあり、
> この苦い気持ちは以前にも何かの事件のときにも
> 味わったことがあったと思っていたのですが、それがやっと分かりました。
> 今回の事件は、ああ将棋の三浦九段冤罪事件のデジャブなんだと。
> 将棋界では、三浦九段が竜王戦第1局の数日前に挑戦者の座から不可解な理由で引きずりおろされた。
> サッカー界では、ハリルがロシアW杯の2か月前に監督の座から不可解な理由で引きずりおろされた。

う〜ん、この2件が似ているという心情的な部分は解るんですけど、
決定的に異なるのは、もし仮に、この件が裁判に持ち込まれたとして、
前者は将棋連盟が負ける案件なのに対して、後者はサッカー協会が勝てる案件なんですよね。
正当な理由も無しに、挑戦権を取り上げるというのは流石にアウトですけど、
正当な理由は無くても、違約金さえ支払えば監督を解任できる権限を有しているので。

まあサッカー界の方で、三浦九段の一件とイメージ的に被るとなると、
2007年に発生した「我那覇ドーピング冤罪事件」だと思います。
オシムJAPANの初戦で先発出場を果たし、沖縄出身者として初の日本代表選手となった我那覇が、
それからわずか数ヶ月後に、いい加減なスポーツ紙の記事を鵜呑みにした協会側により、
ちゃんと調査せず即座にドーピング違反で処分され、それに対して潔白を主張した事で、
1人の代表選手のサッカー人生が、大きく狂わされて行くという事件があったんですよ・・・・
コアなサッカー・ファンの間では、それこそ本当に大騒ぎにとなった一件だったものの、
三浦九段の時と同様、世間的にはほとんど認知されていないトラブルでしたので、
もし御存知ないようでしたら、この1冊↓を是非ともオススメしておきます。

「争うは本意ならねど ドーピング冤罪を晴らした我那覇和樹と彼を支えた人々の美らゴール」
https://www.amazon.co.jp/dp/4797672013

> ハリルが監督の座から引きずり降ろされたのは、
> ハリル監督が最後の記者会見の場で語った不満を抱える2名の選手による
> サッカー連盟首脳陣への直訴によるものとみられており、
> サッカー連盟トップはそれを鵜呑みにして不可解な処分を行ってしまった。

正直な所、今回の騒動で個人的に最も危惧していたのは、
こうした悪い噂話が面白おかしく、まことしやかに語られて、
選手たちの名誉(ブランド価値)を傷つけてしまう事だったんですよね・・・・

まどろっこしいんで、その「2名の選手」は、本田と香川だという前提で話を進めますが(笑)、
まず初めに、直前に行われた3月の欧州遠征において、
本田は代表に召集されていますし、香川も負傷離脱中でなければ召集予定でした。
その事実から考えても、最終的に本戦メンバー23名に入るかは別として、
少なくとも直前合宿のメンバーに入る可能性は、2人とも非常に高い状況でしたし、
従来の日本のやり方に反して、締め切り直前までメンバーを絞り込まない方式を採用したのは、
ハリルホジッチが最後の最後まで、各選手のコンディションを見極めて選考したがった為です。
その辺を考えると、既に2名が外れる事になっていたというのは、下衆の勘ぐりでしか無い気がします。
しかも香川に関しては、2月上旬に故障してから、現在も未だに長期離脱中で、
実戦復帰どころか、本格的な練習すらなかなか出来ておらず、監督どうこう以前の現状です。

続いて、スポンサーが本当にそこまで、選手選考に対して強い影響力があるというのであれば、
初出場となった1998年大会でカズが、自国開催となった2002年大会で中村が落選したり、
2010年大会で中村&内田がレギュラー落ちした過去の事例は、いったい何だったのでしょうか?
また、そもそも論として、スポンサーが莫大な金額を支払うのは、
企業のイメージを上げ、自社の商品を買ってもらう宣伝効果を期待するからであって、
自分たちのゴリ推しで落選危機の選手をねじ込み、その所為で惨敗を喫したとなれば、
どれだけ世間の注目度を高めた所で、それは「マイナスの宣伝効果」にしかなりません!!
海外の途上国みたいに、金持ちのパトロンが個人的に支援しているならまだしも、
日本の場合、スポンサーの担当者だって単なるサラリーマンですからねえ・・・・
常識的に考えて、そんな不合理な行動を取るとは、まず有り得ない話かと?
そして、スポンサーを介して一選手が協会に圧力を掛けられるかと言えば、尚更の話です。
スポンサーの発言力が強いのは、選手の背番号くらいだそうですよ(レプリカを売る為・笑)。


> 2名の選手の背後には巨大広告会社のスポンサーが控えているとされ、
> サッカー連盟にとってはこの大スポンサーの機嫌を損なう措置は取れなかった。
> ハリル監督がロシアW杯で勝てるか否かは関係なく、
> ハリル監督を切り捨てて2名の選手を代表に復帰させることにより
> 大スポンサーに対しての体裁を守ろうとした。
> ・・・。
> まああくまで私の妄想ですけどね。

もし仮に、サッカー協会の田嶋会長が配慮したのだとしたら、
それは選手背後のスポンサーではなく、協会自体に付いているスポンサーの方でしょうね。
近年の代表戦が「勝てない」「つまらない」「人気ない」というだけでなく、
「視聴率が取れない」というのは、協会にとって悩みの種だったのは事実ですし、
しかも、3月に田嶋会長が無投票で再選を果たしての、本年度からの新体制では、
岡田元監督が副会長を退任をして、新たに電通の元執行役員が就任してますからねえ。
「ハリルJAPANは絶対勝てない」と考えて居れば、1%でも2%でも勝率を上げる為ではなく、
1%でも2%でも視聴率を上げたいと、スポンサーに忖度して動いた可能性は有り得そうです。
ただこれも、スポンサー側が望んだり、迫ったりという事ではなく、
あくまで協会側・・・と言うよりも会長個人が、それで喜ぶと思って行動した事だろうかと。

でもまあ、この辺の可能性でしたら、古くからのサッカー・ファンですと、
「田嶋なら有り得る話だな」とは、多くの人が感じてると思います(苦笑)。
世田谷育ちのおぼっちゃまで、人当たりも良く、事務方としては有能な人物なのですが、
その一方で、未だに院政を続ける川淵最高顧問の小間使いとして出世してきた為、
どうしても一般的には、「川淵の腰巾着」というイメージが強く、
しかも、物腰は柔らかいけど優柔不断で、病的なまでに責任回避が目立つんですよね。
と言いますか、自己保身の時だけ、形振り構わずに独断即決をする所が嫌われてまして・・・・

まあ、腰巾着で出世するタイプというのは、どこの世界にも居るモノですし、
行為自体が嘲笑の対象となる事はあっても、個人的には別に批判する事とは思わないんです。
ただ、この「自己保身時に見せる権力の濫用」というのが、私も許せない所ではあるんですよね。
十数年前、彼が年代別の代表監督を務めていた時、結果を残せなかった事があったのですが、
その直後に、田嶋監督時代の年代別代表に関する記事やデータが、
公式サイトや大手メディア・サイトから、一斉に削除されるという事件が起き、
しかも、批判の声が大きくなると、全ての時代の公開データが削除されるという暴挙に出たんです。
(表向きの理由は、公式サイトを一新する為との事でしたが、信じた人はほとんど居ません)
まあ勝敗は時の運ですから、大会で結果を残せなかったのは仕方ない事と許せたとしても、
それまで積み上げてきた歴史を巻き添えに隠蔽する行為は、幾らなんでも許される事ではありません。
腰巾着イメージ以上に、田嶋が嫌われるようになったのは、これキッカケだったと記憶しています。
(当サイトの「日本代表・歴代フォーメーション」も、田嶋時代だけ情報不足で不正確に・泣)
http://tokuou.daiwa-hotcom.com/index.html#2000

ちなみに、今回と似たように、監督への不信感と批判が高まっていたのが、
8年前の南アフリカW杯における岡田JAPANですけども、
 「3年ぐらい積み上げてきて、残り4ヵ月で新しい人(監督)が
  新しい選手で新しい戦いをするというのは考えられない」
 「(抗議電話が)200件しかないの? 2000件かと思ったよ。
  たった200人しか反対してないということじゃないのかな。
  (日本の人口は)1億2000万人もいるんだから」
と、当時の犬飼会長は、調子の上がらないチームを完全擁護してるんですよね。
そして勿論、W杯本番での結果は御存知の通りと。

組織のトップに立つ人間というのは、下の人間に仕事を任せたら、
あとは信じて待ち、もし結果が出なければ責任を取るというポジションなはずで、
浦和レッズで成功を収め、協会へとヘッド・ハンティングされた犬飼会長は、
その独断専行なやり方により、確かに賛否両論あった人物なのですが、両者を比較すると、
結局の所、田嶋会長というのは「トップの器」に無かったという話なんだと思います。
「監督とのコミュニケーション不足と信頼関係の低下」という解任理由も、
要するに、「監督と選手」との事ではなく、「監督と会長」との事なのは明らかですしね。
で、それならそうと別に正直に言えば良い所を、例の自己保身癖が出ているのか、
理由を選手に置き換える、もしくは選手も巻き込む形にして、会見してしまっていると・・・・
もし仮に、実際に選手達との関係が悪かったとしても、解任を決断するのは会長ですから、
本来であれば、選手達を守る為にも、自らが泥を被ってしかるべき立場なはずが、
意図的なのか無自覚なのか、逆に自らを守る為に、選手達に泥を被せた訳です。
いや本当、トップに立つ人間が行うべき言動では無いと思いますよ!!

しかも対応のマズさにより、電撃解任など日常茶飯事なサッカー界において、
解任された監督が来日して会見を行うという、異常事態まで招いてしまった事で、
結果が出なかった場合の悪影響というのは、更に増大させてしまった気がするんです。
以前にも、ジーコが腐敗撲滅を訴えて、FIFA会長選挙に立候補しようとした時に、
日本サッカー協会に対して、ジーコは推薦の依頼を行ったのですが、
「断るのに、あれこれ述べても」と返信をせず、結果的に無視する形になったですよね。
ジーコ自身も、日本には日本の立場があるので、推薦を受けられない可能性は想定してたものの、
さすがに「無視」という対応をされると想像しておらず、大変ショックを受けたようでした。
そして今回も、わざわざフランスまで会長が赴き、面と向かって解任を告げながら、
解任理由を問われると、「今更あれこれ述べても」と、何も説明せずに帰国するという、
ジーコの時から全く進歩のない対応を再び見せてしまったと・・・・
要は、相手の心情を慮ってと言いつつ、単に逃げているだけで、しかも招く結果は最悪なんです。


とは言え、監督と選手の間に、何の問題も無かったかと言えば、決してそうでも無いんですよね。
特に3月の欧州遠征と時は、今までに無かったほど、選手達の不安や不満が表に出てましたし、
しかもこの時は、キャプテンである長谷部まで、そうした発言を出してましたから、
端から見ていても、かなりヤバい状況だなと感じられたので、私も以前このように書いたと↓
> > > とは言え心配なのは、これ程までに強化試合で勝てず、選手達も危機感から疑心暗鬼に陥っていると、
> > > 本番でモチベーションを上げる前に、選手達の心が監督から離れてしまう事だったりします。

正直言ってハリルホジッチという人物は、非常にプライドが高い性格でして、
いやに尊大で、常に上から目線なのはまだしも、
自らを持ち上げる為に、無自覚に相手を下げる発言もしがちだったので、
選手や協会だけでなく、マスコミとも上手くコミュニケーションが取れていないのは事実でした。
ですが、それでもここまで3年間やって来れてましたし、
不満なども時期的に今がピークで、もう後は本番しか無い以上、嫌が上でも纏まるとも見ていたので、
乗り越え可能なトラブルを理由に、この時期での監督解任というのはねえ・・・・

ぶっちゃけた話、もうそれくらい、田嶋会長はハリル監督を信頼してなかったのだと思います。
ハリルの監督就任は、田嶋の会長就任よりも前であり、
自分で選んだ監督ではなく、前体制から引き継いだ監督だったので、
「ハリルと心中」という覚悟を持てなかったのかも知れません。
(ただし、犬飼会長と岡田監督の時も、就任のタイミングは今回と同様でしたが)
そして何より、ザック・アギーレ・ハリルを連れてきた原&霜田が、
FIFAの指導により、初めて行われた この時の会長選挙の際に、対抗馬として立ち、
(「日本に選挙は馴染まない」と反論するも、当然ながらFIFAに跳ね返されました・苦笑)
しかも田嶋圧勝が予想される中で、まさかの接戦となってしまったんですよねえ。
で、田嶋当選の直後、相手陣営には報復の降格人事が行われ、
それまで代表監督をサポートしてきた面々が、一気に協会から離れてしまったんです。
(余談ですが、会長就任の後、妻を代表チームのドクターにねじ込む人事はしました・笑)
要するに、もうこの時点で、ハリルホジッチは協会内で孤立無援だった訳で、
そこまでやるなら、会長交代時や予選突破後に監督を交えれば良かったものを、
ここまでズルズル引っ張っておきながら、いまさら「信用できない」と言うのも・・・・

ちなみに、前述の犬飼元会長は、南アフリカW杯から数ヶ月後、
当時、協会No.3の専務理事だった田嶋により、会長の座から引きずり降ろされるんですよね。
そして会長退任の直後、犬飼が雑誌「サッカー批評」で行ったインタビュー記事が、これでした↓
https://pbs.twimg.com/media/DahIDv7UQAE9J1g.jpg
https://pbs.twimg.com/media/DahJTcdVAAEbWLM.jpg

 「僕が決定的に嫌だったのは、僕の次の会長のことも考えていかなきゃいけないと
  川淵さんに言ったら 『田嶋しかありえない』と言ったんです。
  僕は『えっ!?あれは一番ダメですよ』と言った。
  基本的に方針がブレるし、その場その場でいろんな人にいい顔をしてるだけでアイデアもないし、
  二年間付き合ったけどサッカーに対する提案一つない。『あれこそダメです』と僕は言ったんです。
  そうしたら川淵さんは ものすごく不満そうな顔をしてね。」

 「彼のような目的のはっきりしていない人間がもしリーダーになったとしたら、
  しょっちゅう方針がブレて大変な事になると思いますよ、言うことがしょっちゅう変わるんだから。
  そういう人間をトップに据えてはいけないと思いますね。」

 「田嶋が僕のことを『スポンサーに態度がでかくて ないがしろにしている』
  と言ったらしいんだけど、ちょっと待てよ、と。
  お前みたいに都合の悪いことに揉み手して スポンサーに頭を下げるのがいいんじゃなくて、
  スポンサーのためには 日本の代表がいいサッカーをやって人気を上げることが一番なんだと。
  揉み手してペコペコしたってそんなものはちっともスポンサーのためにはならないって言ったんです。」

こんなトラブルが8年前にあり、そんな人物が現在の会長なのですから、
確かに、このタイミングでの監督交代劇には驚かされましたけど、
「まあ、田嶋だからなぁ」と、その言動自体は妙に腑に落ちてる部分もあるんです(苦笑)。
ちなみに、このインタビュー記事を書いたフリー記者は、
その後、田嶋氏への公開質問状を送った事などが、彼の逆鱗に触れ、
協会から出入り禁止処分を受けて、取材が行えないようになると共に、
起用した雑誌側も協会への謝罪を強いられた結果、表舞台から姿を消す事となりました。
協会は日本サッカーの全てを統括してますので、ここから出禁を喰らってしまうと、
記者はもちろんの事、出版社さえも、おまんま食い上げになってしまいますからねえ。
だからこそ、圧倒的に強い立場の協会側から、強権的な行動に出る事は稀なのですが、
どうやら若干1名、例外的な人物がいるみたいです。


・・・と、ここまでダラダラと、田嶋会長に関する長文を書いてきましたけど、
正直言って私も、この手の話にはあまり興味が無いので、
この交代劇の責任問題とかは、まあ大会後にでもすれば良いと思っており、
いまはロシアW杯に向けて、西野JAPANについてもっと語りたい所ではあるんですけどね(笑)。


▼ 見てみたい大河ドラマ
> 光秀が大河ドラマってのは面白いと思いますよ。
> ここは是非、さんざん見飽きた司馬遼太郎の光秀像ではなく、新しい光秀像に迫ってほしいです。

「イメージ刷新」が1つのテーマである以上、恐らく そこは大丈夫だと思われますけど、
如何せん 大河ドラマの主人公ですから、善人補正みたいなモノは避けられない気がします。
でもまあ、近年の大河において、明智光秀の扱いが比較的マシになったとは言え、
石田三成ほど好転した訳でも無いですし(真田丸や直虎でも、あんな描写でしたから・苦笑)、
単純に主人公補正を掛けるだけでも、光秀像というのは随分と違ったモノになるようにも思えます。

> ただ、光秀が主人公となると、彼の後半の人生は戦国時代のストーリーのど真ん中を歩むことになってしまい、
> 話の筋が見えてしまうってのが脚本家として大変なところだと思います。
> いやあ、戦国3傑を外したのはいいですが、
> 光秀はちょっとメジャー過ぎて脚本が難しいんじゃないかと危惧しています。

まあ確かに、歴史の空白部分というのは、どうしたって創作で埋めるしかないので、
そこは作家の腕の見せ所であるというのは事実ではありますけども、
一方で、そのままで十分に魅力ある史実の部分を、いかに表現できるかというのも、
これもまた1つの、作家としての腕の見せ所では無いでしょうか?
ドラマにせよ、アニメにせよ、小説にせよ、様々なタイプの作品があって良いと思いますが、
王道は王道として描き切れてこそ、作品群の全体的な質も上がる気がしますしね。
要するに、変化球ばかりで攻めず、ズバッと直球勝負で行くのも、時には必要であると(笑)。

そういった意味では、この2020年の「麒麟がくる」で59作を数える大河ドラマの中で、
戦国の三傑が主人公となったのは、実は信長・秀吉・家康とも2回ずつしかありません。
単純に言えば、3人のうち誰が主人公になる事すら、10年に1度という具合ですから、
改めて考えてみると、逆に却って少ないくらいかも知れません。

> 個人的には、戦国時代ど真ん中をやるうえで
> 光秀を主人公にするよりも「細川藤孝」主人公の大河ドラマが見たかったですな。
> 「細川藤孝」主人公の大河ドラマを脚本にすると、
> ◎第1クール(1月〜3月)
> 第13代将軍足利義輝の配下として三好三人衆との死闘。
> 義輝が第9話あたりで討たれて第10話で義昭を幽閉先から救出。
> その後、貧窮の中、義昭の復権を目指し明智光秀と第13話あたりで知り合う。
> ◎第2クール(4月〜6月)
> 織田信長が義昭を担いで上京。
> その後、義昭に離反の気配が生じたため藤孝は信長に密かに伝えて信長配下に。
> 嫡男の忠興と光秀の娘ガラシャとの結婚。光秀の配下に。丹後国攻略。
> ◎第3クール(7月〜9月)
> 第28話あたりで本能寺の変。山崎の戦いで光秀の誘いに応じず。ガラシャの幽閉。
> 秀吉が光秀を破ると秀吉に近づく。藤孝は千利休らとともに秀吉時代の絢爛文化を担う。
> ◎第4クール(10月〜12月)
> 第38話あたりで秀吉死去。ここから怒涛の展開で、
> 石田三成挙兵、忠興が徳川陣営へ参加、ガラシャ自害の悲劇。
> 田辺城の籠城戦。第49話で勅命による講和。最終話で関ケ原をダイジェスト。
> 1610年に京都の自邸で死去。

う〜ん、でもそれだと第3クールまで、ほぼほぼ今回の明智光秀と被るのでは?
「将軍義輝の足軽衆・明智某は光秀である」という説を採用するつもりなのか、
NHKの紹介記事を読む限りでは、↓と書かれていますし、
> > > 主君として付き従った道三が息子義龍にうたれたのち、
> > > 美濃を追われ、京で細川藤孝、足利義昭と出会い

https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/295435.html
それに光秀と藤孝は、出会った時期こそ諸説あるものの、
信長の麾下に入って以降の2人は、一心同体な存在でしたからねえ。
光秀を藤孝に替えても、本能寺の変までは、そんなに違いを出せないかと思います。

また、藤孝の人生のハイライトという点から考えると、
本能寺の変の後に、盟友であった光秀を見限って隠居した場面と、
関ヶ原の時に、古今伝授を人質(笑)にして助命された場面なので、
脇役としてなら面白い存在でも、主役となると正直いって厳しい印象も・・・・

あと、ドラマ的には関ヶ原後の京都での隠居時代は全カットで良いかも知れませんが、
でも実際の所、関ヶ原後の細川家中は結構ゴタゴタしてたんですよね。
まずは藤孝次男・興元が、当主である兄・忠興と不仲になり出奔し、
続いて忠興が長男・忠隆と衝突して廃嫡すると、三男・忠利を新たな跡継ぎに選び、
同時に次男・興秋を人質として江戸へ送るも、その途上で興秋は逃亡して出家。
しかも興元・忠隆・興秋の3人が、京都で暮らす藤孝の元に身を寄せた為、
悠々自適の隠居生活というイメージとは、なかなか懸け離れた状態でした。
ちなみに、これは藤孝死後の話ですけど、大坂の陣が勃発すると興秋は豊臣方として参戦し、
敗戦後は家康から許されるも、父・忠興によって切腹させられています。

って、ガラシャや千利休と絡みを描くのであれば、やはり息子の忠興が適役かも?
「利休七哲」に名を連ねているのも、幽斎(藤孝)ではなく、三斎(忠興)の方ですし、
忠興は妻・ガラシャを偏愛してましたけど、藤孝にとっては単に息子の嫁でしたからねえ。
そして上述の忠隆・興秋・忠利も、3人ともガラシャの産んだ子供でしたので、
ドラマとして考えた場合は、やはり忠興の方がキャラが立っている気がします。
(ちなみに忠興は長寿でして、島原の乱が勃発した際には江戸に詰めてました)
とは言え、忠興は性格が「難アリ」な人物なので、描く分には面白い対象ですが、
大河の主役として考えた場合は、ちょっと不適格かも知れませんね(笑)。

ただ、戦国時代を文化面から切るという視点は、非常に面白いと私も思っています。
戦乱の世の中というと、無秩序で暴力的で凄惨な時代だったのは事実ですけど、
それと同時に、古いしがらみに囚われず、自由で新しい表現が許される時代でもあり、
文化の面では「わび・さび」と「絢爛豪華」が共存する、実に活気ある頃でしたからねえ。
千利休に代表される茶道は言うに及ばず、絵画では狩野永徳と長谷川等伯が激しく競い合い、
小堀遠州や本阿弥光悦など、マルチな分野で活躍する総合プロデューサーもいて、
また、学問・文芸・医学なども大きな変化と、庶民への普及などがあって、
しかもそれらが、政治や軍事とも非常に密接に絡まっていた訳です!!

ですから、ドラマを見ながら視聴者も、そうした文化面を学べる作品というのは欲しい所ですね。
番組最後の観光案内コーナーも、その地に残る作品解説を加える事で、より魅力が増すでしょうし、
ドラマ用に作られるレプリカも、実際に触れられる道具として、教育的な意義があると思うんです。
昨年あった「茶の湯展」では、名だたる天下人や戦国武将が愛した名品の数々に加え、
それこそ細川三斎に、古田織部や千利休などが、自ら削った茶杓なども展示されていて、
確かに、それはそれで本当に充実した展覧内容ではあったのですが、
その一方で、隔絶されたガラス・ケースの中に置かれ、手の届かない実物の国宝だけでなく、
例えレプリカであっても、実際に道具として手に取れる機会があるのは、非常に重要だと思うんです。
飾って愛でるだけでなく、本来の使い方を体感してこそ、文化は引き継がれていくモノでしょうから。


> 光秀よりは藤孝の方が脚本に変化を出せるし、最後はハッピーエンドなので真田丸、西郷どんに続く敗死エンド
> よりもいいと思うんですけど、光秀が主人公をやるともう藤孝が主役をやることはなさそうですな。

でも、ハッピーエンド至上主義なハリウッド文化に比べると、
日本人の文化って、滅びの美学とか、潔い死に様とか、非業の最期とか好きじゃないですか?(笑)
勝利して畳の上で大往生よりも、敗れながらも華やかに散る方が、ドラマとして好まれる気がしますし、
源義経・楠木正成・織田信長・真田幸村・大石内蔵助・坂本龍馬・西郷隆盛などなど、
日本史のヒーローというのは、そうした最期を迎えるタイプがほとんどだと思いますよ。
逆に言うと、だからこそ人気が出るという側面もあるような気がします。
下手に長生きをすると、どんな偉人でも、あれこれ不祥事を起こするものですから(苦笑)。

ちなみに、人気ある戦国時代後半で、見てみたい大河の主人公という事ですと、
まずは無難な所で、今まで扱われていない関東・四国・九州あたりの題材ですかねえ?
関東なら、北条幻庵を語り部にして北条五代記とか、
四国なら、桑名吉成の目から見た長宗我部親子の物語を、
九州なら、龍造寺隆信or鍋島直茂で、島津・大友との三国志あたりでしょうか。
あと、実現しそうかは別に、個人的な趣味で行くと「内藤如安」ですね(笑)。

内藤如安は、松永久秀の弟・長頼を父に、丹波守護代・内藤氏の娘を母にもつ人物なので、
三好家についても描くことが出来ますし、勢力争いが激しかった丹波の国情も物語性に富みます。
またキリシタンとして、ルイス・フロイスより洗礼を受け(如安は、洗礼名ジョアンの当て字)、
義昭と信長が対立すると、如安は丹波の守護代家として義昭側に加担して籠城戦を戦い、
それに敗れて義昭が鞆に追われると、如安も共に同行。
その地で、遠縁にあたる小西行長と知り合うと重臣に取り立てられ、
朝鮮出兵の際には、講和の使者として北京の紫禁城へ赴き、
関ヶ原の際には、当地へ出陣した行長に替わり、本領を加藤清正より死守。
戦後、加藤家や前田家の客将となるも、大坂の陣を前に家康からキリシタン追放令が出されると、
如安は呂宋・マニラへと追放され、その地で日本人町を築き、同地で亡くなります。
(その縁により、如安が治めた丹波の南丹市は、マニラ市と姉妹都市になっているのだとか)
あの松永久秀の甥っ子が、あの時代に中国を訪れ、フィリピンで死ぬのですから、
まさにワールド・ワイドで、波乱に富んだ人生であったと言えるかと思います。

で、戦国時代という縛り無しで、最も見てみたい題材となりますし、
主人公リレー方式による「日本通史」だったりします。
やはり、こうした作りの方が、脈々と続く歴史の流れを、理解しやすいでしょうからねえ。
と言いますか、出来れば歴史Flashの方で出来たら良いなと、以前は考えていました(笑)。
だいたい西暦500年頃から現在まで、およそ1500年の歴史を、
20人前後の人物を描く事で、途切れる事なく日本史の流れを描けないかなぁ?と。
(ドラマ化の場合は、1人1クールとして、20人だと5年に渡る大作になりますか)
・・・って、誰を選べば、最少人数で上手にリレーできるかは、未だに結論を得られておらず、
もう恐らく作る事は無いのに、今でもたまに考えたりしちゃいます(苦笑)。

20人で1500年だと、単純計算で1人あたり75年ですから、空白無しで完璧に繋ぐ事は無理にしても、
前作に登場した若手が、次作ではベテランとして登場するような感じなら、
一応は歴史の繋がりを感じる事が出来ると思うんですよね。
例えば、古墳時代末期を描くのに「大伴金村」を主人公にしたとして、
そうなれば蘇我稲目や物部尾輿も話に絡んでみますから、息子の馬子や守屋も登場させ、
次の作品では主人公を「聖徳太子」にすると、馬子や守屋が今度は重鎮として話に出てくると。
また、中身の濃い戦国後期や幕末帝国期は、話を分断せず1人で描き切るとすると、
やはり主人公は「徳川家康」と「西園寺公望」しか居ないかな?とか、考えたりしますね(笑)。
あと出来る事なら、政治家や軍人だけでなく、外交・宗教・文化・経済・学問などなど、
幅広い分野から主人公を選べれば、時代という縦軸だけでなく、社会という横軸も描けるかな?と。
(更には、世界という軸を加えると、歴史は3次元的な膨らみを持ちますが、日本史だと限定的かな)


[21670] 日本通史・大河ドラマの主人公リレー25名案返信 削除
2018/5/17 (木) 19:59:58 徳翁導誉

> で、戦国時代という縛り無しで、最も見てみたい題材となりますし、
> 主人公リレー方式による「日本通史」だったりします。
> やはり、こうした作りの方が、脈々と続く歴史の流れを、理解しやすいでしょうからねえ。
> と言いますか、出来れば歴史Flashの方で出来たら良いなと、以前は考えていました(笑)。
> だいたい西暦500年頃から現在まで、およそ1500年の歴史を、
> 20人前後の人物を描く事で、途切れる事なく日本史の流れを描けないかなぁ?と。
> ・・・って、誰を選べば、最少人数で上手にリレーできるかは、未だに結論を得られておらず、
> もう恐らく作る事は無いのに、今でもたまに考えたりしちゃいます(苦笑)。

何だか、こんな事を書いたら、ザックリとでも纏めてしまいたくなったものの、
やはり1500年もあると20人では収まらず、結局は25人になってしまいました(笑)。

 大伴金村(480頃〜550頃)
 蘇我馬子(550頃〜626)
 天武天皇(630頃〜686)
 藤原不比等(659〜720)
 吉備真備(695〜775)
 最澄(766〜822) or 坂上田村麻呂(758〜811)
 藤原良房(804〜872)
 菅原道真(845〜903)
 平将門(900頃〜940)
 清少納言(966〜1025)
 源義家(1039〜1106)
 平清盛(1118〜1181)
 島津忠久(1160頃〜1227)
 安達泰盛(1231〜1285)
 佐々木道誉(1296〜1373)
 今川範政(1364〜1433)
 足利義政(1436〜1490)
 毛利元就(1497〜1571)
 徳川家康(1543〜1616)
 保科正之(1611〜1673)
 荻原重秀(1658〜1713)
 青木昆陽(1698〜1769)
 葛飾北斎(1760〜1849)
 西園寺公望(1849〜1940)
 松下幸之助(1894〜1989) or 瀬島龍三(1911〜2007)

まあ、教科書的な最重要人物を優先的に選ぶのであれば、
清少納言は藤原道長、島津忠久は源頼朝、佐々木道誉は足利尊氏が妥当なのかな?
とは言え、王道路線ばかりでは疲れてしまうので、多少は変化球もという事で(笑)。
(聖徳太子は蘇我馬子の婿であり、馬子より先に亡くなるので、主役を交代させました)
同じく、吉備真備の所も聖武天皇、最澄or坂上田村麻呂も桓武天皇の時代が主題ですけど、
やはりコチラも、主人公が天皇ばかりでは切り口が似通ってしまうかと思い、
そこで、「天皇から1人を選ぶのであれば、天武天皇かな?」という感じになりました。
正直言って、前半生に関しては、大化改新を行った兄・天智天皇の方が主役級なのですが、
天智死後の壬申の乱や、その後の政治改革なども扱うとなると、天武の方が適していたので。
って、この「リレー方式」というコンセプトで主人公を選びますと、
1つの時代をトータルで描ける「長命」な人物が、どうしても優先されがちになりますね(笑)。

戦国後期を通して描ける徳川家康や、幕末開国からWW2開戦まで描ける西園寺公望、
そして南北朝の佐々木道誉も、鎌倉末期から足利3代まで描けますし、
激動の時代だからこそ、途切れない1つの流れとして描ける人物が理想な気がします。
(この3人を2クールとすれば、丸7年のリレー大河ドラマになりますね・苦笑)
まあ道誉に関しては、政治や軍事の方面のみならず、文化の面も扱えますしね。
そう言った意味で、足利義政の人選というのも、その辺を考慮してのモノだったりします。
義政なら、応仁の乱を前後史まで含めて描けるというだけでなく、
文化人としても、今に残る日本文化を築き上げた、歴史上でも屈指の最重要人物なので。

また、同じ様な視点から、清少納言で文学と女性社会を、
荻原重秀で財政と経済、青木昆陽で学問と出世、葛飾北斎で大衆芸術と庶民生活を、
それぞれ切り取りたいなという観点から、少し変化球的に人選してみました。
特に昆陽と北斎については、あの時代に日本各地を転々としているので、
その当時の中心地だけでなく、地方に関しても同時に描けるかと思いまして。
他には海外も描きたい所ですが、この25名の中だと、実際に渡航経験があるのは、
吉備真備・最澄・西園寺公望・松下or瀬島しか居ないのが、ちょっと寂しい・・・・
でもまあ、島国である日本の事情を考慮すると、致し方ないのかな?
遣唐使の廃止以降、幕末に開国されるまで、日本が外国と深く関わったのって、
元寇と朝鮮出兵くらいですしね(逆に言うと、却ってグローバルだった古代が凄い・笑)。

ちなみに北斎の所は、障害者を焦点に、幼少時に失明しながら大学者となった塙保己一や、
シニアを焦点に、隠居後に五十の手習いで学問を初め、日本地図を作り上げた伊能忠敬など、
同時代の別人物も考えたのですが、長寿で幕末へ直に繋げられる北斎を選びました。
これがもしも、幕末から戦前までを西園寺1人で描く方法でなく、
2人の主人公に分けて描いたなら、忠敬や保己一でも良かったかも知れませんけどね。
日本各地を転々としたという点で行けば、忠敬に勝る人材は居ませんし(笑)、
例えば幕末・明治の主人公を伊藤博文にすれば、保己一に上手く繋ぐ事が出来ます。
幕末時、保己一の跡を継いだ息子・塙忠宝は、デマを信じた伊藤に暗殺されてますので・・・・
(明治になり、芸者が産んだ近藤勇の娘に、伊藤は一夜の共をさせたなんて逸話も残ってます)
って、日本の初代総理大臣であり、主人公としては適した人物であっても、
やはり大河化となった場合は、この辺のエピソードは割愛になりますかねえ?(苦笑)

それと、様々な分野を描く意味では、平安初期が「最澄 or 坂上田村麻呂」なのも、
最澄なら宗教を、田村麻呂なら蝦夷と呼ばれた東北を描ける為、どちらか決めかねていると。
ただ源義家の所で、東北の奥州藤原氏を存分に描けるので、最澄を第一候補としました。
(最初は空海にして、藤原良房を含まず全24名で構想するも、山城遷都の流れが描きにくく断念)
ちなみに、昭和が「松下幸之助 or 瀬島龍三」となっているのも、同様の理由でですね。
戦時中は参謀本部で数々の作戦を担当し、戦後は伊藤忠の会長&中曽根のブレーンとして、
軍部・財界・政界の中心に身を置き続けた瀬島なら、激動の昭和を1つに纏めて扱える一方、
戦前から家電を作り続けてきた松下幸之助の方なら、メインとなる実業面だけでなく、
家電の顧客層である一般庶民の生活も、戦前・戦中・戦後と一繋がりで描ける為、
そちらを重視して、松下を第一候補としました(瀬島は嫌われ者という理由もありますが・笑)。

あとは、紡がれていく「歴史の流れ」というモノも描きたいという主旨から、
日本史的に重要な一族に関しては、開祖にあたるような人物も優先的に選びました。
具体的には、藤原摂関家なら藤原不比等&藤原良房や、
平氏なら平将門&平清盛、源氏なら源義家(だったら源頼朝も選ぶべき?)とか、
関ヶ原や幕末への繋がりも考え、薩摩の島津・長州の毛利・会津の保科を入れてみたと。
もちろん、そうした物語的な布石だけでなく、各人物が各時代で重要な人物ですけどね。

ただ欲を言うなら、鎌倉期の北条執権家や、室町期の細川管領家あたりも、
蘇我氏や藤原氏と同じく、誰か1人くらいは主人公として入れたかった所ではあります。
まあ、入れ替えるなら、安達泰盛を北条泰時or時宗、今川範政を細川頼之or持之でしょうか?
ですが、やはり「リレー方式」という事情を考慮した場合、
時代が前後の主人公と被り過ぎていたり、重要人物だが短命であったりして、
だとしたら、準主役級として登場させる方が、却って無難かな?という結論に至りました。
それに泰盛であれば、幕府と御家人の関係性や内管領の確執、そして元寇も詳しく描けますし、
そして範政は、室町幕府と鎌倉公方の関係性や、大叔父・了俊を介して南朝方の九州も描けると。
(足利義政を細川勝元に、毛利元就を細川政元に替える案もありますが、既述の理由で却下・笑)

最後に、贅沢を言えば、近現代を通して描くなら西園寺ほどの適役は他に無いのですが、
やはり激動の時代ですし、幕末の外交や、明治の戦争、更には科学などの分野も、
折角なので詳しく扱ってみたい題材ではありましたけどね。
仮に候補を挙げるなら、「川路聖謨」「立見尚文」「大河内正敏」といった所でしょうか?
川路なら、天保の改革から無血開城直前の自害まで、江戸後期の幕政をじっくり描けますし、
立見も佐幕派側から、戊辰・西南・日清・日露の各戦争、そして赴任先の台湾の事も描けますし、
大河内は、理研の所長や貴族としてだけでなく、若き苦学生・田中角栄を引き立てた人でもあります。
それと、出来れば沖縄も扱いたいですが、無難な所となると・・・「上杉茂憲」あたりですかねえ?
米沢藩主から沖縄県令に転身し、わずか2年で解任されるも、温情政策と人材育成に努めた人なので。
と、まあドラマ的な都合もあり、圧倒的な勝者よりは、どうも敗者や復活者を人選しがちに(笑)。
この時代だと、ガチなら東京五輪&震災復興で「後藤新平」を大河に推したい所ですけど、
後藤なんて、岩手水沢の出身でしたから、明治時代では賊軍扱いだった上に、
蛮社の獄で殺された高野長英の親戚だった為、江戸時代も藩内で逆賊扱いでしたしね。

・・・って、最初は「25名分のリスト」だけ載せる予定だったのに、
簡単な選考理由を書き始めたら、またまた思わぬ長文になってしまいました(苦笑)。

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