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[23933] Re:戦況の変化と停戦の行方(その2)返信 削除
2022/5/1 (日) 21:02:29 矢羽雅朝

ちょっと返答短めになってしまっているかもしれません。

▼ 徳翁導誉さん
> > > 現時点でも、そこそこ地域はロシア軍の占領下に入ってしまっていますし、
> > > どれだけウクライナ軍が善戦しているとは言え、ロシア軍を押し返すほどの力は無い以上、
> > > 一時的にせよ、仮に停戦が為ったとしても、当然ながらロシア軍は占領地域から兵など引きませんよ。
> > > そうなれば、停戦ラインは開戦前の東部2州を2分するラインから、現在の前線のラインとなってしまい、
> > > こんなモノ、ウクライナ側が飲めるはずもありません・・・・
> > > 逆にロシア軍の側からすれば、これだけ兵士の血を流して、今更東部2州の中間線には戻れません。

> > ウクライナの中立国化(EU・NATOへの将来にわたる非加入)と東部2州の独立承認・クリミアの正式割譲とかで、
> > 占領地域からの撤退と停戦はやはり難しいものですかねぇ。
> > いや、東部2州もクリミアも簡単に渡せるものではないのは分かるので、
> > ウクライナにもロシアにも高いハードルであるのは分かりますが。
> > 特にこの内容で講和してしまえばゼレンスキー大統領の人気は落ちるだろうことは想定できますしね。

> そもそも、ウクライナのNATO加盟に関して言えば、
> 10年掛けても実現性は乏しい話だったので、ロシア的にも大義名分くらいの意味合いしか無いはずで、
> 東部2州やクリミアに関しても、承認云々はさておき、既にロシアが実効支配をしていた訳ですから、
> この条件では、実質「開戦前の状態に戻る」程度の意味でしか無いんですよね。
> そうなると、ロシア側にせよ、ウクライナ側にせよ、既にこれだけの犠牲を出している以上、
> この内容で妥結してしまえば、全ての死者が「無駄死に」という事になります・・・・
> そうなっては、ゼレンスキーは勿論の事は、プーチンの方だって絶対に呑めないかと?
> と言いますか、この条件だとゼレンスキーよりも、却ってプーチンの方が立場が危うい気がします。
> まだウクライナは攻められた側ですけど、ロシアは攻め込んだ側なので。
>
> まあ、双方が死力を出し尽くした上で、それでも決着が付かずに痛み分けとなる展開なら、
> もう仕方無く、開戦前の状況に戻すという展開も考えられますが、
> ここに至るには、戦闘が何年も続き、両軍共に更なる多大なる死者を出さない限り、
> 引き分け・・・というか、実質的に両者敗北の内容では、戦争が終わる事など無いと思います。

2週間前の段階では早期の停戦もあるのではと期待を持っていたのですが、
最初の方の返信冒頭でも書いた通り、ここ最近のロシアの正式宣戦布告の話があったり、
これはすぐの講和は難しいのかなと。
泥沼化の方に向かって行ってしまっている気がしますね。

> > > ただ、現在の戦況を見ると、単に南部の守りが薄かった可能性もありますが、
> > > 結果的には現時点で、クリミア周辺の沿岸部の占領が最も進んでますし、
> > > ロシア軍の側も、東部2州の完全掌握より、クリミアとの地続き化を優先しているのが解り、
> > > それだけクリミア(セヴァストポリ)を最重視している様子が伝わります。

> > マウリポリはほぼ陥落のようですね。
> > 南部の方が順調に攻略されているということは、
> > ウクライナ軍はキエフを固めているということでしょうか。

> と言うよりも、さすがにウクライナ側も、ここまでの全面侵攻は想定外だったのでは?
> もちろん、ただ単純に、首都キエフはウクライナで最も大きな都市であり、
> 東部のハリコフも2番目に大きな都市なので、それだけ守りも固められていた面もあるでしょうし、
> その他にも、やはり最も危険性が高かったターゲットは、東部2州(ハリコフ含めて3州?)であり、
> 政治的に狙われかねないのも、首都であるキエフでしたから、その2箇所は事前に固められていたはず。
>
> そういう意味では、ドニエプル東岸よりキエフを攻める為、
> あっさりと落とされた、北部のチェルニヒウ州なんかも、
> ロシア軍が長駆してやって来るなど、恐らくウクライナ側としては想定外のルートだったはずで、
> 同じく、クリミアから、ここまでの大攻勢があるとは予想していなかったからこそ、
> 南部のヘルソン州とかも、早々に落とされたのだと思いますよ。
> 首都キエフの守りを固める為に、わざわざ北部や南部の国境沿いから兵を引き抜いたのだとしたら、
> 却ってロシア軍の侵攻スピードを速めて、本末転倒も良い所でしょうし、地方住民の危険性も増しますからね。
> 敵軍を自国深くまで招き入れ、補給線が伸びきった所で大打撃を与える、防御戦術の一環だとも思えませんので。

東部がほぼ露軍に掌握されましたし、
やはりこの後はキエフ再侵攻となるのでしょうか。
ロシアが宣戦布告を行い友好国への参戦も依頼するような報道がありましたが、
ロシアが友好国を参戦させてしまうとNATO側にも参戦の口実を与えてしまう気がするんですよねぇ…
そうなると本当に第三次世界大戦になってしまう気がしますが。

> 現段階では、クリミアの帰属問題を、15年掛けて話し合うという、ウクライナ側からの提案ですが、
> この対象が東部2州、更には今戦争の占領地帯にまで拡張された場合、
> これならプーチンも充分に満足できて、停戦合意に至れる内容になるんです。
> 取り敢えずであれ、何であれ、今の支配地域を確保できた上で、駐留の負担が減らせるのであれば、
> プーチンとしても、充分な成果が得られたとして、停戦して兵を引く事が出来ますし、
> ウクライナ側も、15年後には全て戻ってくるという建前で誤魔化せられれば、
> 戦争を終えたい本音の部分から、屈辱的な降伏に近い停戦も、受け入れられるかも知れないんですよね。
> そして何より、15年後なんて言ったら、プーチンもゼレンスキーも責任者の立場に居ないと!!
> (プーチンの任期は最長でも残り14年、ゼレンスキーの任期は最長でも残り7年なので)
> これって、重大な決定を行う上で、当事者の責任や保身を考慮に入れれば、非常に重要な要素です(笑)。
> 面倒事の解決を先送りし、しかも問題の固定化まで内包するとあっては、必ずしも国益に適うとは限りませんが、
> 戦争を終える為には、双方が合意を結ぶ以外に方法は無いので、現実的に保身や責任回避はとても重要だと。
>
> そういう意味では、感情的に行くと、戦争が終わってもロシアへの制裁は即解除とはならないでしょうし、
> ウクライナに対する賠償請求だってしたい所でしょうけど、しかし停戦を最優先するのであれば、
> 停戦されれば制裁も即解除するし、賠償も請求しない(国際社会で復興を担う)とした方が、
> プーチンだって、妥協しやすくなるという面はあるんですよね。
> 逆に言うと、停戦しても苦しい状況が続くのであれば、
> ロシアはこの戦争でより大きな利益を得るまで、止まれなくなってしまうので。

ロシアは結局止まらない選択をしたように見えますね。
逆にどこまでを目指すのか…
とりあえず首都キエフの攻略とゼレンスキー政権の崩壊でしょうか。
ルーブルの価値低下やデフォルトもとりあえず凌げたようですし、
やはり当初目標の達成をあくまでも目指す姿勢に見えますね。

> > ロシアへの経済制裁の影響は詳しくは分かりませんが、
> > 秋まで持つんですかねぇ…
> > メディアの情報を真実のなら経済制裁はそれなりのダメージがありそうに思えますが…

> もしかしたら、短期的なダメージは、日本も相当に大きいかも?
> ロシアは世界2位の産油国であり、小麦の生産量はウクライナと合わせて世界の3割ですからねえ。
> トランプ政権時の石油増産政策により、世界1位の産油国となったアメリカも、
> 今はバイデン政権なので、自然に負荷の掛かる増産は、民主党の支持層的にもハードルが高く、
> だからと言って、世界3位のサウジアラビアに増産を依頼するにしても、
> イエメン内戦で人道危機を起こしているサウジに対して、バイデン政権は冷たい対応を取ってきたので、
> 最後は了承するかも知れませんけど、紆余曲折はあるはずで、上手く進むとは限りません。
> また何より小麦の方は、今年のウクライナでの作付けは相当大変そうですし、
> 仮に収穫できても輸出も儘ならないでしょうから、食糧価格は燃料価格以上にヤバそう?

日本でもガソリンや小麦製品の価格上がってますよねぇ…
でも、戦争だから仕方ないという雰囲気なのかなぁ…

> > > ただ言えるのは、目前に迫ってるであろうマリウポリ陥落の後、
> > > クリミアとのランド・ブリッジ(陸上輸送路)を確保したロシア軍の部隊が、
> > > 続いて どちらに向かうかで、プーチンの考え方が見えそうだという事。
> > > それがキエフ方面に進むなら、未だ数ヶ月以内の短期決着に固執しているって事でしょうし、
> > > それがオデッサ方面に進むなら、中長期戦も覚悟してジックリと腰を据える感じでしょうし、
> > > それがハリコフ方面に進むなら、とにかく占領地を確保した上での停戦を望んでるのでしょうし、
> > > 相も変わらずに3正面作戦を続行するなら、ウクライナ側にも一筋の光明が見えてくるかも?

> > オデッサ方面に向かう可能性もあるのですかね…
> > 正直今からウクライナ全土の占領を目指すのは更なるコストがかかりますし、
> > ロシアもある程度のところで停戦に動くのではと思っているのですが…
> > 希望的観測なんでしょうかね。

> この文章を書いた頃とは、既に戦況が変化してますし、
> それに関しては、コチラで別途返信↓も行っている為、詳しい話はそちらに譲るとして、
> http://tokuou.s500.xrea.com/cgi/kjbn/kjbn.cgi?tree=c23885
> オデッサ方面への侵攻に関して言うと、これは必ずしもウクライナ全土の占領を目指す訳ではありません。
> 簡単に言うと、2014年に示されたノヴォロシア連邦案においても、
> キエフなど北部は含まれていなかったものの、オデッサなど南部は含まれていました。
> なので、西部や北部には手を出さずとも、南部は押さえに行く可能性は充分にあったと。
>
> その理由としては、まず第1に、オデッサを始めとした南部は、ロシア系住民の割合が高いからであり、
> 実際、2014年の革命後には、ハリコフを含んだ東部3州だけでなく、オデッサでも衝突が起きてました。
> そして第2に、南部は黒海に面した沿岸部であり、海軍力で圧倒的に勝るロシア軍の方が有利な上、
> 沿岸部を完全に掌握してしまえば、残されたウクライナ領は完全に海上輸送路を絶たれてしまう事。
> 輸入も輸出も陸路のみとなっては、仮に一時停戦が成っても、経済や市民生活は儘なりません。
> 続いて第3に、オデッサ周辺までロシア軍が支配下に収められれば、
> ウクライナの隣国モルドバで、親ロシア派が支配する沿ドニエストル地域とも、地続きで結ばれます。
> 以上3つの理由からも、オデッサ方面を押さえる事で得られる実益が、ロシア側にも大きいって事ですね。
>
> では現実的に、ロシア軍がオデッサ方面へ進む確率が どれくらいあるかとなると、
> 現状では・・・ほぼ無くなったと考えて良いかと?
> オデッサを落とすというのは、東部から南部に至るノヴォロシアの範囲を押さえると共に、
> 海上輸送路を絶って首都キエフの陥落に繋げるという、両面作戦を続けるなら最適解だとは思われます。
> ですが既にロシア軍は、その二兎を追う余力に欠いていて、既に東部方面への戦力集中に転換し始めており、
> その両面を睨んだ1手というのは、あまり意味のある作戦では無くなってしまいました。
> なので、もしも現段階でオデッサを狙う事となれば、それは恐らく東部2州とクリミア回廊を確実に押さえ、
> 更にはハリコフ州を陥落させた上でないと、なかなかそちらまで手が回らないと思いますし、
> 仮にドニエプル西岸まで手を伸ばしても、今度は防衛が負担となり、今のロシア軍にそれだけの余力は無さそう。
> そして何より、先日、ロシア側は大型揚陸艦を撃沈されてしまいましたから、
> 物理的に海上輸送が大変となっただけでなく、海上での絶対優位という自信も傷付けられたかと。
>
> こうなっては、まずは「東部2州&クリミア回廊」の確保がマストであり、
> 次に、可能であればハリコフ陥落に注力して、オデッサ転戦があるとすれば その後かな?
> とは言え、もしもロシア軍が再攻勢を仕掛けるとすれば、むしろオデッサよりも、
> 政治決着を目指す上でも、陥落までは無理かも知れませんが、
> プレッシャーを掛ける意味でも、首都キエフを狙う可能性の方が高そうな気がします。
> そちらの方が、支配下に置く南東部へのウクライナ軍の注力を、逸らす効果も期待できますし、
> それに何より、これだけ輸送に苦難していると、いくら海上輸送があるとは言え、
> 戦線が伸びきるのは、とても良い方法とは思えませんからね。
> とは言え、先日発表されたロシア軍の今年の徴兵計画を見る限り、大規模な再攻勢の可能性は低そう。
> 人数的には例年とあまり大差なく、しかも任期満了の徴集兵を本当に帰還させるとなれば、
> いきなり予備役を再招集して奇襲とか現実的には無理ですし、兵隊の頭数で作戦の幅は決まってきますので。

5月9日を機にキエフ方面への再侵攻といったところでしょうか。
ただ、 ここで仕掛けるとウクライナとしても待ってました。
となるでしょうし。日にちはずらすかな。
> > まぁ、外に出ての台風中継なんかは本当に危ないと思いますが。
> > あれもやる意味あるのかなぁと思っちゃいますよね。

> いや、あれはあれで結構効果があると思いますよ!!(笑)
> まあ単純に、ああした中継を行うと、視聴率が稼げるというのが大きいでしょうけど、
> それって要するに、「凄い凄いって、実際どれくらい凄いの?」という関心が、
> 多くの視聴者の本音として、やはりあるからだと思うんですよね。
> ですから、もしもテレビ局が中継を行わなければ、
> 「自分の目で確認しよう」と、実際に外へ出てしまう人が、今の数倍に膨らむはずで、
> そうなれば、被害は更に増してしまいますし、消防だって無駄な仕事が増えてしまいます。
> そういう意味では、あのように「ショー」として見せる事で、軽率な行動をかなり抑えてる面があると。

そうなんですか…
正直窓から見るとか、やるとしても玄関くらいまで出るくらいのものかと思いますが…
> って、そうは言っても、外に出て確認したがる人は、絶対に一定数は居ますし、
> 実の所、私自身も思いっ切り、そういったタイプなんですよね(苦笑)。
> さすがに、身に危険が及ぶ行為や、誰かに迷惑が掛かりそうな所まではやりませんけど、
> でも実際、自分の目で確かめたいという衝動が、なかなか抑えられない人間なので・・・・

そうなんですか…
正直窓から見るとか、やるとしても玄関くらいまで出るくらいのものかと思いますが…
> > > ただ、ここへ来てゼレンスキーが、停戦交渉における「国民投票」という単語を出してきた事で、
> > > 全く自覚のないまま、国民を危険に晒している訳では無さそうな事が解ったと同時に、
> > > 当然ながら、自ら甘んじて汚名を被る覚悟で、和平を導く気も無い事が解りました。

> > まぁ、上でも書いた通り下手なところでの妥協は後世の歴史学者に評価されることはあっても、
> > 現時点では支持率の低下を招くでしょうしねぇ。
> > もしかするとゼレンスキーとプーチンは人の命を使ったチキンレースをしているのかもしれませんね。
> > どのくらいまで自分陣営の死者に耐えられるか先に降りた方が政権を失うというような。

> まあでも実際は、銀英伝の世界観とは違って、「後世の歴史家の評価」なんてモノを、
> そこまで気にする為政者など ほぼ皆無でしょうけど、それはさておき、
> 戦争って、始まる際には、誰かの明確な意図もなく、何となく始まってしまう場合が多々ありますが、
> 終わる際には、誰かが明確な意図を持って動かないと、絶対に終わりませんからねえ!!
> で、全体の国益を考えれば、早期に終戦した方が望ましい事は、誰の目にも明らかであっても、
> 個人の保身で考えると、自らが その決断を行う事で、大きな損害を被るのも明確だとなると、
> やはり誰も泥を被りたがらず、ズルズルと戦争が長引くなんて事は、非常に多いですし、
> また、交渉すべき相手まで潰してしまえば、勝っている側が終わらせたくても、なかなか終わらない・・・・
> そういう意味では、使い古された言葉ですけど、「戦争は始めるよりも、終わらせる方が格段に難しい」と。

最近の報道ではウクライナ側はロシア側が何度も条件を変えてきて交渉が進んでいない、
みないな話がありましたが…
条件を変えてくるのがロシア側ということはロシア側としては現時点では停戦したくないのかなと見えますね。
> そして、単純に「戦争を終わらせる」と言っても、その終わらせ方には何パターンかあって、
> 勝っている側からすれば、目的の成果を完全に得ての勝利か? 部分的な成果で妥協する勝利か?
> 負けている側からすれば、相手の要求を全て呑む完全な敗北か? こちらの主張も通す有条件下での敗北か?
> そして、どちらの勝敗内容を選ぶかに関しては、「成果と損害」のバランスによって決まる事となります。
> 要するに、成果を得る事を最重視して損害は顧みないか?
> 許容範囲内の損害で最大限の成果を目指すか?
> はたまた、その両方の どこか中間地点か?
> 「戦争とは外交の一手段」だと考えれば、戦闘に勝つだけでは不十分であって、
> その戦闘の結果、いかなる成果を確定させるかが、戦争の最終目標だとも言えます。
>
> また、そういう意味では、今回のウクライナ戦争で考えた場合、
> まずは、ロシア側のプーチンの立場で考えると、完全勝利とはウクライナの親ロシア化であり、
> その為の作戦として、電撃的に首都キエフを陥落させ、傀儡政権を樹立する事にあったのでしょうが、
> このシナリオ自体は既に崩れており、今後挽回する可能性も、現状ではかなり低いと思われます。
> そうなると、次なる「妥協的な成果」としては、最低限は東部2州の完全掌握、続いてハリコフ州の占領、
> 更にはクリミア地続き化、そしてノヴォロシア範囲の制圧という優先順位になってくるかと思われますけど、
> 現在の戦況を受け、ハリコフ占領とクリミア地続き化の順番が逆転した感じですかね?
> (以前、ドンバス地方を「ズデーテン」に例えましたが、クリミア地続き化は「ポーランド回廊」に当たるかな)
> あとは、我慢できる損害の範囲内で、どれだけ支配下地域を確保できるか・・・というバランスの問題かと。
> それこそ、これだけの損害を出しながら、東部2州しか押さえられなかったとなれば、
> どれほど勝利を喧伝しても、実際には敗北で、プーチンは権力から転落する可能性が高くなる気がします。
>
> 一方、ウクライナ側のゼレンスキーの立場で考えると、
> 完全勝利はウクライナ全土からのロシア軍撤退でしょうけど、正直それは実現困難でしょうし、
> 妥協的勝利として、開戦前の状態まで戻すというのも、まず無理な話なので、
> 本音を言えば、何が何でも開戦を避けるというのが、恐らくベストな選択だったと思いますけど、
> 既に戦争が始まった以上、あとは負けるにしても、どれだけ有利な条件を呑ませられるかの戦いですよね。
> で、その為にはどうするべきか?というと、可能な限りロシア軍の損害を増やす事が一番なのですが、
> 徹底抗戦をするほど、民間人も含めた損害は非常に膨れ上がっていきますから、
> そうした損害を恐れずロシア軍を叩くか? 可能な限り損害は抑えるか? バランスの良い中間地点を模索するか?
> 現状だと、ゼレンスキー的には3番目の方針で物事を進めているかとは思われますが、
> もしもロシア側が非情な作戦行動に移った場合、3番目の選択肢は難しくなるので、
> 1番か2番かとなると、これまでの流れから1番目の方を選びそう・・・・
> 実際、第2次大戦におけるフィンランドは、ソ連軍の侵攻に対して徹底抗戦を選びましたが、
> 兵士10万人(全人口の3%)が戦死し、国土の1割を割譲して、
> 戦後は属国的な宥和政策に徹しながらも、それでも何とか、国家の独立は維持しましたからねえ。
>
> そういう意味では、「人の命を使ったチキンレース」というのは、まさしくその通りだと思いますよ!!
> ただ、ここまでの損害状況を受けて、先にプーチンの方が完全勝利から妥協的勝利に移った感じがしますし、
> それによってゼレンスキーの方も、民間人を犠牲にしてでもロシア兵を殺す作戦の決断は避けられたかも?
> こうした戦い方となると、戦争から紛争へと徐々に移行していき、早期の決着は難しくなる反面、
> 戦争の危機レベルとしては落ちて、核使用の可能性もグッと下がった気はします。
> そうなれば戦いは長期化していき、死者数は今後もジワジワ増え続けていくでしょうけど、
> それでも、山中ではなく街中に潜み、草陰ではなく人影に紛れて戦う市街戦は、
> 戦場の凄惨さを今以上に数段悪化させますから、悲しいですけど、そこと比べればマシとも言えます。
> とは言え、今後は戦場が限定化される方向へと、確実に進んでいくとは限らず、
> プーチンさえ決死の決断を下せば、もう1度くらいは、再攻勢に打って出られる国力がロシア側にあると思うので、
> 逆に言うとゼレンスキーとしては、そうした決断を下させない方向に、事態を持っていく必要があるかも?

もう一度ロシアの攻勢があるのはほぼ確定的かと思います。
ただ、ウクライナへの支援も西側の国から入っていっているとの報道もありますし、
最初の侵攻よりも激しいものになるでしょうし、
そうなれば当然双方の被害も大きくなるでしょうね。
結局現時点ではプーチン氏もゼレンスキー氏も止まれなかったという感じでしょうか。

> ちなみに、こうした「時の政権」には都合の良い妥結も、長い目で見れば「国益」を損なう例としては、
> 日本で身近な所だと、安倍政権とパク・クネ政権の間で結ばれた、
> 慰安婦問題に関する日韓合意が、まさにそんな感じだったかな?
> もしかしたら、当事者間だと本気で、「これで完全決着」と甘く考えてたかも知れませんが、
> あの内容では、パク・クネ政権の間は、日韓関係のゴタゴタが沈静化できるにしても、
> 韓国側の左派的には納得できる内容ではなく、そこまで見通した対策を日本側も取らなかった為、
> そのうち韓国で政権交代が起これば、ひっくり返される可能性が高く思えたので、
> 日韓関係の改善という中長期的な視点から見ると、「却ってマイナスだよな」と当時から見てました。
> せめて、岸田外務大臣ではなく、安部総理本人が渡韓して大統領と握手し、
> 記者会見における岸田発言と同内容の話をしていれば、まだ韓国の中間派を取り込めたのに・・・・
> 正直、「最終的かつ不可逆的に」の一文なんて、時限爆弾ワードにしか思えませんでしたからね(苦笑)。
>
> まあ、強いて安倍政権側を擁護する点があるとすれば、
> まさかパク・クネ政権が任期途中で崩壊するとは、誰にも予想できなかった所かな?
> あんな形の終焉でなければ、仮に左派への政権交代が起こったとしても、
> これが再問題化がされるのは、恐らく政権も任期の後半に入ってからだったでしょうし、
> 早くても5年くらい先の話だと考えれば、安倍政権的にも別に構わなかった可能性はあります。
> それどころか、自らが下りた後に再問題化した方が、面倒も避けられる上に、影響力が残せますからねえ。
> 果たして、そこまで考えての意図的合意だったのか?
> はたまた、本当にあれで最終決着できると見ていたのか?
> ただ言えるのは、私は別に利害関係者では無いので、こうして客観的に観察出来てましたけど、
> 当事者であるほど感情も絡みますし、自らの利害関係もありますから、
> 当人的には「正しい決断」だと信じていても、そもそも最初からメガネが曇っていた可能性は充分ありそう。

まぁ、あの合意はむしろ日韓の仲を引き裂く方向に作用した点はあるでしょうね。
日本側とすれば約束を破られた印象しか残らないでしょうし。
むしろパク・クネ政権はどうしてあの内容に合意したのでしょうか…
いかは別なので。


[23937] ウクライナ戦争&カタールW杯返信 削除
2022/5/4 (水) 21:39:49 徳翁導誉

> > 国内のコロナ感染が、早くも第7波を迎えそうであるのに、そちらの報道は限定的ですし、
> > 「慣れ」や「疲れ」という意味では、ウクライナ戦争以上に、新型コロナの方が大きいかも?

> まぁ、コロナは戦争と違って慣れないといけない気がします。
> このままだとコロナとは共存していく社会になるのかなと思いますし。

そもそもコロナは、アデノやライノと並んで、風邪の3大ウイルスの1つですし、
誰も免疫を持っていない新型だから、最初の内は大騒ぎになるとしても、
一旦定着してしまえば、3タイプある従来型コロナに、4番目のタイプが加わった程度の話になりますからねえ。
人類社会から「風邪を撲滅しよう!」としても、現実的に、費用対効果が合わない気もするので(苦笑)。

> > 先日も、カタールW杯の抽選会があり、日本の対戦相手がスペインやドイツに決まりましたけど、
> > 正直 私だって、悲惨な戦争の話などよりも、平和的にサッカーの話とかしたいのが本音ですよ!!

> 話はズレますがW杯は楽しみですよね。
> 本気のドイツやスペインとの試合が見れますし。

日本は過去6大会に出場し、21試合を経験してきましたけども、
その中で、W杯優勝国との対戦は、フランス大会(1998)のアルゼンチン戦と、
ドイツ大会(2006)のブラジル戦の、2試合しか無かった事を思えば、
今大会は2試合もW杯優勝国と戦えるのは、大変ですけど、何だかんだで得した気分も(笑)。
次回大会から、出場国数も32ヶ国から48ヶ国に激増して、
グループ・リーグも1組3ヶ国の16組制となる為、こうした対戦経験は今後望めないでしょうしね。
日本の初出場から7大会続いた大会方式で迎える、最後のW杯となる訳ですから、やはり楽しまないと!!

その一方で、今週入ってきたオシム元監督の死去という悲報・・・・
前々から身体も悪かったですし、既に80歳でしたから、
「ついに・・・」という感じもありますけど、
今大会の日本代表に関しても、やはり見てもらいたかった所ではありますね。

> ただ、欧州で活躍している選手のレベルで考えるのなら、
> 残念ながら日本代表自体のレベルは…

別に それでも、実力通りの結果ともならないのが、サッカーですからねえ。
それこそ、リーグやクラブの知名度や実力で言ったら、
イタリアが2大会連続で出場しないのは何なのか!?となりますし(笑)、
逆に、ブラジル大会(2014)のコスタリカのように、
イタリア・イングランド・ウルグアイと同居する死の組を、2勝1分の首位で通過し、
ベスト8まで進むような戦いぶりだって、有り得る訳ですからねえ。

ドイツ代表は「実質バイエルン」だし、スペイン代表は「ほぼバルサ」ですから、
そう考えると、とても歯が立たないイメージになりますけど、
その一方で、レバンドフスキ抜きのバイエルンであり、メッシの居ないバルサだと考えれば、
もちろん試合は支配されるかも知れませんけど、頑張れば失点は防げそうな気もします(笑)。
それに、スカウティング面で考えると、これほど情報満載で調べやすい相手も居ませんからねえ。
上手く行くかは別として、事前対策の方は、充分に行えるような感じがします。

> その意味でいえば2014年が所属クラブのレベルで考えれば一番高かった気がするんですけどねぇ。
まあ確かに、スタメン級の所属先で見るなら、2014年の方が高かったのは事実でしょうけど、
当時と今とでは、根本的に「海外組の人数」が異なりますので、
鎌田や堂安ですら選外となるくらい、全体的なレベルとしては上がったとも取れます。
言い換えるなら、層が厚くなったという事ですね!!
例えば、個々の選手で見るなら、ソン・フンミンほど活躍している選手は日本に居ませんけども、
では韓国代表が、日本代表よりも強いかとなると、必ずしも そうとは言えないのと同じかな?
サッカーというのは、ベンチメンバーまで含めた「団体競技」ですから。

それと、ザックJAPANやジーコJAPANは、確かに人気が高かったですし、
1試合1試合で見れば、面白い試合というのも多かったですけど、
その反面、長期的な視点でのチーム作りや作戦力に欠けていたのも事実でしたからねえ。
初戦で勢いに乗れれば、そのまま上手く行けそうな雰囲気はあったものの、
大会前の不安感というのは、個人的に かなりありましたからねえ・・・・
過去7大会で、「これ、ヤバいな」と一番感じてた日本代表って、
実を言うと、私の中では、ブラジル大会のザックJAPANでしたので。
もう本当、1年前のコンフェデ杯から、国内組発掘の東アジア杯、そしてW杯直前の調整試合と、
見え難い問題点が積み重なっていくのに、目先の勝利や善戦という結果に惑わされて、
全く手直しが施されず、チームのテンションだけが高まっていく感じは、
本当に危機感を抱きましたし、残念ながら、その不安がW杯本番で的中してしまいました(泣)。

そういう意味では、現在の森保JAPANって、人気や評判は悪いものの、
私も30年くらい日本代表を見続けてきて、ここまで長期的な視点に立ち、
2年後とか4年後とかを見据え、チーム作りをした日本代表監督って、今まで見た事無いんですよね。
強いて挙げるなら、オシムJAPANも そういう感じはありましたけど、
外国人監督という事もあり、協会との意思疎通が完璧だったとまでは言えませんでしたし、
それに何より、急病によって、わずか1年あまりの任期で終わった為に、
残念ながら、3年後の「完成形」を見られませんでしたからねえ・・・・

と、話は脱線してしまいましたが、万全の準備が最良の結果を招く保証は無いものの、
勝利の確率は上げてくれると信じているので、
ドイツやスペインと同居した、今大会の日本代表に関しても、そこまで悲観はしてないかも?
もちろん、現実的に突破は難しいでしょうけど、決して不可能だとは思っていません。
そして、この長期的視点というのは、1期4年だけでなく、2期8年も見ている感じが受け取れるので、
そこまで見てみたいという意味では、監督継続となるだけの成績は残して欲しい所かな。
でも森保監督だと東京五輪みたいに、大きな失敗はしなくても、諸手で賞賛される結果も残さなそう(苦笑)。

とは言え、本心で言えば、また別の代表監督による日本代表のサッカーも見てみたい所はありますし、
そうは言っても、今の時間的余裕のない代表スケジュールでは、
どんな世界的名将が就任しても、そこまでの効果は望め無さそうな事を思うと、
どうせ外国人監督を就任させるなら、U-17やU-20といった育成年代の方が効果的かな?とも。
正直、育成年代を、監督の育成の場としても使うのは、あまり良い方法とは考えていないので。

> ただ、予選敗退でその選手たちがやや衰えを見せていた前回大会では予選突破というのが、
> 何とも予想の難しいところですが。

今大会は史上初の冬開催という事もあり、例年であれば1ヶ月弱の準備期間があるに、
今回は1週間しか無いので、実質ぶっつけ本番みたいな感じですからねえ・・・・
欧州組が少なく、じっくりと事前合宿が行える国は、想像以上の活躍を見せる可能性が高そう!
その一方で、例年だと疲労が溜まったシーズン終了後の大会ですけども、
今大会は欧州シーズンまっただ中の開催となる為、その点では選手のコンディションは良さそう!!
チームの組織力が上回るか? 選手個々のコンディションが上回るか?
そういう視点で見てみても、なかなかに面白い大会になりそうな気はしますね!!!


> > それに、共産圏と比べればハイレベルなものの、
> > 「必要な商品は揃っていても、欲しい商品には恵まれない」という意味では、
> > ユニクロやダイソーばかりになった資本主義社会も、結局は似た者同士なのかも知れません(笑)。

> まぁ、ユニクロなんかはとりあえずユニクロ買っておけばおかしいとは思われないだろうみたいな感覚があるので…
> 服のセンスとか自信ないですしね…

まあ日本社会で喩えるなら、何となく無難という意味では、
ユニクロの服は「人民服」というよりも、「学生服」や「スーツ」に近いのかな?(笑)
って、そう言えば今春から、ユニクロ製の学生服採用が、一部の公立学校で始まったんでしたっけ。

> > まあ、今更ながらに、理想論を言わせてもらえるなら、
> > 自由主義社会が、共産主義的な社会保障を取り入れたように、
> > 共産主義社会が、資本主義的な経済成長を上手く取り入れる事が出来て、
> > 2つの社会や制度が、良い意味で競争し合えていれば、もっとマシな世界になっていたのかも?
> > 働けど働けど我が暮らし楽にならず な世界だと、平穏だけど退屈な世界さえ、理想郷に映るでしょうし。

> う〜ん…今の日本でも社会保障費って3割超ですよねぇ…
> まぁ、社会主義国家とは言えませんけど、これ以上の社会保障費の支出ってどうなんでしょう…
> 少子高齢化なので仕方ないとはいえ、小さな政府を目指していっても良いような気がしますけどね。

いや〜、この辺の話をし出すと、話題的に結構難しくなっちゃうんですよねえ(笑)。
まず始めに「小さな政府」に関して、労働人口に対する公務員数や、GDPに対する財政支出で見ると、
イメージに反して日本は、先進国の中でも有数の「小さな政府」の国なんです!!
http://honkawa2.sakura.ne.jp/images2/5194.gif
例えばアメリカなんて、日本以上に小さな政府の方針が進んでいるようなイメージですが、
人口あたりの公務員数は、日本の3倍近くに達してますね。
また、日本よりも社会民主主義的なEU諸国においては、言わずもがなかな?

そもそも日本って、江戸時代から戦前までは、地域内で助け合う「ムラ」社会でしたし、
戦後から2000年頃までは、ムラが「会社」に替わっただけで、
言うなれば、政府が助ける「公助」ではなく、伝統的に「互助」の社会でしたから、
その辺りを誤解して、間違ったイメージが広がっているような気がします。
逆に言うと、欧米社会では、ここに宗教的な「互助」まで加わるので、
「自助(自己責任論)」が飛び交う現代の格差社会においても、何とか補えてる面がありますが、
日本には、そこの宗教的な助け合いの仕組みが無いので(創価学会員とかは除く)、
いろいろと難しくなっている面があるんですよ・・・・

それに、コスト・カットして効率的に回せば、上手く行く様になるという発想は、
実に新自由主義的と言いますか、既にそれらの問題が続出している現在において、
20年くらい前の主流論を今から持ち出しても、果たして上手くのか?というのは正直疑問。
グローバル化により世界の市場が繋がり、先進国と途上国の差が縮まる一方で、
IT普及による寡占化が、ただでさえ問題になっているのに、
ここへ更にAIまで普及し出して、しかも今みたいに効率化を求める方向でしか経済が進まないと、
それこそ、そこから溢れる人が続出するはずで、
その救済策を伴わない効率化は、破綻しか待ってない気がするんです。

そういう意味では、これからの時代って、政治的な事由か?経済的な事由か?は別として、
恐らく求められるのは、逆に「大きな政府」の方向性になるとは思うんです。
解りやすい例で言うと、ベーシック・インカムなんかが、そうなのかなぁ?
正直な所、現状の「大きな政府」路線で、限界に達しているのは、
その路線自体よりも、その方法論としての「ケインズ的な手法」の方だと感じるのです、
デジタル社会主義なのか、AI共産主義なのか、将来的な方法論は解りませんけども、
ともかく、現状の世界状況を踏まえたなら、何らかの新たな方策が必要になってきているのでしょうね。
まあ、私は別に専門家とかでは無いので、その辺りの具体的な方策とかは解りませんけども。

> > また、そういう意味では、日本における改憲か? 護憲か?という議論も、
> > もちろん憲法の条文は重要ですけども、それ以上に重要なのは何よりも「民意」ですからねえ!!
> > どれだけ9条を死守しようとも、国民世論が好戦的な方向へ流れれば、戦争は普通に起こり得るでしょうし、
> > 逆に9条を改正しても、日本国民が真に平和を希求するならば、そうそう戦争には至らないはずです。

> 今の日本が自発的に戦争を起こすというのは正直想像できませんが…
> 社会が戦争に向けて走りだすとやはり戦争は起こせてしまうものなんですかねぇ…

例えば、尖閣周辺の中国船を撃沈したり、竹島を武力で奪還した場合、
国民世論は、賞賛の声が多数となるでしょうか? 非難の声が多数となるでしょうか?
昨今の日本社会の風潮を踏まえると、恐らく前者な気がするんですよね。

そして、当然ながら中国側や韓国側が反撃してきて、その交戦がエスカレートしていった場合、
国民の一体何割が、「日本が自発的に戦争を起こした」と認識するでしょうか?
きっと、日本側の行動には正当性があり、悪いのは中国側や韓国側だとなるはずです。
で、それは立場を入れ替えて、仮に中国側が尖閣を武力占領したり、竹島周辺で日本船が撃沈されても、
原則論ではなく感情論から、やはり同じく、日本側の行動は正当で、中国側や韓国側が悪いとなるはず。

「そうは言っても、やはり日本は危険な火遊びなどしないでしょ?」と思われるかも知れませんが、
実際に10年前の民主党政権の際は、当時の前原大臣が、かなり危険な行動を見せてましたからねえ・・・・
パフォーマンス的に、口ではあれこれ言っていても、現実的には中国との距離感を保ち、
特に手出ししなかった小泉政権や安倍政権とは違い、建前の原則論を本気で実行しようとし、
中国との武力衝突も恐れず・・・と言うか、日中間での武力衝突を起こして、アメリカも巻き込み、
米中衝突へと発展させる事で、日本の戦略的な価値を上げて、日米同盟を深化させようだなんて、
ハッキリ言って、偏差値が高いだけの愚か者の机上の空論というか、
旧日本軍のエリート将校たちにも見られた、浅はかで危うい冒険主義としか映りませんでした。

己の利害関係で、打算的に動く与党系の保守議員などよりも、
経験は乏しいのに、政治信念で暴走する野党系の保守議員の方が、
実際に権力を握った場合、相当危険なモノだと思います・・・・
でも今の世の中、そうした過激なパフォーマンスの方が、有権者からのウケが良い時代ですし、
それこそ「右寄りバージョンの鳩山政権」みたいなモノが誕生した場合に、
安易な想定の下で、尖閣問題や竹島問題に手を突っ込む政権が、登場しないとは言い切れない気がするんですよ。
そういう意味では、有り得ない話では無いと思うんですよね、個人的には。

> > もちろん、輸入品の値段が高騰すれば、それに伴って物価も高騰するでしょうから、
> > それはそれで大変でしょうけど、それでも食糧や燃料は自給自足が出来ちゃう国ですし、
> > 制裁が長くなれば、欧米から輸入品も、次第に中国製品に取って代わられるかも知れず、
> > そうなれば、質は低くなっても、我慢できない・・・というレベルまでは落ちない可能性も?
> > って、ソ連時代を覚えている中高年層はまだしも、資本主義しか知らない若者層の不満は高まるかも?

> 多分ウクライナ戦争に反対よりも生活レベルの低下というところからの政府が倒される確率が圧倒的に高い気はするのですよね。
> その意味では現状ではプーチン政権が倒れる可能性は低いかなぁと。
> 若者層とかの不満が高まってくるのはやはり半年後とかになるんですかねぇ。

プーチン以前の混迷極めた時代を覚えてる世代は、そうそう簡単に見放さないでしょうし、
皮肉な話ですけど、プーチンが立て直したロシアしか知らない若者層の方が、不満は高まると。

また、近年は多少持ち直したとは言え、ロシアも日本に負けず劣らずな少子化社会ですので、
「シルバー民主主義」なんて言葉がある通り、人口ピラミッドが歪んでいて、若者の割合が低い社会だと、
若者よりも高齢者の意向が、政治に反映されやすい社会ではあるんですよね・・・・
となると、あとは若者ならではの「行動力」で覆すしか無いのですが、
ロシア国内での反戦運動も下火になり、ウクライナ側からのロシア領内への攻撃も始まった以上、
「反プーチン」へと民意が流れていく可能性は、なかなか低いかと思われます。

何か動くキッカケがあるとすれば、来年の秋以降に本格化する、大統領選挙戦が1つのキーな気もしますけど、
う〜ん、「戦時下は現職が有利」というのは、恐らく万国共通だと思うので、
それ相応の「苦しさ」を国民が味合わない限りは、ちょっと難しいかな?

> いつまで制裁が続くんだみたいな…
ここまで厳しくは無いものの、ぶっちゃけ経済制裁自体は、8年前から続いてますからねえ(苦笑)。
しかも、ここ数年は、そこへ更にコロナ禍まで加わっていた訳で、
制裁が「いつまで続くか?」よりも、「どこまで進むか?」の方が、現実的に重要かと思われます。
逆説的に言えば、現状で半年くらい耐えられるなら、今後もロシア国民的に大丈夫な範囲内な気がしますね。


> > > > > ロシアがアメリカと対立的になることってそうメリットがあるとは思えないんですよねぇ。
> > > > WW2オンラインをプレーすると、実感できるかも知れませんけど、
> > > > 地政学的に言うと、実はロシアって、アメリカのベスト・パートナーです(笑)。
> > > > アメリカは海を通して、欧州とアジアという2大世界と面していますが、
> > > > ロシアは陸続きで、欧州とアジアに面しており、
> > > > 海洋国家と大陸国家で住み分けしつつ、この2大世界を挟み込む立地にある為、
> > > > 分け合って支配する事が可能なんですよね。

> > > そうですね。
> > > ソ連とアメリカは利益が被りにくいですし、
> > > 逆に言うとソ連と中国アメリカと日本・イギリスは相性が悪いですよねぇ。

> > まあ、並び立とうとするから、相性が悪いのであって、
> > 上下や主従がハッキリしてしまえば、却って補完関係になれますけどね。
> > まさしく、今の日本とアメリカのように(苦笑)。

> 国力的にアメリカが主でロシアが従となるかと思いますが…

ただ、これが難しいのは、確かにアメリカは国力的に高いものの、
ヨーロッパとの間には大西洋、アジアとの間には太平洋を挟む為、
国際政治のメイン舞台である「ユーラシア」という名の盤上には、直接的に手を出し難いんですよね。
これは一方で、ユーラシア側から干渉を避けられる、大きな「防壁」となっているのも事実であり、
だからこそ、大陸規模の「島国」として、生産力以上の国力を維持できている反面、
逆に、ユーラシアに介入しようとすると、今度は大きな「障壁」と化してしまうのは、避けられない事実です。

そうした地理的な条件を考えると、国力的には大きな差があったにも関わらず、
米ソ2ヶ国が、超大国として、世界を2分割していた仕組みが見えてきますし、
そういう意味では、国力だけで「アメリカが主で、ロシアが従」と、簡単に言いきれない部分もあります。
今回のウクライナ戦争とかも そうですけど、やはり地続きというのは、物理的に大きいですよ。

> う〜ん…経済的に中国がロシアより優位に立つ可能性は高いと思いますが、
> 少なくともプーチン政権の間は政治的に中国が上というのはなかなか認めないでしょうし、
> 認めさせられないような気がします。

それは勿論、戦争の勝敗みたいハッキリ現れるモノでは無いですし、
中国経済がロシア市場に浸透して行くにしても、やはりジワジワだと思いますよ。
それに、経済的な損得を考えれば、政治的な上下関係を明確に見せ付けるメリットもありませんので。

> ここからはイメージだけですが、中央アジアの旧ソ連国への影響力も中国よりロシアの方があると思いますし、
> そういうった状況でロシアが中国の優位性を認めますかねぇ…

もちろん現状では、旧ソ連圏である中央アジアにおける影響力は、ロシアの方が高いのは事実です。
しかし一方で、今年始めにカザフスタンで騒乱が起こった際、
政権安定化の為に、ロシア主導の平和維持軍が出動したのですが、
その時にロシア側は、中国側に対して、結構な政治的根回しを行ったんですよね。
逆に言えば、カザフなんてロシアの裏庭みたいな所なのに、それだけ中国に気を使う必要があったと。

で、ウクライナ戦争の前ですら これなんですから、長い目で見た場合、
ロシアが国際社会から孤立するほど、ロシアの中国依存が高まっていくのは、
名目的にはどうあれ、実質的には避けられないような気もするんですよね・・・・
もちろん、現状のプーチン路線から180度転換して、ロシアが親EU路線にでも変われば別ですけども。

> > 昨年いっぱいで番組を卒業した張本勲の発言とかも、今となっては時代錯誤な内容なのは確かでしょうが、
> > 20年30年前なら普通の発言であり、今でも同じ感覚のままの視聴者だって、恐らく少なく無いはずです(笑)。

> 張本氏の名前がでたので、ちょっと話がズレるんですが、
> メジャー嫌い的な発言が世間では不評でしたけど、
> 個人的には賛成できるところがあって、メジャーに言った選手って結局スポーツニュースで見るだけ
> になってしまうんですよねぇ。
> 日本国内にいればひいきチームとの対戦で見れたりとかあるので…
> なので個人的にはなるべくメージャーにいって欲しくないなぁと実は思ったりしてます。

まあ、「喝!」のコーナーは、大沢親分とのセットでバランスが取れていたので、
コンビからピンになってしまうと、どうしても悪目立ちする部分が増えちゃったんですよね。

あとは、メジャー嫌い・・・と言うよりは、日本プロ野球への思いが一際強い人ですし、
引退から何十年も経っているのに、未だに現役の意識が抜けないというか、
活躍するイチローに対して、ついつい対抗心を燃やしてしまう所などは、
大人げないのかも知れませんけど、スポーツ人として、やはり魅力的でもあると(笑)。
そういう意味では、サッカー界のセルジオ越後とかにも通じるのかな?
言うなれば、超絶ツンデレの おじいちゃんなんですよね(笑)。
何だかんだで、発言の裏に愛情がある事は、画面越しでも伝わってきますし。
とは言え、頑固ジジイの可愛い内面を愛でる余裕なんて、今の世知辛い時代には薄れているの事実かと。
今ではセルジオも、ウッチーに追い出される形で、テレ朝の中継から姿を消してしまいましたので。

> > 番組的には昔から、出演陣の左右バランスは取っているものの、
> > 右側の保守系でもハト派な顔触れなので(河野洋平・田中秀征・舛添要一・岡本行夫・寺島実郎あたり)、
> > 岸田政権を支持せず、石破を叩くような自民党支持者には、思いっ切り左偏重に見えている事かと?
> > 番組的には「右から左まで」でも、彼らからすれば「左から極左まで」と映っているはず(笑)。

> それはそうかも…
> 河野洋平氏が右には私も思えていなかったので…

でも、河野洋平と麻生太郎って、ハト派とタカ派の違いはあっても、
政策の根幹部分では、そこまで大きな違いはありませんからねえ。
実際、麻生は弱小派閥だった河野派に属して、その跡を継いでる訳ですし。

とは言え、自民党内のリベラル的な議員とか、旧民主党系の保守的な議員の事って、
自民の右派や、立民の左派みたいに、解り易くは寄っていないので、支持者は増え難そう・・・・
政治的に考えれば、バランスが取れてる方が良いですけど、
選挙的に考えれば、極端に偏っている方が良いですからねえ(苦笑)。

> たまに思うのが、そこまで言って委員会とコメンテーターを半分ずつ入れ替えたら、
> 面白いのになぁと。
> まぁ、話が進まないかもしれませんがw

いや〜、「そこまで言って委員会」と比べるのは、さすがに「サンモニ」に失礼(苦笑)。
話が噛み合わないという以前に、出演者の質が噛み合わない気がします。
一昔前で言えば、「太田総理」とかと比較されたりもしましたが、
バラエティーで政治を扱うのと、政治をバラエティーにしてしまうのでは、
一見 似ているようで、まるで違いますからねえ!!

私も関西に住んでた事があるので、感覚的に解るのですが、
大阪って、良くも悪くも商人気質が強く、政治をオモチャ感覚で捉えすぎというか、
言い換えるなら、当人たちは大真面目でも、政治的な真面目さが欠落している所は正直あります。
逆に言うと、だからこそ現在の大阪や関西圏が、ここまで地位が地盤沈下した側面も・・・・

なので、仮に混ぜ合っても、出来の悪いバラエティー番組にしかならない気がします。
ちなみに、左右のバランスが取れていた番組としては、
10年くらい前に3年間、CS朝日ニュースターで毎週放送されていた
西部邁と佐高信の対談番組「学問のすゝめ」あたりが、ちょうど良い感じだったかな?
実際、私自身は、この2人はあまり好きじゃないんですけど、番組的には面白かったですし(笑)。

> > そういう意味では、郵政民営化と大阪都構想は、「ワンフレーズ政治」という面では同じでも、
> > その目的はまるで異なりましたし、逆に言えば手段や道具として割り切れていたからこそ、
> > パフォーマンス性が徹底されており、より効果を発揮できたのかな?とは思います。
> > 逆に言えば、権力闘争よりも大阪復活なんて夢を抱いたばかりに、扇動政治家としてはレベルが落ち、
> > 増やした味方の分だけ、敵の数まで増やし、橋下支持だが都構想は不安という層を丸め込めなかった時点で、
> > うまく模倣できたとも、あまり思えないんですよねえ、私としては・・・・

> う〜ん…確かに大阪都構想だけを見れば否決され、その結果橋下氏は政治家としては引退しましたが、
> 維新は政党としても大阪でそれなりの勢力を持ったままですし、
> ここ最近菅氏との間で話題になりましたが、ある程度の影響力を持ったままなんじゃないですかねぇ。
> 維新をある程度の政治団体にしたという意味では橋下政治は完全に失敗に終わったわけではない気がします。
> 維新をある程度の勢力にするための手段が都構想であったと考えると彼にとっては成功だったと考えられると思いますが。

そもそも、維新の母体って大阪自民党であり、非主流派であった松井代表の一派が離党して、
新任のタレント知事である橋下徹とタッグを組み、出来上がった政党ですからねえ。
なので、世間のイメージ以上に、維新の会は橋下&松井の2頭体制であり、
「ある程度の政治団体にした」というのも、基本的には松井の功績がかなり大きいです。

解りやすく言ってしまえば、
松井は、維新を大きくする為に、橋下を利用する一方、
橋下は、大阪都構想を実現する為に、維新を利用した格好なので、
利害が一致しての協力体制だったのは事実ですが、一心同体という程では無かった印象。
言うなれば、細川護煕を首相に担ぎ上げて、55年体制を崩壊させた小沢一郎に似てるかな?
ですから、都構想が住民投票で否決されると、橋下は政界から去ってしまった訳ですし、
もちろん今でも、維新内で一定の影響力があるのは確かでしょうけど、
同じ引退なら、来年の松井代表引退の方が、維新党内における影響力としては大きいでしょうね。

もっと言えば、政党として大きくしたいという目的意識は、松井側の思いであって、
橋下側としては、政党は政策実現の為の道具であり、
「大阪を何とかしたい!」という思いが強かったんだと思いますよ。
橋下には7人の子供が居ますし、自身は母子家庭で育ちましたから、
やはり将来の日本や大阪への思いや心配は、ことのほか強かったのかと!!
ただ一方で、だからこそ公私混同で、子供を優遇してしまったりだとか、
自分は苦労して這い上がったからと、それを府民の子供たちに強いる姿勢はアウトだったかな?
まあ、橋下自身が頑張ったのも事実でしょうけど、浪人して、私立大学まで通えたのは、
公的な支援や、母親の再婚相手の助けもあったでしょうに、その辺りの意識はスッポリ抜け落ちてますし。

> > また、未だ例外的とは言え、こうした意見↓が出てきた事には、私も正直驚きましたからね。
> > 「玉川徹氏 ミンスク合意破棄目指したウクライナ大統領を疑問視」
> > https://news.yahoo.co.jp/articles/56945e358ab0e7022623675502777c3366141e7c
> > 「ロシア軍が敵視するアゾフ連隊司令官への独自インタビュー」
> > https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000249505.html

> 確かに最近ニュースでもこういった中立というのか客観的な記事も増えてきましたね。

この間に、個人的に気になった報道としては、この辺りかな?

4/11 「ウクライナ軍がロシア兵捕虜を無残に処刑する映像がネット上に出回る」
https://news.yahoo.co.jp/articles/7396b237e9cb05578b6d9eabeb732113c39fe2e4

4/14 「JR恵比寿駅から『ロシア語』案内撤去 『不快だ』客からの苦情など踏まえ判断」
https://news.yahoo.co.jp/articles/ca3f77bc3662540f7c1c6143b6e4cd8800fbd0f1

4/25 「ヒトラーと一緒に昭和天皇の写真 ウクライナ政府が動画から削除、謝罪」
https://news.yahoo.co.jp/articles/c2eb80e37b98b936ec38c0f9349997b00fec6c31

> 2週間前の段階では早期の停戦もあるのではと期待を持っていたのですが、
> 最初の方の返信冒頭でも書いた通り、ここ最近のロシアの正式宣戦布告の話があったり、
> これはすぐの講和は難しいのかなと。

早期停戦があるとすれば、それはロシア側の決断ではなく、
ほぼほぼウクライナ側の決断次第だったので、
ここまでウクライナ軍が善戦し、ゼレンスキー大統領も強硬姿勢を崩さないとなると、
まあ現実的に、ちょっと考えにくいシナリオではありますよね、現状だと。
もっと解りやすく言えば、ゼレンスキー大統領が白旗を揚げない限り、停戦は起こり得ないので。

> 東部がほぼ露軍に掌握されましたし、
> やはりこの後はキエフ再侵攻となるのでしょうか。

個人的な見立てでは、キエフ再侵攻の可能性は9割方「無し」ですね。
もしも再侵攻の考えが残っているなら、あそこまで徹底的に北部方面の軍隊を引いたりはしませんし、
新たに発表された、今年度のロシア軍の徴兵数を見ても、その意図は感じ取れませんでした。
大規模な再侵攻を考えているなら、今のままだと絶対的に兵士の数が足りないのに、
そこを目に見えて増やさなかったのは、全面戦争から局地戦への作戦変更が本気であるからです。
物理的に、足りない兵数がいきなり湧いて出るはずもなく、大量徴兵&即戦場投入も現実的に不可能なので。

> ロシアが宣戦布告を行い友好国への参戦も依頼するような報道がありましたが、
同盟国参戦の可能性も、ほぼ有り得ないでしょうね。
参戦要求自体は、既に開戦当初から行ってはいるものの、
ロシア軍の駐屯や派遣により、国内の治安を維持してる国々に、そんな余裕はありません。
強いて有り得るならベラルーシくらいでしたけど、それすら微々たるモノな上、頑なに拒まれたので、
逆に言えば、だからこそ、あそこまで思い切って、キエフを囲む北部方面軍を全面撤退させたと。
仮に、後方支援だけでもベラルーシ軍の協力を仰げたなら、恐らくロシア軍もあそこまで引かなかったはずで、
北部から撤退し、戦場が東部に限定された今となっては、もう無いと考えて良いと思います。

まあ有り得るとすれば、国外に駐留させているロシア軍を引き上げて、
それで生じた余剰兵員を、ウクライナの戦場に投入する事かな?
ただこの場合、引き上げた先の国で、政情不安に陥る危険性が・・・・
特にシリアに関しては、兵員の引き上げだけでなく、シリア兵の引き抜きまで行っているので、
アサド政権の弱体化と、それに伴うアラブ地域の再不安定化は起こるかも知れませんね。

> ロシアが友好国を参戦させてしまうとNATO側にも参戦の口実を与えてしまう気がするんですよねぇ…
いや〜、それはあまり関係が無いかな?
そもそもNATOとウクライナの間に、同盟関係(集団的自衛権)が無い事は変わらないですし、
現時点でも参戦したくないのに、規模が大きくなるなら尚更 参戦したく無いですよ(笑)。
まあ、ポーランドなどの旧東欧諸国は、数年前から過激な政権が誕生している事情もあって、
反ロシア感情を更に高め、参戦の声を高めるかも知れませんが、
別に彼らが、NATOやEUの主導権を握っている訳では無いですからねえ。
もっと言えば、だからこそ、彼らは安心して「過激な政治パフォーマンス」に終始するかも?
だって、実際に参戦となれば、実際に旧東欧圏が戦場となりかねない訳ですから。

> そうなると本当に第三次世界大戦になってしまう気がしますが。
ロシア軍の核使用であったり、第3次世界大戦の勃発も そうですけど、
ロシア軍がキエフ方面の兵を引き、東部戦線に戦力を集中する方針転換を行った事により、
その危険性や可能性は、かなり大きく引き下げられたと、私は見てますね。
そして、普通なら決断し難い、これ程の大きな方針転換を、サクッと行えてる時点で、
「プーチンの精神異常」説というのは、まず否定できるかと思われます。
私も過去の歴史の実例を考えています、ここまで大胆な損切りは、そうそう思い浮かびませんし。

> 5月9日を機にキエフ方面への再侵攻といったところでしょうか。
いや、その可能性は相当低いかと思いますよ・・・・
あくまでも5月9日は「戦勝記念日」なので、そこまで再侵攻というよりは、
その式典で、今回の戦争における成果をアピールする方が、適当だと思われるので。
仮に「戦争宣言」があった所で、大規模な増派とかが無ければ、
もう既に戦争状態なのですから、ロシア国内の名目的な影響に留まるでしょうしね。

ですから、仮に何らかの大きな動きが有り得るとすれば、
独立を承認した、ドネツク&ルガンスク2州のロシア編入とか?
今回の戦争で占領した、ザポリージャ&ヘルソン2州の独立承認とか?
そういう感じのモノの方が、キエフ再侵攻よりも可能性は高いかと思われます。
更に、もう1歩踏み込むから、上記4州を「ノヴォロシア連邦」として独立させる事でしょうけど、
さすがに、あと数日の間で、そこまで物事を進めてしまう可能性は低いかと思われますし、
逆に可能性の高さで言うなら、上記4州内での「対独戦勝式典」を強行するのは、結構ありそう。
大規模な軍事パレードの実施は、占領地域における現地住民への示威行動にも成りますからね。
で、有り得るとすれば、旧ソ連諸国の参戦ではなく、軍事パレードへの参加の方かな?

> ロシアは結局止まらない選択をしたように見えますね。
> 逆にどこまでを目指すのか…

明確な目標設定は、恐らく無いと思いますよ。
8年前から続いていた東部2州での争いが、5〜6州くらいまで広がったのが現在であり、
仮に そこが一段落しても、隣接する次の州、次の州となって行くでしょうし、
その一方で、現実的に考えると、そこまで支配エリアを拡大できる兵力が、ロシア軍にはありません。
ここまでハリコフの陥落に手こずるとなると、次なる大きな目標はオデッサとなりますが、
ウクライナ戦争に投入できるロシア軍の戦力を考えると、ここの陥落も正直無理そう。

> とりあえず首都キエフの攻略とゼレンスキー政権の崩壊でしょうか。
そこはもう、プーチンも実質的に諦めてると思います。

> > > ロシアへの経済制裁の影響は詳しくは分かりませんが、
> > > 秋まで持つんですかねぇ…
> > > メディアの情報を真実のなら経済制裁はそれなりのダメージがありそうに思えますが…

> > もしかしたら、短期的なダメージは、日本も相当に大きいかも?
> > ロシアは世界2位の産油国であり、小麦の生産量はウクライナと合わせて世界の3割ですからねえ。

> 日本でもガソリンや小麦製品の価格上がってますよねぇ…
> でも、戦争だから仕方ないという雰囲気なのかなぁ…

え〜と、少なくとも現在の小麦価格の上昇は、戦争とは ほぼ無関係ですね。
今回の戦争の影響が、小麦価格に転嫁されるのは、秋以降の話です。
日本の場合、小麦は実に9割を輸入に頼っており、しかも大事な穀物なので、
その価格は半年に1度、政府が決める仕組みになっている為、まだ反映前の価格設定なんですよ。
現状だと、昨年時に比べて1.5倍になりそう・・・・
でも逆に言えば、それは国産米の消費量を増やすチャンスでもあったりするんですよね!!
小麦粉の代替品として、古米の米粉使用が高まれば、いろいろと有益な部分もありますし。


> > > まぁ、外に出ての台風中継なんかは本当に危ないと思いますが。
> > > あれもやる意味あるのかなぁと思っちゃいますよね。

> > それって要するに、「凄い凄いって、実際どれくらい凄いの?」という関心が、
> > 多くの視聴者の本音として、やはりあるからだと思うんですよね。
> > 実の所、私自身も思いっ切り、そういったタイプなんですよね(苦笑)。

> そうなんですか…
> 正直窓から見るとか、やるとしても玄関くらいまで出るくらいのものかと思いますが…

例えば、大雨や大雪の際も、普通は大の大人なら、
「濡れるのも嫌だし、家の中で大人しくしていよう」とするのでしょうけど、
言うなれば、水たまりがあると、飛び込みたくて仕方がない子供のような心情で、
大雨や大雪といった非日常を、そのまま やり過ごすのは勿体ない気分になっちゃうんです(笑)。

> > ちなみに、こうした「時の政権」には都合の良い妥結も、長い目で見れば「国益」を損なう例としては、
> > 日本で身近な所だと、安倍政権とパク・クネ政権の間で結ばれた、
> > 慰安婦問題に関する日韓合意が、まさにそんな感じだったかな?

> まぁ、あの合意はむしろ日韓の仲を引き裂く方向に作用した点はあるでしょうね。
> 日本側とすれば約束を破られた印象しか残らないでしょうし。

でも、日本側にも瑕疵が無かったかと言えば、決して そうとも言えないんですよね・・・・
少なくとも、慰安婦像の増殖に関しては、韓国側は2台目以降の設置を必死に食い止めていて、
真珠湾での日米首脳会談の際、韓国を刺激しないよう、アメリカ側から釘を刺されていたにも関わらず、
帰国直後に稲田防衛大臣が靖国参拝を行って、全てを台無しにしたというか、
鎮火させるべく我慢が必要なタイミングで、完全に火に油を注ぎましたので。
逆に言うと、こうしたタイプの政治家や、それを支持する有権者が、日韓双方に存在するので、
炎上のスパイラルが止まらない・・・って面はあるんですよね、実際の所。

> むしろパク・クネ政権はどうしてあの内容に合意したのでしょうか…
それは、パク・クネ元大統領が女性であり、政治的に「右か?左か?」の2元論だけではなく、
「女性の人権問題」という事に対して、非常に意識の高い政治家であった為ですね。
慰安婦問題を、単なる左右の政治問題と捉えてしまうと、
そこの視点が抜け落ちる為、パク・クネの考え方が解り難くなるかと思われます。
特に、保守主義な男性からすると、女性の人権問題など意識の外でしょうし、
日本以上に男尊女卑な社会で、元慰安婦も高齢化する中、今後の女性大統領当選の可能性まで考えると、
どうしても自らの任期中に、何らかの形を作っておきたかった気持ちが、見えていたのは事実ですね。
そういう意味では、その時点での最高決着を目指す政治姿勢は、父・朴正煕に似ているかも?

ちなみに彼女は、韓国に成長をもたらした父を、心の底から尊敬していたものの、
その反面、朴正煕は軍事クーデターを起こして、反対派を弾圧した独裁者でもあったので、
大統領選挙に勝利する為に、断腸の思いで「父親批判」までさせられているんですよね・・・・
で、そこまでして大統領当選を果たした彼女に対して、
朴正煕と岸信介とが、「満州人脈」で繋がっていた事を引き合いに、
「また当時(軍事政権の頃)のように、仲良くやりましょう!」という安倍総理からの祝辞は、
当人的には親愛の情を示したつもりでも、実に配慮に欠けるモノだったと、個人的には思いました。
そういう意味では、もうパク・クネ政権の発足前から、ボタンの掛け違いは始まっていた印象。


P.S.
ゴールデンウィークが明けたら、そろそろゲーム作りを再開したいな、という思いがある為、
今後の雑談返信は、短く&遅くなるかも知れません。
御了承下さい。
ちなみに、「この箇所は特に返信が欲しいな」みたいな所があった場合、
それを示していただければ、そこを重点的に返信いたします。

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