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[8309] 共産党と古い政界話返信 削除
2008/9/4 (木) 21:45:47 徳翁導誉

> > 理想的には30〜40議席をもった野党でしょうか。
9議席しか獲得できなかった前回の郵政選挙でも、
全体の得票率だけで見れば、共産党は7%以上の票を獲得してますので、
これが完全比例代表制だったら、30議席を越える議席数を獲得しているんですけどね。


> これも反対ではないですが、
> それ以上に管理人さんも指摘しているように、今の日本の政治・行政は「絶対権力は絶対腐敗する」を地でいっているような、そして弊害の度が過ぎていると私は思います。
> ですから、共産党が勢力を伸ばすことが政権交代に役立つようであればいいのですが、
> 細川政権時に、小沢さんと社会党が喧嘩(?)した挙句に半年程度で瓦解するような連合政権にだけはなって欲しくないです。

55年体制が崩壊した、1993年の衆議院総選挙。
あれで自民党は政権を失った為、国民は自民党に「不信任」を突き付けた印象が強いですけど、
しかし実際の所、小沢や武村などの離党者を出した自民党は、あの選挙で、
222議席から223議席へと、過半数には達しなかったものの、
改選前の議席数から1議席増やしてるんですよねえ。

その一方で、野党第一党として55年体制を裏から支えてきた社会党は、
136議席から70議席へと、議席数を実に半減させており、
細川や自民離党者による「新党ブーム」が起きていた事を差し引いても、
やはりあの選挙は、本来なら政権交代を担うべきである野党第一党の社会党に、
「不信任」が突き付けられたのだと思います。
まあ当時の社会党は、野党第一党の座に安住しきってましたからねえ。
毎回、選挙では半数未満の候補者しか立てず、国民に政権交代の選択肢すら与えませんでしたし。

ただ、凋落した社会党ではありますが、それでも「70」という議席数は、
自民党に次ぐ議席数であり、野党連立の盟主になるには小さすぎ(惨敗後で名分も無いですし)、
かと言って、無視するには大きすぎるという、実に面倒な存在として生き残ってしまいました。
その後の細川連立内閣への参加、連立内閣からの離脱、自社さ連立政権、村山内閣の成立、
社民党への党名変更、政権からの離脱、党内右派の民主党への合流、土井チルドレンによる盛り返し、
秘書給与問題と拉致問題での自滅、選挙惨敗、土井の落選・・・・
気付いてみれば、わずか10年あまりで議席数を20分の1にまで減らしてるんですよねえ。
で、日本の政治に何が残ったかと言えば、55年体制が崩壊して、既に15年も経つのに、
未だに終局されていない政治の混乱状態であると。

つまり、何が言いたいかと言えば、
中途半端に大きすぎる勢力の存在も、また危険因子になりかねないと言う事ですね。
特に共産党の場合、自民党とも、民主党とも、連立政権は組まないでしょうし、
国政運営の為、共産党の主義主張を変える事もないでしょうから、
自民党連立も、民主党連立も、共産党が居ないと過半数に達しないような状況になると、
本当に困った状態になってしまいますし、そうなると待っているのは、
自民党と民主党の大連立なんてモノですからねえ・・・・
まあ、大連立自体が全て悪いとまでは言いませんが、やはり出来るだけ避けるべきですよね。
って、これが共産党ならまだしも、自民党とも民主党とも組める公明党ですと、
ほんの数十議席しか持たない公明党に、良いようにキャスティング・ボードを握られる事も・・・・
これが三国志とかなら面白いですが、それが日本の国政である以上、たまったモノではありません。
今更言っても仕方がないんですが、出来ることなら個人的には、
55年体制崩壊時に、自民党と新党による保守の二大政党制になり、
革新である社会党が、保守二大政党のバランサー的な第三勢力になって欲しかったんですけどねえ。


> 細川政権崩壊は、日本の有権者意識に「やっぱり野党じゃだめだ」的な意識を強く刷り込んでしまったのではないかと私は感じています。
う〜ん、確かに政権交代のシンボル的存在であった細川が、
自身の金銭問題もあり、政権を放り出したのには失望させられたものの、
しかしあの段階ではまだ、「やっぱり野党じゃだめだ」とまでは行ってなかったと思います。
日本新党・新生党・さきがけ・社会党・公明党・民社党・社民連・民改連。
そもそも「8党連立」なんて体制は、どう考えても無理がありましたからねえ。
あと、細川を継いだ羽田内閣が、わずか2ヶ月で不信任決議に追い込まれた時も、
「解散していれば勝てていたのに」と未だに言われたりしますし、
やはり、国民から野党への期待を奪ったのは、新進党じゃないですかねえ?

新進党の結成当初こそ、自民党に対抗しうる政党誕生として期待されたものの、
そこが新進党のピークで、あとは「小沢vs反小沢」だ、「寄り合い所帯のゴタゴタ」だと・・・・
小沢へ変革の期待を寄せていた保守層の多くが、公明党との統合に拒否感を示して逃げ出すは、
しかも、最初の総選挙でいきなりつまずくはで、それ以降は離脱、分裂、党首選直後の解党と、
まさに、悪い方へ悪い方へ進みましたからねえ。
振り返ってみると、政界再編で小沢は失敗ばかりしてるんですが、
しかし、それが出来る政治家が、未だに小沢しか居ないと言うのが・・・・

ただ単に、細川内閣に混乱を生じさせただけだった「国民福祉税」構想も、
小沢らしくない選挙のアメ玉と言われた「(景気浮揚の為の)消費税5%実施の延期」案も、
今になってみると、決して悪い政策ではなかったんですよねえ。
う〜ん、やはり根回しなどが足りないのかな?
田中角栄や金丸信といった自民党の支配者に、我が子のように可愛がられた事で、
若い頃から、豪腕姿勢が通せてしまったのがマズかったのでしょうか。
その点、小渕なんかはそう言うのがうまかったんですよねえ。
凡人宰相なんて言われてますけど、しっかり周辺を固め、動く時は一気でしたし。


> 共産党が自民党に誘惑されることはないと思いますが、
> 仮に民主と共産党で連合政権を組んだとしても、共産党は譲れない領域がハッキリしていそうだから民主党との連立は長続きしないような気が私はしています。
> というか、共産党のスタンスは「野党政権に参画することはない」でしたっけ?

共産党が連立政権に参加するような状態になるには、
党名と綱領の変更が、前提条件にあるような気がします。

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