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[20501] 囲碁電王戦、歴史if話、羽生三冠のバランス感覚返信 削除
2016/11/11 (金) 00:25:46 ほのぼのさん

趙治勲名誉名人と囲碁AI「DeepZenGo」が今月19〜23日にハンデ無しの3番勝負を行うことになりましたね。
今回の囲碁ソフトは日本人開発者によるものですが、実力は李九段と対局前のアルファ碁に達しているそうで。
趙治勲名誉名人はというと、今年でもう60歳くらいになるということは、生前の米長邦雄がボンクラーズと戦ったときと
ほぼ同じ年齢なので、どうしても現役のときの棋力からは一段実力が落ちるかと。そうなると囲碁AIが3連勝しそうな気がします。
それにしても、2年前の第1回囲碁電王戦では小沢一郎と囲碁AIが戦っていたかと思うと、
これだけの短い時間での囲碁AIの進歩の速さには驚かされます。
そして、囲碁の世界ではトップ棋士たちが積極的に囲碁AIと勝負しようとするのがいいですね。
そのうち、井山裕太六冠と囲碁AIとのハンデ無しの勝負も近いうちに見られるかも?!


> > まあ信繁の提案通りに打って出た場合でも、相手は野戦で百戦錬磨の家康のこと、一旦は京から脱出して
> > その後に返り討ちにあっていたような気がしますが。

> まあ現実的に見た場合、十数年の不遇を囲い、失う物など何も無い浪人たちの方が、
> 平和を享受していた藩士たちに比べて、戦意は高かったでしょうけど、そこはやはり烏合の衆。
> 大規模な作戦行動を実行する事自体、かなり困難だったと思います・・・・
> 実際、冬の陣を経た後の夏の陣でさえ、大坂近郊での行軍にも難渋してますからねえ。
> その点、戦意の面では劣っても、組織として出来上がっている藩士たちの方が得意だったかと。
> この辺の違いを表現できれば、ゲームとしても面白いかな?と考えていました。
>
> でも一方で、籠城側に待つべき援軍が存在せず、攻城側に背後を襲われる可能性が無い場合、
> 籠城策を採用しても、ジリ貧になって行くのは、目に見えているのも事実だと・・・・
> 家康の寿命が尽きるのを期待して、籠城戦に徹するのも他力本願すぎますし(実際失敗)、
> かと言って、打って出るのもあまりに博打すぎて、こちらも成功は望み薄。
> う〜ん、そうなると本当、どちらにしても手詰まりなんですよね。
> 逆に言うと、晩年を迎えても尚、周到な計画を進め得た家康の凄さが見えてきます。
> だからこそ、豊臣勝利のシナリオを描く場合、家康の死or病臥を計算に入れて、
> 出来るだけ長期戦に持ち込むのが一番なんですけど、
> その為には、単に大坂城へ籠るだけでなく、畿内の制圧して要塞化するのが理想でしたし、
> 少なくとも、瀬田と宇治の橋を焼き払い、大和郡山城を落とすくらい、出来れば良かったかと。


たらればの話になりますが、豊臣勝利のシナリオとしては実は「大坂城を捨てて秀頼が西国落ちする」のが最終的には良かったような気がします。
大坂城に集まった浪人たちは所領となる田畑を持っていないので、土地に縛られる農兵と違ってどこまでも秀頼についていきますし。
時代は違いますが足利尊氏も一旦は西国落ちした後に勢力を盛り返して再び京に進軍していますし。
西国落ちしてから再び畿内に進出するためには何度か土着勢力との合戦に勝ち続けないといけないと思いますが、
毛利家の所領地あたりを根拠として、西国大名に協力を呼びかけ、家康が老死するまで持ちこたえれば、
秀頼vs秀忠となって前者につく大名も出てくるような気がします。
もっとも、淀君等の豊臣譜代衆は秀吉のシンボルたる大坂城を捨てるなんて決して許さないでしょうが・・・

> > 今でも印象に残っているのが1989年発刊の「大逆転!太平洋戦争を阻止せよ」という本でして、
> > この本の中では主人公が第二次世界大戦前の日本の首相に就いて
> > 太平洋戦争を回避するというシミュレーションゲームに挑戦するのですが、
> > 現在のリベラルな思考で1回目に挑戦するとすぐに陸軍に暗殺されてゲームオーバーになるという、
> > なかなか刺激的な本でした。
> > 今はやりのVRもいち早く取り入れていますし(笑)。
> > 2000年代に入ってまどマギを始めとするいわゆる「ループ系」のアニメやラノベが人気ですが、
> > この本は隠れた「ループ系」の名作だと思います。

> 題名が「新・大逆転」となってますけど、これで合ってますよねえ?
> https://www.amazon.co.jp/dp/4334028039
> さっき検索してみた所、市の図書館に1冊だけ蔵書があるみたいなんですが、
> (長年探してた絶版本が、図書館には結構あるのを知って以降、利用頻度が急増しました・笑)
> 私はほぼ仮想戦記を読まないんですけど、それを差し引いてもオススメの作品でしょうか?
> もしそうでしたら、今度機会があった時にでも、読んでみたいと思いますけど。


もし仮にamazonで評価をつけるなら、星3つといったところでしょうか。
すごくお勧めというわけではないのですが、昔の光栄の歴史シミュレーションとか好きなのであれば
読んでいてはまるかもしれません。
なんといっても、筆者が光栄の歴史シミュレーションからインスピレーションを得て、
とことんゲーム風にこだわったストーリーとなっていますので。
この「本の中でのゲームの設定」自体が、光栄の歴史シミュレーションゲーム好きならたまらないですね。

> それにしても、これは単純に1つのゲーム案として考えても、結構面白そうですよね?
> 世界大戦を題材としたゲームだと、どうしても軍事方面のモノばかりとなりますが、
> 大坂の陣のゲーム話と同じく、軍部をゲーム上の障害勢力として登場させれば、
> 外交や内政だけのゲームでも、十分に成り立つと思うんです。


それこそ、この本で書いているゲームそのものですね。
議会や農民、軍部、右翼勢力や左翼勢力まで出てきて、
あっちを立てればこっちが立たずってのに主人公が苦労することになります。
軍部が脅威なので勢力をそごうとすると、今度は防衛軍が弱体化したのを見越して外国が攻め込んでくるってのも書中にありますし。

> ・・・って、これは、1人用ゲームで考えた事のある 幕府や王朝の存続を目指すゲーム案や、
> 多人数ゲームだと、WW2オンラインの5大臣分割案に通ずる所があるかも?
> ちなみに5大臣分割案とは、1国を総理兼内務・大蔵・外務・陸軍・海軍のプレイヤー5名に分け、
> 国益より省益を勝利ポイントとする事で、外患だけでなく、内憂もリアルに表現するアイデアでした。
> (日米英独蘇の5ヶ国に絞っても、真剣なプレイヤーが25人必要となる為、結局は企画倒れで終了)
>
> でも、今回の話で思い付いたのですが、
> 相手国もプレイヤーにしようとするから、人数的に無理が生じる訳で、
> 例えばプレイヤーを日本の5大臣に限定して、他国の行動はイベントとして登場させる形なら、
> 多人数ゲームとしても、無理のない形に収まるんじゃないですかねえ?
> 陸軍大臣が勝手に武力衝突を起こして、ようやく停戦協定を結んだ外務大臣が頭を抱えたり、
> 大蔵大臣と外務大臣にタッグを組まれて、海軍の戦艦建造が中止に追い込まれたりと、
> 要するに、外患の方は今までのゲームに任せて、内憂に専念するゲームにするって事ですね。
> 大日本帝国が滅亡しようが、省益ポイントを一番多く獲得できたプレイヤーの勝利です(笑)。
> (現代を舞台に、各国の扇動政治家となって、票集めの為に世界情勢を混乱させるゲームは悪趣味かな?)
> あとはゲーム要素を強める為に、10年を1ターンとして1870年代から1940年代までを扱い、
> ターンごとに世界情勢を変えて、プレイヤーが担当する大臣職も変わるのも、意外と面白いかと。


そういえば昔の光栄のゲームの「提督の艦隊2」でも似たようなシステムがありましたね。
海軍の司令官として、いかに陸軍等の他の勢力の邪魔をかいくぐって発言権を高めるかが大事だったような気がします。
何分昔のゲームなので、詳しいことは覚えていませんが。

> ▼ 将棋界における羽生さんの存在感
> それにしても、文春記事の即時訂正といい、第三者委員会の設置提案といい、
> 通常はトラブルに巻き込まれないよう距離を取ってる羽生さんですが、
> 将棋界がピンチに陥ると、本当に急所急所で的確な一手を指してきますよねえ(笑)。
> まあ、この羽生提案による「助け舟」に、連盟側が乗るかは未だ判りませんけど、
> そもそも羽生訂正が入らなければ、文春記事が既成事実化していた可能性が高かったでしょうし、
> だからこそ、あの1発目の文春砲に触れた時は、私としても衝撃の度合いが大きかったです。


これは全くの同意ですね。
羽生さんは、将棋界の中でもダントツにバランス感覚に優れていると思います。
人格も申し分ないですしね。
将棋界のトップとして、他の業界の素晴らしい方々と交流があることにより将棋村の論理に染まることなく、
将棋界の内部のゴタゴタに対しても羽生さんは最も客観的に見れているのかと思います。
残念ながら、他の棋士の方、特に将棋連盟の理事たちは、今回の騒動が世間でどのように捉えられているか、
もうちょっと真剣に考えたほうが良いような気がします。
今後の対応がまずければ、それこそ5年や10年では取り戻すことができないくらいに信頼が失墜するような事態ですし。

> いや本当、もしも「疑わしきは罰せず」という訂正発言が、その直後に無かったとしたら、
> 恐らくはクロ認定で固まり、今とは明らかに異なる状況になっていたと思います。
> そうなれば、仮に3ヶ月の謹慎期間が明けても、三浦九段の復帰は現実的に困難だったかと?
> そういう意味では、普段は「君子 危うきに近寄らず」を地で行く感じの羽生さんも、
> 本当に必要な際は行動を起こす姿勢に、改めて感じ入りました(ボビー・フィッシャーの時もそうでしたね)。
> って、何かこう書いていると、キチンと歴史にケジメをつけて、将棋界が次の段階へ進む為にも、
> ここはもう一肌脱いでもらって、電王戦は「羽生vs.ponanza」の一戦が見たくなってしまいます(笑)。
> そして理想的な展開を言えば、2番勝負が1勝1敗で終わるのがベストですかねえ?
> 世間的には「羽生が負けた!!」となりますし、将棋ファン的には「羽生が勝った!!」となりますので。


私もここまでくると「羽生vs.ponanza」の一戦を見てみたいですね。
おっしゃる通り、1勝1敗で終わるのがベストなのでしょうが、おそらくは2連敗するでしょうし、
だからこそソフトに関するルール作り等で一歩進むことができるような気がします。
今の段階では、あくまで棋士はソフトよりも強いという立場を将棋連盟がとっているので、
対局中のスマホの持ち込み規定とかも曖昧なままきてしまったわけですしね。

> ▼ 「不屈の棋士」の続編?
> 既に御存知かも知れませんが、先日発売された本を紹介しておきます。
>
> 別冊宝島『将棋「名勝負」伝説 〜将棋界を支配する「人工知能」の猛威を徹底検証〜』
> https://www.amazon.co.jp/dp/4800263506/
>
> まあムック本ですので、将棋世界みたいに、お堅い中身では無いのですが、
> 特集の棋士インタビュー2本は、渡辺竜王に千田五段と、何ともタイムリーな顔触れに(笑)。
> もちろん時期的に、記事自体は今回の三浦九段の一件が起きる前に書かれたモノですけど、
> 渡辺竜王に関しては、聞き手が例の記事を書いた週刊文春の記者でして、
> しかも話題は、将棋ソフトや、将来の会長就任、挑戦者の三浦九段などに及び、
> まさに、タイミングが良いんだか?悪いんだか?・・・といった感じの内容です(苦笑)。


ご紹介いただきありがとうございます。この本の存在は知っていたのですが、まだ本の実物は見たことがなかったです。
今度本屋さんで探してみたいと思います。
千田五段がどんなことをしゃべっているのか興味がありますね。
(ネットでは、千田五段が傲慢なことをまたしゃべったという噂もありますが・・・(笑))
個人的な意見ですが、千田五段はソフトにのめり込み過ぎて、肝心の勝負強さを失っているような気がしますね。
棋戦でも決勝まではいくが、決勝で勝ちきれないみたいな(NHK杯もそうですし、王位戦でもあと一つ勝てば挑戦者になれたところで敗れてしまいました)。
今回の叡王戦や棋王戦予選ではベスト4まで勝ち残っていますので、千田五段が大勝負で勝ち切るところを見てみたいですね。


[20507] 追記返信 削除
2016/11/15 (火) 23:18:03 ほのぼのさん

> 題名が「新・大逆転」となってますけど、これで合ってますよねえ?
> https://www.amazon.co.jp/dp/4334028039


ええ、この本です。正確な題名は「新・大逆転」でしたね。

> もし仮にamazonで評価をつけるなら、星3つといったところでしょうか。
> すごくお勧めというわけではないのですが、昔の光栄の歴史シミュレーションとか好きなのであれば
> 読んでいてはまるかもしれません。
> なんといっても、筆者が光栄の歴史シミュレーションからインスピレーションを得て、
> とことんゲーム風にこだわったストーリーとなっていますので。
> この「本の中でのゲームの設定」自体が、光栄の歴史シミュレーションゲーム好きならたまらないですね。


もうちょっと詳しく紹介するために、本文中からゲームの内容を引用してみます。

###################

「パワー・ゲーム」は日本の歴史の中でもっとも激動の時期である昭和11年1月から太平洋戦争の
始まる昭和16年12月までにわたっての日本の政治、経済、外交、軍事をリアル・シミュレートした
戦略ゲームです。挑戦者であるプレイヤーは日本の首相となり、この時期に内政を安定させ、経済を
繁栄させ、平和を維持しなくてはいけません。このゲームは昭和11年1月時点の日本の国内情勢や
国際情勢を忠実にシミュレート化しており、登場する人物はすべて実在の人物です。

この時期にプレーヤーの政策選択がまずければ、国内の各階層が倒閣運動に走ったり、軍部がクーデターを
起こしたりします。また、朝鮮や満州、中国、台湾では反植民地運動が激しくなり、日本から独立しようと
するでしょう。さらに列強が日本の戦争を仕掛けてくることもあります。

もし、あなたが首相の地位を失ったり、クーデターや暗殺によって命を失えば、ゲーム・オーバーと
なり、もう1度、初めからゲームに挑戦することができます。プレーヤーはこのゲームに3回挑戦する
ことができます。そして、3回目でゲーム・オーバーとなれば、挑戦権を失い、挑戦者の負けとなります。

(中略)

1か月をゲームはターンという言葉で呼んでいる。これはパソコン・ゲームでも使っているシミュレーション・
ゲームの時間を表す用語のようなものだ。
このターンの間に、日本の首相となったプレーヤーは国内政策、経済政策、軍事政策、植民地政策、外交政策
の順番でそれぞれに選択できる個別政策がある。

(中略)

国内は重臣、議会、財界、都市中間層、農民、労働者、左翼勢力、右翼勢力、陸軍、海軍という社会グループから
なっている。これらにはそれぞれ政治力と内閣への信頼度という点数がある。首相の政策選択によって、それぞれ
の階層の政治力と内閣への信頼度は変化する。どの階層でも内閣への信頼度が0になると、反対運動を起こし、
首相は失脚するか、クーデターや革命や暗殺によって命を落とすおそれが生まれる。
ゲームがスタートする昭和11年1月の時点での政治力と信頼度はこうである。

政治力/内閣への信頼度
重臣/55/80
議会/40/50
財界/40/70
都市中間層/20/50
農民/30/40
労働者/15/20
左翼勢力/5/5
右翼勢力/60/5
陸軍/70/10
海軍/40/70

> ご紹介いただきありがとうございます。この本の存在は知っていたのですが、まだ本の実物は見たことがなかったです。
> 今度本屋さんで探してみたいと思います。
> 千田五段がどんなことをしゃべっているのか興味がありますね。
> (ネットでは、千田五段が傲慢なことをまたしゃべったという噂もありますが・・・(笑))
> 個人的な意見ですが、千田五段はソフトにのめり込み過ぎて、肝心の勝負強さを失っているような気がしますね。
> 棋戦でも決勝まではいくが、決勝で勝ちきれないみたいな(NHK杯もそうですし、王位戦でもあと一つ勝てば挑戦者になれたところで敗れてしまいました)。
> 今回の叡王戦や棋王戦予選ではベスト4まで勝ち残っていますので、千田五段が大勝負で勝ち切るところを見てみたいですね。


叡王戦では佐藤名人が羽生三冠に勝って、決勝戦は佐藤名人vs千田五段の3番勝負となりましたね。
羽生さんvsコンピュータソフトの対戦が無くなることを考えると、羽生さんの敗退はとても残念でしたね。
しかし、佐藤名人と千田五段、どちらが優勝しても対コンピュータソフトは非常に興味深いものになるかと思います。
佐藤名人は名実ともに今の棋士の中でも実力がトップ中のトップですし、千田五段はコンピュータソフトに知悉しているので
アンチコンピュータ戦略に長けているから人間側の勝ち目も出てくるでしょうし。

ここからは極私的なたわごとですが、決勝3番勝負は片ヤオがあるんじゃないかと危うんでいます。
佐藤名人が勝った場合は、それこそ名人がコンピュータソフトに完敗する可能性も出てくるわけで、
そうなると棋士の威厳が失墜すると考える将棋連盟のトップから佐藤名人に「勝つな」と圧力をかける可能性もあるかと。
大多数の人はいまさら名人がコンピュータソフトに敗れても驚きではないし、
今までのように実力がトップクラスではない棋士とコンピュータソフトとの戦いを見るくらいなら
いっそのことトップクラスの棋士とコンピュータソフトとの白黒をつけてほしいと思うわけですが、
古い考えの人からすればトップ棋士がコンピュータソフトに敗れるのは将棋棋士の存在価値が失われると
捉える人もいるでしょう。
今の佐藤名人と千田五段の実力を考えると、10回指したら8回は佐藤名人が勝つくらいの実力差があるわけで、
一発勝負ならまだしも3番勝負なら普通ならほぼ佐藤名人が勝つでしょう。
なので、千田五段が3番勝負に勝ったならば、本当にヤオが無かったのかどうしても疑念が生じてしまいます。

それにしても羽生さんとコンピュータソフトの勝負が見られないのは返す返すも残念でした。
羽生さん自身は知的好奇心旺盛でコンピュータソフトと戦うことにも拒否感はないでしょうから、
電王戦以外の場でも構わないので、羽生さんが年をとって実力が衰えていく前に
何らかの形で羽生さんとコンピュータソフトの勝負を見てみたいものです。


[20510] 大河ドラマ・大坂の陣・囲碁電王戦・将棋叡王戦返信 削除
2016/11/17 (木) 22:03:43 徳翁導誉

▼ 3年後の大河がクドカン作品に決定
先日、2018年の大河ドラマが西郷隆盛に決まったばかりですが、
続いて2019年の大河も、クドカン作品で「東京&五輪」を扱う事に決まったらしいです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161116/k10010771271000.html
となると舞台は昭和ですから、1986年の「いのち」以来 33年ぶりの現代劇になる訳ですか。
現代劇となると、朝ドラっぽいイメージになりますけど、まあ、たまには良いのかな?
それにしても、今年の三谷幸喜の再起用といい、今回の宮藤官九郎の抜擢といい、
近年は低視聴率であれこれ言われる大河ですけど、いろいろと梃入れに苦心してますよね。
今回の真田丸の好評ぶりなら、もしかしたら3度目の三谷登板も有り得るかも?
どうやら本人も乗り気で、早くも「次は鎌倉か適塾をやりたい」と語ってるみたいですし(笑)。
ただ一方で、三谷もクドカンも人気脚本家とは言え、作風的に変化球路線ですから、
時にはバリバリの王道路線を行く作品も見てみたいですが・・・今の状況だと難しいのかな?
篤姫がヒットして以降、女性向けの作品枠も新たに出来ちゃいましたしね。

▼ 前回・前々回の真田丸の感想
遂に、冬の陣が開戦!!
前々回「築城」の最終シーン、城の名を尋ねられた信繁が「真田丸よ!」と答え、
俯瞰の真田出丸がCGでドーンと現れ、変則オープニングとの突入という演出は、
ベタはベタですし、構成的に予想できたものの、それでもやはりテンションは上がりました(笑)。
そして前回の「完封」は・・・やはり三谷は舞台の人だと再認識。
ロケは凄く頑張ってましたけど、もうちょっとCGを上手く活用して、迫力を出して欲しかったです。
(まあ、CG協力がコーエーだと、その辺の演出は難しいだろうとは思っていましたけど)
しかし一方で、所々で挿入される軍議のシーンは、やはり良いです!!
ズラリと5人の兜を並べる演出も、これからドンドン利いてくるはずですし、
「承知!」とか、今ちょっと口癖になっちゃってます(もちろん、心の中での返事でですよ・笑)。

あと、今までのドラマですと、小悪党として描かれがちだった大野修理も、今作では、
能力以上の仕事を負わされて苦しむ中間管理職の悲哀が出ていて、なかなかに良いです(笑)。
名優2人による家康&正信の老人コンビも、ラスボス感が日に日に増してますし、
だからこそ星野源の秀忠も却って立ってきて、井上順の有楽斎も胡散臭さが良い感じに出ていて、
(有楽斎が建てた茶室「如庵」は、数ある国宝建築の中でも随一だと個人的には思ってますがね)
そして牢人5人衆も、それぞれがキャラ立ちしていて、勢揃いすると爽快感すらあります!!
この5人に木村重成・大野治房を加えた大坂七将の戦いぶりが、今から楽しみです。
さ〜て、この7人の中で私が最も好きな長宗我部盛親に、活躍の場は与えられるのかなぁ?

ただ一方で、登場する牢人武将を5人衆と塙団右衛門に絞ったのは、
ドラマ的に解り易くて良いと思う反面、やはり個人的には少し寂しい所も(泣)。
台詞や小道具の中で、さらりと名前を出してくるという事は、
信繁の義弟・大谷義治や、信之の義弟・本多忠朝ですら、恐らく登場しなそうですしね。
この2人は大坂の陣で戦死しますし、物語的にも出てくるかと思ってたのですが・・・・
また、最初から「たぶん登場しないだろうな」とは思っていたものの、
内藤元盛・増田盛次・細川興秋・御宿政友・氏家行広・石川康勝・新宮行朝・小笠原権之丞 等々、
大坂城の濃い面々が、三谷作品でどう描くのか、正直見てみたい気持ちもありました。
そんな中でも唯一、5人衆以外で登場する塙は、あのキャラ立ちがあったからこそでしょうね(笑)。
って、当時から既に眉を顰められてたものの、こうして400年後の現代まで名を残せた事を思えば、
笑われようが、蔑まれようが、塙団右衛門の大勝利である事に間違え無いのでは無いでしょうか?

でもまあ、そんな調子で、豊臣方にも、徳川方にも、様々な人間ドラマがありますけど、
それらを詳細に描いていくと、関ヶ原と大坂の陣だけで全50話が埋まっちゃいますよね(苦笑)。
秀吉亡き後の大坂城という舞台を、中心にして描かれる群像劇であればまだしも、
このドラマはあくまで、真田兄弟を軸とした「真田丸」である事を考えれば、
高望みな願望なのは解ってますし、これだけ描いてくれるだけでも、十分にありがたい所です。

▼ 豊臣方勝利のシナリオ?
> > 籠城側に待つべき援軍が存在せず、攻城側に背後を襲われる可能性が無い場合、
> > 籠城策を採用しても、ジリ貧になって行くのは、目に見えているのも事実だと・・・・
> > 家康の寿命が尽きるのを期待して、籠城戦に徹するのも他力本願すぎますし(実際失敗)、
> > かと言って、打って出るのもあまりに博打すぎて、こちらも成功は望み薄。
> > う〜ん、そうなると本当、どちらにしても手詰まりなんですよね。

> たらればの話になりますが、豊臣勝利のシナリオとしては
> 実は「大坂城を捨てて秀頼が西国落ちする」のが最終的には良かったような気がします。
> もっとも、淀君等の豊臣譜代衆は秀吉のシンボルたる大坂城を捨てるなんて決して許さないでしょうが・・・

この「勝利」というのが、一体どういう中身か次第でしょうね。
現状の維持なのか? 秀頼の天下なのか? 勢力の拡大なのか? 豊臣家の存続なのか? 秀頼の命なのか?
前の3つが目的であれば、大坂城を捨てては勝利を得られないと思いますし、
逆に後者の2つであれば、大坂城を捨てるのは恐らく必須条件でしょうね。
あれ程の要地に、あれ程の城郭を構えていては、いつまで経っても疑念は尽きませんから。

そうなると、大坂65万石の大身から、房総半島あたりに10万石未満での転封が無難な所でしょうか?
熊本52万石の加藤家や、広島50万石の福島家など、大身だった秀吉子飼いの大大名も、
あれこれイチャモンを付けられて取り潰されてる以上、存続には転封だけでなく減封も必要かと。
豊臣政権は徳川政権よりも寛容だったとは言え、あの小田原攻めがありながら、
当主・北条氏直は、助命どころか家名の存続まで許されて、
大坂近郊の狭山に1万石を与えられ、小藩ながら明治の版籍奉還まで存続しました。
なので同様に、豊臣家が上総・大多喜10万石(本多忠勝の旧領)くらいなら、徳川も存続を許せたかも?

ただ、それでも不安だという事になれば、豊臣家の場合には裏技があります。
それは「公家」としての立場に専念してしまうと言う事ですね(笑)。
新貴族とはいえ、豊臣は関白職まで務めた家ですし、
朝廷内に収まってしまえば、わざわざ武家の徳川家も介入しなくて良くなります。
もちろん石高は大幅減少ですけど、家名を残すだけなら、こちらの方が確実かと?

あと、足利一門・武田家・土岐家などの名門は、「高家」として幕府に取り立てられましたから、
同じように豊臣家も高家として生き残るなんて方法が、ひょっとしたら有り得たかも?
豊臣政権の時も、足利義昭などが「御伽衆」として、秀吉に庇護されてましたし。
まあ単に延命だけが目的なら、家名を捨てて仏門に入ってしまう方法もありますけどね。
実際、秀頼の娘・天秀尼は、養母である千姫の助命嘆願もあって、
鎌倉の東慶寺へ出家する事により、大坂落城の後も延命する事が出来ましたから。
ちなみに、この天秀尼が東慶寺のトップになると、幕府も遠慮して手の出せない存在となり、
こうして東慶寺は、江戸時代に「女性の駆け込み寺」としての地位を確立する・・・という豆知識(笑)。
と、それはさておき、関ヶ原の時にも、石田三成の嫡男・重家は既に元服してましたが、
出家する事で命を助けられ、5代将軍・綱吉の時代まで生き、104歳(!)で天寿を全うしてますから、
(人情的には大坂に入城して欲しかったですけど、助命してくれた家康を裏切らないのも人の道?)
秀頼も出家して助命に専念すれば、決して命を取られる所まで行かなかったかと思います。

ちなみに、大河ドラマの「真田丸」の方では、
ひょっとしたら、秀頼の命も助かるシナリオになるかも知れませんよ!?(笑)
今まで、真田大助の描写の仕方に関して、あれこれ言ってきましたけど、
最近、もしも鹿児島へ逃れての「秀頼生存説」を今作が採用するのであれば、
逃亡を手引きする役割を大助に担わせるなら、これまでの描写も納得できるようになりました。
「花のようなる秀頼様を 鬼のようなる真田が連れて 退きも退いたり鹿児島へ」ってヤツですね!!
日本の両端であった薩摩と津軽には、そうした落人も実際に居て、だからこそ多くの伝説も生みました。
そんな事を考え始めると、作中で淀殿が信繁に語った
「私たちは同じ日に死ぬの」「秀頼は死なせないで」という2つの台詞さえ、
その為の布石のように見えてきてしまいます(私の邪推の可能性は高そうですが・笑)。
信繁と淀殿は死ぬけど、秀頼と大助は生き残り、物語はハッピー・エンド(?)と。

> 大坂城に集まった浪人たちは所領となる田畑を持っていないので、
> 土地に縛られる農兵と違ってどこまでも秀頼についていきますし。

兵糧や金銭の輸送は、一体どうするのでしょう?
大坂城という巨大要塞に蓄えられていたからこそ、それらも何とかなった訳で、
大坂を捨てて転戦するとなれば、それらも全て運び続けなくてはなりません。
浪人衆は寄せ集めの集団であり、大坂近郊での行軍すらいろいろと支障を来たしたのに、
兵糧や金銭まで運び、城内の女中なども引き連れて、当ての無い遠征を続けるのは、
現実的に考えると、正直、まず不可能な事だと思います・・・・
それに浪人が土地に縛られないと言っても、利益に縛られる数は多い訳で、
冬の陣から夏の陣に掛けて、5万人以上が離脱した事を考えると、どこまで付いて来るかも???

って、兵站の確保という点で言うと、大坂攻めした史実の徳川軍も、かなり厳しかったんですよね。
冬の陣の際、兵糧不足で苦しかったのは、豊臣側よりも幕府側だったりしましたし。
以前は漠然と、幕府側の方が遠征軍であるという事情や、
14年に及んだ泰平の世が影響したのかと思ってましたけど、
改めて考えてみると、家康はそうした大軍を動員する戦争経験が乏しい事に気が付きました!!
徳川が今川家から独立して以降、信長の援軍で浅井・朝倉勢と戦った以外は、
他の地方大名と同じく、領国とその周辺でしか合戦を行っていないんですよね・・・・
小牧・長久手の戦いや、小田原攻めの時も、戦場は領国の隣接地でしたし、
関ヶ原が唯一の例外なのですが、あれも豊臣政権の五大老筆頭として動員でしたからねえ。
極端に言ってしまえば、信長や秀吉が近世的な軍の組織運用を行い天下統一を果たし、
家康は中世的な戦国大名のまま、その天下を引き継いだ為、
あの大坂の陣こそ、家康が人生において初めて主導した近世的な戦争であったと。

で、だから何を言いたいのか?と言うと、
それは秀吉政権の官僚組織がもっていた先進性であり、時代的な異常性ですね。
四国攻め、九州攻め、小田原攻め、そして2度の朝鮮出兵と、
あれだけの大軍勢の遠征を成り立たせる後方支援は、有能な官僚組織があってこそであり、
その組織のレベルの高さは、天下を座を継いだ家康にすら、模倣する事が出来なかったと。
また、この先進的な組織力は、太閤検地・刀狩り・度量衡の統一などを全国規模で実施し、
日本各地の大都市・鉱山・蔵入地からの税収を大坂に集め、
多くの城を普請し、大坂・伏見・名護屋などの町造り、京都・博多などの都市整備まで行いました。
わずか10年余りの秀吉政権でしたが、その行政能力の高さたるや、日本史上でも異質な存在です。
(もしも豊臣政権が続いていたら、どんな違った日本になっていたか、想像するだけで面白い・笑)
そして、そんな組織を実際に動かしていたのが、石田治部であり、大谷刑部であり、
真田左衛門佐もまた若き官僚として、その末端を担った事を思うと、
真田丸の視聴者としては、感慨深いものがあったりもします(笑)。

ですが、その組織力が維持されたのも、関ヶ原までの話であり、
関ヶ原後に豊臣家の収入が大きく減ったのも、別に戦後処理で減封された訳でなく、
組織力の低下により、大坂周辺からしか税収を集められなかったという理由がありました。
(豊臣家の力を削ぐ為に、各地の豊臣領での横領を、家康が黙認した面も大きかったですが・笑)
と、ずいぶん回りくどい話になりましたけど、要するに当時の豊臣家には、
そんな大行軍が可能なほどの組織力を、とても持ち得ていなかったという訳ですね。

> 時代は違いますが足利尊氏も一旦は西国落ちした後に勢力を盛り返して再び京に進軍していますし。
いや〜、長い日本史上でも唯一人、そんな事を成し遂げた事こそ、
足利尊氏の凄さであって・・・と、南北朝好きとしては力説したい気分に(笑)。
この辺の事情は、東国と西国との地理的条件の違いが影響しているのかも知れませんね。
ただ、西国からの再起は、西国に地盤を置いた あの平家ですらのに失敗してますし、
当時の状況の豊臣家が成功させられるイメージは、正直言って湧きません・・・・

もし仮に、何処かへ落ち延びた上での再起を目指すなら、
歴史的に見ても、それは吉野・十津川・熊野の一帯じゃないですかねえ?
あの辺は、日本でも有数の辺境地帯でありながら、京都・奈良・大坂とは至近の距離にあります。
実際、天武天皇や後醍醐天皇が逃れたのも吉野の地でしたし、
特に十津川は辺境が故に、中央の権力に対しても独立独歩の気風が強く、
大坂の陣の際には、熊野を始め、紀州の各地で国人衆による蜂起が続出しましたので。
(源頼朝の叔父・新宮行朝の末裔を称し、熊野大社と熊野水軍を統べた新宮行朝は、大坂城で奮戦)
しかもこの地域は元々、大和大納言と呼ばれた秀吉の弟・豊臣秀長の領国でしたし、
真田幸村が蟄居生活をしていた九度山にも程近いですから、いろいろ繋がりもあったと。

> 西国落ちしてから再び畿内に進出するためには何度か土着勢力との合戦に勝ち続けないといけないと思いますが、
西国に逃げ落ちるのではなく、西国へと転戦するという事であれば、
西国から再帰する以前に、西国へ進軍して拠点を築く戦いが必要になるのでは?
確かに西国には、加藤x2・福島・黒田・蜂須賀・細川・堀尾など、秀吉恩顧の大大名や、
毛利や島津など、徳川の支配を快く思わない戦国以来の大大名が固まっていましたから、
もしも豊臣家が諸大名を味方につけて戦うなら、それは西国勢しか無いと思います。

しかし、その点は徳川家康も重々承知している所!!
家康は娘婿である池田輝政を大坂に程近い姫路に置いて、あれほどの巨大城郭を築かせました。
更には、山陽道の岡山に、家康の外孫にあたる輝政・次男の池田忠継を置き、
瀬戸内海ルートを監視できる淡路島の洲本には、同じく三男の池田忠雄を、
そして山陰道の鳥取には、輝政の実弟である池田長吉を置いてるんですよね。
要するに、大坂を西側から包囲して、西国との連絡路を全て遮断するように、
準一門の池田家が配置され、その総石高は実に100万石近くに及びました。
もしも秀頼が西国へと兵を進めるなら、まずはこの池田の防御壁を破らなければいけませんし、
しかも即座に落とさねば徳川勢に背後を襲われる為、これはなかなか至難の業だと思いますよ・・・・

> 毛利家の所領地あたりを根拠として、西国大名に協力を呼びかけ、
毛利家による周防・長門の統治は、元就の時代から続いており、
秀吉・家康期に誕生した落下傘の国替え大名とは、その地との結び付きが違うので、
簡単に落として、本拠地にすると言うのは、正直無理だと思いますよ・・・・
それに防長二州は本州の端で、四国や九州とも海を挟んで面している立地ですから、
ヒトやモノが行き交い、経済には優位でも、戦争には不利な場所です。
平時に拠点とするなら良くても、有事に拠点とするには向かないのでは無いかと?
あと何より、大坂の陣の際に、徳川方と豊臣方の両張りをした大名って毛利くらいなので、
逃亡して身を寄せるならまだしも、領国を奪うというのは、決して得策では無いでしょうしね。
(毛利輝元の密名で、輝元の従兄弟&元就の曾孫の内藤元盛が大坂へ入城し、落城後に捕縛されると自刃)

どうしても西国に拠点を持つとすれば、肥前の「名護屋城」が適当じゃないですかねえ?
九州から上洛の兵を挙げるのは困難でも、九州で独自の勢力を築く事は歴史的にあったりしますし、
朝鮮出兵の折には臨時の本拠地として、大坂城の次ぐ大規模な城郭&城下町が作られてましたから。
とは言え、現実的に考えれば、西国の豊臣恩顧の大名衆の協力は不可欠だった訳で、
もしそれが可能であれば、秀頼を匿う為に作られたとも言われる「昭君之間」をもつ
加藤清正の「熊本城」に、まずは身を寄せるのが無難な所だったと思います。

> 家康が老死するまで持ちこたえれば、秀頼vs秀忠となって前者につく大名も出てくるような気がします。
家康の死だけでなく、秀忠の死も無ければ、現状を覆すのは難しかったと私は思います。
簡単に言えば、将軍後継を巡る徳川家の内紛でも起こさない限り、体制的に磐石過ぎると・・・・
実際、秀吉も織田家の内紛を利用したからこそ、天下人にまで上り詰められた訳で、
もしも本能寺の変で、跡取りの嫡男・織田信忠が生き残っていれば、歴史は大きく違ってたはずです。
織田家でもそうなのですから、徳川家などは特に、
家康が10年以上の時間を掛けて、幕藩体制の基礎をガッチリと築き上げましたからねえ。
人間心理から言えば、妥協し得る現状は、出来るだけ変えたく無いモノですし、
将軍の秀忠が健在で、親藩・譜代があれだけ居れば、家康が死んでも体制は揺るがなかったかと?

しかし、家康と秀忠が共に死んでしまえば、残された跡取りの徳川家光は、
大坂の陣の時はまだ10歳の少年でしたし、生母である江姫は弟・忠長の方を溺愛・・・・
そして一門の大大名には、秀忠の兄・結城秀康の子であり、秀忠の娘婿でもある松平忠直(越前67万石)、
あの伊達政宗の娘婿である家康の六男・松平忠輝(越後60万石)、
家康から寵愛された家康の九男・徳川義直(尾張54万石)に、十男・徳川頼宣(駿河50万石)と、
第3代将軍の座を巡る家督争いは、なかなか大変な事になっていたのでは無いかと?(笑)
でも、これくらい徳川家がゴタ付かなければ、豊臣家の盛り返しは有り得ないだろうと思います。
(浅井姉妹ラインで徳川忠長や、加藤清正の娘婿である徳川頼宣あたりが、豊臣家には理想的?)

▼ 「大坂の陣」の多人数用ゲーム案
> > > > 今回のメンツなら、今度こそ大坂方が勝てそうかなぁ?(笑)
> > > > ・・・って、そんな冗談を言ってるくらいなら、
> > > > 無意味な○×ゲームなど作ってないで、こっちのゲームを作れって話ですけどね。
> > > > ゲーム上であれば、それこそ作中の昌幸の策だって、実現する事が可能ですし。

> > > いやはや、今週の「軍議」は面白かったですね。

> > はい、大坂の陣が好きな私としても、かなりテンションが上がった回でした!!
> > おかげで今週は、大坂の陣のゲーム案とか、ちょっと考えちゃいましたしね(笑)。

> 私も大坂の陣のゲーム案を今週は真剣に考えてしまいましたよ。
> ここで、私の考えた真田丸の多人数ゲーム案をちょっと書いてみますね。
> 真田丸でもあったような「大坂方内部の足の引っ張り合い」をできるだけ再現できるような仕組みを考えてみました。
>   (中略)
> とりあえず真田丸の多人数ゲームの叩き台をざっと書いてみましたが、どうでしょう??

拝読いたしましたが、これだとイメージ的に「テーブルトークRPG」に近い感じなんですかねえ?
一般的なボードゲーム案とかではなく、「CGIゲーム化」の可能性を念頭においての話だとすると、
う〜ん、ちょっと厳しい意見を言わせていただきますね(笑)。

まず第一に、「大坂方内部の足の引っ張り合い」というテーマに関してです。
ゲームを作るだけなら、どんなテーマでも構わないのですが、
ゲームをプレーしてもらう事まで考慮に入れると、やはりその題材を活かすテーマが必要となります。
で、大坂の陣という題材を考えた場合、プレイヤーに対して「大坂城内の内紛」が、
魅力的に見えたり、歴史的な意義を感じさせたり出来るかと言えば・・・・
また、残念ながら あのゲーム案ですと、譜代衆は勝利ポイントの計算が極端な上、
プレーの幅も狭い為、担当者がゲームを楽しめるのか?って疑問も残りますしね。
ですから、もしやるにしても、牢人五人衆に大野治房・木村重成を加えた、
大坂七将による「武功争いレース」とかの方が、ゲーム的にスッキリして良いと思います。
もちろん、組織内の複雑さを表現するゲームも、あれば面白いとは思いますが、
その題材として、大坂の陣が適当かと言うと、ちょっと違うような気がするので。

続いて第二に、基本となるゲーム・システムに関してです。
ゲーム案では、「コマンド制」でありながら「シナリオ制」となっていますが、
この2つのシステムは、あまり相性の良いモノでは無いんですよね・・・・
コマンド制というのは、プレイヤーに行動選択の自由を与えられたシステムなので、
ゲーム内のシナリオを、自分たちのプレーで築き上げていけるのが魅力です。
ですからシナリオ制により、あらかじめストーリー展開が限定されてしまうと、
コマンド制がもつ自由度の高さと、システム的に衝突してしまうんです。
もちろん、テーブルトークRPGのように、決められたシナリオの中でも、
自由に遊ぶ事は、理論的に可能なのですが、それには人間のゲーム・マスターが必要です。
しかしCGIゲームというのは、そうした判定や仲裁を、コンピューター処理に任せてますからねえ。
AIが凄く発達したり、精緻な構成を持つゲームなら別ですけど、少なくとも私には無理です(笑)。
ですので、ゲームとして形にする事を考えた場合は、どちらかを選ぶ必要があります。

仮に「シナリオ制」を選んだ場合には、個人的には「カードゲーム」するのが良いと思います。
各カードには豊臣方・徳川方・中立勢などの人物が描かれており、
その人物の影響力に応じた数字が、カードに記載されているとします。
譜代衆として登場予定だった淀殿・大蔵卿・有楽斎なども、こうしてカードにしてしまいますし、
プレイヤーが担当武将に選んだ人物のカードは、初めから所有している事にします。
そして軍議パートや合戦パートなどで、それらのカードを使用する訳ですね。
例えばシナリオが、「迎撃か? 籠城か?」の軍議パートだった場合、
プレイヤーは手札を投じて、締め切り時に多数決で多かった案が採用となります。
(1シナリオ3日とかにして、日付更新時には途中経過を発表するのも面白いかも?)
これは1人1票の方式ではなく、カードに書かれた影響力の合計値で判断され、
プレイヤーはここが勝負所と思えば、上限無く手札を切ることが出来ます。
(シナリオ更新時に補充されるカードの枚数は固定なので、使い過ぎると後で困ります)
それと、人物カードの他に、イベント・カードも混じっており、
多数決では勝っていても、秀頼や淀殿で「鶴の一声」カードを使って、結果を覆したりなど、
人物カードと一緒に使う事で、イベントを発生させる事も出来ます(笑)。
あと、徳川方のカードまで入っているのは、敵を対象としたイベントを発動させたりする為です。
シナリオ制で、コマンド選択を行うと、最適な行動に固定化してしまいがちですが、
プレイヤーの行動をカードで縛る事で、そこに選択性とゲーム性が生まれる訳ですね。

また、「コマンド制」を選んだ場合には、自由な戦略性を確保する為に、
ゲームの開始年を戦争勃発の直前ではなく、例えば関ヶ原終了後からとかにして、
扱うマップの範囲も大坂周辺だけでなく、日本全土を対象としても良いでしょうね。
具体的には、豊臣秀頼や徳川家康だけでなく、有力な大大名にもプレイヤーが入るようにして、
伊達政宗なら、娘婿の松平忠輝を擁しつつ、隙あらば天下を狙ったり、
加藤清正なら、豊臣家を守るべく豊臣恩顧の大名を集結させたり、
結城秀康なら、実弟・秀忠と義弟・秀頼の間を取り持つべく動いたりなど、
様々な歴史的ifシナリオの展開を、自由にデザインできるようにする訳ですね。
WW2系や赤い嵐などと似た感じですが、こちらは募集終了時点で無人だった大名家は、
プレイヤーの大大名が配下に置く事で、自由に動かせるようにします(行動力は忠誠度に依存)。
ですから、譜代大名の多い徳川家は有利となりますが、
分家にもプレイヤーが入り、家督を争う内紛に突入するとグチャグチャになりますし、
豊臣家を選んで、秀吉恩顧の大名たちを篭絡していくのも良いと思います。
まあ、それ考えると、いっその事、徳川本家と豊臣家はプレイヤー担当から外してしまった方が、
いろいろなシナリオを描けて、ゲームとしては面白くなるかも知れませんね?

そして最後は第三に、グラフィック表現(ゲーム画面)に関してです。
あまり見掛けない「コマンド制&シナリオ制」だからという事もありますが、
このゲーム案だと、どのようなゲーム画面にするかが、あまりイメージ出来ません・・・・
例えば、純粋に用兵を楽しむゲームであれば、HEXマップで大坂周辺の地形を再現し、
あの城を押さえようとか、あの山に布陣しようとか、あの川で敵軍を食い止めようとかなります。
このサイトのCGIゲームで言えば、三国大戦や銀英大戦がそのシステムですね。
例えば、銀英大戦では将官キャラが100名も登場させてますので、
大坂の陣でも、お気に入りの諸将をいろいろと登場させる事が出来て、その点は魅力ですし、
まあ個人的にも、日本の国土開発史を歴史Flash化しようと構想した際に、
大阪・関西の地形をかなり調べたので、巨大なHEXマップを作ってみたい気持ちも(笑)。

また、用兵とかは大雑把で良くて、より大きな規模での戦略を練りたい場合には、
扱うマップを更に広範囲にして、エリア式や拠点経路式にする事ですね。
同じくここのゲームだと、WW2オンラインや赤い嵐がエリア式、不如帰オンラインが拠点経路式です。
名古屋城を攻略する昌幸プランとかを実行するなら、このタイプが良いと思います。
HEX制でも可能は可能なのですが、マップ的に大きくなり過ぎますので。
ちなみに、このタイプだと、前述のカード・ゲーム系とも組み合わせる事が可能です。
あとは、マップを必要としないゲームであれば、核軍縮時代のように表と数字だけで表したり、
それだと味気無いとなれば、日本大統領選挙や首相選挙のように画像を組み込んでいます。
やはりゲームで遊ぶ場合は、こうしたグラフィック表現が、かなり重要なんですよね。
ゲーム制作で楽しいのは、プログラムしている時よりも、マップを描いてる時だったりしますし(笑)。

結局、ゲーム案を考える時には、
「プレイヤーに対して、どのようなテーマを感じさせるのか?」
「プレイヤーに対して、どのようなシステムで遊ばせるのか?」
「プレイヤーに対して、どのようにゲーム画面を見せるのか?」
という、以上3つの事を考慮する必要がある訳ですね。
ちなみに大坂の陣の場合、その魅力は大坂に集結した両軍の武将たちでしょうから、
彼らの活躍ぶりを味わえるようなゲームが理想ですよね。
そしてゲームの規模としては、戦術級でも、作戦級でも、戦略級でも楽しめる題材なので、
これに関してはそれこそ、その人の好み次第だと思います。
武将の個性を際立たせると言う意味では、カード・ゲーム系だって面白いでしょうしね。
まあ私は、大坂の陣自体が好きなので、どれでもOKだったりします(笑)。

▼ 「新・大逆転!太平洋戦争を阻止せよ」
> > > 今でも印象に残っているのが1989年発刊の「大逆転!太平洋戦争を阻止せよ」という本でして、
> > > この本の中では主人公が第二次世界大戦前の日本の首相に就いて
> > > 太平洋戦争を回避するというシミュレーションゲームに挑戦するのですが、
> > > 現在のリベラルな思考で1回目に挑戦するとすぐに陸軍に暗殺されてゲームオーバーになるという、
> > > なかなか刺激的な本でした。

> > さっき検索してみた所、市の図書館に1冊だけ蔵書があるみたいなんですが、
> > 私はほぼ仮想戦記を読まないんですけど、それを差し引いてもオススメの作品でしょうか?
> > もしそうでしたら、今度機会があった時にでも、読んでみたいと思いますけど。

> もし仮にamazonで評価をつけるなら、星3つといったところでしょうか。
> すごくお勧めというわけではないのですが、昔の光栄の歴史シミュレーションとか好きなのであれば
> 読んでいてはまるかもしれません。
> なんといっても、筆者が光栄の歴史シミュレーションからインスピレーションを得て、
> とことんゲーム風にこだわったストーリーとなっていますので。
> この「本の中でのゲームの設定」自体が、光栄の歴史シミュレーションゲーム好きならたまらないですね。

う〜ん、また難しい評価を(笑)。
単に仮想戦記で、星3つでしたら、きっとリストから外れたでしょうが、
歴史ゲームのインスピレーションを得られるかも?なると、参考資料としての価値も出てきて・・・・
まあ、私自身の「読書モード」が先日終了したばかりなので、
すぐに読む事は恐らく無いでしょうけど、とりあえず在庫確認の意味でも借りてみます。
実物を実際に見てみる事で、次の機会に読んでみる可能性も上がるでしょうから。

> > 相手国もプレイヤーにしようとするから、人数的に無理が生じる訳で、
> > 例えばプレイヤーを日本の5大臣に限定して、他国の行動はイベントとして登場させる形なら、
> > 多人数ゲームとしても、無理のない形に収まるんじゃないですかねえ?
> > 陸軍大臣が勝手に武力衝突を起こして、ようやく停戦協定を結んだ外務大臣が頭を抱えたり、
> > 大蔵大臣と外務大臣にタッグを組まれて、海軍の戦艦建造が中止に追い込まれたりと、
> > 要するに、外患の方は今までのゲームに任せて、内憂に専念するゲームにするって事ですね。
> > 大日本帝国が滅亡しようが、省益ポイントを一番多く獲得できたプレイヤーの勝利です(笑)。
> > (現代を舞台に、各国の扇動政治家となって、票集めの為に世界情勢を混乱させるゲームは悪趣味かな?)
> > あとはゲーム要素を強める為に、10年を1ターンとして1870年代から1940年代までを扱い、
> > ターンごとに世界情勢を変えて、プレイヤーが担当する大臣職も変わるのも、意外と面白いかと。

> そういえば昔の光栄のゲームの「提督の艦隊2」でも似たようなシステムがありましたね。
> 海軍の司令官として、いかに陸軍等の他の勢力の邪魔をかいくぐって
> 発言権を高めるかが大事だったような気がします。
> 何分昔のゲームなので、詳しいことは覚えていませんが。

実を言うと、私は提督の艦隊シリーズって、一切 未プレーなんですよね・・・・
ウチは双方の祖父が戦場を経験しており、しかもその兄弟に戦死者が出ているので、
第二次大戦に関しては「歴史」という扱いにならず、ゲームで遊ぶ対象には出来ませんでした。
「歴史は好きだけど、戦史はあまり好きじゃない」という私の嗜好も、この辺が影響しているのかも?

しかし戦後60年が経ち、祖父母をはじめ、多くの戦争経験者が鬼籍に入った10年ほど前、
日本を含めて、国際情勢や国内政治がドンドンきな臭い方向へ動き始めると、
「自分たちは今、戦後よりも、戦前に近い時代を生きているのかも?」という危機感が生じ、
個人レベルで少しでも抗うべく、「国際関係を肌感覚で知って欲しい」という考えから、
私自身のそれまでの方針を変えて作ったゲームこそ、実は「WW2オンライン」だったりします。
特にあの頃は、そうした隠れた意図を持ってのサイト作りをしてましたね。
歴史Flash用の倉庫利用で、サーバー削除されない為に作ったダミー・サイトも、
表向きでは、北朝鮮をモデルにした「日本民主主義人民共和国」というネタでしたけど、
社会主義というライバルを失い、暴走を始めた資本主義が、そのうち巨大な格差を生む恐れがあり、
笑いの中に、そうした兆候への警鐘を鳴らす意味合いもありましたからねえ・・・・
って、お堅く真面目にやるのは私の好みに合いませんし、お仕着せとかも嫌いなので、
「感じ取る人が少しでも居れば良いや」というスタンスでしたから、ほぼ自己満足だったかな?(笑)

▼ 囲碁電王戦
> 趙治勲名誉名人と囲碁AI「DeepZenGo」が今月19〜23日にハンデ無しの3番勝負を行うことになりましたね。
ほぼ3年ぶりに、第2回の囲碁電王戦を開催ですかぁ〜
それにしても、第1回の時もそうでしたけど、発表が直前過ぎですよね(苦笑)。
前回↓は、将棋電王戦のタイムシフトを見返していて、たまたま開催を知りましたし、
http://tokuou.daiwa-hotcom.com/cgi-bin/kjb/kjbn.cgi?tree=c18698
今回も、ほのぼのさんに教えてもらってなければ、開催情報を見落としていた可能性も?

> 趙治勲名誉名人はというと、今年でもう60歳くらいになるということは、
> 生前の米長邦雄がボンクラーズと戦ったときと
> ほぼ同じ年齢なので、どうしても現役のときの棋力からは一段実力が落ちるかと。

いやいや、当時の米長会長の棋力と比べるのは、さすがに趙名誉名人に対して失礼ですよ(笑)。
趙治勲は今年還暦を迎え、確かに全盛期はとうに過ぎてますけど、
それでも今期の阿含杯(将棋だと朝日杯に相当)では準優勝してますし、
トップ棋士とまでは言えなくても、トップ・クラスの棋士の1人ではあると思います。
まあ囲碁の場合、読みよりも大局観の方が重要なので、将棋と比べると、
加齢による棋力の落ちは緩やかではあるものの、それでも異例な存在ですね!
将棋界で例えるなら、晩年の大山永世名人に近いイメージでしょうか?

> そして、囲碁の世界ではトップ棋士たちが積極的に囲碁AIと勝負しようとするのがいいですね。
これに関しては、日本国内限定である将棋が特殊だったとも言えます。
連盟が鶴の一声で「コンピュータ対局禁止令」を出すみたいな事は、
国際的に行われている囲碁だと、まず無理な対処方法ですからね(笑)。
例えば、アルファ碁と対戦した韓国のイ・セドル九段にしても、
韓国棋院と上納金の問題で揉めて、中国リーグで戦ってた時期があったくらいですし。

> そのうち、井山裕太六冠と囲碁AIとのハンデ無しの勝負も近いうちに見られるかも?!
Google側は、アルファ碁と対戦させる相手棋士の候補として、
「日本の井山、中国の柯潔、韓国のイ・セドル」を考えていたそうですし、
井山六冠の方も、「アルファ碁と普通にやってみたい」と発言してますので、
機会さえあれば、対戦が実現する可能性はありそうですけど、如何せん日程の問題が・・・・
先日まで七冠独占だった為、国際棋戦への出場すら大変な現状だと聞いてますからねえ。

> 今回の囲碁ソフトは日本人開発者によるものですが、実力は李九段と対局前のアルファ碁に達しているそうで。
> そうなると囲碁AIが3連勝しそうな気がします。
> これだけの短い時間での囲碁AIの進歩の速さには驚かされます。

あの対局前のアルファ碁の実力というのが、意外と曲者でして、
当時はまだ、プロ棋士のレベルで言うと、下の上か、中の下くらいな印象でした。
だからこそイ・セドル九段も、第1戦では舐めて掛かり、そこで敗北を喫すると、
2戦目以降は逆に、焦りや恐れに支配されてしまった面があったのも事実です・・・・
もしも事前にアルファ碁の実力を把握できていれば、また違って展開を見せたかも知れず、
また、対局料1500万円(勝ち越しボーナス1億円)では、安請け合いしてなかったと思います。
もちろん、わずか半年間でアルファ碁の実力を急速にアップさせたGoogleも凄いんですけどね!!

ですので、開発者側の主張をそのまま信じたとしても、
「DeepZenGo×趙治勲」の3番勝負で、仮にどちらかが3連勝するとしても、
その可能性は、コンピューター側よりも、プロ棋士側の方が高いと思います。
前述の通り、趙名誉名人の実力は未だ、プロ棋士の中でもトップ・クラスありますから。
まあ対コンピューター戦だと、精神的負担から、いつもの実力を発揮できない例も多いですが、
趙名誉名人の性格を考えれば、そこは大して心配要らないと思いますしね(笑)。
それでも、3年前の第1回大会では、まだアマ・トップ級にも及ばなかったZENが、
東大やドワンゴの支援を受けて、一体どれくらい強くなったかは大変興味があります!!
Googleの支援規模とは比べ物にならないとは言え、開発環境が大幅改善したのは事実ですし、
これでもしも、1勝したり、勝ち越したり出来れば、それはそれで凄い偉業だと思います。

▼ 叡王戦の決勝は「佐藤名人vs.千田五段」
> 叡王戦では佐藤名人が羽生三冠に勝って、決勝戦は佐藤名人vs千田五段の3番勝負となりましたね。
> 羽生さんvsコンピュータソフトの対戦が無くなることを考えると、羽生さんの敗退はとても残念でしたね。
> しかし、佐藤名人と千田五段、どちらが優勝しても対コンピュータソフトは非常に興味深いものになるかと思います。
>   (中略)
> それにしても羽生さんとコンピュータソフトの勝負が見られないのは返す返すも残念でした。
> 羽生さん自身は知的好奇心旺盛でコンピュータソフトと戦うことにも拒否感はないでしょうから、
> 電王戦以外の場でも構わないので、羽生さんが年をとって実力が衰えていく前に
> 何らかの形で羽生さんとコンピュータソフトの勝負を見てみたいものです。

いや〜、残念ながら羽生三冠は、準決勝で名人に負けちゃいましたね・・・・
やはり一番見たかったのは「羽生vs.ponanza」でしたけど、こればかりは勝負事なので仕方ない。
叡王戦&電王戦は3年契約なので、少なくとも来年までは開催される予定なので、
その大トリで羽生さん登場となれば、棋士とコンピューターの戦いも綺麗に終われるのかな?
って、実際に大会となれば、こうして準決勝まで勝ち上がるのも大変な事なので、
正直な気持ちを吐露してしまえば、本当に、本当に、残念でなりません・・・・

でもまあ、一般世間に対するニュース価値で言えば、断トツで羽生さんでしたが、
しかし将棋ファン的な見方をすれば、「現役の名人vs.ソフト時代の申し子」という、
今後の将棋界を背負う若き2人の決戦であり、どちらが電王戦に駒を進めても面白くそうですよね!?
日程の問題が残るとは言え、時の名人がコンピューターと対決するとなれば、将棋界にとって一大事ですし、
知名度では段違いでも、現時点の実力となれば、やはり羽生さんよりも現役名人ですからねえ。
世間に与える衝撃度ではなく、将棋界に与える衝撃度で考えれば、こちらの方が大きくなるかも?
また、千田五段が優勝したとなれば、電王戦での対局そのもよりも、
電王戦の研究対策用として最新版ponanzaをゲットする事で、今後どれだけ棋力アップするかに関心が(笑)。
今までは電王戦自体にばかり目が向いていましたけど、
「不屈の棋士」や「将棋 名勝負伝説」でのインタビュー記事を読んだ事や、
録画したままだったNHK教育のETV特集「激闘 電王戦二番勝負」を、先日ようやく見た事で、
http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/20/2259545/
叡王戦には「ponanza争奪戦」という側面がある事に気付き、更に楽しくなってきました(笑)。
ただ、それを言うと、だからこそ羽生さんに勝ってもらいたかった気持ちがありましたね。
さすがに近年は、寄る年波に抗えなくなりつつある羽生さんですが、それでも未だ三冠を有してますし、
そういうタイミングだからこそ、ここで電王戦を経験し、最新版のponanzaを手に入れる事で、
「ひょっとしたら、何らかの化学反応が見られるかも?」という期待も、個人的に抱いていたので・・・・
実を言うと最近は、羽生さんの登場を望む理由が、歴史へのケジメとかいう以上に、
このまま単純に衰えない、新たな羽生時代の到来を見てみたい気持ちの方が強かったかも?

> > そして理想的な展開を言えば、2番勝負が1勝1敗で終わるのがベストですかねえ?
> おっしゃる通り、1勝1敗で終わるのがベストなのでしょうが、おそらくは2連敗するでしょうし、

う〜ん、私はまだ棋士側にも「チャンスあり」と見てるんですけど、甘いですかねえ?(笑)
単純な棋力だけで言えば、既にソフトは人間を上回ったかも知れませんけど、
人間にはミスが付き物なのと同じように、ソフトだって今はまだ多くの穴が残っているはずです。
それはアンチ・コンピューター対策の話ではなく、人間もソフトも悪手を指す可能性があるという話です。
前回の電王戦でも、ponanzaが悪手を指してしまう場面があり、その時に検討室は沸いたそうですが、
しかし対戦する山崎八段は、ソフトの実力を認めるあまり「気付かない妙手を指された」と思ったのだとか。
そのエピソードを聞くと、コンピューターとの対戦では、人間側だけに科される「精神面の勝負」があり、
山崎八段の場合は、既にそちらの勝負で大きく負けていた印象も受けました・・・・
逆に言えば、こうした自分の心との勝負を制した上で無ければ、純粋な将棋の勝負に至らないのでは無いかと?
人間もソフトも悪手があるとは言え、精神面で崩れたら、人間側の悪手率は増大するでしょうからね。

そういう意味では、2年前の大晦日に行われた「1手10分&継ぎ盤あり」に引き続き、
今年の大晦日に行われる「電王戦合議制マッチ」は、なかなか面白い試みだと思います(笑)。
http://denou.jp/gougi2016/
こうする事で、人間側もソフト側も単純なミスの発生を抑制できますし、
その局面ごとに最善手を選ぶというのは、人間がソフト的な考え方に挑む事でもありますからねえ。
(江戸時代の御城将棋や御城碁は、一門で検討を行いながら指す 合議制的な側面あったそうですが)
スポーツでも、ゲームでも、勝負事には必ずミスが付き纏うモノで、そこまで含めての勝負ですから、
これらの企画や、タッグマッチ戦などは、単に将棋として見れば面白さに欠けるかも知れませんけど、
「人間と機械の共存・活用」という科学実験の観点からすると、非常に興味深いモノだと思います。
ある意味では、千田五段が最近行っているという
「ソフト解析を利用した悪手誘導の研究」も、こうした観点に近い部分があるかも?(笑)

> > 既に御存知かも知れませんが、先日発売された本を紹介しておきます。
> > 別冊宝島『将棋「名勝負」伝説 〜将棋界を支配する「人工知能」の猛威を徹底検証〜』
> > https://www.amazon.co.jp/dp/4800263506/

> ご紹介いただきありがとうございます。
> この本の存在は知っていたのですが、まだ本の実物は見たことがなかったです。
> 今度本屋さんで探してみたいと思います。
> 千田五段がどんなことをしゃべっているのか興味がありますね。
> (ネットでは、千田五段が傲慢なことをまたしゃべったという噂もありますが・・・(笑))

「藤井聡太君も、今の勉強法のままでは、良くて羽生さん止まり」って発言ですね(笑)。
記事の全文を読んで、千田五段のスタンスが理解できていれば、
この発言も「羽生さんは人類史上で最強の棋士」という、最大限の褒め言葉なのですが、
この一文だけ抜き出されると、「生意気な若造」という印象を受ける将棋ファンも居そう・・・・
まあ端的に言ってしまえば、言葉のチョイスが下手って事なんですけどね。
近年では会話AIも発達して来ていますし、千田五段は、そちらも学ぶ必要があるのかも?(苦笑)

って、将棋ソフトの対局は「手の解説や、感想戦が無いからツマらない」とも言われてますし、
そろそろ会話AIを実装した将棋ソフトが登場しても、おかしくは無い時代なのかも知れません。
そして、そちらの面でも機械学習を進めて、電王戦のインタビューで、
「名人ニ  香車ヲ引イテ 勝ツ」とか勝手に発言し始めれば、今以上にソフトへの恐怖感が(笑)。

> ここからは極私的なたわごとですが、決勝3番勝負は片ヤオがあるんじゃないかと危うんでいます。
> 佐藤名人が勝った場合は、それこそ名人がコンピュータソフトに完敗する可能性も出てくるわけで、
> そうなると棋士の威厳が失墜すると考える将棋連盟のトップから
> 佐藤名人に「勝つな」と圧力をかける可能性もあるかと。

う〜ん、それはちょっと考え過ぎじゃないですかねぇ?(笑)
そんな事を恐れるのであれば、去年みたいに不出場で良い訳で、
こうして今年は、羽生さんや現役名人が出場している時点で、今更そんな事はしないと思いますよ。
準決勝「羽生×佐藤」の一局を見ても、私は両者の(特に羽生さんの)意欲を感じましたし、
それにそもそも、今回のソフト不正問題への対応を見ても、
将棋連盟は残念ながら、そうした集団的な意思を持って動ける組織とは思えませんからねえ(苦笑)。

まあ、ベテランの棋士が個人的にゴチャゴチャ言う事はあるかも知れませんが、
棋士はやはり勝負師であり個人事業主ですので、名人にまでなった棋士が耳を貸すかも???
もちろん、名人戦の防衛戦を重視して、適当な所で負けたりする事は有り得そうですけど、
3番勝負の決勝戦まで駒を進めてる時点で、その「適当な所」は既に通り過ぎてる気もします(笑)。
それに、「名人の八百長」疑惑だなんて、「A級棋士のソフト不正」疑惑とは比べ物にならず、
コンピューターに負ける事などよりも、遥かに将棋界の権威失墜が大きいように思いますし・・・・

> 今の佐藤名人と千田五段の実力を考えると、10回指したら8回は佐藤名人が勝つくらいの実力差があるわけで、
> 一発勝負ならまだしも3番勝負なら普通ならほぼ佐藤名人が勝つでしょう。
> なので、千田五段が3番勝負に勝ったならば、本当にヤオが無かったのかどうしても疑念が生じてしまいます。

ひとつの目安として、プロ棋士のレーティングで見てみると、
佐藤名人が1位の「1910ポイント」で、千田五段が8位の「1790ポイント」ですから、
名人側の期待勝率は「67%」となり、10回指したら6〜7回勝つくらいの実力差となりますね。
そうなると、3番勝負で千田五段が2勝する期待値は「26%」になるのかな?
もちろん、レーティングはあくまで参考値に過ぎませんけども、
決勝まで上がってきた実力を考えても、単純に名人と五段の戦いとは見れないと思います。


[20521] Re:大河ドラマ・大坂の陣・囲碁電王戦・将棋叡王戦返信 削除
2016/11/24 (木) 01:11:13 ほのぼのさん

すいません、またいろいろ忙しくて所々しか返信できませんが、主にホットな話題についてコメントしてみます。

●囲碁電王戦
結果は、趙治勲名誉名人が2勝1敗で勝ち越しましたね。
囲碁の世界はよく知らないので、ご指摘の通り趙治勲名誉名人の実力を完全に見誤っていました。
晩年の大山永世名人、あるいは還暦を迎えたときの羽生さんといった方が良かったですね。
それにしても、DeepZenGoはまだアルファ碁とはだいぶ差がありそうでしたね。
アルファ碁ははっきりと人智を超えた手を打ってきていたようですが、
DeepZenGoも良手は多かったもののはっきりとした悪手もあったようで。
趙治勲が敗れた2戦目も人間側に大きなミスがあったのが勝敗を決したようで、
人間側が3連勝してもおかしくなかったですね。
しかし、3年前からの進歩を考えると、あと1年、2年で囲碁のトップ棋士を完全に凌駕してもおかしくないですね。
こちらのソフトの進歩もこれから楽しみです。

●大河ドラマ
> 先日、2018年の大河ドラマが西郷隆盛に決まったばかりですが、
> 続いて2019年の大河も、クドカン作品で「東京&五輪」を扱う事に決まったらしいです。


うーん、2018年の西郷隆盛は楽しめそうですが、2019年の「東京&五輪」は全く想像がつかないですね。
誰を主人公にもってくるかが重要になるんでしょうが、あえて特定の主人公を置かないという変化球でくるかもしれませんね。
2017年のおんな城主直虎は今のところ期待できないのですが、ちょっと最近の大河ドラマは奇をてらい過ぎているような気もしますね。
もう取り上げるような有名な歴史人物がいないという事情もありますが・・・。

●真田丸あと4話
第46回「砲弾」は、大砲視点での大坂城天守閣直撃のCGで幕を閉じるという衝撃的な話でしたが、
いよいよ真田丸もあと4話しか残っていないですね。

第47回(11/27) 「反撃」
第48回(12/04) 「発火」
第49回(12/11) 「前夜」
最終回(12/18)  タイトル無し

正直なところ、あと4話で大坂夏の陣の終焉までの信繁の活躍をどれくらい盛り込めるのか不安がありますね。
なんだか駆け足で話が進んでしまいそうで、ちゃんとドラマを描けるのかちょっと心配してしまいますね。
今になって思うと、秀吉編を3〜4話削ってでも、大坂の陣をもっと充実させてほしかったところです。

あとちょっと残念なのは、家康側は20万とも30万ともいわれる大軍を動員しているのに、
数の脅威がドラマ中で描かれていないところですね。
「徳川が20万の大軍で大坂に向かった」ってナレーションがないと、
相手が数千の軍勢といわれても違和感がないです。
大坂の陣は、あれだけの大軍相手に戦うのが魅力の一つなのに、なんだか戦闘がしょぼいせいで
信繁の活躍も見劣りがしてしまうように感じるのは残念なところです。


●真田丸ゲーム案
たしかに「コマンド制」「シナリオ制」を併用するのはシステム的に衝突してしまいますね。
最初に提案した案だと、特に譜代衆の場合、プレーの幅も狭い為、担当者がゲームを楽しめるのか?という問題はありますね。
あのゲーム案は、実際に真田丸を見ていて当初思ったよりも織田有楽斎や大蔵卿局が活躍していたので、
これらの人物もゲームに何とか絡ませることができないかというのが動機付けだったわけですが、
実際にゲームとなると、織田有楽斎や大蔵卿局のコマンドは制限されるわけでやっていて面白味がないかもしれません。
そういう意味では、当初案ではおっしゃる通りイメージ的に「テーブルトークRPG」に近く、
純粋なテーブルトークRPGだと織田有楽斎や大蔵卿局の活躍の場もできたかもしれませんが、
CGIゲームだと難しそうですね。
そうなると、「牢人五人衆に大野治房・木村重成を加えた大坂七将による武功争いレース」の方がCGIゲーム的には良さそうですね。

> 仮に「シナリオ制」を選んだ場合には、個人的には「カードゲーム」するのが良いと思います。
> 各カードには豊臣方・徳川方・中立勢などの人物が描かれており、
> その人物の影響力に応じた数字が、カードに記載されているとします。
> シナリオ制で、コマンド選択を行うと、最適な行動に固定化してしまいがちですが、
> プレイヤーの行動をカードで縛る事で、そこに選択性とゲーム性が生まれる訳ですね。


> また、「コマンド制」を選んだ場合には、自由な戦略性を確保する為に、
> ゲームの開始年を戦争勃発の直前ではなく、例えば関ヶ原終了後からとかにして、
> 扱うマップの範囲も大坂周辺だけでなく、日本全土を対象としても良いでしょうね。
> 具体的には、豊臣秀頼や徳川家康だけでなく、有力な大大名にもプレイヤーが入るようにして、
> 伊達政宗なら、娘婿の松平忠輝を擁しつつ、隙あらば天下を狙ったり、
> 加藤清正なら、豊臣家を守るべく豊臣恩顧の大名を集結させたり、
> 結城秀康なら、実弟・秀忠と義弟・秀頼の間を取り持つべく動いたりなど、
> 様々な歴史的ifシナリオの展開を、自由にデザインできるようにする訳ですね。


コマンド制の場合、どうしても徳川家康、豊臣秀頼を担当するプレーヤーの負担が半端なく大きくなってしまうような気がします。
実際にこれらの両巨頭はほとんどの大名と通信を行う必要があるわけで、
これが例えば2週間以上続くとなると実生活に悪影響を与えるくらいにキツイと思います。
冷戦戦場とかでもそうですが、超大国2国対戦型にした場合、両方プレーヤーが真剣に取り組めば面白いセッションになりますが、
どちらかのプレーヤーにやる気がなかったり、途中で脱落したりすると、それまで真剣にやっていた他プレーヤーはがっかりしてしまうでしょう。
徳川家康、豊臣秀頼を複数のプレーヤーが担当するという方法もありますが、この場合だと両大名の方針がプレーヤー毎に
ブレたりして陣営内で連携を取ることが難しく、こちらもなかなかうまくいかなさそうな気がします。
そういう意味では、どちらかというとコマンド制よりも「カードゲーム」のシナリオ制の方がCGIゲームとしては面白そうな気がしますね。
ドラマ「真田丸」の雰囲気を楽しめるのもシナリオ制の方だと思いますし。

> また、用兵とかは大雑把で良くて、より大きな規模での戦略を練りたい場合には、
> 扱うマップを更に広範囲にして、エリア式や拠点経路式にする事ですね。
> 同じくここのゲームだと、WW2オンラインや赤い嵐がエリア式、不如帰オンラインが拠点経路式です。
> 名古屋城を攻略する昌幸プランとかを実行するなら、このタイプが良いと思います。
> HEX制でも可能は可能なのですが、マップ的に大きくなり過ぎますので。
> ちなみに、このタイプだと、前述のカード・ゲーム系とも組み合わせる事が可能です。
> あとは、マップを必要としないゲームであれば、核軍縮時代のように表と数字だけで表したり、
> それだと味気無いとなれば、日本大統領選挙や首相選挙のように画像を組み込んでいます。
> やはりゲームで遊ぶ場合は、こうしたグラフィック表現が、かなり重要なんですよね。
> ゲーム制作で楽しいのは、プログラムしている時よりも、マップを描いてる時だったりしますし(笑)。


そうですね、「カードゲーム」のシナリオ制にした場合でも、グラフィック表現(ゲーム画面)は重要ですね。
やはり何もないと味気ないので、マップのある形の方が見栄えがよさそうですね。
そうなると、エリア式や拠点経路式で少なくとも関東〜近畿まであるようなマップになる感じでしょうか。

> 結局、ゲーム案を考える時には、
> 「プレイヤーに対して、どのようなテーマを感じさせるのか?」
> 「プレイヤーに対して、どのようなシステムで遊ばせるのか?」
> 「プレイヤーに対して、どのようにゲーム画面を見せるのか?」
> という、以上3つの事を考慮する必要がある訳ですね。
> ちなみに大坂の陣の場合、その魅力は大坂に集結した両軍の武将たちでしょうから、
> 彼らの活躍ぶりを味わえるようなゲームが理想ですよね。
> そしてゲームの規模としては、戦術級でも、作戦級でも、戦略級でも楽しめる題材なので、
> これに関してはそれこそ、その人の好み次第だと思います。
> 武将の個性を際立たせると言う意味では、カード・ゲーム系だって面白いでしょうしね。
> まあ私は、大坂の陣自体が好きなので、どれでもOKだったりします(笑)。


そうですね、プレーヤーとして、いかに大坂の陣の武将になりきり、どうやって活路を見出していくかを
楽しむことができるか否かがゲームとしての完成度にかかってきそうですね。
あとはドラマの真田丸にこだわってしまうとどうしてもミニマムな視点になってしまうが、
あくまで真田丸にあるような大坂方の浪人五人衆視点の戦術ゲームにするか、
それとも大坂の陣をもっと俯瞰的に捉えるゲームにするかで、ゲームの構想が変わってきますね。

●秀吉の特異性

> って、兵站の確保という点で言うと、大坂攻めした史実の徳川軍も、かなり厳しかったんですよね。
> 冬の陣の際、兵糧不足で苦しかったのは、豊臣側よりも幕府側だったりしましたし。
> 以前は漠然と、幕府側の方が遠征軍であるという事情や、
> 14年に及んだ泰平の世が影響したのかと思ってましたけど、
> 改めて考えてみると、家康はそうした大軍を動員する戦争経験が乏しい事に気が付きました!!


> で、だから何を言いたいのか?と言うと、
> それは秀吉政権の官僚組織がもっていた先進性であり、時代的な異常性ですね。
> 四国攻め、九州攻め、小田原攻め、そして2度の朝鮮出兵と、
> あれだけの大軍勢の遠征を成り立たせる後方支援は、有能な官僚組織があってこそであり、
> その組織のレベルの高さは、天下を座を継いだ家康にすら、模倣する事が出来なかったと。


家康は、大軍を動員する戦争経験が乏しいというのに加えて、大規模な攻城戦を主導した経験がないってのもありますね。
大規模な攻城戦には兵站の確保が必須ですが、このあたりのロジスティクスに関しては家康は秀吉と比べると大きく劣るかと。
大坂冬の陣で危うく兵糧不足に陥ったというのは、小田原城攻めで完全なロジを見せつけた秀吉とは対照的です。
歴史ifですが、大坂冬の陣でエゲレス製の大砲が登場してなければ、
兵糧不足で大坂城攻城戦から撤退ということも十分にあり得たような気がします。
そのあたり、九度山で蟄居していた信繁には天守閣を直接攻撃できる大砲の存在を知らなかったというのは不幸でしたね。

秀吉が戦国時代において他の大名と比較して際立った特異性を見せるのは、
戦の最前線に立つ武士と同等かそれ以上に兵站等を担当する後方部隊を重宝し、彼らの地位を押し上げたことですね。
信長配下で毛利攻めを行うあたりからロジ技術を磨いていき、小田原城攻めや島津攻略でその技術は完成の域に達したと。
これは秀吉が武家の出ではなく農民から立身出世したということもあるかと思います。
武家の出だとどうしても最前線に立つ武士の武功を大きく評価しがちですが、
秀吉が他の大名よりも秀でているところは石田三成や大谷吉継等の後方部隊の活動もちゃんと評価し、恩賞したことにあるかと思います。
このあたりの秀吉の特異性は、漫画「センゴク」で学びましたね。秀吉の毛利攻略以降は、「戦争の質が根本から変わった」と喝破しています。
あの漫画は「天正記」以降は完全な「戦国時代の政治」を描く漫画になっていますね。
しかし、後方支援の功績で秀吉に取り立てられた石田三成が秀吉の死後に武闘派の加藤清正や福島等の反感を買って関ケ原で敵対するってのは皮肉なものですね。
秀吉でなければ石田三成がここまで歴史の表舞台に出るってことはなかったですし、肝心の関ケ原で自分が得意とするロジスティックではなく
家康が得意とする野戦で敗れ去るってのも因果なものです。

そういう意味では、大坂の陣あたりの豊臣家は、秀吉や三成の最大の武器であるロジ技術が喪失していたということを考えると、
局所的には家康を見返すことができても、最終的にはどう転んでも徳川家打倒までは行きつくことができなかったと今思いましたね。
さすがに若くて経験がほとんどない秀頼では優秀な後方支援部隊を正当に評価することはできないでしょうし。
逆にいうと、秀吉時代の有能な官僚組織が残っていれば、豊臣家vs徳川家の結果も違ったものになっていた可能性もありますかね?

●叡王戦の決勝は「佐藤名人vs.千田五段」
この叡王戦の決勝の予想はまた番勝負が近づいてからコメントしたいのですが、
現在進行している棋王戦予選でも千田五段が決勝まで駒を進め、佐藤名人も準決勝まで勝ち上がってきていますね。
(敗者復活戦もあるので、決勝で勝ってもそのまま挑戦者に選ばれるわけでもありませんが)
http://www.shogi.or.jp/match/kiou/42/honsen.html
千田五段としては、叡王戦の決勝も非常に重要ですが、棋王戦で初のタイトル挑戦となるかどうかも注目したいところですね。
(タイトル挑戦となれば、今度は永世棋聖まであと1期とした渡辺明との番勝負にもなるし)
年末にかけて佐藤名人vs.千田五段の大勝負が2棋戦で同時並行で進むかもしれませんね。


[20525] 大河ドラマ・大坂の陣ゲーム案・2つの電王戦返信 削除
2016/11/25 (金) 19:25:51 徳翁導誉

> すいません、またいろいろ忙しくて所々しか返信できませんが、
> 主にホットな話題についてコメントしてみます。

別に雑談なんですから、まったりテンポでも全く構いませんよ(笑)。
例えばミカエルさんとの雑談なんて、互いに2〜3週間くらいのテンポで、
途中で間が空いても、1年くらい後に普通に再開って感じですしね。

▼ 囲碁電王戦
> 結果は、趙治勲名誉名人が2勝1敗で勝ち越しましたね。
いや〜、なかなか面白かったですよ、囲碁電王戦。
少なくとも第1回よりは、断然楽しかったです(笑)。
どちらか一方が圧勝する訳ではなく、でも実力的にはソフト側が劣っていて、
しかしプロ棋士を相手に初勝利を上げ、しかもこれからドンドン強くなっていく。
これでもし、アルファ碁の存在が無ければ、展開的には最高だったんですけどね(苦笑)。

> 囲碁の世界はよく知らないので、ご指摘の通り趙治勲名誉名人の実力を完全に見誤っていました。
> 晩年の大山永世名人、あるいは還暦を迎えたときの羽生さんといった方が良かったですね。

還暦を迎えた羽生さんかぁ〜、それはそれで特別な味わいがありそう(笑)。
ちなみに第2局の敗戦後、趙治勲名誉名人のコメントが印象的だったので、引用しておきますね。

 『 序盤からまずい手を打ち、勝てそうになかった。
  途中、少しよくなったかと思ったが、ボクが気づかない手を打たれて…
  人間だと(反撃されて)「怖い」とか「痛い」と思うけど、
  人工知能はそういう感情がないからドンドン打ってくるよね。
  楽しかったですよ。
  ソフトが(手に入る程度に)開発されたら、使って勉強したい。
  人工知能と一緒に切磋琢磨できれば。 』
http://www.sankei.com/life/news/161120/lif1611200045-n1.html

「ソフトを使って勉強し、強くなりたい」と言うのは、千田五段と同じような考え方なのですが、
それを若手棋士ではなく、還暦を過ぎた名誉名人が発言する所に、私は凄さを感じました!!
「不屈の棋士」を読んだ後だったから、尚更なのかも知れません・・・・
まさに、「老いてなお、気骨ある者は賞すべきかな」という心境ですね。

> それにしても、DeepZenGoはまだアルファ碁とはだいぶ差がありそうでしたね。
> アルファ碁ははっきりと人智を超えた手を打ってきていたようですが、
> DeepZenGoも良手は多かったもののはっきりとした悪手もあったようで。

確かに現時点での実力自体は、Zenよりアルファ碁の方がずっと高いと思います。
しかし、今までの研究経緯から、Zenは人間らしい碁を打ち、アルファ碁は人間外れな碁を打つ為、
Zenの実力は人間にも解り易い一方で、アルファ碁は未知なる恐怖心を抱かせてますから、
そうした心理面も作用して、現実以上に実力差があるように見えてる面も、私はあると思うんです。
人間には理解できない手筋だからと言って、人間を上回る手筋だとは断言できませんからねえ。

ちなみに趙治勲は、三番勝負・終了直後のインタビューで、
囲碁AIの事を、「球速160km/hのノーコン投手」と例えていたらしく、
野球脳な私には、かなりグッと来るモノがありました(笑)。
別に細かいコントロールは無くても(ヨセなどの計算や読みが苦手でも)、
剛速球で抑えられれば良い投手な訳で、球速160km/hとなれば常人の域を超えていると。
しかし、だからと言って、その荒れ球まで「人智を超えた配球」と見てしまうと、
それは流石に過大評価だと思いますし(本当に人智を超えた配球の可能性もありますが・笑)、
逆説的に言うと、剛腕投手だろうが、技巧派投手だろうが、勝てる投手が良い投手なんですよね。

要するに、ソフトにはソフトの得手・不得手があり、人間には人間の得手・不得手がある訳で、
少なくとも現時点では、全てにおいて「ソフト>人間」が成り立つ程では無い以上、
ソフトの不得意分野を突いたり、人間の得意分野を活かしたり、
ソフトから学んで人間の不得意分野を補うなど、可能性はまだまだ広いように思うんです。
そしてある意味では、将棋や囲碁の世界が、その最先端を行っている可能性はあるんですよね。

> 趙治勲が敗れた2戦目も人間側に大きなミスがあったのが勝敗を決したようで、
> 人間側が3連勝してもおかしくなかったですね。

まあそれでも、あの趙治勲を相手に1発入れられたと言うのは、やはり凄い事ですよ(笑)。
それと、これは囲碁ソフトの革新技術となった「モンテカルロ法」の特性なのですが、
大局観が支配する序盤は大の得意ですが、読みが支配する終盤はかなり苦手なんですよね。
ヨセが下手で、勝負手を打てず、劣勢になると無理な手を連発して更に劣勢になど、
こうした傾向は、DeepZenGoも、アルファ碁も、あまり違いはありません。
(と言いますか、モンテカルロ法でない将棋ソフトも、似たような傾向はありますが)
極端に言うと、囲碁ソフトが勝利するには、スタート・ダッシュで逃げ切る必要があるんです。
一方で将棋ソフトの場合ですと、終盤に行くほど間違えなくなる為、
棋士が勝つにはスタート・ダッシュが最善策だと言われており、正反対なのが面白い所(笑)。

でもこれって、コンピューター自体の得手や不得手は変わりませんので、
結局の所、囲碁と将棋のゲーム特性の違いなんですよね!?
同じチャトランガ系のゲームである、将棋とチェスとの比較ならまだしも、
そもそもゲーム性が異なる囲碁と将棋の違いなんて、今までは漠然としか考えませんでしたけど、
こうして「コンピューター」という同じ物差しを介する事で、かなり見えて来るモノがありました。
そしてそれは、囲碁というゲームの本質や、将棋というゲームの本質を、知る事にも繋がる気がします。
この2つの電王戦を通して、それらが朧気にでも見えて来た事が、個人的には最大の収穫だったかも?
各ゲームにおけるプレイヤー気質の違いは、各ゲーム特性に由来するような気もしてきましたしね。

> しかし、3年前からの進歩を考えると、
> あと1年、2年で囲碁のトップ棋士を完全に凌駕してもおかしくないですね。
> こちらのソフトの進歩もこれから楽しみです。

その為にも第3回の囲碁電王戦は、ぜひ来年も開催して貰いたいですね(できれば上半期に)。
でも、まずはその前に、来年の年明け後にはアルファ碁の再戦が予告されているので、
未発表の対戦相手も含めて、注目したい所です!!
やはり一番見たいのは、現在最強と呼ばれる中国の若き天才棋士・柯潔との一戦なんですけど、
共産党政府のネット検閲により、中国はGoogleやYouTubeへのアクセスが遮断されてますので、
Googleが開発したアルファ碁との対戦は、ちょっと望み薄なんですよね・・・・
仮に対戦した所で、YouTubeで対局を中継できなければ、宣伝効果も望めませんし。
そうなると、新たな韓国人棋士との対戦が濃厚なのかなぁ???
日本人棋士・・・というか、井山六冠との対戦となるとスケージュール調整が大変ですが、
現状の日本での囲碁人気を考えると、それに見合うリターンがGoogle側にあるか難しい所ですので。

あと出来れば、将棋電王トーナメントのように、アルファ碁やZenは勿論、
韓国・中国・欧米などのソフトも参加した、コンピューター囲碁の世界選手権を見てみたいです。
100番勝負の総当たり戦とかにすれば、棋譜のデータ収集の面でも面白そうですしね。
局面数の多い囲碁は、それこそ将棋以上に、ソフトの研究で新しい世界が見えて来そうですから。
(可能なら、囲碁AIと複数棋士との一斉同時対戦とかも見たいですけど、それは流石に無理でしょうし)

それと、ここまで囲碁AIが強くなると、囲碁版の「不屈の棋士」も読んでみたくなる所(笑)。
特に囲碁の場合は、将棋とは違って日本国内だけでなく、現状では中国や韓国の方が盛んで、
彼らにとっては突然の衝撃でしたし(欧米人はチェスで、日本人は将棋で既に経験済み)、
一方で囲碁ソフトに目を向けてみると、あの「アルファ碁」はイギリス製であり、
モンテカルロ法で革新をもたらしたのも、実はフランス製の「クレイジー・ストーン」でした。
それを思うと、囲碁版があれば、更に読み応えがある内容になりそうなんですがね(笑)。
・・・って、よくよく考えてみると、コンピューター敗北は将棋や囲碁より先人であり、
その普及度は世界レベルであるチェスの方は、そうした書籍って無いんですかねえ?
英語なら多分ありそうな気がしますが、日本語だと見掛けた記憶がありません・・・・
(20年前の「ディープ・ブルーvs.カスパロフ」を追ったドキュメント本なら、ありますけど)
う〜ん、この辺は、日本の将棋や囲碁には「プロ組織」がある点が、いろいろと影響しているのかも?

▼ 将棋の叡王戦と棋王戦
> 現在進行している棋王戦予選でも千田五段が決勝まで駒を進め、
> 佐藤名人も準決勝まで勝ち上がってきていますね。
> 千田五段としては、叡王戦の決勝も非常に重要ですが、
> 棋王戦で初のタイトル挑戦となるかどうかも注目したいところですね。

叡王戦と棋王戦。
どちらを優先するかとなれば、普通の棋士なら当然、棋王戦の方なんでしょうけど、
「ソフトが教師」「棋力向上が第一」「タイトルは箔付け」と公言する千田五段に限っては、
電王戦に出場でき、最新版ponanzaもゲットできる、叡王戦の方なのかも知れませんね?
もちろん、あの独特な勉強方法で7大タイトルの1つを獲得したとなれば、
若手棋士に与える影響は特に大きいでしょうし、それはそれで面白そう・・・って、
こうして、ほのぼのさんに紹介してもらった事で、千田五段は私にとっても注目棋士の1人に(笑)。

▼ 来年以降の大河ドラマ
> > 先日、2018年の大河ドラマが西郷隆盛に決まったばかりですが、
> > 続いて2019年の大河も、クドカン作品で「東京&五輪」を扱う事に決まったらしいです。

> うーん、2018年の西郷隆盛は楽しめそうですが、
> 2019年の「東京&五輪」は全く想像がつかないですね。
> 誰を主人公にもってくるかが重要になるんでしょうが、
> あえて特定の主人公を置かないという変化球でくるかもしれませんね。

日本が初出場した1912年のストックホルム五輪から、日本開催となった1964年の東京五輪まで、
その半世紀を群像劇で描くとの事なので、誰か1人に焦点を当てる作りでは無いんでしょうけど、
とは言え、これだけの話数の作品だと、ストーリー進行を担う主人公は必要不可欠なはずです。
ですので、いくら群像劇とは言っても「主人公不在」は、まず有り得ないでしょうし、
それに戦後を扱うとなると、時代的に近過ぎるので、実在ではなく架空の人物を主人公にするのでは?
実際、過去に2作品あった戦中・戦後が舞台の大河でも、主人公は共に架空人物でしたし、
あったとしても、朝ドラみたいに、モデルとなる人物が居ての架空主人公が濃厚かと思います。
実在の人物だと関係者が多く存命中であり、何かと創作が面倒になるので・・・・
でも架空主人公だとしても、どんな設定の人物になるか予想するのも面白い所(笑)。

仮に、モデルとなる実在人物を置く場合、一番有力なのは織田幹雄ですかねえ?
1928年のアムステルダム五輪では、陸上「三段跳び」で日本初&アジア初の金メダルを獲得し、
一線を退いて以降は、朝日新聞のスポーツ記者として取材に回る傍ら、指導者として全国を回り、
1964年の東京五輪では陸上総監督を務めた、「日本陸上界の父」と呼ばれる人物です。
(ちなみに旧国立競技場には、ラック内に開場当時からト「織田ポール」という記念碑がありました)
早稲田に進学してからは東京在住だと思うので、もう1つのテーマ「東京」にも合いますし、
地元が広島なので、原爆投下に関しても扱う事が出来ます。
また、戦前の頃から、国内外のスポーツ関係者や各国要人との面識があり、
意外な人物だと、アムステルダム五輪でアメリカ選手団の団長だったマッカーサーとも知り合いで、
戦後のスポーツ再建では、アメリカ人のスポーツ仲間を通して、いろいろ協力を受けていたそうです。
これらの史実に、スポーツ記者としての創作面を強化すれば、他の競技もいろいろ扱えるかと。
1912年の五輪時はまだ小学生ですけど、そのスポーツ記事を読んで興奮し、
スポーツ選手と新聞記者を志すという展開にすれば、物語的にも一応扱えますしね(笑)。

まあ、どうしても初参加のストックホルム五輪から扱う事に拘るのであれば、
こちらは「日本マラソン界の父」と呼ばれる金栗四三が居ますね。
と言うか、初参加時の日本選手団はわずか2名(役員を含めても4名)なので、
五輪選手を主人公にするなら、マラソンで出場の金栗しか居ないと思います(笑)。
五輪出場の後は、箱根駅伝の開催に尽力した人物としても知られており、
箱根駅伝の最優秀選手には、金栗四三杯が贈られていますしね。
で、ちなみに金栗の五輪結果タイムは・・・54年8ヶ月6日5時間32分20秒という驚異の記録に!?
それは何故かと言うと、金栗はレース中に日射病で倒れて、近所の住民に介抱されると、
途中棄権の処理が行われないまま、マラソン競技のレース自体が終了してしまい、
五輪55周年の記念式典の際にゲストとして招待されて、その時に改めてゴールしたからでした。
「長い道のりでした。この間に孫が5人できました」という、ゴール後のスピーチも込みで、
陸上界では世界的にも有名な逸話として、このタイムが残っていたりします(笑)。

> 2017年のおんな城主直虎は今のところ期待できないのですが、
> ちょっと最近の大河ドラマは奇をてらい過ぎているような気もしますね。

奇をてらうと言いますか、21世紀に入って以降、
2〜3年に1度は「女性主人公」にするという縛りが出来てしまい、
題材選びにも苦労しているのが、実際の所でしょうね・・・・
男女平等なんて今の価値観で語られても、歴史的にはどうしたって「男性中心」ですし、
その上で「女性視聴者も楽しめる作品を作れ」というのは、なかなか難題だと思います。
だからどうしても、誰々の妻とか、誰々の妹なんてドラマが量産されてしまうと。
それでもまだ、女性向けに徹してドラマを作れるなら良いのですが、
「従来の男性視聴者も切り捨てない」縛りまで加わると、結果的に中途半端に終わる訳ですね。
・・・って、そう言えば、この辺の話題は、真田丸が始まった時にもした記憶が(苦笑)。
http://tokuou.daiwa-hotcom.com/cgi-bin/kjb/kjbn.cgi?tree=s19901#19901

> もう取り上げるような有名な歴史人物がいないという事情もありますが・・・。
戦国や幕末に拘らなければ、まだまだ有名な歴史人物は多いですけど、
道具の使い回しが出来ないので制作費が跳ね上がりますし、
しかも馴染みの薄い時代だと視聴率も苦戦しそうで、何かと難しいでしょうからね。
それに今や大河は、地方の町おこしと思いっ切りリンクしている現状ですので、
そうした点も踏まえても、やはり戦国や幕末は格好の題材になると。
まあ個人的には、もっとマニアックな題材とかも見てみたいですけどねえ。
全50話分の副題と粗筋を考える「妄想大河」の企画とか、構想した事もあったりします(笑)。
もう歴史Flashとしても作れないでしょうから、こっちの方向でやってみようかなぁ?

▼ 真田丸も残り4話
> いよいよ真田丸もあと4話しか残っていないですね。
> 第47回(11/27) 「反撃」
> 第48回(12/04) 「発火」
> 第49回(12/11) 「前夜」
> 最終回(12/18)  タイトル無し

早いですねえ・・・もう残り4話ですかぁ。
近年だと、全50話という話数を持て余す事も多い大河ドラマですけど、
三谷クラスの実力ある脚本家が就くと、やはり違いますね!
こうなると、毎年一律に「1作1年(全50話)」で固定しなくても、
韓国の大河ドラマのように、主人公や脚本家によって話数を変えて、
「半年・1年・1年半・2年」くらいのバージョンがあっても良いかも?
(韓国みたいに全200話とかの作品まであると、さすがに「長過ぎ」となりそうですが・笑)
「琉球の風(6ヶ月)」→「炎立つ(9ヶ月)」→「花の乱(9ヶ月)」と、
1993〜1994年の2年間で、変則的に3作品をやった際は、確かに視聴率的に苦戦しましたけど、
でもまあ題材自体が、「琉球王国」「奥州藤原氏」「応仁の乱」と全てマニアックでしたからねえ・・・・

> 正直なところ、あと4話で大坂夏の陣の終焉までの信繁の活躍をどれくらい盛り込めるのか不安がありますね。
> なんだか駆け足で話が進んでしまいそうで、ちゃんとドラマを描けるのかちょっと心配してしまいますね。
> 今になって思うと、秀吉編を3〜4話削ってでも、大坂の陣をもっと充実させてほしかったところです。

改めて数えてみると、上田編が13話、大坂編が18話、秀吉死後が10話、大坂の陣が9話ですかぁ。
確かに全話通してのバランスを考えた場合、大坂編の数話分を大坂の陣に回した方が良かったと思いますが、
しかし一方で、今回話数を調べた際に見つけた記事↓を読むと、これはこれでアリかな?という思いにも(笑)。
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/10/23/kiji/K20161023013584180.html

考え様によっては、真田信繁の人生における最後の半年間に9話(全体の2割)も割いてる訳ですし、
「史実から逆算せず、その時その時を全力投球」とか、
「この4部構成は、信繁の人生の四季を表してる」とか言われてしまうと、
「五色の虹」の時の話じゃないですけど、青年期・壮年期の青春時代が分厚くなり、
中年期・更年期は駆け足になってしまうのも、解らなくは無いかな?とも(笑)。
それに結局、大坂の陣においても、合戦部分よりもドラマ部分を重視して描かれているので、
心配するとなれば、ドラマ描写の不足よりは、合戦描写の不足になってくると思いますしね。

> > ロケは凄く頑張ってましたけど、もうちょっとCGを上手く活用して、迫力を出して欲しかったです。
> > (まあ、CG協力がコーエーだと、その辺の演出は難しいだろうとは思っていましたけど)

> あとちょっと残念なのは、家康側は20万とも30万ともいわれる大軍を動員しているのに、
> 数の脅威がドラマ中で描かれていないところですね。
> 大坂の陣は、あれだけの大軍相手に戦うのが魅力の一つなのに、なんだか戦闘がしょぼいせいで
> 信繁の活躍も見劣りがしてしまうように感じるのは残念なところです。

そう、そうなんですよね!!
撃退された敵兵が逃げたり、それを真田軍が追ったりなど、地平線が映るシーンの時、
遠くに大軍勢のCGが加わるだけでも、随分と印象が変わったと思うんです。
その辺の演出は、正直残念な所ではありました・・・・

> > > > あと、少し気は早いですけども、年末の総集編がどれくらいの長さになるのか気になる所。
> > > 確かにこれだけ世間で話題になっているから、総集編も力を入れて欲しいですね。
> > > 風林火山の総集編も確か4話だったので、せめて4話は欲しいですね。

> > もし4話構成で行くなら、「上田編」「大坂編」「秀吉死後」「大坂の陣」って感じでしょうか?
> > あと、「新選組!」の時にやって好評だった、主要キャスト陣による座談会を今回も要希望!!

12月の月間番組表を確認したところ、真田丸・総集編の放送時間は、
「30日 午後0:15〜4:35(ニュース中断あり)」となってました。
この感じだと、恐らく「60分×4話」って感じになりそうですかねえ?
まあ真田丸は4部構成だそうなので、4話だとピッタリ嵌りますし。
ただ、それだと20分くらい余りますし、ニュース中断は10分くらいでしょうから、
残る10分で、さすがに座談会は無理でも、特典映像を挟んで来る可能性はありそうかも?

▼ 大坂の陣ゲーム案
> > 「コマンド制」を選んだ場合には、自由な戦略性を確保する為に、
> > ゲームの開始年を戦争勃発の直前ではなく、例えば関ヶ原終了後からとかにして、
> > 扱うマップの範囲も大坂周辺だけでなく、日本全土を対象としても良いでしょうね。
> > 具体的には、豊臣秀頼や徳川家康だけでなく、有力な大大名にもプレイヤーが入るようにして、
> > 伊達政宗なら、娘婿の松平忠輝を擁しつつ、隙あらば天下を狙ったり、
> > 加藤清正なら、豊臣家を守るべく豊臣恩顧の大名を集結させたり、
> > 結城秀康なら、実弟・秀忠と義弟・秀頼の間を取り持つべく動いたりなど、
> > 様々な歴史的ifシナリオの展開を、自由にデザインできるようにする訳ですね。
> > まあ、それ考えると、いっその事、徳川本家と豊臣家はプレイヤー担当から外してしまった方が、
> > いろいろなシナリオを描けて、ゲームとしては面白くなるかも知れませんね?

> コマンド制の場合、どうしても徳川家康、豊臣秀頼を担当するプレーヤーの負担が
> 半端なく大きくなってしまうような気がします。
> 実際にこれらの両巨頭はほとんどの大名と通信を行う必要があるわけで、
> これが例えば2週間以上続くとなると実生活に悪影響を与えるくらいにキツイと思います。
> 冷戦戦場とかでもそうですが、超大国2国対戦型にした場合、
> 両方プレーヤーが真剣に取り組めば面白いセッションになりますが、
> どちらかのプレーヤーにやる気がなかったり、途中で脱落したりすると、
> それまで真剣にやっていた他プレーヤーはがっかりしてしまうでしょう。

その辺を考慮すると、前述のように、徳川本家と豊臣家をプレイヤー担当から外したり、
銀英大戦のように、「徳川vs.豊臣」の1対1方式にするかでしょうね。
多人数か? 1対1か? どちらを選ぶかによって、適したシステムも変わってきますし。

あとは変則的な方法ですけど、豊臣方は大坂七将(最大7人)による武功レースで、
徳川方は家康担当の1人という、「1対多数」という形も、やろうと思えば出来ると思います。
銀英大戦は個人戦と団体戦があるので、大坂城周辺のHEXマップを作り、
徳川方を個人戦仕様、豊臣方を団体戦仕様にする事で、実現できそうですしね。
この場合ですと、規定のターン数内に大坂城を落とせば、家康の勝利で、
その条件を満たせないor家康が戦死した場合は、武功レースの1位が勝利って感じですね。
家康担当は作業量が多いものの、物量で圧倒できるので、「俺TUEEE」気分が味わえますし(笑)、
家康担当が未熟であっても、途中離脱さえしなければ、武功レースの展開が熱くなります。
また、家康は徳川軍を1人で動かせるので、交渉通信の負担は掛からないで済むと。
簡単に言ってしまえば、要するに家康プレイヤーは、ボス・キャラ担当って訳ですね(笑)。

> > 仮に「シナリオ制」を選んだ場合には、個人的には「カードゲーム」するのが良いと思います。
> > 各カードには豊臣方・徳川方・中立勢などの人物が描かれており、
> > その人物の影響力に応じた数字が、カードに記載されているとします。
> > シナリオ制で、コマンド選択を行うと、最適な行動に固定化してしまいがちですが、
> > プレイヤーの行動をカードで縛る事で、そこに選択性とゲーム性が生まれる訳ですね。

> そういう意味では、どちらかというとコマンド制よりも
> 「カードゲーム」のシナリオ制の方がCGIゲームとしては面白そうな気がしますね。
> ドラマ「真田丸」の雰囲気を楽しめるのもシナリオ制の方だと思いますし。

ちなみに、この「シナリオ制」というのは、どれくらいの感じで想定されているのでしょうか?
例えば史実では、冬の陣に、翌年の夏の陣と、2度の戦いが起きている訳ですけど、
史実の展開に沿うように、基本的には途中で停戦が入るようなシナリオ構成にするのか?
イベント・カードの使用で停戦が起きる感じで、プレイヤーにシナリオ構成を担わせるのか?
その辺の匙加減次第で、ゲームの作りとかも、いろいろ変わってくるでしょうしね。

> そうですね、「カードゲーム」のシナリオ制にした場合でも、グラフィック表現(ゲーム画面)は重要ですね。
> やはり何もないと味気ないので、マップのある形の方が見栄えがよさそうですね。

カードゲーム&シナリオ制であれば、各カードのデザインに拘りつつ、
シナリオの場面に応じて背景やバナーを替えれば、そこまで見栄えも悪くはならないかと?
トップページにある戦国武将カードとかも、元々はカードゲーム化も考えてのモノでしたしね(笑)。
ただ大坂の陣の場合、豊臣方の牢人衆は肖像画のない武将も多いでしょうから、
徳川方・豊臣方・中立でカードの背景色を固定して、あとは家紋と活字で表示って感じかな?
武将の格に応じて、5種類くらいの武将影絵パターンを用意できれば、雰囲気も増すでしょうし。

> そうなると、エリア式や拠点経路式で少なくとも関東〜近畿まであるようなマップになる感じでしょうか。
HEXマップの場合だと、北は京都・南は岸和田・東は大津・西は尼崎。
エリア式の場合だと、北は北ノ症・南は和歌山・東は名古屋・西は姫路。
拠点経路式の場合だと、日本全土でしょうか(不如帰の大戦場を使い回し?)。
基本的には、どの方式も同じなんですけど、やはり適したサイズはありますからねえ。
そして、選択するシステムに応じて、どのサイズかも決まってくると。

> あとはドラマの真田丸にこだわってしまうとどうしてもミニマムな視点になってしまうが、
> あくまで真田丸にあるような大坂方の浪人五人衆視点の戦術ゲームにするか、
> それとも大坂の陣をもっと俯瞰的に捉えるゲームにするかで、ゲームの構想が変わってきますね。

「真田丸」自体、あと1ヶ月もすれば終わってしまうドラマですから、
なので私の方からは、真田丸ゲーム案ではなく、「大坂の陣ゲーム案」と書いてる訳ですね(笑)。
まあ個人的には、作品の世界観を表現するのも面白い試みだとは思うものの、
実際に作って運用する事を考えた場合、そうした拘りは間口を狭める事に繋がりますので・・・・
って、その辺の事まで考えるなら、来年の大河も戦国時代ですし、
群雄が割拠する永禄・天正の頃を舞台に選ぶのが、最も無難ではあるんですけどね。
「信長の野望・武将風雲録」あたりを多人数ゲーム化するだけでも、普通に楽しいでしょうし。


[20531] 千田五段の躍進、井山六冠vs囲碁ソフト、羽生さんがが叡王戦で出場した理由返信 削除
2016/12/1 (木) 00:46:51 ほのぼのさん

すみません、多忙モードが続いているので、AIがらみで今週興味をもった記事の紹介のみで・・・

●千田五段、あと1勝で棋王戦挑戦者へ
http://www.shogi.or.jp/match/kiou/42/honsen.html

いやあ、千田五段がここまで躍進するとは思いませんでした。あと1勝でタイトル戦挑戦者に名乗りをあげます。
決勝はおそらく佐藤名人が相手になると思われますが、相手が2勝しなければならないのに対し
千田五段は1勝すれば挑戦者になれるので千田五段がかなり有利ですね。
ソフトから学ぶというメソッドでここまで短期間で棋力が上がるってのは、千田五段の学習法が素晴らしいことの証でしょう。
今までは千田五段について正直半信半疑なところもありましたが、ここで挑戦者になれるとトップ棋士の仲間入りですな。

●井山六冠、来春にAIと対局へ
http://www.sankei.com/life/news/161129/lif1611290038-n1.html

趙治勲名誉名人と電王戦で対局した「Deep Zen Go」と井山六冠が対局するという夢のような企画ですね!
半年弱で「Deep Zen Go」がどこまで力を伸ばすことができるかというところも興味があります。
囲碁の世界ではトップ棋士が積極的にソフトと戦うということで、ソフトを異物扱いして敬遠してきた将棋の世界と違って
とても好感が持てます。

●羽生さんが叡王戦で出場した理由は?
http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/column/16/ai/101800007/?i_cid=LfBn-00007kaF

非常に長い対談ですが(part6まであります!)、羽生さんのAIに対する造詣の深さを知ることができるという意味でも、
大変読み応えのある記事です。この対談だけでも1冊の本にしていいくらいですね。「不屈の棋士」と並ぶ傑作になるでしょう。

棋士vs将棋ソフト関係で最も興味のあったところを以下に一部紹介。

###

――羽生さんは、第1回の叡王戦にはエントリーされませんでしたが、現在、第2回の叡王戦にエントリーされて、
トーナメントに参加されておられます(編集部注:残念ながら10月14日に開催された本戦準決勝にて敗退)。
ご自身としては、何か、心境の変化があったのでしょうか。

羽生:叡王戦であるか、電王戦であるかは関係なく、将棋の世界がかなりAIの影響を受け始めているということは言えます。
若い人たちは特に、そういうものを使って分析に利用するなどの傾向が、本当にここ一、二年の大きな傾向なので、だんだん、
そういうことが棋士として求められる能力の一つになってくるというふうに変わってきていると思うんです。

――将棋界が、これまで経験したことのない状況に直面しているわけですね。

羽生:ただ、それは、今までも何回かあったことでもあります。データベースができたときには、データベースをいかに
うまく使いこなすかということが非常に大事になりましたし、インターネットが出てきたときには、インターネットを
いかにうまく使って練習するかっていうのも大きな課題になりました。そういう点で、今度はソフトというか、
プログラムが出てきて、そのプログラムをいかに上手に有効的に使っていくかということを、特にこれからの若い世代の人たちは、
すごく求められるようになると思っています。

###

――では、1997年に当時のチェスの世界チャンピオンがIBM製のスーパーコンピュータ「ディープ・ブルー」に負けて、
今年の春、囲碁の欧州チャンピオンがGoogleのAI「アルファ碁」に負けたように、将棋でも、トップ棋士が近いうちに
AIに負けてしまうのは、必然ということなのでしょうか。

羽生:将棋に関して言うと、チェスや囲碁とは、ちょっとちがう歴史があるんです。

――どのようなちがいですか。

羽生:チェスも、囲碁も、ハードの力とデータの力に重きを置いて、大資本の企業がコンピュータのソフトを
開発して強くしてきたという背景があります。一方、将棋の場合は、幸か不幸か、これまで専門のコンピュータの
ソフトの開発に巨大資本が入ってこなかった。プログラマーの人たちが個人で一生懸命がんばって、
細かい評価のところを修正したり、あるソフトのケースではプログラムをオープンにするなどして、進化させてきました。
そういう意味では、極めて“ガラパゴス的な進化”を遂げてきたと思っています。また、探索部分はStockfishという
チェスのオープンソースを使っているプログラムが多いです。

――大企業が莫大な資金を投入してソフト開発が行われたチェスや囲碁と、個人の志で開発された将棋では、条件がちがう?

羽生:たとえば、チェスの例で言うと、今では800万局くらいのデータベースがあります。それほど多くのデータベースがあれば、
コンピュータが序盤で不利になることは、ほぼ、ありません。要するに、考えなくてもデータベースにそって確率的に
手を選んでいけば、それほど不利になることは、まず、ないのです。

――そうなんですか。

羽生:あと、チェスの場合、残り7枚のエンドゲームのデータベースは、もうすでにオートマチックにできているので、
7枚の局面になれば、人間でもコンピュータでも、考えなくても、常に100%で指せる。ですから、800万局のデータベースと
最後の7枚のデータベースがあるだけで、コンピュータは「グランドマスター」くらいの実力をすでに持っているうえに、
さらに飛び抜けた計算能力も持っているので、とんでもない実力のものが現れている……そういう現状と比較したら、
将棋の場合は、コンピュータのソフトにとって、まだ難しいところがあると思っています。




[20546] 日・中・韓・AIの囲碁世界戦&将棋AIのネット記事返信 削除
2016/12/2 (金) 19:40:20 徳翁導誉

▼ 来年3月「ワールド碁チャンピオンシップ」開催へ
> http://www.sankei.com/life/news/161129/lif1611290038-n1.html
> 趙治勲名誉名人と電王戦で対局した「Deep Zen Go」と
> 井山六冠が対局するという夢のような企画ですね!
> 半年弱で「Deep Zen Go」が
> どこまで力を伸ばすことができるかというところも興味があります。

いや〜、凄いニュースが飛び込んで来ましたねえ!!
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFG29H4S_Z21C16A1000000/
日本・中国・韓国の代表棋士3人に、囲碁AIを加えた、4者による「総当たり戦」ですか!?
しかも日本代表は井山六冠に内定って、これは中国と韓国の顔触れ次第では、歴史に残る大会になるかも?
先週「無理だろう」と書いた話が、それを上回るレベルで実現するなんて、まさに嬉しい誤算です(笑)。

1つのAIが、同じ棋士と3戦するよりも、違う棋士と3戦した方が、収集データに幅が出来ますし、
普通の国際棋戦として各国代表同士の対局も楽しめれば、中・韓の棋士とAIとの対局も楽しめる。
国内棋戦でスケジュールが厳しい井山の為に、地元・大阪開催&短期集中開催で、
AIまで参加する大型の国際棋戦を新設してしまうとは、日本棋院と協賛企業もなかなかヤリますねえ!!
囲碁界は囲碁界で問題山積ですけど、将棋界の現状と見比べると、まともな組織に見えてしまう(苦笑)。
(名人4期の依田九段も、三浦九段の一件に関して、ブログで積極的に発言してますし)
それと、ネット中継も予定しているとの事ですが、どういう形式になるかも気になる所。
YouTubeなのか? ニコニコ動画か? 日経新聞が特別協力なので系列のテレビ東京関連か?

ただ残念なのは、出場する囲碁AIがアルファ碁ではなく、DeepZenGoだって事ですね。
先日の趙治勲戦から半年弱で、Zenの実力がどれだけアップするか興味はありますし、
強くなったらなったで対局自体は面白くなりそうですけど、やはり見たいのはアルファ碁ですよね!?
更に贅沢を言うなら、アルファ碁とDeepZenGoも直接対戦する5者総当たり戦を見てみたかった(泣)。
もっと贅沢を言えば、アマ参加型の「ネット合議制」も含めた、6者での総当たり戦を見てみたい(笑)。
(アマ集合体のビッグ・データが、トップ棋士や最先端AIに対抗できるのか、個人的に凄く興味あります)
それにしても、最初はアルファ碁に出場を打診したものの、スケジュールの都合で不参加って、
一体どんな都合なんですかねえ??? 噂される年明けの再戦準備に専念って事?

そして、もう1つ残念なのが、開催日程が「3月21〜23日」の3日間となってますけど、
これって思いっきり、WBCの準決勝x2・決勝と日程がモロ被りなんですよねえ・・・・
しかも火・水・木と平日3連発なので、せめて一方でも、直前の3連休にならなかったものかと(泣)。
野球人としては、日本代表の進出に関係なく、押さえておきた3試合でもありますし、
う〜ん、今から計画的に、3日間たまたま体調が崩す予定を準備しておこうかな?(笑)

> 囲碁の世界ではトップ棋士が積極的にソフトと戦うということで、
> ソフトを異物扱いして敬遠してきた将棋の世界と違って とても好感が持てます。

まあこの辺は、囲碁と将棋のゲーム特性の違いも影響している気が、個人的にはしますね。
囲碁ってコミや置石など、ハンデが当たり前のように存在しているゲームなので、
相手との実力差を抵抗感なく受け入れやすい下地があり、
AIに対しても、そうした心情が作用しているように思います。
一方で将棋の場合、もちろん駒落ちというルールはありますけど、現在では平手戦が基本ですし、
だからこそ、敗戦や実力差を受け止め難い気質が、将棋というゲームにあるように思えます。

って、これ自体は実は、将棋というゲームの完成度の高さを表してもいるんですよね。
ハンデなしに互角に戦えるゲームって、ほとんど存在しませんから・・・・
囲碁は、私がルールを覚えた後にも、コミが5目半から6目半に変更されましたし、
将棋と同じチャトランガ系のチェスなど、「先手勝ち3割:後手勝ち2割:引き分け5割」って感じで、
近年のトップ・クラスだと、「先手勝ち2割:後手勝ち1割:引き分け7割」ですからねえ。
(チェスは単純な勝敗だけでなく、引き分けの駆け引き要素があるのも、ゲームの魅力ではありますが)
それを考えると、先手の勝率がだいたい52%に集約される将棋は、本当に凄いと思います。
もちろん、二人零和有限確定完全情報ゲームである以上、解が存在するのは解ってますけど、
ponanza同士による自己対局7000番の結果でも、先手勝率が51.8%だったらしいので、
現在の人類の知的レベルで言えば、相当バランスが取れた(先後の差が少ない)ゲームなんですよね。
「どうして、そうなるのか?」というのも、近年の私の関心事であったりします(笑)。
チェスとの勝率の違いは、駒数の差と、取った駒の再利用の有無が、大きく影響してそうですが、
例えば、極端に駒数が多い大将棋や中将棋だと、先後の差とか、一体どうだったんでしょうかねえ?

▼ 将棋AIのネット記事
> 千田五段、あと1勝で棋王戦挑戦者へ
> http://www.shogi.or.jp/match/kiou/42/honsen.html
> いやあ、千田五段がここまで躍進するとは思いませんでした。
> あと1勝でタイトル戦挑戦者に名乗りをあげます。
> ソフトから学ぶというメソッドでここまで短期間で棋力が上がるってのは、
> 千田五段の学習法が素晴らしいことの証でしょう。
> 今までは千田五段について正直半信半疑なところもありましたが、
> ここで挑戦者になれるとトップ棋士の仲間入りですな。

「将棋ソフトが人間の棋力の向上に役立つかという命題について、
 千田五段が5年以内にタイトルを奪取できればyes、
 そうでなければnoということができるのではないでしょうか。」
と、ほのぼのさんが一番最初に書かれた命題は、
タイトル獲得を前にして、早くも結論に達したという事なのでしょうか?(笑)

> http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/column/16/ai/101800007/?i_cid=LfBn-00007kaF
> 非常に長い対談ですが(part6まであります!)、
> 羽生さんのAIに対する造詣の深さを知ることができるという意味でも、
> 大変読み応えのある記事です。この対談だけでも1冊の本にしていいくらいですね。
> 「不屈の棋士」と並ぶ傑作になるでしょう。

このネット記事の存在は知りませんでした。
教えていただき、ありがとうございます。
と言う事で、お返しと言っては何ですが、私も将棋AIのネット記事を紹介(笑)。
まあ、私の方はここ数年、ほとんどネット・サーフィンをしなくなっているので、
私が知ってるレベルだと、ほのぼのさんも既にご存知の記事かも知れませんけどね。

「機械と人間、その第三の道をゆく 千田翔太×久保明教」
http://media.wix.com/ugd/cbc275_8413836f1b5843e9a813f0af7b126814.pdf

Ponanza開発者が語るディープな将棋AIの話
 第1回「理由がわからないけどスゴイ“怠惰な並列化”」
 http://ascii.jp/elem/000/001/253/1253340/
 第2回「プロの定跡を揺らした将棋プログラム発の新戦法“左美濃急戦”」
 http://ascii.jp/elem/000/001/263/1263060/
 第3回「“自転車置き場の議論”に陥った指し手生成祭り」
 http://ascii.jp/elem/000/001/275/1275687/

あと紹介ついでに、「五色の虹」の時に紹介し忘れたリンクも貼っておきます。
「戦時中、台湾の高校野球」
  Part1 http://www.nicovideo.jp/watch/sm10415744
  Part2 http://www.nicovideo.jp/watch/sm10415789
  Part3 http://www.nicovideo.jp/watch/sm10415821

全て聞くと1時間半に及ぶのですが、それでも決して損はしないと思いますし、
いつか時間が出来た時で構いませんので、気が向いたら是非とも聞いてみて下さい。
私の中では、今までにテレビ番組も含めて、企画としては五指に入るモノでしたから。
・・・って、ほのぼのさんはニコニコ動画を閲覧可能でしたっけ?
一応ついでに、動画紹介所の方にも追加しておきました。


[20597] 真田丸「前夜」、神ってるアントラーズ、名人vs将棋ソフト返信 削除
2016/12/16 (金) 11:21:29 ほのぼのさん

すみません、お返事が遅くなってしまいました。

▼真田丸「前夜」
うーん、この掲示板でさんざん論じてきたことですが、最大の見せ場である大坂の夏の陣に至っても、
戦のしょぼさが一番印象に残るんですよね。
「それどこの局地戦?」感がありありとしているんですよね。関ヶ原を超える大いくさなのに・・・
近年では予算が少ないというのはわかるんですよ。ただ、それでも「いくさの見せ方」というのがあると思うんですよね。
真田丸のいくさは「経緯」がなくて「結論」しか映し出されないわけですよ。
だから後藤又兵衛の道明寺の戦いの活躍がなくて、死ぬ場面しか放送されないから、
真田丸の映像だけだと「口だけは達者だが戦はそれほどでもない凡将」という印象しか受けないんですよ。
真田軍が伊達軍を苦しめたという場面もないから、信繁の最後の決め台詞も空虚なものとなってしまいます。
信繁最大の活躍の場である、大坂城に入ってからの場面に最初はみんな期待していたと思うんですが、
大坂の陣の描写が貧弱で期待はずれなため、視聴率もあまり伸びていないんじゃないですかね〜。
(視聴率が作品の面白さをそのまま表すとはいえないですが、てっきり大阪の陣編になったら
20%くらいは爆上げするかと当初は思っていました)
これも返す返すの話になってしまいますが、秀吉の痴呆症や北条攻めの冗長さを少し省略してでも、
道明寺の戦いだけで1話費やしてもらいたかったですね。
まあ、今週末が最終回ですので、最終回に期待しましょう。

▼鹿島アントラーズvsレアル・マドリード
クラブW杯でのアントラーズの活躍には目を見張るものがありますね。
JリーグCSシリーズからのアントラーズの快進撃は、ほんと「神ってる」としか言いようがないです。
(ふだんは全く使わない流行語大賞を無理やり使ってみましたが、
ほんと最近の流行語大賞は皆が日頃使わない言葉が使われますね。個人的には「文春砲」か「ポケモンGO」で良かったかと)
アントラーズは昔から応援しているチームですが、ジーコ時代からクラブチームの根底に流れる「勝者のメンタリティー」
が今でもしっかりと受け継がれているのが素直にすごいことだと思います。
(低迷する時期もありましたが、それでも他クラブのようにJ2に落ちずに20年以上も平均以上に踏みとどまっているのは
なかなかできないことだと思います)
決勝でレアル・マドリードに対してもどこまで食い下がることができるかも楽しみなのですが、
放送時間がちょうど真田丸最終回と重なってしまうんですよね(泣)。リアルタイムでどちらを見るか迷うところです。
真田丸最終回の視聴率は、だいぶサッカーに食われることになりそうですな〜。下手したら最終回が一番視聴率が低かったりして。

▼佐藤名人が叡王戦優勝&ponanzaと2番勝負へ
以前のコメントで、「佐藤名人が片ヤオをするんじゃないか」とゲスなことを書いてしまっていましたが、
深く深く反省します。全くお恥ずかしい限りです。
千田五段に対する佐藤名人の勝ちっぷりは見事なものでした。2番勝負では格の違いを見せつけましたね。
さて、将棋界でもいよいよ名人vs将棋ソフトの頂上決戦ということで、
これ以上ない楽しみな勝負となりました。
個人的な予想ではあくまで「ponanza2連勝」ですが、千田五段が佐藤名人に協力して人間の叡智を見せたときに
どこまでコンピュータに肉薄できるか興味深いところがあります。

> 「将棋ソフトが人間の棋力の向上に役立つかという命題について、
>  千田五段が5年以内にタイトルを奪取できればyes、
>  そうでなければnoということができるのではないでしょうか。」
> と、ほのぼのさんが一番最初に書かれた命題は、
> タイトル獲得を前にして、早くも結論に達したという事なのでしょうか?(笑)


その千田五段ですが、棋王戦の決勝が佐藤名人ではなく佐々木勇気五段になったことで、
挑戦者に名乗りを上げる可能性が高くなりましたね。佐々木勇気五段は2連勝しないといけないのに対し千田五段は1勝でいい)
なお、佐々木勇気五段も若手の中では強豪の部類に入るので、決して易しい相手ではありませんが・・・。
ただ、千田五段はソフトで学習しなくても元々かなりの棋力があって、
棋士1年目に王位戦挑戦者決定戦まで進むくらいですから、ソフトの学習がなくてもタイトル挑戦者になるくらいの力は元からあったと思うんですよね。
(同年代の永瀬六段も今春に棋聖戦で挑戦者に名乗りを上げているし)
ここはやはり、挑戦者になって棋王戦5番勝負で渡辺二冠を倒してこそ、
「千田五段の棋力を向上させたのは将棋ソフトの功績が大きい」となるんじゃないですかねえ(あくまで個人的な見解です)。
今までは格上の相手が千田五段の土俵で将棋を指させてくれていましたが、
タイトル戦(順位戦もそうですが)となると相手は徹底して千田五段の弱点(例えば、振り飛車に弱いとか)を突いてきますからねえ。
それでも最近の千田五段の活躍は目をみはるものがあるので、
これが一時的なものではなくこの活躍が今後も続くようだと、あきらかにソフト学習が棋力向上に役立っているといえるかもしれません。

▼ワールド碁チャンピオンシップ

> ただ残念なのは、出場する囲碁AIがアルファ碁ではなく、DeepZenGoだって事ですね。
> 先日の趙治勲戦から半年弱で、Zenの実力がどれだけアップするか興味はありますし、
> 強くなったらなったで対局自体は面白くなりそうですけど、やはり見たいのはアルファ碁ですよね!?
> 更に贅沢を言うなら、アルファ碁とDeepZenGoも直接対戦する5者総当たり戦を見てみたかった(泣)。
> もっと贅沢を言えば、アマ参加型の「ネット合議制」も含めた、6者での総当たり戦を見てみたい(笑)。
> (アマ集合体のビッグ・データが、トップ棋士や最先端AIに対抗できるのか、個人的に凄く興味あります)
> それにしても、最初はアルファ碁に出場を打診したものの、スケジュールの都合で不参加って、
> 一体どんな都合なんですかねえ??? 噂される年明けの再戦準備に専念って事?


ほんど、ワールド碁チャンピオンシップに出るのがアルファ碁だと最高だったのですが。
そこは何か企業間のしがらみとかあるんですかねえ。
欲をいえばきりがないですが、アルファ碁とDeepZenGoの対戦も見てみたいところです。

> って、これ自体は実は、将棋というゲームの完成度の高さを表してもいるんですよね。
> ハンデなしに互角に戦えるゲームって、ほとんど存在しませんから・・・・
> 囲碁は、私がルールを覚えた後にも、コミが5目半から6目半に変更されましたし、
> 将棋と同じチャトランガ系のチェスなど、「先手勝ち3割:後手勝ち2割:引き分け5割」って感じで、
> 近年のトップ・クラスだと、「先手勝ち2割:後手勝ち1割:引き分け7割」ですからねえ。
> (チェスは単純な勝敗だけでなく、引き分けの駆け引き要素があるのも、ゲームの魅力ではありますが)
> それを考えると、先手の勝率がだいたい52%に集約される将棋は、本当に凄いと思います。
> もちろん、二人零和有限確定完全情報ゲームである以上、解が存在するのは解ってますけど、
> ponanza同士による自己対局7000番の結果でも、先手勝率が51.8%だったらしいので、
> 現在の人類の知的レベルで言えば、相当バランスが取れた(先後の差が少ない)ゲームなんですよね。
> 「どうして、そうなるのか?」というのも、近年の私の関心事であったりします(笑)。
> チェスとの勝率の違いは、駒数の差と、取った駒の再利用の有無が、大きく影響してそうですが、
> 例えば、極端に駒数が多い大将棋や中将棋だと、先後の差とか、一体どうだったんでしょうかねえ?


ほんと、将棋が先手後手でほぼ勝率が同じというのは奇跡的なことですよね。
しかも、「矢倉囲い」とか、将棋の戦型は勝つためにしろ日本人の美意識を刺激するところがあります。
普通は勝利を最優先にすると美しくない駒の動きになりますが、将棋は最も駒が美しく動くのが勝利に近づくという傾向があると思います。
ただ、そうでもない場合も当然あって、将棋ソフトとかはそのあたりの駒の動きの美しさを無視して機械的に勝利に
近づく駒の動きをするので、最初にソフトが人間と肩を並べたあたりは人間側が戸惑っていたかと思います。
最近は逆に将棋の棋士の側がソフトの思考に歩み寄って、人間同士の戦いでもソフトの手に近いようになってきているんじゃないですかね。
(そして、その流れが三浦九段に悲劇につながる、と)


▼紹介いただいたサイトについて

いろいろご紹介いただきありがとうございます。

> 「機械と人間、その第三の道をゆく 千田翔太×久保明教」
> http://media.wix.com/ugd/cbc275_8413836f1b5843e9a813f0af7b126814.pdf


これは知らなかったですね。今度時間のあるときにじっくりと読んでみたいと思います。

> Ponanza開発者が語るディープな将棋AIの話
>  第1回「理由がわからないけどスゴイ“怠惰な並列化”」
>  http://ascii.jp/elem/000/001/253/1253340/
>  第2回「プロの定跡を揺らした将棋プログラム発の新戦法“左美濃急戦”」
>  http://ascii.jp/elem/000/001/263/1263060/
>  第3回「“自転車置き場の議論”に陥った指し手生成祭り」
>  http://ascii.jp/elem/000/001/275/1275687/


Ponanza開発者の山本一成さんには前から興味があったので、こちらは以前に読んだことがありました。
この方も棋士と同じくらい情熱と叡智がすごい方だと思うのですが、
将棋の世界の中だけでしか評価されていないというのが残念なところですね。
別の分野に進んでいても大きな活躍をできていたんじゃないかと思うわけです。

> あと紹介ついでに、「五色の虹」の時に紹介し忘れたリンクも貼っておきます。
> 「戦時中、台湾の高校野球」
>   Part1 http://www.nicovideo.jp/watch/sm10415744
>   Part2 http://www.nicovideo.jp/watch/sm10415789
>   Part3 http://www.nicovideo.jp/watch/sm10415821


興味深そうな動画ですね!(ニコニコ動画を閲覧可能です)
1時間半というのに躊躇してしまいますが、年末年始に時間ができたときにでも是非とも見てみたいと思います。


[20602] 返信は、また次週にでも返信 削除
2016/12/16 (金) 19:39:33 徳翁導誉

> すみません、お返事が遅くなってしまいました。
真田丸の最終回や、クラブW杯の決勝は、もう明後日にあるので、
「急いで返信しようかな?」とも、少し思ったのですが、
お忙しい中での2週間ぶりの返信を、わずか数時間で返すのも、急かす様で気が引けたので、
終わった後のトータルでの感想を述べる上でも、返事は次週に回す事にしますね(笑)。


[20621] 真田丸最終話、神ってるアントラーズ(続)返信 削除
2016/12/21 (水) 22:59:03 ほのぼのさん

前回の書き込みの続きということで。

▼真田丸最終話

前回の「前夜」がちょっとがっかりな内容だったので、最終話はどうなるのかと危惧していましたが、
内容的には良い最終話だったと思います。
曲がりなりにも夏の陣最終決戦の過程が見られましたし。
秀頼、淀殿らの面々が大坂城落城を見て唖然とするラストも、まあありかなと。
短銃を持った信繁が単騎で家康の陣に乗り込むのはおいおいと思いましたが、
まあ信繁と家康の生涯を1年間描いてきたということで、これもまあありかなと思いました。

1年間の総括ですが、50話のうち個人的ベスト3は以下の通りです。
・第1位 第11回 祝言
西村雅彦演じる室賀正武と昌幸の対峙は真田丸全話の中でも屈指の好演でしたね。あの緊張感はたまらなかったです。
結婚式と暗殺という明と暗の対比も素晴らしい演出でした。
定番の文句の「黙れ小童!」を室賀が言わないところがかえって室賀の疑惑を深めるという演出も、
三谷幸喜の脚本の良さを感じました。
・第2位 第20回 前兆
秀吉の恐ろしさが前面に出た話でした。そして石田三成が単なる融通の利かない男ではなく、
熱い正義感を持って秀吉に諫言するというのも良かったですね。
最初に三成が登場したときはどうやって信繁が三成に惹かれていくのか疑問でしたが、
今回の話で信繁が三成を信頼していくのに説得力を持たせることができたと思いました。
それにしても秀吉が三成に切腹を命じるシーンは、真田丸全話の中でも一番緊張感があったと思います。
そして、その中で何もできない信繁。主人公万能の最近の大河ドラマと違ってリアリティがありましたね。
・第3位 第13回 決戦
真田丸のいくさのシーンの中で一番良かったのがこの回だったと思います。
最後の昌幸の登場シーンはオープニングの音楽も相まってカッコよかったですね。
昌幸のいくさ上手というのも、この回の話で十分に説得力を持たせることができたと思います。
そう考えると、信繁をはじめとした大坂の陣浪人五人衆のいくさ上手の様子が真田丸ではちゃんと描けていないんですよね。
・次点 第25回 別離 幼い鶴松が亡くなったときのでんでん太鼓は悲しすぎました。

こうやって振り返ってみると、三谷幸喜脚本は前半に力を入れ過ぎて後半が淡々としてしまったと感じましたね。
印象に残った回はどれも秀吉が亡くなるまでの前半の話でした。
大坂城に信繁が入ってからのラスト10話は一番脚本に力を入れないといけないところですが、
後藤又兵衛ら浪人5人衆とか本来はもっと活躍すべきキャラを
秀吉や三成、上杉景勝ほど深く掘り下げられなかったのが終盤の尻すぼみにつながったような気がします。

▼鹿島アントラーズvsレアル・マドリード
実は日曜夜8時に生で観ていたのはこちらの試合のほうでした。
これまでのアントラーズの戦いぶりから見て大差にはならないと思っていましたが、
予想以上にアントラーズが善戦しましたね。
レアル・マドリードの油断もあったかもしれませんが、ジャイアントキリングが
起きるかもしれないという雰囲気はテレビ画面からひしひしと感じましたね。
90分終了間際に幻の「2枚目のイエローカード」が出ていれば、
もしかしたら延長戦が違った結果になったかもしれませんし。

ただ、欲を言えばやはりACLを勝ち上がってアジア代表として今回のクラブW杯の活躍を見せてほしかったですね。
開催国枠となると、もし仮にレアルを破って優勝したとしても、どうしても色眼鏡で見られてしまいますし。
10年くらい前はJリーグチームもACLで好成績を残していましたが、
最近はなかなかACL決勝トーナメントを勝ち抜けないので、アントラーズには
ACLでも活躍してもらって今回のクラブW杯がフロックではないところを証明してもらいたいところです。


[20632] 大河最終回・クラブW杯決勝・将棋と美意識返信 削除
2016/12/22 (木) 19:50:16 徳翁導誉

▼ 真田丸の総括&来年の大河ドラマ
> 前回の「前夜」がちょっとがっかりな内容だったので、最終話はどうなるのかと危惧していましたが、
> 内容的には良い最終話だったと思います。
> 曲がりなりにも夏の陣最終決戦の過程が見られましたし。
> 秀頼、淀殿らの面々が大坂城落城を見て唖然とするラストも、まあありかなと。

「悲劇として、歴史から逆算して描かない」という制作ポリシーは理解しますけども、
そうであるなら、あの秀頼母子のラスト・シーンというのは、凄く中途半端な気がして、
悲劇としてガッツリ描く以上に、モヤモヤした後味が残ってしまいました・・・・

> 短銃を持った信繁が単騎で家康の陣に乗り込むのはおいおいと思いましたが、
> まあ信繁と家康の生涯を1年間描いてきたということで、これもまあありかなと思いました。

そして最後は、秀忠に救われるという茶番っぽい演出に(笑)。
でもまさか、関ヶ原時の奇襲不発により、秀忠が「戦さ下手」にならなかった伏線を、
こんなロングパスで本当に回収するとは、正直本気では考えていませんでした・・・・
(普段大河しか見ないのに、「あっ、秀忠だ」なんてキッカケで見始めた「逃げ恥」が、こんなヒットするとは・笑)
昔からの大河ファンで三谷本人としては、「オチはベタなくらいで丁度良い」って事なのでしょうが、
今の時代、さすがにこの演出はベタ過ぎ・・・というか、古過ぎでしょ!?(笑)。
佐久間象山が云々というラストのナレーションも含め、
その終わり方は決して、個人的に満足の行くモノではありませんでした。

> 1年間の総括ですが、50話のうち個人的ベスト3は以下の通りです。
> ・第1位 第11回 祝言
> ・第2位 第20回 前兆
> ・第3位 第13回 決戦
> ・次点 第25回 別離 幼い鶴松が亡くなったときのでんでん太鼓は悲しすぎました。
> こうやって振り返ってみると、三谷幸喜脚本は前半に力を入れ過ぎて後半が淡々としてしまったと感じましたね。
> 印象に残った回はどれも秀吉が亡くなるまでの前半の話でした。
> 大坂城に信繁が入ってからのラスト10話は一番脚本に力を入れないといけないところですが、
> 後藤又兵衛ら浪人5人衆とか本来はもっと活躍すべきキャラを
> 秀吉や三成、上杉景勝ほど深く掘り下げられなかったのが終盤の尻すぼみにつながったような気がします。

う〜ん、各回ごとの評価というのは気にした事が無かったので、これを機会に私の方でも、
あらすじ↓を見つつ、少し考えてみると、こんな感じの順位になりますかねえ?
http://www.nhk.or.jp/sanadamaru/story/
 ・1位 第44回「築城」
 ・2位 第35回「犬伏」
 ・3位 第22回「裁定」
 ・4位 第43回「軍議」
 ・5位 第1回「船出」
 ・次点 第12回「人質」

まあ私の好みは、世間と若干ズレてる自覚はあるので、参考にはならないと思いますが(笑)、
確かに終盤での尻すぼみ感は私も感じたものの、恐らく、ほのぼのさん程では無かった気がします。
三谷作品&CG担当がコーエーという事もあり、最初から合戦シーンには高い期待を持っておらず、
それよりも三谷の得意分野である「舞台的な会話劇」を期待したので、こうした順位になったのかも?
大坂の陣好きとしては、確かにあの描写では、凄く物足りなかったのも事実ですけど、
「まあ、三谷作品だからなぁ」と、初めから諦めの気分を持ちつつ見ていたので(苦笑)。

ただ最後に気になったのは、悲劇や活劇、大立回りの執筆が苦手なのは解るとして、
それなのに何故、新選組や真田幸村といった題材を選んだのかな?って所ですね。
人間同士の軽妙なやりとりを得意とするなら、ドラマ化にしにくい平穏な時代こそ、
却って三谷脚本の特徴を最大限に活かせると思いますし、
大河全体の題材バランスとしても、それが出来るなら最高な気がするのですが?
(盛り上がるストーリー展開にしようとすると、どうしても題材が乱世に偏るので)

P.S.
最後に、今年の大河が終わったという事は、来年の大河が始まる事とイコールであり、
大河ドラマの題材になると、新たに史料が発見されて、研究が進むメリットもある訳ですが、
放送開始の直前で、この新発見はちょっと痛いかも!?(笑)

『「おんな城主直虎」は男だった? 大河主人公に新史料』
http://www.asahi.com/articles/ASJDB62T9JDBPLZB00K.html

▼ 鹿島アントラーズvsレアル・マドリード
> クラブW杯でのアントラーズの活躍には目を見張るものがありますね。
> アントラーズは昔から応援しているチームですが、
> ジーコ時代からクラブチームの根底に流れる「勝者のメンタリティー」
> が今でもしっかりと受け継がれているのが素直にすごいことだと思います。

ほのぼのさんがサッカー話も行けるというのは、初耳でした(笑)。

> 決勝でレアル・マドリードに対してもどこまで食い下がることができるかも楽しみなのですが、
> 放送時間がちょうど真田丸最終回と重なってしまうんですよね(泣)。リアルタイムでどちらを見るか迷うところです。
> 実は日曜夜8時に生で観ていたのはこちらの試合のほうでした。

私も、クラブW杯の決勝は生で見ましたよ(笑)。
2chやTwitterで実況しながら見たいなら別ですけど、スポーツとドラマが被れば、
スポーツの方を生視聴で、ドラマを録画視聴というのが、やはり一般的だと思います。
ただ私の場合は、「坂の上の雲」の放送以降、大河は夕方6時のBSで見る習慣が付いているので、
個人的には特に、その辺の悩みは生じませんでしたけどね。

> 真田丸最終回の視聴率は、だいぶサッカーに食われることになりそうですな〜。
> 下手したら最終回が一番視聴率が低かったりして。

いやいや、クラブW杯が日本開催の場合、決勝はいつも裏被りしますけど、
だからと言って、そこまで大河の視聴率が喰われる事は無いと思いますよ?
という事で視聴率は、真田丸の最終回が14.7%、クラブW杯の決勝が26.8%でした。
年間平均が16.7%で、最終10話の平均が14.9%、最低が13.0%ですから、まあこんなモノかと。

それよりも驚いたのは、クラブW杯の方の高視聴率ぶりですね!?
確かに、Jリーグの鹿島が決勝戦に登場する一大事なので、例年だと15%前後の視聴率も、
「今年は20%くらい行くかな?」とは思いましたけど、まさかここまで高いとは。
レアル・マドリードが来日したとは言え、準決勝では空席が目立ちましたし、
鹿島もそこまで観客動員力はありませんから、この高い数字には正直かなり驚きました。
ただ一方で、日本テレビの裏番組枠って、通常でも視聴率20%超えの「イッテQ」ですし、
大河のメイン層は、サッカー・ファンより野球ファンが多いでしょうから、
決勝戦の高視聴率も、大河側が受けて影響度合いで言えば、限定的だったと思います。
ですので逆に言うと、大河にとっての脅威は、クラブW杯よりも日本シリーズだったりします(笑)。
案の定、真田丸が最低視聴率を記録したのは、日本シリーズ第2戦と裏被りした日でしたからねえ。

> これまでのアントラーズの戦いぶりから見て大差にはならないと思っていましたが、
> 予想以上にアントラーズが善戦しましたね。

う〜ん、もしも早い段階で鹿島が2失点目を喫していたら、
「5-0」くらいのゲーム展開も、普通に有り得たと思いますよ・・・・
チャンピオンシップから続く過密日程で、選手たちの疲労は極限状態だったと思いますし、
これで緊張の糸が切れ、更に精神面の糸も切れていたら、試合は簡単に壊れていたはずです。
逆に言えば、準決勝も、決勝も、鹿島は本当に「弱者側の理想的な展開」に持ち込めたと思います。
そこはやはり、伝統的に試合巧者である鹿島の特徴が、よく出ていましたし、
私が応援する 年間勝ち点1位の浦和が出場していても、これ程の結果は絶対に出せなかったかと(笑)。

まあこれで、随分と時間は掛かりましたけど、攻撃力のガンバ、守備力の浦和、組織力の鹿島と、
Jリーグを代表するクラブが、世界とどう戦えるかの指標は揃ったと思うので、
あとはリーグ全体、そして育成も含めたサッカー界全体を、どう強化して行くかでしょうね?
クラブW杯の冠スポンサーが、長年のトヨタから、中国企業のアリババに代わってしまった為、
ひょっとしたら今後は、日本での大会開催(開催国出場)の機会も失われるかも知れませんし、
アジア内での戦いに勝ち、同時にアジア・サッカーの価値を上げ、世界と勝負できるようにしないと、
日本のサッカーは、本当にジリ貧状態に陥っていくと思います・・・・
今までの感覚のまま、目先の利益だけ追って「ACLは罰ゲーム」なんて感じでは危ないんですよね!?
逆に言うと、頂点にある欧州サッカー界が、1人勝ち&ブロック化する現状にあって、
アジア・サッカー界が生き残り、成長するには、アジアカップやACLの成功しか無いはずです!!
あとは日本が、主導者となるのか? 傍観者になるのか? というだけの話で。

> レアル・マドリードの油断もあったかもしれませんが、ジャイアントキリングが
> 起きるかもしれないという雰囲気はテレビ画面からひしひしと感じましたね。
> 90分終了間際に幻の「2枚目のイエローカード」が出ていれば、
> もしかしたら延長戦が違った結果になったかもしれませんし。

ただ個人的には、終了間際に遠藤のシュートが決まらなかった事も、退場者が出なかった事も、
「それはそれでOKかな」という気持ちが、見ていて有ったのも事実なんですよね(笑)。
確かに鹿島が「歴史的な大勝利」を飾れば、それはそれで嬉しかったですけど、
「本気のレアルと、更に30分戦える」というのは、それ以上に価値があるように思えたので・・・・
特に昌子と植田の両CBには、今後の日本代表の守備陣を引っ張って貰わなければならない存在ですし、
であるのに、最近はいまいち伸び悩んでる印象でしたから、この30分は本当に貴重に思えました。
まあそれは、遠藤保仁の後継者として期待されてた柴崎に関しても、同じ事が言えますけどね。

> ただ、欲を言えばやはりACLを勝ち上がってアジア代表として今回のクラブW杯の活躍を見せてほしかったですね。
> 開催国枠となると、もし仮にレアルを破って優勝したとしても、どうしても色眼鏡で見られてしまいますし。

そこは本当、そうなんですよね!!
浦和としても、前回はアジア王者としての大会出場でしたから、特に、
出たい気持ちはある反面、開催国枠での出場には違和感が強かったですからねえ。
その一方で、いろいろと巡り合わせが悪く、何度も国内王者となりながら、
クラブW杯の出場できていなかった鹿島には、それを体験して欲しい思いはありました。
J2の昇格プレーオフ制度にしてもそうですけど、デメリットな面は確かにあっても、
長い目で見た場合、多くのクラブが経験を積む事は、リーグ全体のレベルアップに必ず繋がるでしょうし
与えられた特権に心苦しい面はあっても、折角あるなら十分に活かすべきでしょうからねえ(笑)。

> 10年くらい前はJリーグチームもACLで好成績を残していましたが、
> 最近はなかなかACL決勝トーナメントを勝ち抜けないので、アントラーズには
> ACLでも活躍してもらって今回のクラブW杯がフロックではないところを証明してもらいたいところです。

おっしゃっていた「勝者のメンタリティー」という言葉にも、少し繋がるんですけど、
確かに鹿島は、その伝統の力によって、一発勝負や短期決戦では無類の強さを発揮しますけど、
ACLも含め、リーグ戦のように長期の戦いとなると、やはり選手層が薄いと厳しいですよね・・・・
そしてそれは、どうしてもクラブの財力と比例してしまうので、鹿島にとっては難しい問題です。
クラブW杯の賞金という大きな臨時収入はありますが、クラブ運営には長い目が必要ですしねえ。
まあこの辺の話は、コチラ↓を読むと解りやすいかも?(5年前の連載シリーズですが、かなりの傑作です!)

「やる夫で学ぶJリーグの旅 鹿島編」
http://oyoguyaruo.blog72.fc2.com/blog-entry-3179.html
「やる夫で学ぶJリーグの旅 まとめリンク」
http://oyoguyaruo.blog72.fc2.com/blog-entry-3386.html

▼ 新語・流行語大賞
> JリーグCSシリーズからのアントラーズの快進撃は、ほんと「神ってる」としか言いようがないです。
> (ふだんは全く使わない流行語大賞を無理やり使ってみましたが、
> ほんと最近の流行語大賞は皆が日頃使わない言葉が使われますね。個人的には「文春砲」か「ポケモンGO」で良かったかと)

♪ I have a 恵    I have a 石塚   アーン ホンジャマカ〜
   I have a 三村  I have a 大竹   アーン バカルディ〜
   ホンジャマカ〜 バカルディ〜   アッ 「大石恵三」 半年で打ち切り

ピコ太郎・・・というか、古坂大魔王・・・というか、底抜けAIR-LINE くらいのお笑い知識が、
相手に無いとウケないネタですけど、ここ最近の私の持ちネタです(笑)。

でもまあ、「新語・流行語大賞」自体に関しては、年末の風物詩とは言え、
「現代用語の基礎知識」という一雑誌の企画であり、一出版社の受賞式イベントですからねえ。
「今年の漢字」みたいに、一般公募の結果そのままのランキングではないものの、
候補の選出は一般公募によるモノで、そこから選考委員がトップ10を決める形なので、
委員の好みとか、出版社側の都合とか、いろいろ影響するのでしょうが、そこまで逸脱はしない気も?
(事情諸々を考慮すると、基本はスポーツ・芸能で、ちょこっと政治というバランスになろうかと)
ここ最近は、ヒット曲すら生まれない世の中になっちゃってますし、
誰もが納得する流行語というのも、実は、なかなか無いのが実情じゃないでしょうか?
それにそもそも、世間的には「流行語」の方に主眼が置かれてますけども、
企画の意図としては、「現代用語」や「新語」を選んでる側面も強いですからねえ(笑)。
ですので、流行ったギャグよりも、世相を表す言葉が選ばれるなんて事が珍しくないと。

▼ 「戦時中、台湾の高校野球」
> > あと紹介ついでに、「五色の虹」の時に紹介し忘れたリンクも貼っておきます。
> > 「戦時中、台湾の高校野球」
> >   Part1 http://www.nicovideo.jp/watch/sm10415744
> >   Part2 http://www.nicovideo.jp/watch/sm10415789
> >   Part3 http://www.nicovideo.jp/watch/sm10415821

> 興味深そうな動画ですね!(ニコニコ動画を閲覧可能です)
> 1時間半というのに躊躇してしまいますが、年末年始に時間ができたときにでも是非とも見てみたいと思います。

まあ時間がありましたら、テレビで正月映画を見る感じででも(笑)。
元がラジオですので、BGM替わりに「ながら聞き」も出来ますしね。
画像の方は、ちょこちょこっと私が加えただけのモノなので、
クライマックス以外は別に、無くてもそこまで影響は無いですから・・・・

▼ ワールド碁チャンピオンシップ
> > ただ残念なのは、出場する囲碁AIがアルファ碁ではなく、DeepZenGoだって事ですね。
> > 先日の趙治勲戦から半年弱で、Zenの実力がどれだけアップするか興味はありますし、
> > 強くなったらなったで対局自体は面白くなりそうですけど、やはり見たいのはアルファ碁ですよね!?
> > 更に贅沢を言うなら、アルファ碁とDeepZenGoも直接対戦する5者総当たり戦を見てみたかった(泣)。
> > それにしても、最初はアルファ碁に出場を打診したものの、スケジュールの都合で不参加って、
> > 一体どんな都合なんですかねえ??? 噂される年明けの再戦準備に専念って事?

> ほんど、ワールド碁チャンピオンシップに出るのがアルファ碁だと最高だったのですが。
> そこは何か企業間のしがらみとかあるんですかねえ。
> 欲をいえばきりがないですが、アルファ碁とDeepZenGoの対戦も見てみたいところです。

まあGoogle側からすると、アルファ碁も結局は「AI研究の宣伝」目的でしか無い為、
それを十分に達成できた今となっては、これからの事など大して関心は無いのかも知れませんが、
囲碁側からしますと、公開されてるアルファ碁の棋譜って10局ほどしか無いらしく、
いまいち掴めてない部分があるので、とにかく実戦を少しでも多く見てみたいのが本音です。
現状では正体不明で、予測され得る棋力の上限と下限が、あまりに差があり過ぎるように思えるので。

あと、個人的に賞金額とかは あまり関心が無いので、今まで知らなかったのですが、
このワールド碁チャンピオンシップの賞金は、わずか3日間の大会ながら、
優勝で3000万円、準優勝で1000万円、3位・4位で500万円と、かなりの破格。
中国や韓国の代表棋士の面子がどうなるか、少し不安ではありましたが、
この金額であれば、両国のトップ棋士が参戦してくれる可能性も十分ありそうかも!?(笑)

▼ 電王戦は「佐藤名人×ponanza」に決定
> 以前のコメントで、「佐藤名人が片ヤオをするんじゃないか」とゲスなことを書いてしまっていましたが、
> 深く深く反省します。全くお恥ずかしい限りです。
> 千田五段に対する佐藤名人の勝ちっぷりは見事なものでした。2番勝負では格の違いを見せつけましたね。
> さて、将棋界でもいよいよ名人vs将棋ソフトの頂上決戦ということで、
> これ以上ない楽しみな勝負となりました。
> 個人的な予想ではあくまで「ponanza2連勝」ですが、千田五段が佐藤名人に協力して人間の叡智を見せたときに
> どこまでコンピュータに肉薄できるか興味深いところがあります。

いや〜、遂に実現する訳です!!
将棋界最高峰の名人と、コンピューターとの対局が!!
2007年3月の「渡辺竜王×ボナンザ」の一戦から、丸10年の時を経て、
再び登場したタイトル・ホルダーが「名人」だというのも、予選の結果とは言え、凄い話ですよね。
世間一般のイメージだと、トップは羽生さんって事になりますけど、
将棋界としては、やはり時の名人こそがトップの存在ですので、
歴史に1つの決着を付けるという意味では、見たい反面、正直見たくない気持ちも(苦笑)。

しかし、このまま有耶無耶に「コンピューター圧勝」の既成事実だけが作られるよりは、
どんな結果に終わるにせよ、1度は白黒付けた方がスッキリするので、やはり良かったと思います。
あと心配なのは、電王戦と名人戦の日程の問題ですよねえ・・・・
今まで同様に同時進行で進んでしまうと、名人側の負担が大き過ぎる気がしますし、
それで、どちらとも不完全燃焼な結果で終わってしまうのが、一番怖い展開ですからね。

> > 「将棋ソフトが人間の棋力の向上に役立つかという命題について、
> >  千田五段が5年以内にタイトルを奪取できればyes、
> >  そうでなければnoということができるのではないでしょうか。」
> > と、ほのぼのさんが一番最初に書かれた命題は、
> > タイトル獲得を前にして、早くも結論に達したという事なのでしょうか?(笑)

> ただ、千田五段はソフトで学習しなくても元々かなりの棋力があって、
> 棋士1年目に王位戦挑戦者決定戦まで進むくらいですから、
> ソフトの学習がなくてもタイトル挑戦者になるくらいの力は元からあったと思うんですよね。
> ここはやはり、挑戦者になって棋王戦5番勝負で渡辺二冠を倒してこそ、
> 「千田五段の棋力を向上させたのは将棋ソフトの功績が大きい」となるんじゃないですかねえ(あくまで個人的な見解です)。

という事で、千田五段が見事無事に棋王タイトルの挑戦権を獲得しましたね。
決勝で敗れた叡王戦は残念でしたけども、棋王戦5番勝負の結果はどうなるでしょうか?
豊島七段や中村六段のように、若くしてタイトル戦に登場しても、
それを獲得できずに無冠のままだと、どうしても「伸び悩んでる」印象になってしまいますし、
1度チャンスを掴んだ時、それを一気にモノに出来るか否かは、
勝負師としての今後の命運を、本当に大きく左右するような気がします。

> そして、その流れが三浦九段に悲劇につながる、と
ある程度は予想してましたけど、このまま何も事態が動くこと無しに、
年明けと同時に処分も明けて、三浦九段は復帰する事になりそうですね・・・・
まあ、処分に対する反論があった事で、以前よりは復帰しやすい雰囲気になってそうですが、
それでも、この間の不戦敗や出場抹消は覆りませんから、今後も影響は尾を引きそうなんですよね。
特にA級順位戦は、このままだと降格の最有力候補でしょうし、頑張っては貰いたいものの、
三浦九段の年齢や精神状態を考えた場合、ここで一旦落ちてしまうと、再び上がれるかは・・・・
そして更に、成績が残せなければ「やはりソフト不正が出来ないから?」と疑われかねない訳で、
そうした事を考えれば、処分が終わり復帰しても、それで一件落着とは決してならないはずなんです!!
とは言え、これで一件落着としてしまう可能性が、やはり一番高そうですけど。
(全ての発端である竜王戦の結果は、第7局までもつれましたけど、渡辺竜王の防衛で終わりましたね)

▼ 将棋と美意識
> > って、これ自体は実は、将棋というゲームの完成度の高さを表してもいるんですよね。
> > ハンデなしに互角に戦えるゲームって、ほとんど存在しませんから・・・・
> > 囲碁は、私がルールを覚えた後にも、コミが5目半から6目半に変更されましたし、
> > 将棋と同じチャトランガ系のチェスなど、「先手勝ち3割:後手勝ち2割:引き分け5割」って感じで、
> > 近年のトップ・クラスだと、「先手勝ち2割:後手勝ち1割:引き分け7割」ですからねえ。
> > (チェスは単純な勝敗だけでなく、引き分けの駆け引き要素があるのも、ゲームの魅力ではありますが)
> > それを考えると、先手の勝率がだいたい52%に集約される将棋は、本当に凄いと思います。

> ほんと、将棋が先手後手でほぼ勝率が同じというのは奇跡的なことですよね。
> しかも、「矢倉囲い」とか、将棋の戦型は勝つためにしろ日本人の美意識を刺激するところがあります。
> 普通は勝利を最優先にすると美しくない駒の動きになりますが、
> 将棋は最も駒が美しく動くのが勝利に近づくという傾向があると思います。
> ただ、そうでもない場合も当然あって、将棋ソフトとかはそのあたりの駒の動きの美しさを無視して機械的に勝利に
> 近づく駒の動きをするので、最初にソフトが人間と肩を並べたあたりは人間側が戸惑っていたかと思います。
> 最近は逆に将棋の棋士の側がソフトの思考に歩み寄って、
> 人間同士の戦いでもソフトの手に近いようになってきているんじゃないですかね。

う〜ん、この「美しさ」の正体って何なんですかねえ?
美しさというモノを考えると、大雑把に「機能美」と「様式美」に分けられると思うんです。
言い換えれば、前者がサイエンス的な美しさであり、後者がアート的な美しさですね。

まず、機能美というのは、複雑な事象をシンプルに表す 数学や物理学の数式もそうでしょうし、
流体力学に基づいた 飛行機や自動車の流線型に見出されるのも、それだと思います。
要するに、この機能美の場合は、「美しい」と感じるのは個々人の感情でも、
そう感じさせる美しさの根源というのは、世界に客観的に存在しているモノな訳ですね。
続いて、様式美というのは、洗練された動作や形式に美しさを見出すモノなので、
こちらも機能美と似た感じに思われがちですけど、その美しさの根源は、個人の主観的にあります。
要するに、この「洗練された」というのは、自然法則的ではなく、実に個人的感情に基づくものであると。
そして「感情」というモノの正体も、一般的に「説明のつかないモノ」と考えられがちですが、
結局は、「過去の膨大な記憶」と「身体的な反応」の2つから構成されているモノでしかありません。
(料理で言えば、おふくろの味だから好きだとか、アレルギー反応が出るから苦手だとかですか?)
・・・と、このまま話を続けると、話題が凄く脱線して行きそうなので、ここらで切り上げますと(笑)、
まあ簡単に言ってしまえば、美しさには「便利さ(機能美)」と「心地よさ(様式美)」がある訳ですね。

で、将棋の美しさと言った場合、絵画や音楽などと似た感情で「様式美」として見られる事が多い気がします。
例えば、定跡などを美しいと感じるのは、その形に慣れ親しんで育ってるからですよね。
ただこれは、ある文化圏では名曲でも、異なる文化圏では雑音にしか聞こえなかったり、
素晴らしいと評価される現代アートも、昔の人が見たら落書きにしか思えなかったりするのと同じです。
言い換えるなら、様式美の根底にあるのは「固定観念の共有」なのかも知れません。
その一方で将棋の場合、絵画や音楽などと違って、数学的な正解が存在するモノでもあり、
そして、その正解に少しでも近付こうという所には、間違いなく「機能美」があると思います。
しかし機能美というのは、それを堪能する為には「より深い理解」を必要とします。
ですので、棋力の高いトップ棋士などは、その機能美の方を感じる事が出来ても、
棋力の劣る将棋ファンとかになると、同じ局面を美しいと感じようとすれば、
どうしても、様式美の方向で感じる割合が強くなるはずなんです。
仮に新手が現れたとして、その有益さを理解できる棋力があれば、その手に美しさを感じられますけど、
それが理解できない棋力だと、見慣れない形なので美しさを感じられず、その手が多用されて初めて、
トップ棋士が評価したという受動的な機能美と、見慣れた事での様式美を感じられると・・・・

なので、将棋ソフトの指す駒の動きというのも、
その合理性を感じ取れる棋力があれば、その時点で、その人は美しさを感じるでしょうし、
数十年くらい経って、これが見慣れてしまえば、将棋ファンも「美しい」と感じるようになるかも知れません。
様式美による美しさであれば、時代に伴う環境の変化で、同じく移り変わって行くモノでしょうから。
もしも江戸時代の将棋指しが現代の将棋を見て、「美しい」と感じるかとなると、正直疑問ですし(笑)。
それにAIの評価関数というのも、意外と「美しさ」を基準に作られてる面がありますからねえ・・・・
将棋AIのボナンザは、3つの駒が作る三角形の形の良し悪しを評価基準にして、急激に強くなりましたし、
囲碁AIのアルファ碁は、Googleの画像検索技術を応用し、白と黒で作る模様の良し悪しを判断しました。
コンピューター処理ですから、作業自体は恐ろしく科学的ですけど、その根幹部分はアート的なんですよね。
言うなれば、将棋ソフトの手というのは「現代アート」みたいなモノで、
それを印象派(現代将棋)の人たちが「美しくない」と言い、
しかし、写実派(古典将棋)の人からすれば「印象派だって解らん」となる構図に近いのかも?(笑)

P.S.
真田丸の話から、BSが見られる環境にあるのか解らないのですが、
一応宣伝までに、27日(火)夜10時から、BSフジで「四神将棋」なんて番組をやるそうです。
http://www.bsfuji.tv/shijinnsyougi/pub/index.html
まあ、要するに「4人将棋」を放送するって事ですね。
古くは征服王、近年だと人狼やヌメロンなど、卓上ゲームを番組化するフジテレビだけに、
面白ければ続編もあるのでしょうけど・・・恐らくは単発で終わるでしょうね(笑)。

P.S.その2
とりあえず今年は、隣に住む小学生兄弟の子守りをした際に、
将棋のルールを教えるという、地味な布教活動を行ってみました(笑)。

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